2025/8/2 Sat
走り方がTDF

曇り.温度:28 ℃,湿度:68%,体感温度:29 ℃,風速:7.8 km/時,風向:SSW
いよいよ来週は「ジャパン・グランドネ2025 北海道 1200km 納沙布岬」(納沙布岬1200)!
ジャパン・グランドネ2025 北海道 1200km 納沙布岬
もう準備やら何やらでバタバタである(そうか?).
別に超長距離ブルベ,いわゆる「RM」が初めて...というわけではない.
ただし無事完走したこいつは「N2」方式.
完全なフリーライドだったのでブルベというより旅に近い.
全てがフォトチェックで,109時間5分内にゴールすれば,1日何Km走ろうが,どこに泊まるか自由.
結果,毎晩8時頃には宿に入り,洗濯や入浴(時にはサウナ)を済ませ6時間くらいは睡眠をとることができた.
何よりもスマホやサイコンなどの充電し放題が助かった.
今回の「納沙布岬1200」は少々勝手が違う.
100km短い分,制限時間は90時間27分の3泊4日.
この間にPC兼簡易宿泊所が4か所設けられている.
個人的にホテルを取られる方もいるようだが,ケチケチKazchariはPCで寝るつもり.
ホテルの様に浴衣で寝るわけにはいかない.
それに電源の取り合いも予測される.
ドロップバッグで送るモノなど,今になってあわてて走行計画を立てているのだが,考えることが多すぎてアタマ爆発しそう.
そんな中,迎えた土曜日.
まず向かうのは,「納沙布岬1200」で使う「Cannondale Topstone」の購入先「はっとりスポーツ商会」さんである.
初回点検以来すっかりご無沙汰.
トラブル前に各部をチェックしてもらいましょう.

出発前にアルミ製のDHバーを装着.
「オホーツク1300」ではDOMANE,およびファットでブルベに出走する際に使用.
UPANBIKE 自転車レストハンドルバー アルミニウム合金エアロバー クリップオンバー TTバー
そのままではなく,一時は本気で参加を考えていた「Paris-Brest-Paris;PBP」のレギュレーションに合わせて先端をカット.
握る面積が短くなったが,特に支障はない(現在,長さ制限は撤廃されている).
DHバーの何がいいってポジションのヴァリエーションが増えること.
手のしびれ軽減や肩周囲のリラックスは元より,ケツ圧の分散=痛み軽減も期待できる.
もちろん空気抵抗軽減=巡航速度向上も大きい.

デメリットとしては重量増,およびハンドル周りがごちゃついて,ライト類のレイアウトに困ること.
もちろんフロントバッグも装着できなくなる.
それでもメリットの方がはるかに上回るな.BROMPTONのM字ハンドルは辛かった...

フロントバッグが付けられないので代わりにフレームバッグを用意.
アールニーゴーマル(R250) 防水フレームインナーバッグ ショート グレー
ボトルゲージが1つ使えなくなるので,ツール缶をダウンチューブに移行.グラベルロードのダボ穴万歳である.
無事に「はっとり」さん着.
2年ぶりの点検である.予約済みなので作業スムーズ.
各部増し締めの他,「フロントディスクローターの歪み調整」「Leftyサスにエア注入」「変速調整」をしてもらう.
ワイヤーが切れて使えなくなってしまった「ドロッパー」は後日修理してもらうことにした(サドルバックを付けるので今回は不要).
さて,調整も済んだところで早速試走.
DHバーゆえ,鷹栖~比布のド平坦エリアを目指す.
と言いつつ,良き脇道があれば入り込む.
完璧な夏の風景だ.暑過ぎるけど.

ほぼ田園しかないエリアなので直線だらけ.
路面(路肩)もそれほど荒れておらず,DHバーポジションの調整にぴったり.
気分はもう「走り方がツール・ド・フランスなヤツ」である.
「ツール」と言えば,今年の大会も終わってしまった.
毎回ロスに襲われるのだが,今年は何故か...そうでもない.
こう思う要因は,おそらく絶対王者ポガチャルに例年のキレがなかったこと.
特に3週目.タイム差がついていたこともあるが,いつものように”無邪気&無慈悲”に攻める姿が見られなかった.
レース後のインタビューも表情が憔悴しきっていて「スーパーハード」と繰り返す.
おまけに数年後(ロス五輪後)の引退を示唆するような記事も出てたりする.
もはやライバル不在,目標不在.
あれだけ強いと「燃え尽き症候群」になりがちなのだろうか?
メンタル面だけでなく,必ず力は落ちて来る.
全盛期に引退する方が美しいかもしれない.
たんなる一視聴者の戯言です.

このまま走り続けるのも退屈なので目的地を設定.
去年も行った東鷹栖の「田んぼアート」会場が近いことを思いだした.
到着.
今年はやり投げの「北口選手」がモチーフ.

今年は展望台に登らず.
インバウンドを含め,すんげー人だったので.

当然だが,止まると暑い.
休憩所らしき場所に自販機が設置してある.
ボトルには麦茶が少し.
ここは塩分・糖分補給を考えて「ソルティライチ」を購入すべく¥1,000の「新札」を投入するも...受け付けてくれなかった.
頼むから新札は元より,Coke-on対応お願いします.
場合によってはチャリダーのタヒ活問題.

つーことで,腹が減った.
一番近い集落と言えば「鷹栖町」.コンビニもある.
再び直線道路を「ツール・ド・フランスなヤツ」で駆け抜ける.
当初はローソンに行くつもりだったが,ちゃんとした「肉」が欲しくなり,何度目かの「モゥーちゃん家」へ.
ハンバーガー,チーズコロッケ,野菜ジュースのセット(¥1,200)を注文.

敷地内にセットしてあるベンチで食す.美味い.
贅沢を言うなら...冷房が欲しい...暑すぎる.


野菜ジュースの氷を麦茶の入ったボトルに入れる(チャリダーあるある).
これで少しは冷た...もとい,ぬるくなる.
最短路で帰るのは面白くないので,河川敷のサイクリングロード(ではない?)直線路へ.TT練習の続き.
最大の注意はやはり段差だな.
どうしてもブレーキをかける反応が遅れるし,つっこんでしまうとチャリの挙動が不安定.落車したらシャレにならん.

ゲージツ家(?)が多く住まう嵐山エリアへ.
ほほぉ,ここの道につながっていたのか.

「アイヌ文化の森 伝承のコタン」資料館にてトイレ休憩.
残念ながら水道水は「飲用不可」表示.
伐採作業中のおじさんから「どこから来たの?」と尋ねられる.
「えーと...市内からです...」
期待外れですいません(そうなの?)
互いに「暑いですねぇ」と言い合って別れる.
で,サイクリングロードの続き.
木漏れ日の中,気持ちよく走っていると,道路に横たわる棒きれ...ではなかった! ヘビだっ!
回避できず牽いてしまう.まぁ,チャリに牽かれてタヒぬようなことはないと思われるが.
おそらく色的にアオダイショウ(大).呪われたらどうしよう...(ここ伏線)

ボトルの麦茶も心細くなってきた.
暑さも一向に和らぐ気配なし.太陽の容赦ない照りつけが続く.
暑熱順化は十分だろう.戻ろう.
街中のセブンイレブンにピットイン.
「アイスクリーム」「梅系炭酸」「麦茶」を購入.ガブ食べ&飲み.
それもそのはず.
直射日光とは言え,Garmin様の表示は...

驚きの50℃越え!
一大イベント前に壊れるのだけはヤメテ.
最後に河川敷に戻って,家まで快走.

TTポジション,だいぶ勘を取り戻してきた.
1200km,走るだけなら問題なさそう.後はちゃんと眠れるか,だな.
さーて,早めに家に帰ってきたし,夕方涼しくなったらチャリ関連の別の用事を済ませるか.
...彼(Kazchari)は,この後待ち受ける災難をまだ知らなかった...(続く)