『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day4

2025/8/14 Thu

人は一人では生きられない

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Day3はこちら ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day3

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Day4:8月14日(木)
PC11 清水町農業研修会館  ⇒ FINISH 丘珠ふれあいセンター 1205.9km地点

ここは「清水町農業研修会館」の体育館.

時に3:30.バイブアラームで起床.
昨夜も割と眠れた.慣れていくのね.こういう生活に.

顔を洗って食堂へ.
パン,コーヒーの朝食をいただく.

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もちろん,これだけでは足りぬ.
シーフードヌードルもいただく.
状況次第でカップ麺の美味さは数倍になる.

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PC前の駐輪状況はこんな感じ.
寝ぼけて踏まないように気をつけねば.

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時刻は4:40.いよいよ最終日のスタートである.
泣いても笑っても,今日を走り切れば全てが終わる.
無事にゴールまでたどり着けるだろうか.

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天気は曇天.まぁ早朝やしな.
サイコン1,000km表示で写真を撮るつもりがすっかり忘れてた.
1,006km地点でパチリ.

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例によって,コースをほとんど確認していなかったが...これって,もしかして狩勝峠に向かってね?(大丈夫か)

はい,その通りでございました.
まもなく狩勝峠の登りがスタート.

最終日でアドレナリンも出まくっているせいか,脚の調子は絶好調!
先行者を次々に抜いていく(レースではありません)
つーか,毎回思うけど...この狩勝の斜度,ものすごく好みだ.

なんだかんだで9合目からのトンネルに突入.
例によって霧につつまれているであろう頂上まではあと少し.

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はいはい着きました.狩勝峠でございます.
せっかくなので伝説のトイレに寄る.

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その3)

相変わらず床暖房が効いている.今日はあまり寒くないので座り込むことはない.ましてや便器に抱き着いたりしない(あくまで噂)

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さぁ,ダウンヒルの開始だ.
ウインドブレーカーやジレは送り返してしまったので,レインウェアを羽織る.

あらためて下ると,路面の亀裂がエグイな.
スリップ&パンクしないようにひたすら祈る.

降りた先にあるのは”みんな大好き”幾寅のセブイレブンである.
参加者が続々とピットイン.
Kazchariもレインウェアを脱ぐ.

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この辺りまで来るとすっかり馴染みのエリア.
南富良野からは三の山峠を越えて麓郷方面へと向かう.

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本日も快晴.暑い.
水分補給が重要.
なのに周辺にコンビニなし.

たまに自販機を見かけるが,ごみ箱が...あっ,あった!(そばにゴミ集積所) 珍しいこともあるもんだ.もちろん立ち止まって休憩.

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裏道を通って富良野へ向かう.
いわゆるペペルイと言われるエリアか.
その昔,「グレイトアースFURANO」で走ったっけ.

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写真ではわからんが,下は超高速でジェットコースターなダウンヒル.
気持ちいいを通り越して怖い怖い.
参加者数名は,この近所にある超美味なメロン屋さんに寄ったようだ(試走ガイドにあった).

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で,久々に交通量が多いR237に接続.しばらく走って9:58.

【PC12:ローソン上富良野大町店】1067.3km地点着

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「冷やしうどん」美味し.
ここまで来ると心なしか,みな穏やかな表情...っつーかやたらハイテンション.
わかりにくいPCなので,通り過ぎてしまった参加者を大声で呼び止める.

そう,この非日常なライドも,残り140kmほどで終わってしまうのだ.
喜びと同時に寂しさも共存する.

このまま北上して家に帰りたい...わけはない.
これから札幌に向かう.

国道を渡り,細いジャリの踏切を越えて道道へ.
おお,これって5月の「美瑛の丘300」をなぞる道だ.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

何個目かの交差点にて.
前を走る黒ジャージの参加者が今日のキーパーソン,いや,恩人と言っても差し支えないお方(仮に救世主(メシア)=Mさんとしておこう).

結局,最後まで名前を尋ねなかったのが悔やまれる.
もし,このブログを見てたら連絡ください.あらためてお礼を言いたいです.

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この後,道道759で山越え.
例によって調子に乗った”自称”クライマーのKazchariが引っ張る.
芦別に向かうR38へ合流.そのままハイスピードで北上.

Kazchariの提案で「道の駅」前のローソンで休憩することにした.

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Mさんは休憩中,なぜだかスマホを見ながらブツブツと話しかけている.
次のPCでもそうだった.
「もしかしてライブ中継ですか?」と尋ねるも,違うとのこと.
あぁ,真相が知りたい.ただのヴォイス日記

もう少し休むというMさんを置いてKazchari先行.
「美瑛の丘」の時と違って,さすがに道道4号で深川に戻るようなことはない.
向かった先は歌志内だった(ちゃんとルート確認しろ)

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手ごわいアップダウンが続く.
先程までのトレインを組んだ高速移動と異なり,緊張感がなくなると一気に押し寄せてくるのが...ケツの痛み.

いいや,限界だ.立つね.

ダンシング&ストレッチの頻度がやたらに増えた.

ロクでもない切り通しの激坂を上って下った後に現れるのが,

【PC13:ローソン上砂川店】1125.8km地点着

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ここって,あの凶悪な「4耐」会場の近くやん!

EPICな全道MTB4時間耐久レースin上砂川ライド

ここで何食ったかなぁ...覚えてねーや.
この頃になると,IQ(記憶力)がかなり下がってきていると自覚.

「昨夜は眠れた」と言っても,普段より熟睡できたわけではなく,質も時間も全然足りていない.そんな日の連続である.
おまけに日中,酷暑の中での過剰な運動.休む間もなく働かされる内臓.
疲労のピークはとっくの昔にオーバーテイク.
「今日で終わり」という事実(希望)だけが,肉体と精神を支えているのかもしれない.
ゆえに...この後の地獄を招いたのかもしれない.

残りたった80kmほど. たった? いやとんでもなかった.

上砂川を出て,高速道路と並走する道道1130を使って徐々に南下.
かなりの向かい風.それに加えてケツ痛と眠気.

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上の写真はどこだ?
美唄の市街を過ぎた頃か.この時はまだ...マシだった.

問題はこの後である.
周辺にさえぎるモノが何もない荒涼とした田舎道.

そして勢いを増す向かい風.
漕いでも漕いでも進まない.
それにケツ痛もMax.

ポジションを数秒ごとに変えて,なんとかこの地獄をやり過ごす.

ゾンビ走法に徹していると,今度は眠気が襲ってきた.
今がいつで,ここはどこで,そして自分は何でこんなことをしているのかわからなくなった.
今思えば軽いマイクロスリープを繰り返し,脳が活動を拒否していたのだろう.

このままではマズイ.

どれだけ速度が落ちても,タイムアウトはないだろうけど,落車⇒リタイヤは十分ありえそうな状況.
こんな時,どーする?どーする?どーする? 君ならどうする?

Kazchariはアニソンを大声で歌うことにした.
世代的にダイナミックプロのスーパーロボから始まって,黄金期のサンライズアニメのメドレーだ.
特にリピートしたのがこいつ.

♪ どんなぁに苦しくてもぉ~やりとぉげるぅぅぅ!(G-GUNDAM!)

ふらふら漕いでいると,後方から救世主の御声がっ!

「大丈夫ですか? 引きますよ~ 後ろついてくださ~い」

いやさか,いやさか,M様じゃあ,あーりあませんか!
この御声に対するKazchariの返事.

「いや,もうダメです.死にそうですぅ.I’m gone.I’m dead!」← ポガチャルか!?

泣き言は誰も何も救わない.
先行するMさんをひたすら追いかける.
ありがたいことにペースも合わせてくれている.

もちろん,アニソンもシャウト!

♪ あきらめないぜぇ~ どーんな星なき夜でもぉ~ キズだらけで前進するんだぁぁ とどろく稲妻 不死身な未来をぉぉ 照らせぇぇぇ!

これは特撮ソング.もぉどっちゃでもええわ.
10km近くはひいてもらったかな.
ようやく新篠津村へ渡る「たっぷ大橋」が見えてきた.

そしてついに...最後のPC.

【PC14:セブンーイレブン新篠津村店】1175.2km地点着

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長かった.ひたすら長かった.
まさか,最終日の残り100kmを切った平坦十数キロが,道中もっとも過酷だったとは...
それにしても,ここに来てのこの向かい風,ギリギリ隊のみなさん,大丈夫だろうか?(BROMPTONマイスターO西さんに風情報をLINEした)

コンビニで休憩中,参加者の一人が面白いことを言う.

「顔がむくんでiPhoneのFace-IDが認識しない」

そう言えば,昨日あたりからKazchariもコンビニでの買い物時,スマホが顔認識してくれない.これが理由なのか?

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最後の晩餐ならぬ,最後の補給.
「バニラモナカ」「バナナスムージー」美味し.

まだ戦いは終わっていない.
残り30km.
この向かい風はこの先も続いているかもしれない.
油断大敵.
余裕を持ってゴールするために,早く出発するのだ.

Last Riding.

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先ほどまでの強風地帯と似た風景が続くものの,向かい風ではなかった.
無風に近い.どうやら”抜けた”ようだ.
最後の試練を乗り越えた勇者達へのご褒美か.

サイコンの残り距離のカウントダウンが楽しい.
もう誰もKazchariのゴールを邪魔しない.

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道道273.通称「苗穂・丘珠通り」
最後の信号停止.
次に停車するのはFINISH地点のはず.

そして...17:53.

【FINISH:丘珠ふれあいセンター】1205.9km地点着

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なぜかサイコン表示は1,238kmだが,そんな寄り道したかなぁ? GPSの精度問題か.
停止ボタンを押すが,記録の保存完了までかなり時間がかかった.
それだけ濃いライドだったのだろう.

玄関先および受付のスタッフとも,一参加者の帰還を拍手で迎えてくれた.
思えば,これまでの有人PCでもそうだった.

いつものブルベとは雰囲気が明らかに違う.
これが国際基準「ジャパン・グランドネ」のホスピタリティなのだろう.

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85時間47分.

決して速いタイムではないが,睡眠時間や休憩をたっぷり取り,疲労困憊にならないよう踏んだ結果としてはまずまずだろう(自己評価).

お出迎えには,ブルベマイスターR大さんの姿もあった.
そのゴールタイムはなんと69時間台! じ,人外やな.ガクブル.

RMメダルだけ購入申請して「ふれあいセンター」を後にする.
なんだかんだで充実感・達成感に満たされるひと時.
1200kmかぁ...大きなトラブルもケガもなく,よく走ったもんだ(えっ,さっきのゾンビ状態は?)

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すぐ近くの丘珠空港駐車場へ.
4日間の料金は¥1,600.
警備員も巡回してたし,周辺の公園に停めるよりも安全・安心やな.

Topstoneの積み込み作業中,異様な眠気が急に襲ってきた.

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このまま旭川まで帰るのは危険と判断.
やはり定宿の「万葉の湯 ふとみ銘泉」に向かうとしますか.

...結局,サウナ+夕食後,仮眠のつもりがやはり爆睡.「万葉の湯」に1泊することになった.

さて,まとめである.

晴れ時々曇り.温度:20 ℃,湿度:93%,体感温度:21 ℃,風速:4.0 km/時,風向:SSE

事前にイメージしていた「1200」と言えば,仮眠所はタヒ屍累々,ベッドや布団を使わず,廊下やら机の下で大勢の人が眠りこけている.
いや,むしろ屋根のある場所で寝れたらマシな方で,道端でタヒんだように倒れているチャリダーが目に浮かぶ.
走行中もふらふらで低速走行.頸やら脚にはシップだらけ...
本家「PBP」やら「ELE」の記事や動画って,そんなん多くない?(偏見です)

それに比べると今回の「納沙布岬1200」ではそこまで追い込まれることはなかったなぁ(本州勢に鼻で笑われそう)

まず天候に恵まれていたことが大きな要因であったことは否めない.
2回ほど雨に降られたが,何もかも水没するような豪雨でもなかったし,寒さに震えることもなかった.

完全にが味方してくれたと言える.
これもきっと「福毛」のおかげ.

福毛が生えた

最終日はホンマにMさんに助けられたが,上富良野ー芦別間は,ずっとKazchariが引かせてもらった.だからこそのヘルプだったかもしれない.

「情けは人の為ならず」が正に具現化した感.ランドヌールは助け合いなのだ.

ブルベはレースではない.
これからもこの精神でいきましょう.見返りは求めません(本当?)

第二の要素は大当たりの機材選定.
ホンマ,うちのTopstoneは万能マシーン.
太いタイヤと前後サス.アップライトなポジション.巨大なリア・ギア.
心配していたパンクを始めとするメカトラは皆無.
「アドヴェンチャーロード」の名にふさわしい.

20年ほど前にチャリ趣味を始めて以来,ほとんどが”ぼっち走行”だったが,昨年からグループライドに割と参加するようになった.

DOMANEなHIGUMA CYCLEで襟裳岬まで行ってみたライド

ぼっちでもグループでもチャリは楽しい.
気分は某キャンプアニメの主人公である.

特に今回は異様に長く果てしない道中,何気ないおしゃべりがどれほど励みになったことか.

さて,無事に1200kmをクリアしたことで見えてくるのはやはりアレ.

The Route To PBP -Paris Brest Paris 2027

2027年か.
おっ,ちょうど還暦やん.記念にちょろっと走ってみるか(お気楽過ぎる)

いずれにしても,この「納沙布岬1200km」は,2025年最大のサイクルイベントになることは確定的.

運営の皆様,それに苦楽を共にした皆様,めちゃめちゃ楽しかったです.
ありがとうございました.

繰り返しになるがやっぱりチャリはいい.

人生も半分過ぎて,このような素晴らしい趣味に出会えたことに心より感謝する...て,誰に?

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day3

2025/8/13 Wed

魔の三日目

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Day2はこちら ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day2

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Day3:8月13日(水)
PC8 別海町町民体育館 ⇒ PC11 清水町農業研修会館 971.2km地点

ここは「別海町町民体育館」の体育館.

なんということでしょう!
前夜とは打って変わって,実に心地よく眠れました.

21時前には就寝し,0時頃に一度トイレに行ったものの,再び横になると即入眠.2時半のバイブアラームで起きた.
計5時間半程度は眠れたはず.
元々ショートスリーパーなKazchariとしては,日ごろの睡眠時間とそれほど変わらない.

素晴らしい.

これもひとえにふかふかマットレスのおかげ.
北見の時とはエラい違いだ.
まっ,それ以上に疲労という最強の睡眠導入剤があったことは間違いない.

で,パンの朝食とコーヒーをいただく.
ウェア(その3)を着る.
歯を磨いて3時半前には出発準備が完了した.

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玄関前までTopstoneを移動して空気を入れる.
前後とも3.5Barほど.35cならではの低圧である.

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さて,いわゆる”魔の3日目”のスタート.

ここまではほぼ(テキトーな)計画通り.
むちゃな夜間走行や,極端に短い睡眠時間は回避できている.

行程的に今日が山場だろう.
前半の目標は昨日の道を逆走,つまり美幌峠を登り返して「北見市自然休養村センター」にできるだけ早くたどり着くこと.

まだ暗い別海町の町に繰り出す.
長袖インナー+半袖ジャージでちょうど良い気温である.

脚は問題ない.
ただし...そろそろケツがヤバイ

シッティング時に明らかに痛みを感じる.
昨夜のシャワー時に確認した際には股の内側に腫れもあった.

そんな時にはこいつなのだが...

北見のドロップボックスに置いてきてしまった.

3年前の「オホーツク1300」の時には,長距離ブルベの定番サドル「セラ・アナトミカ」を使った.

こいつが実に快適で,最終日までほとんどケツの痛みに悩まされることはなかった.
ではなぜ今回は使わなかったか?

「セラ・アナトミカ」の最大の欠点はその重さにある.
何せ420gもあるのだ.
ただでさえ重いグラベル・ロードがさらに重量級になってしまふ.

そして最近お気に入りなのが,Aliexpressで買った“なんちゃって”3Dプリントサドル

2025年6月7日撮影

重さはたった160g
こいつが実にフィットしていて文句のつけようがない.
長距離ライドの実績もある.

Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その0)

ついでに言うとお値段はたった¥5,000(ブランド品の1/10)
もう手持ちのチャリのサドルを,全部これにしようかと思うくらい気に入っている.

つーことで絶大な信頼をおいていたのだが,600kmを越えるとさすがに限界か.
いや,ここは「こいつだから,この程度の痛みで済んでいる」と良い方に解釈しよう.

先行者に追いついてトレイン結成,つーか,主にKazchariが牽引.
まぁ,自分のペースで走っているので,好きな時に抜いてってください.

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朝焼けの光の中を走るチャリは...Topstone.
懐かしのアフリカのサバンナを思わせる風景.

往路同様,丘陵地帯を抜けて弟子屈の町へ.
最初に目についたローソンにピットイン.

峠越え前のちょうど良い場所にあるので,お仲間もたくさん.
久々にWさん(寝ずの走行らしい)やらPikaさんに遭遇.

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別海の仮眠所に続き2度目の朝飯.
タマゴサンドだ.

ちょうど良いので装備しているバッグ類の紹介.
「R250」シリーズで固めている.

まずはトップチューブバッグ.

フレーム幅ぴったりでダンシングの邪魔にならない.
容量は少ないが何かを入れたからと,どちらかに傾くこともない.
何よりストラップ不要,ボルトオンで装着可能.
防水性能は...そこそこ.本当に濡れたらあかんアイテムはビニール袋に.

お次はフレームバッグ.

今回新たに購入.
Topstoneのフレーム形状はロードよりもMTB寄りなので,スペースが非常に狭い(サイズの問題では? ⇒ ほっとけ)
ゆえにこのバッグもひっくり返して装着している.
形状ぴったりで使い勝手に問題なし.買ってよかった一品.
ここにはモバイルバッテリや救急セット,補給食などを収納.

フロントポーチも装着.

ここにはコンビニで買ったペットボトル飲料を入れている.
ボトルの水/麦茶がなくなるとここから補充.
普段のライドではボトル1本態勢のKazchariだが,さすがに土地勘がない場所を走るこのブルベでは2本で.
涼しい時にはペットボトルではなく補給食入れになる.

最後にサドルバッグ.

以前使っていた同メーカー品に比べると確実に進化.
シートチューブ側に”芯”が入っていて格段に型崩れを起こさなくなった.
ダンシング時も左右に揺れにくい.
中にはPekoさん超軽量輪行バッグ,エマージェンシーシート,アイマスク,小型シャンプーボトル,レインウェア(上のみ).
そして,圧縮された着替え,もしくは汚れたジャージパックを入れる.
大きすぎず,小さすぎずちょうど良い.

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つーことでリスタート.
美幌峠の登り,しかも急坂側が待っている.

以下は津別峠との分岐点.
ここからじわじわと...

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とは言え,実は登り大好きKazchari.
3日目にもかかわらず,いいペースで登れた.
それほど暑くもなし.ちょうどいいコンディション.

ただしケツ痛,テメーはダメだ.

そして昨日より快晴.
屈斜路湖ー中島がくっきりと.

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ずっと絶景が続くので,ところどころ止まってしまい全然先に進まない.

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名残惜しさを振り切って,ようやく美幌峠着.
往路では寄らなかった伝説のトイレにin.

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ダウンヒル開始.
おっと,その前に頂上からの風景.

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緩斜面で長々と続くダウンヒル.
だいぶ距離と時間が稼げた.

美幌町に入ってすぐのローソンでセルフ・エイド.
他の参加者も続々と入ってくる.
やっぱりが欲しいとレジ横の”からあげクン”に手を出す.

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ライド中に揚げ物はどうか?という意見もあろうが,そこはブルベ腹.無問題.
そういや,この通りって「すき家」とか「山岡家」もあったな.忘れてた.

道道217号を「自然休暇村センター」へ向けて快走.

途中,とある分岐点で他の参加者達がナビを覗きながら相談している場面を見た.
このシーンの記憶が後でKazchariを救うことになる.
覚えておいてヨカッタ.

で,トンネルを抜けて左折して登った10:36.

【PC9:北見市自然休養村センター】777.6km地点着

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参加者のチャリで溢れかえっていたが,日陰を確保.
美幌峠を降りた後は灼熱地獄.

先ほど”からあげクン”を食べたばかりだが,既に腹が減っている.
2度目の北見エイドのメニューは「豚汁」である.
ごはんとトマトの他,野菜パックを付けて食べる.美味し.

もちろん飲み物も大量摂取.
背中のハイドロパックに氷を詰める参加者も多数.

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食事の後はドロップボックスの返送作業.
まずは汚れたウェアをボックスにin.明日の分のパックを取り出す.
宿泊所の充電環境もだいたい把握できたので,余分なモバイルバッテリーもドロップ.
そして...防寒用に持ち歩いていたウインドブレーカージレも送り返す.
スタート以来,一度も使っていない.
まさか連日,ここまで暑いとは...寒さに耐えられなくなってもレインウェア一枚で対応できそう.

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初日の豪雨でカラカラになったチェーンにルブを注す.

タイヤも大事だがチェーンも大事.万が一切れたらシャレにならん.

本日の宿,清水を目指しリスタート.
サイコン表示で現在約790km.あと410Kmしか走れません!

...と,強がってはいるが,外はもうとんでもない日差し.
チャリで走っていい気候ではない.
それでも前進するのみ.これぞ男のロマンだ!(アホです)

ナビ(bryton S500)の指示に従って,先ほどの道道217号を戻る.
先程気になった分岐点.
なぜかナビは直進を指示している.

おかしい.

明らかに方向としては,青看板にある通りに右折して津別町に向かう方が正しい.どうなっている?

そこへ後続の方が到着.
Kazchari同様,ナビは直進を示しているらしい.
紙のキューシートを確認中,さらに後続の3名が合流.
別のナビだとちゃんと右折になっているという.
うむ.そちらを信じませう.

全員で右折してしばらく進むと,KazchariのS500にもちゃんと正規ルートの矢印が現れた.
なんだったんだ?

5人ほどで曲がったが,うち,脚の合うお二人とトレインを組みながら津別経由で陸別に向かう.
話を聞くと,愛知から参加の二人は6時スタート組とのこと.
速ぇ...じゃない! もしかしてKazchari,貯金(時間)がヤバい? 私的エイドで休み過ぎた?
このトレインにこのまま乗っているとマズい?

「いやいや4時組でも大丈夫です.僕ら相当速いペースで走ってます」との助言をいただき一安心.テキトーな計画で走っていると,こういう時ビビる.

アップダウンを繰り返しつつ陸別が近づいてきた.

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「道の駅 オーロラタウン93りくべつ」着.

いや,ブルベとしては寄る必要はないのだが,スタンプラリー(オンライン)を押さねば.
建物内でポータルサイトに接続するが,なぜかスタンプが押せない.
場所を変え何度もトライするがダメ.

滅多にこない道の駅である.ここであきらめるのはもったいない(ブルベ中ですよ)
観光案内所のスタッフに泣きつく.
さらに数回試すがやっぱり不可.
よくよく見ると現在位置のGPSがめちゃめちゃズレている(数十キロ).
こりゃあかんわ.
なぜだ? オーロラの影響か? 何かの妨害電波でも流れているのか?

諦めて近くのセイコマに移動して補給.
ここでも多数の参加者が休憩していた.

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出発.
路肩が狭い上に交通量の多いR242をさらに南下.この道はなかなか辛かった.
やがて現れる「道の駅 あしょろ銀河ホール」

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その昔,小さかった娘が猫アレルギーで顔がパンパン.
近くの薬局で抗アレルギー薬を買った思い出がある.

そんな話はさておき,トイレついでにここでもスタンプをトライ.
あかん.ここもGPSがズレとる.なんでや.

それでもブルベは続く(当たり前)
さらに南へ.
この辺りは昨年のフレッシュで見覚えがある.
おお,懐かしの焼き肉屋「カウキング」

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その1)

そして16:53,ようやく到着したのが...

【PC10:ローソン本別南四丁目店】886.9km地点着

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夕食? ラーメンを食う.
久々のコンビニPCである.レシートを忘れないようにしないと.

今日のお宿まではまだ距離がある.
やはり夜間走行は避けられないのか...

今朝,別海からの出発時しばらく一緒に走ったHさん.
脚が合いそうなのでトレインを組む.

国道を離れて田舎道に入る.
結構な激坂が現れるが,なんとHさん,直登で2,3kmはある坂をダンシングだけで登る.
いやいやびっくりした.
まるで全盛期のリッチー・ポート並みの座らないヒルクライム.

追いついた後に訊くと,腰が悪いのでダンシングの方が楽とのこと.
それでもなぁ...元はガチレーサー.PBPも経験あり.
普通の身体能力ではないよな.

その他,色々とおしゃべりしているうちに,出発前は休憩(入浴)ポイントとして想定していた『しほろ温泉プラザ緑風』を通過.

マップ上は,ここから清水の宿泊地まで50kmはある.
どう考えても,入浴してまったりした後,走る距離ではない.
あっさりと計画変更.
多少狭く,待ち時間があったとしても清水の仮眠所での風呂がベスト.

すっかり日が落ちてライトon.
国道との交差点で久々にコンビニを発見.
「セイコーマート士幌店」である.

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何か見覚えあるなぁ...って,ここも去年のフレッシュで使ったセイコマやん.
軽く補給.
続々と後続者も着.
宿泊所前,最後のコンビニ?

そそくさと出発.
士幌町内,何かのお祭りなのか町中に吊るされた提灯が美しかった(写真なし).

...つーか,それよりも気になったのが...雨粒
顔にあたる.それに路面も濡れている.
まさか...Day1に続き,またしても雨なのか? 一日の終わり直前に!?

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トレインを組んでいた4人で相談.
雨もひどくなってきたので,レインウェアを着ることに.とほほ.

ところが,である.

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しばらく進むと,路面が乾き雨も止んだ.
なんじゃそら.
士幌町中心地だけの極地豪雨だったのか?

ムシ暑い夜.レインウェアなんぞ着たくない.

だが,誰かがつぶやいた.
「こういうのって,カッパを脱ぐと降るんですよねぇ...」

そう,これこそはかの有名な「ヌグフルキルヤムの法則」である.
人類はこの宇宙の法則から逃れることはできないのか...

はい.逃れることはできませんでした.
この後,再度降雨エリアに突入することになる.

とは言え,霧雨程度.
相談の上,このままできるだけ早く宿泊地に向かうことで合意した.

暗闇&濡れた路面の道道を快走.
これまでのブルベでも何度か通った地域だが,この辺りは本当に照明が少ない.
雨さえ降らなければ頭上に満天の星空が見えたはず.惜しい.

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途中の自販機ゾーンで休憩.
ゴミ箱がなかったので買わず(いつも思うが店側の機会損失だろう).

残り10kmほどか.
途中,2人ほどパンク修理中の参加者を見る.
夜+雨の中での修理.大変だ.

Hさんと一緒にひたすら走ってようやく清水町.
ようやく,本日の宿泊地が見えた.

【PC11:清水町農業研修会館】971.2km地点着

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今日の到着はさすがに遅く,22時.
とは言え,まだ人は少なく布団と充電タップの確保,およびシャワーまでスムーズに完了.

いやいやいや,今日もよく走りました.
”魔の3日目”もなんとかクリア.
残りは明日一日だけ.しかも“たった”230kmだ!

楽勝,楽勝と思っていた時期がKazchariにもありました.
まさか,あんな状況に陥るとは...

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怒涛のDay4へ続く ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day4

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day2

2025/8/12 Tue

チャリで来た。

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Day1はこちら ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day1

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Day2:8月12日(火)
PC5 北見市自然休養村センター ⇒ PC8 別海町町民体育館 639.1km地点

ここは「北見市自然休養村センター」2階の雑魚寝部屋(の煎餅ふとん).
眠れない夜のまま,3:00にセットしたバイブアラームが作動した.

わちゃー,これで2晩連続でほぼ徹夜.
目をつむり,横になるだけで脳疲労はある程度回復するとわかっていても,やはり辛い.走行中のマイクロスリープに注意せねば.

不眠の原因はわかっている.

1つは精神的緊張.
常にカラダが戦闘態勢.交感神経が優位なまま.

もう1つはやはりこの薄すぎる煎餅ふとんのせい.
肩甲骨や腰椎が床にあたって痛いのだ.
前回「知床300」時に泊まった時も「このふとんでは眠れ~ん!」と痛感.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その1)

ゆえに今回はドロップボックスにキャンプ用エアマットを入れておいた.

これを使えば全て解決...のはずだったが,昨夜の「マッサージガン」同様,一人だけで使うのが憚られ...あぁ小市民.
なりふり構わない状況には,まだ至っていないということか.

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雑魚寝部屋は暗い.
ドロップボックスや布団周辺にちらばった小物を抱えて廊下に出,本日の走行準備.

まずはウェア(その2)を着る.

汚れモノ,明後日までの不要品はボックスに収納.
そして明日の着替えが入ったパックをサドルバッグに積み込む.
ライトの電池を入れ替えて,リアの日中点滅および夜間走行に備える.

こう書くとあっさりしているが,実際はロクに働かない頭を必死に動かしての作業.
「あれが足りない,これは不要」と,部屋と別棟を何度か往復するハメになる.

そうそう,昨夜Topstoneを入れていた別棟だが,朝行くと布団で寝ている参加者であふれかえっていた.
スタッフの指示に従ったまでだが,ここは本来,チャリを停めたらあかん場所だったのでは?(真偽不明)
いずれにせよ,ご迷惑をおかけしました.すいません.

結局,用意されている朝食も食べぬまま,4:15頃にリスタート.
準備に時間をかけ過ぎだ.反省.

外はすっかり明るくなっていた.

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脚の調子は良い.
ただし,ケツの痛みがじわりと...これが後々...

まずは美幌町に向かう.
「知床300」の記憶がよみがえる道だ.
まずは最初にガツンと登り,トンネルを越えて平坦を淡々と進む.

早朝5時.まだ町は眠っている.

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幸いなことに既にセイコマが開いていた(6時オープンが多い)
腹も減ったしピットイン.
美幌峠が控えている.おにぎりやバナナ,ジェル,コーヒーの朝食.

隣に座る参加者が,買いためた補給食をサコッシュに詰めていた.
そうか,こういう使い方をするために受付で配ってくれたのか.
食べ終わったらサコッシュは小さくたたんで携行すると.ふむふむ.

思わず「ああ,そういう使い方するんですね.今気づきました」とお声掛けするが,ポカンとした表情.
ああ,もしかして台湾人? 英語に切り替える.

でも通じない.
そうそう「環島(台湾一周)」の時も思ったが,台湾のみなさん,日本人以上に英語が苦手な方が多いのだ.
こんな時には中国語...と言いたいところだが,すっかりサボリ気味.スマホのDuolingoくんもすっかり崩壊している.

台湾一周(環島)ライド Day1 台北~新竹(その1)

翻訳アプリを使うほどでもないので,サコッシュを指さしてサムズアップ.
微笑みが返ってくる.十分だ.

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さていよいよ本日前半の山場,美幌峠である.
チャリで登るのは初めて.それほど”激”ではなかったような...

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峠手前10km付近から,じわじわと登り始める.
本州の方が言っていたが,北海道はいきなりどーんと斜度が変化せず,1%,2%と徐々に斜度が上がっていく(しかも長い)直登の峠が多いそうな.

確かに.クルマやオートバイでは気にならないが,チャリだとよくわかる.

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でもまぁ,それでも何度か走っている道である.
見覚えのある風景の先に「道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠」が見えてきた.

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ここのトイレは伝説となっている.
2014年開催の「納沙布岬1200」が台風キャンセルされた瞬間,大勢の参加者が退避していた場所として有名である.

あくまで情報として知っていたが,いざ自分が参加して感じるのは,当事者および運営側の無念.
これまでの膨大な準備がパー.なにせ納沙布岬はまだ先.半分に到達しないままの中止である.
苦渋の決断とは正にこのことだろう.

そんな「道の駅」に多数の自転車が停まっているのが見えたが,ここは立ち寄らず,そのままダウンヒルに入る.

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屈斜路湖を望む絶景は少々曇り.
普段ガスっていることが多いのでまだマシか.

慎重にダウンヒルをこなす.
新しめの舗装が終わると,道東名物のデコボコ&ひび割れ路面が攻撃を仕掛けて来る.落車とパンクは絶対に避けねば.

流れゆく風景を楽しむより路面状況を慎重に確認,とっさに判断して回避行動をとる.
動体視力の低下がキツいぜっと.

それでも比較的安心感をもたらしてくれるのがTopstone
「GRAVELKING 35C」(無印)は少々の荒れをモノともしない.

そしてLeftyサス&リアのキングピンも良い仕事をする.

このブルベは道東に深く進入するに連れ,路面状況が増悪していくわけだが,グラベルロードのTopstoneとの相性はぴったりである.
最終日,精神的にも体力的にも,ある程度余裕を持ちつつゴールできたのは,こいつのおかげだろう.

そして下り切った先には弟子屈町.
久々のセイコーマートがお出迎え.

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このセイコマも思い出深い.
「オホーツク1300」3日目の紋別から釧路区間.
天気予報の暴風雨確率70%に対し,信じがたいことに雨に会わず,このセイコマまでたどり着くことができた.
この奇跡以降,自称”晴れ男”をあちこちで吹聴するようになった(うぜぇ).

さて出発.
今回は釧路ではなく別海町を目指す.
昨秋,MTBツアーで何度か走った道だな.

ファットなHIGUMA CYCLEのみなさんと摩周湖周辺グラベルライド

風景が”いかにもな”道東っぽくなってくる.
一山クリアし,どこかのセブンイレブンで偶然に見かけて試しに買った「ラムネわらび」で補給.

美味い.これはライド中の定番品に格上げやな(冷やすとさらに).

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水分補給で止まったどこかのセイコマにて400km突破.
もう残り800kmしか走れません!

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たまには止まって風景写真.ブロガーの性.

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この頃からキューシートとサイコンが表示する距離にズレが生じてきた.
GPS受信状況のせいだろうか.
プラス5kmほど多めに走っている計算となっている.

そんなこんなで10:57.

【PC6:別海町町民体育館】483.2km地点着

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ここを拠点に納沙布岬まで往復する.
チェック後,休憩がてら昼食をいただく.

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ここはカップラーメン他,パンが充実.
そして何よりありがたいのが「別海牛乳」

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ただ,コンビニ飯が続いているので肉(!)が食いたくなってきたぞ.
どこかの食堂でゆっくり食べるべきか.

ここの体育館は今夜の宿となる.
結構な広さで快適に眠れそうだ.

ふと壁際に目をやると,テーブルの上にサドルバッグやウェアが積まれている.
それぞれネームタグも付いている.
これはもしかして,納沙布岬往復のための軽量化作戦?
出走ガイドには書かれていなかったが,こんなサービスがあったのか?

で,スタッフに確認すると,なぜか把握しておられなかった.
つまりは参加者の自主的な行動なのか?
「禁止とは言えないので自己責任でどうぞ」とのこと.
うーん.道中何があるがわからんので,荷物を置いていくのはやめとくか.
激坂続き,というわけではないだろうし.

で,ホワイトボードに出発時刻を書き込み,本ブルベのハイライト,納沙布岬を目指す.片道約80kmの道のりだ.

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まずは根室市へ.
R44を激走.
根室と言えば日本最東端の都市.
なぜか近づくにつれ道路状況がどんどんよくなる.

そして,やや向かい風.
TTポジションを取る時間が多くなる.

そろそろ尻の痛みが出て来た.
ブラケット,下ハン,DHバーそしてダンシングなど,ポジションの変化でケツ圧を逃がす.

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半島入口にある「道の駅 スワン44ねむろ」で休憩.
何年振りだ? ここに来るのは?
貴重なスタンプ(オンライン)をゲット.

それにしても暑い.
かつては「夏でもストーブを炊く地域」として有名だったはずなのだが.

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施設そのものは定休日.お盆の稼ぎ時に休みますか.人出不足の影響?
わずかに見えるのは風連湖

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「根室」そして「納沙布岬」の青看板が出て来た.
このあたりから先行して走っている参加者とのすれ違いが増えて来る.
R大さんもいた.速い速い.
午前中にここということは,別海には泊らず一気に北見まで戻るのだろう.

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アップダウンを繰り返し,久々の都会.
信号待ちも懐かしい.

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ふと横を見ると「レース鳩」用の小屋.
ほほぉ,そういう文化(趣味)って,まだ残ってるんや.

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岬への残り距離が減るにつれ,アドレナリン分泌.
休憩もせずとばすとばす.

小さい集落をつないでようやく納沙布岬着ぅ!
PCを発見したが,その前に記念撮影.

最東端らしきオブジェがあちこちにあるが,これが代表?
3~4組が撮影待ちの行列.

ちょうど参加者の方がいたので撮影をお願いする.
ありゃ,標識の文字が隠れてしまった(サムネの写真は後で撮り直したモノ)

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その他のモニュメントも撮影.
ほとんどが「北方領土返還」系なのねん.

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で,最東端ポスト.
ここから「到達証明書」を郵送するがデフォなのだろうけど,近いうち,過去の遺物になりそうな気もする.

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おっと,大事な用事を忘れるところであった.
PCに行かねば.

【PC7:納沙布会館】561.2km地点着

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15:10.ご苦労様です.
正に最果て感漂うPCだ.
ふとんがあるということは,ここで(一旦)力尽きる参加者もいるということか.
確かに夜間走行を避けたいエリアではある.

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「最東端到達証明書」が配布されていたのだが,チャリに積んでも曲がって汚れるだけなので,受領は遠慮.
写真に撮ってデジタル化だけさせてもらった.申し訳ありません.

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コーラをもらい,ボトルに水道水を補給させてもらって,さぁ復路だ.
と,その前にトイレ,トイレと.

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トイレから出るとバイカーのおじさんが話しかけてきた.
「今日は同じような服装(蛍光ベスト)の自転車をたくさん見るが,何かのイベントなのか?」という,よくある質問.
ざっくり1200ブルベのことを説明.

驚愕の反応.

昔はKazchariもあっち側だったなぁ...(今も一応バイク乗り)
確かオートバイでここを訪れたのは35年ほど前.
まさかこの歳になって「チャリで来た。」をすることになるとは...(しかも札幌を出たのは昨日だ)

さて,復路だがブリーフィングでも説明されたように,キューシートにない北ルートで帰っても良いとのこと.
事前に「往路に比べると高低差がある」「市内に入ってから国道への接続がややこしい」といった情報も得ていた.
うーん,宿泊所(別海)には早く確実に戻りたいしな.ここは安全パイで往路と同じにするか(あぁ小市民)

北ルートはまた次回ということで(35年後?)

で,すれ違うこれから岬に向かう仲間たちにエールを送りつつ爆走.
一度通った道は距離が短く感じる.

根室の市街地まで一気に走り,セブンイレブンにて一旦休憩.
まだ暑い.
となれば,プロテイン”みんな大好き”「アイスの実」でしょう.

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以下はブリーフィングで注意された,高速と一般道の分岐点.
ホンマ,なぜだかこんな東の端なのに立派な道路が多い(失礼ですよ)

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温根沼大橋を渡る.
ダイナミックな風景だ.

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R44をひたすら西へ.
徐々に日が落ちてくる.
明るいうちに帰りたい.
まるで競争.

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カロリー消費 ⇒ 即補給.
ブルベは己を内燃機関化するイベント.
通常の食事時間を無視して,腹が減ったら逐次燃料を投下する.
これがブルベ腹を作る.ゆえに痩せない(らしい)

途中のセイコマで買った「焼きそばパン」.美味い.

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ここからちょっとした山越え.
途中,残念ながら日が落ちてしまい,ライトをON.
ようやく別海の町に戻る.

このまま宿泊所に戻っても,食料はパンかカップラーメン.
運営の皆様には申し訳ないが,もっとエネルギーになるモノが欲しい.
とは言え,今さら食堂を探すのも面倒.
宿泊所への曲がり角にあったセブイレブンにピットイン.

入口ドアに貼ってあったポスターで,大々的に宣伝していた「ハンバーグ弁当」
あれが食いてぇ!

期待をこめて店内に入る.
あったあった,ありました.最後の一個が!

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久々のちゃんとした肉.超美味し.
Kazchariの後にも後続の参加者が続々と停車.
どうやら考えることはみな同じなようだ.

腹も膨れたところで,19:29.

【PC8:別海町町民体育館】639.1km地点着

ここもタオルをくれた.
今ならシャワー室も空いているし,ボディソープ,リンスインシャンプーも備えられているという.ありがたやまである.

汚れたウェアを脱いでTシャツ&短パン.
シャワーを浴びて(ついでにひげも剃って),歯を磨く.
サイコン,ナビを電源タップにつなぎ,iPhoneのバイブアラームを3:00にセット.
アイマスクとイヤホンを装着.

早めの到着のご褒美.
まだ誰も使っていない新品のマット&シーツを確保.

2晩続きの寝不足.
さすがに今夜は,よ...く..眠れ...そ..うだ...ZZZ

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Day3へ続く.⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day3

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day1

2025/8/11 Mon

急がば回れ

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Day1:8月11日(月)
START 丘珠ふれあいセンター ⇒ PC5 北見市自然休養村センター 344.6km

ここは「万葉の湯 ふとみ銘泉」リラックスルーム(の一番の端マット).
2:00にセットしたアラームが作動した.

一時は深夜料金発生前の退館(~1:00)も考えたが,睡眠時間確保の方が重要だろう.ギリギリまで寝ることにした.
とは言え,気分が高ぶって熟睡とはほど遠い状態だったが.

更衣室にてウェア(その1)に着替える.
ブルベと言えば「BRM200kmー100周年記念ジャージ」である.
ロングスリーブなのでインナーはfinetrackのスケスケ.

今回の最長距離日である.
ビブはもちろんこいつ.

宿泊の支払いを済ませて外に出る.
空気が生暖かい.
これならレッグウォーマも不要だ.

まずは近くの「セブンイレブン当別太美店」でおにぎりとホットコーヒーの朝食.
ここのすぐそばもルートに組み込まれているようだ.
ちなみに古の『オホーツク1300』ではここが出発地点だった.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その1:当別太美~幌延)

10kmほどハスラーを走らせ,3:00過ぎに「タイムズ丘珠空港駐車場」着.
空港だけあってここは1日¥400と格安.助かる.

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Topstoneをおろし,すぐそばのスタート地点「丘珠ふれあいセンター」に向かう.本当にこの準備,装備でよいのか最後の最後まで悩みつつ.

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既に最終ブリーフィングが始まっていた.
それが終わると第一ウェーブ,4:00組のスタートとなる.

4:00組の車検中に,建物内トイレにて軽量化を済ませる(出なかったけど).

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そして4:10出発組の順番が巡って来た.
前後ライトをON.ベルを鳴らしてOKをもらって旅立つ.

これから約600km先の東端,納沙布岬までチャリで走る? マジか?

とまぁ,走り出してしまえば逆に気分は落ち着いてくる.
一定のリズムでペダルを回すだけ.まるで瞑想タイム.

札幌発ブルベでの定番コースを淡々と走る.
特に序盤は『オホーツク1300』とほぼ同じ.
かつて知ったる風景が続く.

やがて脚の合う10人程度のトレインが形成.
なんとその中に”超高速”R大さんがいた.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

これはラッキーである.この列車,徐々に高速化していくだろう.北見まであっという間...と思った時期がKazchariにもありました.
ところがアンダー25km/hのゆっくりペース.意外ッ.

後でR大さんのSTRAVA備忘録を読むと,天候&体調が良かったためタイムアタックを狙っていたとのこと(実際にとんでもないタイムでゴール)
ゆえに疲労を蓄積しないため,前半は抑え気味だったそうな.
テキトーなKazchariと違って,やはり速い人はちゃんと考えながら走っているものである.

いずれにせよ,かなり助けられたのは確か.
ただし,ここまで快適なトレインだと下車するタイミングも難しい.
ブロガーの端くれとしては写真も撮りたいのだ.

そう,延々と続く田園風景.
そこにかかる朝もや...実に美しかった.

ふと左上方に異様なモノを見た.
こ,これはと思わず停車.

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虚空に浮かぶ謎の物体.
あれは何? あれは敵? あれは何だ!?
侵略宇宙人の巨大攻撃メカ?

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もちろんその正体は鉄塔の上部(下部はモヤで隠れている).
すいません.早朝なのでまだアタマが起きてません.

トレインから離れてしまったが,青山ダム近辺の登りで追いく.
こういう時は”脚質クライマー”で良かったと思ふ.

そうそう,R451のトンネル付近で”BROMPTONマイスター”O西さんを発見.
駆るのはもちろん荷物満載のT-Lineである.
おそらく4:00出発組.
パスする際に挨拶.
えー,既にかなり疲労されているようで...がんばって下さい(※無事完走されました.スゲー)

さて,すっかり日が昇った7:08.

【PC1:吉野公園・吉野地区活性化センター】78.5km地点

iPhone15 Pro

サガリ,牛タンはバーベキューセットか.食いてぇ.
それはともかく,体力的にまだまだ余裕.
向かいのキャンプ場でトイレを済ませる.
おっ,この石碑は...

iPhone15 Pro

『オホーツク1300』のフォトチェック!
もう3年前か.何もかもみな懐かしい.

iPhone11 Pro 2022年8月28日撮影

ちょっとした丘を越えてダウンヒル.
勢いがつきすぎて,左折忘れのミスコース.いかんいかん.
アタマはまだ寝ているのか?

で,R275に接続.北上する.
そろそろ休憩かと思う頃『道の駅 田園の里うりゅう』が見えてきた.
「そういや,ここのスタンプラリー済ませてねーや」と一旦停車.
スタンプを押す.

そこへ,これまた有名な”特急”T夫さん登場.
「田んぼアート,見ていきます~?」

うん? そんなのがあるのか?
せっかくだから観光していくか.

iPhone15 Pro

展望台の階段を登る.
うわっ,チャリとは違う筋肉を使うので結構辛いぞ.
で,肝心のアートも”あっち(たいせつ)”に比べると少し...

iPhone15 Pro

「うりゅう」を出て,コンビニ休憩.
徐々に暑くなってきた.水分を摂取せねば.

沼田や鷹栖町を経由し,すっかり馴染みのエリアをひたすら進んで9:26.

【PC2:深川市中央公民館湯内分館】126.9km地点

いわゆる行って帰っての”盲腸”PC.
シークレットっぽい場所だ.
この後,逆走している人を見たが,絶対ミスったな.

ここも特に何もない場所...いやトイレがあったので済ませて即出発.良いペースだ.

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見覚えあるコースが続く.
『旭川200』他でよく通る湯内トンネルである.
やたらに長い(1,930m).
おまけに路面が濡れている.

新兵器の「CATEYE URBAN2」を点灯.

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』対策にライトを新調~URBAN2とFR500

少々暗いが,路面がキレイなので問題なし.

iPhone15 Pro

トンネルを抜けると豪快ダウンヒル.この報われた感よ.
前方に下半身ガチムチ,かつ年代物の”ロードレーサー”に乗ったおじさんを発見(そんなに歳は変わらんて).
追いついたので挨拶をする.

おじさん「(蛍光ベストを見て)何かのイベント?」

Kazchari「ブルベ中です」

おじさん「ああブルベね.どこまで?」

Kazchari「札幌から納沙布岬往復ですね」

おじさん「...大変だねぇ.暑いしさぁ,オレなんて30kmでへろへろよ」

Kazchari「そうですね.無理しないでくださ~い」

自分でも不健康,かつおかしいことをしている自覚はありま~す.

【PC3:ローソン鷹栖町】157.4km地点

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10:50着.
久々のレシートチェックPCである.
捨てないようにしないと.

昼も近い事だし一応の昼食.
やはりローソンのカツ系サンドイッチは美味い.コーラも美味い.
日差しがあまりに強いため,店舗裏の日陰に逃げる.
4:00出発組のPikaさんがいた.

既に一日のサイクリングとしては十分な距離を走っている.
ゆえに,マナー的にどうかと思いつつも座り込んでしまう...

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そそくさと食事を済ませて出発.
ちょうど先日のDHバー試走で走ったばかり.
せっかくの鷹栖町の中心地.コンビニではなくグルメすべきだったか.

Topstoneな長距離ブルベに備えてDHバーテストライド

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ここからR40経由でR39へ,ほぼ平坦路をとにかく走る.
自宅はすぐ近くだ.
ゆえに土地勘があるため,トイレや自販機の位置は完璧に把握している.

つーことでここは「きのこの里パークゴルフ場」
給水ついでに前腕に水をぶっかける.
気化冷却というヤツやね.

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貴重なゴミ箱付きの自販機.
甘いカフェオレも美味い.

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上川町手前で200km走破.
あと1,000kmしか走れません!

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だがしかし.ここでKazchari,やらかしてしまう.

上川町のルート上にはセブンイレブンがある.
PCではないのだが,この先越えることになる「北見峠」前の最期の補給地点となる.
ここで休憩&腹ごしらえをしておかないと,この先数十キロ続く山間の不毛地帯を耐えられない.

なのに...Kazchariはロクにコースプロフィールを読んでいなかったので,てっきり「石北峠」経由で北見に向かうものと思い込んでいたのだ.
こちらだと層雲峡を通過するのでコンビニが存在する.そこで補給するつもりだった.

ナビにR330への左折マークが表示された時,ようやく己のミスに気付いた.
マズイ.でも今さら上川のコンビニに引き返すわけにはいかん(もったいない).

水は?  ⇒ ある.
食料は? ⇒ 非常用のジェルが3本ほど.

まぁ,なんとかなるっしょ(実際はギリギリだった).

交通量がほとんどない緑の地獄を経て,北見峠への登りがはじまった.

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ここの峠をチャリで走るのは初めて.
斜度はそうでもないが,長い.長すぎる.
そして暑い.汗が滴り落ちる.

途中で足をついて休憩している参加者を数人パス.
ようやく峠が見えた.

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遠軽町IN.
ようやくダウンヒルが始まる.

相当量の水/麦茶を飲み,ジェルも2本ほど消費.
そろそろ冷たくて甘いモノが欲しい.
一番近いコンビニは...(検索)げげっ,ま,丸瀬布!? まだまだ先やん!

そんな絶望感に苛まれる中,見えたのは幸運の赤い箱.そう,Cokeの自販機だ!
容赦も躊躇もなくストップ.なんとゴミ箱まである.
もちろん選ぶのは神の飲料”赤コーラ”である.

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先ほどのヒルクライム中に抜いた参加者も合流.
フィリピンの方だった.と言っても東京で仕事をされているそうな.
名前はGさん.早速STRAVAで相互フォロー.
「フィリピンでもブルベって流行っているのですか?」と尋ねると「年1回」との返事.ふむ.

ところで,最近気づいたが,自販機の新札対応はまだまだのようだ.
Gさんも新札が読み込まれず苦労されていた(硬貨で対応).

さっ,そろそろ行きますか.

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丸瀬布の道の駅でトイレへ.
〇んこを試みるが出ない.
日常時と比べると圧倒的に便秘気味.
いや,運動による消化効率が良すぎて〇んこが生成されないのか? 知らんけど.

で,ようやくたどり着いたのが「セイコーマート丸瀬布店」.PCではありません.チャリラックが曲がってて使えないのはご愛嬌.
おにぎり補給していると,ごついDHバーをつけた「SuperSix EVO」がやってきた.
名前を聞きそびれたが,USAはサンフランシスコからの参加者だった.

5:30出発組とのこと.速ぇ.
二人して北見峠の悪口をニコニコしながら話す.

で,これまでのブルベ参加歴を聞くと,まぁスゴイスゴイ.
まだ若い感じなのにPBPは2回出たとか,日本も3回目だとか,あちこち走りまくり.

他の海外参加者や道外参加者数名と話したが,ブルベ歴に関しては強者だらけ.
まぁ,1000kmオーバーのRMに出るようなチャリダーは変〇さんばかりなのだろう(ホメ言葉)

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こんなに長かったっけ的なR333を飛ばしに飛ばして16:30.

【PC4:セブンイレブン遠軽豊里店】277.8km地点

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仮眠所前最期のPCとなる.
もうすっかりブルベ腹.さっき食べたばかりなのにブリトー追加.

さぁ,ここまでは順調.残り60kmで本日は終了!...という安堵感が参加者間に漂う(甘かった)

R333にて南下.分岐にてR242に乗り換え.
しばらく走ると,気のせいか路面が濡れていることに気づく.

うん? にわか雨でも降ったか.
あぁ,結構水撥ねするなぁ.やっぱりチャリが汚れてまうか...

とか,のんきに走ってたら...はい,雨粒がパラパラと降ってきて逡巡する間もなく土砂降りとなった.
既に住宅街を抜け,周りは森しかない.
つまり,軒先を借りて雨宿りやらカッパを着るような場所は見つからない.

仕方なく,少しは雨を防げるかと大木の下に逃げ込む.

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サドルバッグからレインウェアを引っ張り出してあわてて着る.
雨は全く想定していなかったので,電子機器やバッグの防水が心配だが,そこはまぁ大丈夫でしょう!(あかんやろ)

大雨の金華峠をクリアしてダウンヒル.
ようやく雨がやみ,路面も乾いてきた.
えっ? つまり極地豪雨だったということ?

ヌグフルキルヤムの法則を恐れて,レインウェアは脱がない.
生田原の町を通り過ぎ,そのまま走ってR39に合流.

ここまで来たら北見はもうすぐ...と思ったが,市街地に入ると今度は信号坂が始まった.

いくつかの信号で久々に先行者に追いつく.
すぐにわかる関西弁 ⇒ 徳島からの参加者だった.
この方も『RM427東京1900納沙布岬』他,数々のRMをクリアしている猛者だった(こういう人がごろごろいる).
ちなみに雨にはあたらなかったとのこと(なんでや!)

ただし今回は脚を痛めているらしく,なかなかペースが上がらないとのこと.
わかりました.今日のゴールまで残り10km,急ぐ旅でない.お話ししながら付き合いましょう.

と,Kazchariの北海道チャリライフやら事故紹介などで談笑.
何気にじわじわと登り続ける.

で,19:40.ようやく到着したのが懐かしの...

【PC5:北見市自然休養村センター】344.6km地点

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ブルベカードに到着時間を記入してもらう.
今晩は予定通りここで寝る.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その0)

ここまで一緒に来た徳島の方も,てっきり泊まると思いきや驚くべきことに,すぐに出発して別海まで行くそうな(140km先).びっくり.
脚を痛めているとは?

スタッフに「自転車は外に止めるのですか?」と尋ねると「外でもいいですし,別棟の小屋でもいいですよ~」とのこと.
雨もしくは夜露に濡れるのもなんだし,前に泊まった時もその小屋に入れたしなぁ,とそちらを選択.
しかし,翌朝...

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この話の続きはおいといて,必要な荷物をTopstoneから降ろし,指定された部屋に運ぶ.
早めの到着だったためか,まだ滞在者は少ない(既に寝ている人もいたけど).

とりあえずドロップボックスからTシャツと短パンを取り出して,さぁ風呂だ.
ありがたいことにハンドタオルとバスタオルも貸していただけた.
浴室にはボディソープとリンスインシャンプーも設置されている.
念のためとタオルやミニボトルも持参したけど,不要だったな.

カラダを清め,さぁサウナ...というわけにはいかず,湯船につかる.これだけでも贅沢.
で,筋肉や関節の違和感をチェック.

幸いどこにも問題なし.
いつもの300ブルベより疲労感もない.アドレナリン効果なのか?

で,さっぱりした後はお楽しみの「おつカレー」.美味し.
就寝前に刺激物を腹にためるのはどうかと思いつつも,おかわりしてしまった.
他にもトマトやメロンなどなど.

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前回の宿泊時に比べると参加者もスタッフ数も圧倒的.
これからが到着者のピーク.

ドロップボックスに「電動マッサージャー」を入れておいたので,寝る前に我が大腿四頭筋をほぐしておこうと思ったが,何かそんな雰囲気ではない.
消炎鎮痛剤塗布とハンドマッサージにとどめるか.

大部屋に戻って就寝準備.
サイコンとナビをタップにつないで充電.
アイマスクと耳栓をセット.
モバイルバッテリーを接続したiPhoneのバイブアラームを3時にセットして横になる.

このチャレンジはまだ始まったばかり.
今日はほぼ走行計画通りに走れたが(通り雨を除く),ゆめゆめ油断召さるな.

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Day2へ続く ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day2

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day0

2025/8/10 Sun

その前日譚から

いただき画像

さてさて,今夏最大のサイクルイベントである『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』がいよいよ始まる.

ジャパン・グランドネ2025 北海道 1200km 納沙布岬

先に結果から述べる.
90時間の制限時間に対して,85時間47分で完走!
無事認定されましたぁ!

大きなトラブルはなかったものの,途方もない距離と時間,そしてこの酷暑である.激闘に次ぐ激闘.
真実(ゴール)に向かう意思が試された4日間だった.

では,その記録を以下に記す.

———————————————————————

Day0:8月10日(日)

さていよいよ旅立ちである.

昨日のうちにPC5,PC9となる「北見市自然休養村センター」には,ドロップバッグ(ボックス)をヤマトから送っておいた.
旭川ー北見の往復100サイズで¥2,588.超必要経費である.

ざっくりと中身を紹介.やはりジャージの着替えが多い.
2日目以降着用のサイクルウェアを3セット分.

快適性を求めて新品ビブを2着追加購入した.

おそらく現行商品でパッドが一番分厚いはず.
既にこれまでの長距離ブルベでの使用実績あり.

これにdhbのやや薄いパッドのモノを加えてバッグに.
仮眠所での就寝用にTシャツと短パンも入れておく(下着はオミット).
ピチピチでの就寝は回避したい.

他にはモバイルバッテリー,常備薬,電動マッサージャー,(タイヤ交換用)クランプ,せんべい布団対策のエアマットなどなど.

まぁ,結果的に未使用または不要なモノも多々あったが,それは今だから言えること.
「北見市自然休養村センター」には今回2度立ち寄る.
「あそこ(北見)に行けば,何でもある」という走行中の安心感には代えられない.

で,今回の相棒,Topstoneをハスラーに積み込み,受付&ミーティング会場の「カナモトホール」に向かう.
例によって高速未使用のケチケチルート(R12→275)

14:00過ぎ,大通公園地下駐車場着.
相変わらず何かの秘密基地の様.広大だ.

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地上に出てしばらく歩くと「カナモトホール」発見.
馴染みののぼりを見て安心する.

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既に受付は始まっており,結構な人混み.
そらそうだ.参加者200名+スタッフだ.

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ボーっとしていると,台湾人(?)らしき女性スタッフに”日本語で”案内される.
それに対し「あっ,ボク,日本人なんで」と謎返事.テンパってるなぁ.

無事に受付完了.
記念品のサコッシュと,何より大事なブルベカードをゲット!
4:10スタート組となった.

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15:00少し前,ウェルカムステージopen.
知り合いのカタマリを発見.挨拶をかわしつつ,今回の戦略についていろいろと話す.

Kazchariは「Topstoneに35cのスリックタイヤで出ます(キリッ)」と報告.

耐パンク仕様で重い分はTPUチューブで相殺! どうだ!(なぜかドヤ顔)

そこへメカに強いWさんから「それでもパンクしたらどうするんですか?」

Kazchari「ふっふっふ.確かに以前タイヤが太すぎてビートが落ちないと相談しましたよね.そんなこともあろうかと今回は「クイックショット」を持参しましたぁ!」(再度ドヤ顔)

Wさん「...クイックショットはTPUには使えないですよ.何言ってるんですか?」

...えっ? そ,そうなの? だってGemini先生は使えるって...(今聞いたら使えないと回答)
うわーッ,パンクしたらどうしよう...もし,タイヤが外せなかったら即DNF? うぎゃー

と,Kazchariの心配をよそにミーティング開始.
予想以上に立派な舞台で驚く.
隣に座るPikaさんに「PBPもこんな感じですか?」と尋ねるも「いや,あっちは6,000人なのでもっと大規模です」.そらそうだ.

まずはジャズバンド「ランドヌールズ」の演奏から幕が上がる.
素晴らしい演奏でした.楽器趣味も良いなぁ...と楽譜が読めない男がつぶやいております.

いただき画像

その後,参加者の内訳紹介.

全228名参加.
うち25%(57名)が海外(韓国,フィリピン,台湾,USA,オーストラリア)からだそうな.
国内勢も80%が道外から(138名)
我が道内勢はマイナーグループである.ここはガツンと(何が?).

次に通常のブリーフィング.
納沙布岬からの帰り道,キューシート外となる北部ルートを選択してもいいそうな.
まっ,当日のコンディション次第やね(生き残っていれば)

全員舞台に上がっての記念撮影後に解散.
通常ならば,誰かと夕食に出かけるのも良いのだが,明日の朝は早い.
挨拶もそこそこに会場を後にして駐車場へ戻る.

17:00頃,定宿「万葉の湯 ふとみ銘泉」に到着.
おっと,その前に目の前のセイコマでカーボローディング(豚丼)だ.

入館後,即サ活.
20:00には雑魚寝エリアで横になる.

明日は2:00起床.
いよいよスタートだ.
この高揚感...果たして熟睡できるのか?(ここ伏線)

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Day1へ続く ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day1

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』対策にライトを新調~URBAN2とFR500

2025/8/8 Fri

ライトがいっぱい

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今回も『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』の準備ネタ.
夜間走行,つまりライト編である.

ジャパン・グランドネ2025 北海道 1200km 納沙布岬

ブルベ趣味あるあるで,家にはライトがごろごろ転がっている.

ブルベ用ライトについて(フロント編)

ブルベ用ライトについて(リア編)

中には相当古いモノもある(この記事も5年前)
つまり,内蔵バッテリーの劣化が心配.
最近は一周まわってバッテリー式より電池式の方が良いような気もしている(明るさはともかく).
特に今回は休憩所でのコンセント争奪戦が...

さてさて『納沙布岬1200km』の走行計画を前回アップした(時々アップデート中).

『納沙布岬1200km』の走行計画を立ててみる

90時間の長旅である.
当然だが夜間走行は避けられない.
レギュレーション上,フロントライトは2灯必須(点けるのは1灯で可).

まずは”信頼と実績”のこの2つが選ばれた.

iPhone15 Pro
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いつものブルベ(200~400)で大活躍.
ローモードで夕方~朝にかけて確実にもつ.

今回はこれらに新人をプラスして4灯態勢で臨む.

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まずは,前回のブルベで落下⇒崩壊した『CATEYE URBAN』に代わって,実店舗限定販売の『URBAN2』を購入.

EMONDAなBRM614もっと当丸コースター300(その1)

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旧モデル同様,単三2本仕様.
光量はアップしているが,メインにはならずあくまでサブ.
日中のトンネル走行時に手軽に使用.
夜間はヘルメット上に移動させるつもり(少し重い)

CATEYE URBAN2

最大の利点は電池ケース固定方法の変更.
旧モデルのスライド式からねじ込み式になった.
防水性が向上している.はたして頑丈さは?(落としすぎ)

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もう1つはこれ.

RAVEMEN FR500

新製品『RAVEMEN FR500』だ.

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一世を風靡した『FR160』の正統進化形態.
上下面ともにGarminマウントがあり,サイコンとの重ね装着やステーからの吊り下げなど,自由自在のレイアウトが特徴.

特に初代の『160』はインフルエンサーに配りまくったのか,あちこちで検証動画を見た.それに釣られてKazchariも購入.

チャリのデイライト~RAVEMEN FR160

ただし,160ルーメンだと暗すぎて夜間走行には使えない.
Topstoneファットに装着し,グラベルや雪道走行時に日中点灯させていた.

誰もが思ったはず.
このデザインや便利さのまま光量とバッテリー容量がもっとアップすればと...
その声を受けて発売されたのが『FR300』(たぶん).

RAVEMEN FR300

最大200ルーメンとなったが,まだ暗い.
ただしこのモデルから,サイコンへの給電機能が実装された(スマホへの供給はダメ)
一時期,購入を考えたが...スルー.

そして満を持して登場したのが『FR500』である.

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名称通り,一気に500ルーメン化.
あくまで非常用だが,フロントライトしても使えるようになった.

点灯持続時間はローの150ルーメンで6.5時間と実用レベル(メインにはならない).
ただし照射角度の問題がある.
ライトとして使う場合はステーの角度を下げる作業が必要.
これは面倒.

よって,Kazchariとしてはサイコン(ナビ)への充電機能に期待.
現在ナビとして利用しているのが『Bryton S500』

ブルベにおけるナビ~eTrexからBrytonへ

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『S500』の最大稼働時間は公称24時間とされている.
400ブルベまでがちょうど良い.

万が一,充電切れになった場合,ステー下のこいつはかなり頼りになる.
短いUSB-Cケーブルが付属していて,接続時の見た目もスタイリッシュだ.

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充電時は「先にサイコン(ナビ),次にFR500の順」らしい.覚えておこう.

Kazchariはこの『FR500』をAmazonではなく,先行販売していたAliexpressにて約¥6,000で購入.

もちろんAliには色々とリスクがある(らしい).
初期不良時の対応などを気にする人はAmaが良いだろう.

以上の新人2台は今度の『納沙布』がデビュー.
活躍してくれるとええね.

リアライトは伝統のCATEYE「OMNI」「TIGHT」

キャットアイ TL-LD155-R OMNI 5(LEDテールライト)テールライト 526-10185 レッド(リア用)

キャットアイ(CAT EYE) テールライト TIGHT KINETIC TL-LD180K

単四式なので,PCで電池ごと交換.
もしもの場合はコンビニへGo.
そうそう,「OMNI」は輪ゴムかテープで蓋を止めないと.

まぁ,今回の『納沙布岬』では他にも色々と買ったり考えたりしたが,残りは”終わってから”(完走後とは言ってない)記事にする予定.

ただ一点,知恵と工夫だけではどうしようもないのが天候.

“BROMPTONマイスター”O西さんの(昨日の)分析によると,4日間の開催中,ひどい雨はなさそう(10~20%).気温も低めで(〜27℃),酷暑走行は避けられそう.むしろ道東の冷え込み(14℃程度)が心配.

防寒具なんぞ積むスペースないわ!
いざとなったら「ジレ」+「ウインドブレーカー」+「レインウェア」で対処する所存.

予断を許さない状況だが,がんばれ”自称”晴れ男! 福毛もついている!

※ 8/14 17:53 85時間47分でゴールしました!

激闘の詳細は後日.

BROMPTONな初の手稲山ヒルクライムライド

2025/8/3 Sun

オシャとは?

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晴れ.温度:29 ℃,湿度:66%,体感温度:31 ℃,風速:8.7 km/時,風向:N

週末,家を出て一人暮らしをしている娘が一時帰省.
医療上や行政上の用事を済ますと,そそくさと帰ることに.

で,日曜午前中に新千歳空港まで送るミッションを仰せつかった.
よって今年の「HANAZONOヒルクラ」は不参加...まぁ,いいっしょ.
来年リベンジ.

第13回ニセコHANAZONOヒルクライム(その3)

だがしかし.ただでは起きないKazchari(誤用)
せっかくの札幌遠征である.
どこか有名どころの山を1本登ることにした.

昨日の大事件が記憶に新しいBROMPTONをハスラーに積み込み,朝6時,千歳に向けてGo!

BROMPTONな〇〇〇を落として大パニックライド

車内では戦隊ソングを大音量でかけ,娘と延々と熱唱&戦隊談義.どういう父娘だ?

スーパー戦隊シリーズ45作品記念主題歌BOX LEGENDARY SONGS

娘を新千歳空港で降ろす.
時刻はまだ9時過ぎ.
コンビニで休憩中,本日の目的地を考える.

STRAVAつながりの方々がよく挙げている場所と言えば...やはり手稲山か.
もちろん初登攀となる.
そうと決まれば交通量バカ混みの札幌市内を抜け,ふもとの「冨岡西公園」まで移動.

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BROを降ろす.写真の通り”もや”がかかるほどの熱気がムンムン.
暑すぎる.蜃気楼が見える(ウソ).
なんでこんな一番暑い時間帯に,わざわざ小径車でヒルクライムなのか?(アホだから)

さらに,先日のAmazon Prime Saleで買ったこいつを試してみる.

【Morethan】×【COSPACH】コラボ 街乗りサイクルポロ サイクルジャージ 半袖 メンズ レディース 襟付き 吸汗速乾 抗菌防臭 UVカット 通勤 通学 仕事 アウトドア 普段着 スポーツ対応 おしゃれなサイクルウェア MT-CSP-H1

もちろん背中には3分割ポッケあり.
トップがこのウェアということは,ボトムもピチピチレーパンだと似合わない.
昔,ヨメさんがプレゼントしてくれたこいつを履く.

[カペルミュール] サイクリング カジュアルパンツ ユニセックス 裾ベルト付き クロップドパンツ

普段使いもしているこのパンツはパッドが付いていないので,アンダーにはこいつを.普段はZWIFTで使用中.

[サンティック] サイクル インナーパンツ レーサーパンツ アンダーパンツ パッド付 サイクリングウェア ロードバイク 自転車

おお,これでどこからどう見ても「小径車カフェ巡り」”ゆるポタ勢”だ.
荒い呼吸や滝のような汗はご法度.
キャハハ,ウフフかつ爽やかなフレグランス系だ(意味不明).

もちろんヘルメット,グローブ着用.シューズはしっかりSPD

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まずは住宅街をうろうろ.
それにしても小樽近辺同様,ここいらも激坂だらけで,正直よく住んで...ゲホゲホ(偏見です).冬の凍結とか大丈夫なのだろうか.

さて,高速道路下をくぐってヒルクライムスタート.
いきなり8%越えの坂から始まる.
まさか,ずっとこの斜度? これはこれは...クックックッ(変態だ)

と,まぁ,最初は余裕ぶっこいていたが,実は手稲山のプロフィールを全く調べずに登っている(climb pro機能は好かぬ).
つまり,ゴールまでの距離斜度もさっぱりわからん.
それに札幌近辺の山はたいていそうなのだが,路面がボコボコである.
特に路肩はジャリ,割れ,大穴,段差と危険だらけ.

つーことで,段々と辛くなってきた.初見の山はなかなかキツい.
途中,色褪せて文字が読めなくなったスキー場の看板が見える.
残り6? いや8km? わからん.

歩いて降りて来る人の姿あり.
登山というよりトレラン勢

夏季閉鎖中でジャンプの練習場になっている「オリンピアスキーセンター」を通過.てっきりここがゴールだと思っていた.

そしてようやく残り1km表示がくっきりと.
どうやら「ハイランドスキーセンター」とやらが終点のようだ.
少しがんばる.

で,ゴール!

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おお,写真でよく見るロープウェイの建物だ.
いやいや,なかなか辛かった.だいたい8kmほどのクライムか...

さて自撮り,自撮りと自らの姿を改めて確認すると...
いやぁ,もうとんでもない汗の量.

トップはネイビーなのであまり目立たないが,それでも汗のせいでずっしりと重い.
悲惨なのはベージュ色のボトム.
汗のせいで,まるで雨中走行後のような濡れ具合(お漏らしともいう)
重い上に,膝にまとわりつく感じ.これ絶対数ワット損してる.

結論:ヒルクライムにおしゃれウェアは不向きです(うん.知ってた)

せっかくの頂上なので周囲を散策.

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熊目撃看板はデフォ.
とは言え,トレラン勢他,通常の登山客も次々と入山していく姿を見る.

昨今,熊の襲撃ニュースをよく見るが,入山者全体の割合で見るとめちゃめちゃレアな体験と思われる.
もちろん,出会ってしまえばそれで終わり,かもしれんけど.

少し下る.

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電波塔(?)へのゲート.
こういう看板があるということは,以前はガシガシとMTBが走っていたということか.
マップ上では手稲山山頂まで続いているようだ.
ここからもトレラン勢がわらわらと出て来た.

ダウンヒル開始.
この汗だくウェア,乾くのだろうか?

途中,登って来る「S-WORKS」なチャリとすれ違う.
ちんたら下っていると,山頂から折り返したそのチャリにあっと言う間に抜かれる.
すげーすげー,よくこんなボコボコ道をあの速度で下れるなぁ.
地元だと,段差や穴などのキケン箇所を完全に把握しているということか.
確かにKazchariも「旭岳」「十勝岳」はだいたいわかるしな.

とかなんとか考えつつ下っていると,小さな段差に乗り上げてしまう.
落車こそしなかったが,衝撃でバーエンドミラーが外れて吹っ飛んだ.
はい.今日もまた”何か”を落としました.

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このあたりまで降りて来ると,路面もかなり改善.
海が見える.山頂より景色が開けている.

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デポ地の公園に戻る.
うわっ,ウェアが全然乾いとらん.
このままクルマに乗るのは遠慮したい.

乾燥のため,この「冨岡西公園」内を散策.
全く期待していなかったが,この公園かなり広く,かつ植物の生態系も面白い.

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こうした整備された遊歩道やグラベルが縦横無尽に張り巡らされている.
もちろん押して歩きましたよ.
蟲どもが多いのが難点だが仕方がない.

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で,駐車場に戻る.
暑さは相変わらずだが,ウァアの湿り気はだいぶマシ.
そこはサイクルウェアの面目躍如か.

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時刻は14時.
もちろん仕上げはサ活.
「サウナイキタイ」で近辺のおすすめを探す.
ここがよさそうだ.

新琴似温泉 壱乃湯

これまた市内の渋滞をくぐり抜けて到着.
さすが日曜日の札幌.駐車場が狭い上に満車状態.
運よく1台だけ空きを見つけ駐車.着替えとお風呂グッズを取り出す.

料金は驚きの¥500
確かに混み混みだったが,洗い場,サウナとも待ち時間なしで利用できた.

サウナは古くからある高温サウナ(なんと4段)と,最近増築したと思われる中温サウナ(80℃表示)がある.
この「中温サウナ」が心地よく,広い上にテレビがない.
ただし常連さん的には”ぬるい”のか,高温の方が人気のようだ.

3セット終えると16時.
ヒルクラ前にコンビニでおにぎりを食べたきりなので腹が減った.

ふと食堂のメニュー表が目に入った.
こういった銭湯の食事には大して期待していなかったが,その価格を見てびっくり.

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なんじゃこりゃあ! 昭和とまでは言わぬが平成価格だ.
もちろん「うどんと丼のセット」を注文.

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これで¥630.いや,もう十分でしょ.
冷水器の水を飲みまくり,ゆっくり涼んで退去.

例によって”魔の公道サーキット”国道275号を使って旭川へ戻る.
帰宅時間は19時半頃.
通常の3人家族に戻ったKazchari家.夕食は夕食でしっかりいただく.

そして今宵も続く熱帯夜

最後は”オシャ”で決めるぜ.

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』の走行計画を立ててみる

2025/8/5 Tue

トラタヌトラタヌ

https://www.audax-japan.org/aj-2/org-info/invitation-jg2025-jpn-01/より

今夏最大のライドイベント「ジャパン・グランドネ 2025北海道1200km納沙布岬」のスタートが迫っている.

ジャパン・グランドネ2025 北海道 1200km 納沙布岬

普段の日帰りブルベ(200~400)だと,自分のペースで適当に走っていれば制限時間内にゴールできるが,今回は3泊4日の長丁場である.

体調,機材,事故,天候など,どの様なトラブルが起きるかわからない.
計画立てて走る必要があろう.

そして,できるだけ快適に,かつ楽しく完走するための要がドロップバッグの活用と考えている.

ドロップバッグの送り先はPC5&9となる「北見自然村休養センター」である.ちょうど2年前にもお世話になった.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その0)

ここには往復で2回立ち寄る.
今から何を置き,何を持っていくかを考えておくべし(道内なので8/9発送がデッドライン).

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Day0:8月10日(日)

11:00 自宅を出発
15:00 札幌「カナモトホール」着.参加者ミーティングと受付
18:00 「万葉の湯 ふとみ銘泉」or「たまゆらの杜」に移動
20:00 就寝

—————————————————————————-
Day1:8月11日(月) 走行距離344.6km

2:00  前泊地を出発
2:30  「丘珠空港駐車場」着.チャリを降ろす
3:00  「丘珠ふれあいセンター」
4:00  START(0km地点)

~ 344.6km走行 ~

20:00 【PC5:北見自然村休養センター】(344.6km地点)
ウェア(1) を脱いでTシャツ,短パンに着替える
充電作業(1040,S500,RN1500,iPhone,MB)
交換作業(OMNI,URBAN2,ヘル尾灯)
入浴,食事,マッサージ

22:00 就寝(耳栓,アイマスク,バイブアラームセット)

—————————————————————————-
Day2:8月12日(火) 走行距離294.5km

3:00 起床
ウェア(2)を着用
パック①(ウェア(3),寝間着)をサドルバッグに

4:00 「北見自然村休養センター」出発

~ 216.6km走行 ~

13:00 【PC7:納沙布会館】(561.2km地点)

~ 77.9km走行 ~

18:00 【PC8:別海町町民体育館】(639.1km地点)
ウェア(2) を脱いでTシャツ,短パンに着替える
充電作業(1040,S500,RN1500,iPhone,MB)
入浴(ソープ,シャンプーあり),食事,マッサージ

20:00 就寝(耳栓,アイマスク,バイブアラームセット)

—————————————————————————-
Day3:8月13日(水) 走行距離332.1km

2:00 起床
ウェア(3)を着用
パック①をサドルバッグに

3:00 「別海町町民体育館」出発

~ 138.5km走行 ~

9:00 【PC9:北見自然休暇村センター】(777.6km地点)
バッグ①を放棄
充電作業(1040,S500,RN1500,iPhone,MB)
交換作業(OMNI,URBAN2,ヘル尾灯)
(余裕があれば)入浴
チェーンオイル注油(※雨後の場合)
宅配返送手続き
パック②をサドルバッグに

11:00 「北見自然休暇村センター」出発

~ 134.4km走行 ~

18:00 「しほろ温泉プラザ緑風」着(912km地点)※運営おすすめ
最終入場21:00,シャンプーなし

19:00 出発

~ 59.2km走行 ~

22:00 【PC11:清水町農業研修会館】(971.2km地点)
ウェア(3) を脱いでTシャツ,短パンに着替える
充電作業(1040,S500,RN1500,iPhone,MB)
余裕があれば入浴(シャワーのみ)

23:00 就寝(耳栓,アイマスク,バイブアラームセット)

—————————————————————————-
Day4:8月14日(木) 走行距離234.7km

4:00 起床
ウェア(4)を着用
パック②をサドルバッグに

5:00 「清水町農業研修会館」出発

※途中の郵便局でパック②を自宅に返送

~ 234.7km走行 ~

18:00 Finish:丘珠ふれあいセンター着(1205.9km地点)

—————————————————————————-

以上である.

90時間のタイムリミットまで約4時間残しっつーか,予備時間?
タイムアタックを考えているわけではないが,このペースだと意外にギリギリ?
パンクなどのトラブルあったらヤバイかも.

ポイントは疲労がピークとなる(魔の)3日目やな.
脚がもつか?

※ 8/14 17:53 85時間47分でゴールしました!

激闘の詳細は後日.

BROMPTONな〇〇〇を落として大パニックライド

2025/7/2 Sat

幸運か悪運か

晴れ時々曇り.温度:27 ℃,湿度:75%,体感温度:28 ℃,風速:9.3 km/時,風向:SSW

午前中はTopstoneでDHバーテストライド.

Topstoneな長距離ブルベに備えてDHバーテストライド

良い感触を得て帰宅.
シャワーと洗濯後,プロテインを飲みながら一息つく.
陽が落ちて涼しくなった頃(そうでもないが),もう一件,チャリ関連の用事を済ますことを考えた.

通販で買った我がBROMPTON

「そういや防犯登録してねーや」と,クランカーさんへ行くことにした.
防犯登録は購入した店ではなく,自分が住んでいる自治体の自転車店で加入する必要があるらしい.何かの利権なのか? 知らんけど.

クルマやバイクの自賠責のように義務ではないが,未加入だと色々と困ることがあるそうな.

自転車の防犯登録は必要ない?登録しないと困ることを解説

まぁ,こんなド派手かつレアなチャリを盗むヤツはそうそういるように思えんが,ライド中に職質された際に説明が面倒なので加入することにした.

ちなみに「BROMPTON Paris Edition P-Line」は日本に60台しか入ってきていないらしい.

『BROMPTON Paris Edition P-Line』がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

ガチライドではないので,Tシャツ,半パン,サンダルで出かける.
こういう時,片面フラぺは便利だ.

SHIMANOペダル PD-EH500

登録にはチャリ本体と購入証明書が必要.
料金は¥800で,有効期間は20年.BROなら乗ってそう.

用事終了.さぁ帰るべ.
せっかくだし,往路の幹線道路ではなく川沿いをゆるポタしながら戻るか.

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そうそう,こういう人気のない景色の中をのんびりと漕ぐ.
ハァハァゼイゼイ言いながら激坂登るのはおかしいのだ.
これがBROの正しい使い方だよなぁ.小径車サイコー,ウェーイ!

BROMPTONな雨あがりのカミヒルライド

と,5kmほど遠回りして帰宅無事...と思ったのも束の間.

明日のライドに備えてハスラーへBROを積み込む.
作業中,ふとお尻のポケットに手をやる.
そこにあるべきものがなかった.

財布である.

ま,まさか,落としたぁ!?
サーッと顔から血が引く音がする.

「いや,家の中に置いたかもしれん」と家中を探し回る.
お店でお金払ってぇ,途中で写真撮ってぇ,帰って来てぇ,トイレ行ってぇ,2階あがってぇ,クルマのカギ持ってぇ,ガレージの扉開けてぇ...とそれまでの行動パターンを必死に思い出す.

でも...肝心の財布は見つからない.

となれば,自宅とクランカーさんの間,5kmほどの路上どこかに落ちているかもしれん.
幸い人通りや交通量が少なめの道.
今から戻れば見つかるかも!
...と,期待を込めてファットバイクにまたがる.

♪ スクランブル,スクランブル,緊急発進!(オーレンジャー!)大パニック中

で,先ほどの道を全力漕ぎでトレース.
サイコンこそ装着していなかったが,かなりの出力が出ていたに違いない.
飛ばし過ぎると,落ちている財布(しかも黒)を見逃すというオチもありそうだが,そんなこたぁ頭からすっとんでた.

結局,見つからないままクランカーさん到着.
ご主人に「店先に落ちていませんでしたか」と尋ねるも,そんな都合のよい奇跡が起こるわけがない.

失意のままトボトボと自宅へ向かう.

さて,財布の中身である.
現金は¥7,000ほど.それよりヤバいのは免許証クレカだろう.

自力での発見を諦めて警察に電話することに.
最初は110番.財布を落としたと告げると,管轄つまり旭川署に電話してくれと回される.

Kazchari「あのう,財布落としたんですけど,どうしたらいいんですかね?」

警察の人「どうしたらと言われましても...」

Kazchari「(いやいや,届いてますとか,財布の特徴とか聞くやろ)いや,届いているかなぁと思いまして...」

と,なんかかみ合わない会話のまま,個人情報を告げ,外見や中身の説明をした.
で,遺失届け出番号をもらって「届いたら連絡します.もし自分で見つけたら連絡下さい」で手続き終了.
たぶん...出てこーへんやろなぁ...誰かいい人に拾われてくれたら,とひたすら願う.

実はKazchariが財布を落とすのは人生二度目である.
30年ほど前にオートバイを運転中に落とした.
届け出後,連絡あり.
中身(¥10,000ほど)は抜かれていたが,免許証やキャッシュカードは無事だった.

そんなポカをまたやらかしてしまうとは...正に痛恨の極み.
にしても,最近はライド中によくモノを落とす.
つい先日もライトを無くしたばかり.

Topstoneな美唄グラベル遠征ライド

家に帰ったらクレカの停止手続きと免許証の再発行申請か...はぁ~
げ,もしかして来週の「納沙布岬1200」もDNS!? ガーン!

帰宅するとヨメさんがいた.
「すまん.しばらくクルマに乗れへんわ」と,いつも以上の早口で状況説明.

「落ち着け」と言われ,もう一度家の中を捜索.
すると...なぜか,いつもの定位置と全く違う場所に,見紛う事なき我が財布が鎮座しているじゃぁ,あーりませんか!

ど,どうしてこんな場所に.
先ほどの一斉家宅捜査では気づかなかったのに,なぜ?

いずれにせよ,歓喜の雄たけびを上げざるをえまい.
人生の軌道が元に戻った.
明日以降の計画も無事遂行できそうだ.

しかしまぁ,なんですなぁ...
これはやはりサイクリングロードで蛇を踏んだゆえの呪いなのか.
そして,それを打ち消したのが「福毛パワー」とでも言うのか?

福毛が生えた

いずれにせよ,スピリチュアルにびびったり,頼るのではなく科学の力でリスクに備えるのだ.
つーことでその晩,Amazonでこいつをポチった.

Anker Eufy SmartTrack Card E30 (充電式紛失防止トラッカー)

セール中やしね.
この値段で安心が買えるなら安い物である(案件か?)

Topstoneな長距離ブルベに備えてDHバーテストライド

2025/8/2 Sat

走り方がTDF

iPhone15 Pro

曇り.温度:28 ℃,湿度:68%,体感温度:29 ℃,風速:7.8 km/時,風向:SSW

いよいよ来週は「ジャパン・グランドネ2025 北海道 1200km 納沙布岬」(納沙布岬1200)

ジャパン・グランドネ2025 北海道 1200km 納沙布岬

もう準備やら何やらでバタバタである(そうか?).
別に超長距離ブルベ,いわゆる「RM」が初めて...というわけではない.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その1:当別太美~幌延)

ただし無事完走したこいつは「N2」方式.
完全なフリーライドだったのでブルベというよりに近い.

全てがフォトチェックで,109時間5分内にゴールすれば,1日何Km走ろうが,どこに泊まるか自由.
結果,毎晩8時頃には宿に入り,洗濯や入浴(時にはサウナ)を済ませ6時間くらいは睡眠をとることができた.
何よりもスマホやサイコンなどの充電し放題が助かった.

今回の「納沙布岬1200」は少々勝手が違う.
100km短い分,制限時間は90時間27分の3泊4日.
この間にPC兼簡易宿泊所が4か所設けられている.
個人的にホテルを取られる方もいるようだが,ケチケチKazchariはPCで寝るつもり.
ホテルの様に浴衣で寝るわけにはいかない.
それに電源の取り合いも予測される.

ドロップバッグで送るモノなど,今になってあわてて走行計画を立てているのだが,考えることが多すぎてアタマ爆発しそう.

そんな中,迎えた土曜日.
まず向かうのは,「納沙布岬1200」で使う「Cannondale Topstone」の購入先「はっとりスポーツ商会」さんである.
初回点検以来すっかりご無沙汰.
トラブル前に各部をチェックしてもらいましょう.

iPhone15 Pro

出発前にアルミ製のDHバーを装着.
「オホーツク1300」ではDOMANE,およびファットでブルベに出走する際に使用.

UPANBIKE 自転車レストハンドルバー アルミニウム合金エアロバー クリップオンバー TTバー

そのままではなく,一時は本気で参加を考えていた「Paris-Brest-Paris;PBP」のレギュレーションに合わせて先端をカット.
握る面積が短くなったが,特に支障はない(現在,長さ制限は撤廃されている)

DHバーの何がいいってポジションのヴァリエーションが増えること.
手のしびれ軽減や肩周囲のリラックスは元より,ケツ圧の分散=痛み軽減も期待できる.
もちろん空気抵抗軽減=巡航速度向上も大きい.

iPhone15 Pro

デメリットとしては重量増,およびハンドル周りがごちゃついて,ライト類のレイアウトに困ること.
もちろんフロントバッグも装着できなくなる.

それでもメリットの方がはるかに上回るな.BROMPTONのM字ハンドルは辛かった...

BROMPTONなBRM506薄野200(その1)

iPhone15 Pro

フロントバッグが付けられないので代わりにフレームバッグを用意.

アールニーゴーマル(R250) 防水フレームインナーバッグ ショート グレー

ボトルゲージが1つ使えなくなるので,ツール缶をダウンチューブに移行.グラベルロードのダボ穴万歳である.

無事に「はっとり」さん着.
2年ぶりの点検である.予約済みなので作業スムーズ.
各部増し締めの他,「フロントディスクローターの歪み調整」「Leftyサスにエア注入」「変速調整」をしてもらう.

ワイヤーが切れて使えなくなってしまった「ドロッパー」は後日修理してもらうことにした(サドルバックを付けるので今回は不要).

さて,調整も済んだところで早速試走.
DHバーゆえ,鷹栖~比布のド平坦エリアを目指す.

と言いつつ,良き脇道があれば入り込む.
完璧な夏の風景だ.暑過ぎるけど.

iPhone15 Pro

ほぼ田園しかないエリアなので直線だらけ.
路面(路肩)もそれほど荒れておらず,DHバーポジションの調整にぴったり.
気分はもう「走り方がツール・ド・フランスなヤツ」である.

「ツール」と言えば,今年の大会も終わってしまった.
毎回ロスに襲われるのだが,今年は何故か...そうでもない.
こう思う要因は,おそらく絶対王者ポガチャルに例年のキレがなかったこと.

特に3週目.タイム差がついていたこともあるが,いつものように”無邪気&無慈悲”に攻める姿が見られなかった.
レース後のインタビューも表情が憔悴しきっていて「スーパーハード」と繰り返す.
おまけに数年後(ロス五輪後)の引退を示唆するような記事も出てたりする.

もはやライバル不在,目標不在.
あれだけ強いと「燃え尽き症候群」になりがちなのだろうか?
メンタル面だけでなく,必ず力は落ちて来る.
全盛期に引退する方が美しいかもしれない.

たんなる一視聴者の戯言です.

iPhone15 Pro

このまま走り続けるのも退屈なので目的地を設定.
去年も行った東鷹栖の「田んぼアート」会場が近いことを思いだした.

EMONDAな止まるな!走れ!比布ライド

到着.
今年はやり投げの「北口選手」がモチーフ.

iPhone15 Pro

今年は展望台に登らず.
インバウンドを含め,すんげー人だったので.

iPhone15 Pro

当然だが,止まると暑い.
休憩所らしき場所に自販機が設置してある.
ボトルには麦茶が少し.
ここは塩分・糖分補給を考えて「ソルティライチ」を購入すべく¥1,000の「新札」を投入するも...受け付けてくれなかった.
頼むから新札は元より,Coke-on対応お願いします.
場合によってはチャリダーのタヒ活問題.

iPhone15 Pro

つーことで,腹が減った.
一番近い集落と言えば「鷹栖町」.コンビニもある.
再び直線道路を「ツール・ド・フランスなヤツ」で駆け抜ける.

当初はローソンに行くつもりだったが,ちゃんとした「肉」が欲しくなり,何度目かの「モゥーちゃん家」へ.

モゥーちゃん家

ハンバーガー,チーズコロッケ,野菜ジュースのセット(¥1,200)を注文.

iPhone15 Pro

敷地内にセットしてあるベンチで食す.美味い.
贅沢を言うなら...冷房が欲しい...暑すぎる.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

野菜ジュースの氷を麦茶の入ったボトルに入れる(チャリダーあるある)
これで少しは冷た...もとい,ぬるくなる.

最短路で帰るのは面白くないので,河川敷のサイクリングロード(ではない?)直線路へ.TT練習の続き.

最大の注意はやはり段差だな.
どうしてもブレーキをかける反応が遅れるし,つっこんでしまうとチャリの挙動が不安定.落車したらシャレにならん.

iPhone15 Pro

ゲージツ家(?)が多く住まう嵐山エリアへ.
ほほぉ,ここの道につながっていたのか.

iPhone15 Pro

「アイヌ文化の森 伝承のコタン」資料館にてトイレ休憩.
残念ながら水道水は「飲用不可」表示.

伐採作業中のおじさんから「どこから来たの?」と尋ねられる.

「えーと...市内からです...」

期待外れですいません(そうなの?)
互いに「暑いですねぇ」と言い合って別れる.

で,サイクリングロードの続き.
木漏れ日の中,気持ちよく走っていると,道路に横たわる棒きれ...ではなかった! ヘビだっ!
回避できず牽いてしまう.まぁ,チャリに牽かれてタヒぬようなことはないと思われるが.

おそらく色的にアオダイショウ(大).呪われたらどうしよう...(ここ伏線)

iPhone15 Pro

ボトルの麦茶も心細くなってきた.
暑さも一向に和らぐ気配なし.太陽の容赦ない照りつけが続く.

暑熱順化は十分だろう.戻ろう.
街中のセブンイレブンにピットイン.
「アイスクリーム」「梅系炭酸」「麦茶」を購入.ガブ食べ&飲み.

それもそのはず.
直射日光とは言え,Garmin様の表示は...

iPhone15 Pro

驚きの50℃越え!
一大イベント前に壊れるのだけはヤメテ.

最後に河川敷に戻って,家まで快走.

iPhone15 Pro さすがに登れません

TTポジション,だいぶ勘を取り戻してきた.
1200km,走るだけなら問題なさそう.後はちゃんと眠れるか,だな.

さーて,早めに家に帰ってきたし,夕方涼しくなったらチャリ関連の別の用事を済ませるか.

...彼(Kazchari)は,この後待ち受ける災難をまだ知らなかった...(続く)