ファットなメンテとネパールカリーライド

2024/1/27 Sat

あの頃.

OLYMPUS TG-5

曇り.温度:-4 ℃,湿度:81%,体感温度:-5 ℃,風速:4.0 km/時,風向:NW

土曜日である.
午前中に時間ができた+吹雪なし.
これは出かけねば.

とりあえずの目的地は「ヨシリン」さん.
昨年のクリスマスに訪れたところ,見事に年末休業.
今回はそのリベンジも兼ねる.

ファットな自転車屋巡りとクラッシュライド

オーバーホール後,通勤で毎日使用,山登ったりレースに出たりと酷使したファットくんの点検もお願いしたい.

まずは駅前方面へ.

OLYMPUS TG-5

旭川の歩道は広いため,歩行者と自転車共用可が多い.
ただし冬はやっかい.
除雪は入っているものの,幅が狭くなるため歩行者を追い抜くことは難しい.
もっとも,この時期に外を歩いている人はほとんどいないけど.

OLYMPUS TG-5

スムーズに駅前まで移動.
長らく地元住民のKazchariだが,鉄道の利用は数えるほど.
札幌に行くにしても高速バスが安くて便利.

で,そのまま旭町方面へ.
今回は無事営業中.

OLYMPUS TG-5

駆動系を中心に点検してもらう.
特に問題なし.
さすがスペシャのファットだ.なんともないぜ!

台湾旅行経験者のお客さんから「(Kazchariに)あげてください」と店長さんに託されていた,仏式⇒米式バルブアダプターをいただく.
旅行中,あちこちでポンプは借りることはできるが,仏式対応のモノはめったに存在しないらしい.ありがたい.

そうそう,先日「環島」のチャリを持参からレンタルに変更する旨の記事を書いた.

ここにきて「環島」プランに大変更!?

早速,先方のMathewBikeさんから連絡あり,無事希望の「Surly Touring Bike」が予約できた.

https://mathewbike.com/touring-bike-rental/

デポジットは1,050台湾ドル(約¥5,000).
PayPalで支払った.事前にマイナンバー登録してて助かった.

後は借りれる用品の確認と持参するギアの選定やな.
チャリという大荷物がなくなるだけで,ぐっと気楽な旅になった.

家族連れのお客さんがやってきたので退散.
旭川新橋から冬まつりに向けて製作中の雪像が見える.
そういや何年か前,「アニキ」こと水木一郎が歌ってたなぁ...合掌.

OLYMPUS TG-5

地味に面白い旭川の市内探索.
クルマでは見逃してしまうような路地裏に様々なオブジェを見つける.

OLYMPUS TG-5

それに,なんと言っても積雪によるどこもかしこもグラベル化が街中ライドの醍醐味よ.
Go&Stopの繰り返しで距離以上に脚を使う.
それにわだち,雪だまり,穴,アイスバーンなどのトラップ多数.油断するとこける.

OLYMPUS TG-5

12時を過ぎた.
腹が減った.
「かつやは飽きたしなぁ...」と言いつつも,やはりコスパ最強の「かつや」方面にハンドルを向けてしまう悲しい性.

旭川東光地区.
かつて沖縄料理店があった場所が,いつの間にかネパールカリー屋になっていた.

隣接するラーメン屋とどちらにするか,しばし熟考.
ランチメニューが意外に安かったカリー屋チョリチョリにする.これが大正解だった.

OLYMPUS TG-5

店に入ると「ナマステ~」の元気な声.
てっきり色黒の顔の濃い人かと思いきや,メガネをかけたモンゴロイドなご主人.

「あぁ,チベット系の人かなぁ.日本語うまいっつーか,自然やなぁ」と勝手な思い込み.
後でわかったけど,ご主人は純な旭川出身の日本人でした.

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本格的な店内の装飾,さりげなく置いてある書籍(旅行人ノート)からして,ひょっとして只者ではない人かも...と思い,他にお客さんがいなかったので「ひょっとして元バックパッカーですか?」と質問.

やはりそうでした.
あまりにも経歴が多様だったので,全てを正確に思い出すことは無理だが,アフリカに5年ほど住んでいたそうな.
ソマリア,イラク,アフガン,ブラジルのファベーラなど,かなりアレな地域にも滞在.
街の地図作成を趣味(?)にされており「旅行人」にもページを持っておられた.

他に日本のボランティア団体のアテンドやら,東京で芸能事務所を開いていたとか,いやはや凄まじい経歴である.
で,今はシェルパ族の奥さんと結婚し,この店を開いたとのこと.

旅話の内容が,Kazchariの知識や経験とかぶるところが多かったので,失礼を承知で年齢を尋ねたところ,やはりというかなんというか...同い年でした.
まぁ「遊星通信」とか「ジュライ」「楽宮」「北京飯店」の話が通じる同志はめったにいない.

iPhone11 Pro

パッカー旅のあるあるで盛り上がっていたところ,注文した「豆カレー」「チキンカレー」とナンのセット(Cセット)が到着.
これにサラダとドリンク(チャリ),デザートのアイスクリームがついて¥1,270はかなりリーズナブル.
ちなみに(巨大な)ナンはおかわり無料だ.もちろん美味し.

iPhone11 Pro

旅の話の他,Kazchariのファットバイクに興味津々.
値段やら走る場所など色々とレクチャー.
冬チャリ最高! ようこそ〇ンタイの世界へ.ダヒャダヒャ.

iPhone11 Pro

さほどクセもなく,辛さも選べるので子供連れでもなんとかなりそう.
今度,うちの子らも連れてこよう.

で,ツインハープ橋を渡れば,家まですぐである.

OLYMPUS TG-5

帰宅後はさっとシャワー.
街中ライドとはいえ,汗はかく.

本日はハスラーのメンテナンス日.
ディーラーに行かねばならん.

うちのハスラーも10年目.
ディーラーに行くたびに「そろそろ新車どうですか?」と勧められる.

うーん,秋に発売されるらしい新型の「スペーシア・ギア」が気にならないことはないことはない.

スズキ 新型「スペーシアギア」フルモデルチェンジ 2024年10月発売

そやけど基本価格が...
ぐぬぬ.DOGMAと同じ価格帯か...(おい)

おっと,その前に「クランカー」さんへDOMANEを輸送.
そう,今度はこいつのオーバーホールである.

DOMANEの今期オーバーホール完了!

誰や,チャリは金かからんって言うたんわ!
台湾には連れていけなくなったけど,DOMANEには今年もブルベで活躍してもらう予定だ.
現在61000km越え.まだまだぁ!

OLYMPUS TG-5

レンタルバイク&チャリの思い出

2024/1/25 Thu

使わない理由がない

3月の「環島」.
自前のチャリであるDOMANE持参(飛行機輪行)のハードルが相当高いことが判明.
ならば「いっそレンタルで」案が浮上してきた.

ここにきて「環島」プランに大変更!?

調べてみると,これがまた思っていた以上に手軽,かつ至れり尽くせりであることが判明.
「自分のチャリで走る」というこだわりを除けば,使わない理由が見つからない.

で,悩んだ末にとりあえずMathewBikeさんに問い合わせてみることにした.

公式サイトの予約申し込みフォームに名前や国籍,電話番号,身長と体重,レンタル日数などを記入.
「環島」向けに「15daysパック」なるものも存在する.

「島一周におすすめ」されていたSURLYのクロモリがやたらにかっこよかったので,とりあえず希望してみた.
ちなみに15days:7000台湾ドル(約¥35,000)と,他のチャリに比べるとレンタル料やや高め.

https://mathewbike.com/touring-bike-rental/

驚くべきことに,この料金にはヘルメットやパニアバッグ,携帯工具,パンク修理キットなどの備品も含まれている.
極端な話,手ぶらで行っても大丈夫なレベル.

面白いことに「ペダルをどうするか」との項目がある.
SPDもしくはSPD-SLを選ぶと追加料金が発生.

もちろん,Kazchariはマイペダル(SPD)を持参予定.
他にサドルも自前のつもり.ケツ痛防止のため.

この店を利用した日本人旅行者のブログによると,レンタルにするメリットは手軽さ以外にもあるらしい.

それは以下の通り.

リアにデカいパニアを付けて走っていると「環島中」なのが一目でわかり,道行く人々に色々と親切にされるそうな.
まるで,四国のお遍路やな.
さらに旗やら表示で「日本人」を主張しておくと,おもてなし度がさらにアップとか.マジか.

逆にサドルバッグ1個など,荷物を極力減らしたスマートすぎる装備だと,日帰りの現地チャリダーとみなされ,様々な恩恵を受けにくいそうな.

なるほど.これは素晴らしい利点だ.
こりゃレンタルで決定やな.

何だか承認欲求オバケのようだが,旅の成否は現地の人との交流次第.
つーことで現在,さきほどのSURLYが借りれるかどうかの返事待ち.

さて,Kazchariはこれまでの旅先でも何度かレンタバイク,レンタチャリしてきた.
その時の思い出を少し紹介.

【タイ】(1993年)

初の海外でのツーリング.
確か北部のメーサイにて,YAMAHAのモーターサイクルを借りた.
デポジットとして預けたパスポートを無造作に机に引き出しに入れるもんやから,ビビった.

1993年1月撮影

問題はその後.
当時はヘルメットの着用義務がなかったので,ノーヘルでミャンマーとの国境エリアを走り回った.ヤバイヤバイ.

1993年1月撮影 リアル強風オールバック

ここでタヒんでてもおかしくない.

【カンボジア】(1993年)

アンコールワット&トム見学時にレンタル・カブを利用.
1日5USドルだった.
この時の顛末は以下の記事に.

旅の回顧録~1993年のカンボジア(6)

ここでタヒんでてもおかしくない.

プノンペン滞在中は1日1USドルのレンタサイクルでうろちょろ.
いわゆる「キリングフィールド」までサイクリング.
ひたすらのどかな田舎道.
かの有名な「70ストリート」も見物.
ゾンビのごとき群れに追いかけられてガチこぎで逃げた.

ここでタヒんでてもおかしくない.

【ヴェトナム】(1993年)

中部の都市,ダナンだったかな.
遺跡巡りのためにカブを借りた.
とある村で停車中,前カゴから荷物をパクられてびびったぁ.
すぐに犯人を見つけて,怒鳴ったら返してきた.

ここでタヒんでてもおかしくない.

【ミャンマー】(1994年)

広大なパガン遺跡見学のためにチャリを借りた.

1994年3月撮影

個人的にはアンコールより気に入った.
塔の上から見る夕陽がとんでもなく美しかった.
この時の旅はミャンマー人の親切に泣かされどおしだった.

【ジャマイカ】(2002年)

青年海外協力隊員として滞在中,現地事務所からMTBをレンタル.
買い物にツーリングにと大活躍.
運動不足の解消にもなったな.

2002年撮影

走行中はジャマイカのク〇ガキどもに「Hey!Mr.チンチョンチャン!」という,罵声というか,からかいの言葉を吐き捨てられるのがデフォルト(中国人と思われている).

【イスラムヘーレス】(2004年)

ヨメさんとの地球一周旅行中に立ち寄ったメキシコの離島でレンタルスクーター.

2004年7月撮影

やたら細長い島で端から端への縦断が楽しかった.

【イースター島】(2004年)

小学生からの夢であったイースター島訪問.
当初は名著『バックパッカーパラダイス』に感化されてレンタルバイクを考えていたが,あまりの寒さと道路状況の悪さに挫折.
たまたま知り合った日本人旅行者と3人でレンタカー(SUZUKI エスクード)をシェア.

2004年7月撮影

当時は完璧にペーパードライバーだったため,そのMさんに運転を一任.
助かりました.
海外でクルマを借りたのはこの一度だけ.

【ボルネオ島縦断】(2009年)

今は無きボルネオ専門旅行社のモニターツアーに参加.
マレーシアのコタキナバルを出発.ブルネイを経由してクチンへ.
そこから国境を越えてインドネシアのポンティアナクまで150ccのオフ車で激走!

2009年9月撮影

10日間で2000km近い壮大な旅...って,誰も知らんがなそんな場所.

会社はなくなったが,なぜかサイトは残っている.

ボルネオ島縦断ツーリング

【スリランカ】(2011年)

モルディブからの帰りにトランジット.
スクーターを借りて,ニゴンボから中心のキャンディまで往復300km近いツーリング.
山間のワインディングなど,なかなかエキサイティング.

2011年9月撮影

途中警官に停められて難くせつけられたが,「ごちゃごちゃ抜かすんやったら日本大使館に連絡するで!」と“関西弁風英語”でブチ切れたら退散.こういう時は強し.

ここでタヒんでてもおかしくない(久しぶり).

【カオラック-タイ】(2016年)

ダイビングツアー終了後,窒素抜きの空き時間.
スクーターを借りて軽くツーリング.
暑い.

2016年4月撮影

【西表島】(2018年)

久々の国内旅.
ボロボロサビサビのレンタル(ママ)チャリ.

2018年9月撮影

道路が開通しておらず,いまだに島一周できない.
あちこちに「イリオモテヤマネコ死亡事故地点」の看板が立っているのが悲しかった.

【波照間島】(2018年)

フェリーの欠航率が異常で,訪問難易度が高すぎる憧れの島.
ダイビングの予約が取れなかったので,チャリで島内散歩.
トウキビ畑を抜け,砂浜まで行きシュノーケリング.
噂にたがわぬ美しい島だった.

2018年9月撮影

しばらく空港が運休状態だったが,なんと!

沖縄2離島、住民悲願の15年ぶり空路 年間1億4千万の赤字が前提 負担する地元に大きな不安

とのこと.大丈夫か?

【石垣島】(2018年)

人生で一番楽しかったレンタルバイク.
それがこいつだ!

石垣島の電動レンタルバイク GO SHARE

電気スクーターである.
バッテリー交換方法が独特.
充電スタンドでコンセントをつっこむのではなく,2リットルのペットボトルより二回り大きいバッテリーユニットを丸ごと入れ替える方式なのだ.

これにより充電中というタイムラグは完全に消滅.

台湾メーカーが石垣島で実験的にはじめ,やがて本土進出も狙っている...という話だったが,その後の話は聞かないな.

で,その性能だがノーマルのスクーターよりなめらかな走行フィール.

だがしかし.
いわゆるハイパーモードなるものがあって,そのスイッチを入れると,ちょっとここでは書けない速度が出てしまうのだ.

見た目よりずっとパワフルで,日本中に充電パックステーション作れば結構普及しそうやけどな.
少なくとも電動キックボードよりはるかに安全.

2018年9月撮影

おっ,こうやってまとめると,結構旅先で借りまくってきたなぁ.
1日もしくは数時間のつきあいとは言え,みな思い出深い良いマシンでした.

モーターサイクルにせよチャリにせよ,レンタルだと大きな町も小さな町も自由に動ける.決まったルートを走るバスや列車にない場所に行けるのが楽しい.

「環島」も基本ルートはあるようだが,あえて寄り道してみるのも一興.
なぜか中心の山岳エリアの記録はほとんどない.
相当険しいのか,それこそ何の施設もなくてリスクが高すぎるのか?

旅の醍醐味は大都市や観光地以外に隠れているものだ.

ここにきて「環島」プランに大変更!?

2024/1/23 Tue

旅は計画中が一番楽しい...のか?

さて,目下脳内思考の大半を占める「環島」計画.
先日は初日と帰国前日の宿が決まったとブログに書いた.

「環島」の準備~宿とカードとeSIM

予約完了後,島を周っている間の荷物,具体的には「SCICON AERO CONFORT」という”デカブツ”を預かってもらえるか尋ねてみた.

ちなみにサイズは折りたたんだ状態で約「100×30×30cm」と,一般的なスーツケースよりは小さい(?).
台湾は自転車大国ゆえ,これまでも同様の相談を受け付けており,快く承諾していただけるかと思いきや,「大きすぎるので,保管スペースをチェックしてから返事します」とのこと.

もしかして断られるかも.
その場合の代替プランを考えてみた.

1)宿を変える

台北市内ではなく飛行機発着地の桃園空港近くにする.
“LCCあるある”で帰国便の出発時刻が早朝ゆえ,この方が便利と言えば便利.
ただし,その宿も預かってもらえるかどうかは不明.

2)ソフトバッグに変更

ハードケースではなく定番の「OS-500」に.

サイズは多少圧縮できるが,輸送中の保護力は低下.
実際,チャイナエアラインでは...

台湾自転車たびに重要なお知らせ 日本-台湾線の自転車持ち込みについて

とのこと.
Kazchariが使うTigerairはチャイナエアライン100%出資の子会社.
規定が同じ可能性もある.

以前,飛行機輪行についてTigerairに問い合わせたところ,「チャリ=スポーツ用品なのでサイズは不問」との返事.

ただし,「ハンドルはフレームと平行」「ペダルを外す」は指示された.
よくよく考えてみたら,SCICONってハンドルもペダルもそのままで梱包すんじゃね?
こりゃあらためてTigerairに再確認すべきやな.
どこが権限を持っているのかは知らんが,マイナーな旭川発着プランが吉と出るか凶と出るか.

3)輪行をあきらめてレンタルチャリ

この方法で「環島」している旅人は意外に多いようだ.
「どうしても自分の愛車で走りたい」というこだわりを捨てれば,この手段でほぼ全ての問題がクリアされる.

早速調査.
以下は新コロ前の2019年アップと,やや古い情報ながらも非常に役に立つ.

台湾一周のためにレンタル自転車を借りる方法:僕が借りたおすすめの店

...ちょ,待てよ.
ここで紹介されているMathewBikeさん!

チャリ自体のレンタル料金も安い上,ヘルメットからバッグからライトまで無料だと!
こ,このサービス,マジか!?
さきほどの「こだわり」とやらを一気に捨てさせる悪魔のプランだ.屈するに値する!

うーみゅ.
読めば読むほど「レンタルもありやな」と,ココロが傾きつつある.

デカブツSCICONは国内で,特にJALやANAであれば何の憂いもなく使えるようなので,次期ロングライド予定の「四国一周」まで置いときますか.

予断を許さぬ状況は続く.

第3回びえいスノーサイクルフェスティバル

2024/1/21 Sun

全てが凍る世界でヘンタイたちが走る

OLYMPUS TG-5

晴れ時々曇り.温度:-19 ℃,湿度:99%,体感温度:-23 ℃,風速:5.0 km/時,風向:SE

さぁ.いよいよ第3回びえいスノーサイクルフェスティバル当日である.

Kazchariは第1回より連続参加中.

第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース

第2回びえいスノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース~

さてこの日.
観測地点により若干差はあれど,どこもかしこもマイナス20℃を軽く下回った今朝の美瑛.
もちろん今季最低気温である.

会場はいつもの美瑛スポーツセンター.
自宅からの距離はそれほどないが,前日は早めに寝た.

ちなみに前日のディナーはイオンの「王将」
炭水化物,脂質,たんぱく質たっぷりの「天津飯定食」だ.
カーボローディングどころか胃がもたれたぞ.

で,日曜は朝5時起床.
寝ているヨメさんには悪いが,がちゃがちゃと騒がしく,いつもの朝食を作る.

そして,レース前と言えばこいつ.

水で割って会場に着くまでの間,車内でチビチビやる.

凍てつく早朝の道路を美瑛へ.

7時には会場in.
まだ関係者の車両しか停まっていない.

ハスラーからファットを降ろす.

OLYMPUS TG-5

これは...マジで地獄の寒さ.
素手で金属を触るのがキケンなレベル.
道民歴20年近いKazchariもめったに体験したことがない.

外,もしくは暖房なしの車内にいてはタヒんでしまうので,受付の体育館に避難.
開始時間の7時半まで間があったが,早めに受付を済ませ,ゼッケンやらビブスを受け取る.今年のゼッケンはなぜか巨大.
補給食(?)としてパン,いちご大福,水も供給.

iPhone11 Pro

運営スタッフで参加のヤマタケさんO西さんを発見.
いやいやこれだけ寒いと,選手よりも動かないスタッフの方が辛いのでは...と思っていた時期がKazchariにもありました.

えー,この気温では動こうか動かまいが関係ありまへん.
屋外の長時間滞在はマジであかん日です.

とは言え,晴天は晴天.
寒さでレースが中止されるわけもなく,show must go on

試走の許可が出たので軽く走ってみる.
ダウンジャケットおよび防寒テムレス着用である.

OLYMPUS TG-5

昨年度とはコースレイアウトが少し変更された.
凹凸が少し減った印象.

森の中のテクニカルコースは健在.
この気温およびレース前の荒れていない状態だと走りやすく感じたが,昨年のレース後半の地獄が容易に想像でき...まさにその通りになった.

OLYMPUS TG-5

そして試走段階でも冷気が襲い掛かる.
防寒テムレスをもってしても,指先のしびれは回避できず.
またバラクラバのマスクで口元を覆うと,自分の息がサングラスにかかりレンズが即凍結.
視界が真っ白になる.
で,途中でサングラスを外すと,まつげが凍る.ヤバイ.
マジでこれ,ギアッチョのスタンド攻撃やん.

特に辛かったのは鼻の頭.

痛い.

一周走ってO西さんのところに行くと,「Kazcahriさん,鼻の頭真っ白でヤバイですよ.それ凍傷になってますよ」との指摘.
冬山専門家の指摘だけに事態は深刻である.
いわゆるⅠ度凍傷状態だろう.
登山家の黒くボコボコになった鼻の絵面が頭に浮かぶ.

あわててハスラーに戻り,去年の反省からサーモボトルに入れたコーヒーを飲み,暖かいはずの飲み口付近を鼻にあてる.

だが,刻すでにお寿司

サーモボトルの保温性能の限界をとっくに越えていたのか,ただのアイスコーヒーと化していた.

反省 ⇒ 来年はカイロをはじめとする暖房グッズをかならず持参すること.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

参加者もぞくぞくと集合.
リュックに緊急時に使いそうなモノを詰めてスタート位置へ.

ソロではないエンジョイチームの面々はテントやイスなどを準備.
暖かそうなナニカをすすって談笑しておられる.
う,うらやましくなんかないんだからね!

その後,本番と同じウェアで試走したり,寒さ防止でぴょんぴょんはねたり,知人と話しているうちにいよいよスタートラインへ.

いただき画像
いただき画像

ソロ選手は30秒先行してスタート.
さぁ,地獄を楽しみな.

いただき画像

...えー,特にカメラ類は装備していないのでレース中の様子は公式発表のものを待つつもり.
結論から言うと,常勝のFさん,Nさんがスタートダッシュを決め,あっという間に先行.すぐに後方から追い上げてきたTさんに抜かれ,ほぼそのままのポジションで2時間走り続けました.

何週目だったかの森セクションでわだちにタイヤを取られ派手に落車.
その際,この寒さでガチガチだったフロントフェンダーが割れて吹っ飛ぶというアクシデントあり.ぐわー,これで2回目.

よく考えればフェンダーなんぞ,冬(雪道)の間は不要の代物.
3月あたりの雪解け路面が出てきたらまた買いなおしますか...シクシクシク36.

で,予想通りレースが後半になるにつれ路面状態が悪化していく.
正しいっつーか,走りやすいラインは人が殺到するので,誰かが転ぶとそれにつられてストップ.
それを避けようとラインを変えたら変えたで,別のわだちトラップが...と正に阿鼻叫喚の地獄絵図
体力低下と相まって,暴れるチャリの抑えが効かず蛇行状態に.

ファットだとまだマシ.
こんなコンディションの中,小径車やらピストバイクも走る.
ますますヘンタイ祭りの様相を呈してきた.

そんな中,トップの3人はケツを振りながらも,わだちを気にせず,最適・最短ルートでガシガシ進んでいく.
うん.やっぱ人外だ.

で,2時間経過のタイムアップまで約2分を残して最終周回へ突入.
よし,これで1周稼げた.
ただし,ここで油断すると同周回の人に抜かれて順位を下げてしまう可能性もあるので,手,いや脚を抜かない.
そう,終盤は緑ゼッケン(ソロ)の人と抜きつ抜かれつの“デッドヒートのI love you”状態だったのだ.

OLYMPUS TG-5

結果は先ほど述べた通り,39周という異次元の同周回の中で争っていた1,2,3位の方がたに,圧倒的差をつけられての4位(34周)でした.ぐぬぬぬ.

年初の目標「何かの大会で表彰台にのる」⇒ 初戦敗退

まるで2023年ツール・ド・フランスの第16ステージ(個人TT)にて,ヴィンゲゴーとポガチャルの走りを見たワウトの「自分が人間の中で一番速かった」という迷言を想起させるレースでした.

“I’m dead.” ”We survived.” ツール・ド・フランス2023を振り返る

久々のガチレース.
やっぱりこの強度はキツイ.

寒さ?

気温がやや上がってきたためか,途中から気にならなくなってきた.
サングラスも曇らなかったし.
ただし,走行中は鼻水が20cmぐらい垂れ下がったまま半凍結状態でぶらんぶらん.
カッコ悪いにもほどがある.

先ほど粉砕したフロントフェンダーを拾った後,ハスラーに戻り持参した菓子パンをかじろうとするが...キンキンに冷えてやがる.歯が砕けそうなのでヤメタ.

さて,レース終了後は表彰式&お楽しみの抽選会.

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協賛企業から提供していただいたグッズがもらえます.
当選ゼッケン番号は事前にPCにて抽選済みだそう.
昨年は保温ボトルをもらいました.
さて今年は...

あれ?

全然名前が呼ばれない.
実は「101」は当たりにくいのか?

結局,抽選分は何ももらえず勝負は後半のじゃけん大会へ.
最後の最後にようやくツキが回ってきたのか,ステキな帽子をいただきました.

いただき画像
iPhone11 Pro

つーことで極寒の中,文字通り鼻がもげそうな地獄レースでしたが,達成感・充実感は半端なし.
“普通のホモサピエンス”としてはまずまずの成績だったし,体力は維持できていたということで...(一応)ベネ.

出場者&運営のみなさま,お疲れ様でした.
来年も出ます.

ゴール後に「旭ヶ丘ヒルクライムアタック」の中の人,Rくんと白金温泉「パークヒルズホテル」に向かい“サ活”することに.

まずはセイコマで昼食.
イベントライド後の定番「ホタテカレー」(¥580)を購入(そうなのか?).

iPhone11 Pro

ホタテ線維が歯につまる.

で,お楽しみのサウナ.
これだけの疲労,高温サウナ,極低温水風呂,雪の中の外気浴,そして天然温泉でととのわないわけがなく,実に気持ちの良い“サ活”だった.
そうそう,ここのサウナ室にはテレビがないのもグッド.

ただし,天然温泉だけに床がヌルヌル.
見事に滑って後方に転倒.情けない.
レース後で足がガクブルだったせいかもしれんが.

で,16時過ぎまで滞在し,素直に帰宅.

さすがに疲れた激闘ライド.
森の中での複数回の落車か,温泉での転倒のせいか全身あちこちが痛い.

で,21時には就寝.
鼻の頭がもげないように願いながら,深い眠りにつきましたとさ.したっけ.

「環島」の準備~宿とカードとeSIM

2024/1/20 Sat

出発まで2ヵ月を切りました.

昨年に思いつき,着々と準備してきた台湾一周こと「環島」計画.
その出発日が近づいてきた.

環島~台湾に行きたし

航空チケットは既に手配.
チャリのサドルバッグなど,装備を新調.

そろそろどういう日程で周るか,お金はどうするのか,そして現代文明にかかせないネット接続はどうするのかを検討する時期となった.

ツアーでもなければ,身軽なバックパッカー旅行でもない.
自前のチャリを持っていくので事前手配が必要なのだ.

今回は海外飛行機輪行ゆえ(初)シーコンを持参するつもり.

単体だけで10kg近い上に巨大.
とてもじゃないが持ち歩けない.
ライド中は空港かホテルで預かってもらう必要がある.

まぁ,これに関してはソフトバッグも同様やけど.

ゆえに台湾到着日と出発前夜は同じホテルにするのが良い.
台湾通の知り合いに紹介されたのがここ.

メイ ルームズ タイペイ メイン ステーション

台北駅近くの立地.
オーナーさんにもSNSで連絡をした.
日付が良かったのか,朝食付きドミトリーで¥3,300と格安(たぶん).

到着日は夕方なので地下鉄で移動できそうだが,台湾からの帰国便は早朝なのでタクシー手配要やな.
普通のタクシーって,シーコンサイズ運べるんやろか?

そういやドミトリーの海外宿って久しぶり.
その昔,パッカーしてた頃の第一選択はドミやったなぁ.
何しろ安かった.

思い出に残るのはボンベイ(ムンバイ)のサルベーションアーミー
確か一泊¥90ぐらいだったはず(35年前の話なのであいまい).
ただし,もれなくカラダに「かゆみ」「赤い斑点」がついてきます.

で,その翌日以降は行き当たりばったり.
飛び込みか「Booking.com」やらで検索.
ざっと確認したところ,大都市を除けばそれほど高くないようだ.

大雨が降ったら停滞したいしな.
昔は気に入った町でよく「沈没」したもんだ(タイのノーン・カイとか).

途中で出会うであろう,他の旅人からの情報も重要.
良いねぇ,そういうの.

お次はお金,つーか「カード」について.

これまたその昔は「トラベラーズ・チェック」なるものがあってだなぁ...って,もはや完全にオワコン.
1年単位の旅だと,日本円で80万円ぐらいの分厚い”ドル”T/Cを持ち歩いてた.
懐かしい.
現金よりレートが少し良いのと,万一紛失しても再発行してもらえる...というのがウリ.
ただし,実際に盗難に遭って再発行を申請した立場からすると...その手続きは超大変で超面倒くさい.

その後の旅ではクレカで現地ATMからのキャッシングが主流になった.
確かに便利であるがトラップも.
たまーに,機械にカードが吸い込まれたまま戻ってこないという事例を見聞きした.
恐ろしい.
日本ならともかく,まずどこに電話して,どのように説明して,さらにはいつ解決するのかわからん.

つーことで,万一に備え複数枚の携帯は必須だった.

こうしたATMやクレカの普及に伴ってT/Cの需要は低下.
日本では2014年に廃止になったらしい.

で,そのクレカだが3枚程度の持参プラス,あらたに旅行用にデビットカードを作ることにした.
手数料が安いのと,万が一無くした(吸い込まれた)場合のダメージの少なさを考慮.
色々調べてみると,デビットならこれが良さそう.

台湾旅行におすすめのクレジットカード3選!手数料や注意点も

早速,申し込んだ.
手数料¥1,200は仕方ないとして,結構本人確認作業が大変だった.
マイナンバー,便利なんか不便なんかよくわからん.

で,最後に現地でのネット接続のための「SIM」について.

もうこっち方面に関してはすっかり情弱.

元々は...空港についたらSIMカード販売店に行って,日数分のモノを購入.
例の針金でほじほじ.
元々入っているSIMを抜いて新しいのを挿し,店の人にスマホを渡してアクティベイトしてもらう...というイメージだった.

だがしかし.
時代は「eSIM」
もはや上記のような物理作業は不要.
アプリをダウンロードして,登録・入金すれば空港到着次第すぐにつながる.
未来や...

KazchariのiPhone11も,もちろん対応!(と最近知った)

trifa

また昔話になるが,ネットがない時代,情報収集は口コミ,もしくは宿に置いてあるノートが頼りだった.

おっと『地球の歩き方』を忘れていた.
バンコクのカオサンや国境付近の宿には,来た国,行く国の『歩き方』が一通りそろっていた.
「地球のダマし方」だの「迷い方」だのと悪口も言われてたが,仕方がない.
情報は生もの.紙の本では限界があるのだ.

昔の『歩き方』は小口や天がド派手な青色で,めちゃめちゃ目立っていた.
道端で読んでいるとすぐに日本人とばれ,インドあたりではカモ目当ての怪しいヤツらの標的となっていた.

通はむしろ『LONELY PLANET』を使ってたな.
英語の勉強にもなったし,読み物として単純に面白かった.

つーことで,頭の中は久々の”自由旅行”で一杯.

YouTubeには,チャリでの「環島」を含む台湾旅行動画が多数アップされている.
そこから情報を得るのもありやけど,見すぎると新鮮味がなくなりそうで怖い.
ほどほどにしないと.

先の話にはなるけど,これは気になる.

四国一周・台湾一周サイクリングを ダブル達成した方へ

さて,お次はフル装備での重量チェックやな.
LCCなのでサイズや重量オーバーにはうるさいはず.

ファットな旭岳初登りライド

2024/1/14 Sun

晴れない週末

OLYMPUS TG-5

曇り,温度:-7 ℃,湿度:76%,体感温度:-11 ℃,風速:9.5 km/時,風向:S

うーん,朝起き抜けは青空見えててんけどなぁ...
つーことで「アサヒル」もとい旭岳クライムしてきた.
今年初登りとなる.

家から自走で向かうと途中で挫折するのは目に見えているので,当然クルマデポ方式である.

9時半頃出発.結構冷えている.

私有地なのだろうか.
途中で庭(農地?)を除雪し,クローズドのサーキットにしている家を見かけた.
そこを125ccかな? オフ車が走り回っていたが,一般人にも開放してほしいなぁ...って,来週久々のレースやん!

第2回びえいスノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース~

東川を抜ける頃には日差しはなくなり,どんよりとした天候に.
雲に入っただけならよかったのだが,青空はどこにも見えない.

ダムを越え,クルマのデポポイントである湧水公園着.

OLYMPUS TG-5

天気も悪い.気温も低い.こりゃ山をやめて天人峡に変更しようかなぁ...と心が折れかけるが,いざ走り出してみると自然に左折してしまった.

OLYMPUS TG-5

つまり旭岳方向にカラダが向かってしまう.
心ではなく肉体がトレーニングを欲しているようだ.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

で,登攀開始
もちろん真冬&ファットバイクなのでタイムアタックは狙えない.
のんびりと景色を楽しむとしよう(ウソ)

旭岳クライムでは,だいたい2kmごとに標識があるので,自分の調子を確認しやすい.

OLYMPUS TG-5

ガマ岩で一旦停止.

OLYMPUS TG-5

ここから500mほど平坦が続く.
ロードならフロントをアウターにして激漕ぎするところだが,今日は休息エリアとなる.

残り4km標識.
この付近から雪が降り出す.
それほど激しくはないが,標高とも相まって気温低下.

OLYMPUS TG-5

この付近から路面状況も悪化.
おそらく深夜か早朝にキャタピラ付きの除雪車を走らせているせいだと思うが,表面が波打っている.
ファットの極太タイヤでも「ガタガタ」と走りにくい.

年末のカミヒルはふわふわ新雪路面の空転に悩まされたが,今回は除雪後のデコボコによるハンドリングの悪さに悩まされる.

ファットな年忘れ厳冬期カミヒルライド

顔面からの放熱でサングラスが曇りだす.
外してハンドルにかける.
この現象は年末のカミヒルでも起きたなぁ.

そういえば,本州からの「年越し宗谷チャリダー」のブログを読むと,サングラスではなく,スキー用ゴーグルの利用者が多い.
曇って困るというコメントも多い.

Kazchariも一応ゴーグルを所有しているし,実際に試したことがあるが,走行中に曇ってどうしようもなかった.スプレーを使ってもあかん.

で,結局サングラス(安物,薄目レンズ)に戻した.
最適解は電熱ゴーグルなのだろうけど,むっちゃ高いしな,あれ.

SWANS (スワンズ) スノーゴーグル XEDシリーズ 日本製 スキー スノーボード 発熱レンズ バッテリー付き

ノーグラスのまま,温泉ホテル群まで到達.
さぁ,ここからゴールのロープウェイ乗り場まであと少しである.

OLYMPUS TG-5

それほど負荷をかけず無事到着.
とは言え,やはり汗だく.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

いつものようにロープウェイ乗り場と,(見えない)山頂写真を撮った後,インフォメーションセンターに移動.

汗だくのインナーウェア(ミレーのあみあみ)と,その上に着たパールイズミのセーターを脱ぎ,着替えの乾燥したインナーとセーターに着替える.
そう,冬山のダウンヒルはこの作業が重要.下手すると命にかかわる.

神の飲み物=赤コーラにてカロリーと糖分とカフェインを注入.

テーブルにて,汗(水分)でぐっちょりのアウターとネックウォーマーを展開し,できるだけ乾かす.

iPhone11 Pro

20分ほど休憩.
帰りのことを考えると,ここもチャリダーにはデス・ゾーンなので,デポ地点に早々に戻ることにする.
いやホンマ,登るために登るという行動と目的が完全に一致しているのが冬チャリやな.

インナーとセーターの上に電熱ベストを着用.
グローブも電熱に変更.
鼻の頭が寒さで痛いのでもう一枚フェイスガードを着用.
これでダウンヒルも問題なし...と思っていた時期がKazchariにもありました.

OLYMPUS TG-5

旧インフォメーションセンターは解体作業中.
その昔,散々お世話になったので寂しい.

OLYMPUS TG-5

ドロッパーを下げてダウンヒルモードへ.
この方が低重心で安定するのだ.

困ったのがサングラスの視界の悪化.

ヒルクライム時は顔面の発汗で曇り,下り時は自分の息で曇る.
ファイスガードで鼻まで覆うとそれが顕著.

レンズが曇っただけなら走り出すとクリアになるのだが,ダウンヒル時の気温低下で凍結してしまう.時々停車して,氷をこそげ落とす必要があった.

体感温度がどんどん下がる.
体感でマイナス20℃近い?(適当)

登りの汗で濡れたアウターが凍る.
特に肘から上腕にかけてパリパリである.
電熱ベストは最強にしているはずなのに寒い.

一方で電熱グローブの恩恵は感じる.
カミヒル時と違って,手がかじかむことはなかった.

やはり,冬のヒルクライムはどう考えても“降りて登る”が正解.

つーか,そろそろ冬装備を再考すべきなのかなぁ.
素材も進化してるし.
特にアウターやね.
モンベルのこいつとか...高ぇ

モンベル フレネイパーカ Men’s

ロープウェイ乗り場からデポ地点まで13km.
途中,登り同様のデコボコ路面や,路肩の雪だまりにヤバイシーンもあったが,なんとか無事下山.

OLYMPUS TG-5

デポ地点に着くやいなや,ファットをハスラーに積み込みヒーター全開.

アウターを脱いで電熱ベストを確認するとスイッチがオフになっていた.

なんてこった.パンナコッタ.

一応走り出す前に高温モードにしておいたのだが,暖まっている気がしなかった.
それを越えた寒さなのかなぁと,勝手に解釈していたが,駐車場で確認したところ,知らぬ間に電源オフになっていた.
どうやら,モバイルバッテリー側の過充電安全装置が働いてしまったらしい.

おかしい.

前シーズンは普通に使えていたのだが.
色々調べてみると,モバイルバッテリーも電熱ベストに使用できるものと使用できないものがあるらしい.

試しに家にあった,少し大きめのモバイルバッテリーを使うと普通に使用可.
電圧の関係?
それだと昨年まで使えていたことの理由にならんしな.わからん

電熱グローブも問題.
こいつは専用の小型バッテリーで稼働するのだが,今回充電100%で使用開始.低温モード&極寒ダウンヒル30分程度後の残量を確認すると残り30%! うーむ.期待しすぎてたか.

OLYMPUS TG-5

色々あって実行できなかった「シン・年越し宗谷」
つまり12/31~1/1早朝までの暖房ギアとしての運用を考えていたけど,当日全然使えない装備やったなぁ.
日帰りにして正解だったかもしれん.

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

つーことで本日のライド終了.
サウナに行くことにする.
今日は「花神楽」の日.

日曜日にしてはあまり混雑しておらず,サウナ室も余裕.

問題は室内で放送していたバラエティ番組.
内容があまりにひどかった.

(Kazchari基準で)あまり売れていない芸人さんが,赤坂や渋谷など東京各地に散らばってレストランで食事.
その際,事前にスタッフが撮影可能かどうかを確認,
OKならその店で食事をして,次の店へ.
撮影を断られるまで食べ続けなければいけないというルール.

当然,1軒目,2軒目はよいが,徐々に腹が膨れてくると,撮影にOKが出ないことを望むようになる.
そして,出されたその店自慢の料理を嫌そうに食べる.

なんだこれ?

料理人や食に対するリスペクトが皆無.
食べるために吐いたというローマ帝国の貴族か?

石川の被災者がどうとかまでは言わないが,この時期によくこんな下劣な番組を流すなぁ.

やらせ(完食のふり),もしくは内容を告知し許可を得た上での放送だと信じたいが,それでも番組コンセプト自体どうかと思う.
不愉快極まりないのでサウナハットを目深にかぶり,視覚情報をシャットアウトしつつ,3セットを終える.

お楽しみの休憩室でのコミック・タイム.

先日『ゴールデンカムイ』を読み終えてしまったため,新たな楽しみを物色.

そこで目にとまったのが『満州アヘンスクワッド』

満州アヘンスクワッド(1)

10巻まで読了済み.続きの14巻までを発見.
うん,この本面白いわ.
クセのある仲間など,舞台は違えど『ゴールデンカムイ』臭がぷんぷんする.
まぁ,こちらは麻薬を扱っているので,どう考えても主人公に正義はないけどな.
他に全体を通しての謎解き要素もないという違いはある.
しかし,13巻以降のあの1930~40年代の大陸の情勢,特に魔都上海の雰囲気が大好物なひとにはたまらんでしょう.

で,サウナとコミックで3時間以上滞在後に帰宅.

少し雪かきをしてからウェアの洗濯.
家族帰宅後,今夜はホットプレートで焼きそばである.

食事中『姫様”拷問”の時間です』を視聴.

姫様”拷問”の時間です

Kazchariの記憶が確かなら,虜囚になる前の戦闘シーンはアニオリのはず.
で,捕縛された後,例の“拷問”が始まるのだが,原作読了済みのKazchariも含め,家族で大爆笑.
こうして世界に(家族)平和のためのコンテンツがまた一つ誕生したのであった.

いや,ホンマ,サウナ室で観たク〇バラエティとのギャップが凄まじい.
メシは感謝しながら食え!

2024年のチャリライフ

2024/1/11 Thu

今年もちゃりざんまい

iPhone11 Pro 2023年11月撮影

ランドヌ札幌さん主催のブルべの詳細(ルート)がまだ発表されないため,不確定ではあるが,現状実行&参加予定の2024年チャリ関連イベントをまとめてみる.

1月:ニア年越し宗谷(済)
   びえいスノーサイクルフェスティバル

2月:DOMANEくんオーバーホール

3月:環島(台湾一周)

4月:BRM429日高紋別200

5月:BRM518あまちゃん200

6月:Flèche Hokkaido

7月:旭ヶ丘ヒルクライムアタック(開催未定)
           BRM706当丸コースター300
           BRM720炭鉄港200

8月:ナイタイ高原ヒルクライム(開催未定)
           NISEKO HANAZONO HILL CLIMB
          カミヒル
          BRM831地球岬400

9月:BRM907士別200
           NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE

12月:年忘れ厳冬期カミヒル(30日?)

以上がおおよその予定.

やはり600以上の宿泊要なブルべには今年も及び腰だったりする.
宿代がもったいない(せこい)

ただし,8月の「BRM810紋別300」「BRM812夕闇オロロン400」には興味津々.
いわゆる合体700ブルべ.
札幌を土曜夜23時発,「300」を15時間ペースで日曜日の14時頃,わりと“まともな”チェックイン時間に到着.ゆっくりとカラダを休め,翌朝からの「400」に臨む.
13日の早朝,札幌着というパターン.これだと宿代が無駄にならない.
昨年の500ブルべ失敗のリベンジやな.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その0)

公式も言及しているが,お盆時期にあたるので参加するなら早めに宿を押さえる必要がある...と,ついさっき,予約サイトをチェックしたら「セントラル」は既にシングル満室.マジか(プリンスはOK)

長距離ブルべに関しては持病の腸脛靭帯炎再発が心配.
昨年の“北見集合”だと「DNS⇒クルマで帰ろう」ができたけど,こいつはそういうわけにはいかない.

ブルべの話題だと(参加の可能性は限りなく低いけど)ランドヌ東京さんが「RM427東京1900めざせ最東端納沙布岬」というとんでもないコースを企画している.

https://ridewithgps.com/routes/44426395?privacy_code=IyVmciEAdPNHBRytOC2R16fW0cwoBPMCより

これはなかなか...
そやね.AJ-Hさんやランドヌ札幌さんだけでなく,本州の人が道内ブルべを企画することもあるのだ.

そして6月には謎多き「Flèche」に初挑戦.
函館3人,旭川2人の5人チームで出走予定.

コース立案やら申し込みやらを全部お任せしているので申し訳ない.
「24時間で360km以上」というペースだけなら問題ないが,Kazchari最大の弱点は集団走行が苦手なこと.せめて注意散漫で落車しないようにしないと.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

それにしても「ブルべ フレッシュ」で検索すると,相変わらずファッション系サイトばかりヒットする.

次にレース関係.

ここはやはりヒルクライム.
一番楽しみなのは地元チャリダーがこぞって参加するカミヒルやな(初出場).
今年はこの日に他の予定を入れたくない.
年齢枠での表彰台が目標.ムリか.

「環島してきます」と周りに宣言してたら「台湾KOMに行かないの?」と質問.
こ,こいつは距離105km,獲得標高3275m,平均勾配3.5%(最大27.5%)という世界有数のあたおかコースだ.

台湾KOM

年一回の賞金が出る大会も開催されるが,サポート付の現地ツアーもあるとのこと.
あまりにキツ過ぎて登り切れない&下りがキケンなので個人走行はオススメされないらしい.
えー,時間と脚に余裕があれば...(ガクブル)

「環島」で飛行機輪行に味を占めたら,国内遠征ライドを増やしたい気もする.
それこそ「しまなみ」とかな.
山だらけの信州,酷道が味わい深い四国,大好きな沖縄も捨てがたい.
かつてオートバイで走った日本のあちこちを,今度はチャリで回るのも悪くない.

うむ.今年もやりたいことだらけ.
健康寿命のことを考えると,Kazchariに残された時間はそれほど多くないのだ.

ファットな冬の忠別湖ライド

2024/1/7 Sun

晴れない

OLYMPUS TG-5

曇り.温度:-4 ℃,湿度:82%,体感温度:-7 ℃,風速:6.9km/時,風向:SSE

連休2日目.
新年の仕事は既に始まっているが,2日しか出勤していないので,正月からずっと休んでいる気がする.

そろそろ毎年恒例の旭岳クライムに行きたいところではあるが,いかんせん天気がよろしくない.
吹雪くと辛いだけ.

ファットなホームマウンテン旭岳クライムライド

もう少し待ちますか.
で,代わりに手前の忠別ダムまで行くことに.

家から自走すると途中で挫折しそうなので,大雪湧水公園までクルマで向かう.
まっ,いつもの方法ですな.

OLYMPUS TG-5

出発時は晴れ間も少しあったがデポ地点では雪がちらほらと.
うん.今日も青空は望めんな.

ブレーキ鳴りがひどいので最近買ったこいつを塗布.

なかなか効果的.

少し進んでダムへの分岐点へ.

OLYMPUS TG-5

交通量多め.
旭岳に向かうのだろう.
ちなみにチャリの姿はない.

OLYMPUS TG-5

この道は走りやすい.
東川でサイクルイベントがある時によく使用される.
「カミヒル」に対抗して「アサヒル」とかやらんかね.
家から近い分,冬も夏も,むしろこちらが(勝手に)ホームマウンテン.

OLYMPUS TG-5

ビアンキカラーの橋を越えるとヒルクライムスタート.
ファットでも6~7%の坂で,Ave.13km/h~出るよなぁ.
以下に先日の宗谷岬ライドが過酷だったのかを実感.

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

とかなんとか考えつつ登っていると,ダム管理所着.
キレイに除雪が入っていて,チャリの走行もスムーズ.
年によっては片側に寄せて車線が限られている場合もある.

OLYMPUS TG-5

山が全然見えない.
小雪がちらついてモノクロな世界.
人もいないので静寂な世界.

OLYMPUS TG-5

湖面は全面凍結?
ワカサギ釣り(いるのか?)などは誰もやってないので湖上走行は無理?

そういえば恒例の糠平湖氷上サイクリングの受付も開始されたようだ.

ファットな糠平湖上ライド(地獄篇)

ファットな糠平湖上ライド(天国篇)

今年も行く予定.
中の人の情報によると,早速無許可進入のアホがいたらしい.
ガイドさんが声をかけると慌てて逃げたらしい.
その日に何台走るのかは完全に把握されているので,無断走行は確実にばれる.
こんな輩のおかげで進入禁止措置が取られたらかなわん.

昨年は2月と3月に行ったけど,1月中だとまた違う雪質や景色になるのだろうか? ただし,楽しいかどうかがは天気に左右される.

OLYMPUS TG-5

ダムを渡って対岸へ.
かついでも通れないかと期待したが,当然のごとく通行止め.
まだ雪は少な目.

OLYMPUS TG-5

看板だけで,湖面もその向こうの山々も真っ白で何も見えない.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

雪がひどくなってきたのでダム管理事務所に退避.
ここにはしっかりとcoke-on対応の自販機がセットされているので休憩とする.

OLYMPUS TG-5

暖かいカフェオレを飲みながら,外の景色を眺めながらまったりと.
うん.高級カフェには負けん.
ライド中は甘いモノが美味い.

OLYMPUS TG-5

長時間休憩すると汗冷えでライドが辛い.
雪は降り続く.
余裕があれば「大雪旭川源水公園」経由で忠別湖一周ライドを考えていたが,ココロ折れた.
走行距離は全然やけど,今日は帰りますか.

OLYMPUS TG-5

耐えてダウンヒル.
時折縦溝が現れるので転倒注意.
最近のクルマは静かなので,気が付けばすぐ横を走ってたりする.
公道走行にバックミラー必須.なぜ付けない人多いのだろう?

OLYMPUS TG-5

水墨画な世界.
北海道の景色は冬も美しい.

OLYMPUS TG-5

旭岳からのフルダウンヒルではなかったものの,十分冷えました.

となれば「サ活」の二文字が頭に浮かぶが,風邪が完治していないためパス(チャリ乗るな).
腹も減ったし,庶民の味方「かつや」へ向かおう(今年2回目).

OLYMPUS TG-5

湧水公園のトイレで見つけたポスター.
おお,去年久々にやってたんやのSEA TO SUMMIT

忠別ダムをカヤックでスタート,チャリで旭岳のロープウェイ乗り場までヒルクライム,ロープウェイ終点から山頂までハイキングと,なかなかなアドヴェンチャーなイベント.トライアスロンの亜種?
サイトにリザルトが載っていたので「シングル部門」を見ると32名参加でDNF1名か.思ったより参加人数多いな.
知っている名前は...ない.チャリ(だけ)関連とはまた客層が異なるようだ.

こんな大会があるくらいなら「アサヒル」も行けそうやけどな.

iPhone11 Pro

さて,予定通り「かつや」で昼食後帰宅.
午前中の雪をかく.
以前から気になっていた,除雪車が残していった自宅前の雪山.
けっこうな量だが,ライドが中途半端でトレーニング不足を感じていたので,その雪山を自宅の庭に移動することにした.
思っていた以上にカチカチで崩して移動するのに苦労したが,2時間ほどかけて完遂.
うむ.満足した.筋肉も喜んでいる.

夜,本日より開始の2024年大河ドラマ『光る君へ』を観る.

資料が少なく,バックグラウンド不明の主人公なので,脚本家がやりたいホーダイ.
超やべー悪役を配置し,某アニメのように第一話の終盤に衝撃的なシーンを入れるというクリフハンガー.

面白いかと言われると...とりあえず各演者が誰の役なのか字幕入れてください.みんな「藤原」なので,誰が誰やら覚えるのが大変.

そして,どうしても気になるのが画面のキレイさ.
主人公一家は顔も服もキレイなので落ちぶれた下級貴族に見えないし,京の町中も嘘くさい.
その点,世間的に評判の悪かった『平清盛』の描写はリアルやったなぁ.

さぁ,三連休も残すところ後1日.
何して過ごそうか.

ファットなクランカーさん初売りライド

2023/1/6 Sat

出かけるたびに...

OLYMPUS TG-5

雪.温度:0 ℃,湿度:82%,体感温度:-2 ℃,風速:7.7km/時,風向:WSW

朝から結構な雪.こりゃ積もるな.

つーことで午前中は雪かき.
まだ雪が軽いので助かる.

昼食後,本日開始のクランカーさんの初売りセールに出かける.
ついでに少しだけライドするつもりなので,ウェアだけはきっちりと.

秋冬用 防風 防寒 長袖 サイクルジャージ サイクルジャケット 上下セット

OLYMPUS TG-5

歩行者が少ないせいか,路面が全然締まっていない.
その分...グラベルのダウンヒルっぽくって面白い.

渋滞するクルマを横目に,雪の中すいすい進む.
で,クランカーさん着.

ご主人にご挨拶.
STRAVAをご覧になっているので,年末の「カミヒル」やら先日の「宗谷ライド」もご存じだった.
で,少しだけその時のお話をする.

ファットな年忘れ厳冬期カミヒルライド

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

今日買うものは決まっている.
2月にオーバーホールに出すDOMANE用に「バーテープ」「ブレーキシュー」である.
あらかじめセール時に買っておく方がオトクなのだ.

まずはバーテープ

汚れが気になるパーツなので毎回ブラックにしている.
いつもはTREK純正のゲルコルク(?)を選択しているのだが...なんだこの値段?
¥4,000~5,500と,とんでもない値段.
やはり例にもれず,めちゃめちゃ価格高騰しているそうな.
なんか種類も減ったな.

1年で巻き直す消耗品に出せる値段ではない.
隣に黒いジャイアント製(¥1,600)があったので素直にそれにした.

次にブレーキシュー

これは素直にSHIMANOのリムブレーキ用.

シマノ(SHIMANO) リペアパーツ カートリッジタイプブレーキシュー用シューパッド R55C4 (2ペア入) シューのみ Y8L298062

前後必要なので2セット購入.
おっ,Amazonより安いやん.

どちらも自分で交換可能なのだが,今回は「環島」前のオーバーホールなので徹底的に整備をお願いしたいところ.

環島~台湾に行きたし

今回,クランカーさんは在庫完成車のセールも行っていて,通常よりも¥10,000ほどお安くなっている.
気になったのが,2023年モデルの「DOMANE AL2」
アルミフレームクラリスコンポモデルだ.
¥120,000ちょい.
うん.(チャリにしては)高いけど安い.

サイズも49なので適合.
カーボンフレームでの海外飛行機輪行は不安なので,いっそ安いアルミロードを買うか...と,ふと考えることがある.
それに「もう少しアホ息子の身長が伸びたらそのまま譲れるしなぁ...」と妄想.

いかんいかん.

他の車種,MTBにも目を向ける.
こちらは¥100,000を切るものが多数.
息子用にするなら,やはり丈夫なMTBの方が良い?
まぁ,中学に上がる前,つまり来年やな,実行するとしたら.

つーことで,購入品は2月のオーバーホール時まで預けて雪中行軍...もといライドに出かける.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

通行人皆無のツインハープ橋.
シングルトラックである.

走りやすい道を求めて住宅街を探索.
すると...

OLYMPUS TG-5

「TOY BOX」なる店を発見.
Kazchariの趣味にぴったりのリサイクルショップのようだ.
「掘り出し物があるかも」と店内へ.

うむ.なかなかの品ぞろえ.
いわゆるプレミア品もそれほど高くない.

この手のコレクションはキリがない.
元々の希望小売価格も高騰している.
勝手な想像だが,コレクターも減りつつあるのでは?
転売ブームも終了かもな.

さて,特に何も買わずに外へ.
「次は本屋でも行くか」と漕ぎだしたが,大事なことを忘れていたぁ!

そう,ワイヤーロックの解除をしないまま走ってしまった!

OLYMPUS TG-5

数年ぶりのやらかし.
この手のワイヤータイプは伸縮性があるため,解除していないことに気づきにくい.
なので,このド派手な赤白ワイヤーにしてたのにぃ!

crops(クロップス) Q3 DUO 2.5X1800 コイルワイヤー ジャパン

2,3周回してしまったので,手でどうにかなるレベルではない.
仕方がない.壁際にてリアタイヤ外してあわてず騒がず作業開始.

OLYMPUS TG-5

持ってて良かった「携帯ツール」「ニトリルグローブ」

トピーク ミニ P20 ゴールド(TOL45002)

[マツヨシ] 使い捨て手袋 ニトリルグローブ ホワイト 粉なし 100枚入り

ワイヤーカッターがあると一発で切断,除去できるのだが,さすがに持ち運んではいない.
スルーアクセルを抜いてタイヤをフリーに.
糸をほどくように,ワイヤーをひっぱったり通したりを繰り返し,15分ほどで除去.

OLYMPUS TG-5

無理にひっぱられたためか,ワイヤーがかなり伸びてしまっている.
また一部カバーが破れているところも...
使えないことはないが,うーん,新しいの買う?

クロップス(crops) コンパクトワイヤーロック Q3 | 3mm×1800mm 3桁ダイヤル CP-SPD08

安いし,ダブルはほどくのがややこしいので今度はシングルワイヤーでええか(またやらかす前提?)

ケチがついてしまったので,どこにも寄らず家に帰ることに.

OLYMPUS TG-5

少し遠回りしたけどな.
にしても道路のベコベコがひどい.
今年はなぜか縦溝が目立つ気がする.
タイヤを取られ,何度かコケかける.要注意.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

最後に定点観察.
やっぱ除雪が追いついてないような...予算がないのか業者が減っているのか.

さて,年末から出かける度に何かが壊れるムーブ.

ファットな自転車屋巡りとクラッシュライド

どうなっておるのだ?
注意散漫なのか? そういうお年頃なのか?

さて,明日はどうなる? たまには晴れておくれ.

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

2024/1/2 Tue

デスライドふたたび

OLYMPUS TG-5

風.温度:3 ℃,湿度:72%,体感温度:-3 ℃,風速:38.5 km/時,風向:WSW

朝5時,自然に目が覚める.
昨夜は名物「夜鳴きそば」をパスして9時に就寝.
都合8時間は寝た.

体調もまずまず.
咳が少し出る程度.

せっかくの天然温泉付きの宿である.
朝風呂にGo!

念のため,本日もサウナはパス.残念.
露天風呂に通ずるドアを開けると...いきなりの強風!
ゴーゴーとうなり音すら聞こえる.
昨夜はほぼ無風だったのに...

頭の中に「DNS」の文字がちらつく.
たかが遊びなのだ.行こうが行くまいが誰に迷惑をかけるわけでもなし...
もしくはハスラーで岬まで行き,ファットを降ろして碑の前でアリバイ写真を撮る...これはむなしすぎる.

部屋に戻り天気予報をチェック.
Yahoo先生の予報はこんな感じ.

風向き的に“行きはよいよい帰りは恐い”状態.
どうすっかなぁ...

とりあえず,“爆盛り海鮮丼”で有名な朝食バイキングに行き,ココロを落ち着かせますか.

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デデンッ!
慌てて盛り付けたため,見た目はアレだが,味がよければ全ておK.
他のメニューを含め,この丼で3倍は食う.
朝食代¥2,300の元を取ることと,本日のライドのエネルギー分をチャージ!って,結局行くの? バカなの?

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そう,飯を食っている間,窓の外を見ると木々の揺れが激しい中,おもむろに発進するオートバイの姿を見る.
そう,ああいう変...いや猛者を見習わなければ!(そうか?)

決意すれば話は早い.
部屋に戻り,テキパキとパッキング.
7時半にはチェックアウト(12時までのレイトステイだったのでもったいなかったが).

道の駅の駐車場までハスラーを移動.
ファットバイクを降ろしてそそくさとセッティング.
こういうのは勢いが大事.

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8時少し前,準備は整った.
さぁ,行きますか.
片道約32kmの行程である.
できれば午前中で戻るつもり.

ウェアなどの装備はいつもの冬ライドと同じだが,念のためリアバッグを装着.
中には電熱ベストと電熱グローブ,およびダウンベストを収納.
いざという時に備える.

だがしかし,走り出してすぐに気づいた.

「今日,暑くね?」

そう,実際,駅前の電光掲示板は「プラス3.8℃」を表示していた.

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風が強いのは確かなので,上記の防寒セットはそのまま持っていくけどな.

しばらく稚内の市街地を走る.
交通量少なく順調.
片側2車線道路が続くので道幅も広い.

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40号と宗谷岬に向かう238号の分岐.
さぁ,いよいよここからが正念場.
ここから先,風をさえぎる物がほとんど存在しないエリアが続く.

OLYMPUS TG-5
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それにしても交通量が少ない.
三が日の早朝ってこんなもの?
もしかしたら,旅装備のバイクやチャリも走っているかと思いきや,誰にも出会わなかった.

予想通り,ここから宗谷岬まではパーペキに追い風基調.
トップギアで回し切ってしまう.
凧状態で回さなくても後ろから押されて勝手に進む.

面白いのは後輪が巻き上げた雪が,風で押し戻されて背中やら足元にバシバシ当たること.
どんだけ風強いねん.

...と余裕かましながらも,復路の地獄が頭の中をよぎる.
今は推進力となっているこの風だが,当然帰りは逆風オールバックである.
考えたくねぇ...

港などの入り組んだ場所で一瞬風向きが変わる.
油断していると,そのまま横に持っていかれる.
危ない危ない.

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やがて右手に「セイコーマートかみいそ店」が見えてきた.
日本最北のセイコマである.

ここはAJ-H伝統の「宗谷岬600km」のコース上にあるが,営業時間は23時まで.
行きか帰りに,ここで補給できるかどうかがモチベーションの維持に大きくかかわってくるのだ.
何かと思入れのあるセイコマだが,本日から営業開始のようだ.
こりゃ帰りに寄るべし.

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この後も快走は続き,ようやく約束の地(いくつあるんだ?),宗谷岬着である.

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少々わかりにくいが,宴の終わった1月2日の昼前,駐車場に旅人の姿は皆無だった.
駐車中のクルマもない.
テント群も全て撤収済み.

トイレ前にカバーをかけたハンターカブ一台だけが残されていた.

ここで誰もがするのが碑の前での記念撮影.
しかし,撮影を頼める人が誰もいない.

足つきの自撮り棒を持参し忘れたが,あったとしても,この強風下では立たせることは不可能だろう.
実際,ファット自体も横風で倒れるし,風の方向に合わせてもズルズル動いてしまうというとんでもないシチュエーション.

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片手でファットを押さえながらの手伸ばし自撮りだけがかろうじて可能だった.

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トイレに移動.

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有名な青い壁のおみやげ屋さん前に避難.
なぜか電光掲示板の日付は「1月1日」のまま.なぜ?

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そう,ここはエベレストの山頂と同じ.
本来なら人間が長時間とどまることが許されないデス・ゾーン...的な雰囲気が漂う.

滞在時間は10分にも満たなかったように思う.
そろそろ帰ろうかという時,駐車場に入ってきたクルマからカップルが降りてきて,碑の前で記念撮影.
「これは撮影を頼むチャンス!」とKazchariも碑に向かうが,相変わらずの強風.
先ほどのカップルも碑にしがみつき,髪を押さえつつ必死の撮影.
ようするに頼めるような状況ではなかった.

仕方がない.
生きるためにさっさと下山するに限る.

道路を渡り,快調に走ってきた道にファットのハンドルを向ける.
いきなり,グニッとステアリングが押されて曲がる.
そう,えげつない向かい風のせいだ.

OLYMPUS TG-5
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これはまずい.
マンガ的表現だと,こめかみにツーッと冷や汗が流れるシーン.
もちろん,この風と気温でそんなモノは流れない.

意を決してペダルを踏む.
なんだこの抵抗は!

ギアを落としても全く進まない.
サイコンの速度表示は「~10km/h」

ここからスタート地点の道の駅「わっかない」までは約30km.
単純計算で3時間!? この出力で?
一瞬,頭が真っ白になる.
頭の中では現状を回避できないものかと,計算が始まる.

【バスを使う】
あかん.輪行袋持ってへんわ.
その前に,ファットバイクが入るサイズの袋ってあるんか?

【ヒッチハイク】
漁村が点在するので,軽トラが結構走っている.
あの荷台ならファットも問題ない.
ハイエースなら余裕?
あかん.スパイクタイヤや.傷がつく.

【向かい風を避けて猿払周りで戻る】
これはないわー.プラス何km?

もちろん全て妄想.
ひたすら足を回し続けるしかない.

アベレージと心拍数は,ヒルクライム時に酷似.
そうか30km続く登りと思ったらええねん.
トレーニング&トレーニング.

時々,風が止む.
その瞬間を逃さずスピードアップ.
わずかな時間だけ,時速15km/hで距離を稼ぐ.
そしてまた向かい風が吹く.

救いなのは往路で通ったばかりなので見覚えがあるということ.

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ここで思い出されるのが,マラソンランナー君原健二さんの名言.

「私は苦しくなると、よくやめたくなるんです。そんなとき、あの街角まで、あの電柱まで、あと100メートルだけ走ろう、そう自分に言い聞かせながら走るんです」

もしくは,ジョジョ第5部の名言.

「大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。」

さらには,セブン25話の,

「基地はもうすぐだ。基地へ帰れば、温かいコーヒーと、スチームが俺を待ってるぞ!」

が思い浮かぶ.

Kazchariは昔からヤバイ状況になると,これまで見聞きした古今東西の様々な名言を思い出して,現状を「覚悟」しようとするクセがあるのだ(ただの現実逃避)

と言っても,今やっていることはただの遊び.
雪山で遭難したわけではない.
苦労を楽しんでいるレベルに過ぎないけどな.

とかなんとか夢想しているうちに,開いててよかった「セイコマかみいそ店」着.
幸い気温だけは高め.
暖かいモノを求めることなく,バナナ,エナジージェル,そして,ここでも神の飲み物である赤コーラを購入.

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残り20kmである.
思考と足の運動を切り離す「ゾンビ走法」にて,稚内市街に帰還.
ここまで来れば一安心.
余裕が出てきたので,稚内名物の1つである“彼”と記念撮影.

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この時期,彼に会えたのはたまたまだったようだ.

そして,ついに駅前の駐車場に到着ぅ.
なかなかの激闘でした.

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公式な「年越し宗谷」には参加できなかったもののなかなかの達成感.
うん.こんなんでいいんだよ(よくわからん).
さて,ファットをハスラーに乗せて向かうは約束の地(いくつあるんだ?)ヤムワッカナイ温泉.
これまた10月以来の訪問である.

勝手知ったるシステムで,ロッカーキーを受け取り,汗にまみれたウェアを脱ぐ.
後は旭川に帰るだけなので,禁を破ってサウナへ.
いつも通り10分間蒸された後,水風呂,そして(外はさすがに寒すぎるので)浴室内浴へ.
おかしい.
心拍が全然下がらん ⇒ “ととのい”どころではない.
特に根拠はないのだが,やっぱ,本調子ではないな,と1セットで終了することにした.
時間もあまりないしな.

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時刻は13時半.
ここで昼飯を済ませるつもりが,さすが三が日.
麺類,定食などめぼしいメニューは全て売り切れ(カレーぐらいしかない).

幸い,朝食で大量摂取したカロリーがまだ枯渇していない.
このまま帰るとしますか.

14時過ぎ,旭川へ向け出発.

帰り道,美深付近から吹雪に遭遇.
既に日は落ちて暗い.
そんな中,路肩で雪にまみれながら地図を眺めるチャリダーをパス.
すごいわ.
そやけど,こんな視界不良の中,走るのは無謀.

その後,道の駅「びふか」にピットイン.
ここにも雪に覆われたカブが停まっていた.
ライダーはトイレ内で休憩中.
声をかける.
もちろん「年越し宗谷」帰りだった.
名寄まで行ければ...という彼にこの吹雪の中の走行はキケンと進言.

そこへ,先ほどのチャリダーもやってきた.
「美深市内の公園の東屋でテントを張るつもり」と,とんでもないことを言う.

いいねぇ,これが若さか.
死なない程度に冬の北海道を体験してくれ.
悔しいので,決して「うらやましい」とは言わんぞ!

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旭川市内の「かつや」にて夕食.

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やはり圧倒的なコスパ.
今年もお世話になります.

帰宅すると,大阪に帰省中のヨメさんからまたしてもLINE通話が.

「あー,明日やけどなぁ.飛行機が飛ぶかどうかわからんから,帰られへんかもしれんわ」

えっ,なんで? ストライキ?

「なんで知らんの? ホンマに日本におるんか? テレビつけてみぃ!」

というデジャブな会話.
パチッとテレビをつける.そこには羽田空港の惨状が映し出されていた.

とんでもないスタートだ,2024年の日本.