2023/10/14 Sat
思い出の島と輪行準備
最近,お楽しみイベントにフラられまくりのKazchari.
懲りずにまたしてもフラれる.
本来であれば,この週末は美深に遠征.
翌日グラベルロード(Topstone)で函岳山頂を目指すつもりだった.
そう,2年前のライドの再現である.
その函岳への林道は,8月21日から10月11日まで配電線工事のため通行止め.
それが解除され,冬期閉鎖までのわずかな期間に紅葉の林道を楽しむつもりだったのだが...なんと,今年は10月12日から即閉鎖とのお知らせが!
なんじゃそら!
結局8月末からは登れなかったっつーことか.
通行止めは10月末からと思いこんでいたが甘かった.
つーことで「函岳ライド」は次年度に変更.
とは言え「キャンプ+ライド熱」は冷めず.
週末の15日は天気も良いようだし,これはライドに出かけねば損である.
で,地図を眺めたり,計画していたが断念した場所はないかで再検討.
そこに浮かんできたのが...「利尻島一周計画」である.
そう,今年のGW前半.
あの事故さえなければソロで道北・稚内行を考えていた.
そのリベンジを果たす時がついに来たのだァ!
思えば,まだ大阪に住んでいた2001年9月.
ヨメさんとの北海道ツーリング中に利尻・礼文に立ち寄った.
利尻島の沓形キャンプ場に3泊ぐらいしたかな.
すぐ隣に日帰り温泉ホテルがあって実に便利だった.
釣り目的の長期滞在者に「ちゃんちゃん焼き」を振舞ってもらったりと実に楽しかった.
北海道に越した後も,稚内には何度も行く機会があった.
しかし,利尻島を遠目に見ながらオロロンラインを北上しつつも,実際に渡島することはなかった.
やはりフェリー乗船という手間が足を遠ざけていたのだろう.
今回は完全にプライベートな旅.
“面倒くさい”を越えて実行することが満足感につながるのだ!
行くぞ,利尻島!
稚内まではハスラー.
フェリーには乗せない.
運搬料金が高すぎる.
島にはチャリを持っていく.
オートバイのように車両甲板に乗せることも可能だが,その場合は当然料金がかかる.
しかあし,ここでチャリならではの裏技が...そう,輪行である.
輪行袋に入れてしまえば手荷物扱い,つまり無料となるのだ.
Kazchariがチャリ趣味を始めたのは2006年.
恥ずかしながら,今まで輪行袋を使った経験がない.
機会がなかったのだ.
ちなみに輪行袋やエンド金具などは,はるか昔に購入済み.
ブルべのためである.
ブルべの場合,途中で走れなくなる,つまりDNFになっても,運営は何もしてくれない.
自力で出発地点まで戻る必要があるのだ.
電車はもとより,タクシーやバスを使う場合にもそのまま載せるわけにはいかない.
「汚れるから」と拒否されても文句は言えない.
ゆえにお守り代わりに毎回輪行袋を持参しているのだが,幸いこれまで使った経験はない.
つまり新品のままである.
その輪行袋を解放する刻がついに訪れた!
出発前夜に輪行袋パッキングの練習を実施.
Kazchariは用意周到なのだ.
手持ちのエンド金具はリムブレーキ用.
オーストリッチ(OSTRICH) エンド金具 [リア用] エンド幅130mm ロード向け 110mm対応
必然的に持参するチャリはカラダに馴染みまくったDOMANEとなる.
まずは前後輪を外し,スプロケやチェーンにカバーを付ける.
オーストリッチ(OSTRICH) 輪行アクセサリー [フリーカバー] 大サイズ MTB/34T対応
マルト(MARUTO) チェーンカバー RS-C750 シルバー
輪行袋を展開し,付属のバンドや肩掛けひもを取り出す.
まずは自己流でエンド金具を装着,ホイールをフレームにくくりつけて袋に入れてみる.
あれ? おかしい.
縦型収納のはずがなぜか横型っぽい広がり.
それにホイールの固定も緩くグラグラする.
ここは素直に先人の知恵を借りることにする.
いろいろ見たが,これが一番わかりやすかった.
「けんたさん」と言えば,先日「NISEKO GRAVEL AUTUMN」の動画をアップしていた.
ゲストライダーとして呼ばれ,Kazcahri同様,Exロングコースに参加したはずだが,全く見かけなかった.
この動画を見て納得.
確かに周辺でも落車している人けっこういたな.
この手のファンライド(?)としては難易度高めやな.やはり.
TopstoneなNISEKO GRAVEL参戦記(その3)~PANARACER NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2023編
で,この輪行練習に時間をかけ過ぎたおかげで,他の準備ができなかった.
大丈夫か?
で,就寝.
土曜日の朝,いつも通り6時に起床.
家事のルーティンをこなし,DOMANEをガレージ前で洗車&整備.
室内使用だと駆動系もあまり汚れないな.
クルマに積み込み,出発したのは10時過ぎとやや遅め.
ここから稚内まで約260kmある.
国道40号を使った最短ルートを選択.
休憩もそこそこに走り続ける.
昼飯も音威子府のセイコマだ.
15時過ぎに目的地の『ヤムワッカナイ温泉 港のゆ』に到着した.
この施設,2007年に開業したが,新コロによる客足減で2020年に廃業.
その後,市の援助を得,経営者が変わって昨年再オープンした.
以前から興味のあった施設である.
これまで稚内の温泉と言えば,町はずれの『稚内温泉 童夢』しかなかったからだ.
(有名なライダーハウス兼の銭湯『みどり湯』も有名)
さて,リニューアルした『ヤムワッカナイ』.
実に素晴らしい施設だった.
まず料金が¥680と安い.
それにJAF会員サービスで施設内食堂のドリンクバー無料.
カードおよび各種電子決済化.
旅の間はこれが助かる.
ロッカーナンバー指定方式.
退出時に返却する.
3階にある脱衣室,浴室とも広くて清潔.
ホンモノ温泉なので,床がヌルヌルする.
油断すると転ぶレベルである.
肝心のサウナ室は熱源が見えない方式なので,ロウリュウ不可.
席2段でやや熱め.
入口すぐそばに水風呂.
3人は入れるので待ち時間なし.
港が見える露天風呂も広く,外気浴が心地よい.
通常タイプのイスが4脚ほど.
リクライニングな“ととのい系チェア”は浴室内のみ設置.
いつも通りの3セット終了.
これなら何時間でも入ってられそう.
2階に降りるとこれまた広大な休憩室.
食堂も併設.
そして...困ったことにコミックも超充実.
あかん.ここは人,いや旅をダメにする施設や...
結局,上質なアニメ化により一部界隈で人気爆発中の『葬送のフリーレン』,刊行中の全10巻を読み切ってしまった.
閉館は22時.
その少し前に再入浴する.
さて,今夜は道の駅「わっかない」で車中泊である.
いつも通り明日の朝食の買い出しのためセイコマに寄る.
駐車場にクルマを止め,ドアをよく見ると謎の表記が.
このセイコマ「稚内1条通店」の営業時間3:00~2:00とある.
意味がわからない.
ようするに1時間だけ休んで搬入と陳列か.
さすが港町の店,といったところか.
「こりゃ,明朝フェリーに乗る前に暖かいモノ食えるな」と何も買わず,道の駅へ向かう.
駐車場の角がちょうど空いていた.
寝心地改善のためWAQコットを車内に設置.
WAQ 2WAY キャンプ コット 静音 軽量 折りたたみベッド 耐荷重150kg ハイ/ロー切替可能 (オリーブ)
なんてこった.
デカ過ぎて助手席の幅に入りきらない.
ミスった.
昔買った別の安物コットだとぴったりだったので油断した.
仕方なく,コットなしでいつものエアマットを敷く.
WAQ キャンプマット 車中泊マット 厚手 8cm コンパクト R値 6.5 特殊ウレタン 軽量 インフレーターマット (OLIVE(オリーブ))
このマット,確かに8cmの厚みはあるのだが,寝ていると徐々に空気が抜けて前席と後席間のわずかな段差が腰にあたる.
寝床づくりには,まだ改善の余地があるなぁ.
思えば車中泊は『トカプチ400』の音更以来.
BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM400)-その0
あの時は暑かった気がする.
しかあし,今は北海道北限の10月.
その対策として,マイナス対応のごつい冬用シェラフを持参したが全然寒くない.
今でも確実に10℃以上ありそう.
これならいつもの3シーズン用シェラフでちょうどよさげ.
明け方の低温が少し心配ではあるけど.
つーことで明日に備え,22時半頃眠りにつく.
もちろん,アイマスク&耳栓着用で.
(その2)はこちら ⇒ DOMANEなサクッと利尻島一周ライド(その2)