2025/5/31 Sat
Getting back to basics

曇り.温度:17 ℃,湿度:73%,体感温度:17 ℃,風速:4.8 km/時,風向:E
近々とんでもない獲得標高のブルベが控えている.
その名も「BRM614もっと当丸コースター300km」.

300kmに対して獲得標高が5000mを越える正真正銘の山岳ブルベ.
1日のライドとしては,これまでに経験したことのない登りとなる.

あくまでデータ上なので,実際はもう少し低いが,それでもねぇ...
実は昨年も,”もっと”がつかない「当丸コースター」にエントリしていたが,悪天候のためDNS.
カラダと機材への負担,それに安全を考えて,出発時から雨の場合は走らないようにしている.
「ロードバイクで200や300なんて,あっと言う間に終わって面白くないぜ!」とイキり散らかし,ここ最近はファットやらBROMPTONやらグラベルロードを持ち出していたが,さすがに今回はヤバい.
ここは一発,飛び道具のEMONDAで走ってみることにした(あくまで内定).
ブルベでは初使用である.
いわゆる固いフレームなので疲労が蓄積しやすいが,300km走破は経験済み.
平地巡行はともかく,連続する登りで脚力をどこまで温存できるか.
つーことで,今日はホームマウンテンたる旭岳をベースに「疲弊しない登り方」を考えるライドにした.
久々のEMONDA.
昨夜のうちにDi2を満タンにし,タイヤ圧を5Barに.
パナの紫TPUは優秀なのか,あまり抜けていなかった.
9時頃に自宅を出発.
いつもの忠別川サイクリングロードを使って,旭岳を目指す.

「悠久富源」.いい言葉だね.
この写真を撮っている時,3台チームのローディが走って来た.
軽く会釈するが,知り合いではないようだ(たまにSTRAVAでつながってたりするけど).

もしかしたら,この方々も旭岳狙い?
となれば,ペースメーカーになってもらいますか...と勝手な妄想(ひどい).
残念ながらサイクリングロードと道道の分岐点で,別方向へ行ってしまった.
Kazchariは直進して忠別ダムを目指す.
本日最初のヒルクライム.
タイムは考えず,ヒルクライムの基本である「引き足を使う」を実践.
うむ.悪くない.
推進力の要たる大腿四頭筋(大腿直筋)がさほど疲れていない.
いざという時に使える余力が残っている.

やはり,ここはいい場所だ.
気が付けば今年も満水となり,湖底ライドの機会を逃してしまった.

ダムを渡りきって反対側へ.

すっかり植物が元気に.
それにつれ蟲どもも増えてきた.
まぁ,中には美しい神の創造物もいる.

ミヤマカラスアゲハ.
本州では見られない蝶らしい.
その一方,北海道では「マイマイガ」が大発生中.
10年周期で再び?北海道で”最恐毒蛾”マイマイガが大量発生中!幼虫や鱗粉に触れると皮膚がただれる恐れ…あなたのマチは大丈夫?
実はKazchariも先日被害にあった.
いつの間にか首筋にマイマイガのグロテスクな幼虫がくっついていた.
手で取り除いたのだが,潜伏期間3日ほどで赤いぽつぽつとかゆみが発生.
今も寛解と悪化を繰り返している(病院に行くほどではない).
後悔しているのが,慈悲の心からその幼虫を外に逃がしたこと.
ブチ〇してやればよかった(国も駆除を推奨).
以前どこかで「蝶と蛾に違いはない.キレイかキタナイかだけ」という話を聞いたことがあるが,実はこれは大ウソっつーか,根拠なし.
学術的な違いもあるらしい(例外も多い).
この文献では言及していないけど,幼虫の毒性にも違いはあるのだろうか?
Kazchariが地球上,歴史上でもっとも敬愛する作家ヘルマン・ヘッセは蝶の採集家としても有名だった.

ダム湖に沿う道.
ここの林間は年中通してお気に入り.

いつもの源水公園には寄らず,即,旭岳ヒルクライム開始.
この山は最初と最後だけ斜度高めなのが特徴.
もちろん,とばさず,当初の目的である「疲れない走法」を意識.
これまで読んできた数々の書籍や動画の内容を思い出す.
「軽めのギア」「体幹固定」「上体を起こす」「ハンドルグリップを握りこまない」「引き足」「サドル前荷重」「休むダンシング」「呼気を意識」などなど.
要は基本に帰るということ.
まぁ,いつもやってるっちゃあ,やってる...つもりやけどな.
旭岳には途中3か所ほど平坦~下りポイントがある.
そこではアウターに切り替えて,速度を稼ぐ.
てな感じで,意識高めで登ると(タイムはともかく)めちゃめちゃ楽に登れた.
暑くもなし,寒くもなしの適温に恵まれたせいかも.

ビジターセンターへ.
ここではご褒美の赤コーラ,といきたいところだが,面白そうな製品があったので試す.実にヒルクライム後向きの成分.

下りに備えてジレを羽織る.
少し下ると旭岳温泉の石碑.

その正面にあるホテルには桜がまだ咲いていた.

通常なら下るにつれ徐々に気温が上がってくるはずだが,今日はそうでもない.
日が少し陰ってきたか.
源水公園に立ち寄り,ボトルに天然ミネラルウォーターを汲む.

時間的余裕はまだある.
先ほど,体得したかもしれない「引き足メイン走法」を確かめるため,道道1116号,通称「ユイの壁」も登ってみる.平均斜度10%を越える坂である.

登り切る.確かにいつもより楽なような気がする.
まぁ,タイムは度外視だが.
で,爽快ダウンヒル.

美瑛市街地まで移動して,いつものセイコマで昼食.

食事を終え,出発しようとすると知り合いのMさん登場.
十勝岳の分岐まで登ってきたという.
あーそう言えば,今年はまだカミヒルしてねーや.
「もっと当丸コースター」は,言わば9月開催の『カミヒル』前哨戦.
何を隠そう今年初エントリーとなる.
表彰台はさすがに無理ゲーだが,せめてベストタイムを狙いたいものだ.
プライベート走行ではない,レース・マジックに期待.

帰り道,いつもの倉庫前で.
ご覧の通り,今日のライドではウネウネ直線番長ホイール(DRIVE HELIX 57D)のまま(カッコイイは正義).
決戦時には「BONTRAGER RSL37」にTPUと「AGILIST LIGHT」を組み合わせる予定.さらなる軽量化を目指す.
本日のまとめ.
最適解としては序盤は引き足を多用して,大腿四頭筋を温存すること.
そして前乗りも重要.
ただし,今のポジションでサドルの先っちょにケツをのせ続けるのは辛いので,サドルを前方に1cmほど移動してみる.
明日も試走するかな.