2025/6/7 Sat
ヌグフルキルヤムの法則

晴れ.温度:18 ℃,湿度:73%,体感温度:17 ℃,風速:18.8 km/時,風向:SSE
外泊ではアラームが鳴る前に起きるのが常.
熟睡とは言えないが,睡眠スコアは「普通」とGarminが言っている.
トイレに行く.
階段にある窓からはとりあえず晴れ間が見える.
少なくとも”どしゃぶりスタート”は免れたようだ.
更衣室にてサイクルウェアに着替える.
アンダーアーマーのインナーに,200ブルベ記念ジャージ(長袖).
アンダーアーマー ヒートギア アーマー コンプレッション ロングスリーブ
ビブはパールイズミの極厚パッド.
一応,レッグウォーマーも装着.
5時半には準備が整い,『万葉の湯』を後にする.
路面こそ少し濡れているが,雨は降っていない.一部青空も見える.
勝ったな.
デポ地である丘珠空港近くの公園駐車場には6時頃に着いてしまった.
スタート地点である「ローソン」まではチャリで20分もかからない.
それに対して集合時間は7時半.早く着きすぎたな.
いやいやのんびりはできない.
Topstoneを下してセッティング.
iPadで少し時間をつぶして,さぁ,スタート地点へ向けて出発!
...と思いきや,どうもサドルの高さが合わない.
膝の曲がりに余裕がありすぎる.
この3Dプリントサドル,ノーマルに比べてケツの沈み込みが大きい,つまりシート高が低くなってしまうのだ.
だから,新装備をいきなり実戦に投入するのはキケンだと,あれほど...と言っても仕方がない.
300mほど引き返し,あわてず騒がずクルマに積んでいたヘキサレンチでシートポストを5mmほど上げた.
まぁ,こんなもんかな.360kmもてばヨシ(大丈夫か?)
今度こそ出発.うむ,この高さだ.
交通量が少ない中走っていると前方からチャリのトレインが.
先頭車両には見覚えがある.あ,あれはT夫トレインだ!
向こうもこちらに気づいたらしく,互いに手を振る.
T夫さん「(コンビニで)もう待っている人いましたよ~」と教えてくれる.
まだ早いと思っていたが先着メンバーがいるのか?
まさか,集合時間間違えてないよなぁ...
で,7時過ぎにスタート地点【ローソン札幌北37条東店】着.
なぜか誰もいない...
一応グループLineで到着を知らせて,コーヒーとおにぎりの朝食.
会計中,K木さんとMさんの到着を確認!

”朝山岡家”をキメて来たPikaさんも到着.
ブルベカードとプレートをゲット.

Topstoneはフレーム形状やワイヤの取り回しが独特なので,プレートの取り付け位置に大いに悩む.
結局,少々歪な位置になってしまった.

新投入のアリエク,3Dプリントサドルをみなさんに紹介.
興味津々.特にその価格に.
ちゃんと仕事してくれよぉ...

出発予定時間の8時.
ドラクエのパーティよろしく一列に並んでレシートゲット.
前回の『美瑛の丘300』での教訓から,水ではなく「ミネラル麦茶」を購入した.
さて(最短)360km,24時間の旅の始まりである.

まずは海岸沿いを目指す.
少し冷えるが雨は降っていない,いや,降る気配もない.
街中の信号坂に耐えれば快適走行.
だだっ広い国道337号をひた走る.
気になるサドルのフィッティングは,少し前下がり感はあるが概ね良好.
適度なクッションがちょうど良い.これはアタリかもしれん.

国道5号に入り,いくつか坂のアップダウン.
日差しが強くなってきたため,ウェアの調整要.
PCではないが,セブンイレブンにピットインした.
路面の濡れに対応するためのオーバーソックス,およびレッグウォーマーをキャストオフ.
この時は,この装備で走り続けることができると考えていた...

小樽到着.
その手前のトンネルで,サブライトの「CATEYE URBAN」のスイッチをオンにしようとしたところ,マウントのはめ込みが甘かったのが,見事に脱落.
道路をごろんごろんと転がってしまう.
キャットアイ(CAT EYE) 自転車用LEDライト ヘッドライト URBAN アーバン 前照灯 JIS規格 800カンデラ HL-EL145
後続のPikaさんに拾ってもらうが,外装傷だらけ.
祈る気持ちでスイッチをオンにするが点灯せず.
うわ,やっちまったぁ!
まだだ,たかがサブライトをやられただけだっ!

その後も信号待ちの間に,電池をつけ外ししたりと色々いじるが復活せず.
もちろんメインライトは別に用意してあるが(O-LIGHT RN1500),短いトンネルや夜間走行のヘッドライトなど,便利なのよねー,こいつ.
ブルベにトラブルは付き物である.
今度は先頭で牽いていたK木さんが,いきなりミスコース.
一旦,全員で停車する.
本部に申請したルートと照らし合わせる.
K木さんは,どうやら古いデータをダウンロードしていたようだ.
あぁ,去年も後半似たような状況になったなぁ...

ルート確認の間,いかにもな小樽風景の中で小休止.
これ幸いと,壊れたサブライトをもう一度確認.
なんてこたぁない.
電池格納部とライトユニットが緩んでいただけだった.
元の位置に戻すと,見事に再点灯!
さすがの定番商品.シンプルな作りと耐久性.素晴らしい.

再出発.
どうやらKazchariの「Bryton S500」に入っているモノは最新=正しいルートのようだ.
少々あざとい観光地の小樽を抜け,塩谷方面へ.
徐々に黒い雲が接近.
そして...とうとうと言うか,ついにポツリポツリと降って来た.
まぁ,天気予報通りやね.
「このまま濡れていこう」というわけにはいかない雨量になってきた.
屋根を求めて介護施設にピットイン.
各自,雨装備に換装.

派手ないでたちのおっさん達が,変なチャリでたむろっているのが気になったのか,施設から職員さん登場.
不審者でなく,ただの”長距離ライド好きの変態”とわかって安心したのか,軒先を借りることを許してもらえた.
とは言え,いつまでも停滞しているわけにもいかず,再出発.
余市の手前で内陸へ向かう道道に入る.
雨は止まない.
まともなフェンダーを装着しているのはK木さんのみ.
集団走行ゆえに水の巻き上げがひどい.
特に35Cの極太タイヤのTopstone,巻き上げ量が半端ないためド顰蹙.
すいません.すいません.
そうこうしているうちに,ようやく【70.4km地点:PC1 セイコーマート赤井川店】に到着.

この頃にはすっかり雨も止み,各自レインウェアをキャストオフ.
問題はソックスカバー.防水には絶対の自信を持っていたものの,上,つまり膝からの水の進入は防げなかった.
「GORETEX」ゆえの防水性がアダとなり,カバー内に水がちゃぷんちゃぷん.
ひっくり返すと結構な量の水がしたたり落ちた.
当然,シューズ&ソックスもびしょびしょ.今日中に乾くのか,これ?
さて,昼が近い.
この先の「道の駅」ではパンしか売っていないとの情報を得,この付近で食堂を探すことになった.
なんと,すぐ近くに『赤井川カルデラ温泉・保養センター』があり,食堂併設とのこと.
おお,(言っちゃなんだが)こんな田舎でパラダイス発見か!

で,移動.
よくある「うどん」やら「ラーメン」のノボリも全くないシンプルな外観.
正に地元民御用達の温泉施設だった.
食堂の営業状況を確認すると...見事に営業中!

¥950の「ザンギ定食」を注文.

めっちゃ美味い.
完全にアタリである.
ホンマなら温泉(&サウナ)にゆっくりつかりたいところだが,そんなことをすると70km地点でDNFが決定してしまう.
腹を満たし,濡れたっつーか,湿ったカラダを少しだけ乾燥させて,おだってるJAPAN一行は先に進むのであった...
(その2)へ続く.