TopstoneなNISEKO GRAVEL参戦記(その3)~PANARACER NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2023編

2023/9/24 Sun

人生は感動してナンボ

iPhone11 Pro

晴れ.温度:8 ℃,湿度:87%,体感温度:7 ℃,風速:3.0 km/時,風向:NE

まず結論.

いやホンマ,125kmで2600mアップ,しかも半分がグラベルという,むっちゃ“あたおか”(ホメ言葉)なイベントだった.
あまりにも“ヒドい”(ホメ言葉)ので,来年も絶対に出ます!(キリッ!)

Exロングコースの出発は6時半.
スタート地点から少し離れた「ニセコモイワリゾート臨時駐車場」にハスラーを停め,そこから1.5kmほど自走することになる.

昨夜は21時に就寝.
アラームを4時にセットしたものの,興奮&緊張して3時には起きてしまった.
イベント時あるあるやな.
ショートスリーパーなのでいつものことかも.

昨夜のうちに荷物はまとめておいたので,ハスラーにサクッと搬入.
チェックアウト後,例によって敷地内のローソンで朝食を購入.

念のため両膝に腸脛靭帯炎予防のテーピング.

ピップ プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着 テーピング 足・ひざ・ふくらはぎ用 50mm 2個パック ベージュ スポーツ

プラス,今日はガチライドなのでドーピングも.

アリスト スーパーメダリスト 500ml用 11g×8袋

まだ暗い中,モイワリゾートまで向かう.
途中で“らしい”クルマが次々に合流.
こんな早朝,目的地はみな同じ.

さて,オープンしてすぐの駐車場.
ハスラーからTopstoneを下ろす.

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寒い.
日焼け,ヤブ対策,落車モロモロを考慮し長袖インナーとレッグカバーを着用しているが,ウインドブレーカーも手放せない.
まだ日中の気温が読めない.
周りの参加者からも「寒い寒い」との声が.

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ウインドブレーカーを着たまま,スタート地点に向かう.
ここの駐車場でGarmin様のスタートボタンを押す.
ゆえに最終的な獲得標高が2600mを越えることになった.

ガーミン(GARMIN) Edge 1040 ソーラー充電対応モデル(Solar) / ソーラー充電非対応モデル(セット品有) GPS搭載 スピードメーター【最長30時間稼働/ソーラー充電で約45時間稼働】【日本正規品】

スタートの1時間前に「ニセコアンヌプリ国際スキー場第1駐車場」にin.

ブース開設や当日受付のスタッフ,およびカメラマンはいたが,参加者の姿はほとんどなし.早く来すぎたな.

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おかげで「軽量化」も並ばずに完了.これぞ三文の徳.

ヒマなので会場付近をウロウロ.
少し高台に上がると,遠方に雲海が見えた.

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さて6時半のスタート時間がせまる.
昨日お会いしたIさんとも合流.
YouTubeなどでちょくちょく見かける方の姿もあった.

さぁ,いよいよだ.
気合を入れてウインドブレーカーを脱ぐ.

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実は今回のイベント,走行中の写真があまりない.

ウェアブルカメラの類は持ってこなかった.
それに停車してのスマホ写真もいつもに比べると少ない.

理由?

前者は振動によるステーの緩みや落下が怖かったこと.
それにバッテリの保ちを気にするにもなんやしな.

後者に関しては...何よりグラベル走行そのものが楽しすぎた.
登りは自分の脚と心肺との対話.
下りは刻々と変わる路面状況に注意を払いながら必死にバイクをコントロール.

それが延々と続く.
写真なんて撮っていられない.止まるのがもったいない(くらい楽しい).

時間やルートの決まっていない,ガチのゆるポタだったら,いつものライドのように写真を撮りまくってたけどな.絶景続きやったし.

後に公式からウェブ販売される写真に期待.
購入後,このブログもアップデートの予定.

さて,スタート直後は下りが続く.寒くて鼻水がヒドイ.
下りきったところで登り開始.
例によってついつい踏んでしまう.
割と先頭に近いポジションで,最初のグラベルA「SHIMANO GRX GRAVEL」(4.6km)&B「WELCOME DAVOS GRAVEL」(4.6km)に突入!

序盤だけあってそれほど難易度は高くない...が,いやもーガチ勢がとんでもないスピードでかっとんでいく.
特に後半の下り!
経験とテクニックがモノを言う.

ヘタクソなKazchariはさすがに慎重に下るが,ディスクブレーキなのに全然減速せん! 怖っ!
一番ヤバイのは視力,そう動体視力の劣化問題.
じゃり,泥,亀裂,穴,グレーチング,石...生い茂った木々で暗くなると路面状況がさっぱりわからん.
それに未知の道だけにプラインドコーナーの先がどうなっているのかわからん...けど突っ込む!
こんな状況で景色を楽しむ余裕なし(レースちゃうって)

とりあえず無事に第一セクターを終えた.

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18km地点の第1エイド「蘭越せせらぎ公園」着.
じゃがいもケーキ(?)とスポドリで補給.

出走前は水,つまりボトルを何本持っていくかで悩んでいいた.
先月のような日中35℃近い気温ならともかく,20℃前半だとボトル1本で十分.

いい距離にエイドがあるので補給もできる.
コンビニや自販機は見かけなかったが,緊急時は公園の水道も使えそう.

水だけでなく,補給食の携行もある程度で良い.
エイドでいろいろ賄える.
ただし,いわゆる塩分チャージ系は必携.
後半になると,大腿や下腿筋へのダメージ大きい.
はっきり言ってツリそうになった.
停車せず,普通に回していたら落ち着いたけど,走行中,ここまでツッたことはなかった.

Meitan)メイタン 2RUN 15包入り(1包2粒入り) 5612

予防に飲んどけば良かった(サイクルポーチには入っている).

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逆光なのでまぶしい.
そうそう,路面状況をより確認したいため,今日はクリアレンズのサングラスにした.
これだけ日差しが強いと,昨日の調光レンズの方が良かったかも...と少し後悔.

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さて,エイドを出発.
エクストラロング専用グラベルC「HILL TRAVERSE」&D「CANNONDALE GRAVEL」に突入.

例によって写真なし.
前者はともかく,Dのエグさは...
チャート上,上り難易度5+となっている.つまり本日のダートで一番凶悪.

頂上付近に「Cannondale SP AID STATION」があり,そこへの道が穴だらけの半崩壊道.しかも斜度も13%越え!
ひいひい言いながらたどり着くと...

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あんぱんと赤コーラ(!)のおもてなし.素晴らしい.

ここにはお遊びでソファが設置.
みなさん,かなり脚にきているはずなのだが,さすがエクストラロングの猛者.
思い思いのポージングでソファ写真.

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休憩もそこそこに出発.
まだ半分も走破していない.

久々にグラベル写真.
ここは草やコケに覆われた道.平坦ハイスピードエリアですな.

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いただき画像
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農場わきの直線グラベルを経由して56.1km地点の第2エイド「道の駅らんこしふるさとの丘」着

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ここでは「じゃがバタ」「トマト」が提供された.

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そういやヒ素入りだったという水柱問題は解決したのだろうか?

これまた休憩そこそこに出発.
このNISEKO GRAVELはレースではないのに”足きり”があるのだ.
今のところ問題のないペースだが,この後いつハンガーノックに襲われるか...いや,その前に脚が残っているかだな.

大きな大会だけあって,救護車両も帯同.
各エイドにはメカニックブースもある.

ブルベ感覚だと,なんと手厚いサポートか,と思う.
まぁ参加費を考えると当たり前っちゃー当たり前.

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標識も多く迷うことはない.
一応道に迷った時のためにGarminにはコースを入れておいたが,全く見なかった.

そしてグラベルE「SPECIALIZED CRED HILLS」(19km)に突入.
普通に長い.

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このグラベルはロングコースと重複する.
ゆえに激坂にてバイクを降りて押している人多数.
確かに,普段から乗りこんでいないとなかなか走破するのは難しいと思われる.

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それにしても,このグラベルはダウンヒルが面白かった.
カラダも慣れ,バイクの操作にも(やや)自信がつき,だいぶカッとべるようになった.
こりゃハマるわ.

ただし...このスピードで落車したらタヒぬかも...

無事舗装路に戻り,宮崎から参加された方と談笑.
お互い「もう足が終わったぁ~」と定番の挨拶.

そして86.1km地点,第3エイド「名駒駐車場」着.
ミドル,ロング,Exロング全ての参加者が集うので大盛況.

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ここのエイドではお待ちかねのメロンが提供される.美味し.

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そしておにぎり.昼食やな.

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つーことで食べて出して,即出発.
うん.食事というより正に補給.
ファンライド以上レース未満な感じ.

続くグラベルF「RHYTHM RIVERSIDE TRAIL」(7km)は,馴染みのある河川敷のフラット.
最も難易度が低い...けど,”こういうのでいいんだよ”的な.

この「NISEKO GRAVEL」参加にあたり,2022年大会の様々な動画やブログをチェックしたが,みなさん後半になると「(グラベルは)もういいや...」とグチっているものが散見されるのが面白い.
Kazchari? まだまだ行けまっせ!

ただ,次のグラベルG「CHITOSE-RINGYO MIRAINO MORI」(7km)がボスキャラとして立ちはだかる.
最後の最後に,この登りは...なかなか...ガクッ

Garmin様のクライムプロ機能,今日のような日は機能させない方が良いかも.
残り距離と勾配で,精神にかなりのダメージ.

とかなんとか言いつつ,頂上からのラスト・ダウンヒル!
はるか先に見えるふもとに向かって高速で下り続ける.
高速で流れる景色.
カラダにダイレクトに伝わる振動.

この日の,この坂のダウンヒルを一生忘れることはない気がする.

まぁ,無事だったから言えるわけですが.
来年の出場,もちろんExロングコースでの参戦を決意した瞬間でもある.

で,最後の第4エイド105km地点「富岡克雪センター」着.

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足きりタイムクリア.
ここでは名産のブドウが提供.

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さて残りは18km程度.
いやぁ走りましたなぁ.

安心はできない.
ゴール地点までまだまだ登る.
そやけど,踏んだ力がちゃんと伝わる舗装路のありがたさよ.

本日のラストグラベルH「SHIMANO GRX GRAVEL」に突入.
往路と逆方向となる.

いただき画像
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そろそろ写真も撮ろうかと考えたが,各コースからゴールに向かうチャリがわんさか.
そうなると止まるのが面倒になり,右側からパスしまくる.

やがてグラベル出口に...あぁ,終わってしまった.
安堵感より寂しさの方が上.

ニセコのホテル街に入る.
思い出せ.スタートからどれだけ下りが続いたのかを.
そう,このイベント,最後の最後に舗装路とは言え,疲れ切った脚で結構な距離を登らせてゴールなのだ.

つーことでゴール.
時刻は13:50だったかな.
スタートが6:30だったので,だいたい7時間20分ほどか.

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「走行距離123km,獲得標高2,300m,グラベル率58%」というコースプロフィールからしたら,まずまずのタイム(レースではありません).

めちゃめちゃ楽しいライド&トレーニングでした.
やっぱグラベルはいいねぇ(顔,むっちゃ疲れてまんがな)

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完走賞(?)はニセコの地ビール.
ノンじゃなくて,ちゃんと酔えるヤツ.
今渡したらアカンやつ.

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¥500のクーポン券を使って少し遅めの昼食.
補給食系は勘弁ということで,がっつり健康系和食弁当(¥1,100).

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見た目よりボリュームがあって大満足.
味も美味しゅうございました.
固形物が食える=元気な証拠!

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昨日のFUN RIDEや,今日知り合った人に挨拶.
来年や,その他のイベントでの再会を願って会場を後にする.

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駐車場に戻り,Topstoneをハスラーに積み込む.
天気に恵まれた最高の一日だった.
ここでGarmin様をストップ.

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「どこかの風呂に入ってから帰るか」とも考えたが,そーすると一気に疲れがやってきそうで怖い.よって自宅まで直帰することに.

なーに,たかが260km,ハスラーで走破してやるッ!

札幌を抜けていつもの国道275へ.
滝川あたりで腹が減る.
ここ最近「新しいことを試してみるキャンペーン」中なので,以前から気になっていたラーメン屋に入る.

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えー,なんと言いますか...チャーシューメンに唐揚げをブチ込むという,ネーミングまんまでした.
これで¥1,200.
こいつの量マシマシの「キングチキンポークラーメン」(¥1,450)もあります(頼まなくて正解).

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なんだかんだで21時過ぎ帰宅.
ハスラーから荷物をおろして家に運び込む.

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以上,NISEKO GRAVEL参戦全日程でした.

その後,一週間ほど経過.
あらためて昨年あるいは今年の参加者の動画やブログを見返している.

ニセコグラベルで第一人者竹下佳映さんに教わる【新米ライター坂本の参戦記-後編】

やはり実走行後に読むと納得することしきり.

特に上記の記事の「コーナリングの際,路面状況によりクランク位置を平行にする方が良い場合もある.ロードのようにコーナー外側の膝を伸ばしきると路面からの振動吸収を受けきれなくなる」という部分.なるほどな.次は試してみよう.

それにしても,Topstoneはよく走ってくれた.

あれほど心配していたパンクをはじめとするメカトラは一切なし.
前後サス付きというグラベルロードの中でも,MTBよりの車体構成で重量はややあるものの,今日のような路面状況が目まぐるしく変わるコースに完全対応.
ホンマ,乗ってて楽しかった以外の言葉が見つからない.
万人にお勧めできるグラベルロードだ(他の知らんけど)

今年はケガやら天候不順のせいで,イベントキャンセルが続き,不完全燃焼気味だったが,この「NISEKO GRAVEL」のおかげで,多少やり切った感を得ることができた.いろいろ感謝ですね.

誰が言ったか,「日本ではグラベルロードは流行らない」と.
すまん.それは嘘だった.

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