2025/6/07ー08 Sat-Sun
今日もいつものすいみん不足

晴れ.温度:18 ℃,湿度:73%,体感温度:17 ℃,風速:18.8 km/時,風向:SSE
前回はこちら ⇒ Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その2)
時刻は23時.
仮眠所『宮の森 楽々温泉』を出発.
昨年のFlècheでも仮眠はとった.
狩勝峠の公衆トイレである.
ここのトイレは正にパラダイスの名に相応しい.
なんと6月なのに床暖房が入っていた.
当然,便座も保温中.
嘘か眞か,かつてはブルベ中,それを抱きしめて眠りこける猛者もいたらしい(迷惑行為です).
Kazchariは霧雨で濡れそぼったカラダを乾燥させるため,床に大の字に...(夜中の1時でも迷惑行為です).
あの時に比べると今日はパラダイスのさらに上位互換.ヴァルハラ?(なんでもええけど)
何せ温泉である.
わずか30分の入浴でもかなり回復.
眠くならなければ良いが...(フラグ)
出発してすぐにセイコマで補給.

ホットシェフのかつ丼とコーヒー牛乳.
道路の反対側に「吉野家」があったが,たまにはコンビニ飯以外の方が良かったかな.
国道36号に入る.
ここから苫小牧までひたすら直線.
昼間であればところどころ海が見えるはずだが,時間的に真っ暗.
Pika団長の提案で「5分ローテしながらのトレイン」を組むことになった.
出ましたトレイン.
言うまでもなくロードバイク最大の敵は風の抵抗である.
誰かの後ろ,タイヤ間30cmほど空けて張り付くと,風の抵抗がかなり軽減される.
先頭で5分牽いて(Ave30~35km/h),後方に下がる.
4番手時はほぼ無風(休息).これを繰り返すのだ.
Kazchariの場合,先頭時の心拍は150ほど.後方に下がると100~120程度と,かなり楽になる.
1時間ほど経過.
苫小牧が近づく頃,Pika団長のペースが落ちはじめた.
確かにAveが高すぎたかもしれない.
何も見えない深夜の国道で一旦停止.
団長に体調を確認する.あまり良くなさそう...(ハンガーノックか?)

とりあえず次のPCを,ややペースを落として目指す.
【PC5:270.6km地点 セブンイレブン苫小牧新富町店】
日常であればとっくに就寝中の時間.
いつ眠気が襲ってきても不思議ではない.
普段は絶対に飲まない時間にホットコーヒー注入.

苫小牧を過ぎると,進路は内陸に入っていく.
この季節,日の出はおおよそ3時半.
当然,その少し前から周囲は白んでくる.
「おだってるJAPAN」一行,かろうじてトレインを組んではいたが,団長の体力は限界だったようで,20km/h以下のペースでも辛いという.
通常のサイクリングであれば,ここで大休憩ということもあり得るのだが,今は(一応)競技中.
最低ラインとしてスタート後,24時間経過となる朝8時までに360kmを走破しておかなければ完走認定されない.
徐々にそのタイムリミットが近づいてきていた.
苦渋の決断であったろう,ついにPika団長,DNF.
近道にて一人札幌に戻ることになった.
残りの3人で走り続けることになったが,ここで問題発生.
Flècheのルールを熟知しているのは団長だけなのだ.
ここにきて,改めて詳細を確認することになった.
特に「22時間経過以降,25km以上を走る」という縛り.
湧きまくっている”完徹脳みそ”での理解は相当困難(Kazchariだけかも).
なんとなくわかった感じでリスタートした.
さらば団長...止まるじゃねえぞ...(違う)
さて,ここからは追い上げタイム.
高速トレインで遅れを取り戻す.
「鹿注意」の看板が見えたと同時に,鹿が2,3頭飛び出してきてびびる.
爆走につぐ爆走.
ただし猛烈な眠気.
脳内BGMはこいつがリピート.
幻覚こそ見えなかったものの,今この瞬間,自分で何をしているのか夢うつつになった頃...
【PC6:297.0km地点 セブンイレブン安平早来店】着.

あまりに眠いため,「眠眠打破」などの飛び道具を購入しようかと考えたが,この手の最終手段はカラダに悪そうだし,後の反動が怖い.
ここでふと,カフェイン錠剤を所持していたことを思い出す.
まぁ,こいつも健康的とは言えないが,とりあえず飲んでおこう(確かに効いた).
早々に出発.
ついに岩見沢に入った.
約束の時間,つまり出発後22時間が経過する午前6時がやってくる.
「何か場所がわかるモノが映り込んだ写真が良いのでは?」と3人で協議.
道端にいい感じの看板を発見し停車.
5分ほど待って,22時間経過の証拠写真をゲット!

残り2時間で25km以上走れば無事認定!...だよね?あってる?(自信なし)
余裕ができたのでトレインも鈍行化.
のんびりペースでゴールを目指す.
そして【PC7:348.0km地点 ファミリーマート岩見沢美園1条店】着.

旭川市民のKazchari,やはりファミマにはテンションが上がってしまう(台湾を思い出す).
そして,睡眠欲を通り越して,今度は食欲がやってきた.
ブルベ大詰めでカレーライスをイン! なぜか美味し.

国道275号に入るとついに24時間経過,午前8時となった.
午前6時時点から25km以上進んでいることを確認し,青看板をバックに撮影.

後はゴールを目指すのみ.
そしてついに...
【GOAL:380.4km地点 ローソン札幌東雁来10条店】着.

24時間21分.388.5km.
いやぁ,例によって長い闘いだった.
400あるいは600ブルベより過酷.
昨年のFlècheより総走行距離は短いものの,完徹走行はアラ還にはキツイ.

ラストレシートは恒例の「SAVAS WHEY PROTEIN 脂肪0 マスカット風味」.
SAVAS(ザバス) WHEY PROTEIN 脂肪0 マスカット風味 430ml×8本 ホエイプロテイン 20g 明治
買い物客の女性をつかまえて,3人の記念撮影を頼む.

昨年あたりからソロだけでなく,チームライドの機会が増えてきた.
好きな所で停車できないというデメリットはあるものの,脚の揃ったメンツでのトレインは正に快感.
目的地到達時の達成感を誰かと味わうのも悪くない.
年を重ねると,新たな友人関係を構築するのは難しいと言われている.
そんなことはない.
チャリに乗れば簡単である.
ホンマ,この趣味に出会えてよかった.
一生乗り続けます宣言だな.
つーことで,K木さん,Mさん,Pika団長,そして主催のAJ-Hokkaidoのスタッフ様,楽しいイベントありがとうございました.
次回はTraceにしましょう!(...と言いつつ,やはりFlècheになる予感しかしない)
つーことで,札幌市内のホテルに向かう二人と別れる.
正午からとある場所で認定受付なのだが,そこに向かうHPはKazchariには残されていなかった(赤表示).
そこで,署名したブルベカードとレシートをK木さんに託し,Kazchariはクルマのデポ地へ向かう.
陽は昇り,すっかり暑くなってきたがまだ9時前である.
デポ地から『たまゆらの杜』まではわずかな距離.
Topstoneをハスラーに積み込み,迷わず温泉に向かう.
とりあえず風呂だ.何が何でも風呂だ.
浴室内を目もうつろに,ふらふらと歩くKazchari.
カラダと頭を洗って,即Tシャツに着替え.
ごろ寝ルームに直行し,10時頃マットに横になる ⇒ 爆睡.
目が覚めると12時を過ぎていた.
認定受付どころか懇親会にも間に合わない.まぁ,仕方がない.
これ,スタートを6時にしてたら,ゴールから懇親会まで余裕があったかもしれんなぁ.次回への教訓やな(また走るのか?)
さて,この2時間の仮眠で少し頭がすっきり.
改めて「温泉+サ活」へ.とぶ.
そして腹が減る.

館内食堂で「味噌カツ定食」.
美味し.いや,この過酷なイベント後で美味くないわけがない.
繰り返すがチャリは良い.
己の生命体としての活動状態を極限にまで感じさせてくれる.
そして事後は睡眠が快感,温泉でとぶ,メシが美味い,これ以上の贅沢はない.
15時頃,『たまゆら』を出発.
いつものルートで旭川へ.
翌日の月曜日は有休を申請済み.
カラダの休息は元より,Topstone他の我が愛車たちをゆっくりと整備してやろう.
来週もまた,間違いなく生命を感じる(であろう)イベントが控えている.
