映画『NOPE』を観た~調教?

2023/6/5 Mon

相変わらず変

先日,雨の日曜日の過ごし方を書いた.

雨の週末~こんな時は...

まずはその続きの話から.
夕食は家族そろって近所の「はま寿司」へ.

Kazchari家ではJKの娘が一番食べる.
10歳の息子はまだ少食.
家族4人でお会計¥5,500は高いのか安いのか.

ヨメさんはそのまま美容院に行くので,子供らを連れて一足先に帰宅.

リアタイに間に合わなかった『水星の魔女』第20話を観る.

機動戦士ガンダム 水星の魔女

いやいや今回も怒涛&波乱の展開.

エラン5号くん,中の人の演技も相まって,鬼化した女の子を説得する完全に炭治郎モード.
後少しという瞬間に第三者からの狙撃! 思わず「G3ガンダムやん!」と叫んでしまった.

後半は,スレッタが「シュバルゼッテ」にいつ乗りこむのかが気になって気になって...
もしくはダリルバルデを失ったグエル先輩が乗る?
それとも闇落ちしたラウダくんが乗って兄弟対決?
と,色々な想像ができるけど,Kazchariはスレッタが搭乗し,ボスキャラと化したママンのエアリアルと最終決戦!に一票.

と,場が温まった後に,お次は『ブルーロック』

ブルーロック

Kazchariは既にアニメ版全話チェック済みだが,最近は子供らと一緒に再視聴中.

サッカーには全く興味ないのに『ブルーロック』を読む

言わずとしれた「デスゲーム風味エゴイスト養成サッカーバトルマンガ」
面白いのは,セレクションが進む過程で敵が味方,味方が敵になること.
結果的にこれだけ多くの登場人物にも関わらず,「死にキャラ」がほとんどいないこと.
上手いね.

ヲタクな娘は美形キャラと推しのイケボが出ていることと,母親の血をひいてかスポーツが全般的に好きなので夢中になっている.「蜂楽」と「凪」といういかにもなキャラ贔屓なのが普通過ぎて残念.

それはともかく,アニメ版の編集はアメリカのドラマばりに次へのつなぎがうまい.
続きが気になる作りになっている.
まぁ,息子は飽きてきたようだ.

と,昨日,今日と全くカラダに負荷をかけていないので,自室にてルーティンの筋トレと本日2度めのZwiftをすることにした.

で,そのお供として選んだのが...

NOPE

以下,ネタバレ.

監督はジョーダン・ピール.
前作『ゲット・アウト』『アス』もお気に入りだ.
ともにホラー作品のジャンルにはなるが,びっくり系ではなくジワジワ系.
黒人さんだけに根深い差別問題も内包している.

さて,今作の題名『NOPE』とはややくだけた表現で「No」という意味.
「ありえない」と訳されることもあるようだが,そこまで強い拒絶ではない印象.

実際,映画の中身も...わりと緩い.
確かに人は死ぬのだが,対して深刻でなく,感情に訴えかけるような表現ではない.

一言で言うなら「変な映画」である.
そう,以前観た『LAMB』に似ている.

映画『LAMB/ラム』を観た~無垢な考察

人里離れた牧場が舞台で,どことなくキリスト教っぽい啓示があるところとかな.それに意味があるかどうかも曖昧なところも.

例によって他のレビューサイトなどはチェックせずに初見の感想を.

物語は30年ほど前のテレビ番組の音声から始まる.
どうやらバラエティのようだ.
番組が進むと徐々に不穏な空気が流れ,風船の割れる音とともに悲鳴が.
黒バックから血まみれのチンパンジーが立つ舞台セットに切り替わる.

うん? もしかして,何かがきっかけで動物たちが人間に反旗を翻す話?
それを操るのが宇宙人?
と,ここまでの流れで推理(ハズレ).

だいたい30年後.
とある牧場で黒人の親子が馬の調教をしている.
そこへ空から落下物.
鍵やらコインなどの小さな金属片が次々に降ってきて地面や建物に刺さる.
コインが父親の頭部を直撃.
息子,病院に搬送するが死亡.
頭部から取り出されたコインはなぜかバイオハザードマークの袋に入れられている.
飛行機からの落下物事故ということで片付けられたが,息子のOJは納得できない.

しばらく経ち,OJは牧場を継いた.
CMで使う馬の調教などの仕事をするが,口下手のせいか上手く立ち回れない.
それを別々に住んでいた陽キャの妹,エメラルドがサポート(?)する.
経営がうまく行かないのか,近所の西部開拓時代風のテーマパークに馬を売るようになっていた.
そのテーマパークの経営者ジュープは,かつては子役であり,例のチンパンジー事件の生き残りだった.
当時のことを懐かしみ,事務所の一角にそのチンパンジー,ゴーディの私設博物館を作っていた.

ある夜,突然,数分間の停電.
馬の“ゴースト”が興奮して柵から逃げ出す.
それを追いかけるOJ.
テーマパークでは,ジューブが「星がー,神秘がー」と何やら宗教臭い集会をしていた.
やがて夜空に巨大な円盤型UFOの姿が!

驚いたOJはエメラルドに報告.
「UFOの動画を撮って売り込めば金になるかも」と画策,翌日ホームセンターに監視カメラを買いに行く.
このあたりの発想は今風やな.
兄妹の言動に興味を持った店員のエンジェルは,設置サービスをエサにこの件に関わろうとする.

テーマパーク(?)の子供らの宇宙人コスプレによるいたずらはあったものの(この映画で一番怖いシーン),その夜もUFO出現.
竜巻状の現象を起こし,馬がキャトられた.
残念ながら監視カメラにはカマキリがへばりついていたため撮影は失敗.
だが勝手に電波を受信し,この騒動を見ていたエンジェルはあることに気づく.

翌朝,エンジェルの指摘により,山の上方に全く動かない雲があることを発見.
どうやらUFOはその雲の中に隠れているらしい.

テーマパークではまたまた変な集会が.
ジュープは,OJから買い取った馬を犠牲に(?)UFOを呼びようとするが,なぜか大失敗.
そこにいたジュープやその家族,観客全員がUFOに吸い上げられてしまう.
どうやら食べられてしまったようだ.
この時会場にいた顔を隠していた女性は,例のチンパンジー事件で一緒だった女の子?

どうやら,このUFOは乗り物ではなく生命体そのもの.
この円盤獣はまるで使徒.ラミエルばりに幾何学的変形をする.

そしてなぜか“食べかす”をOJの家の上からぶちまける.
血に混じって鍵やらコインやら観客席やらが落ちてくる.
パニックになるエメラルドとエンジェル.なぜか冷静なOJ.

ここで考察.
OJは調教の専門家.
UFOという機械ならどうしようもないが,生命体,しかも野生動物風であれば自分の知識や経験でどうにかできると思ったのではないだろうか?

特に目を見続けると(今回は見上げてしまうと),相手が恐怖し襲ってくるという法則をいち早く発見した.
OJはUFOに,かつて牧場にいた馬と同じ「Gジャン」という名前を付ける.

さて,間一髪脱出した3人は,やはりGジャンを撮影してどこかに売り込むことを諦めてはいなかった.
だがやっかいなことにGジャンが近づくと,全ての電子機器が使えなくなる.

そこで考えた方法は2つ.
バッテリー付き送風機につないだバルーン人形で,電気が使えなくなる範囲を知る.
一度は断られたホルストというプロカメラマンに撮影を頼む.
うまい具合にホルストは動物ドキュメンタリーの専門家であり,手動式ビデオまで持っていた.
そう,これはUFO(エイリアン)退治映画ではなく,撮影困難な未知の野生生物をいかに撮影するかみたいな雰囲気を漂わせてきた.

途中,電気オートバイに乗った,噛ませ犬っぽいパパラッチが登場するが,Gジャンに近づくと,わかりやすく電気が切れて転倒⇒捕食という流れが挿入される.

動物の扱いに自信のあるOJはライダーを助けようとするが失敗.
形を変え,徐々に凶暴化していくGジャンから馬に乗ったまま逃げ回る(もちろん撮影のため).

そんな中,ホルストは撮影に夢中になりすぎて捕食される.
エンジェルも同様にヤバかったが,鉄条網をカラダに巻き付けて難を逃れた.
このまま撮影断念なのか!?

先程の電気バイクに乗って,Gジャンを煽るエメラルド.
テーマパーク内まで逃げ,井戸の底にあるカメラにて撮影を試みる.
バルーン人形の拘束を解き,空に浮かばせる.
それを捕食する使徒...じゃなかったGジャン.
人形を噛んだ(?)途端,爆発してGジャンは空中分解してしまう.

無事,捕食シーンの撮影に成功するエメラルド.
モヤの先に馬に乗った兄OJの姿が見える...けど幻?

というストーリー.
うーん,何かこれって深い意味あるのかな.
未知の野生動物の調教ドラマとして観てたけどな.

まず,冒頭のチンパンジー事件.
隠れていたジュープはチンパンジーのゴードンと和解しかけたのに(ビニールのクロスで直接目を合わさなかったから?),そのゴードンは眼の前で銃殺されてしまった.
野生むき出しにした動物とも和解できるという暗示なのか.
舞台で靴が垂直に立っていたことに意味は?

例によって,いくつか謎が残る難解な映画でした.

つーことで.ここまでが素の感想.
以下,ネタバレ・考察サイトの知恵を借りてみる.

【ネタバレ感想/考察】『NOPE ノープ』が描く最悪の奇跡を解説

へぇ,そんな意味が...ってこのサイトの人,他の映画もそうやけど,一回観ただけでここまで深読みできるねんなぁ.マニアおそるべし.

そうそう便宜上「UFO」と読んでますが,劇中でも言及されているように,最近では「UAP:Unidentified Aerial Phenomena(未確認航空現象)」を正式名称にしようとNASAが発表したらしい.知らんかった.

さて,野生動物と遭遇した際,この「目を合わせるか合わせないか」はKazchariにとって身近な問題.
そう,グラベル愛好者はいつどこでクマに出会うかわからないからだ.

クマ対策再考~グラベルは危険だらけ?

まず,万人共通の最悪の逃げ方は「背中を見せてあわてて逃げる」こと.
これをやってしまうと,クマが時速60kmで追いかけてくるらしい.

となると,熊と対峙することになるが...その際はどうやら「熊から目を離さず,ただし目を合わさずゆっくりと後ずさること」が最適解の模様.

冷静に対処できるか?
ところで熊の視力ってどのくらい?

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