2025/6/07 Sat
夜景・絶景

晴れ.温度:18 ℃,湿度:73%,体感温度:17 ℃,風速:18.8 km/時,風向:SSE
さて,無事食事を終えた「おだってるJAPAN」一行,残る距離は約300km(!)である.
不思議だ.いつものブルベよりも距離の減りが遅い...
これはおそらく”ついていっているだけ”が影響しているのかもしれない.
今回,キューシートもロクにチェックしていない.
ナビにPOI登録もしていない.
要はコース全体を全然把握していないのだ.
結果,次の目的地までの距離を毎回Pika団長に聞く体たらく.こりゃいかん(これが後でとんでもない事態を招く).
少し南下して「道の駅あかいがわ」着.
特に立ち寄ることなく,そのまま進む.
道の駅と言えばスタンプララリー.
Kazchari家では2000年頃から延々と(物理)スタンプ集めをしてきたが,昨年からデジタルに移行.
この付近は滅多に来ないので押しておきたいところだが,集団走行ゆえ,なかなか言い出せずスルー.
まぁ,翌週も立ち寄る予定なので,いいでしょう.
で,国道393号へ.

名前はあるのか謎の峠(Google先生に表記なし).
樺立トンネル手前までのヒルクライム開始.
今回のFlèche,最初の峠らしい峠である.
ここでクライマーMさんのパワー炸裂.
さすがYONEX乗りは伊達じゃない.実に安定したペダリングだ.

一応,ここが本Flèche最高点.
汗だくのカラダの冷え防止にジレを着用.
トンネルを越えると倶知安に向けて豪快ダウンヒル.
札幌近郊と異なり,この辺りの路面状況は実に素晴らしい.
寒冷地あるあるの穴ぼこや割れがほとんど見当たらない.
少し雲がかかっているが羊蹄山もキレイに視認.

カミフのジェットコースターの道に劣らぬ直線ダウンヒル登場.
あまりに気持ち良すぎてみんなでミスコース.
【PC2:103.4km地点 セブンイレブン倶知安南4条店】

それにつけても日本のコンビニは実にありがたい.
いや,台湾一周でもコンビニのおかげでかなり快適な旅ができた.
他の国,例えばヨーロッパなんかだと,補給にひたすら苦労すると聞く.
とは言え「不便だから」と,行かない理由にするのも情けない話.
以前,モルディブ・ダイビングボートで同室だったカメラマンさん(ハワイ在住)が,奥さんと一緒に軽キャンで,現在世界一周中.
しかも,一発目がウラジオストクからロシア入りという濃度max.
その行動力に感服.
倶知安の大通りを走る.
懐かしの定宿「トリフィートホテル」前を通過.
「NISEKO GRAVEL」や「HANAZONOヒルクライム」に参加時には,いつもお世話になっている.
近年,宿,食事とも異常に高い,高いと言われるニセコエリアだが,夏はそうでもないっつーか,極めて普通.
冬のリゾートホテル街のイメージが先行しすぎている感.
さて倶知安からさらに南下.
次に目指すは洞爺湖である.


【PC3:145.5km地点 セイコーマート洞爺店】

ここでそろそろ夕食.
少し冷えてきた.

歯茎スカスカのおっさんには禁断の「ネギ塩鶏焼きそば」.
とことん歯に挟まる.
持っててよかった歯間ブラシ.
デンタルプロ 歯間ブラシ I字型 太タイプ サイズ5(L) 15本入

K木さん曰く,洞爺湖には面白い白鳥がいるらしい.
湖畔につがいで住んでおり,観光客がどれだけ近づいても逃げないらしい.
なんか,ウソっぽい話(すいません)と思っていたら...本当にいた.

なぜか一羽のみ.噂の相方はどうした.

湖畔沿いの周回道路で,ついにFlècheもしくはTraceの参加者とスイッチ.
エールを送り合う(停車しないのが”らしい”).

伊達市内に入る頃,ちょうど日没の時間.
後ろを振り向くと,見事な夕焼け.
停車して,しばし見惚れる.

400km近いブルベだと,夕焼けと朝焼けを同時に味わえる.
夜間走行好きなKazchariだけの感想かもしれないけど.
そろそろフロントライトを常時点灯要.
今回はOLIGHTの「RN1500」がメインライト.
言わずと知れたブルベ民御用達ライト.
CATEYE「VOLTシリーズ」のライバル.
LOWモード(300ルーメン)で12.5時間持つ超省エネ設計.
600ブルベでも充電不要である.
真夏の祭典「納沙布1200」に向けて,手持ちのライト類を見直す必要がでてきた.
特に初期の頃から使っているmicro-USB電源のライト類.
かなりバッテリーがヘタってきている印象...(翌週,この不安が現実化する).

すっかり暗くなった頃,室蘭着.
室蘭と言えば白鳥大橋.
残念ながら自転車は通行不可らしい.
しまなみ海道の様な観光資源になるかもしれんのにもったいない.
その姿が遠くに見えてきた.
ライトアップされて実に美しい.
全員で「写真,写真」と騒ぐが,なぜか誰も停車しようとしない.
「もっといい場所」「もっと良い構図」と探しているうちにどんどん橋から離れていく.
そして,室蘭名物と言えばもう一つ「工場萌え」.
これまたライトデコレーション(?)されたパイプやダクトうねうね,煙突屹立はサイバーバンクの世界...のはずだが,今夜はそうでもない.土曜日だから?

で,地球岬の通過チェックを目指しつつ,途中のセイコマで休憩.
向かいのガススタから,やたら爆音の軽自動車.うん,何か昭和臭の漂う街だ.
さて,地図で見た通りのぐねぐね急坂登攀が始まる.
調子よく登っていたところ,ロクにキューシートを確認しなかったツケで,フォトチェックを通過してしまう.
そう,今回,地球岬の展望台までは行かないのだ.
運よく,通り過ぎたことにすぐに気付き数百メートルの登り返しで済んだ.あぶねーあぶねー
【通過チェック:205.3km地点 金屏風看板】

誰もいない,夜中の金屏風看板前ではしゃぐおっさん達.

さて,ここからが面白かった.
そやけど,一人だったら...超怖い道.
照明が全く存在しない山間のウネウネ細道.
やがてダウンヒル.
そこから見える夜景は...正に絶景.

肉眼こそ正義.
こんなんスマホでは絶対にキレイに撮れん.
いや,撮れるかもしれんけど,ごちゃごちゃ設定変える余裕はない.
ベースにした「地球岬400」のコース設計者が見せたかったのは,おそらくこの景色だろう.

ここから今宵の仮眠所となる銭湯まではあっという間...と思ってた時期がKazchariにもありました.
走れど走れど一向に下りにならない.
崖の上や壁面に張り付くように立っている住宅地を登ったり下ったり...の稜線ライド.
まるで,懐かしのジャマイカやアジアの国々の山岳街道を走っているかのごとし.
何より不思議なのが,街中までかなりの距離があるこの場所(失礼だ)に住んでいる方々,一体何を生業にされているのだろう.
それに,真冬とか,この激坂,凍結しないのだろうか.
と,部外者の身勝手な心配をよそに,ようやく町らしい町におりてきた.
ここから少しコースを外れて目当ての銭湯を探す.
少々迷ったが22時過ぎ,無事到着.ほぼ予定通り(らしい).

Pika団長から30分入浴,30分仮眠,23時再出発という指令が出された.
一同同意.
さぁ風呂だ.
こんな遅い時間にも関わらず,結構な込み具合.
入湯料(¥500)の他,「楽々セット」というタオル,石鹸,シャンプー,リンスセットを購入(¥350).
最近スーパー銭湯ばかりに行っていたので忘れていたが,普通の銭湯はこうした小物は備え付けではない.
脱衣所で汗だくのビブ,ジャージ,インナー,ソックスを脱ぐ.
後でこれを着るかと思うとげんなりだが...仕方がない.
あの時よりマシ.
しかあし,この状況を少しでも快適化するために,今回はインナーの替えを持参していたのだ.GJだ,Kazchari!
アンダーアーマー ヒートギア アーマー コンプレッション ロングスリーブ
ここの銭湯,期待以上に充実していて,サウナはもちろんのこと,ちゃんとした露天風呂まである.
ブルベ中でなかったなら...と,そんなことを思っても仕方がない.
来年はTraceだな(デジャヴ).
22時40分.休憩室で横になる.
すぐ横にテレビがあり,芸能人が「美味い,美味い!」とグルメ情報を垂れ流している.寝れるかー!
まぁ,目をつむっているだけでも,脳は休憩できるらしい.

予定通り23時には行動開始.
装備を整え,夜の街へ繰り出す「おだってるJAPAN」一行であった.
さぁ,残り9時間!(マジか)
