高額海外自転車ツアー~どんな人が行くんやろ?

2024/2/1 Thu

思い出と節約と

人生最初の海外旅行はケニア-インド-ネパールの旅.
ツアー参加ではなく,完全に個人旅行.
いわゆる格安航空チケットをHISから買っただけ.

1990年の話なので,ぼんやりとした記憶しか残っていないが,伊丹-ボンベイ-ナイロビのエア・インディア往復チケットで25万くらいしたと思う.

これに加えて3週間分の宿やら食事代,それにケニアでのキャンプサファリツアー参加代を加えると総計で32万くらいといったところか.

大学の卒業旅行だったが,その割にはけっこう金持ってたな,当時は.

時は流れ,会社をやめて出かけた無期限・東南アジアバックパッカーの旅
80万円分のT/Cを腹巻に隠して出発.
その10ヶ月後に睡眠薬強盗に遭い,パスポートと40万ほどのT/Cを盗まれて旅が強制終了した.とほほほ.これぞ盗難アジア.

専門学校を経て,まっとうな社会人のふりをしていた頃は海外旅行に行かず,もっぱらオートバイによる国内キャンプ旅.

その後,2年間ほどジャマイカに滞在.
帰国直後,ヨメさんと地球一周の旅にでかける.
確か3大陸プラン(北米・南米・ヨーロッパ)で一人37万ほどのチケットを購入.
当時は文字通りの分厚い紙のチケット.一路線使用したら一枚ずつちぎっていくのが味わい深い.
80日間ほどの旅で,2人で総額200万ほどかかったかも.
アラスカフィンランドのせいだ.

北海道に引っ越して再就職後は,GWや9月の連続休暇でダイビングツアーに参加することが増えた.
「南の島で潜る」という目的がはっきりしているなら,個人で手配するより安いし効率的.
10日間ほどのツアーで10~15DV付で,毎年35万ぐらい払っていたか.
最後に潜ったのはインドネシアのラジャ・アンパット.
2019年12月のことである.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

ダイバーなら誰もが一度は憧れる地の一つ.
普通にツアーに申し込めば(当時で)60万近かったように思う.
ただ,この年はツアー説明会参加特典のじゃんけん大会で見事勝利し,クルーズ船半額チケットをゲット.そのおかげで総額40万台に収まった(それでも高けーわ).

上には上があって,ハイエンドの「ココ島」(コスタリカ)や「ガラパゴス島」(ガラパゴス)になると,100万越え.
もはや庶民が出せる額ではない.

以前,クルーズ船でご一緒した,とあるマダムは「ガラパゴスは3回行った」とおっしゃられていた.どこの大富豪

まぁ,この人ほど極端でなくても,ダイビングツアーに参加されているメンバーはお金持ち(=医師,看護師,社長業,大企業の役職)が多かったなぁ.

ついでに言うと年配者も.
あるクルーズ船では40代後半だったKazchariが一番年下だったこともあった.

ダイビングツアー以外で印象的だったのが,先日の記事でも少し触れた「ボルネオ島縦断ツーリング」

バイクでボルネオ島縦断ツーリング

成田からの往復チケット,レンタルバイク,全ての宿・食事代がついて驚きの23万円
途中で合流した旅行会社の社長さん曰く,「今回はモニターツアーなので」とおっしゃっていたが,絶対赤字でしょ,これ?
当時も今も格安.
もし,今この値段であの内容のツアーであれば,また行くね.
まぁ,このダンピングのせいかどうかが知らんけど,会社はつぶれてしまったわけだが.

同行していた「ダヤン」で有名な池田さんがエッセイを出しておられます.

話を戻す.
新コロのせいで中断していた海外旅.
この度,ようやく復活!

さらにチャリ沼に沈み込んだKazchari.
となれば「次の海外旅行はチャリで」という選択肢が浮上して来てもなんの不思議もない(後付け).

まずは,チャリで海外と言えば,まず思いつくのがグランツールの舞台,ヨーロッパだっ!
ツアーなら専門の旅行社がある.

フェロートラベル

えー,はい.
わかりますが,驚きの値段.
目玉のツール・ド・フランス観戦ツアーだと...

ツール・ド・フランス2024観戦&サイクリングツアー

特に燃料サーチャージがとんでもない.
ハイエンドロードが一台買える(そこ?)

レース見学抜きのライドツアーだけでも...おっ,おぅな価格.

ドロミテサイクル・ハイライト10日間

実は数年前にこの会社のツアー説明会に参加したことがある.
一人参加だとシングル部屋代がかかるのが残念だった(諦めた).

ヨーロッパ関連だとやはりPBPが気になる.
2023年大会だと,ツアー47万,個人手配で53万という情報がある.
やはり燃料サーチャージ代がエグイが,ツアーと個人に思ってた以上に差はない.
むしろ手間暇はおさえ,走りに集中したいのならツアーの方がコスパはよいように思われる.

とまぁ,こんな感じで検索していると面白い代理店を見つけた.

風の旅行社

うおお,ツアーで組まれているエリアが実に好みだ.
で,この会社が現在プッシュ中なのが,アマゾンしかもマチュピチュを含むサイクリングだ.

8/30(金) 南米・ペルー -アンデスからアマゾンへサイクリング11日間-

これは素晴らしい.
南米の上半分は老後の楽しみにとってあるのだ(ハードすぎやしませんかね?).

で,肝心の料金は...絶望の120万円

もはやツール観戦を越え,ガラパゴスダイビングと同等だとは...

いくらリスクの高い南米とは言え高すぎでは?
あぁ,そうか,完全武装のボディガード付きか.

マチュピチュと言えば,今こんな話題が...

世界遺産・マチュピチュ入場券をめぐり 地元業者が抗議デモ 観光客にも影響広がる

さすがの不安定さ.
そのうちエアーズロックのように登頂禁止になったりして.

てな感じで,海外の自転車ツアーをざっくりと調べてみた.
想像以上に費用がかかる(ようになった).
それでも企画が立ち上げられ,催行人数が埋まることを考えると,こうした大名ツアーにポンとお金を出せる層もまだまだいるということか.

ちなみにKazchariの「環島」は総額20万ほどと考えている.
うち,航空運賃ですでに半分は使っているけど.

まぁ,ケチり過ぎて観るべきものを観なかった,すべきことをしなかったと後悔するは嫌なので,そのあたりの審美眼,直観への信頼が重要やけどな.

まっ,一生に一度の思い出のつもりで楽しみましょう.

旅,特に海外旅行ほど最高の娯楽は存在しないのだから.

第3回びえいスノーサイクルフェスティバル

2024/1/21 Sun

全てが凍る世界でヘンタイたちが走る

OLYMPUS TG-5

晴れ時々曇り.温度:-19 ℃,湿度:99%,体感温度:-23 ℃,風速:5.0 km/時,風向:SE

さぁ.いよいよ第3回びえいスノーサイクルフェスティバル当日である.

Kazchariは第1回より連続参加中.

第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース

第2回びえいスノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース~

さてこの日.
観測地点により若干差はあれど,どこもかしこもマイナス20℃を軽く下回った今朝の美瑛.
もちろん今季最低気温である.

会場はいつもの美瑛スポーツセンター.
自宅からの距離はそれほどないが,前日は早めに寝た.

ちなみに前日のディナーはイオンの「王将」
炭水化物,脂質,たんぱく質たっぷりの「天津飯定食」だ.
カーボローディングどころか胃がもたれたぞ.

で,日曜は朝5時起床.
寝ているヨメさんには悪いが,がちゃがちゃと騒がしく,いつもの朝食を作る.

そして,レース前と言えばこいつ.

水で割って会場に着くまでの間,車内でチビチビやる.

凍てつく早朝の道路を美瑛へ.

7時には会場in.
まだ関係者の車両しか停まっていない.

ハスラーからファットを降ろす.

OLYMPUS TG-5

これは...マジで地獄の寒さ.
素手で金属を触るのがキケンなレベル.
道民歴20年近いKazchariもめったに体験したことがない.

外,もしくは暖房なしの車内にいてはタヒんでしまうので,受付の体育館に避難.
開始時間の7時半まで間があったが,早めに受付を済ませ,ゼッケンやらビブスを受け取る.今年のゼッケンはなぜか巨大.
補給食(?)としてパン,いちご大福,水も供給.

iPhone11 Pro

運営スタッフで参加のヤマタケさんO西さんを発見.
いやいやこれだけ寒いと,選手よりも動かないスタッフの方が辛いのでは...と思っていた時期がKazchariにもありました.

えー,この気温では動こうか動かまいが関係ありまへん.
屋外の長時間滞在はマジであかん日です.

とは言え,晴天は晴天.
寒さでレースが中止されるわけもなく,show must go on

試走の許可が出たので軽く走ってみる.
ダウンジャケットおよび防寒テムレス着用である.

OLYMPUS TG-5

昨年度とはコースレイアウトが少し変更された.
凹凸が少し減った印象.

森の中のテクニカルコースは健在.
この気温およびレース前の荒れていない状態だと走りやすく感じたが,昨年のレース後半の地獄が容易に想像でき...まさにその通りになった.

OLYMPUS TG-5

そして試走段階でも冷気が襲い掛かる.
防寒テムレスをもってしても,指先のしびれは回避できず.
またバラクラバのマスクで口元を覆うと,自分の息がサングラスにかかりレンズが即凍結.
視界が真っ白になる.
で,途中でサングラスを外すと,まつげが凍る.ヤバイ.
マジでこれ,ギアッチョのスタンド攻撃やん.

特に辛かったのは鼻の頭.

痛い.

一周走ってO西さんのところに行くと,「Kazcahriさん,鼻の頭真っ白でヤバイですよ.それ凍傷になってますよ」との指摘.
冬山専門家の指摘だけに事態は深刻である.
いわゆるⅠ度凍傷状態だろう.
登山家の黒くボコボコになった鼻の絵面が頭に浮かぶ.

あわててハスラーに戻り,去年の反省からサーモボトルに入れたコーヒーを飲み,暖かいはずの飲み口付近を鼻にあてる.

だが,刻すでにお寿司

サーモボトルの保温性能の限界をとっくに越えていたのか,ただのアイスコーヒーと化していた.

反省 ⇒ 来年はカイロをはじめとする暖房グッズをかならず持参すること.

OLYMPUS TG-5
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参加者もぞくぞくと集合.
リュックに緊急時に使いそうなモノを詰めてスタート位置へ.

ソロではないエンジョイチームの面々はテントやイスなどを準備.
暖かそうなナニカをすすって談笑しておられる.
う,うらやましくなんかないんだからね!

その後,本番と同じウェアで試走したり,寒さ防止でぴょんぴょんはねたり,知人と話しているうちにいよいよスタートラインへ.

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ソロ選手は30秒先行してスタート.
さぁ,地獄を楽しみな.

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...えー,特にカメラ類は装備していないのでレース中の様子は公式発表のものを待つつもり.
結論から言うと,常勝のFさん,Nさんがスタートダッシュを決め,あっという間に先行.すぐに後方から追い上げてきたTさんに抜かれ,ほぼそのままのポジションで2時間走り続けました.

何週目だったかの森セクションでわだちにタイヤを取られ派手に落車.
その際,この寒さでガチガチだったフロントフェンダーが割れて吹っ飛ぶというアクシデントあり.ぐわー,これで2回目.

よく考えればフェンダーなんぞ,冬(雪道)の間は不要の代物.
3月あたりの雪解け路面が出てきたらまた買いなおしますか...シクシクシク36.

で,予想通りレースが後半になるにつれ路面状態が悪化していく.
正しいっつーか,走りやすいラインは人が殺到するので,誰かが転ぶとそれにつられてストップ.
それを避けようとラインを変えたら変えたで,別のわだちトラップが...と正に阿鼻叫喚の地獄絵図
体力低下と相まって,暴れるチャリの抑えが効かず蛇行状態に.

ファットだとまだマシ.
こんなコンディションの中,小径車やらピストバイクも走る.
ますますヘンタイ祭りの様相を呈してきた.

そんな中,トップの3人はケツを振りながらも,わだちを気にせず,最適・最短ルートでガシガシ進んでいく.
うん.やっぱ人外だ.

で,2時間経過のタイムアップまで約2分を残して最終周回へ突入.
よし,これで1周稼げた.
ただし,ここで油断すると同周回の人に抜かれて順位を下げてしまう可能性もあるので,手,いや脚を抜かない.
そう,終盤は緑ゼッケン(ソロ)の人と抜きつ抜かれつの“デッドヒートのI love you”状態だったのだ.

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結果は先ほど述べた通り,39周という異次元の同周回の中で争っていた1,2,3位の方がたに,圧倒的差をつけられての4位(34周)でした.ぐぬぬぬ.

年初の目標「何かの大会で表彰台にのる」⇒ 初戦敗退

まるで2023年ツール・ド・フランスの第16ステージ(個人TT)にて,ヴィンゲゴーとポガチャルの走りを見たワウトの「自分が人間の中で一番速かった」という迷言を想起させるレースでした.

“I’m dead.” ”We survived.” ツール・ド・フランス2023を振り返る

久々のガチレース.
やっぱりこの強度はキツイ.

寒さ?

気温がやや上がってきたためか,途中から気にならなくなってきた.
サングラスも曇らなかったし.
ただし,走行中は鼻水が20cmぐらい垂れ下がったまま半凍結状態でぶらんぶらん.
カッコ悪いにもほどがある.

先ほど粉砕したフロントフェンダーを拾った後,ハスラーに戻り持参した菓子パンをかじろうとするが...キンキンに冷えてやがる.歯が砕けそうなのでヤメタ.

さて,レース終了後は表彰式&お楽しみの抽選会.

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協賛企業から提供していただいたグッズがもらえます.
当選ゼッケン番号は事前にPCにて抽選済みだそう.
昨年は保温ボトルをもらいました.
さて今年は...

あれ?

全然名前が呼ばれない.
実は「101」は当たりにくいのか?

結局,抽選分は何ももらえず勝負は後半のじゃけん大会へ.
最後の最後にようやくツキが回ってきたのか,ステキな帽子をいただきました.

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iPhone11 Pro

つーことで極寒の中,文字通り鼻がもげそうな地獄レースでしたが,達成感・充実感は半端なし.
“普通のホモサピエンス”としてはまずまずの成績だったし,体力は維持できていたということで...(一応)ベネ.

出場者&運営のみなさま,お疲れ様でした.
来年も出ます.

ゴール後に「旭ヶ丘ヒルクライムアタック」の中の人,Rくんと白金温泉「パークヒルズホテル」に向かい“サ活”することに.

まずはセイコマで昼食.
イベントライド後の定番「ホタテカレー」(¥580)を購入(そうなのか?).

iPhone11 Pro

ホタテ線維が歯につまる.

で,お楽しみのサウナ.
これだけの疲労,高温サウナ,極低温水風呂,雪の中の外気浴,そして天然温泉でととのわないわけがなく,実に気持ちの良い“サ活”だった.
そうそう,ここのサウナ室にはテレビがないのもグッド.

ただし,天然温泉だけに床がヌルヌル.
見事に滑って後方に転倒.情けない.
レース後で足がガクブルだったせいかもしれんが.

で,16時過ぎまで滞在し,素直に帰宅.

さすがに疲れた激闘ライド.
森の中での複数回の落車か,温泉での転倒のせいか全身あちこちが痛い.

で,21時には就寝.
鼻の頭がもげないように願いながら,深い眠りにつきましたとさ.したっけ.

自転車業界がヤバいことに

2023/12/8 Fri

栄枯盛衰

ここ数年は(何度目かの)ロードバイクブームだったらしい.
爆発のきっかけは,なんと言っても『弱虫ペダル』だろう.

弱虫ペダル

Kazchariは連載前からチャリに乗っていたので,ブームにのっかったわけではないが,なんだかんだで新刊を購入し続けている.
最新刊はなんと87巻.

弱虫ペダル 87

2年目のインターハイがあまりに“アレ”だったが,それでも面白い.
今ではすっかり減ってしまった手書きならではの粗削りな躍動感が良い.
これぞ少年漫画である.

その存在を知らなかった頃,グルメフォンド系のイベントにて,どうみても高校生ではない女性が「総北高校」だの「箱根学園」だのと描かれたジャージを着ているのを見て,不思議に思っていた.あれは何のコスプレなのかと.

Kazchariも2017年に大枚はたいて「TREK DOMANE SLR7」を購入し,ヒルクライムレースやらブルべに本格参入.
速く快適に走るために小物や工具,ウェアにこだわるようになった.

そんな時知ったのが,「自転車商品は海外通販の方が圧倒的に安い」という事実.

流行り初めたスマートトレーラー(TACX NEO)も国内で買うより¥30,000は安く買えた(初代モデルで約11万円).

バッグや工具類も半値近かった.
ウェアに関しても,安いだけでなく,海外メーカーはデザインも豊富っつーか独特.
試着できないだけにサイズが心配だったが,胸囲さえ合わせればXSかSサイズで問題なかった.
注文してから商品が届くまで3週間ほど待つこともあり,また未達や誤配もゼロではなかったが,たいていはちゃんと届いた.

ツール100周年記念大会の2013年からは,ロードレースをオンデマンドで視聴するようになった.
老舗のJSPORTS,ジロの放送権をぶんどったくせにすぐに放棄したDAZN,そしてそのジロを救ったGCNとスポット契約.

GCNは元プロ選手の土井ちゃんをメインに「GCN JAPAN」としてYouTubeチャンネルを開設.
もちろんチャンネル登録し毎回視聴していた.

そして2019年.新コロ禍スタート.
「蜜になるイベントを避けよ」「電車に乗るな」などの号令の下,自転車の需要が一気に高まった.
結果,チャリ本体やパーツが世界中で品薄となり,注文しても納車は1年後とかが当たり前になった(Kazchariの「TREK EMONDA SLR7」も7ヶ月待ち).

アガリの一台~TREK EMONDA SLR7 First Light

通勤通学だけではなく,趣味としてロードバイクを始めようかという人もどっと増え,業界大儲け...のはずだったのだが,生産能力が追い付かず「設備投資して,さぁ増産!」の頃には新コロ禍が終わってしまったこと,それに価格高騰も重なって,いわゆる“にわか勢”が去り,一気にブームが終焉に近づきつつあるようだ.

結果,在庫過剰となり,大手ブランドでもセールをやたらに行っている.

当然,メーカーのみならず海外通販業界も痛手.
Kazchariも頻繁に利用していたWiggle(CRC)も破産してしまった.

【悲報】Wiggleが日本への販売から撤退か。英国市場に専念し、海外販売は取りやめの可能性

現在も会社の引き取り手を探しているようだが,今後は地元英国での事業に注力し,海外販売への配送は取りやめる方向性らしい.
これはなかなかのショック.
Kazchariはコスパに優れたWiggleのPB「dhb」の愛用者なのだ.
うーん,今あるウェアがへたったらどうしようかなぁ.

※12/13追加.
ついにWiggle/CRCが英国以外への発送業務を停止.

Wiggle

そして優良コンテンツだった「GCN JAPAN」も,まずアプリが停止.
続いてYouTubeチャンネルも終了してしまった.

この最終動画では裏方さんまで登場するなど,なかなか泣ける作り.
第一回の配信からずっと見てたしなぁ(ジロの配信時以外,金は落としてないけど).

こうして,世界的な自転車ブームは(一旦)終焉し,元のマイナー趣味に回帰していくのだった...
まっ,「NISEKO GRAVEL」などの盛況具合を知っていると,愛好者が減っているように思えないけどな.

TopstoneなNISEKO GRAVEL参戦記(その3)~PANARACER NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2023編

そうか.
他の人気スポーツ,野球やサッカー,ラグビーの場合は競技者だけでなく,観客として応援する勢も多い.
自分で競技しなくても,観戦やらグッズ購入でたくさんお金使ってくれるので,その業界が盛り上がるわけか.
自転車競技は何しろそこが弱い.

で,Kazchariの他の趣味についても考えてみると「オートバイ」「ソロキャンプ」もヤバい.
最近,皆やらなくなりつつある.

「オートバイ」は暑いし寒いし汚いし危ない.
「ソロキャンプ」は面倒だし何より退屈.

ボッチで完結してしまう趣味は,新コロとともに去りつつあるのだ.
よく考えたらこれらの趣味って「不自由」を楽しむモノ.
現代基準の快適とは対極にある.
そら,特殊状況下でなければ盛り上がらんわな.

先日,自転車YouTuber「まさ」の動画を見ている時,娘が近くにいたので「この人なぁ,自転車系YouTuberで一番人気あるねん.登録50万人やで」と自慢(なぜ?).

「えっ? 自転車ってたった50万人でトップなん? 少なっ」

うむ.言われてみればその通り.
元々マイナーな趣味のブームの変動なんてホンマに狭い世界の話やな.

『映画を早送りで観る人たち』を読んだ

2023/7/7 Fri

倍速視聴はしないけど

7/1より『ツール・ド・フランス2023』が始まった.

例年だと,一週目は出場選手の顔見世.
つまり,個人TT,スプリントステージ,丘陵ステージ,週末に一級山岳1つだけステージなど,ヴァリエーションに富むものの,まったりペースでスタートすることが多い.

だが今年は別物.

珍しくラインレースとなった第1ステージから全力全開.
早くも総合2強のポガチャルとヴィンゲゴーの争いが見られるなど,とんでもない展開.

第4ステージのスプリントもサーキットゴールが大混乱を産んだ.
道が広すぎ=ライン取りの自由度が高すぎて落車続出というスペクタクル.

そして,まさかのポガチャル失速からの倍返し!の第5,6ステージ.
面白すぎる.

今のところ天気も良く,悪天候続きだったジロの陰鬱さとは真逆.
毎日楽しみにしている.

イマイチ盛り上がらない今年の『ジロ』

さて,そんなツールだが,Kazchariは例によってJ-SPORTSオンデマンドの月払いパックで視聴中.

毎晩たいてい21時前後に放送開始となる.

とは言え,ずっと画面を見続けているわけではなく,山場を除き,洗い物やらZwiftなど何か別のことをしながらという,ラジオ的な活用をしている.
トイレ・浴室にも持ち込むけどな.
毎晩23時半には就寝するので,そこで視聴は中断.
続きは翌朝,というルーティン.

そう,ロードレースは中継時間が長いのだ.
一時,スーパースター・ペテル・サガンが「このスポーツは退屈すぎる.オレだったら最後の5分くらいしか観ない」なんてことを発言して物議をかもした.

確かに.

コスパ,タイパとうるさい昨今,競技時間が5,6時間かつほとんどの画面が「おっさん達のサイクリング」というエンタメが生き残っていること自体が奇跡.

さて,先日,このコスパやタイパ志向がすっかり強くなった現代人による映像作品の視聴スタイルについて言及した書籍『映画を早送りで観る人たち』を読んだ.

映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~ (光文社新書)

最初にこの本について知ったのは,数ヶ月前の岡田斗司夫ゼミだったかな.
そこで興味を持ち,図書館に予約を入れたのだが,人気本のためか,なかなか確保できなかった.それをようやく読了.

さて,内容をざっとまとめる,

最近,映画やドラマ・アニメなどの映像作品を倍速再生や飛ばし見視聴する人が増えている.
具体的には「会話のないシーンや風景だけの描写シーンは飛ばす」「連続ドラマのサブキャラのエピソードは飛ばす」など.
さらには「後悔したくないのでドラマ視聴前に先にネタバレ・考察サイトを読む」などのコスパ志向.

これらの行動,Kazchariには,この本の著者同様,作り手に敬意のない失礼な態度と感じらたのだが,本人たちは「買ったモノはどう扱おうが個人の自由」という思考.

こうした人が増えたのは以下の理由.

1)サブスクが普及し,膨大な作品をチェックする時間に追われている.
映画館に行く,ビデオを借りるなどの手間が不要な分,視聴が手軽になりすぎた.

2)SNSで共感し合いたいので,多くのコンテンツを知っておかねば.
多数の人と話を合わせるため,もしくはマウントをとるためには,とりあえす流行りのコンテンツを押さえておく必要がある.

3)全てをセリフで説明する作品の増加.
登場人物自身が状況,心情をセリフで丁寧に説明しまくり.構図や風景,表情からキャラの思惑を類推しなくてもよい=画面を観続ける必要がない.

ようするに,視聴が手軽になったコンテンツをできるだけ多く,早く”消費”したいという効率化が何よりも優先されている.
だが,それはもはや”鑑賞”とは呼べない.

一番驚くのは,ネタバレ禁どころか,むしろ自分からネタバレ・考察サイトをチェックしてから,その作品を観るかどうか決める人がいるということ.
ハズレを引きたくないというコスパ志向に加え,「予想外の展開や心が揺さぶられる内容は疲れるから避ける」という驚愕の理由.

現実の生活で心身ともに疲れ切っているのに,単なるエンタメに芸術性や高尚さなんぞは求めていない.ただ楽しみたい.ひたすら見たいものだけを観たい.激しい感情を喚起させられたくはない...

世の中ハラハラドキドキ,喜怒哀楽も全て体験してなんぼと考える厨二なKazchariには理解できん.
単なる現実逃避に思えるけどな.

...と,こうしたコスパ・タイパ至上主義者に賛同しかねるのだが,次の一文で論破されてしまった.

「自分もAVでは早送りする」といったお茶目な反応が複数あった.たしかに,“目的”のために“物語”を無視して“お目当てのシーン”だけを“繰り返し”視聴する映像ポルノは,快適主義が求めるものと要素としては同じだ.

えー,はいすいません.
ヒトなんて根っこのところではみな同じ.
優劣はないっつーことやね,きっと.

それでも,現代社会のこの膨大なコンテンツの海に放り込まれた結果,「ヒマ恐怖症」になりがちなのも確か.
少しでも時間があれば,スマホを手に取り「情報」という名のエンタメを注入され続けてる.

「我々は暇を恐れすぎている」と,エライ人が言っていた.
つまり脳を休ませて,これまでの知識や経験を整理整頓する時間が必要.
そうでないと,脳が汚部屋になるだけ.
ようするにデジタルデトックスが重要ということやな.

そこで登場するのはやはりチャリ.

「ツール」の放送もダイジェスト版があるけど,やはり同じような画面が延々と流れるLIVE中継を,ダラダラと酒でもチビチビ飲みながらボーッと観るのが心地よかったりする.

そして何より,頭からっぽにして夢を詰め込めるブルベがやっぱり最高.
例えば400ブルベの200~300kmの間なんて,究極の退屈さ.

さーて,来月のブルベさんは?~悩ましの400

チャリこそ人生を満足させる最強のコンテンツ!...と言いたかっただけ.

2023旭ヶ丘ヒルクライムアタックと愛山渓二次会ライド

2023/7/2 Sun

自分を越えろ

iPhone11 Pro

晴れ.温度:13 ℃,湿度:87%,体感温度:12 ℃,風速:4.7 km/時,風向:W

やってまいりました「旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023」!

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023』にエントリー!~坂バカ宣言

新コロのせいで2020年はスキップとなったが,Kazchariは毎回参加中で4度目の挑戦となる.

職場の健康診断では全く問題のないKazchari.
しかあし,血液やら心電図の結果は単なる数値の羅列に過ぎぬ.
真の健康は,心肺・筋肉のパフォーマンス,つまりガチレースで測るものだぁ!

つーことで,年に一度の体力測定・健康診断的位置づけのこの大会.
あらためて過去のリザルトを振り返る.

2019:13:56
2020:中止
2021:14:08
2022:14:34

うむ.毎回着実にタイムが落ちている.
これはいかん.
「年齢には勝てぬ」と言い訳はまだしたくない.

そして迎えた2023年.

はたして,その結果は...総合9位,年代別(40~59歳)6位.
残念ながら表彰台には登れなかったが,ベストタイム更新!

2023:13:31

昨年より1分以上短縮! そして4年前の自分も越えた!
これは素直にうれしい.

参加にあたり,これまでにない準備・実践が功を奏したかもしれぬ.

以下,レース当日の備忘録.

朝4時起床.

7/1より始まった「ツール・ド・フランス」のオンデマンドを視聴しながら朝食.
ツール史上最も過酷と言われる第一ステージ.なんだこれ!?
まるで3週目のクライマックスかワンデーレースの様.

まずは燃料補給が大事.

ヒルクラ大会前の栄養管理

今回はいつものメニューにプラスして,inゼリー「MINERAL鉄分」をチュルチュル.

inゼリー マルチミネラル グレープ味 (180g×6個) 栄養補助ゼリー 不足しがちなミネラル配合 10秒チャージ 5種類のミネラル 鉄分 カルシウム 亜鉛 銅 マグネシウム 栄養機能食品(鉄・カルシウム・亜鉛・銅) 森永製菓

そして,水筒に「スーパーメダリスト9000」を1包溶かし持参する.
クルマで移動中ちびちび飲む.

アリスト スーパーメダリスト 500ml用 11g×8袋

5時50分頃,上川町役場前の駐車場着.
既に15,6台ほどのクルマが停まっていた.

iPhone11 Pro

新兵器の半固定ローラー台をセット.
DOMANEを載せてウォーミングアップの準備完了.

「MINOURA MoZ-Roller」のメンテとパワーアップ

6時になったため受付へ.
出走時のウェアで事前撮影するとのこと.
リザルト確定の資料にするらしいが,以前トラブルでもあったのだろうか?

駐車場に戻りアップ開始.
参考記事によると「心拍を上げるための全力走も入れる」とあったが,さすがにそれはせず.
大腿四頭筋に負荷がかからない範囲でくるくると漕ぐ.

数人の知り合いから声がかかる.

「あれ? Kazchariさん,あのカラフルなヤツ(EMONDA)じゃないんですね」

という声多数.

「あっちは縁起が悪いので」と答える.

例の事故を知っている人はここで爆笑.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

そのあと「こっちの方が700gも軽いんですよ」と説明.

30分ほどダラダラ回してアップ終了.
少し汗ばんだインナーとジャージを本番用に着替える.

ブリーフィング開始.
特にゴール後のダウンヒルに関して注意喚起.
北海道らしく,舗装状態のよくない箇所がいくつかあるのだ.
何度か走っているとわかるけど,初見の人は要注意(マジで).

緊張するとトイレが近くなるチキン野郎なので,スタート位置への移動開始ギリギリまでトイレ.
悪あがきに「即攻元気」と残った「メダリスト9000」を一気飲み.
「うぉーっ!」と髪の毛が逆だったり,服が破れたり,鼻血が出たり,目が光ったりなどの覚醒はない.

【ボール販売】明治 即攻元気ゼリー アミノ酸&ローヤルゼリー 180g×6個

トレインに合流して,いつものスタートポイントへ.
一応シングル№ゼッケンなので2列目に(遠慮がちに)並ぶ.

今日は寒い.
ウインドブレーカーを着用したまま待機.
スタート前に脱いでスタッフの軽トラに積んでもらうつもり.

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気温が低いためボトルレスでいく.
そやけど,ここまでは運んできてても良かったかな.来年はそうしよう.

集団真ん中あたりに,見覚えのあるJrクラスの少年が...そう,確か2021年の大会で,最後の坂で見事にちぎられてしまったTくんではないか!

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2021』に参加

さすがバリバリの成長期.むっちゃ身長が伸びてた.

「Kazchariのこと,覚えてる?」と声をかけてみる.

Tくん「ええ,ああ,はい」とイマドキっぽい気のない返事.

へぇへぇそうでしょうよ(なぜすねる?)
くそぉ,今日はブチ抜いてくれるわッ!(見事なタヒ亡フラグ)

で,8時,町長さんの合図でいよいよスタート.
前列のシングル№ゼッケン軍団,フル加速!...かと思いきや,あれ? 今回はペースが緩い.十分ついていける.
「これはいけるかも」と思った時も一瞬ありました.
その後の平坦を終え,次の坂で...Kazchariの入賞の夢は潰えた.

公式のレース動画が素晴らしい.
トップのゴール前は見ごたえあり.

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定番のゴール後のヤラレ顔.
つーことで,今回の取り組みのまとめ.

1)機材

昨年購入した最終兵器たるEMONDA.

ロードシーズンinライド~TREK EMONDA SLR7 First Light 実走レビュー

元々は,こいつで出走予定だったのだが,試走しても思った以上にタイムが伸びない.
やはり機材よりもエンジン(ライダー)次第であることを証明.
結局,単純に乾燥重量6.9kgDOMANEで参戦.
こっちの方がポジション,操作,クセとも慣れてるしな.
それに体力測定という体なら,例年と同じ機材の方が適切(そうなのか?).

2)筋トレ

「例の落車で負傷したのは筋力がなかったせい」と独自解釈.
2か月ほど,有酸素運動だけでなく筋トレに真面目に取り組んでみた.

推奨のバックランジ,マジで効くかも.
やはり体幹ですな.大事なのは.

3)ローラーアップ

これまでもレース前には会場周辺をうろちょろして,適当なウォーミングアップならしてきたが,今回は真面目にローラー台を持ち込み.
30分で約10kmほど.
うむ.これも効果的だったかも.
本番でも脚が軽かった.

4)ドーピング

なんつっても「メダリスト9000」
脚も心肺も調子良かった(気がする).
いいんですよ,プラセボで.
今度はブルベ前に飲んでみよう.

5)ガチ勢の作戦変更

既述だが,例年に比べガチ集団の最初の登りスピードが遅めだった.
十分ついていけた.
これが偶然にもKazchariのペースに合っていたのか,その後も(ちぎられたもものの)それほどタレることなく登れた.
こういう自分のペースって,後からパワーメーター見てもわかるんかな?(今回はなし)

いずれにしろ「自分にはまだ伸びしろがある」ということがわかった.
つまりKazchariはまだ負けていない!(ホノオくんか)

アオイホノオ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス) Kindle版

ご褒美のジェラートを食べながら表彰式を待つ.

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ここでIねーさんから「二次会」へのお誘いを受ける.

行き先は「愛山渓」とのこと.
あぁ,あの浴槽が小さい,山奥の秘境温泉があるところですね.
大昔,オートバイで行ったことがある.

チャリだと“みんな大好き”愛山米飯林道の出口で右折した先の先やな.

激走!愛山米飯林道ライド

望む所である.実に面白そう.

元々,レース後は”ぼっち”で三国峠にでも行こうと考えていたので,クルマにはディープホイール,ちゃんとしたサドル,ライト類を積んであるのだ.

表彰式終了後,早々にダウンヒルしてクルマに戻る.
がちゃがちゃと通常ライド仕様にフォームチェンジ.

時間的に先に昼食とのこと.
二次会参加者で「あさひ」に集合.

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酒粕入の「大雪上川酒造ラーメン」.美味し.
ちょうど¥1,000でお釣りが出ないのが良い.

さて,参加者10名越えの受刑...いや,坂バカサイクリスト達がおもむろに出発.

もうね,例の落車事故のトラウマがあるので,路面状況やチャリの前後間隔には特に注意.これでまたやらかしたらと思うと...ドキドキが止まんねぇ(伏線)

塩ラーメンが絶品の愛山渓ドライブインで左折.
もちろんとっかかりから即ではないが,じわじわと登っていくのは確か.

例の事故の際,ご迷惑をおかけしたHさんと談笑しながらガシガシ森の中へ入っていく.

360°カメラで撮影している人がいたので,エエかっこしようとダンシング!
その瞬間,後輪が松ぼっくりを踏んだのか,車体がグラっと揺れる.ヤベー! またやらかすとこやった.

愛山米飯林道の出口を過ぎると,さらに斜度が上がってくる.
道を良く知っているヤマタケさんが先行しだしたので,ついていく.

たまーに温泉帰りのクルマが前方からやって来るが,人気もなく実に静か.
いや違う.今にもヒグマが出そうな雰囲気.
こりゃ1人だと怖いなぁ...と思いつつペース走で登っているとヤマタケさんを抜いてしまい,いつもの“ぼっち”になってしまった.

スプレーはおろか,熊ベルすら持っていない.
「まっ,大丈夫っしょ」と,いつもの楽天的な性格が顔を出す.

オートバイで来た頃の記憶は既になく,実に新鮮な気分で登る.まぁ,乗り物も違うしな.

それにしても距離も斜度もさっぱりわからん.
ずっと登りっぱなしというわけではなく,上がったり下がったりを繰り返す.
「旭岳」と「十勝岳」を足して2で割った印象.

と,ちんたら登っていると,後方から...ヤツだ,ヤツが来たんだ!...のOさんが現れた.
先ほどのレースで総合2位,年代別1位の強者である.

しばらく並走するものの,こちらの限界を見極めたのか,先行されてしまう...無念.

で,そこから2kmほどの登攀でゴールの「愛山渓温泉」着.

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このまま温泉に入りたいところだが,さすがに汗だくジャージを脱いで,清めた体にまたそのジャージを着るというMプレイはしたくない...って,昔やったやん!

ファットなオソウシ温泉,地獄のデスライド!

ここが川沿いの露天風呂とかやったら,ジャージのままドボンやな.

しばらく待っていると,全員登ってきた.
無事,刑執行.
いやいや,あの過酷なレースの後の二次会.
みんなブツブツ言いながらも,顔は笑っている.
これぞサイクリング・ハイってヤツだぁー!

耳キーンするぐらい標高が高い.
つまり寒い.
持ってて良かったジレ.

いただき画像

ダウンヒル開始.
このまま上富良野まで帰るという変...いや強者を見送った後,上川町に戻る.
先ほどのラーメンがキレイさっぱりエネルギー変換され,ものすごく腹が減っている.不思議だ.

で,補給食の羊羹を食べながら,皆さんに挨拶して帰路につく.

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以上,地獄の体力測定レポートでした.
来年の目標ができた.ズバリ,13分切りだな.

つーことで,来年も出るでぇ...二次会に!

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イマイチ盛り上がらない今年の『ジロ』

2023/5/25 Thu

個人の感想です

Kazchariは,2013年からサイクルロードレースを観戦している.

と言っても年中ではなく,5月と7月のみJSPORTSのサイクルパックに加入.
ようは『ジロ・デ・イタリア』『ツール・ド・フランス』のみを通して観ている.
あれ?『ブエルタ・ア・エスパーニャ』は? ⇒ 8,9の2ヶ月にまたがってしまうのでパス.

さて,今年の『ジロ』もいよいよ3週目に突入.
5/23,火曜日の第16ステージは,休息日明け203kmで獲得標高5200mという,完全に“あ◯おか”なコースレイアウトだった.

JSPORTSのオンデマンドも17時40分開始のフル放送.
夕食の時間も家族の白い目に耐えつつ,片耳イヤホンで視聴した.

結果からすると,ラスト4kmからのアルメイダのアタックとGの追走,遅れるログリッチェなど,総合勢初ガチンコの,そこそこ見どころがあるレースだったが,うーん,あまりエキサイトできへんかったなぁ.

つーか,1週目の最後にレムコという絶対強者が,まさかの新コロ感染でレースを去って以降,他の有力選手のリヤイヤも相次ぎ,現状わずか120名あまりと,実に寂しいプロトンとなっている.

”実はまだ終わってなかった”新コロ禍に加え,今年の『ジロ』は呪われているのか,というぐらい天気が悪い.結果,落車も相次いでいる.

大混乱の2023ジロ・デ・イタリア第5ステージ~痛いって

戦前には「雪の回廊を走るステージがあるのでは?」という,いい意味で画的に映える映像に期待したが,何のことはない,その第13ステージは,2回のコース短縮のあげく,距離も半分に短縮されてしまった.
距離が短くなる=つまらない,というわけではいが,期待された総合争いが全く起きなかったので,完全に肩透かし.優勝のための戦略的には正しいのだろうけど,視聴者としては...

もちろん,選手の健康や安全をないがしろにはできない.それはわかる.

しかし,今回のジロのイマイチさは,新コロと悪天候だけでなく,元々の参加メンバーにスターが不在だったことも要因だろう.

早い話,ポガチャルファン・アールト(もしくはマチュー)並の超人がいないと面白くない.
この3人,人間離れした強さの上に,何よりもレース,競い合いそのものを楽しんでいる感が強い.
時にはチーム戦略より,自分の欲を優先させている(ように見える).
今年のジロでは,ピノが少しその情熱的な性格の片鱗を見せたが,他は...優等生が多い気がする.

そして,昨年の『ツール』第11ステージのように,時を操る最強のスタンド使いのポガチャルを,ユンボが見事なチーム戦略で撃破したあの戦いは実に面白かった.

『ツール・ド・フランス2022 ステージ11』の感想~まるで...

https://www.youtube.com/watch?v=ssW6Vsq0pY8&t=233s

2週目終了後のインタビューで,Gが2018年のフルーム独走の件を聞かれて「あれはエンタメだ」と切り捨てていたのが気になる.

https://www.youtube.com/watch?v=fAEHFozxYwE

もちろん,英語なので,その意図を正確に汲み取ることはできないが,視聴者としては戦略優先,勝利優先でレースがつまらなくなるより,意地と意地のぶつかり合いが観たい.

一方で,近年のグランツールは退屈なステージがなくなった,と言われる.

移動日的な平坦ステージでも,どこかのチームが何かを仕掛けて(追い風分断とか),大波乱になることが増えてきた.
今回の『ジロ』は,かつての悪しき伝統,「今日はお休みにしとこ」の集団心理が,少し復活したような印象を受ける.
それだけ過酷なのだ,ということはわかっているけど.

...と,ここまで書いてて何だが,昨夜の第17ステージは割りと面白かった.

新城選手,集団を引きまくって,かなりの時間画面を専有.スゴいわ.
天気も良かったし,イタリアの風景が美しい.

うん? ここまで目玉ステージはないものの,なんだかんだで毎晩ちゃんと観てるKazchariであった.

さて,いよいよ今夜からは山岳3連戦.
情熱的な勝負で魅せてほしい.

噂されている,山岳TTのキャンセル事案は大丈夫なのか?

ジロ第20ステージがピンチ?UCIが懸念「このままならキャンセルもありうる」

健康診断の結果が興味深かった~現実を直視せよ

2022/11/5 Sat

言い訳を考える.

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そもそもKazchariがロードバイクに乗り始めたきっかけは,とある診療所でメタボ診断されたから.

時に2006年.

Kazchariは沖縄は慶良間諸島,阿嘉島をダイビング旅行中.
その日は朝から腹痛が激しく,ダイビングはキャンセル.
村に一軒の診療所に飛び込んだ.

診断は食あたり.どうやら前日に食べた屋台のタコライスが不味かったようだ.

ついでに,ということで腹部の超音波検査.
そこで医師の爆弾発言.

「いやぁ~肝臓周りの脂肪すごいね~やばいよ~これは」

た,確かに,昨年あたりから胴回りのプニョプニョ感は気になっていた.

PNG マダンにて / 2005年9月撮影  無様ね...

ジャマイカからの帰国直後はむっちゃ痩せていたのに...

嘆いていても仕方がない.
ネットの力を総動員.
無理なく痩せるには有酸素運動,中でも自転車が最強という言葉を信じることにした.

そして「クランカー」さんで購入したのが「TREK TCT5000」

2006年5月撮影

(幻の)アームストロング,ツールV7モデルだ!(当時は誰のことか知らんかったけど)

乗り出したのは良いが,周囲に先輩も仲間もいない状態.
完全に独学,自己流でトレーニング開始.

当時は早起きして毎朝決まったコースを1時間,20kmほど乗る日課だった(冬を除く).
やがて,グルメフォンド系にちょこちょこ出るようになって,走力は少しついたかな,という印象.

肝心の健康診断では...顕著な改善はみられなかった.
体重増加もなく,重篤な病気になったりはしなかったけど.
まぁ,ゆるゆる乗ってたからなぁ...この頃は.

そして10年経った2017年2月,現在の愛車,Domaneに乗り換え.
STRAVAおよび,しばらくおいてZwiftも開始.
ここから,チャリに本格的にのめり込む.

2017年8月撮影

真冬にも乗りたくなって,同年12月にはファットバイクも購入.
365日,いつでも乗れる体制が整った.

2017年12月撮影

2018年からはブルベ参戦.

そう,この頃から目に見えて身体が引き締まり,健康診断の数値もみるみる改善.超健康体へと変化した.

気分はすっかり不老不死!(←いやいや,ヒルクラのタイム,年々落ちてるがな)

しかし,今回戻ってきた最新の健康診断(2002/5検査)の結果は...

サムネ写真の通り,黄色,すなわち「要注意.生活習慣の見直しが必要」な項目が2つもあった.

それは...

【脂質-LDL 125mg】

いわずとしれた悪玉コレステロール
まぁ,肉好きなので...
「どれだけ食ってもカロリー0!」なライドが少なかったか.反省.
これでも昨年(133mg)よりは改善.

【肝機能-AST(GOT)39U/L】

これまであまり意識していなかった値である.
ASTとは幹細胞で作られる酵素のこと.
肝臓障害により肝細胞が壊れると血液中に漏出するらしい.

うーん,肝臓かぁ...
Kazchariはほとんど酒飲まへんのに,なぜ?
せいぜい夕食に3%缶チューハイを週3,4本程度やのにな.

アルコールによる肝障害と言えば,何と言っても「γーGTP」の数値が有名.
こちらは「22U/L」と全く問題なし.

それに「AST」とセットで語られることが多い「ALT」も問題ない.

これらの数値から導き出される答えは...助けて! Google先生ぇ~

AST・ALTの値が悪いとどうなる?基準値と疑われる病気について医師が解説

ふむふむ,つまりKazchariの「AST>ALT」は,急性心筋梗塞,溶血性貧血,筋肉疾患かもしれぬと...なっ,なんだってー!

もしかして昨日のサウナで体感した究極の”ととのえ”感は,心臓になんらかの問題が!?

またしてもTREKが値上がり...

筋肉に関しては「激しい運動など筋肉を酷使した直後にASTの数値が上がることがある」ということで,検査日の前日,何かしてたかなぁ...と調べてみると...

海!山!温泉!~小学生男子とアポイ岳(その2)

えー,息子と登山してました.

そ,そうだ,これが理由に違いないッ!
きっとそうだッ!
誰か,その通りと言ってちょー!

以上,現実を認めたくない健康ヲタクなアラカンの叫びでした.

「ツール・ド・フランス2022」のBlurayは発売されない?

2022/11/2 Wed

確かに何度も観るものではないけれど.

iPhone11 Pro

レース志向サイクリストの夏のお楽しみと言えば「ツール・ド・フランス」であろう.
Kazchariも2013年大会の「NHK総集編」の録画から始まって,2015年からはJSPORTSオンデマンドで全ステージを視聴する習慣がついた.

本ブログでも,2020年大会はほぼ毎ステージの感想を書いた(2021年は挫折).

『Tour de France 2020』の視聴環境

もちろん今年,2022年もしっかり視聴.
ユンボ総攻撃による絶対王者ポガチャルの陥落,(1ステージだけとは言え)復活のフルームなど,今年も非常に見応えのあるレースだった.

『ツール・ド・フランス2022 ステージ11』の感想~まるで...

『ツール・ド・フランス2022 ステージ12』の感想~復活のクリス・フルーム

そして大会終了後は,毎年10月頃に発売される「Bluray スペシャルボックス」の発売を楽しみにしている.

ツール・ド・フランス2021 スペシャルBOX [Blu-ray]

サムネ写真にある通り,Kazchari家にはBluray版が発売されるようになった「2011年~2021年大会」までがそろっている.

これらはZwiftの友として,時々鑑賞.
100インチのスクリーンにてプロジェクタ投影した際の臨場感たるや!

こうしたツール総集編の映像商品はいつからあるのだろう?
Amazonでざっと検索すると1990年頃から? VHSからDVDへの移行期か?

最近の大会は,YouTubeでハイライト映像がいつでも視聴可能.
それでも,やはりできるだけ長いverで,何よりサッシャ&栗村の解説で聴きたいのだ.

つーことで,2022年大会の「Bluray スペシャルボックス」の予約開始も楽しみにしていたのだが,今年はおかしい.
11月に入ったこの時期になっても,発売元のJSPORTSからのアナウンスが全くないのだ.

「とうとう来たか...」と思った.

そう,時代はサブスクである.
”円盤”で販売という形式がいつ終了しても不思議ではない.

これまでは大会が開催される1ヶ月間のみJSPORTSにスポット加入していたが,今後は年間契約してアーガイブで楽しむ方向に変わっていくのか...と思った.
単純にコストだけを考えるならこちらの方が賢いかもしれん.
様々なレース見れるしな(ただし時間泥棒)

つーことで,とりあえずJSPORTSに,Bluray発売の有無をメールで問い合わせてみた.

なんと2,3時間後に早くも回答.
曰く...

「お問い合わせ頂きました【ツール・ド・フランス スペシャルBOX】の商品は、例年より予約開始が遅れており、11月下旬頃から予約開始、2023年2月頃発売となる予定です。」

とのこと.
安心っつーか,肩透かし.
ええ,買わせて頂きますよ.

ちょっと間が開くのでムックでも読んで我慢するか.

完全保存版 2022ツール・ド・フランス詳細レポート (ヤエスメディアムック765)

思えば,こいつの元本である『チクリッシモ』も休刊中...
サイクルロードレースはやはりマイナー.

それはともかく,先日「ツール・ド・フランス2023」のコースが発表になった.

https://www.cyclingnews.com/news/tour-de-france-2023-route-revealed-mountainous-profile-only-22km-of-time-trialling-and-four-summit-finish-finales/より

これまた超変則的なレイアウト.

何年か前の「ツール・ド・下半分」と似ているようで似ていない.
まさに「西から東」への大横断.

何かと物議をかもすグラベルもない.
個人TTステージも1つだけ.しかも22kmと非常に短い.

名物山岳のラルプデュエズもモンバントゥーもないのに,山岳が厳しく「ジロ2023」より獲得標高があるらしい.
するとクライマー向きか.

ヴィンゲゴー2連覇?
アシスト増強中のUAE,ポガチャルの逆襲?
レムコ参戦?
未だ所属チームが決まらぬカヴェンディッシュのツール最多勝利の更新なるか?

個人的には,マイヨジョーヌで逃げかましたり,マイヨベルデで山頂を先頭通過するワウトの”わけのわからない走り”が,また見たい.

とまぁ,やはり役者揃いで楽しみが尽きない来年のツールである.

ファットな100kmサイクリングin旭川

2022/7/24 Sun

気分だけはもうワウト.

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なにやら東川や美瑛に対抗して,旭川にもサイクリングイベントを...という意図で企画された(らしい)『100kmサイクリングin旭川』

ちなみにこんなコース.
いつも個人で走っているトレーニングコースとほぼ同じ.

Kazchariは全くノーマークだったが,先に申し込んでいた友人が,都合により出走できなくなり,代理参加することになった(主催者承諾済み).

ちなみに参加費は¥1,000だったそうな(ブルベより安いぞ).

正直,いわゆるファンライドは“刺激”が足りないので,もはや参加することはないと考えていた.

しかあし,一方でこうしたイベントの先頭集団にはガチ勢が固まり,自然に競争気味になるのもよくある話.

今回の100kmコースには旭川名物「就実の丘」(斜度16%)が組み込まれており,ここを競争状態で登ったらベストタイム出るんとちゃうか...との野望がムラムラと湧き上がってきた.

問題は最近の週末雨模様な天気パターン.
ただし24日に関してはしばらく雨予報だったのが,いつの間にか「降水確率10%,曇り」に変わっていた.
「おお,ラッキー!」と,前日にDomaneの洗車および注油を行ったのだが...

さて,開けて24日の朝6時,カーテンを開けると見事に雨が降っていた.

「なんじゃこりゃあ!」とスマホで天気を確認.
すると...

えっ?「降水量0」なのに,どうして外は雨?
雨雲レーダーも見てみる.

ほわっ?「雨雲0」? では上空の雲は何なんだ?

誰かが言っていた.人類はこれまで膨大な金と時間をかけて天気予報の精度をあげようとしてきたが,ここまで当たらないとなると...壮大な無駄遣いでは?

これ,下手したら漁師とか農家のじーさんの方が風や空気から天候の変化をキチンと読めるんちゃうかと思うで.

つーことで,DNSが頭をよぎったが,天気の回復傾向を信じて,参加だけは決めた.

次にチャリの選定.
せっかくきれいにしたDomane.
雨の日はタイヤ,ブレーキ,チェーンなどの摩耗が激しい.

つーことで「1300」出走を控えたDomaneは温存.
ファットバイクで参加することにした.
折しも先週のグラベル遊びでまだ泥だらけ.

天気が荒れる前のグラベル三昧ライド

今日のイベントが終わってから徹底洗車で,ええんでないの.

スタート会場は東光の「旭川地区防災拠点センター」
自宅から近いため自走する.

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この手のイベントだと,たまにかさばる...いや,豪華な参加賞がもらえて,チャリで運ぶのに苦労することもあるが今回は大丈夫だった.
ゼッケンすらない.

さて受付を済まして周りを見回すと,ファットどころかMTBもいない.
クロスバイクもママチャリもいない.
ほぼ100%ロードバイク.

一応参加規定に「100Kmを7時間内で走破できる人」という条件がある.
それなりに走れる人のイベントということか.
ブルベやヒルクライム大会に比べると,どことなく緩い雰囲気があるけどな(※個人の感想です).

ただし50Kmクラスには,犬を身体の前で抱っこしている人(コケたらどうする?),タンデム自転車の人(激坂大丈夫?)がいたけど.

待ち時間の間,「Kazchariさんじゃないですか?」と知り合い数人から声がかかる.ファットだったので気づくのが遅れたとのこと.
そやろなぁ...

小雨の中,9時出発.

申込み番号通り3番手で出発したら,前の人のチェーンがいきなり外れた.
その連れの人も止まり,結局Kazchariは誘導員のツキイチポジション.

これがまぁ,最初の忠別川サイクリングロードからして,結構なハイペース.
やや追い風ということもあり,27~30km巡航.
当然ついていけない人もおり,早くも集団バラバラ.
もう「ガチ」なのか「ゆる」なのか,よくわからないイベントになった.

さすがに指導員の方も,ペースを落としてややゆるくなって,5,6人のグループになった.
サイクリングロードを下りて一般道へ.
それまでは先頭についていけたが,空港前の坂でさすがに離される.
重い.やはりロードにはかなわん...ゼイゼイ.

ロードのガチ勢に先行してもらい.
後はマイペースで.

雨が止まん.

そのまま「就実の丘」に向かうが,完全にぼっち.
当初の目的だった「競争してのベストタイム更新」プランは早くも崩れる..って,今日はファットで参加やがな.

そのまま丘を越えてアップダウンの続く丘陵地帯に入るのだが,昨日の雨で路面に泥が流入している.
実際,ロードの人で落車があったようだ.

とは言え,そこはファット.こういうコンディションも全く問題なし.
ドロッパーシートポストで(気分だけは)モホリッチばりのダウンヒル.
ファットを選んで正解だったかもしれん.

PC1の忠別ダム管理事務所へ.

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まんじゅう,バナナ,水の補給.
ハンガーノック寸前だったので助かる.

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ダムの上は霧.
パスして行ったロードの人が「こういうのも幻想的でいいですね」と言っていた.同意.
そう,雨は止まないけど,この状況を楽しんでいる自分がいた.

忠別湖を一周.
サイクリングロードを通って東川へ.
PC2のキトウシ森林公園(キャンモア)着.

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うーん,ここでもバナナなどの補給を期待していたのだが何も出ず.残念.
残り40kmだが,このままだと保ちそうにないので,手持ちのジェルを開封.
トイレだけ済ませて出発.

東川町裏手の農道から桜岡に抜け,永山からサイクリングコースに入る.

その間,数人のロードに抜かれる.
その度に「ファットでよくがんばりますねぇ」との声掛け.
はい.良いトレーニングです.

全体を通じ,約30Km/hのペースで巡航.
無風だとこんな感じ...つーかローギアで回しても平坦だとこれくらいしかでない.
少し下りになると,ギアを使い切ってしまいカラ回り状態.
やっぱ,ファットくん,長距離ブルベで使うのは難しいかも.追い風ボーナス区間がもったいない.

今回は「就実の丘」のような激坂を除き,基本的にTTポジションで走行.

昨夜,ちょうどツールの第20ステージ,個人タイムトライアルを観ていたこともあり,走行中の脳内イメージは,ずーっと,ワウト・ファンアールトのミドリ(ポイント賞ジャージ)のケツ.
体幹から大殿筋にかけてのすさまじいボリューム.
「赤筋,白筋なにそれ?」の山岳,TT,スプリント,全てのステージで勝てる脚質VA.
かっこ良すぎる.

総合優勝者は確かにチームメイトのヴィンゲゴーだが,誰がどう見ても最強のライダーはワウトでしょう.
こんな選手,Kazchariの10年ほどのロードレース観戦歴でも見たことがない.

旭川駅を越える頃には7人程度の集団となり,ペースも24,5km/hに落ち着く.
その最後尾にポジション取り.
他の参加者の機材を眺めながら走る.

ゴール間際,軽くスプリント.
100kmを結構なペースで走ったけど,割りと楽だった.
イベント参加でアドレナリンが出てるせいかな?
雨で気温が低かったことが功を奏したのは間違いない.

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戦利品は以下の通り.

iPhone11 Pro

東川産おかき,なかなかイケる.
帽子は...デザイン的にちょっとアレだが(息子にプレゼント).

つーことで代理参加の100kmトレーニング...いやファンライド無事終了.
なかなか走りごたえのあるコースだと思うが,それならそれでエイド(PC)の補給をもう少し充実させてほしいなぁ(参加費据え置きで).

コース上,意外にもコンビニの前を通過しない.
PC1の補給だけではハンガーノック者が出るかも.

TTバーの有効性が確かめられるなど「1300」に向けて色々と勉強になった.
も,もちろんファットでは出ませんからねっ!

『ツール・ド・フランス2022 ステージ12』の感想~復活のクリス・フルーム

2022/7/15 Fri

漢の闘い.

衝撃のポガチャル・クラックからのアルプス連戦.
リベンジは成されるのか,それともユンボの鉄壁ガードの前に白い悪魔は敗れ去るのか...

https://www.youtube.com/watch?v=cETl5Xi_K40

というメイン集団=総合勢の闘いは,結局ユンボの勝ちに終わった.
もしポガチャルによる逆転劇があるなら3週目になるだろう.

そやけどヴィンゲゴーの登攀力はエグい.
ポガチャルより上のように思える.
よく考えれば,昨年のツール前半でログリッチェが落車するまではアシストだった.
もし最初からエース待遇だったら,ポガチャル負けてたかも.

となれば,山岳では決着がつかず,もしかして第20ステージの40kmのTT? デ・ジャヴ.

そやけど,第12ステージで何より感動的だったのはクリス・フルームの復活.

あの“もはや”的存在のフルームが,超級3つ,しかも最後はラルプ・デュエズステージで3位とは.
さすがに優勝とまではいかなかったが,最盛期のフルームを知っているレースファンは,思わず涙したに違いない.
『トップ・ガン マーヴェリック』に通じるものがある.

もしかしたら,同郷のピドコックが”レジェンド”フルームに優勝譲るかなぁ...と思ったりもしたが,さすがにそんな浪花節な世界ではないのねん.

いずれにせよ,彼のゴール後,iPadの前で思わず拍手してしまった.

前回の記事で,Sky(INEOS)がレースをつまらくしたとは書いたが,それでもフルームの実力はホンモノ.

登攀での坂道くんばりのハイケイデンス
今後は絶対に見られないスーパータックでのスペースペダリング
ハンガーノック事件,ランニング事件など,何かを引き寄せているとしか思えないエンタメ気質(本人は真面目).

本当に強いライダーだが,何よりその人柄が素晴らしいそうな.
誰もがその人格者っぷりを褒め称える.

五勝クラブ入り間違いなしと言われていたが,2019年のクラッシュで全身強打と複数骨折.年齢のこともあり,そのまま引退でもおかしない大怪我だった.

そこからの復活.
周りの声(モウヤメヨーヨ)も強かったと思うがあきらめない.
そして...ようやく昨日の走りである.感動やね.

そういや,ツールの挿入映像で何度も紹介されるアメリカ人初のツール優勝者,グレッグ・レモンとの共通点もある.

まず,1986年ツール総合優勝(イノーと手をつないでラルプ・デュエズゴールが有名).

その後,アメリカにて狩猟中に散弾銃で撃たれるという事故に遭う.
生死の縁を彷徨うがなんとか生還.
そして,1989,1990年に復活のツール二連覇.

こういう前例もある以上,ひょっとしたらフルームの五度目の総合優勝もありうる...と,ちょこっと思わせる復活劇だった.

と言いつつも,さすがに時代っつーかメンツが違うか.
地球外生命体がうじゃうじゃいるし.

特にワウト,何ですかこの人?