2026/7/4 Sat
もう半分,あと半分

その1はこちら ⇒ BRM704北海道400km長万部(その1)~気を抜いて痛い目を見た
ここは国道229号.島牧とせたなの中間地点.
スタートからは100km.
動体視力の低下か注意散漫か,路肩と車道の段差に気付かず,見事に前輪をもっていかれブルベ初落車.
幸いチャリ,ボディともに大したダメージはなく,ブルベは継続可能.
もしここで,タイヤのサイドカットや骨折していればどうしただろう?
集落からは離れている.
鉄道も走っていない.
バス路線もあやしい.
そもそも(よくないけど)輪行袋を持参していない.
JAFを呼ぶか,軽トラのヒッチハイクか?
...という最悪な事態は免れた.
これはカミサマ(ココロの声)が走れと告げているのだ.
つーことで,速度20km/h以下しかでない向かい風の中,130.5km【PC2 セイコーマート北桧山店】着.

30℃まではいかないものの暑い.
ここで先行して走っておられたCさんと合流.
脚が合うのか,前回は『きのこの山300』だったかな.一緒にゴールした.
ついでに言うと,Cさんも関西からの移住者.
Kazchari同様,20年以上になるそうな.
「来年のPBP出ます?」と質問される.Cさんは検討中らしい.
うーむ.大金払って参加する割にはコースが魅力的じゃないという感想.
最高峰のブルベとして達成感が半端ないのはわかるけど...
せっかくフランスに行くなら,アルプスとか風光明媚な場所をBROMPTONでゆっくりと走りたい.
全くランドヌールらしくないな.
それに「1200」は去年走ったし(比べるな).
ちなみにCさんは以前スイスに住んでいたことがあるらしく,周辺の山々を登りまくったらしい.
それはそれは美しい場所らしく...やっぱ行くならそっちかな.
...という話を聞きながら,暑さ対策で冷やしラーメン.
ホンマならもう少しカロリーがあるモノを食べるべきだがな.固形物が摂れる間は.
風がどんどん強くなり,ゴミが飛びまくってパニック.
この先,いい方向に吹いてほしいものだ.

『長万部400』は8の字コース.
ここ,せたな町にてブルベを続行するか,DNFして最短でスタート地点に戻る選択もある.
膝の傷は?
大丈夫だ.多少ひりひりするが可動に問題ない.
今思えば,ここのセイコマでサランラップを買って,傷に巻いときゃよかった(湿潤療法).その方が治りが早かったかも(後の祭り).
てなわけで国道229を南下する.

これがまた”虚無”な道で,何もない同じ風景の平坦路を淡々と進む.
残念ながら風は味方してくれず,ペースも上がらない.

途中で道道42号「八雲北桧山線」に入り,本日2本目の山岳に入る.
ここもなかなか長い.
まぁ,長ければ長いほど位置エネルギーもたまる.
ピークを越えれば豪快なダウンヒル.
一気に噴火湾側の八雲市街へ.

久々の都会.
179.8km【PC3 セイコーマート八雲東雲店】着.

到着寸前,Cさんが出発していく姿が見えた.
なんか今日は少しずつ差をつけられてるなぁ.
このセイコマは以前,出張で八雲に来た際に利用したことがある.
隣の『山岡家』で昼食を食べたような...
それにしてもさすが400だ.まだ半分も終わっていない.
水分とタフグミを補給して,先をいそぐ.
ただし,ここからはしばらく道南の大動脈,国道5号を走る.
交通量が多いわりに路肩が狭く,かつ荒れている.おまけに向かい風.
「早く終われ~」と願いつつ函館方面に南下.
落部でようやく右折して内陸へ.安心感マシマシ.
道道67号の途中で,サイコンの表示がようやく「200km」を指した.
まだ...いや,もう半分だ(と思わんとやってられん).

9時間で200km.
向かい風やら落車のケガでコンディションがイマイチなわりにはなかなかのペースだ.
一応TTバーを付けているがあまり活用できていない.
ブルベを始めた頃は,先ほど話題にした「PBP」への参加を本気で考えていた.
当時のレギュレーションだとTTバーの長さに制限があり,先端がブラケットから先に出てはダメだったはず.
ゆえに先端を切断した.
軽量化にはなったが,短くなった分ポジションが取りにくい.
長時間利用が辛い.
そろそろちゃんとしたTTバー,買い直そうかなぁ...
あっ,でもバーに貼った極小キューシート(距離と場所だけ)は便利だ.

ここらで少し補給ミス.
八雲のPCでボトルの水を満たしたが,残りが心もとなくなってきた.
暑さのあまりよく飲んでいたようだ.
本日のボトルは750cc1本のみ.
コンビニとはいかなくとも,自販機がそこら中にあるのが日本.
「なくなれば,どこかで買えばいいや」と楽観的だった.
いっそ公園の蛇口からでも良い.
とりあえずボトルを満たせれば...が,徐々に焦り始める.
ところが,この道道67号,自販機どころか集落もほとんど見当たらない.
途中,温泉(銀婚湯)を通過.受付までいけば自販機ぐらいはあるだろうが,停車してそこまで行くのは少々面倒.
道路わきにポツンと自販機ないかなぁ...と,残り少ない水をちびちびやりながら進む.
とうとう最後の1口ほどになってしまった.
すると前方に「この先P トイレあり」の看板が現れた.
トイレということは蛇口もあるはず.
よっしゃ,ここで補給!

だがしかし.
洗面台には無情にも「飲用不可」の表示が...
本当に渇水状態であればそんなことを気にしてられないが,かろうじて水は残っている.
下手に飲んで下痢(もしくはエキノコックス)でもしたら大惨事.
顔を洗い,気化熱利用のため前腕を濡らすだけにとどめる.
次の町,厚沢部までは17km.
まぁ,なんとかなる...なんとかなった!
家畜舎脇に自販機発見! み,水ぅ~

だがしかし.現実は非情である.
この自販機,coke-onは使えず,しかも新1,000円札未対応!
むなしくも突き返されてきた(田舎あるある).
家畜舎の人に両替してもらおうかと一瞬考えたが,あまりに図々しいと思いなおし,さらに進むことにした.
ようやく見つけたのが茶色にカモフラージュされてはいるが,まぎれもなくcoke-on対応自販機!
この状況で飲むリアルゴールド! 最&高!
ついでに「いろはす」も買ってボトルに注入.
復活.これで次のPCまで持ちそうだ.

厚沢部に到着.
コンビニには寄らず,道の駅に.
ここも久しぶりだな.
厚沢部では,近々グラベルイベントが新規開催されるようだが,さすがに遠い.この『長万部400』と連続開催だったらよかったのに(無理だ).
夕暮れせまる.

国道277号を南下.
これまた”盲腸”ルートで,次のPCを目指す.
途中,道の駅「江差」に立ち寄る.
ここは「日本一小さい道の駅」として有名である.

トイレと小さい売店しかないが,しょぼいわけじゃないんだからねっ!
夕陽がキレイだし.

登りかと思えば下り...細かいアップダウンが続く.
比較的路面状況が良好なのが助かる.
途中,Cさんとスイッチ.速ぇー!

で,ようやくたどり着いたのが257.1km地点【PC4 ローソン上ノ国大留店】である.

本ブルベ最南端.ここから折り返して北上が始まる.
時刻は18時42分.夕食の時間とする.
ローソンはこの時間になると弁当類が半額になるので助かる.
だが,さほど食欲はない.消化器系も疲れているようだ.
ここは軽く「卵サンドとカツサンドのセット」にした.もちろん半額シール付きだ.
もしゃもしゃ食べていると,”北海道ブルベ界のレジェンド”T口さんがやってきた.
初めてお会いしたのは7年前の『旭川400』.
早朝,ほぼ同タイムにゴールした.
強烈に印象に残るのは三国峠からのT口さんのダウンヒル.
いやもう,トゥールマレーのポガチャル並みにとんでもないスピードでかっとんでいった.
そもそも,各年の道内開催ブルベの約半分,いや2/3は参加しておられる.
リザルトもとんでもないタイム.どんだけ超人?
食事中,思い切って年齢を聞いてみた.
な,なんと74歳らしい! とても見えん.
若い頃はガチ・レース勢だったが,今はブルベに落ち着いている(?)とのこと.
素養があるとは言え,やっぱりすごいわ.
未来のKazchariも,T口さん並みのパフォーマンスを維持できているだろうか...いや,維持してやる.e-bikeには乗らんぞ!
さて,このブルベも残り150km.
単純に考えても,旭川-札幌間より長い.やれやれだぜ.
※ その3へ続く





































































































































































































