2023/4/3 Mon
適材適所.
「新しいモノを買うと古いモノは使わなくなる」とよく聞く.
さて,Kazchariは?
これまでメインのロードバイクは2017年購入の『TREK DOMANE SLR7』だった.今風に言うとGen2(第2世代).リムブレーキモデル.
購入後はグルメフォンド,ブルベ,ヒルクライム大会,スマートトレーナーにと大活躍.
2023年4月現在,その総走行距離は55000kmを越えている.
毎年オーバーホールに出しているおかげか,すこぶる調子が良い.
ただし,今年は冬の間,および外を走れるようになってからも,スマートトレーナーに装着したままだった.
そう,ここしばらくはNew Machineの『TREK EMONDA SLR7』にて外ライドを開始.
ロードシーズンinライド~TREK EMONDA SLR7 First Light 実走レビュー
そのEMONDAも1000km近く乗って,その特性がある程度わかってきたので,比較の意味も込めて,4/1の土曜日は久々にDOMANEを引っ張り出してみた.
曇り.温度:4 ℃,湿度:74%,体感温度:1 ℃,風速:9.7 km/時,風向:NW
なじむッ! 実に! なじむぞッ!
さすがにこれまで長年,相当な距離・時間をともに過ごしてきただけのことはある.
これぞエンデュランスロード.
一言で言うならカラダにやさしい.
前後のISOスピード機構は伊達じゃない.
それに下ハンを持つと顕著なのだが,ものスゴクしなる.
決してやわな感じではない.
確かにファットやサス付きのチャリに比べ,路面の段差の衝撃は感じる(北海道の路面はひどい).
ここに関してはISOスピードなしのEMONDAとの違いは正直わからない.
ただし休憩中や帰宅後,翌日の疲労感は異なる(数値化は無理だが).
それだけDOMANEが地面からの反動を吸収しているということなのだろう.
そして...久々のヒルクライムも楽っつーか,軽い.
50mmハイトのディープホイールなのに.
決戦軽量ホイールでさらに軽くできる.
うーむ.これは7月の本大会,EMONDAとどっちで出るかマジで迷う...
『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023』にエントリー!~坂バカ宣言
走り方,もしくは走らせ方の問題なのか?
ついでにシマノSPD-SLペダルもカチっとはまる(これは別の問題).
もう少し乗りたかったが,峠では雪が降りだし,それが雨に変わった.
あー,やっぱりリムブレーキは怖いな.止まらん.
たまらずセイコマにピットインしで補給.
休憩中に汗冷え.
指が震えるあまりの寒さに50kmちょいで切り上げることにした.
明けて4/2の日曜日.
今度はEMONDAで出撃.
晴れ時々曇り.温度:4 ℃,湿度:70%,体感温度:3 ℃,風速:4.2 km/時,風向:NNE
表題にもある通り”サイクリストのルイーダ酒場”こと,深山峠にあるカフェ『Yamaichi』さんを目指すライド.
事前の天気予報では「最高気温12℃,降水確率は0%」のはずが,Garmin様のデータで確認すると一桁気温.つまり昨日とほぼ同じ.どゆこと?
それでも太陽だけは出ている.
「こりゃワンチャン,十勝岳行けるかなぁ...」と思いつつ出発.
美瑛の丘で軽くウォーミングアップ.
あれ? なんだか天気が怪しい...
美瑛に着いて,白金温泉までのサイクリングロードに侵入するも,残雪がひどく,あえなく断念.
前回実走確認済みの藤野農道に向かう.
雪は減ったが相変わらずの絶景.
途中空を覆っていた雲も晴れて,陽が出てきた.
ただし...やはり寒い.
藤野農道の下り,たった数キロのダウンヒルでもたいがいである.
「こりゃあかんわ」と,今日の十勝岳登攀はあっさりと取りやめ.
幹線道路を使って道の駅「ビルケの森」へ.
望岳台へ登るルートは未開通だと知っていた.
とりあえず,そこを目指して少し登る.
撮影中も次から次へとクルマがやって来ては引き返す.
うん? 下調べした方が...
表示によると4/27開通予定とある.
またあらためて確認すると「1/4からゲート閉鎖」.
逆に考えれば1/3までは走れたということで...(ドス黒い野望)
道の駅まで引き返すが,やはり寒くて鼻ズルズル.
左折してカミフ行きルートへ.
最初の坂は何気にセグメントになっている.
少しがんばって総合4位! まぁ,誰も踏まん峠やし.
こちらから登ると,以降カミフまではずっと下り坂.寒い.
途中のダムで休憩.
無事に,お久しぶりのYamaichiさん着.
今年のオープンは前日の4/1である.
もちろん看板メニューの魯肉飯を食べる.
おお,やはり去年より美味さがアップしている.
ここでご主人から十勝岳(カミヒル)情報を聞く.
Kazchariが到着する前,午前中に登った人がいたが,やはり途中の積雪で引き返したそうな.
また,走れたとしても,濡れているだけなのかブラックアイスバーンなのか判別つかない箇所が複数あり,まだまだ安全に走れる状況ではないとのこと.
そーでしたか.
やはりもう少し暖かくなってからやな.
素直に半袖半パンジャージOKになって,赤コーラが”神”になる季節まで待つか.
肝心のカミヒル大会には用事で参加できないけど.
Yamaichiさんを後にする.
食事中,店の前を剛脚で知られるKさんが仲間とトレインを組んで通過.
それを追いかけ...ません.間違いなくタヒ.
マイペースで家を目指した.
さて,肝心のDOMANEとの比較である(あくまで素人目線).
やはり硬い.
よく言えば反応がするどく,加えた力が推進力に変わる,とも言える.
その分,逃げ場のない衝撃が自分に返ってくるのだろうか?
EMONDAでの最長距離で,ちょっと気になったのが,持病である首コリを感じたこと.
Kazchariは短足ゆえ,ハンドル落差はほとんど出ない.
つまり,EMONDAもDOMANEも前傾ポジションの度合いはほとんど変わらない.
距離が違うとは言え,DOMANEでこんなことはなかった.
となると,やはり衝撃吸収性の違い?
ダメージの蓄積量が異なっていくということか.
あらためて,ロングライドはDOMANEの方が向いていることがわかった.
メーカーの宣伝は間違ってはいない.
さて,今回のライドの目的はもう一つある.
それは愛用のサイクルコンピュータ『Garmin Edge1040』のデータ表示カスタムである.
あまり知られていないが,Garmin製品には多数のアプリが用意されており,好みによりカスタム可能.
いくつかあるデータ表示アプリのうち,Kazchariは「SPH Graph」を選び,インストールしてみた.
参考にしたのは以下のサイト.
ノーマルでは単に数字が並んでいるだけ(それはそれで見やすいけど).
しかも旧作の『Edge1000』に比べるとフォントデザインもダサくなった.
しかあし,このアプリ「SPH Graph」はどうだ!
このごちゃごちゃ感,メカメカしいのがたまらん.
『Edge1040』のスマホ並の巨大画面でさえ,一部字が小さくて読むのに苦労するが(かろうじて)無問題!
走ると速度,パワー,心拍のゲージが動いて面白い.
そう,正に男(の子)のロマンだ.
基本的には,自分で設定していたものと同じデータが表示されるのだが,余裕部分に「総上昇量」,つまりその日の獲得標高が累積されるのが...ヤバイ.
数値見ながら「今日は遠回りして2000行っとこか」とかなりそう.
ブラックサイクリスト化が進む.
少し心配なのは,画面を見るのが楽しいので,前方不注意にならないようにすること.
地面に穴でも開いてたらシャレにならん.
もちろん,画面をスワイプすればノーマル画面に戻る.
さて,今日のまとめである.
気象条件も距離も獲得標高も異なるが,EMONDAとDOMANE,なんだかんだで違う特性のチャリだとわかった.
ぱっと見,形も似ている(流行りのリア小三角ではなくシートポストからステーが生える)けどな.
やはり200kmを越える,具体的には300ブルベからは,今後もDOMANE一択やな.
で,トレーニング的な今日みたいなライドだとEMONDA.巡航速度速いし.
肝心のヒルクライムレースは?
悩む...
まっ,ようするに新旧かかわらず,両方とも末永く愛していきまする.
ふむ.こうなると,もう一人の兄弟,『MADONE』ってどんな乗り味やねんやろ? 俄然興味が出てきた...おっと,誰か来たようだ...(バスッ)