2025/3/16 Sun
美瑛よ!ワタシは帰ってきた!

曇り.温度:-1 ℃,湿度:69%,体感温度:-2 ℃,風速:3.9 km/時,風向:S
先週末,整形外科の医師から“とりあえず”外乗りOKの許可が出た.
ようやく日常ライドの復活である.
「とんだりはねたりはしない」という条件をクリアすべく,ファットやMTB,グラベルは封印.ロードは残雪・凍結が怖いのでパス.
となると,残るは強化新型BROMPTONしかないやん!...って単に乗りたいだけやろ.
既に面白いチャリであることは確信.
とは言え,わずか4km程度のインプレではどうしようもない.
今日は我がホームコースたる「美瑛の丘」に出かけて走り込みましょう,そうしましょう.
朝は天気予報通りに曇り.
だが,道路に雪なし.
うむ.今日ならば美瑛方面も大丈夫であろう.
ハスラーにBROMPTONを積み込む.
いつもの美瑛スポーツセンター着.
何かの大会があるのか,結構なクルマの数.

そう,あの日もこの場所からスタートしたのだ...
おもむろにBROMPTONを変形.
雪がないとは言え,マイナス気温.
本州ならライドは遠慮したい日.
まずは自分自身の防寒対策.
おたふくのインナー,パールイズミのセーター,dhbの裏起毛ジャージとタイツ,バラクラバ.真冬よりやや軽装備.
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防寒は末端が重要.
ファイントラックのメッシュソックスにdhbの厚手ソックス,シューズはKEENのウインターポート.
操作性にダイレクトに影響するグローブはAmazonで買った秋冬モノのみ.
防寒グローブ アウトドアグローブ【秋冬・2本指出し設計・裏起毛で高い保温性能】
念のため,リュックにウインドブレーカーやらインナーグローブを詰め込む.
もちろん補給食も.
さて,BROMPTONの装備である.
まずはRECマウントの「Ride on Bag」を装着.
中には電動ポンプ,チューブパッチ,予備チューブ,タイヤレバー,携帯工具,そしてデジカメ(OLYMPUS TG-5)を入れる.

結構な重さになってしまった.
次回はハンドリングへの影響を考え,中身の厳選&分散を考える必要がある(実のところ全く問題なし).
ロングライド必須の水分補給ボトル.
通常のボトルケージも付けられないことはないが,折りたたみ時を考慮.
そこでハンドルポーチを付けた.
よくあるベルトを縦と横方向に回して固定するタイプではなく,間違って横2本のモノを購入してしまった.
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やっちまったかと思ったが,実際に付けてみると,ちょうどハンドルポストを固定する突起がストッパーになってずり落ちないことが判明.ベストポジションに収まった.
カラー的に使い勝手が悪かったジロ・カラー(ピンク)のボトルが,うちの「Paris Edition」にベスト・マッチ.

準備完了.Garminのスタートボタンを押す.
ひさびさの丘ライドの始まりである.
目指すは,Kazchariの冬シーズンを台無しにしやがった,”あの”事故ポイントである.

あそこを無事にクリアしてリベンジしてやらねば間尺に合わんよ.


時折寄り道したが,雪の回廊が気持ち良い.

で,”あの”場所へ意気揚々と乗り込むつもりだったが,冬期通行止めは解除されてなかった...トホホ

クルマ一台分の除雪はされている.
ふん.ファットやったら通れたけどな.
今日はこれくらいにしといたるわ!(懲りてない)
さて,BROMPTONの走行性能である.
昨日の試走でも感じたが,見た目以上によく走る.
これなら乗り慣れていないローディと,いい勝負になるのでは?(しません)
ロングホイールベースとクロモリ&チタンの組み合わせによる剛性感が頼もしい.
一方で,さすがに段差などのデコボコにはすこぶる弱い.
本国ではグラベル用の「G-Line」も売られているらしいが,かなり怖くないか,これ?
また,後方確認のため振り向いた際,ふらついてしまい,変な方向に進んでしまうことがある.
これらは小径車ゆえの欠点,いや特徴か.
さて,美瑛の丘と言えばお約束の“坂”がやってまいりました.
うちのBROMPTON,フロントはシングルだが,リアは12速仕様である.
左シフトで外装4段,右シフトで内装3段を変える.
シフターの窓にポジションが表示されている.
BROMPTONは高級車なのに,このシフト周りはちゃちぃな.
プラ製だし,経年劣化ですぐに割れそう.
で,この内装と外装の組み合わせで適切なギアを選ぶわけだが...
数字が小さいとギアも小さい? もしくは逆? どっちだ?
それにハブ内装のシフターが全然動かんなぜだ?
と,最初は大混乱.
乗り慣れたロードやMTBと操作性がまるで違う.
しばらくして,外装4段側は「1」が一番軽いことに気付く.
4%ぐらいの坂だと,これで特に問題ないが,7%を越えるとかなりキツイ.
なのにレバーをいじっても右の内装ギアが全然変わらん.なぜだー!
ペダル激重.
ダンシングおよび蛇行気味で10%を乗り切ったが,「こりゃヒルクライムでは勝てん」と絶望する(誰と勝負?).
しばらくすると気づく.
なんてこたぁない.
内装ギアは脚を緩めないとチェンジできないのだ.
クルマやバイクのクラッチと同じ構造?
うーん,そういや取り扱い動画でそんな話を聞いたような...(←ちゃんと説明書を読みましょう)
この仕組みに気付いてからは坂も楽勝.
要は「1-1」が最も軽く,「4-3」が最も重いわけやな.理解した.
これなら勝てる!(だから誰に?)

ロングライドと言えば,サドルのクオリティも重要.
「Paris Edition」には,BROOKSのカンビウム(C17)と呼ばれるサドルが標準装備.
レザーの特性を生かしつつ,耐久性を高めた特殊素材,らしい.
中心にミゾのあるタイプではないので,〇〇〇のしびれが心配だったが杞憂だった.
想像より前傾姿勢になるため,体重があまりサドルにのっていないのだろう.
最低距離が200kmのブルベで耐えられるか? 未知数ですな.
まぁ,いざとなれば「セラ・アナトミカ」に交換じゃ.

ハンドルバーエンドに付けた小型バックミラーもいい仕事している.
昨日の試走で気になった緩みも「パーマネントマットバーニッシュ」で補強.
格安品だけど,十分実用的.
リキテックス(Liquitex) アクリル絵具パーマネント マット バーニッシュ 120ml
しかし...雪の風景にたたずむ我が「Paris Edition」のなんと派手なことか.
特にピンク部分がサイコフレームのごとく発光している(彩度上げ過ぎでは?)
レトロちっくな美馬牛駅に到着.

さすがに寒くなってきた.ここからUターンする.

トラウマになっているかと思いきや,長い下り坂もあっさり克服.
油断大敵ですよ.

おおよそ2時間,30kmの復活ライド,無事終了.
チャリはいいねぇ.
ちなみに日曜日の美瑛なのに,一台もローディがいなかった(まだ寒いって).
チャリをハスラーに積んで,そのままセイコマに向かい昼食.
腹も膨れたところで,今度は魂を暖めるために「サ活」に行きますか.
先日見事にふられた「花神楽」へ向かう.
日曜の昼だと言うのに空いている.
サウナ室の入室待ちや席の取り合いもない.
やはり北海道,いや旭川ー東神楽エリアは最高だ.
日本屈指の絶景サイクリングの後にまったりサ活.
これ以上の極楽はあろうか.
かつては日常だったけど,ひさびさに乗ると非日常.
新鮮な気持ちにて,チャリライフが見事復活.
「歓喜」以外の言葉が見つからない.
