Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その2)

2025/6/07 Sat

夜景・絶景

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晴れ.温度:18 ℃,湿度:73%,体感温度:17 ℃,風速:18.8 km/時,風向:SSE

前回はこちら ⇒ Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その1)

さて,無事食事を終えた「おだってるJAPAN」一行,残る距離は約300km(!)である.
不思議だ.いつものブルベよりも距離の減りが遅い...

これはおそらく”ついていっているだけ”が影響しているのかもしれない.
今回,キューシートもロクにチェックしていない.
ナビにPOI登録もしていない.
要はコース全体を全然把握していないのだ.
結果,次の目的地までの距離を毎回Pika団長に聞く体たらく.こりゃいかん(これが後でとんでもない事態を招く)

少し南下して「道の駅あかいがわ」着.
特に立ち寄ることなく,そのまま進む.

道の駅と言えばスタンプララリー.
Kazchari家では2000年頃から延々と(物理)スタンプ集めをしてきたが,昨年からデジタルに移行.

みち・レ・ポ-北海道「道の駅」デジタルスタンプラリー

この付近は滅多に来ないので押しておきたいところだが,集団走行ゆえ,なかなか言い出せずスルー.
まぁ,翌週も立ち寄る予定なので,いいでしょう.

で,国道393号へ.

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名前はあるのか謎の峠(Google先生に表記なし).
樺立トンネル手前までのヒルクライム開始.
今回のFlèche,最初の峠らしい峠である.

ここでクライマーMさんのパワー炸裂.
さすがYONEX乗りは伊達じゃない.実に安定したペダリングだ.

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一応,ここが本Flèche最高点.

汗だくのカラダの冷え防止にジレを着用.
トンネルを越えると倶知安に向けて豪快ダウンヒル.
札幌近郊と異なり,この辺りの路面状況は実に素晴らしい.
寒冷地あるあるの穴ぼこや割れがほとんど見当たらない.

少し雲がかかっているが羊蹄山もキレイに視認.

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カミフのジェットコースターの道に劣らぬ直線ダウンヒル登場.
あまりに気持ち良すぎてみんなでミスコース.

【PC2:103.4km地点 セブンイレブン倶知安南4条店】

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それにつけても日本のコンビニは実にありがたい.
いや,台湾一周でもコンビニのおかげでかなり快適な旅ができた.
他の国,例えばヨーロッパなんかだと,補給にひたすら苦労すると聞く.
とは言え「不便だから」と,行かない理由にするのも情けない話.

以前,モルディブ・ダイビングボートで同室だったカメラマンさん(ハワイ在住)が,奥さんと一緒に軽キャンで,現在世界一周中.
しかも,一発目がウラジオストクからロシア入りという濃度max.
その行動力に感服.

倶知安の大通りを走る.
懐かしの定宿「トリフィートホテル」前を通過.
「NISEKO GRAVEL」「HANAZONOヒルクライム」に参加時には,いつもお世話になっている.

NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2024 EX-LONG参戦!(前編)

第13回ニセコHANAZONOヒルクライム(その1)

近年,宿,食事とも異常に高い,高いと言われるニセコエリアだが,夏はそうでもないっつーか,極めて普通.
冬のリゾートホテル街のイメージが先行しすぎている感.

さて倶知安からさらに南下.
次に目指すは洞爺湖である.

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【PC3:145.5km地点 セイコーマート洞爺店】

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ここでそろそろ夕食.
少し冷えてきた.

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歯茎が後退して口内スカスカのおっさんには禁断の「ネギ塩鶏焼きそば」
とことん歯に挟まる.
持っててよかった歯間ブラシ.

デンタルプロ 歯間ブラシ I字型 太タイプ サイズ5(L) 15本入

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K木さん曰く,洞爺湖には面白い白鳥がいるらしい.
湖畔につがいで住んでおり,観光客がどれだけ近づいても逃げないらしい.
なんか,ウソっぽい話(すいません)と思っていたら...本当にいた.

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なぜか一羽のみ.噂の相方はどうした.

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湖畔沿いの周回道路で,ついにFlècheもしくはTraceの参加者とスイッチ.
エールを送り合う(停車しないのが”らしい”)

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伊達市内に入る頃,ちょうど日没の時間.
後ろを振り向くと,見事な夕焼け.
停車して,しばし見惚れる.

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400km近いブルベだと,夕焼けと朝焼けを同時に味わえる.
夜間走行好きなKazchariだけの感想かもしれないけど.

そろそろフロントライトを常時点灯要.
今回はOLIGHTの「RN1500」がメイン.

OLIGHT RN1500

言わずと知れたブルベ民御用達ライト.
CATEYE「VOLTシリーズ」のライバル.

LOWモード(300ルーメン)で12.5時間持つ超省エネ設計.
600ブルベでも充電不要である.

真夏の祭典「納沙布1200」に向けて,手持ちのライト類を見直す必要がでてきた.
特にブルベ参戦初期の頃から使っているmicro-USB電源のライト類.
かなりバッテリーがヘタってきている印象...(翌週,この不安が現実化する)

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すっかり暗くなった頃,室蘭着

室蘭と言えば白鳥大橋.
残念ながら自転車は通行不可らしい.
しまなみ海道の様な観光資源になるかもしれんのにもったいない.

その姿が遠くに見えてきた.
ライトアップされて実に美しい.
全員で「写真,写真」と騒ぐが,なぜか誰も停車しようとしない.
「もっといい場所」「もっと良い構図」と探しているうちにどんどん橋から離れていく.

そして,室蘭名物と言えばもう一つ「工場萌え」
これまたライトデコレーション(?)されたパイプやダクトうねうね,煙突屹立はサイバーバンクの世界...のはずだが,今夜はそうでもない.土曜日だから?

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で,地球岬の通過チェックを目指しつつ,途中のセイコマで休憩.
向かいのガススタから,やたら爆音の軽自動車.うん,何か昭和臭の漂う街だ.

さて,地図で見たまんまのぐねぐね急坂登攀が始まる.
調子よく登っていたところ,ロクにキューシートを確認しなかったツケで,フォトチェックを通過してしまう.

そう,今回,地球岬の展望台までは行かないのだ.
運よく,通り過ぎたことにすぐに気付き数百メートルの登り返しで済んだ.
あぶねーあぶねー(最近このパターン多い)

【通過チェック:205.3km地点 金屏風看板】

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誰もいない,夜の金屏風看板前ではしゃぐおっさん達.

いただき画像

さて,ここからが面白かった.
そやけど,一人だったら...恐怖な道.

照明が存在しない山間のウネウネ細道.
やがてダウンヒル.
そこから見える夜景は...正に絶景

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肉眼こそ正義.
こんなんスマホでは絶対にキレイに写らん.
いや,撮れるかもしれんけど,ごちゃごちゃ設定変える余裕はない.

ベースにした「地球岬400」のコース設計者が見せたかったのは,おそらくこの景色だろう.

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ここから今宵の仮眠所となる銭湯まではあっという間...と思ってた時期がKazchariにもありました.

走れど走れど一向に下りにならない.
崖の上や壁面に張り付くように立っている住宅地を登ったり下ったり...の稜線ライド.
まるで,懐かしのジャマイカやアジアの国々の山岳街道を走っているかのごとし.

何より不思議なのが,町中までかなりの距離かつ坂だらけ,商店もないこのような場所(失礼だ)に住んでいる方々,一体何を生業にされているのだろう.
それに真冬とか,この激坂は凍結しないのだろうか?

...と,部外者の身勝手な心配をよそに,ようやく町らしい町におりてきた.
ここから少しコースを外れて目当ての銭湯を探す.
少々迷ったが22時過ぎ無事到着.ほぼ予定通り(らしい).

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Pika団長から30分入浴,30分仮眠,23時出発という指令が出された.
一同同意.

さぁ風呂だ.
こんな遅い時間にも関わらず,結構な込み具合.
入湯料(¥500)の他,「楽々セット」というタオル,石鹸,シャンプー,リンスセットを購入(¥350)
最近スーパー銭湯ばかり行っていたので忘れていたが,普通の銭湯はこうした小物は備え付けではない.

脱衣所で汗だくのジャージ,ビブ,インナー,ソックスを脱ぐ.
後でこれを着るかと思うとげんなりだが...仕方がない.
あの時よりマシ.

ファットなオソウシ温泉,地獄のデスライド!

しかあし,この状況を少しでも快適化するために,今回はインナーの替えを持参していたのだ.GJだ,Kazchari!

アンダーアーマー ヒートギア アーマー コンプレッション ロングスリーブ

ここの銭湯,予想以上に充実しており,サウナはもちろんのこと,ちゃんとした露天風呂まであった.
ブルベ中でなかったなら...と,そんなことを思っても仕方がない.
次回はTraceだな(デジャヴ)

22時40分.休憩室で横になる.
すぐ横にテレビがあり,芸能人が「美味い,美味い!」とグルメ情報を垂れ流している.寝れるかー!

まぁ,目をつむっているだけでも脳は休憩できるらしい.

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予定通り23時には行動開始.
装備を整えて夜の街へ再び繰り出す「おだってるJAPAN」一行であった.

さぁ,残り9時間!(マジか)

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続きはこちら ⇒ Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その3)

Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その1)

2025/6/7 Sat

ヌグフルキルヤムの法則

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晴れ.温度:18 ℃,湿度:73%,体感温度:17 ℃,風速:18.8 km/時,風向:SSE

外泊ではアラームが鳴る前に起きるのが常.
熟睡とは言えないが,睡眠スコアは「普通」Garminが言っている.

GARMIN Instinct 2X

トイレに行く.
階段にある窓からはとりあえず晴れ間が見える.
少なくとも”どしゃぶりスタート”は免れたようだ.

更衣室にてサイクルウェアに着替える.
アンダーアーマーのインナーに,200ブルベ記念ジャージ(長袖).

アンダーアーマー ヒートギア アーマー コンプレッション ロングスリーブ

ビブはパールイズミの極厚パッド
一応,レッグウォーマーも装着.

5時半には準備が整い,『万葉の湯』を後にする.
路面こそ少し濡れているが,雨は降っていない.一部青空も見える.
勝ったな.

デポ地である丘珠空港近くの公園駐車場には6時頃に着いてしまった.
スタート地点である「ローソン」まではチャリで20分もかからない.

それに対して集合時間は7時半.早く着きすぎたな.
いやいやのんびりはできない.
Topstoneを下してセッティング.
iPadで少し時間をつぶして,さぁ,スタート地点へ向けて出発!

...と思いきや,どうもサドルの高さが合わない.
膝の曲がりに余裕がありすぎる.
この3Dプリントサドル,ノーマルに比べてケツの沈み込みが大きい,つまりシート高が低くなってしまうのだ.
だから,新装備をいきなり実戦に投入するのはキケンだと,あれほど...と言っても仕方がない.

300mほど引き返し,あわてず騒がずクルマに積んでいたヘキサレンチでシートポストを5mmほど上げた.
まぁ,こんなもんかな.360kmもてばヨシ(大丈夫か?)

今度こそ出発.うむ,この高さだ.

交通量が少ない中走っていると前方からチャリのトレインが.
先頭車両には見覚えがある.あ,あれはT夫トレインだ!

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

向こうもこちらに気づいたらしく,互いに手を振る.
T夫さん「(コンビニで)もう待っている人いましたよ~」と教えてくれる.

まだ早いと思っていたが先着メンバーがいるのか?
まさか,集合時間間違えてないよなぁ...

で,7時過ぎにスタート地点【ローソン札幌北37条東店】着.
なぜか誰もいない...
一応グループLineで到着を知らせて,コーヒーとおにぎりの朝食.
会計中,K木さんMさんの到着を確認!

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”朝山岡家”をキメて来たPikaさんも到着.
ブルベカードとプレートをゲット.

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Topstoneはフレーム形状やワイヤの取り回しが独特なので,プレートの取り付け位置に大いに悩む.
結局,少々歪な位置になってしまった.

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新投入のアリエク,3Dプリントサドルをみなさんに紹介.
興味津々.特にその価格に.

RYET 3D プリント自転車カーボンサドル

ちゃんと仕事してくれよぉ...

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出発予定時間の8時.
ドラクエのパーティよろしく一列に並んでレシートゲット.
前回の『美瑛の丘300』での教訓から,水ではなく「ミネラル麦茶」を購入した.

さて(最短)360km,24時間の旅の始まりである.

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まずは海岸沿いを目指す.
少し冷えるが雨は降っていない,いや,降る気配もない.
街中の信号坂に耐えれば快適走行.

だだっ広い国道337号をひた走る.
気になるサドルのフィッティングは,少し前下がり感はあるが概ね良好.
適度なクッションがちょうど良い.これはアタリかもしれん.

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国道5号に入り,いくつか坂のアップダウン.
日差しが強くなってきたため,ウェアの調整要.
PCではないが,セブンイレブンにピットインした.

路面の濡れに対応するためのオーバーソックス,およびレッグウォーマーをキャストオフ.
この時は,この装備で走り続けることができると考えていた...

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小樽到着.

その手前のトンネルで,サブライトの「CATEYE URBAN」のスイッチをオンにしようとしたところ,マウントのはめ込みが甘かったのが,見事に脱落
道路をごろんごろんと転がってしまう.

キャットアイ(CAT EYE) 自転車用LEDライト ヘッドライト URBAN アーバン 前照灯 JIS規格 800カンデラ HL-EL145

後続のPikaさんに拾ってもらうが,外装傷だらけ.
祈る気持ちでスイッチをオンにするが点灯せず.
うわ,やっちまったぁ!
まだだ,たかがサブライトをやられただけだっ!

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その後も信号待ちの間に,電池をつけ外ししたりと色々いじるが復活せず.
もちろんメインライトは別に用意してあるが(O-LIGHT RN1500),短いトンネルや夜間走行のヘッドライトなど,便利なのよねー,こいつ.

ブルベにトラブルは付き物である.
今度は先頭で牽いていたK木さんが,いきなりミスコース.
一旦,全員で停車する.
本部に申請したルートと照らし合わせる.
K木さんは,どうやら古いデータをダウンロードしていたようだ.
あぁ,去年も後半似たような状況になったなぁ...

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その1)

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ルート確認の間,いかにもな小樽風景の中で小休止.
これ幸いと,壊れたサブライトをもう一度確認.
なんてこたぁない.
電池格納部とライトユニットが緩んでいただけだった.
元の位置に戻すと,見事に再点灯!
さすがの定番商品.シンプルな作りと耐久性.素晴らしい.

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再出発.
どうやらKazchariの「Bryton S500」に入っているモノは最新=正しいルートのようだ.

Bryton Rider S500

少々あざとい観光地の小樽を抜け,塩谷方面へ.
徐々に黒い雲が接近.
そして...とうとうと言うか,ついにポツリポツリと降って来た.

まぁ,天気予報通りやね.
「このまま濡れていこう」というわけにはいかない雨量になってきた.
屋根を求めて介護施設にピットイン.
各自,雨装備に換装.

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派手ないでたちのおっさん達が,変なチャリでたむろっているのが気になったのか,施設から職員さん登場.
不審者でなく,ただの”長距離ライド好きの変態”とわかって安心したのか,軒先を借りることを許してもらえた.

とは言え,いつまでも停滞しているわけにもいかず,再出発.
余市の手前で内陸へ向かう道道に入る.

雨は止まない.
まともなフェンダーを装着しているのはK木さんのみ.
集団走行ゆえに水の巻き上げがひどい.
特に35Cの極太タイヤのTopstone,巻き上げ量が半端ないためド顰蹙.
すいません.すいません.

そうこうしているうちに,ようやく【70.4km地点:PC1 セイコーマート赤井川店】に到着.

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この頃にはすっかり雨も止み,各自レインウェアをキャストオフ.
問題はソックスカバー.防水には絶対の自信を持っていたものの,上,つまり膝からの水の進入は防げなかった.
「GORETEX」ゆえの防水性がアダとなり,カバー内に水がちゃぷんちゃぷん.
ひっくり返すと結構な量の水がしたたり落ちた.

当然,シューズ&ソックスもびしょびしょ.今日中に乾くのか,これ?

さて,昼が近い.
この先の「道の駅」ではパンしか売っていないとの情報を得,この付近で食堂を探すことになった.

なんと,すぐ近くに赤井川カルデラ温泉・保養センターがあり,食堂併設とのこと.
おお,(言っちゃなんだが)こんな田舎でパラダイス発見か!

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で,移動.
よくある「うどん」やら「ラーメン」のノボリも全くないシンプルな外観.
正に地元民御用達の温泉施設だった.

食堂の営業状況を確認すると...見事に営業中!

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¥950の「ザンギ定食」を注文.

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めっちゃ美味い.
完全にアタリである.

ホンマなら温泉(&サウナ)にゆっくりつかりたいところだが,そんなことをすると70km地点でDNFが決定してしまう.

腹を満たし,濡れたっつーか,湿ったカラダを少しだけ乾燥させて,おだってるJAPAN一行は先に進むのであった...

続きはこちら ⇒ Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その2)

Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その0)

2025/6/06 Fri

もぎたてFlèche!(違う)

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AJ-北海道さん,昨年に続き今年もFlèche開催である.
「納沙布1200」も控えているのに,運営の方々,めちゃくちゃ大変ではないだろうか...と,そんな部外者の心配はさておき,今年も函館のPikaさんからお誘いいただき参戦.チーム『おだってるJAPAN』再結成である.

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その1)

詳しくない方にざっくり説明すると,Flècheとはチーム・ブルベのことである.
最低3人のメンバーにて24時間きっかりで,事前に申請した360km以上のルートを走破すれば無事認定.
この24時間というのがミソで,距離よりも時間を守ることが難しい.

公式の説明はこちら ⇒ Flèche Vélocio

Kazchariの場合,400ブルベの標準タイムは19~20時間である.
ゆえに完全に眠気に襲われる前にゴールできるが,Flècheでは24時間走り続けなければならない.完全に活動限界を越えている.
つまり,キツイと言われる「400ブルベ」より,さらにキツイのがFlècheなのである.

さて,今回のメンバーは団長のPikaさんはもちろんのこと,2024年も一緒に走ったK木さん
それにブルベでたびたびお見掛けするEさんと,青森のMさんが追加戦士として新規参入.
5人のフルメンバーで申し込んだ.チュドーン!(背景で爆発)

今回のナイスプレイス(ゴール)は札幌.

Flèche=矢なので,360km離れた地点から札幌を目指すのがセオリーなのだが,移動や宿泊の関係上スタートとゴールが同じ周遊コースの方が設定しやすい.

我が「おだってるJAPAN」も,Pikaさんが札幌発着の『地球岬400』をベースにコースを引いてくれた.そして本部に承認.

だが,Eさんがやむにやまれぬ事情にて不参加となり,当日は4人で出走となった.
さすが嵐を呼ぶFlèche,今回も何かが起こりそうだ(ここ伏線)

さて,Kazchariはと言えば,スタート前日の金曜日から有給休暇を取得.
使用するチャリの整備を行った後,定宿である『ふとみ銘泉万葉の湯』に移動するといういつものプランである.

使用するチャリはTopstone
前回の『美瑛の丘300』と同様に,無印グラキンの35Cをはかせている.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その0)

Flècheはほぼ徹夜走行となるが,途中室蘭の銭湯にて入浴&仮眠タイムが予定されている.
ならばということで,着替えのインナーシャツと仮眠用のゆったり短パンを持参することにした.

ついでに当日は雨予報.
レインウェアが必須になるなど荷物が増えた.

フロントには「Ride on Bag」を装着.

REC MOUNT PLUSの『Ride On Bag』を購入~少し複雑な気分

サドルバックも手持ちで防水かつ最も大容量のこいつにした.

[アールニーゴーマル] 旅行用メッセンジャーバッグ 防水サドルバッグ2ラージ グレー/ブラック

そして,今回の目玉装備はAliexpressで購入した3Dサドルである.

RYET 3D プリント自転車カーボンサドル

とにかく安い.
何かと評判の良い3Dサドルだが,Specializedなどのブランド物だと¥5万はする.
その1/10なら...まぁ,もし使えなかったとしても諦めがつくか...とポチる.一週間程度で届いた.

iPhone15 Pro
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ロゴマークは某チェレステカラーのバイクに乗っている人以外は喜ばんぞ.
両面テープ固定なので簡単に剝がせます.

非常に軽い.
弾力あるサドル面,カーボンレールとも質感高い.

問題は耐久性.
走行中に折れたり割れたりすると怖い.
それをいきなりFlècheで試すとは...本来なら最もヤバい行為.
まぁ,こういうのはやってみてから考えましょう(楽天的にもほどがある)

つーことで14時過ぎ,自宅を出発.
滝川のセイコマまでノンストップ.
軽く補給.

最近は走行中にもちゃもちゃ食べられるグミがお気に入り.
おっ,噂の「ハッピーコーラ」があるやん.

人気グミ「ハリボー」に大麻混入 子供がめまいなど訴え オランダ

ここは最近のマイブーム,タフグミの梅味をげっと.

カバヤ タフグミ 梅マニア 100g×8個

セイコマを出ると「20歳 日本一周中」のプラカードを掲げたカブを発見.
急に振り出した雨に雨宿りか.
何か奢りたく...にはならなかったなぁ.

つーことで『万葉の湯』着.
実にディストピアな要塞風.

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館内の飯は高くてイマイチ.
チェックイン前にハスラーを置き,歩いて食事に出かける.

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メルヘンでファンタジーな「太美駅」を越えて『なかむら』へ.

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時刻は17時.ちょうど開店の時間.
平日夜のせいか客の数はまばら.
「お子様用味噌ラーメン」(ノーマルは多すぎる)と...

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巨大「ぎょうざ」を注文.カーボローディングだぁ!(脂多すぎ)

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この後,小ライスを追加(美味し).

で,にんにく臭い息を吐きつつ『万葉の湯』に戻ってチェックイン.

”サ活”後,『その着せ替え人形は恋をする』を最新14巻まで.
1巻の伏線回収が見事.妙に哲学的になっていてwww

その着せ替え人形は恋をする 14巻

22時になった.
リラックスルームのごろ寝スペースへ.

『万葉の湯』おおむね満足な宿だが(正確には宿泊施設ではない),やはりごろ寝スペースのマットはクソ.
背中にあたる部分に段差があって,横になると気になる.
ブランケットでなんとかごまかし,アイマスクと耳栓を装着.

【睡眠専門家監修】アイマスク 睡眠用 【眠れる遮光率100%】

そうそう,バイブアラームのセットを忘れていた.
明日は5時半に起きるべし.

zzz

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(その1)へ続く.

進化するTopstone~on & off

2025/6/5 Thu

オンオフリョウヨウ,モンダイナイ

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お気に入りの黄色い「Cannondale Topstone Carbon2 Lefty」

ヒルクライム,グラベル,ブルベにと様々なライドシーンをそつなくこなす万能チャリ.正にオールロード

Topstoneな幌鹿峠・春の幕開けサイクリング

Topstoneな音更周辺グラベルライド

特に先日の「BRM524美瑛の丘300」では,標準の44Cブロックタイヤから,無印グラキン35C,つまりスリックタイヤに履き替えたところ,ロードバイクに引けを取らないパフォーマンスを見せてくれた.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その0)

秋になってブルベシーズンが終われば,再度ブロックに戻して紅葉グラベル探索でもと画策していたが,タイヤ交換が意外に面倒くさい.

TopstoneなBRM518桂沢200(その0)

それにグラベルタイヤのチューブレス化も試してみたい.
そこでオン-オフの換装を容易にするために,もう1組,ホイールを購入することを考えた.

だがしかし...

ここで問題となるのが,言うまでもなくLeftyフォーク,つまり特殊形状のハブである.
Cannodale独自規格ゆえ,まず社外の完組みホイールは入手困難かつ選べない.

となると,Kazchariのスキルはさておき,パーツを入手して「手組み」という手段に頼らざるを得ないのだが,そもそも純正ハブの単品売りすら常時行っているわけではないようだ.

まぁ,Cannodaleの場合,昨年「日本法人撤退」というゴタゴタもあったしなぁ.

まぁ,そんな感じで「Leftyハブの完組みホイール」がどこかで入手できないかと,日々ネットサーフィン.

やっと見つけたと思ったら...

【オリジナル完組み】Cannondale Topstone Carbon Lefty 専用カーボンホイール作りました!

高価だがかなりの理想形.
購入するつもりで問い合わせたところ,残念ながら対面販売しか行っていないとのこと.
東京まで行く? それはさすがに...

ところがである.

先日,何気なく検索した「lefty ホイール」に某フリマの出品が反応.
なんと!Topstoneから外した前後ホイールの中古品が出品されていた.

もちろん,フロントハブはLefty用だ.

前後アルミリム単体の出品で¥32,100と,高すぎず安すぎずなかなか微妙な値付け.Kazchari閲覧時のタイミングで16時間前に出品.

上記のY’sロードさんのホイール(ただしカーボン)¥12万だと考えると格安とも言える.
少し悩んで,こんな機会はなかなかないと,大昔に登録したidでログイン,思い切って購入した.到着まで一週間ほどかかるようだ.

もちろん,ホイールだけではチャリに組み付けることはできない.
リアスプロケットディスクブレーキローター,それにタイヤを別途購入する必要がある.

運良くAmazonタイムセールも近い.
ここで買いそろえることにしよう.

とりあえず,タイヤの候補はグラベルキングの「X1」
2025限定カラーに「ハニーバター」がある.
我がイエローのTopstoneにあつらえたかの様なぴったりの色合いである.
サイズは40cのブラックサイドで.

Panaracer グラベルキング 2025年限定色 ハニーバター 700×40C

チューブレスにするならシーラントも必要かぁ.わくわく...と,喜んでいたのも束の間,ある重大なミスに気付いた.

購入したホイールが付いていたのは,おそらく2024年モデルのTopstoneだろう.出品者さんも「昨年購入した」と書いている.

KazchariのTopstoneは2022年モデル.
何が違うって,コンポのGRXが11速から12速に進化していること.
つまりリアハブの形状が異なるのだ.
つまり...ポン付けできない?

この疑念を晴らすため,ネットでいろいろ調べまくる.

結論.

購入したホイールについている12速用ハブは「SHIMANO FH-TC500-MS」
こいつはKazchari号の11速コンポ「SHIMANO GRX800」には取り付け不可!

なんてこった,パンナコッタ.

や,やっちまったか.

これは改造が必要.
コンポを最新に変えるわけにはいかない.それこそ大出費.

となれば,11速に適応したセンターハブを用意するしかない.
ネットの情報やAI(Gemini先生)を使って大調査.
とんでもなく多くの種類,仕様のあるハブから,最適解を発見!

フリーハブ 8-11s 142/28 スルーブラック FH-TC500-HM ディスクブレーキ CL

似たような形式名だらけで困る.
届いた後は,当然だがセンターハブ交換のためスポークの組み換え作業が必要.
そんな技術はKazchariにはない(キリッ)
がんばって,無理やり組めたとしても,振れ取りなどのメンテ道具もない.

直接安全にかかわるパーツだし,ここは素直にショップに頼むかぁ...つーことで,先日「ヨシリン」さんに出向いた次第である.

モンキー125,爆盛りツーリングからのEMONDAでカロリー消費ライド

後日,フリマで買ったホイールも無事届いた(ちゃんと美品でした)

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Amazon他で買った残りの必要パーツも次々に着弾.

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これでオンもオフも,用途・状況に合わせて快走可.
何より新しいホイール&タイヤで,グラベルを駆け巡る日が楽しみだ.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その2)

2025/5/24 Sat

さぁ急げ!オレたちのエクスプレス!(温泉が待っている)

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曇り.温度:8 ℃,湿度:87%,体感温度:9 ℃,風速:1.6 km/時,風向:SE

(その1)はこちら ⇒ TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

「青い池」を後にする.
元のサイクリングロードを少し戻り,道の駅「ビルケの森」に抜ける.
ここには公衆トイレがあったりと休憩場所として最適なのだ.

考えることは同じなのか,T夫さんN本さんもいた.
水が切れそう.水道から汲む(気にしない派).

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ろくに休憩もせずに出発.
道道996号を美瑛市街へ走るが...またしても脚つり発症.
たまらず停車する.うわー,きっついわ~
痛みのあまり,苦悶の表情.

全く,何を好き好んでチャリで300km走るなんてアホなことをしているのか...なーんて思ってません.
このトラブルも含めてブルベなのだ.
しばらく休むと復活.Show must go on!

次の通過チェックは再び美瑛の丘.
場所も知っている...と安心して走っていたところ,左折場所を200mほど通り過ぎてしまったやばい,やばい.

気を取り直して,コースをなぞる.
そして「千代田ファーム」横を通過.遠くに展望台が見える.

展望台に向かう道,夏はグラベルである.

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そう,正にここが運命の分かれ道.
冬.左のグラベルからクルマが出てきたのを見てしまったばかりに...進入してしまった昨年の12月.あの事故が起きたのだ.

ファットな楽しい美瑛スノーライドのはずが...

きっと,この脚ツリも,冬場のトレーニング不足が原因に違いないッ(そうなのか?)

【171.2km地点:通過チェックE 三愛の丘展望公園】

この石碑を撮影中,電動チャリの観光客に写真撮影を頼まれる.
アジア系のねーちゃん2名.
勝手な思い込みで「Taiwanese?」と聞くと,すんげームッとした顔で「No!Chinese!」とにらまれた.
まぁ,いろいろと複雑な思いもあるのでせう.

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美瑛の市街までダウンヒル.

【176.0km地点:PC2 セブンイレブン美瑛栄町店】

ここも馴染みのコンビニである.
観光地にしてはめずらしく,ごみ箱が屋外に設置してある.
家庭ごみを捨てる不届き者も多いと思われるが,チャリダーにとってはありがたい.感謝である.
一昔前はどこのコンビニもこうだったようなぁ.
うるさくなったのは新コロ以降か.

先行していたR大さん,T口さん,T夫さん,N本さんらと再会.
PCなのでレシートが必要.「ねぎ塩タンおにぎり」「オレンジジュース」を購入.

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ここに至り,ようやくサイクルポーチに「2RUN」を入れていたことを思い出す.

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Meitan メイタン 2RUN 5包セット(1包2粒入り)

これを飲めば,もう”脚ツリ”は起きないだろう.
試したことがないので,知らんけど(知らんのかい!)
そやけど,この「2RUN」,いつからポーチに入っていたのだろう...賞味期限は見ないことにする.

で,復活したKazchari,再びこの特急トレインに乗せてもらって「新栄の丘」を経て,上富良野方面に向かう.
さすがに「Yamaichi」に寄ろうという猛者はいないようだ.

そして,上富良野市街地に下りる坂の途中で...アレが突然やって来た.集中豪雨である.

ある程度濡れた後,なんとな~く「カッパ着た方がいいですね~」みたいな雰囲気になる.
ところが,天候を完全に甘くみていたKazchariはレインウェアを持ってきていない.
しかたなしに濡れたジャージの上に防水性能ゼロのウインドブレーカーを着る.

路面もびしゃびしゃでシューズもあっという間に水浸し.キモチワルイ.

ところが,天気アプリを見ると雨雲がかかっているのが,なぜか美瑛と上富良野の境目のここだけ.
なんじゃそら.誰か「シャーマン」がいるのか?

説明しよう.
ブルベにおける「シャーマン」とは,いわゆる雨男・女のことである.
降水確率0%だろうと容赦なく雨を降らす.ウェザーリポートと同じ能力を持つ.

そう,逆に言えば雨雲を抜ければ止むはず...その通りに市街地に入ればあっさり止んだ.

ここから中富良野経由で富良野を目指す.
国道を使わずに,並行する道道を走るコースなのだが,とっかかりの信号待ちからのスタートで,やってきました,本日何度目かの脚ツリ.
「2RUN」,見事に不発!

ペダルを回せなくなると,途端に4名に置いて行かれる.
さらに,間の悪いことに,この区間は本ブルベ最大の向かい風.
漕いでも漕いでも進まない直線路.なかなか辛い一人旅.ふっ,まぁいいさ,孤独なKazchariにはお似合いさ(強がりです).

前方にT夫さんの姿が見えた.
で,ようやく次のPCに到着.

【209.8km地点:PC3 セイコーマート富良野北の峰店】

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風,雨,ソロ.いやぁ,キツかった.
当然,カロリーをかなり消費したので腹が減る.
「唐揚げチキン」「プリン」を購入.こういう固形物が食えるうちはまだ大丈夫.
そしていつもなら水を買うところを,脚ツリ対策として「ミネラル麦茶」にしてみた.
これをボトルに入れる.
それが功を奏したのか,以後,脚ツリは起きなかった.メモメモ...

もう雨は降らないだろうと,Kazchariを含めみなさんキャスト・オフ.
これで走ればカッパを着る前に濡れたジャージも乾くだろう.
シューズだけはどうしようもないけど.

ここで,後続で到着したランドヌールに話しかける.
イントネーションから即座に関西人と判断.
なんと,奈良からこのブルベのためだけにやってきたそうな,と,驚いてしまったが,そうか,遠征ブルベってこういうことか.
BROMPTONもあるし,来年は本州のどこかで走ってみるかな.

休憩終了.
再び,このR大トレインに乗っかる.

国道38号を芦別まで北上するが,途中,またしても雨粒がポツポツと...
「やめ~やめ~」という全員の祈りもむなしく,先ほど同等の豪雨に.

ここでトレイン最大のデメリット.
自分のペースで止まるのが難しい.
いや,物理的にはサインを出して,スピードをゆっくり落としていけばいいのだが,心理的ハードルがそれを阻む.

トレインが停まったのはトンネルの中.
ここで再度カッパを着用することになった.

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例によってウインドブレーカーのみのKazchari.そんな装備で大丈夫か?

濡れたジャージの上に湿ったウインドブレーカーを着る.
汗をかくと,気化熱で体温が奪われる.
30℃越えの夏場なら良いが,5月の北海道はまだまだ寒いのだ.

こ,これは,噂の低体温症の危機!?(経験なし)

好き放題生きて来たKazchariの命運もここまでか...と,心配していたが,走っている分にはそれほど寒さも感じず,全然平気だった.
このあたりは「氷点下を走ってきた冬チャリの経験」が生きているのか?
インナーが優秀なのかも.

野球 アンダーアーマー ベースボール ウェア ヒートギア アーマー コンプレッション ロングスリーブ クルー

もう一つ心配なのが,前車が跳ね上げる泥水が口の中に入ってしまうこと.
誰も雨を想定していなかったため,全車ノーフェンダー.容赦なく全身で水しぶきを浴びる.

Jsportsの中継で言っていたが,雨のレースで汚れた水を飲んでしまうことで感染症になることがあるとか(選手は免疫力が低い).
まぁ,発熱とか下痢が起きるとしたらゴール後だろうけど.

芦別の道の駅が近づくと徐々に晴れてきた.
そして路面には雨後の痕跡が全くない.
正真正銘の極地豪雨.シャーマンは誰だ!

で,道の駅前の「ローソン」にてPC外休憩.

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おにぎりと缶コーヒーでカラダを暖める.
再びウインドブレーカーをキャスト・オフ.
短い休憩時間ながらも乾燥させる.

気温が低い.カラダも寒い.
ここで虎の子の「ジレ」を着用.
フロントバッグに入れていたが,この大雨でも“しっとり”で済んでいた.
R250製品,なかなか優秀だ.

R250 防水ドラム型フロントバッグ グレー

つーことで,ここからゴールまでは「長袖インナー」「長袖ジャージ」「ジレ」「ウインドブレーカー」の重ね着で対応.
これでなんとかなりそう.

このまま国道というわけにはいかず,道道4号で深川に抜ける.
R大トレイン絶好調.
終盤にもかかわらず,なんつースタミナ.
Kazchariも,上富良野を最後に脚ツリ現象も起きない.
「ミネラル麦茶」が効いてる?

深川市内に入る.

【276.5km地点:PC4 セブンイレブン深川東店】

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ここが最後のPCとなる.
やはり腹が減ったので「ピザまん」を購入.

それにしても,今回初投入の「Topstone+無印グラベルキング(スリック)」の組み合わせ,本当に良く走る.
ブロックタイヤと比べても,圧倒的に楽.
でないと,今日の快速トレインに乗っかることは不可能だっただろう.
それに,35Cの太さと耐パンク仕様で安心感もスゴイ.

休んでいると,後続のランドヌールが続々と到着.
レースではないが,だらだらせずに最後はピシっと決めますか.

陽が落ちてきたのでフロント&リアライトをオン.

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元のトレイン5台に,先ほどのPCで合流した車両が3台ほど加わり,暗闇の農道をひた走る.
ここ,一人やったらかなり寂しいぞ.それはそれでブルベらしくてヨシ.

どこをどう走っているのかさっぱりだったが,道の駅「たきかわ」の正面に出て国道と合流.
時間的にも「宗谷600」と似た感じでゴールを目指す.

路面状況の悪さ+工事規制が重なって,何度かヒヤリとする場面もあったが,ついにゴールに到着である.

【301.2km:ゴール ファミリーマート滝川黄金町店】

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日本最速の”ファミマ”らしい.
黄金町? ここは杜王町なのか?
イートインスペースが広大で,その節は何度もお世話になった台湾のファミマと雰囲気が似ている.
入店時の音楽は控えめだけどな.

もちろん,ブルベのゴールで購入するのはこいつ.

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同時にゴールした方に見覚えがあった.
前回の「桂沢200」で会った,Kazchari同様のグラベル・ライダーだった.
「桂沢」が初ブルベ,今回300と,今年は完全にSR狙いだそうな.
ただし,今年は「1200」があるため「600」の時期が遅くて参加が難しい.よって,本州行きを考えているそうな.すんげー行動力だ.

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さて,「ふれ愛の里」の受付に向かいますか.

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ゴールのファミマでのんびりしていたせいか,結構な人が受付待ち.
レシートと通過チェックの写真を確認してもらって,無事に完走認定.

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13時間20分.

300ブルベの記録更新はならなかったが,それは仕方がない.

行程の半分以上トレインに乗せてもらったし,結果的に休憩もトレインの発車時刻に合わせた.
良い意味で,自分のペースで走らなかった珍しいブルベだった.

だが,これはこれで実に楽しかった.
脚ツリの心配がなければ,先頭でもっと牽くつもりだったけど...すんません.
次回はがんばります.

手続きを終えて,さぁ念願の入浴である(目標完遂!)
現時刻21時.閉館まで1時間は入れる.

Topstoneをハスラーに積み込む.

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着替えを持って,温泉の受付へ.
ところが,何やら不穏な雰囲気.

スタッフ曰く,大浴槽にて“粗相”が発見されたらしく,清掃のため現在入浴不可とのこと.
それを聞いた先客の親子連れ帰ってしまった.

なんてこった,パンナコッタ.

まさか,ここにきて風呂なしとか!
だがしかし,よくよく聞いてみると入れないのは大浴槽だけで,サウナや露天は問題ないとのこと.ふー,助かったぜっと.

カラダを清めて,サウナを2セット.
残りの時間は露天風呂でひたすらくつろぐ.
そして,今日の行程を振り返る.

地元ゆえ,ほとんどがホームコースだったが,ブルベで走ると”心情的に”異なる風景となっていた.不思議だ.

なんだかんだで300kmは長い.
常識的には自転車で一気に走る距離ではない.

その分,ドラマが生まれる.
脚ツリ,極地豪雨など,今日も色々あった.
そして最終的に極上の湯につかって弛緩している.
これが生きている証だな.

22時.自宅へ向けて出発.
対抗車線を走るランドヌールの灯りにエールを送る.

23時頃,あまりに腹が減ったので旭川忠和の『山岡家』にて背徳の深夜ラーメン.

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「空腹は最高の調味料」とはよく言ったもので,”普通の”ラーメンをここまで美味いと感じたのは久しぶりである.

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日付が変わる前に帰宅.
とりあえず必要な物だけを家に入れて,もろもろの片づけは明日(日曜日)に回す.

今日も良い一日だった.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

2025/5/24 Sat

さぁ走れ,オレたちのエクスプレス!

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曇り.温度:8 ℃,湿度:87%,体感温度:9 ℃,風速:1.6 km/時,風向:SE

朝4時半に起床.5時に出発する.
途中のセブンで「たまご醤油おむすび」「ブラック缶コーヒー」のルーティン・ブレックファスト.

おっと,「水」「グミ」を買い忘れた.
本日の最終PCとなる日本最北のファミリーマート「滝川黄金町店」にも立ち寄る.

みんな大好き『タフグミ』に新フレーバーの「#梅マニア」が出ていた.
酸っぱい系は持久スポーツに良いかも.美味いし.

カバヤ タフグミ 梅マニア 100g×8個

ここから2kmほどで「滝川ふれ愛の里」着.
懐かしい.2019年の『宗谷600』以来だ.

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Topstoneをセットアップ.
受付時間まで,スリックタイヤ試走のつもりで敷地内をうろうろ.
体感,軽いような...気がする(そんなもんだ).

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

幸い天気は良さそう.
ゴール想定時間まで降水確率10%とか.
こりゃ,レインウェアは要らんなぁ...(後でヒドイ目に遭う)

なんだかんだで300kmは長丁場.
夜間走行も含まれる.
それらを考慮して,本日はコンタクトではなくメガネを使用.
JINSのクリップオンサングラス付なので,日差しが強くても問題なし.

JINS×Snow Peak JINS Switch Flip Up

このコラボは不要.無印でヨシ.

参加者がわらわらと集まってきた.
やはりBROMPTONで出走するO西さん,ラナさん,Pikaさんらにご挨拶.

ブリーフィングが始まる.
初&観光地巡りブルベのせいか,参加人数多め.

いただき画像

そして,今回は通過チェックが非常に多い.
「桂沢200」の轍を踏まないように,慎重に聴く.

TopstoneなBRM518桂沢200(その2)

7時.車検を終えて,いよいよスタートである.

いただき画像

なぜか笑っている.
いつものことだがスタートからしばらくはバラけない.
集団に紛れて楽をする.

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それを破壊するのが...そう,超特急T夫トレインである.

「あっ,YouTubeで見たヤツだ!」という声をよそに,轟音挙げて通過していく.
こ,これは乗るしかないッ! このBig Waveに!

さらには途中で,これまた快速のW特急やらR大特急も連結され,全くスピードが落ちない.
この間,Ave.35km/hほど?
信号ストップもほぼないまま,最初の通過チェックまで暴...爆走.

【48.1km地点:通過チェックA 幌成簡易郵便局】

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ここではフォトチェックではなく,クイズに回答.
ポストの郵便物回収時刻を答えるのだが,絶対に勘では当たらない答えだった.

スタッフも到着して衝撃の報告⇒「T夫トレインが早すぎて,”被害者”が大勢いるそうですよ~」

まぁ,わからんではない.
まだ序盤も序盤.ここでパワーを消耗すると後がキツイ(まさか自分が...).

休憩もそこそこに次のポイントを目指す.
少し先にT夫列車が見える.
かなりの人数が下車して,2,3両しかひっぱっていない.
ペースも各駅停車に変わっている.
これも乗っからしてもらおう...で,しばらくT夫さんとおしゃべり.

そこへ登場したのが,R大特急
あっと言う間に追い抜いていった.
さすがにアレに乗っかるのはヤバい.素直に見送る.

だが,ここでコースプロフィールが変わる.
登りが始まったのだ.

「あぁ,ダメだ,ダメだKazchariぃ~! 踏んだらダメだぁ~!」という心の声をよそに,脚に力が入ってしまふ.
坂は全力で駆け上がれ,とガンダムが言っている...ピキッ,ちゅどーん!

先行していたR大さんに追いついてしまった.

にしても,O西さんとは違う方向のブルベマイスターR大さんは,チャリ(クロモリ?)も装備もフォームも全く無駄がない.
実にスムーズに漕いでおられる.正にプロ・ランドヌール

で,山頂からのジェットコースターが絶景だったので停車.
R大特急はあっという間に見えなくなった.

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坂を下り切って左折.
この辺りからは完全に馴染の道.
「旭川200」でも使われる,幌加内に続く道道である.

鷹栖町に入り,のんびり走っていると,T夫さんに追い付かれた.
そのまま一緒に通過チェックに向かう.

【84.0km地点:通過チェックB 比布方面案内標識】

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似たような青看板が多くて見逃しそう.
ここからはしばらくソロ走行となる.

下の写真は高速道路の入口.
気を抜くとPCの写真だけになってしまうので,信号待ちの際に時折撮影.
「旭川付近を走ってますよー」の証拠的な.

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上川支庁前の信号待ちで,T夫さん達にまたまた追いつく.
田園風景を右左に曲がりPCを目指す.

【100.3km地点:PC1 セイコーマート当麻3条店】

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ここもまた,常日頃,頻繁に利用しているセイコマである.
お昼少し前だが,この先を考えてガッツリ目に補給.
何よりも序盤の暴走列車でかなりエネルギーを消費している.

「ホットシェフ・豚丼」とオレンジジュースを購入.
お気に入りの「ミニジャムパン」は補給用.

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スタッフも巡回中.
気温が上昇してきたので,レッグウォーマーを脱ぐ.
今季初の半パン走行となる.

すね毛がだいぶ生えてきたなぁ...ちなみにKazchariは剃刀派.

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いただき画像

さぁ,残り200kmである.
出発すると,またしても後ろから轟音が...
T夫特急である.これまたプロ・ランドヌールの一人,N本さんが連結されていた.またしても乗車する.

いただき画像

乗車したは良いものの,実はこの頃から両脚に違和感.
太ももの内側,専門的には内側広筋あたりが時折「ぴくっ,ぴくっ」と痙攣するようになった.
こ,これはまさかの”ツリ”!?

Kazchariは右膝外側に腸脛靭帯炎という持病を抱えている.
ゆえに今日もしっかりとテーピング.

ピップ プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着 テーピング 足・ひざ・ふくらはぎ用 50mm×4.5m ベージュ スポーツ

しかし,この脚のツリは想定外.しかも両足とは...

脚がつる原因は色々あるが,まずは体内の水分不足が疑われる.
今思えば,序盤の暴走列車乗車時にあまり水分補給しなかったなぁ...と反省.

荒療治...というわけではないが,時々T夫さんの前に出て牽く.

ここを曲がれば自宅,という場所を何か所か過ぎて,いよいよ美瑛の丘に突入.
まずは,シラカバ並木伐採の跡も痛々しい「セブンスターの木」を通過.

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美瑛の市街地を経由して,本ブログでも幾度となく登場している”あの農道”に入る.
この道は圧倒的にダウンヒルが楽しい.ゆえに美瑛川沿いのサイクリングロードを使い,最後に急坂を登るというルートを取ることが多い.
今日はブルベなので,そういうわけにはいかない.

この時の同行者は引き続きT夫さんN本さん
お二人ともこの道は初めてだったようだ(諸事情によりガイドブックの類には掲載されていない)

とっかかりのダラダラ直登を越えると,少し平坦となる.

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振り向けば絶景.
そして徐々に斜度が上がり,ほぼ登り切ったところにあるのが...

【141.1km地点:通過チェックC 三心の木】

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へぇー,これって,ちゃんと名前がついてたんや.
写真撮影中,R大特急と,北海道ブルベ界のレジェンドの1人,T口さんもやってきた.

T口さん,Kazchariよりご年配だが,恐ろしいことに北海道で開催されるブルベのほぼ全てに参加.しかも毎回トップタイムでゴールされている.リスペクトしかない.
つまり,鍛錬を欠かさなければ,T口さんの年齢になっても,この趣味は楽しめるということやな.

少しだけ登ると後はダウンヒル.
特徴的なグリーンの橋を渡り,美瑛白金サイクリングロードに入る.

ここからはやや登り+向かい風.
先行する2人に追いつこうと踏んだ途端...うぎゃあぁぁぁ~っ,痛ぇぇぇ!脚が,脚がぁ~!

完全につった.

もう曲げても伸ばしても痛い.
とてもじゃないが,ペダルが踏めない.
落車する前に素直に停車.
痛みが落ち着くまで待つ.

先日の地獄レース以来,”つり”がクセになってしまったのだろうか?

EPICな全道MTB4時間耐久レースin上砂川ライド

距離的には約半分を消化.
まさか,ここで初のDNFか? 家は近いけど...あっ,クルマは滝川や.

と,しばらく停車していると痛みが落ち着いてきた.
水をちゃんと飲んで「塩タブ」で補給.
ゆっくりと脚を回す.
なんとかいけそうだ.

...しかし,全くスピードが出ない.
いつも走っているこのサイクリングロード,こんな低い速度はこれまでありえなかった.

今思えばこのブルベ,ここから「青い池」までの道が一番辛かった.

【153.9km:通過チェックD 青い池】

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ほうぼうの体でたどり着いた一大観光地,青い池.
いつもの場所で,いつもの構図でパチリ.

さぁ,ここから巻き返しなるか!

(その2)はこちら ⇒ TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その2)

153.9km地点:通過チェックD 青い池

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その0)

2025/5/23 Fri

ツルツル行こうぜ!

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2019年「BRM720北村300」というブルベに参加した.
獲得標高2013mの比較的平坦なコースである.

この時の完走タイムは12時間59分.
風向きが良かったのか,現状,これが300kmブルベのベストタイムである.

そして2025年「BRM524美瑛の丘300」に参加する.
距離はもちろん300km,かつレイアウトは少し異なるが獲得標高も2048mとほぼ同じ.
ゆえに目標を「北村300」のタイムと同等か上回ることとした.

これには理由がある.

発着点である「滝川ふれ愛の里」には入浴施設がある.
ここの最終受付時間が21時半なのだ.

滝川ふれ愛の里

朝7時スタートなので,13時間で戻れば20時着.
これでゴールすればサウナ3セットも余裕である.

「北村300」DOMANE,つまりロードバイクで走った.
今回は,ブルベマシーンとして絶賛育成中のTopstoneである.

普通に考えればロードバイクの方が速い.

だがしかし.
この5年間のランドヌールとしての成長で,より速く走れる可能性はゼロではない(一方で加齢の問題もあるけど)

そして,今回は念願のブロック⇒スリックタイヤへの交換を試すことにした.
この案,前回の「BRM518桂沢200」の前にも実行しようとはした.

TopstoneなBRM518桂沢200(その0)

この時に断念したタイヤ交換(ビート落とし)は,自転車専用ではない工具を購入したことで,いともたやすく,えげつなく,あっという間に完遂できた.

Pikaさん,情報ありがとうございます!(灯台モトクラシーだな).

SK11 怪力クイックバークランプ M 口開き150mm 締付力80kg SRC-150M

驚いたのが,このクランプ,なんとAmazon注文後翌日に届いた.
都会住みの人にとってはあたり前かもしれんが,(Prime会員に関係なく)北海道だと注文してから3日後に到着とかはザラである.
たまたま道内倉庫にあったのか,航空便に間に合ったのかは謎だが,ここまで早い到着は初.

早速,開封.

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見た目プラスチッキーで軽量だが,その締め付けはホンモノ.
指にマメを作り,2時間格闘しまくったタイヤがあっけなく外せた.人類の勝利だ!

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さて,元のタイヤ,中央部の山まだ残っているが,サイドブロックの根元はひび割れつつある.再利用するかどうか悩みどころ.
それにチューブも太くて重い.そらそうだ,44c用だ.

で,交換するのはもちろん事前に用意していた「無印グラキン35c」「パナの紫」だ!

Panaracer グラベルキング 35c 耐パンク

Panaracer パープルライト TPUチューブ 700/32~47C 仏式 65㎜ 金属製バルブ 超軽量

あー,交換作業前と後での重量計測忘れた.
しかあし,体感で確実に軽くなったのはわかる.

で,組付け作業を開始したが,もちろん,やらかしも発生.
このタイヤ,ほぼスリックにも関わらず,回転方向が決まっているのだ(パターンは関係ない?).

しかも,その目印は極小.

老眼のKazchariはしっかり見逃してしまい,反対方向に組み付けてしまい,作業やり直しの憂き目に...トホホ.
「グラキン」使う方は要注意.

下の写真では(上質な)バルブ留めが付いているが,ネジが切れていない根元の部分がむき出しになるため,結局使えなかった.
このリムハイトだと,バルブ長65mmでも長すぎるようだ.

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で,無事作業完了.
舗装路メインのため,空気圧は3.5Barにした.
なぜか自然に空気が抜けて,いつの間にか2Bar程度になるのはなぜ?

明日は滝川スタートなので,前泊ではなく自宅から直接向かう.
あらかじめ,Topstoneや工具,着替えの類はハスラーに積んでおく.

TPUチューブゆえ,パンクの懸念がなくなったわけではないが,その分「グラキン」は「耐パンク強化」モデルである.

どちらにせよ,もしパンクしたら手だけで外すのは無理なのでDNF確定やな.
ゆえに輪行袋も持参(未使用).

R250 グラベルバイク用 縦型軽量輪行袋 ブラック フレーム/スプロケット/ローターカバー・ダミーローター・輪行マニュアル・12mmスルーアクスル用エンド金具付属

まぁ,今回のコース,家の近くを走るのでDNFはしやすいかも...あっ,クルマは滝川や!

https://ridewithgps.com/routes/50096452より

これで準備は整った.
タイヤ交換の成果はいかに? ⇒ その1へ

TopstoneなBRM518桂沢200(その2)

2025/5/18 Sun

とおりゃんせ,とおりゃんせ

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曇り.温度:14 ℃,湿度:92%,体感温度:12 ℃,風速:10.0 km/時,風向:SE

前半戦はこちら ⇒ TopstoneなBRM518桂沢200(その1)

美唄富良野線を走る.
ゲートを越えたあたりから新しく作られた道となる.
ちなみに冬はまだ通行止め.

ラナさんが何かの事情で停車したので先行する.
以降,ゴール間際までソロでの走行となる.

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今日は交通量が少ない.
確か昨年の開通直後は話題になったような気もするが.

ナビには走行路が示されているものの,脇道もたくさんある.
舗装路が完成する前は,林道が縦横無尽に張り巡らされていたのだろう.
その名残もある.

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長いトンネル突入.
漏水があるのかトンネル内びちゃびちゃ.

これは前回モンキーで走っていた時にも気づいた要注意ポイント.
当然,Topstoneケツもびちゃびちゃ.
やはりフェンダー重要(というのを後の「美瑛の丘300」で思い知ることになる)

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道道の後半は下り基調.
北海道らしからぬタイトコーナーが続く.
そして「炭鉱メモリアル」の映えポイント.

iPhone15 Pro

12時近くになった.
美唄市内にて(PCではないが)ローソンにピットイン.
この先補給ポイントがない.
周辺のコンビニでも多くのランドールが休憩していた.

ローソンと言えばサンドイッチである.
何度目かの「海老カツタマゴサンド」.美味し.

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さぁ,腹も満たされたし出発しますか.
ここからもソロ旅.
風は相変わらずアゲンスト.

菜の花畑があちこちに.
そう言えば「いちめんのなのはな×無限ループ」という”最初にやったもん勝ちの詩”を書いたの誰だっけ? ⇒ 山村暮鳥(大正4年)でした.

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川沿いのストレート.
このブルベ最大の向かい風にヤラれる.
時速は15km/h以下まで落ちた.
辛そうに漕いでいると,歩道のクソガ...じゃなかったお子様たちが走って並走しやがる.嫌味か.

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直線を終えて右折すると,風向きが変わってびっくりするほど楽になる.
面白そうなDIYの小屋キットを見つけたので停車.
これで¥300万ぐらいだっけ.
自宅庭ガレージ(もしくはサウナ),あこがれるねぇ.

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川を渡ってしばらく走る.

【138.1km地点:通過チェック2 道の駅275つきがた】着.

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花壇にタイヤをつっこむわけにはいかず,写真のレイアウトに悩む.
そこへスタッフのT夫さん登場.いつの間に先回り!?

ここの道の駅は「トマトジュース」が有名.
自販機で売っている.
ただし,空き缶を捨てるゴミ箱がない.
持ち運ぶのは嫌なので今日は買わない.

一般ごみはともかく,空き缶回収ボックスぐらい置いたらええのにと思う.
チャリダーのように「捨てるところがないから買わない」という層も一定数いるはず.
売り手も買い手の双方が機会損失では?

道道11号線に入る.
ちょっとしたヒルクライム...っつーか,これって前回の「薄野200」の逆ルート.

BROMPTONなBRM506薄野200(その1)

ほぼ登り終了の山頂.
季節が進み,一気に植物類が元気になってきた.
次は...蟲どもの登場か.

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ダウンヒルして「当別ふくろう湖」着.
札幌発着のブルベではよく通る道.
ここまで来ると「もう終わり感」マシマシ.

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だが,この「桂沢200」はまだ難所を残していた.
「Ride with GPS」のマップ上では「未舗装」表示されている部分である.

https://ridewithgps.com/routes/48156158より

もちろん未舗装=グラベルということはありえないが,細くて荒れていることは予測できる.
まぁ,Topstoneならたいていの道はクリア可能だがなッ!ダヒャダヒャ(と,油断してたのでヤラれた)

直線道路,ナビがいきなり曲がれと言ってくる.
指示通り進むと,ものすごく不気味な雰囲気の道.
路面状況はまだマシだが,細い道の両端を黄色いタンポポが覆っている...まるで”あの世”に続いている感.

しばらく進むと,なぜか,田んぼのあぜ道を黒塗りのクルマが数台,ゆっくりと走行している場面に出くわす.
ホンマに現世なのか? ここ夜やったらめちゃめちゃ怖いで.

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そしてはじまる結構な斜度のヒルクライム.
一時は13%を越えた.
クマが出ても不思議ではない.一応ベルは付けているけど.
「この道で合っている?」と疑念がわく頃,山頂らしき場所に到着.
軽自動車が停まっていた.

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ああ,やっぱり少し前までは林道(グラベル)まんまだったようだ.
路面にはしっかり「自転車道マーキング」もある.
そやけど,わざわざこの道を走る猛者,いるのか?

いずれにせよ,ここからは下り基調(のはず).
どこか(舗装済みの)「NISEKO GRAVEL」に似た道.ここからは至高のヒャッハー・タイムのはず!...と思っていた時期がKazchariにもありました.

NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2024 EX-LONG参戦!(前編)

ここでKazchari,痛恨のミスをやらかす.
一歩間違えれば,このブルベの完走認定がされなかったかもしれない.

通過チェックに気付かず,2kmほどオーバーランしてしまったのだ.

要因は2つ.

1つはキューシートにある.
基本的にナビ(Bryton S500)を見ながら走っているが,次のPCや通過チェックまでの距離は事前配布のキューシートで確認するようにしている.

Bryton Rider S500 サイクルコンピューター サイコン 自転車用ナビ 地図表示 GPS搭載 タッチスクリーン搭載 無線 ブルートゥース ANT+対応

この「桂沢200」のシート(Excel版)はこれ.

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おわかりいただけただろうか.

通過チェック3の項目に「道の駅」の文字がついていることに.
おそらく,シート作成時にセルをコピー後「道の駅」を削除するのを忘れておられたのだろう.
これが頭に残っていて「次の通過チェックは道の駅か」という思い込みがKazchariに生じていたのだ.

「サイコンの距離は目的地に近づいている,なのになぜ,まだ山中なのだ?」

この不自然さに早々に気付くべきだった.
もしかしたら,出発前のブリーフィング時に説明があったかもしれないが,完全に聞き漏らしていた(伏線回収)

もう一点は軽自動車とのバトル.

この元林道,狭いのに意外に交通量が多い.
降りたドライバーの行動を見ると,どうやら山菜ゲッターに有名な場所のようだ.

通過チェックの手前,順調に下っていると停車していた軽自動車が急に動き出し,こちらは急ブレーキ.
あぁ,せっかくの位置エネルギーがぁ~
しかもこの軽,この後もやたらチンタラ走っている.
そして,いきなり停まる.
そう,正に山菜ゲッターの行動パターンそのもの.

こちらがイライラしているのに気づいたのか,Kazchariを先行させるが,運悪く登りが始まる.逆に軽につかれる.

これが数回繰り返される.
やがて軽は去っていったが,おそらく,このバトルの間に通過チェックを見逃してしまったのだ.

上記2つの要因が重なって,このデッドリーロスに気付いたのは171km地点になってから.目的地を2km過ぎた”下り”の途中だった.

さすがにおかしいと,スマホを取り出し,Google先生に「石狩油田八の沢鉱業所跡石碑」の場所を尋ねてみる.
幸いにも,本当に幸いにも電波が届いていた.
そして2km後方に,その存在を知る.
ようやく「道の駅」が誤記であったことにも気づく.

ここから2km,登り返しかぁ...と一瞬迷ったが”自称”クライマーとしては諦めるわけにはいかーん!
マウントのナビとスマホを入れ替えて,通過チェックを目指す.
途中,前方からやってきたランドヌールとすれ違う.
ありゃ,これ通り過ぎたのバレたか.

で,無事到着.

【169.1km地点:通過チェック3 石狩油田八の沢鉱業所跡石碑】

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うぉーやったぜ.
ミスをなんとか取り戻した.
アドレナリンが出まくっていたせいか,ここまでの道のり,あっという間だった.
個人的「通過チェック難易度ランキング」では堂々の第二位やな.

ちなみに1位はこれ.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その1)

まぁ,今回はKazchari自身のミスであるが(ちゃんと確認しませう)
そやけど,Kazchari同様,見つけるのに苦労した方が多かったようで,事後のランドヌ札幌さんのSNSでも示唆されてたな.

元の地点を過ぎてリセット・ダウンヒル.
林道終わりかけの場所にある民宿(?)にパトカーが停まっており,やたら物々しい雰囲気.
その後の国道でも,やたらこの現場に向かうであろうパトカーを見たので,重大事件だったのかもしれない(調べたけどわからんかった).

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巨大な石狩川河口橋,巨大な霊園脇を過ぎゴールを目指す.
信号待ち時,後続のラナさんやらTさんと合流.

おお,なんだかんだでラナさん,復活してるやん.ハリボー,恐るべし(たぶん無関係)

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で,市内に入り信号峠をクリアして,ゴールのセイコマ着.

【200.8km地点:GOAL セイコーマート屯田五条店】

Kazchariはプラス4km,余計に走っています.

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ゴールレシート入手のために買うのは,もちろん「ザバスヨーグルト風味ミルクプロテイン」

SAVAS(ザバス) MILK PROTEIN 脂肪0 ヨーグルト風味 430ml×8本 ミルクプロテイン 15g

スタートした屯田西公園駐車場に戻り,完走手続き.

9時間51分.

「薄野200」BROMPTONと40分ほどしか変わらんのはナゼ?

完走メダルを購入し,次のブルベの情報収集.
次週「BRM524美瑛の丘300」,6/7「Flèche」以降の予定は未定.

ただ,本日話を聞いて「BRM614もっと当丸コースター」への参戦を決意.

BRM614もっと当丸コースター

データ上,302kmで「5080m」登るという,グランツール並みの凶悪さである.
あー,これは挑戦のし甲斐あるなぁ.
昨年は雨のせいで”もっと”がつかない「当丸」をDNSしたっけ.

さすがにBROTopstoneだとDNFの可能性も高くなるので,いよいよ”アイツ”をブルベ初投入かな(マジ?)

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数名と「美瑛の丘」での再会を約束し,帰路につく.
「200」の帰りだと,あわてず騒がず温泉にゆっくりつかれる.
向かうはちょうど良い場所にある「北村温泉」
昼間チャリで走ったルートをほぼトレース.これはこれで面白い.

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ただしレストランは宿泊客の貸し切り.
少し遅くなったが滝川の「かつや」で失われた栄養を補給する.

ここ数週やたら走っている国道12号,本日も無事,帰宅できました.
ありがたや.

さて,次は久々の「300」である.
今度こそTopstoneをマグネットコーティング(?)してやる.

TopstoneなBRM518桂沢200(その1)

2025/5/18 Sun

馴染みある道

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曇り.温度:14 ℃,湿度:92%,体感温度:12 ℃,風速:10.0 km/時,風向:SE

前日の格闘はこちら ⇒ TopstoneなBRM518桂沢200(その0)

ここは『万葉の湯 ふとみ銘泉』のリラックス(ごろ寝)ルーム.
人に迷惑をかけないバイブアラーム式目覚ましは5時にセットしたが,当然のごとく,それが鳴る前に目が覚めてしまう.
「まぁ,割と眠れたかな」(=普通)とGarmin instinct様が言っている.

GARMIN Instinct 2X

5時半にチェックアウト.
現在6時の朝風呂開始時間をもう少し早めてくれたら...とブルベ民のKazchariは毎回思うわけだが.

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贅沢は言うまい.
で,スタート場所の「屯田西公園」に向かう.

途中で朝食を購入.
最近のお気に入りは,セブンイレブンの「たまご醤油おむすび(135円)」

卵かけご飯風のコンビニおにぎりをセブン-イレブンで買ってみた

こいつはマジで美味い.
レースなどのチャリイベント前と言えば「塩むすび」が最適とされる(のりは消化に時間がかかる)
ゆえにKazchariもしばらく「塩むすび」信者だったが,最近はこの「たまご醤油」に乗り換えている.値段も大して変わらん(20円程度).それで栄養価爆増.本日もこいつを2個とブラックの缶コーヒーにした.

出発後30分程度で公園着.
Topstoneをセットアップ.
徐々に参加者も集まってきた.

散歩中のおじさんが「今日はみんなでサイクリングするの?いいねぇ~」

はぁ,サイクリングというか,基本バラバラで,これから200km走るわけですが...(ブルベは説明が難しい)

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スタッフのT夫さんを見かけたのでご挨拶.

ついでに,昨日のタイヤ交換失敗の顛末をご報告.
メカに強いWさんも呼んで相談っつーか,グチる.

「外せますよ~」
「パンクしないようにチューブレスにしましょう」
「別のホイールを用意するとか」
「色々方法はありますが,最後は根性ですね」

と身もふたもないことをおっしゃる.アドバイスありがとうございます.
確かに今回外せたとしても交換が面倒なのは確か.
新しいホイールかぁ...でも天下の独自規格,Leftyやしなぁ...

【オリジナル完組み】Cannondale Topstone Carbon Lefty 専用カーボンホイール作りました!

あることはある.

あーだこーだ話しているうちにブリーフィング開始.
もしかしたらだが,この時にしっかり話を聞いておけば,後に発生する大悲劇を避けられたかもしれん...

車検を終えてさぁ出発.
例によって市街地はトレインにのっけてもらう.
ちょうど,前回の「薄野200」の後半でご一緒したラナさんの後ろにつく.

BROMPTONなBRM506薄野200(その1)

挨拶したが,チャリが違うため少しとまどっていたようだ.
これはチャリダーあるあるで,グラサンとメットのせいで誰が誰やら記憶に残りにくい.
むしろ乗っているチャリで覚えていることが多かったりする.

田舎道に入り風が強くなる.しかもアゲンスト.
そのせいかトレインがばらけだしてきた.

Kazchariも自然と一人旅に.
こうした状況になると,気になる場所で止まって写真を撮りやすくなる(ブロガーの運命)

下は廃校になった学校かな?
タンポポとのコントラストがキレイだったので急停車.

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この後は新十津川など「薄野200」とかぶるルートを走り,国道12号を渡る.
そして今回唯一のPCに着.

【53.9km地点:PC1 セブンイレブン三笠いちきしり店】

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スタッフのお出迎え.
さすがに50km以上向かい風の中を走って,かなりのカロリー消費.
「ねぎ塩タンおにぎり」他を購入.美味し.

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さて,ここからはしばらく山道.
本ブルベの名称である「桂沢湖」に向かう.

さぁ,これからは”自称”クライマーの出番ショ.
ほどほどの斜度の坂が長々と続く.結構好きなタイプの登りだ.

途中にあるトンネル,実はその中が一番斜度が高いという不思議な道.
トンネル内なので正確ではないが,サイコンの表示が一時17%とかを指していた(ぜってーウソだ)

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で,桂沢湖着.
あれ? こんなに地味だっけ?
あぁ,キレイなのは「シューパロ湖」の方か.

停車していると,ラナさんが通過していった.
追いかけると新しいレーパンのせいか,片方の脚がしびれて痛いとのこと.

おそらく坐骨神経痛?

新しいパンツやサドルでポジションが変わると起こる可能性があるという.
やはりロードはポジショニングが重要やな.
「ゆっくり行くので先にどうぞ」と言われたので先行.

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いくつか峠を越えてこのトンネル前で停車していると,なんとラナさんが復活?
追いついてきた.

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これまた,長丁場のブルベあるあるだが,途中で体調が悪くなったり,痛みが生じても漕いでいるうちにいつの間にか回復してたりすることがある.
まぁ,終了後にどっとツケのように不具合が押し寄せることもあるけど...

ここからは国道452号線を颯爽とダウンヒル.
三段滝手前で道道135号線に左折すると,昨年開通したばかりの「美唄富良野線」となる.

モンキー125で走ったな.

モンキー125,開通したての道を走る~道道美唄富良野線

しばらく進むと通過チェックの看板が現れた.

【89.3km地点:通過チェック1 美唄富良野線ゲート】

いただき画像

ここでは(今日はスタッフの)T夫さんが待機.ご苦労様です.

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復活したかに見えたラナさんだが,やはり足のしびれはあると言う.
ここで世界で一番有名なグミこと『ハリボー』を,回復を願って1粒プレゼント(セコイ).

ハリボー 6種セット シェアパック 大サイズ【ハッピーコーラ ・スターミックス・フロッグ ・ハッピーチェリー ・ダイナソー ・ゴールドベア 】

Kazchariはフロントポーチにグミを入れていることが多い.

参考にしたわけではないが,ヨーロッパのレースシーンでも選手が「ハリボー」をよく食べている.
これもまた「補給食がツール・ド・フランスなヤツ」なのだろうか?

つーことで,後半戦へ続く ⇒ TopstoneなBRM518桂沢200(その2)

TopstoneなBRM518桂沢200(その0)

2025/5/17 Sat

メカ好きなのにメカに弱い

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ブルベの準備は前日から始まる.

まずは機材(チャリ)選びから.
前回のブルベはお試しにBROMPTONで参加.

BROMPTONなBRM506薄野200(その0)

完走こそ果たしたものの,カラダ,特に肩回り(肩甲骨の間)はガッチガッチで痛みすら感じた.
ポジション固定が何しろキツイ.
ブルベ終了後は,定サウナの『ふとみ銘泉』にて,入浴だけして帰宅する予定が,まさかの寝落ちで宿泊してしまった.

ホンマ,ドロップハンドルは実に偉大な発明だ.

そう考えるとマイスターO西さんをはじめ,600どころかRMを走るBRO軍団の方達は超人だ,とつくづく思う.
スピードは関係ないっつーか,むしろ時間がかかればかかるほど辛いと思うのだが.

つーことで,2025年ブルベ第二戦となる『BRM518桂沢200』BROではなく,グラベルロードのTopstoneで参加することにした.
一応,ロードバイクを使わないところがちっぽけな意地(何に対して?).
実績もあるこたぁある.

2024BRM429日高門別200

時々記事にしているが,今夏最大のイベント『納沙布1200』には現状Topstoneで出る予定である.

参加しない理由なし!~2025北海道1200km納沙布岬

Topstoneはフロントシングルでワイヤ引きのシンプルギア,ディスクブレーキで雨でも安心,前後サス付きでボコボコの道内道路も快適であることを考えると実に長距離向き.

ただし,懸念事項も数点あり.

まずは車重.

乾燥重量ですでに10kg越え.
これはまぁ仕方がない.
ヒルクライムレースマシンではないのだ.
転がしてしまえば...まぁ,大丈夫でしょう.
リアのスプロケデカイし.

次にサドル

フィジーク製が標準で付いているがイマイチKazchariのケツに合わない.
長距離は辛い.
「1200」の本番ではセラアナトミカかなぁ...やっぱり.

SELLE ANATOMICA X2

そして一番の問題は...タイヤである.

現在は標準の44cのブロックタイヤ「WTB Raddler TCS Light, 700x44c, tubeless ready」がついている.

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いわゆるグラベルタイヤとしてもサイズ大き目(太目).
グラベルでの走破性に不満はないが,その分,舗装路の“転がり抵抗”とやらも大きいのだろう.

そこで,舗装路を快適に走るために,スリックタイヤへの交換を考えた.
グラベルを走る必要がある時は「MTB」「ファット」があるしな.

で,無印グラベルキング(35c)を購入.

Panaracer グラベルキング 耐パンク

信頼と実績の「グラキン」にすることは決めていたが,何しろ種類が多すぎる.

「無印ってなんやねん!」突っ込みたくなるが,まぁ,いいでしょう.
とりあえずPanaracerによると無印グラキンの「舗装路:グラベル」の割合は「8:2」.
グラベル≒荒れた路面と考えると,実にブルベ向きと言える.

さらに今回は「+」モデル,つまり「耐パンク強化モデル」にし,その重さをTPUチューブで相殺ッ!

Panaracer パープルライト TPUチューブ 700×32~47C 仏式 65㎜ 金属製バルブ 超軽量

か,完璧な計画だ(うっとり).

Amazonで前後分で2個購入.即届いた.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

で,この無印グラキンの性能を『桂沢200』でテストすることにした.
さぞかし,快走できるであろう...と思っていた時期がKazchariにもありました.

時にブルベ前日の土曜日朝9時.
玄関前にてタイヤ交換エリアを領域展開.

初心者の頃はともかく,これまで数々のタイヤ交換およびパンク修理をしてきたKazchari,このTopstoneのタイヤなんぞ,造作もなく外してくれるわ!

...と,格闘すること2時間経過.
元の44cのクソタイヤが全然外れない.

しかもこの日は季節外れの猛暑(30℃近い)で汗だく.

何をどうしようと,タイヤのビートが全く落ちないのだ.
空気を完全に抜いて,親指で押しまくり,足で踏んでも,タイヤレバーを挟むスキマができない.
しまいには親指にマメが爆誕.めちゃめちゃ痛い.

ラチが開かないので,Google先生で「MTB タイヤ交換」を検索.

確かに動画がたくさん出てくるが,どいつもこいつも手順を紹介しているだけで,あっさりとビートを落としレバーを差し込んでいる.
それができんのだーッ!

文字情報はどうか,とブログを検索.
有益情報をいくつか発見.

・ タイヤを足で踏んでビートを落とす
・ タイヤをもんで柔らかくする
・ ドライヤーで温めて柔らかくする
・ 石鹸水をたらしてすべりをよくする

などの方法を発見.
上記を全て試してみるが...結局は手で無理やりこじる必要があるのは変わらん.やはりレバーは入らない.

今さらショップに持っていくのも何だし,今回のブルベでのテストはあきらめることにする.

ちょ,待てよ.

これって,ブルベの最中にパンクしたとしても,チューブ交換できないっつーことやん!
Topstoneは新車購入後3,300kmを走破.
プライベートは元より,数々のグラベルイベントに参加してきたが...これまでよくもパックしなかったことよ.

急に怖くなってきたゾ.

と,心配しても仕方がない.
今回の『桂沢200』はブロックタイヤのままで参加となった.

いつもの札幌発着ブルベ同様,前泊入りのため『ふとみ銘泉』に向かう.

到着後,サ活.
夕食も館内で.

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「ホルモンラーメン」と「白飯」でカーボローディング...って,味はともかく少量すぎて全然足らん! しかも高い.
やはり外の『なかむら』で食べたら良かった.

コミックコーナーへ.
もうじきアニメ第2シーズンがスタートする『その着せ替え人形は恋をする』
6巻からとのことで,続きを読む.

その着せ替え人形は恋をする 6巻

うむ,面白い.
このまま最新刊まで読み切るか,と思ったが,瞼が徐々に重くなってきた.

明日はブルベだ,早起きだ.早く寝ろ.

(その1)へ続く ⇒ TopstoneなBRM518桂沢200(その1)