2025/9/26 Fri
Back and Forth

自転車用品をどこで買うか?
かつては海外通販の「Wiggle」もしくは「Chain Reaction」をよく利用していた.
理由はもちろん安かったから.
昔は内外の価格差がエグかった.
タイヤやチューブ,パーツ,それにウェアもたくさん買ったなぁ.
Tacxのスマートローラーなんて¥11万...
確かこの2社は経営母体が同じだったはず.
品ぞろえや値段に少し違いがあって,頻繁に見比べてた思い出.
特にPBの「dhb」製品がお気に入り.
サイズはXSにしとけば,だいたいフィット.
「dhbはロードバイク界のユニクロ」なんて呼ばれていた.
ところが,新コロのせいなのか,自転車ブーム終了なのかで売上低迷.
他社に吸収やら何やらで生き残りをかけていたが,その過程で日本への配送が停止.以降,すっかり縁がなくなってしまった.
しばらくして日本への配送は復活したものの,円安もあって価格は軒並み高騰.
利用するメリットがなくなってしまった.
そんな中,新コロ後の海外通販業界に現れたのが...やはり中華サイト.
今や細かい備品どころか,フレーム本体やホイールとも中華ブランドがぶいぶい言わせている.
Kazchariも「ELITE WHEELS」の「DRIVE HELIX 57D」を購入.非常に満足している.
UCI認定だし,安全性や耐久性に関しても問題ないのだろう.
要は名無しでOEM提供してきたメーカーが前面に出てきて,本来の適正価格になったということか(たぶん).
さて,そんなコスパ重視チャリダーの終着点は「Aliexpress」.
有名な中華ECサイトと言えば,もう一つ「T」もあるが,怪しさレベルは比較にならない.どっちもどっちという意見もあるけど.
つーことで,最近はすっかり「Aliexpress」の利用頻度が増えた.
何しろ安い.それに,かゆい所に手が届くアイデア商品も多くて見ているだけでも楽しい.
もちろん,コピー品,海賊品,粗悪品には注意すべきだが,「欲しい商品がある ⇒ Amazonでチェック ⇒ Aliexpressで同メーカー同商品があれば価格を比較して納得できればポチる」が最近のルーティン.
特にBROMPTON関連はなぁ...やばいなぁ.
オリジナル設計の版権切れによって本体そのもののコピー品すら堂々と販売中(安い).
BROと言えばフレームに内蔵可能なツールキットが有名.
純正品はデザインも精度も最高なのだが,いかんせん価格が...
Aliexpressにて,格安の代替品を購入したが,今日に至るまで一度も使わずじまい.精度を試すチャンスがなかった.
上の記事内でも書いているが,BROの車載工具としては「15mmメガネ」が最重要.めずらしいサイズだが,こいつがなければ後輪を外せない.


ただし見ての通りの弱弱しさ(と粗さ).
緊急用と割り切らねば使いたくない.
「まっ,めったに使う事もないのでこれでいいっしょ!」と思っていたが,ここに来て心境の変化.
11月の旅に備えて,ついにと言うか,安心のために純正品に手をつけてしまった.
もちろんAliexpressでは販売していないので,Yahooショッピングにて購入.
セール中に買ったのでかなりお得.




格安品と比べると,さすがに高級感マシマシ.
純正品は金属製のタイヤレバーも収納できるのにも関わらず,不思議なことに重量は格安品と同じく200g.
ちなみに格安品の方が,ラチェットに付けるビットの種類は多い.
BROに不要なサイズも交じっているが,これは「BROMPTON専用ではありません」とのエクスキューズか?
肝心の15mmメガネの精度は純正品の圧勝.

いずれにせよ携帯ポンプは別途用意する必要あり.
さて,Aliexpressで最近買ったチャリグッズにボトルがある.
ELITEブランドの「FLYボトル」である.
軽量かつ,絶妙な柔らかさで中身を押し出しやすい.
飲み口も広く掃除も楽,と以前から愛用している.
もちろん国内正規販売品あり.
ボトルにしては結構なお値段.
ある日,いつものようにAliexpressをさ迷っているとやけに安い「FLY TEX」ボトルを見つけた.
ちょうど古い物との入れ替えを考えていたので,こりゃラッキーと,500mlと750mlの2本を購入.これで500mlの国内販売1本分とほぼ同価格.
注文後,しばらくして届いたので開封.
左側のジロ限定のピンクが”本物”.黒が今回Aliexpressで購入したモノである.

お分かりになられただろうか?
まず底の形状が異なる.
右の方が明らかに成形が雑.
そして,この角度ではわかりにくが,飲み口キャップの形状が異なる.
洗浄しにくい作り.
さらに,輸送上の問題かもしれないが...

長時間押しつぶされていたのか,あちこちにへこみがある.
内側から押しても元に戻らない.
そもそも,ボトル全体の表面処理も柔らかさも全く異なり,全般的に硬い.
もちろん,全く同じ製品(シリーズ)ではないので,黒い方も正規品かもしれんが...たぶん〇〇〇〇やな.
精密機械ではないので,ボトルとしての役割は果たせそうだが「やっちまった」のは確か.さすがAliexpress,油断するとこうなる...という見本.
以上,ツールケースとボトルに関して「やっぱ格安品はヤバイ」と再認識してしまいそうだが,最近とんでもない製品を見つけてしまって困惑気味.
違法行為に加担したくはないので,極力ぼかして紹介するが,日本で一番売れているプラモデルの話.
それは新コロ禍の巣ごもり需要を契機に売れに売れ,転売ヤーが跋扈.
ネットで予約が開始されるや即完売.
リアル店舗での発売日も早朝から並ばないとまず手に入らない.
抽選の倍率もエグイ.
確かにメーカーの技術力はとんでもなく高く,その完成度からするとあり得ない低価格で提供されている.
Kazchariも並んだり探し回るほどではないが,目当てのブツを見つけた際には即買いしている(積みプラが増えていく...).
かように人気があるシリーズなのだが,歴史が長い分,初期の製品に関してはプロポーションや構造に難があるモノも少なくない.
その筆頭が,本編ではなくスピンオフ作品に登場した,主人公のとあるライバル機である.
凶悪な顔つき,巨大な体躯にクソデカイ盾と核弾頭バズーカを所持.
敵の技術が反映された異形のシルエット,そして物語での活躍により,かなりの人気を誇る機体である.
もちろん放送(発表)時から今まで何度かキット化されているものの,残念なことにいずれもハズレ.特に旧小スケールモデルは「シリーズ全品を通して最低最悪のデキ」とさえ言われている(諸説あります).
もちろんこの様なキットは他にもあるが,人気のある機体は「Ver.〇〇」という形でリファインされている.
だから安心というわけでもなく,モノによっては賛否両論.
二次元のモノを三次元に起こす.
そこに設計者のセンスや技術的な問題が重なって,いわゆる”決定版”のリリースは難しいのだろう.
ところがだ.
先日,YouTubeにて,その不遇なキットがビッグサイズかつ,とてつもない造形・ギミックで紹介されていた.
「あれ? こんなん出てたっけ? 年末商戦用のサプライズ発表?」
違った.
版権とは無関係のサードパーティが機体の名称をごまかし,一部パーツのデザインを変更し,あくまで”似ているけど別物”という体で勝手に製造・販売しているのだ.
端的に言えば海賊版.
しかし...これがまた異常にかっこよい.
プロポーション,ディテール,可動,それに電飾&電動ギミックまで,どう考えても本家を越えている.
何より...安い.
もし,本家が同じ仕様で販売したらこの3倍の値付けになるのではないだろうか...そして発売時には転売ヤーによる争奪戦が予測される.
このメーカーは他にも同コンセプトのロボを販売しているのだが,こいつも神懸ったデキ.
プロポーションは元より,特徴的な4枚羽のギミックも凄まじい.
もちろんプラモデルである以上,パーツの合い,表面処理,組み易さなど着目すべき点は他にもあるが,とりあえず完成体のルックスは最高である.
正直,ニセモノがホンモノを越えてしまっている.
ただし,動画にしても記事にしても,実はステマであり,実物は大したことないかもしれんが,十分食指がそそられるプロダクツだ.
(買うんでしょ?)
い,いや,こんな違法販売に手を貸すわけには...ぐぬぬ
がんばれ財団B! もっと(かつての様に)容易に入手できるようにしてくれーッ!