2025/6/14 Sat
Never Ending Climb

曇り.温度:17 ℃,湿度:79%,体感温度:15 ℃,風速:10.6 km/時,風向:SSE
前回はこちら ⇒ EMONDAなBRM614もっと当丸コースター300(その2)
ここからはちょうど先週走ったばかりのFlècheのコースをなぞる.
要は...また登るのだ.
前回はMさんと話しながら登ったので,あっという間にクリアした気がするが,今日は長い.それに暑い.
チャリの種類は違うが,一週間ぶりの「樺立峠」着.


そして,またまた”コースター”.
前回は寒すぎたのでジレを着用したが,今日はそのままGo!
下りきると羊蹄山が見える.
同じ場所(と思ってたら違った)で撮影.
今日の方が山がよく見えるなー(棒).


倶知安町内に入ると,翌日開催の「NISEKO CLASSIC」の看板があちこちに.
盛り上がってまいりました(そうか?).

新コロ以降,何やらあちこちでサイクルイベント存続の危機が叫ばれているそうな.地元だと美瑛もそうだし,美山TTとか...比較的小規模な大会?
地元の理解が得られにくい,もっと言えば地域振興につながっていかない.
結果,協力が得られないとか.
なんか外から来た人たちが勝手にやってきて大騒ぎして,帰っていく...そんなI印象?
まぁ,サイクリストは地元に金を落とさないという意見もあるし.
それに加えてイベントの参加費もかなり高騰した.
運営費他,いろいろと費用がかかるのはわかるが,¥10,000近く払って出てくるエイドの食料が...これ?というパターンも少なくない.
確かに普段開放されていない道を走れるなどの特典もあるけど,やはりコスパを考えてしまう.
その点,ブルベは格安.そして満足感・達成感も半端ない.
丸1日以上,とことん楽しめる.
あくまで”私的サイクリングの集まり”なので,比べるのもおかしいか.
今のKazchariにはちょうど良いチャリイベントがブルベ.
...とかなんとか考えながら次のPCを目指す,
【135.8km地点:PC2 セブンイレブン倶知安基町店】

ちょうど昼時.
もしかしたら先行者がいるかと思ったが誰もいない.
PCはここで正しいはず.
そこへ巡回車のT夫さんが登場.
先行者はメンバー的に「腰を落ち着けて食事をする」という発想がない人たちだそうだ.さもありなん.
がっつり目の食事をして,「ニセコHANAZONOヒルクライム」(と同ルート)に挑む.

さて,この踏切を渡ると,正にレースの際に走った公園内コースに入る.位置取りに重要な場所.思い出すなぁ,あの時の緊張感.
計測ポイントを越える.
さぁ,アタック!...なんてするわけがない.
このブルベ,まだ中盤なのである.
「疲れないヒルクライム」を意識しながら登る.
登攀中,ガチないで立ちのチャリダーと数台すれ違う.
おそらく明日のレースに出る方々だろう.
軽く会釈するが,中には「ブルベ,がんばってくださ~い!」との声も.
反射ベストでバレたか.
さて,そんな中,淡々と登るが...このコース,こんなに長くて斜度あったっけ?
確かに140km走ってきてからの登攀である.
あの日のように軽やかには登れない.
ちゃんとウォーミングアップしてからのサラ脚スタート,およびレース環境(アドレナリンドバドバ)の偉大さを痛感.
例のゲートを越えて残り5km.
後に知り合いになったTさんにチギられたのはこの辺だったなぁ...と思い出にひたっているうちにゴール.
タイムは...まぁいいや.

【151.6km地点:通過チェック2 ニセコ町五色温泉インフォメーションセンター】
ここもクイズ.
登山客の足洗い場に関する問題だったが,後でゴール時に聞いたところ,正答率が(現在)5割程度とのこと.
まぁ,確かにややこしいわな(問題文をよく読めばわかる).
ちなみにKazchariは誤答.周辺写真を撮っていたのでセーフ.
やはりランドヌ札幌さんのチェックは油断できん.

「ニセコHANAZONOヒルクライム」終了後の下りコースに入る.
これまでにない良い天気.
ニセコ周辺だけのサイクリングであれば,ゆっくりと景色を楽しめるのだが,このブルベ,まだ半分を過ぎたばかりである.

これまでは左折して倶知安へ向かっていた交差点.
今日は右折して岩内方面へ向かう.
いわゆる「ニセコパノラマライン」に突入.要するに...またしても登り開始(もうどうなってもいいや).
景色は良いが,これだけヒルクライムが続くとさすがに辛い.
ゆっくり登っていると,後方から軽やかなハイケイデンスでガチ勢なロードバイクが迫って来た.
あっという間に抜かれる.
明日のレースの試走と見た.
NISEKO CLASSICのKOM看板発見!
もちろんストップ.

後でSTRAVAを確認すると,結構な数の参加者がここで写真を撮っていた.
そらそうだ.
ここからはお待ちかねの”コースター”タイム.
さすが格式あるレースに使われるだけあって,路面状況は良好である.
そこそこスピードが出てしまうが,スリップは元より動物に要注意.
出くわさなかったのは,運が良かっただけ.
久々の平坦.
追い風の中,下ハン握ってGoGo!
【182.3km地点:PC3 ローソン岩内大浜店】

もちろんPCには誰もいない.
岩内に来るのも久しぶり.
道の駅のオンラインスタンプを押すつもりが,道の駅がコースから割と離れているため断念した.
さて,これからいよいよ最後の戦い(登り)が始まる.
ブルベ名にもなっている「当丸峠」へと向かう.
持参したエナジーバーの他,ここのPCで買った「麦茶」「エナジージェル」「トロピカーナ」を注入.まだまだ日は高く,暑い.

積丹半島に突入.泊村にある『とまりん館』前にてストップ.
まだ再稼働してないんだっけ?
いつか時間があれば立ち寄りたい施設.
原発の是非に関係なく,知るべき情報はあろう.

海岸沿い.地味にアップダウンが続く.
ちょうど昨年の「NISEKO GRAVEL」のアフターライドとして積丹を走って以来である.

立て看板が連続して並ぶ.
「駐車禁止」とあるが,要するに「密漁防止」のためだろう.

神恵内村手前,2004年の台風18号で倒壊した橋(たぶん).
しかしまぁ,よく通したものだ.
確か1980年代後半に北海道ツーリングした時は,この辺りに道はなかった,つまり積丹半島一周はできなかったように記憶している.

もうじき当丸峠の入口のはず.
ボトルの麦茶は残り3/4.
どこかで補給しておくかと思ったが,商店も自販機も見当たらない.
村の入口のガソリンスタンドに赤い自販機を見かけたが,遠目に見て「coke-on」対応でなかったのでパス.
うーん,たぶん大丈夫.
ヒルクラそのものは15kmほどだし,今の麦茶の量でなんとかなるでしょう(ヤバかった).
で,いよいよ最後の大物峠登場.
最初は緩やかだったが,シェルターが出てくるとヤバい.
カーブを描きながら平気で8%,9%の表示が出てくる.
こちら側(神恵内)からの登りは初めてだが,どう考えてもあちら側(古平)から登る方が楽.
幸い交通量は極端に少ないので,変なプレッシャーを感じることなく,己のペースで淡々と進む.
やがて,前方いや前上方に高架橋が見えてきた.
「あそこまで登るのか...」
三国峠の高架が現れた時と同様の絶望感.
とは言え,目標(ゴール)が見えると脚が回る.
180°カーブで高架橋を上がっていく.

さらに進むと,眼下にこれまで走って来た道が見える.
やっぱりチャリの走破性はすごい.
この距離と高さを人力で登ってこれるのだから.

前回(反対側から)走った記憶があいまい.
どこからコースター開始だっけ?
シェルターをいくつも通ったが,一向に下りにならない.

「とうまるシェルター」の表記があるシェルターを越えて,次へ.
ついに「古平町」と「神恵内村」の境となるシェルターに到達.ここが頂点のハズ!

本ブルベ,最後にして最大の”コースター”開始!
正真正銘,豪快なダウンヒル!
まぁ,とりあえず日が落ちる前に山越えできたことに感謝.
夜だと寂しいにもほどがある道.実際,チャリどころかクルマすら5台くらいしか見なかった.週末なのにな.
【236.8km地点:PC4 セイコーマート古平店】

巡回中のT夫さんのお出迎え.
「いやぁ,当丸峠,キツかったです.でもこれで山場は終わりですよね~」と喜びながらグチる.
T夫さん「何言ってるんですか,まだまだこれからですよ~安心したらダメですよ~」
えっ? どゆこと?
あわててサイコンの獲得標高を確認する.
最終的に獲得すると思われるのが「4,790m」前後.
それに対し,サイコンの表示は...まだ4,000mに達していなかった.
...な,なんだと?
(その4)へ続く.