2025/9/27 Sat
時には星の下にて

晴れ.温度:21 ℃,湿度:56%,体感温度:22 ℃,風速:13.0 km/時,風向:WNW
本ブログでも度々登場する”BROMPTONマイスター”O西さんを誘い,秀岳荘(白石店)主催の「BROMPTONミーティング北海道」に初参加した.
毎年道内各地,場所を変えて開催.
今年で第21回となる知る人ぞ知る歴史あるイベントである.
ルート変更【かなやま湖】BMH/ブロンプトンミーティング北海道2025のお知らせ
今年は南富良野の「かなやま湖」が会場.
自宅からは約90km.
日帰りで十分往復可能な距離だが,せっかくなので前日入りしてキャンプすることにした.
現地の「かなやま湖畔キャンプ場」は,昨年のGWに息子と利用したことがある.
ロケーション最高かつ入浴施設も併設.
フリーサイトの利用料金はそこそこ(大人1名¥1,000).
気になる点としては,湖に向かって傾斜している土地なので,テント設営に適した平地を探すのが大変なこと.
就寝時のカラダの傾きが気にならない人は無問題.
土曜日の朝.
BROMPTONとキャンプ用具一式をハスラーに積み込む.
途中,富良野にてラーメン.美味し.


食事中,O西さんに連絡.
「今,富良野でラーメン中です.O西さんのロンリーナイトを邪魔したいので,隣にテントを張ってもよいですか? ダヒャダヒャ」
と,一応お伺いをたてる.
だってさぁ,O西さんも久々のキャンプらしいしぃ,元々は山屋さんだしぃ,ひとりテントでウィスキーちびちび系かもしれへんやんかー(偏見).
ここは大人のマナーとして要確認である(文体がおかしい).
まぁ,特に気を遣う必要はなく,なんとなーく「15時頃現地集合.サイト探し」で話がついた.
で,なんだかんだでKazchariは13時過ぎに現着.
O西さん到着前に買い出しライドを済ませましょう.
早速BROをセットアップ.

キャンプ用具をどれほど積もうが,BROならスキマに収納できる.
管理棟にて受付を終える.

もちろん明日の「ミーティング」は受付の人もご存じだった.
さて,今から向かうのは10kmほど離れた幾寅の市街地.
ほぼ湖岸沿いを走る平坦道.
レーパンもジャージもなし.
ここに来たまんまのTシャツ,半パンで走る(メットはかぶりますよ).
この上なくベストな気温で,涼しくて汗もほとんどかかない.

あっという間に10km走破.
買い出し前に映画『鉄道員(ぽっぽや)』(1999)のロケ地である「幌舞駅」=「幾寅駅」の見学でもしますか.

うちのヨメさんが健さんの大大ファンで,それこそ任侠映画時代の日本刀を握った大判ポスターを部屋に貼っている(とは言えヤクザ系は観たことがないらしい).この『鉄道員』も公開時,二人で劇場で観た.
旭川に引っ越した後,最初の冬に訪れたのがこのロケ地だった.


幾寅駅っつーか,根室本線富良野ー新得間は2024年に廃止.
今や汽車が走る風景を見ることはない.
撮影時のセットが今でも保存されている.



展示館となっている駅舎内には入らず,主目的である買い出しへ.
幾寅にはセイコマもセブンもあるが,ここはホクレンショップでしょう.
安くて品揃え豊富.

20%オフの見切り品を買いあさる.
それにしてもBROの積載能力にびっくり.
パック肉2,2リットルの水,缶チューハイ3,ポテチ,総菜パン,カップヌードル,アイスパックなどなど,これらの食材をフロントバッグに詰めても余裕.
ロードバイクで運べる量ではない.
しかし,BROの場合,バッグはメインフレーム直付けなので,走行中も恐ろしく安定しているのだ.
ホンマ,よくできている(空気抵抗は除く).
これで11月の四国一周時の安心感が上がった.

15時に間に合わせるべく激コギ.
明日のイベントで通過するはずだった「鹿越大橋」は工事中.

この橋は黄緑のペイントが美しく,下から見上げた構図が実に素晴らしい.
で,予定通り15時過ぎにキャンプ場帰還.
メールを送ると,O西さんは”思い出の”落合駅を散策中らしい.
「先にテントを張る場所を見つけといてください」との指令を受けた,

「かなやま湖畔キャンプ場」は広大なものの,既述したように平地が少ない.
前回も良い場所を見つけるのにかなり苦労した.
Kazchariのキャンプ歴は40年ほどと長い.
その間,身に着けた良いテントサイトの条件として「平らであること」の他に,「駐車場から離れていること」「窪地でないこと」「トイレと炊事場の中間点」「ファミリーテントのそばは避ける」などがある.理由は...まぁ,想像つくわな.
しばしうろうろ.
そしてようやく理想の場所を見つけた.

テントを張って中で横になる.OKだ.
より快適な寝床にするため,コットとエアマットを設置.
作業中,O西さんも到着.
予定通り隣にテント設営.山屋さんらしい超軽量の「GORE LIGHT」だった.
雪山以外で地面の上に張るのは久しぶりとのこと.さすがである.
O西さんもBROをテント脇に駐輪.通りかかった明日の参加者に声をかけられる.うむ.やはり何名かはこのキャンプ場に泊まっているようだ.

入浴センターは小規模.混む前に行くのが正解(¥500).
さすがにサウナは設置されていないが,それは仕方がない.
風呂あがり,O西さんは肉の追加購入のためクルマで幾寅へ.
Kazchariはキッチンの準備,と言っても普段から家で使っているコンロを用意するだけだが.
O西さんが戻ったので,さっそく乾杯.
飯は炊くのと後始末が面倒なのでパック飯を温める.
白米どころかパック飯ですらいつの間にか値段が上がっていてびっくり.

今さら目隠しに意味があるのかないのかはさておき,酒が進む.
アテは各種「味付き焼肉」を「もやし」と炒めるだけ.
だが,これだけで実に美味いのだ.

食べ過ぎて,飲み過ぎて,話し過ぎて,笑い過ぎて,写真撮り忘れ.
気が付いた時には,〆の「ホルモン焼き」しか残っていなかった.
味付きではあるが,追加で魔法のアウトドアスパイスである「ほりにし」も投入.

美味さ100倍.
まぁ,キャンプ飯は何食べてもたいてい美味い.
思えば,ここ数年はソロ,もしくは家族キャンプばかりだった.
かつてオートバイで日本中を回っていた頃は,キャンプサイトで偶然隣りになったライダー他と,よく一夜限りの宴会したものだった.
今回,初対面ではないないものの,同年代かつ同趣味であるO西さんと飲んで騒いで”あの頃”の感覚が蘇った.
それに...やはり,キャンプは良い.
たまには土の上,星の下で食べて寝ないと魂が干からびてしまう気がする.

ただし,9月末の北海道の夜はかなり冷え込む.
ある程度予測していたので,ダウンジャケットや長靴を持参してきたが,さすがに氷入りのチューハイだとカラダが震える(アル中ではありません).
そこで登場するのが,O西さんが持ってきたワインを暖めた「ホットワイン」.
先にチューハイを飲んでいるので,いわゆるチャンポン.
翌日の頭痛を始めとする二日酔いが心配だったが,ホットにしたことでアルコールがとび,ぶどうジュース化.
特に無問題.新たな知見だ.
何か気持ちくなって,もはや明日のミーティングはどうでもいいような...(おいおい)

既にかなり酔っているので,対象も構図もめちゃくちゃな本日最後の一枚.
キャンプ場のマナー的に21時前には宴会終了.
歯を磨いてトレイに行く.
ランタンの光が届かない場所で空を見上げると満天の星.
明日も晴れそうだ.
(その2)に続く.