2024/3/17 Sun
ウェアとコンビニとホテルと
晴れ.温度:27 ℃,湿度:66%,体感温度:28 ℃.風速:8.5 km/時,風向:WNW
Day1(その1)はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day1 台北~新竹(その1)
お約束の出発前記念写真を撮った後,「いざ」と一漕ぎ.
すると,後方から「Hey!」と声が.
MathewBikeのにーちゃんだった.
手にはKazchariのリュックを持っている.
ぐわ,いきなり忘れ物か.ハイテンションにも程がある.
さて,前回はメカ関連の紹介だったので,お次はウェア類について.
まずは,先ほど忘れかけたこいつから.
【リュック】
これまた長年愛用しているコスパ最高なリュック.
小型で細身だが意外に容量多め.
チャックオープンでさらに拡大も可能.
荷室の仕切りも多く,かつ取り出しやすい.
おまけにレインカバーとヘルメットホルダー(ネット)も付属している.
さらには背中との間に厚めのクッションがあって,風が通るようになっている.
今回はこのリュックに命の次に大事なパスポートをin.
ようするにこれを無くせば旅も終了(なのにいきなり忘れた).
【ヘルメット】
今や絶版となってしまった「OGK KABUTO FLAIR」.
やはりこの軽さとフィット感は素晴らしい.
長距離走行ゆえ,肩や頸への負担は減らしたい.
「オホーツク1300」の時同様,軽量化のためメガネ+バイザー付きメットにしようかと,当初は考えていたが,レンタルにしたおかげで荷物を増やせる,つまりコンタクトレンズとその洗浄液を持参可能になった.ゆえに極軽の「FLAIR」にした次第.
【アイウェア】
(フェリー) FERRY スポーツサングラス ミラーレンズ フルセット専用交換レンズ5枚 ユニセックス 7カラー
OAKLEYのような高価なモノではなく,これまたコスパ最強のこいつにした.
この手の中華グラサンは豊富な交換レンズが特徴.
その中から冬ライドでも使っているブルーレンズを装着.
調光レンズではないが,快晴でも夜間走行でも全く違和感がない.
ようするにKazchariの「目」に合っているのだろう.
後はまぁ,値段が値段だけに壊しても無くしても気にならないのが良い.
【ジャージ】
半袖ジャージ2枚とビブショーツ2枚.
目立つようにできるだけ派手な柄にした.
CYCOLOGYのトリコロール柄と,外国人ウケを狙ったDECOJAの「桜富士」である.
後者はAmazonでもまだ購入可.
[デコジャ] サイクルジャージ 半袖 桜富士 (27110) サイクルウエア ロードバイク UV
こんなに高かったかなぁ? 値上げ?
ビブショーツは“みんな大好き”dhb(ううっ...)と,パールイズミの極厚3Dパッド.
ケツ痛対策は超重要.
ガチ勢でない環島挑戦者が,ケツの痛みに耐えきれず,途中のデカトロンでパッド付パンツを買ったという動画もあったな.
ビブは洗濯後,乾きにくいという欠点が指摘されるが,解決方法はある.
それは後のエピソードにて.
【インナーウェア】
finetrackの半袖スケスケとパールイズミの長袖スケスケの2枚を用意.
実際はほぼ後者のみ使用.
写真のように初日こそ半袖だったが,強烈な日差しに「こりゃあかん」と2日目以降は長袖にした.
日焼けは疲労に直結するのだ.
ちなみに顔と脚の日焼け対策はサボったので後々エライ目に.
【ソックス】
(アールエル ソックス)R×L SOCKS 自転車 バイクソックス TBK-300R[メンズ]
これまた初日こそ「ルコックスポルティフ」のショートソックスだったが,以降はお気に入りの「R×L SOCKS」にした.
分厚めなので洗濯後乾きにくいが,履いとけば自然に乾く(えっ?).
【グローブ】
ジャージのトリコロールに合わせ「ルコックスポルティフ」とWiggleで買ったグローブ.
台湾は道が日本よりキレイなので振動も少なく,なくても問題なし(落車時のケガ回避にはなる).
ただ,前者は途中で手掌側がボロボロに破れてしまったため廃棄した.
そんなに使った覚えはないけど経年劣化かな.
他にも一応「ウインドブレーカー」とか「ジレ」「レッグカバー」も持参した(パニアに入れた)けど,結局使わずじまい.
今回走った3月の台湾は上記の服装で「快適」or「少し暑い」という,実に快適なコンディションだった(あの日を除けば…だが).
さて,こんな装備で走りだしたわけだが,MathewBikeさんを出てすぐの橋の脇から河川敷のサイクリングロードに入る.
ここから松山駅までは約10kmである.
今日は日曜日.
サイクリングロードには家族連れや散歩中のお年寄りも多い.
もちろんサイクリストも.
台湾でのチャリは右側通行.
すぐに慣れたが,とっさの時に左側によけようとするクセは抜けないな.
やがて聖地「松山」駅着.
もちろん「まつやま」ではなく「Siông-san」と読む.
「漢字圏の旅は意味がわかるからEasy」という声もあるが,一方で「発音バイアス」もある.
中国語としての発音・読み方がどうしても覚えられないのだ.
旅の途中「どこから来て,どこに行くのか?」という質問を何度もされたが,読み方がわからんので答えられない.
筆談ならOKだろうが,紙とペンなんぞ持ち歩いとらん.
場合によっては漢字を知らない西洋人の方が,地名をすぐに覚えるのではないだろうか.
モニュメント前ではお約束の写真撮影.
自撮りだけではなく,全身が入る写真も欲しいところ.
誰に頼むか?
歩いていたおばちゃんに適当に頼んだが,終始迷惑そうな表情でいたたまれなくなった.
変に見切れている構図の写真ではなかったが,もう少しコミュニケーションが取れる方が良かったなぁ...(贅沢言うな)
さぁ,正真正銘ここからが一周のスタート.
もちろん,右手に海を臨む反時計回り.
まずは先ほど出発したMathewBike,つまり士林方向に少し戻ることになる.
先ほど同様に人多め.
それにしても,この走りやすさはなんだ?
幅も路面状況も極めて良好.
日本よりはるかに美しい.
野球のグランドも多数.
そうそう,台湾では野球が一番人気のスポーツなのだ.
公衆トイレもあちこちにある.
サイクリングロードが終わると,いよいよ街中ライドへ.
スクーターの海に飛び込むが,噂よりも走りやすいという印象.
まぁ,交通状況に関してはおいおいレポート.
サイクリングロードを出たり入ったりしつつ快走.
だが,このまま走り続けていても補給箇所がない.
食堂やコンビニなど,一旦,堤防のサイクリングロードを降りて補給地点を探す.
セブンイレブンを見つけた.
さぁ,悠遊カードの出番だ.
「焼きそば」と水を補給.
せっかくの旅先なのだ.
できるだけローカルな食事を楽しむべき...と言いたいところだが,台湾のコンビニ弁当,やたらにレベルが高い.
それに水の補給も同時にできてベネである.
さて,その弁当の特徴だが「牛角」だの「ボンカレー」だのといった日本企業とのコラボ製品の他,「台南風」「嘉義風」など,台湾各地域の名物風味の弁当などバラエティに富んでいる.
味も良い.日本とのコラボ商品もこちら風の味付けで微妙に違う.
値段もだいたい100元前後(¥450).屋台や食堂メシとそれほど変わらない.
指示すればチンしてくれるのだが,やたらに長時間暖めるので,手で持てないくらい熱くなる.
でも,安心して下さい.
「イートインする」と告げるとお盆,もしくは持つための段ボールの切れ端をくれるのだ.
そして,台湾のコンビニのイートインスペースはどこもかしこも広大.
中には2階がまるまるイートインな場所もある.
当然トイレ付.
紙こそ流せないものの,ちゃんと清潔なところが多い.
こりゃ,この旅で何度も立ち寄らざるを得ない(実際そうなった).
ただ,コンビニで困ることもある.
台北を離れ,地方に行くと英語がまるで通じなくなる.
商品を選び,レジに持っていくと,まず中国語で「jkdsbfknsjkfefbui?」と聞かれる.
何を言っているのかさっぱりわからん.
で,雰囲気や経験から類推.
(1)レシートは必要ですか?
(2)袋はいりますか?
(3)ここで食べますか?
(4)温めますか?
(5)悠遊カードの残金が足りません.
たぶん上記のうち,どれかであろう.
特に(1)は,翻訳アプリで提示してきたから間違いない.
そう,こちらが中国語がわからないと気付くと,さっとスマホを取り出す店員も多かった.
結構重要なのが(5).
悠遊カードは確かに便利なのだが,残金がわからないのだ.
会計時に表示される額を覚えておかなければならない.
ゆえに,旅も後半になると,クレカかLINE PAYを使うようにした.
なぜか,こいつらだと(1)も言われなくなる.
で,食事しながら今日の目的地を決める.
なんとなく都会の雰囲気のある「新竹」がちょうどいい場所にある.
「しんちく」ではありません.「Xinzhu」と読む.
現時刻は14:00.新竹はここからちょうど60km.
3時間かかるとして17:00着の予定か.
ちょうど良い...と軽く思った時期がKazchariにもありました.
DOMANEやEMONDAならAve.20km/h走行なんて余裕だが,今日はレンタルの激重クロモリ+荷物のSURLY.
とてもその速度では走れない...と少し考えればわかるのだが,やはり今日は判断力が鈍っているようだ.
いずれにせよ,新竹行きを決めたので次は宿の予約.
Agodaアプリを立ち上げる.
ドミはこりごりなので,検討の結果「ゴールデン スワロー ホテル(Golden Swallow Hotel)のシングル(¥4,148)を予約した.
この時点でクレカ支払いまで済んでいる.
ホンマ,便利な世の中になったなぁ.
宿の予約もそうだが,今回の旅はナビやら翻訳アプリ,電子決済,カメラに至るまでスマホに頼りまくり.
「スマホを落としただけなのに」がマジ・ホラーになってしまう.
実際,スマホを壊したり紛失したらこの旅は詰む.
いやホンマ,昔はどうやって旅行してたんやろ?(今ではありえない)
もちろん,スマホ旅のデメリットもあるが,それは今後の記事で考察に上げていく予定.
さて,そんなスマホのGoogle先生を使って,新竹へのルートを検索する.
もちろん“自転車”の最適ルートを表示してくれるわけだが...この時は気づかなかった.
「最適」≠「最短」であることを.
それに...得てして,そのルートが今も走行可能かどうかはわからないということを.
具体的には,Google先生,幹線道路から離れてこんな道を紹介してくれます.
うん.日本の田舎ですね.のどかだ.
この後,15%越えの激坂をお見舞いされました.
陽が落ちる.
ついに夜間走行に移行する.
フロントフォークとシートポストに付けたメーカー不詳のライトをon.
ついでに日本から持参したOLIGHTの「SEEMEE30」も点滅でon.
OLIGHT(オーライト) SEEMEE30 C 自転車ライト 30ルーメン テールライト
新竹市の夜の喧騒に突入する.
曲がったり,真っ直ぐ行ったりを繰り返し,駅のすぐそばにあるホテルに到着.
やたらにキンキラキン.
「金燕」なので「ゴールデンスパロー」なのね(その後,英語と漢字表記で迷う事案多数).
海外でその日にネット予約した宿へのチェックインは初めてだが,特に無問題.
でも,このホテル何か違和感が...休息?
Kazchariの後に入って来たカップルが受付で交渉している.
どうやら「今日は空室がない」みたいなことを説明されているようだ.
あっ,ここってそっち系のホテルなのねん(察し).
最近では日本でもラブホが格安ホテルとして,インバウンド客にも使われるようになってきたらしいが,台湾では日本以上に普通のホテルとの境目があいまいなようだ.
カギをもらって部屋へ.
おお,なかなかキレイではないか.
おや,枕元にあるこれは...
さてこのホテル,1階のホールには洗濯機と乾燥機があり,なんと無料で使えるのだ.
早速汗だくのジャージ&ビブ,昨日来ていたTシャツとパンツを放り込む.
シャワーを浴びて,新しいTシャツに着替える.
ようやく台湾一日目のライドが終了.
本日の走行距離114km.出発が遅かった分,予定より走り過ぎたかな.
まだ先は長い.のんびり行きましょう.
STRAVAへのログアップも完了.
写真とコメントを付ける.
いやぁ,スゴイ時代やな.
落ち着いたので外へ食事.
なんでも,ここ新竹の駅は日本統治の時代そのままらしく,実に重厚なデザイン.確かに渋い.
何か路上ライブ的なパフォーマンスが行われていた.
半袖で出かけたが,結構寒い.
昼と夜の寒暖差が結構ある.
疲れていたので(ほぼ徹夜明け),食堂を探して歩き回るのも面倒.
ふと,目の前に「すき屋」が...吸い寄せられるように入店.
「甘鶏肉丼」的なものを注文.
ここはいったいどこなんだ.
宿に戻るとちょうど乾燥まで終了.
明日のライドに備えて早く寝ましょう.
おっと,脚のケア&セルフマッサージを忘れずに.
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さぁ明日はどこまで行こうかなっと.(Day2へ続く)