2025/5/9 Fri
桜の木,上から見るか下から見るか

晴れ.温度:17 ℃,湿度:40%,体感温度:18 ℃,風速:5.2 km/時,風向:SSW
今週末は雨予報.
桜の見ごろは今日が最後かと,昼から有給休暇を取ってBROMPTONで出撃した.いい職場だ.
旭川近郊の桜の名所と言えば,まずは動物園隣接の旭山公園の名があがる.
ここは夜桜が有名.
他には神楽岡公園,常盤公園がある.
Kazchariのお気に入りは聖台ダム.
一週間前に訪れた時は全然開花していなかった.
そろそろ満開だろうと,当初はこの聖台ダムに向かうつもりだったが,SNSで『Cafe YAMAICHI』さんの「深山峠の桜,満開でーす!」との投稿を発見.
これは行かねばなるまいと,行き先をあっさり変更.
午後出発なので時間が無い.
自宅からの自走だと途中で挫折しそうだったので,ハスラーにBROを積み込む.
そして,いつもの「美瑛スポーツセンター」までワープ.

BROを降ろして,ここから深山峠に向かう.
まずは美瑛川沿いの堤防へ.


もう少し”光”が欲しいところだが,贅沢言うまい.
色々と構図を考えつつ撮る.
望遠でボケも狙うが,iPhoneだと限界が.
BROにはあまりスキマが出ないので「ポートレートモード」も使えるかも.
(スキマ=空間が広いとそこだけボケないので気持ち悪い画になる)

堤防を後にする.
有名な「赤い屋根の家」が見える.
おそらく,美瑛の丘で一番写真に撮られている建物.

地獄坂の沼崎道路を登って『YAMAICHI』さん前へ.
せっかくなのでソフトクリーム...と一瞬ココロ惹かれたが,ここで寄ってしまうと100億%目的地に到達しないと思われるため断腸の思いでパス.
「かみふらの八景」の写真だけにとどめる.

国道を少し南下して「深山峠さくら園」着.
いつも脇を通り過ぎていた場所.
じっくりと散策するのは初めてである.

桜の木が実際に生えているのは,国道より降りた場所.
まずは上から眺める.
想像よりも小規模(本数少な目)だったが,美しい.

未舗装の道を慎重に降りる.
Topstoneなら平気だが,スリックタイヤのBROだと急斜面グラベルが怖い怖い.
パンクもしたくないしな.
今度は下から見上げる形で.
太陽の位置がちょうど良い.

正直,桜の密度がもう少し欲しいが...
同じ場所に停めて,構図を変えて撮ってみる.



国道に戻るのもあれなので,Google先生を信用してグラベルをそのまま走行.
走りやすく曲線が美しい田舎道.
また,楽しいルートを発見してしまった(BROなので,おっかなびっくりだけど).

無事,舗装路に接続.
いくつかの坂を越え,デポ地に向かう.
「新栄の丘」にて,赤い屋根の家を今度は上から眺める.

再び「望遠圧縮(ボケ)写真」に挑戦.
さっきよりは”ぽいっ”.
素直に一眼,持ってくれば? BROのおしゃれチャリダーなら.

美瑛川沿い堤防に戻る.
時間帯が変わり,光の強さと向きが変わった.
今度は前ボケで.

最後に駐車場横の神社(?)にて灯籠と桜の組み合わせ.
あぁジャポニズム.

チャリ趣味を始めてから,季節の変化に敏感になった.
暑さ,寒さ,温かさ,涼しさ,風,雨,雪,そして匂い...
植物に代表される目の前に広がる景色の変化.
特に春の桜,秋の紅葉.
どこかが満開,最盛期になった聞くと観に行きたくなる.
たとえ毎年同じ場所,同じ景色であったとしても,それは永遠ではない.
名画『ブレードランナー』(1982).
レプリカント・ロイの最期のセリフが身に染みる.
おまえたち人間には信じられないようなものを私は見てきた。オリオン座の近くで燃える宇宙戦艦。タンホイザー・ゲートの近くで暗闇に瞬くCビーム、そんな思い出も時間と共にやがて消える。雨の中の涙のように。死ぬ時が来た。
誰もが固有の風景を記憶している.同じモノはない.
老年期の入口に立つKazchari.その思い出たちがひたすら愛おしい.
...と,少々辛気臭くなってしまったが,やっぱりBROMPTONはこんな感じのゆるポタが正しい運用ですね.