BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day2:おだってるJAPAN再結集!「AJたまがわBRM606五能線300」奮戦記(その2)

2026/6/6 Sat

絶望からの救済

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その1はこちら ⇒ BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day2:おだってるJAPAN再結集!「AJたまがわBRM606五能線300」奮戦記(その1)

わさお像のある「海の駅わんど」を出発したKazchariK木さん
その二人に容赦なく雨が降り注ぐ.

県道3号で住宅街を抜けいよいよ日本海へ.
五能線に沿い,秋田へ向けて南下が始まる.
肝心かなめの風向きは...残念ながらやや向かい風.
まぁ,地形的にそうなるわな.

ブリーフィングにもあったが,海岸沿いからは補給箇所が極端に少なくなる.
久々にファミリーマートがあった.
店のドア付近に見覚えある「白いYONEX」が止まっていた.
そう,先行していた「おだってるJAPAN」メンバーの一人,M山さんがいた.

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なんとM山さん,この悪天候にも関わらず,レインウェアを持ってこなかったらしい.
あじさいラインからのダウンヒルですっかりカラダが冷えて,低体温症ギリギリの状態.DNFも考えたが,このコンビニで補給&長グローブ購入でなんとか継続できそうとのこと.
まさか今回も「おだってるJAPAN」から犠牲者が出るとは...
幸い天気は回復傾向である.しばらく3人で走ることになった.

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それにしても五能線は独特の風景の中を走る.
民家との距離が非常に近いのだ.まるで昔の”トイレの窓から車体を触れる”京阪本線...とまではいかんか.
いずれにせよレイアウトが鉄道模型っぽい.

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車両と一緒の写真を撮りたいところだが,ただでさえ本数が少ない路線である.なかなかその機会が訪れない.

ところどころにお地蔵さん.雪対策でケース入り.
そういや北海道にお地蔵さん文化はないな.やはり本州とは異なるのだろう.

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しばらく走ると遠くから列車がやってくる音が...
あわてて停車して,ようやく写真を撮ることができたが構図イマイチ.
こう,夕陽をバックに海岸沿いを...ってブルベ中です.待ってられません.
天気も悪いし.

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観光名所「千畳敷海岸」でストップ.
遠征ブルベだと何もかもが物珍しく,しょっちゅう停車することになる.
まぁ,タイムアタックではないし,20時間フルに使うつもりだし...と,(この時は)余裕をかます.

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止むかと思われた雨がまた降って来た.
反射ベストのポケットに入れておいたスマホを,レインウェア下のジャージポケットに移すために一旦停車.
これまでの区間を一緒に走ってきたM山さんK木さんに先行してもらう.

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再発進後,すぐに追いつくかと思ったが甘かった.
一人になると全然ペースが上がらん.トレイン効果を肌で感じる.

これまたPCでもなんでもない「ファミリーマート深浦駅前店」で休憩.

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コーヒーを飲む.
カラダを暖めるのには良いのだが,利尿作用でトイレが近くなる(体内水分量低下)のと,胃が荒れるのが困る.
でもなぁ...飲まずにいられないッ!

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超有名温泉である『不老不死温泉』を通過.
露天風呂から眺める夕陽の美しさで有名.
ここもまた30年前のオートバイツーリング時に立ち寄った記憶あり.
本ブルベ参加者の一人が何が何でもここに入る,と言ってたな.

で,なんだかなんだで10時30分頃...

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【PC2:JRウェスパ椿山駅  107.6km地点 】

ここもフォトチェック.
土地勘がないので,この「ウェスパ椿山」とやらが何を指すのかさっぱりわからんかった.
ここでJRを降りて,わざわざ作った大規模なモノレールに乗り換えて,山頂の展望台まで行く”だけ”という施設? うーん,何やらバブル期の遺産臭がプンプンするぜっ!

【公式】ウェスパ椿山

2020年に閉園してるやん!

ちょうどJR車両が到着.
なかなかレアなタイミングである.

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乗客は少ないが,輪行袋(DAHON入り)を抱えた高校生(?)チャリダーが降りてきた.
話を聞くと,佐渡を走ってきて,今は本州を北上中.これからに不老不死温泉に向かうとのこと.
言葉からして明らかに関西人.まだ若いのにええ旅しとるなぁ...うちのアホ息子にも見習わせたい.

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本線に復帰.
左に見えるのが,はるか山頂に向かうモノレール.どうすんの,これ?

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上の写真を撮っている間にお二人先行.
またもKazchari,ぼっち走行.
元々巡航速度が違うため,やがて姿が見えなくなった.

「まぁ,Flècheじゃないし,いつも通りのマイペースで...」とお気楽に考えていた時期がKazchariにもありました.

徐々に体調に異変が...
脚に力が入らないのだ.
ちょっとした斜度の坂も全然登れない.
これはまさかのハンガーノックの症状.
おまけに『薄野200』で経験した,肩周囲のコリも徐々に出現しつつある.

こ,れはヤバい,ヤバい状況じゃぞ!

『納沙布1200』の最終局面よりマシだが気力低下.「DNF」の文字が頭をよぎる.
このKazchari,戦略上の理由(ようするに雨)からDNSすることはあっても,DNFはしたことがない.
だが,今日のマシンはBRO,かつ輪行袋所持.おまけに線路と並走中.
気合いで継続するには,あまりにも誘惑が多い.

この状況を打開する方法はただ一つ.補給しかない.
ただし,いつまで経っても食堂がありそうな集落の姿が見えてこない.

空腹の限界を迎え,ちょっとした空き地に停車.
フロントの「Ride On Bag」から虎の子のカロリーメイトを取り出す.

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ボリボリかじりながらボトルの水で流し込む.少し回復.
周辺に「レストラン」でもないかと,検索目的でスマホを取り出す.
先行している「おだっているJAPAN」メンバー,PikaさんからLINE通知が入っていた.

120km過ぎたぐらいのところにある福寿草というお店でお昼ご飯食べてます。濡れてても入りやすいのでオススメ!」

こ,これは超有益な情報.
サイコンを見ると現在119km! ほんの少し走れば,添えられた写真のような人権味あふれるメシが食える!

最後の力を振り絞ってV-MAX,もしくはトランザム発動!
食欲という,究極の生存欲求ををパワーに換えて,走れ!オレのBRO!

...だが,その「福寿草」とやらの建物が一向に現れない.
120km地点はとうに過ぎた.もちろんパワーも消失.

途中,いくつか集落があった.
もしかして本線を外れて市中に降りる必要があったのか?
いや,もう引き返す燃料はない.

目の前にあるカーブを曲がると現れるはず...が,何度も裏切られる.
そして現れる10%を越えてそうな激坂.
ただし,その頂上に建物が見えた.
目を凝らすとノボリらしきものもある.

もう,福寿草だろうが,別の店だろうがなんでも良い.とにかく,何か食わせろ!
渾身の願いでペダルを踏む.
半分,意識混濁.
もし,あれがただの民家ならマジでココロが折れる.

で,ついに到着.
なんと! 軒先にはしっかりと「福寿草」の文字が!

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サイコンを見ると「130km」の表示!
や,やってくれたなマフティー!じゃなくてPikaさん!
10kmのズレは”ぐらい”じゃありません!

とかなんとか言ってますが,マップ確認をしっかりしなかった自分が悪い.
人によって,体調によって距離感はバラバラなのだ.

その代わりと言っては何だが...

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何しろ栄養を!ということで頼んだ「鉄火丼」「肉そば」の組み合わせ.
ここ数年の食事で,これほど美味いと思った記憶はない.
あぁ,オレ,生きてるっ!

気分はすっかり『幸せの黄色いハンカチ』冒頭で,出所した健さんが「ラーメン」と「かつ丼」をめちゃめちゃ美味そうに食べるあの名シーン.
それをリアルに体験した.
ちなみにあの撮影,健さんはガチで絶食してから撮影に挑んだとのこと.これぞリアリティだよ!

つーことで,Pikaさんありがとう!(他意はない)

再び活力を取り戻したKazchari.
雨もとっくに止んだ.
その後もアップダウンが続くが,何の問題もなくクリア.
海岸線から離れ,内陸に入ると風の抵抗も減った.

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絶好調である.
「おだってるJAPAN」ではない他の参加者を抜く(ミニベロの人)

国道の交差点で左折すべきところを直進する別の参加者にも声をかけ,正しいルートに導くなど,余裕が生まれている.
いや,ホンマ,人間は単純だ.
我々は食べるために生きて,働いている.

で,市街地に入ってしばらくすると...

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【PC3 ファミリーマート秋田能代明治町店 161.9km地点】 

14時27分着.
ここはレシートチェックである.
3人ほど参加者がいた.

全行程のうち,半分を少しだけ超えた.
ここからしばらくは,300ブルベにおける最も退屈な時間帯に突入する.

※ その3へ続く

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