2026/10/11 Sun
人力のプライド

晴れ.温度:17 ℃,湿度:74%,体感温度:19 ℃,風速:5.0 km/時,風向:SSW
連休2日目.
本日は「旭川自転車愛好会」(実際はグラベル愛好会)のグループライド.
山の紅葉を愛でるのが最大の目的.
当初の集合場所は剣淵.
そこでクルマをデポして,周辺林道を走る予定...だった.
ハスラーに「Specialized EPIC EXPERT」を積んで北上.
前方,つまり北方向には嫌~な感じの黒雲が広がる.
道の駅「けんぶち」に到着し,トイレから出てくるとまさかの土砂降り.
あわてるオートバイライダーたちを横目に,ハスラーに逃げ込む.
あらためて雨雲レーダーを見ると,ちょうどここの「道の駅」を境目にくっきりと晴れエリアと雨エリアに分割されている.
今後の経過をみても,雨雲は停滞する模様.
雨が少しマシになったので集合場所の町役場まで行く.
既に到着していたCさんとSさんもスマホを眺めながら,今日のライドをどうするか逡巡中.
3人で協議の結果,剣淵ライドは諦めて南下.
「目を付けていた道がある」というリーダーCさんの言葉に従って比布まで移動することにした.

剣淵を抜けるとすぐに雨は止んだ.
比布の駐車エリアにクルマをデポして出発.
目的地は比布におけるサイクリストの聖地「いいながめ台」である.
比布のインターチェンジから山方面に進むと「ほくれいスカイロード」という細い道に入る.
この道は「ぴっぷスキー場」の頂上,つまり「いいながめ台」に続いている.
舗装路なのでクルマも普通に走行.
そして,周辺地域のヒルクライマーがセグメントタイム更新に日々挑んでいる...というわけではない.
何せ,この辺りも羆が頻繁に出没.
「スカイロード」もしばしば通行止めになるのだ.
もちろん,グラベル愛好会が舗装路を登ることない.
別ルートからの林道を通って「いいながめ台」を目指す.
...と,意気揚々と出発したわけだが,よくよく考えれば気付くはず.
ゴールがスキー場の山頂ということは...延々と坂道が続くということに.

まずはジャブ.
デポ地すぐ近くのグラベルで足慣らし.
...えー,早速,お羆様の痕跡(土を掘り返した跡)が.

何度も繰り返すが,Kazchari以外のお二人はE-BIKE.
坂道では圧倒的なアドバンテージ.
斜度が5%を越えると徐々に引き離されてしまう.
姿が見えなくなり,そして一人になる.

となると,俄然増してくるのが羆の恐怖.
楽天的な性格ゆえ,まぁ大丈夫だろう...と思いながら進む.
一応,予防策として熊ベルはもちろんのこと,先日購入した新アイテムを時折鳴らす.
110dBと,少々心もとない音量だが,静かな森の中では割と響く(気がする).
お気に入りは「犬の声」.
クマよけスプレーが最も有効とされるが...やはり高いなぁ.使用期限もあるし.
以前講習を受けたことがあるけど,実際に対峙した時に落ち着いて使えるかどうか問題.
意外に効果的なのが斧などの武器を携帯することらしい.
実際に”戦う”のではなく,こいつを持ったままジリジリと後退する心理的余裕が生まれる.もちろん,いざという時にはバトってもヨシ.
ただし,軽量とされるモノでも1kgの重量増.
軽量が正義のチャリで,この重さと大きさはキツい.
とかなんとか考えているうちに,坂の終わりで待っていた2人に合流するのがいつものパターンである.

分岐点があらわれる.
山中に深く入れば,電波が入ったとしてもGoogle先生は役立たずとなる(道が表示されない).
ここで登場するのが「Organic Maps」という地図アプリである.
【公式】Organic Maps: オフラインのハイキング、バイク、トレイル、ナビゲーション
以前にも紹介したがこいつはホンマにスゴイ.
少なくとも一般人が入れる道は,林道も含めほぼ網羅している.
Garminのナビもこれを採用しているらしい.
上の写真の分岐もしっかり表示されていた.

長いダウンヒル.
クルマが付けたトラックには落ち葉が積み重なり,路面状況が全くわからない.
それでもさすがのフルサスマシン.
挙動は常に安定している.実に楽しい.
そして苦労した登りからのご褒美.最&高.
やっぱ,グラベルがメインのライドはTopstoneよりEPICが正解.

一旦国道40号に出てしばし南下.
「いいながめ台」ある山のふもとから登っていく.
本日のメインヒルクライムである.

とっかかりからエグくて,10,13,15%とどんどん斜度が増していく.
最終的に20%を越えた.
フロントが浮き始め,かつガレ場.
ひっくり返る前にチャリから降りて押す.無念.

見通しの良い直線になった.
こんな場所でも軽く8%くらいはある.それが平坦に感じる不思議.

静寂に包まれる.
このくらいの色づきの紅葉が好きだ.
この先に道はあるのかないのか...ソロだと怖すぎる.

心配していた雨雲の南下はなし.
青空が見えて気温も上昇.
今年の北海道は夏が涼しく,秋が暖かいというベストコンディションだった.
さて,冬はどうなる?



激坂を登り切って,ようやく尾根(?)に到達.
ゴールの頂上までまだ少しあるが,行くべき道が藪に覆われている.
最近はクルマすら通っていないようだ.
一方,ここからの下り方面には道がある.
ここで引き返せ,というサインなのか.

もちろんそんな警告は無視.
いつも通りに「藪漕ぎ上等!」で突き進む.
E-BIKEの二人が先行してくれるおかげで,少しは道らしくなってくるけど.


そうそう,季節外れの陽気のせいか,止まると蟲どもに襲われる.


藪を抜けた切り通しで視界が開けた.
長袖アンダーウェアのおかげで腕は無事だが,短パンビブの脚はすり傷だらけ.
ついでに頬っぺたにも傷.
山中のグラベルに行くなら,いいかげん学習すべき.
で,目的地の「いいながめ台」に通じる「ほくれいスカイロード」に接続.
もうゴールしたも同然.
久々に走る舗装路のありがたさよ.
グリップしまくりで,全ての力が推進力に変わる.

少しだけ登って到着.
ここは久しぶりだ.
非常に風光明媚な場所なのだが本日は曇り.
つーか,このリフト,シーズン中は実際に使われているのか?
見た目,とんでもなく老朽化してるけど.

駐車場には車に乗った無線おじさんが1名.
こちらに聞こえる大声でどなたかと通信中.

このままゲレンデを下るかどうか考えていると,その無線おじさんが寄ってきて「ここまで自転車で上がってきたの? スゴイ脚力だねぇ!」と,ヒルクライム後よくある話しかけ.
それに対してCさんが「電動の自転車なので...」と返答.
いやいやいや,「ワタシは自力です!」と一人言いたいところだが,そんな意地(見栄?)をはっても仕方が無いので沈黙.相変わらず大人げないKazchariである.
そんなことはさておき,ダウンヒルに挑戦するものの,すぐに断念.
まず斜度がとんでもない上に,隠れた穴や溝が多数にあり,しかも草で状況が全く把握できない.
石もゴロゴロしてるし,切られた(切れた)茎がむき出しでパンクリスクが高く,何より落車時に手をついたらマジで刺さりそう.
こんなところでケガをしてもどうしようもないので,早々にゲレンデ脇の森に逃げ込み,押し歩きできそうなトレイルを見つけつつ,ほうほうの体で下る.

たまにある,夏場のスキーゲレンデをダウンヒルするようなイベントは,ちゃんと草を刈って,安全を確保した上で実施されていることを痛感した.

汗と泥にまみれ,すり傷だらけの脚で,なんとかデポ地の駐車場へ帰還.
温泉に入るつもりが,比布の駅前にハンバーガー屋さんがあると聞き,クルマにチャリを積んで移動.

『ブルズキッチン』さんである.

看板メニューの「ブルズバーガー」と「アイスコーヒー」を注文(現金のみ).

美味いっちゃあ,美味いのだが,やはり「ハンバーガー1個¥1,200」に,どことなく背徳感を感じるのは昭和おぢだからだろうか...
つーことで,本日のライドはここで解散.
先ほどの比布の温泉に戻る気も失せ,そのまま帰宅する.
「今日もキツかった」=「良いトレーニング」になった.
予定外の南下ルートだったが,ハプニングも含めて最高の秋ライド.
「E-BIKEに乗ったら負け」という謎のこだわりとプライドを胸に抱きつつ,これからも激坂と藪漕ぎ,どんとこいやー!
いつまで体力が保つのやら...
ちなみに明日(連休3日目)もグラベルです.乞うご期待.

