2026/9/27 Sun
変わらぬエグさ

雨.温度:14 ℃,湿度:92%,体感温度:14 ℃,風速:5.4 km/時,風向:NNE
豪華な前夜祭を終え,カモミールティー効果でめずらしく熟睡できたKazchari.
4時半にセットしたアラームが鳴る前に目覚める.
ありがたいことに『トリフィート』は昼の清掃時間を除き,いつでも大浴場が使える.
タオルを持って浴室へ.
気のせいか窓の外が暗い.
「こんなに日の出遅かったっけ...」
と,入浴後にホールに出て外を見る.
道路に雨粒が跳ねる結構な大雨.
天気予報,大外れである.
絶望.神はタヒんだ.
プライベートなら中止レベル.
ブルベや旅なら,レインウェアを着こんで「仕方ない」とタメ息しつつ,のんびり走る天候.
だが,今日はグラベルイベント.
上からの雨だけでなく,泥地獄が待っている.
しかもHUGUMAコースは「120km/2100mup~」という高強度.
レインウェアを着た日には汗だくムレムレ必須.
同じように外を見ていた参加者と顔を見合わせて苦笑.
高額な参加費は支払い済み.
DNSはありえない.覚悟を決める.
救いと言えば,昼からは回復傾向.
そのか細い希望にすがる.
隣のローソンで朝食の買い出し.
部屋に戻ってウェアに着替える.
本日も「そらち」「十勝」でも着用した忍者ジャージ.
ある意味キャラづけ.今後もグラベルイベントではこれにしよう.
ただ今日の天気だとレインウェアに隠れてしまうけど.
そして問題は昨日買ったサングラス.
調光でも偏光レンズでもない安物.
この天候だと,暗い森のグラベルで路面の凹凸が判別しにくい.
ただでさえ動体視力が年々低下している.
幸い,昔JINSで買った普段使いのメガネはクリップオン・サングラス仕様.
これだと明るい,暗いに即座に対応できる.
コンタクトはあきらめ,このメガネでいこう.
ただし,長距離ブルベで何度も使っているものの,グラベルでは振動によるクリップオンの脱落がやや心配ではある.
ハスラーで会場に一番近い駐車場へ.
例によって駅前は駐禁なのだ.
早めの到着だが,既に参加者がたくさんいた.
そして,ありがたいことに雨の降りも徐々におだやかに.
念のため,ブルベ民の正装たるモンベルの「U.L.サイクルレインジャケット」を着用.
だいぶ前に買ったので,ちゃんと(?)ゴアテックスです(新素材の性能はどうなのだろう?)

準備中,旭川の知り合い,Kさんに遭遇.
なんと!天気がイマイチなのでDNSするそうな.
うわ,スゴイな.
ここまで来た労力と参加費を捨てるとは...Kazchariがケチなだけ?

会場へ向かう.
駅前温泉前にも巨大かぼちゃのディスプレイ.
続々と集まる参加者.
「HIGUMA」コースを走る猛者たちだろう.

小雨になったものの,ほぼ全員が雨装備.


ありがたいことに寒さはそれほどではない.
せいぜい15,6℃?
タイヤはいつもの「GRAVEL KING X1」の40c.
空気圧は2Bar.
もちろん泥除けを装着.
熊鈴は常設.

さて,7時30分になった.
ニセコという土地柄のせいか,スタッフに外人さんが多いな.
それはともかく,いよいよ出発である.さぁ,地獄を楽しみな...

ゲートを出て左折.
舗装路をしばらく進むとアップダウン.
ここでまずバラける.
最初のグラベルをクリア(2年前も走った?).
そして,続く「GRAVEL2」は森の中.

天の恵みか?
既に雨はほとんど止んでおり,あまつさえ陽が差してきた.
神は蘇った.
ぬかるみもほとんどない.
メガネ+クリップオンレンズも無問題.
暑い.汗だく.
こりゃたまらんと,道路わきに停車してレインウェアを脱ぐ.
今,思えばスタート時から着てなくても全然問題なかったなぁ.
先に言っておくと,この後も「ヌグフルキルヤムの法則」は発動せず.
「暴風雨確率70%」を乗り越えた”スーパー晴れ男”の面目躍如である.
脱いだレインウェアはフロントバッグに強引に突っ込む.
バッグには補給食も入っている.
これまでの経験上,「HIGUMA」コースだと,エイドの摂取カロリーでは追いつかないのだ.
で,延々と続く登りの先に「峠宮田線」という補給所.

コーラのミニ缶やら,塩タブをもらう.
周囲では早くも変速機のトラブル.これぞグラベルイベント.

さぁここからダウンヒル!
フロントバッグのベルクロが外れて緊急ストップ.
そう,グラベルライドは振動対策が重要.
これまで幾多のグッズを無くしてきたことか...(フラグ)

途中,見た目20代なのに,クロモリ大好きな参加者と会話.
ただしリムブレーキでグラベルを走るのは相当怖いそうな.
渋い.渋すぎてとても真似できない.
で,次のエイド「真狩村御保内地区研修センター」着.
このエイド区間の短さが助かる.
フェンスにTopstoneを立てかけるが,何か違和感...

ぐわー,ツールボトルの蓋がない!
先ほどの下りグラベルで吹っ飛んだか.
やっぱり走行前に各ネジや蓋の類はきちんと締め直さなあかんなぁ.
ツールボトルの蓋を無くすのはこれで3度目...トホホ.
幸い,中の工具や交換チューブは無事のようだ.
もちろん,取りに戻る訳にはいかない.
エイドのスタッフにガムテープをもらえないかと頼む.
で,応急処置.見た目は気にするな.

処置が終わったところで,ようやくエイド食.
大福(セイコマ)と甘酒.まぁ,普通の軽食ですな.
タイミング的にはちょうどヨシ(某そらちで大福が出て来たのはほぼ終盤).

さて出発.
しばらく平坦の高速グラベルが続く.


「GRAVEL5」の出口付近,猛スピードで”すくみずさんグループ”が抜きさっていく.チーム参加だとバトルっつーか,競争になりがちだが楽しそう.

曲がってすぐに次のエイド「三ノ原五輪会館」がある.
このあたりまではずっと「EZOSHIKA」コースと並走.
エイドには参加者多数.

北海道と言えばの「じゃがバタ」と「トマト」.
バターの融け具合がよい(意味不明).

ここのエイドにトイレなし.
ただし,国道に出てしばらく行くと公衆トイレがある(事前に案内があるのがありがたい).
トイレを終えて,道路に出ると「あっ,Kazchariさ~ん!」という声が.
以前からの知り合い,かつ「十勝グラベル」ではサポートライダーをされていたIさんだった.
ここからしばらく並走.
おかげさまで自撮り以外の写真も大量に撮れた.
そして「GRAVEL6」にて名物のソファを発見!

他の参加者同様,ここぞとばかりに写真を撮りまくる.
だが...何か違和感.
前回参加(2024年)時のソファに比べると,なにかこじんまりとしている.
はっきり言うと小さい.

まぁ,ここは小さめサイズで,この後「HIGUMAコース」だけのシークレットや,別の場所にいつもの巨大なソファが設置されていると思いきや,今年のソファはこれ1つだった.
気になったので調べてみると,どうやらKazchari不参加の昨年度から,巨大ソファや複数ヵ所への設置がなくなったらしい.
理由は手間がかかるから.
要は山深い林道まで運ぶ労力が大変ということ(Gemini調べ).
うーん,確かに今回のソファも悪くないけど,何かサプライズ感がないなぁ.
特にシークレットソファはHIGUMA(ハード)コース走破のご褒美として寝ころびたかった(2023年の話).
この記事を書かれているアメリカ在住の竹下さんともライド中に少し交流.
何やらイベント中はできるだけ多くの人に話しかけるようにしているそうで,さすがのオープンマインド.
で,いつの間にか一人になって迎えたのは「GRAVEL7」.
よく見ると案内板に「HARD」の文字が.他にもこんなレベル表記あったっけ?

「まぁ,ハードつっても,一般人参加のライドイベント.これまでとそう変わらんじゃろ」と,甘く考えていた時期がKazchariにもありました.
マジで「HARD」の名にふさわしい下り急勾配のガレ場,さらに縦溝付き.
動体視力が致命的な上,性能的にアレな暗めのサングラス.
車体が暴れまくり,勝手に変な方向に車体が向かっていくぅ!
ルートを確保しようとハンドルをこじると溝が邪魔ぁ~
カーブ前でブレーキを握って減速を試みるが,これがまぁ止まらない.
マジでコケるかと思ったが,なんとかクリアし,路肩にある不気味な石碑群の前でとりあえずストップ.
いやぁ~ タヒかと思った.最近コケ癖がついてるしな(フラグ).
息を整えて休んでいると,後続の参加者が「うぎゃぁぁ~!」と絶叫しながら下っていった(楽しそうだ).

洞爺湖を望む開けた場所に到着.
先行していたIさんや先ほどの絶叫の人もいた.
みんなで,先ほどの「GRAVEL7」のエグさを語り合う.
こういう共有体験もグラベルイベントならでは.

少し進んで洞爺湖畔.
昨年のFlècheでも通ったな,この道.
無人の給水エイドがあった.
セルフで水やスポーツドリンクを補給.
水飲み場では,昨夜の前夜祭でご一緒したAさんがパンク修理中.
確かにパンクしても何の不思議もない路面だった.

エイド「なるか愛郷の家」着.
ここでは昼食のお弁当が配布.
4種類の中から選べるが,「肉が欲しいです」と伝えたところ,それならと「チキンカレー」をオススメされた.
それにしましょう.

エイドを出,次のグラベルをクリアすると「EZOSHIKA」と別れ「HIGUMA」コースだけの”ご褒美”グラベル(+20km)が待っている.

さすが”ご褒美”だけあって,むちゃくちゃ登る.
先行するチャリが諦めて押し歩いていた.
それにめっきり人が減る.
前後にチャリの姿はなく,完全ソロ走行.
まぁ,ヒグマの気配は感じなかったけど(鈍感なだけ).

自称クライマーなので登りはさほど苦痛ではないけど,なんだかんだでグラベルの下りは最&高.
舗装路の下りより,はるかに面白いし怖くない.
グリップ力は全然違うのにな.

油断していると突如現れた川.
ピンディングからシューズを外せず,脚が全体がびしゃびしゃに.
まぁ,何を今さら感はある.

エイド「豊浦町山梨集会所」着.
ここで「EZOSIKA」コースと合流.
気のせいか,HIGIMA組の疲労困憊な暗い顔つきが目立つような気がしないでもない.

「あんぱん」と「ストロベリーシャーベット」.
特に後者は「豊浦産いちご」をまんま潰したモノで実に美味し.

「GRAVEL12」で先行していたAさんに追いつく(登りなので).
しばらく並走.

続く「GRAVEL13」は深いジャリクライム.
ホンマ,グラベルは路面状況のバリエーションが様々で飽きない.
いすれにせよ,昨日の激しい雨にもかかわらず全体的にコンディション良好で実に走りやすい...と言いつつも,さすがに脚へのダメージは相当.

羊蹄山よ,ワタシは帰って来た!

長めの舗装路走行を経て,ラストエイド「真狩村克雪管理センター」着.

ここでいただくのはおかわり自由の「紫蘇ジュース」と「厚揚げ」.
テーブルにはフリーの「塩タブ」や「チョコレート」が置いてあり,むさぼり喰う.
やっぱり,終盤はカロリーが不足気味.

Kazchariはのんびりしていたが,ほぼ同時刻に到着したAさん他,参加者がロクに休憩もせず次々と出発していく.
不思議に思って公式ページを見ると,実はゴールゲート15:30の時間制限があったようだ(厳密ではない).
現時刻は14:30前.残り20km弱.まだグラベルが残っていることを考えると余裕とは言えない.そらみんな早めに出るわ.
ちなみにKazchariはクローズ時間の存在を知らぬまま,ゆるりと出発.
舗装路を淡々と進む.
見覚えのある施設が見えて来た.

「ダチョウ牧場」である.
カーブ手前に職員さん(?)が立っていて「ダチョウが驚くのでゆっくり走ってくださ~い」と注意されたが,うーん,砂利道走るとどうしてもノイズが出るしなぁ.
マップにないグラベルやら裏道を通ると,ほぼニセコ駅周辺.
「あーこれで終わりかぁ...」と思っていたら,ナビがいきなり左折を指示(例によってロクにマップを確認していない).
「GRAVEL14」が残っていた.入口のサイロが雰囲気ヨシ.

さすがに町にほど近いグラベル.
激坂でもないし,深ジャリでもない.
芝生メインでフィナーレ(クールダウン)にふさわしいなぁ.しみじみ...
と,安心した瞬間だった.
泥+縦溝轍にフロントを取られ,見事にすっころんだ.

実際の転倒箇所はもう少し手前.
狭い場所だったため,安全のため移動.
まずはカラダのチェック.
骨折や捻挫などの重篤なケガはないようだ.
特に痛みもない.
次にTopstone.
右側に倒れたので,ハンドルが切れ込んでトップチューブの下に入り込んでいる.
バーエンドミラーが歪んでいるが,幸いフレーム割れなどの取り返しのつかない状況にはなっていない.
チャリを起こす.
ハンドルが真っ直ぐ向いてない.
土の上に転がっただけでも,こんなにひん曲がる...というよりそのおかげで致命的なダメージが避けられた,ということなのだろう.
いやぁ.正に「身構えていなかったからタヒ神がやってきた」パターンやな.
聞くところによると,この最終グラベルでは,相当数の参加者が転んだらしい.
まっ,気を取り直して残り数km,ゴールを目指す.

15:10,ゴール.
ようやっと到着.
「そらち」も「十勝」も「もう終わり? 何か物足りねぇ」でゴールしたが,やはり「NISEKO」は一味違うぜ.
正直「もう,しばらくグラベルはええかなぁ...」という感想.
ゴール後,「来年は「EZOSHIKA」(=ミドル)で十分」と考える参加者も多いと聞くが,結局「HIGUMA」にするんだなぁ,これが.
受付で帰着報告.
くじを引くが見事にハズレ.残念賞のお茶の葉をもらう.
最近くじ運ないで.
「フードトラック¥500引き券」で「大阪やきそば」を購入.
関西人としては,どこが”大阪”なのかよくわからんかったが,まずまず.
普段抜いている紅ショウガも一緒に食べたが,これは失敗だった.

ちょうど人が少ない時間.
象徴的なオブジェ前で記念撮影.
さて,Topstone,雨上がりのグラベルだったけど,あまり汚れていない.
それでもクルマに乗せる以上,少し泥を落としたい.
洗車機はないのだろうか?

ありました.
2,3人待ってからサクっと洗車.
最後の最後に落車こそあったものの,今日もうちのTopstoneはよく走った.
エラい.

駐車場に戻る.
今夜は旭川には帰らない.連泊で『トリフィート』を取ってある.
そして,今日はさすがに”サ活”したい.
ニセコ遠征時の御用達の日帰り温泉『いろは』に行きませう.

¥1,200で,サウナをがっつり3セット.
空いてて良い.
そろそろ外気浴(露天風呂)にイスを置いてほしいけど.
夕食は宿近くの『大心』で.

イベント後にカーボローディングしてもなぁ...
昨夜のディナーとの格差が激しい.
まっ,これはこれでヨシ.
それにしても『トリフィート』の近所はラーメン屋だらけである.
例によって帰りに『マックスバリュ』で各種デザート.
最後にもう一度大浴場に入って早めの就寝.
これで今年の『NISEKO GRAVEL』も終了してしまった.
雨が止んで良かったけど,それでも安定のエグさだったな.
今年は本業(?)のブルベ参加はたった2本.
その他のイベント尽くしの2026年.
特にグラベル関連では「そらち」「十勝」「NISEKO」と連続出走.
色々と言いたいことがあった「そらち」.
良くも悪くも想像通り,期待通りの「十勝」.
そして,道内のみならず国内最高峰のグラベルイベントと言っても差し支えない「NISEKO」.走り終えた後の充実感が桁違いである.
三者三様.
それぞれの個性が光るグラベルイベントでした.
正直言うと...「そらち」には当分でませんケド(個人の感想です).
やはりグラベルイベントにPanaracerのスポンサードは欠かせないと思われる.
一方で絶対出たいのが,やはり「NISEKO」.
公式サイトでは既に来年のスケジュールが告知されている.
2027年は9/11,12の開催予定らしい.
えっ!? たぶん仕事の休日出勤日と重なるやん! ぐぬぬ...
つーことで,走行シーンが観たい人向けに「すくみず」さん動画のリンクを貼っときます(Kazchariも一部映っています).
来年もジャリジャリ行こうぜっと!(NISEKO出たいなぁ...)


