台湾一周(環島)ライド Day6 高雄~墾丁(その2)

2024/3/22 Fri

どことなく懐かしい

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晴れ.温度:19 ℃,湿度:76%,体感温度:19 ℃,風速:5.5km/時,風向:ENE

前回はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day6 高雄~墾丁(その1)

さて,腹も満たされて水も補給した.
走りますか.

Google先生の指示通り,またしても幹線道路を離れる.

ふと「〇〇福徳宮」という看板を見つけた.
なんと,〇〇にはKazchariの名前が入る.
「宮」とは日本で言うところの寺.
「そんな地名もあるのか」と,面白そうなので立ちよってみることに.

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どうやらこのあたりは「〇〇」という地区らしく,お寺だけでなく「〇〇公園」も発見.
バスの停留所名も「〇〇」.
世界広しと言えど,まさか自分と同じ名前の場所を見つけるとは.
漢字圏ならではやね.
偶然,偶然のすんげー確率.
なかなか得難い経験をした.

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幹線道路に戻ると,ルーフやバックにチャリを固定したクルマを何台も見かける.

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この付近で何かの大会が開催されるのだろうか?
そういや明日は土曜日だ.

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あまりに暑いのでセブンにピットイン.

アイスとジュースを買ってベンチに座ると,隣に座る台湾人が話しかけてきた.
おそらく「今日は暑いねぇ~」と言ってきたと思う(空を指さしていたので).
この方,色黒で非常にホリが深かった.
いわゆる「原住民」と呼ばれる人なのだろう.

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この「原住民」という言葉,日本人には”未開の民族”っぽく聞こえて抵抗があるかもしれないが,侮蔑的な意味はない.

日本語の「先住民」と同じニュアンスで使われている.
ただ,中国語で「先住民」だと「絶滅した民族」になってしまうらしい.

台湾の中央山塊には原住民が多く住んでいるという.
これから出会いが増えそうな気がする.

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東海岸(台東)方面への分岐に到着.
左の高架道路を進むと最短距離になる.
南端を目指すKazchariはもちろん直進する.

海岸に時折点在する変なオブジェ.

「そういや三脚もってたわ」と久々に自撮り.
期せずして翼...ではなくツインテール写真になった.

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このあたりでは一番大きい街,恒春(Hêng-chhun)を通過.

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なぜかゴーカート場がたくさんある.
戦場っぽいオブジェとか恐竜の装飾.
後で聞くところによると,ファミリー旅行先としてメジャーな場所らしい.

ゲストハウスの他,ダイビングショップも点在.
潜ります? いやいや今回はパス.

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そして墾丁

今日のうちに「南端まで行って帰って来る」という計画は時間的に断念.
素直に予約した宿に向かいませう.

しかあし,例によってGoogle先生のナビが超絶わかりにくく,指示通りに進んだらコテージだらけの大規模リゾートに進入してしまった.
どう見ても不審者である.

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なんとかそこを抜けだすと墾丁のメインストリートが現れた.
今度こそ到着ぅ...と思ったが,肝心の宿が全然見つからない.

仕方なく,マッサージ店で暇そうにしてたおばちゃんに尋ねる.
さすがリゾート地.
英語が完璧に通じる.
通じたところで,道を聞いて走り出すがやはり見つからない.

計3人ほどに道を聞く.
全然見つからないので,”途上国あるある”の「わからんから適当に指さしとけ」的な扱いを受けているのかと,すっかり不信感(みなさん,すいません).

うろうろしていると,チャリ一台がやっと通れる通路を発見.
まさかと思い進入すると,ようやく宿を発見.

ケンティン ホステル (Kenting Hostel)

いやぁ,苦労した.
白ペンキのいかにもリゾートなホステル(Agodaの写真は盛り過ぎだ)

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受付のねーちゃんは英語ペラペラ.
ただし,困ったことに宿泊代はキャッシュのみ
うげー,これで手持ちの現金がなくなった.

トイレやシャワー,明日の朝食の場所(離れた食堂),チェックアウト時の注意点を聞く.
部屋はまぁまぁ.
使い道がよくわからないロフトがある(後で助かった).

残念ながら洗濯機がない(ゲストは使えない)ので「コインランドリーに行け」と言う.量も少ないので手洗いしますか.

シャワーを浴びて落ち着いたところで洗濯開始.

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足洗い場の水道を拝借.
怒られなかったので無問題.
幸いバスタオルも2枚,それにドライヤーがあるのでいつもの乾燥方法が使えそう.
それにロフトもあるので”巻き巻き作業”もしやすい.

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走行データのSTRAVAへのアップやら何やらを済ませて外へ.

すっかり日が落ちて外は暗い.
いや,暗いだけでなく寒いぞ.一旦宿に戻りウインドブレーカーを持ち出す.
3月の台湾は1日の寒暖差が激しい ← 要注意.

先ほどの細い路地を抜けてメインストリートに出ると...いきなり夜市のにぎわい
さすが台湾随一のリゾート地.
西洋人観光客がうじゃうじゃ歩いている.
地元民より多いくらい.
それにエロいっつーか,セクシーな衣装のおねーちゃんがアルコールを提供している屋台(?)も散見.
一方でちゃんとしたレストランもある.

この雰囲気はどこかで...台湾というより,懐かしのタイのカオサンっぽい.
だいぶ小規模やけどな.

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さぁ「メシ食うで」とあちこち見ていると,珍しく英語表記の看板を掲げた食堂を発見.それに一皿100元程度とそれほど高くない.海鮮もある.
ここにしよう.

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豚肉とイカの炒め物と白飯をオーダー.

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味は良いのだが,昼と違って今度は量が少なかった(やはり予測が難しい).
それに...辛い

台湾旅行は楽しいのだが,難点が2つある.

一つは言うまでもなく排ガス.

もう一つは,食堂で水が出ないこと.
確かにビールでもジュースでも店で買えばいいんですよ.
時々は買っているけど,もちろん(日本同様)コンビニや商店で買うより強気の価格設定.

「飲食店での水はタダ」という意識が根付いている日本人は,どうしても「モッタイナイ」が先行してしまう.
世界標準的には「サービス過剰でノーチップ」な日本がレアなのだが.

で,我慢することになるが,今回のように辛い料理だと辛い.
味わうより,かきこむようにして食べてしまう.

周りを見渡すと不思議なことに,飲料がないまま食事している人もけっこういる.
結局は慣れの問題なのだろうか.

ちなみに外からの持ち込みはX,もしくは5元ほどのチャージが必要な場合がある.
ガイジンなので何も言われないこともあるけど.

てな感じで食事を済ませて通りに出る.
口の中がヒーヒーするので,甘く冷たいモノが欲しい...
おっ,ここは...

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少々高いが,台湾スイーツの魅力には抗えない.
で,注文.

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ででん!
「綜合鮮果」180元!
やぱり巨大だが美味し.
食い終わった時,むっちゃ寒かったけどな.

さぁ,腹も落ち着いたし散歩.

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iPhone15 Pro
iPhone15 Pro
iPhone15 Pro なぜか海人

ホンマ,iPhoneはよく写る.
夜間撮影でここまで撮れるなら一眼いらんな(芸術性を求めなければ...だが).

夜市のにぎわいはまだまだ続くが,一人旅のKazchariはクールに宿に戻りますか.

ありゃ.せっかくの夜市なのにまーた屋台メシ食ってねーや.
まぁええか.”グルメ”にあまりこだわりがないのだ.

それよりも問題は明日の予定.

最南端周りだと今回の旅の最長距離を走ることになる.
それに山越えもあるため獲得標高もエグくなりそう.
さーて,どう戦い抜くかな.

激闘が確実視される「Day7」へと続く ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day7 墾丁~知本温泉(その1)

iPhone15 Pro この看板で「ケンティン・ホステル」と認識しろと?

台湾一周(環島)ライド Day2 新竹~台中(その2)

2024/3/18 Mon

こころははだしのままで

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晴れ.温度:20 ℃,湿度:74%,体感温度:20 ℃,風速:24.1 km/時,風向:NE

Day2(その1)はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day2 新竹~台中(その1)

さぁ,宿も確保したし,後は進むだけ.
例によってGoogle先生はジグザグ青春ロードを指し示す.

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海岸沿いなので,突然こんな砂地獄も.

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気分はサハラ砂漠だが,このタイヤではキツイ.

日の丸効果なのか,歩行者を抜いた際,後方から「加油!」もしくは「ガンバレー!」という声を何度か聴く.手を振って応える.
あれやね,日本でも荷物満載のランドナーが「日本一周中」のプラカードをぶら下げたくなる気持ちがよくわかった.

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またまた”チャリで走ってええんか的”な高速道路っぽいところに出る.
ちょうど高架の下にサービスエリアのような施設発見.

iPhone15 Pro

腹も減ったのでピットイン.
フードコートで弁当を注文.

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美味し.

しばらく走るとまたしても広大なサイクリングロード.スゴいっしょ?

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

途中で祭りなのかパレードに遭遇.
後で聞いたところ,とある神様の誕生日らしい.誰?
仏陀の誕生日は4/8のはずだが.

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炎天下の中,歩くイベントも同時開催らしく,あちこちで水や食料を配っていた.
Kazchariにもくれようとするが,さすがに断った.

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台中の市街地へ.
いつもの雑踏に飛び込む.

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それにしても...本来二人乗りのスクーター(125~150cc)に,子供追加で3,4人乗りは当たり前.
さらに後方にはUberのボックスも追加.
時にはフットレストに犬が寝そべっていることも.

電動スクーターの普及率も高い.
石垣島で乗った「GOGORO」もガンガン走っている.
こいつらは全然音がしないので,いつの間にか横に並んでたりする.
ファ,ファンネル? 気が付いたら撃墜されていた感.

一番ヤバいのはほぼ全車スマホホルダー完備ということ.
ナビならまだしも,運転中も絶賛動画視聴中.

あれでよく事故らないものだ...って,結構事故ってます.
たまたま遭遇しなかっただけ.

台湾サイクリングで一番大事なのはニュータイプ的回避能力ではなく「目立つこと」
バックミラーで後方を確認しつつ,蛍光色のザックカバー「日の丸」リアライト点滅で存在を際立たせる.

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マンションが立ち並ぶ高級住宅街っぽいところに出た.
消防車が走り回っていたので,前方を見ると黒煙がもうもうと.

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火事だった.

で,ようやく目的地のホテルにたどり着く.
ホテル名を確認.うん,ここだ.

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ドアを開けて,ロビーにチャリを停める.
パスポートとスマホの予約画面を用意し,フロントのねーちゃんに名前と予約してある旨を(とりあえず)英語で告げる.

ねーちゃん,PCからプリントアウトしたと思われる予約表の束をパラパラめくり「没有」とかなんとか(たぶん).
えっ? そんなはずは...

すると奥から英語を話す別のスタッフが出てきて,Kazchariのスマホを確認.

スタッフ「これ,昨日の日付じゃない」

Kazchari「うなアホな!(またやっちまったか?)ス,スマホ返して...すまん.これ昨日のホテルのヤツや.今日のはこっち.チェックして」

ス「あー,これここと違う」

K「げっ,どゆこと!?」

ス「うちはチェーン店で4つあんの.あなたが予約したのは別のところ」

K「(知らんがな)で,そこはどこ? 遠いんか? まさかの台北?」

ス「いや.すぐそこ」

...つーことで,300mほど先に予約したホテルを発見.
ふー,肝を冷やしたぜ.

ここのスタッフも英語が流暢だった.
ただし,クレカ払いで少々手こずる.

Kazchariのカードは“ナンバーレス”なので番号が記載されていないのだ.
つまり予約表にあるカードナンバーと照合できないという.
わー,面倒くせぇ.
スマホを立ちあげてサイトにつなげば表示されるのだが,電波状況が悪いところでは証明できないかも.

とまぁ,色々ありましたが,本日の宿を無事確保した.
この綱渡り感,久しぶりだ.
自由旅行はこうでなくては(と,クリアしたから言える)

幸い,このホテルも洗濯機と乾燥機が設置されていた.
有料(50+50元)だが助かる.

部屋に上がる.
おぉ,ここもなかなかキレイではないか.広いし.

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シャワーを浴びて,STRAVAに写真とログをアップ.
本日の走行距離は113km.いいペースだ.

さて,インスタを立ち上げると,朝DMしたRさんから返事が入っていた.

「今日は仕事が休みなので,食事でもどうですか?」

さすが「メンタル共通」と言われる台湾人だ.
以心伝心.直接言わなくてもこちらの意図が伝わっている.

ただ,この返信,午前中に送られている.
現時刻は19時過ぎ.
既に夕食を済ませていても不思議ではない.

遅ればせながら「ぜひ行きましょう」と返信.

Kazchariのホテルの確認と,何を食べたいか,候補の店などの提案が次々に送られてくる.
なにこのオモテナシ感とレスポンスの速さ.

数回のやり取りの後,歩いて15分ほどの場所にある小さな居酒屋っぽいところで会うことになった.

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Rさんと初対面.

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いやいや実にさわやかな青年(28歳)で,物腰も丁寧.
「台湾にしかない料理をたくさん食べてください」と,完全におまかせで注文してもらう.

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美味し.
確かにノーマルな台湾料理というより家庭料理っぽい.

幻のビールとして有名な「18DAYS」
文字通り製造後18日間しか飲めないらしい.

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ちなみに既述の通り,Rさんは日本語ペラペラである.
これまでの旅であまりにも英語が通じなかったので,その理由を聞くとRさんをはじめほとんどの若者が苦手だという.
日本語よりもイメージ的に英語の方が簡単なように思うのだが.
語順同じだし.
やはり漢字の力が大きいのかも.

会話だけでなく日本語の読み書きも完璧なRさんだが,やはり中国語にない「敬語」の存在および使いわけには苦労したそうな.

せっかくなので,日本にいるヨメともLINEビデオをつなげ3人で“食事”
向こうは1時間先にいるので,先に離脱したが,なんとも不思議な体験だった.

日本の旅の思い出などで盛り上がる.
実はRさんはアニメガチ勢で,聖地巡りをしていたそうな(特に『ゆるキャン』).
ちなみに四国は未踏.沖縄は「台湾と同じ」だから行かなかったそうな.

Rさんは食事を済ませていたらしく,料理にはあまり手をつけなかった.
すんまへん.もう少し早くメールに気付いていれば...と恐縮.

それにしてもネットはスゴイ.
確実に人と人との関係,言うなれば世界の在り方を変えてしまった.
細い細いつながりで,普通に生活していれば決して会うはずのなかった人と,その日の思い付きで簡単に会えてしまう.

Kazchariが30年前にバックパッカーしていた頃,もしネットがあったら...どんな旅になっていただろう?

これについては,この旅の最終日,新たな出会いがあったのでそこで考察したい.

22時になった.
さすがに明日が仕事の人に付き合ってもらうのも失礼と思い,再会を誓ってここでお開き.
しかもおごってもらう.謝謝.

今度,旭川に来た際には倍返しします.
ホンマ,楽しい時間でした.

おっ,ラーメン屋さん発見.〆は...さすがに無理だった.

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夜の町を歩いてホテルに戻る.

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ちなみに明日は雨予報.
ただし昼からは晴れるようだ.

それにしても...今日のRさんとの邂逅は実に印象的.

もっと,ココロをオープンに.
それが旅を味わい尽くす最大にして唯一のコツ.

Day3に続く. 台湾一周(環島)ライド Day3 台中~嘉義(その1)

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台湾一周(環島)ライド Day1 台北~新竹(その2)

2024/3/17 Sun

ウェアとコンビニとホテルと

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晴れ.温度:27 ℃,湿度:66%,体感温度:28 ℃.風速:8.5 km/時,風向:WNW

Day1(その1)はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day1 台北~新竹(その1)

お約束の出発前記念写真を撮った後,「いざ」と一漕ぎ.
すると,後方から「Hey!」と声が.
MathewBikeのにーちゃんだった.
手にはKazchariのリュックを持っている.
ぐわ,いきなり忘れ物か.ハイテンションにも程がある.

さて,前回はメカ関連の紹介だったので,お次はウェア類について.
まずは,先ほど忘れかけたこいつから.

【リュック】

MALEROADS サイクリングバッグ

これまた長年愛用しているコスパ最高なリュック.
小型で細身だが意外に容量多め.
チャックオープンでさらに拡大も可能.
荷室の仕切りも多く,かつ取り出しやすい.
おまけにレインカバーとヘルメットホルダー(ネット)も付属している.
さらには背中との間に厚めのクッションがあって,風が通るようになっている.
今回はこのリュックに命の次に大事なパスポートをin.
ようするにこれを無くせば旅も終了(なのにいきなり忘れた).

【ヘルメット】

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今や絶版となってしまった「OGK KABUTO FLAIR」
やはりこの軽さとフィット感は素晴らしい.
長距離走行ゆえ,肩や頸への負担は減らしたい.
「オホーツク1300」の時同様,軽量化のためメガネ+バイザー付きメットにしようかと,当初は考えていたが,レンタルにしたおかげで荷物を増やせる,つまりコンタクトレンズとその洗浄液を持参可能になった.ゆえに極軽の「FLAIR」にした次第.

【アイウェア】

(フェリー) FERRY スポーツサングラス ミラーレンズ フルセット専用交換レンズ5枚 ユニセックス 7カラー

OAKLEYのような高価なモノではなく,これまたコスパ最強のこいつにした.
この手の中華グラサンは豊富な交換レンズが特徴.
その中から冬ライドでも使っているブルーレンズを装着.
調光レンズではないが,快晴でも夜間走行でも全く違和感がない.
ようするにKazchariの「目」に合っているのだろう.
後はまぁ,値段が値段だけに壊しても無くしても気にならないのが良い.

【ジャージ】

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半袖ジャージ2枚とビブショーツ2枚.
目立つようにできるだけ派手な柄にした.
CYCOLOGYのトリコロール柄と,外国人ウケを狙ったDECOJAの「桜富士」である.

後者はAmazonでもまだ購入可.

[デコジャ] サイクルジャージ 半袖 桜富士 (27110) サイクルウエア ロードバイク UV

こんなに高かったかなぁ? 値上げ?

ビブショーツは“みんな大好き”dhb(ううっ...)と,パールイズミの極厚3Dパッド
ケツ痛対策は超重要.
ガチ勢でない環島挑戦者が,ケツの痛みに耐えきれず,途中のデカトロンでパッド付パンツを買ったという動画もあったな.

ビブは洗濯後,乾きにくいという欠点が指摘されるが,解決方法はある.
それは後のエピソードにて.

【インナーウェア】

finetrackの半袖スケスケとパールイズミの長袖スケスケの2枚を用意.
実際はほぼ後者のみ使用.
写真のように初日こそ半袖だったが,強烈な日差しに「こりゃあかん」と2日目以降は長袖にした.
日焼けは疲労に直結するのだ.
ちなみに顔と脚の日焼け対策はサボったので後々エライ目に.

【ソックス】

(アールエル ソックス)R×L SOCKS 自転車 バイクソックス TBK-300R[メンズ]

これまた初日こそ「ルコックスポルティフ」のショートソックスだったが,以降はお気に入りの「R×L SOCKS」にした.
分厚めなので洗濯後乾きにくいが,履いとけば自然に乾く(えっ?).

【グローブ】

ジャージのトリコロールに合わせ「ルコックスポルティフ」とWiggleで買ったグローブ.
台湾は道が日本よりキレイなので振動も少なく,なくても問題なし(落車時のケガ回避にはなる)
ただ,前者は途中で手掌側がボロボロに破れてしまったため廃棄した.
そんなに使った覚えはないけど経年劣化かな.

他にも一応「ウインドブレーカー」とか「ジレ」「レッグカバー」も持参した(パニアに入れた)けど,結局使わずじまい.
今回走った3月の台湾は上記の服装で「快適」or「少し暑い」という,実に快適なコンディションだった(あの日を除けば…だが).

さて,こんな装備で走りだしたわけだが,MathewBikeさんを出てすぐの橋の脇から河川敷のサイクリングロードに入る.
ここから松山駅までは約10kmである.

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今日は日曜日.
サイクリングロードには家族連れや散歩中のお年寄りも多い.
もちろんサイクリストも.

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台湾でのチャリは右側通行.
すぐに慣れたが,とっさの時に左側によけようとするクセは抜けないな.

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やがて聖地「松山」駅着.
もちろん「まつやま」ではなく「Siông-san」と読む.

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「漢字圏の旅は意味がわかるからEasy」という声もあるが,一方で「発音バイアス」もある.
中国語としての発音・読み方がどうしても覚えられないのだ.

旅の途中「どこから来て,どこに行くのか?」という質問を何度もされたが,読み方がわからんので答えられない.
筆談ならOKだろうが,紙とペンなんぞ持ち歩いとらん.
場合によっては漢字を知らない西洋人の方が,地名をすぐに覚えるのではないだろうか.

モニュメント前ではお約束の写真撮影.
自撮りだけではなく,全身が入る写真も欲しいところ.

誰に頼むか?
歩いていたおばちゃんに適当に頼んだが,終始迷惑そうな表情でいたたまれなくなった.
変に見切れている構図の写真ではなかったが,もう少しコミュニケーションが取れる方が良かったなぁ...(贅沢言うな)

さぁ,正真正銘ここからが一周のスタート.
もちろん,右手に海を臨む反時計回り.

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まずは先ほど出発したMathewBike,つまり士林方向に少し戻ることになる.
先ほど同様に人多め.
それにしても,この走りやすさはなんだ?
幅も路面状況も極めて良好.
日本よりはるかに美しい.

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野球のグランドも多数.
そうそう,台湾では野球が一番人気のスポーツなのだ.

公衆トイレもあちこちにある.

サイクリングロードが終わると,いよいよ街中ライドへ.
スクーターの海に飛び込むが,噂よりも走りやすいという印象.
まぁ,交通状況に関してはおいおいレポート.

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サイクリングロードを出たり入ったりしつつ快走.
だが,このまま走り続けていても補給箇所がない.
食堂やコンビニなど,一旦,堤防のサイクリングロードを降りて補給地点を探す.
セブンイレブンを見つけた.

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さぁ,悠遊カードの出番だ.
「焼きそば」と水を補給.
せっかくの旅先なのだ.
できるだけローカルな食事を楽しむべき...と言いたいところだが,台湾のコンビニ弁当,やたらにレベルが高い.
それに水の補給も同時にできてベネである.

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さて,その弁当の特徴だが「牛角」だの「ボンカレー」だのといった日本企業とのコラボ製品の他,「台南風」「嘉義風」など,台湾各地域の名物風味の弁当などバラエティに富んでいる.
味も良い.日本とのコラボ商品もこちら風の味付けで微妙に違う.
値段もだいたい100元前後(¥450).屋台や食堂メシとそれほど変わらない.

指示すればチンしてくれるのだが,やたらに長時間暖めるので,手で持てないくらい熱くなる.

でも,安心して下さい.

「イートインする」と告げるとお盆,もしくは持つための段ボールの切れ端をくれるのだ.
そして,台湾のコンビニのイートインスペースはどこもかしこも広大.
中には2階がまるまるイートインな場所もある.
当然トイレ付.
紙こそ流せないものの,ちゃんと清潔なところが多い.
こりゃ,この旅で何度も立ち寄らざるを得ない(実際そうなった)

ただ,コンビニで困ることもある.
台北を離れ,地方に行くと英語がまるで通じなくなる.
商品を選び,レジに持っていくと,まず中国語で「jkdsbfknsjkfefbui?」と聞かれる.
何を言っているのかさっぱりわからん.

で,雰囲気や経験から類推.

(1)レシートは必要ですか?

(2)袋はいりますか?

(3)ここで食べますか?

(4)温めますか?

(5)悠遊カードの残金が足りません.

たぶん上記のうち,どれかであろう.
特に(1)は,翻訳アプリで提示してきたから間違いない.
そう,こちらが中国語がわからないと気付くと,さっとスマホを取り出す店員も多かった.

結構重要なのが(5).
悠遊カードは確かに便利なのだが,残金がわからないのだ.
会計時に表示される額を覚えておかなければならない.
ゆえに,旅も後半になると,クレカLINE PAYを使うようにした.
なぜか,こいつらだと(1)も言われなくなる.

で,食事しながら今日の目的地を決める.
なんとなく都会の雰囲気のある「新竹」がちょうどいい場所にある.
「しんちく」ではありません.「Xinzhu」と読む.

現時刻は14:00.新竹はここからちょうど60km.
3時間かかるとして17:00着の予定か.
ちょうど良い...と軽く思った時期がKazchariにもありました.

DOMANEEMONDAならAve.20km/h走行なんて余裕だが,今日はレンタルの激重クロモリ+荷物のSURLY
とてもその速度では走れない...と少し考えればわかるのだが,やはり今日は判断力が鈍っているようだ.

いずれにせよ,新竹行きを決めたので次は宿の予約.
Agodaアプリを立ち上げる.

ドミはこりごりなので,検討の結果ゴールデン スワロー ホテル(Golden Swallow Hotel)のシングル(¥4,148)を予約した.
この時点でクレカ支払いまで済んでいる.
ホンマ,便利な世の中になったなぁ.

宿の予約もそうだが,今回の旅はナビやら翻訳アプリ,電子決済,カメラに至るまでスマホに頼りまくり.
「スマホを落としただけなのに」がマジ・ホラーになってしまう.
実際,スマホを壊したり紛失したらこの旅は詰む.

いやホンマ,昔はどうやって旅行してたんやろ?(今ではありえない)
もちろん,スマホ旅のデメリットもあるが,それは今後の記事で考察に上げていく予定.

さて,そんなスマホのGoogle先生を使って,新竹へのルートを検索する.
もちろん“自転車”の最適ルートを表示してくれるわけだが...この時は気づかなかった.
「最適」≠「最短」であることを.
それに...得てして,そのルートが今も走行可能かどうかはわからないということを.
具体的には,Google先生,幹線道路から離れてこんな道を紹介してくれます.

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うん.日本の田舎ですね.のどかだ.
この後,15%越えの激坂をお見舞いされました.

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陽が落ちる.

ついに夜間走行に移行する.
フロントフォークとシートポストに付けたメーカー不詳のライトをon.
ついでに日本から持参したOLIGHTの「SEEMEE30」も点滅でon.

OLIGHT(オーライト) SEEMEE30 C 自転車ライト 30ルーメン テールライト

新竹市の夜の喧騒に突入する.
曲がったり,真っ直ぐ行ったりを繰り返し,駅のすぐそばにあるホテルに到着.
やたらにキンキラキン.
「金燕」なので「ゴールデンスパロー」なのね(その後,英語と漢字表記で迷う事案多数)

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海外でその日にネット予約した宿へのチェックインは初めてだが,特に無問題.
でも,このホテル何か違和感が...休息?

Kazchariの後に入って来たカップルが受付で交渉している.
どうやら「今日は空室がない」みたいなことを説明されているようだ.

あっ,ここってそっち系のホテルなのねん(察し)
最近では日本でもラブホが格安ホテルとして,インバウンド客にも使われるようになってきたらしいが,台湾では日本以上に普通のホテルとの境目があいまいなようだ.

カギをもらって部屋へ.
おお,なかなかキレイではないか.

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おや,枕元にあるこれは...

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さてこのホテル,1階のホールには洗濯機と乾燥機があり,なんと無料で使えるのだ.
早速汗だくのジャージ&ビブ,昨日来ていたTシャツとパンツを放り込む.
シャワーを浴びて,新しいTシャツに着替える.
ようやく台湾一日目のライドが終了.

本日の走行距離114km.出発が遅かった分,予定より走り過ぎたかな.
まだ先は長い.のんびり行きましょう.

STRAVAへのログアップも完了.
写真とコメントを付ける.
いやぁ,スゴイ時代やな.

落ち着いたので外へ食事.
なんでも,ここ新竹の駅は日本統治の時代そのままらしく,実に重厚なデザイン.確かに渋い.

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何か路上ライブ的なパフォーマンスが行われていた.
半袖で出かけたが,結構寒い.
昼と夜の寒暖差が結構ある.

疲れていたので(ほぼ徹夜明け),食堂を探して歩き回るのも面倒.
ふと,目の前に「すき屋」が...吸い寄せられるように入店.
「甘鶏肉丼」的なものを注文.

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ここはいったいどこなんだ.

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宿に戻るとちょうど乾燥まで終了.
明日のライドに備えて早く寝ましょう.

おっと,脚のケア&セルフマッサージを忘れずに.

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さぁ明日はどこまで行こうかなっと.(Day2へ続く)

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息子がインフルB型に...~ならガンプラ

2024/2/24 Sat

インドア生活

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先週の木曜日から息子の咳がひどくなった.
そして発熱.
オヤジ(Kazchari)からのインフルが伝染り,潜伏期間を過ぎて発症したか...と病院を受診.

おれ,インフルになっちゃったよー

なんとインフルB型だった.
先週のKazchariはA型だったのだが,一体どこからもらってきた?
つーか,違うタイプのインフルなのでKazchariも感染する可能性あり.ヤバい.
自宅では息子を隔離の上,N95マスクの着用指令が発令された.

95マスク 立体型 不織布5層構造

そして,息子にもやたらに効くゾフルーザが処方.

医師によると,発熱のAに加え,Bには「吐き気と下痢」がついてくる傾向があるそうな.
場合によっては,せっかくのゾフルーザも吐き出してしまうことがあり,その際でも二度目の処方は禁じられているらしい.もったいない.

帰宅後,息子に嘔吐感がないかを確認し服用させる.
以降,ほとんど食事もとらずベッド直行.
そうそう,ずっと寝とけ.それが一番.

で,明けて天皇誕生日.
休日だが,例によってヨメさんは仕事.
息子の看病はKazchariに託された(といってもメシの用意以外何もしてないけど).

かつてインフル治療薬服用後の飛び降りなどの異常行動が注目を浴びたことがあった.
どうやらあれは薬のせいというよりも,インフルそのものの症状らしい.

飛び降りなどインフルエンザ異常行動、10歳で最多

いずれにせよ,外は快晴だが自宅警備.
何もなければチャリででかけたいところである.

ただし今日も今日とて気温上昇モード.
歩道以外雪が無い.
つまりスパイク付きファットバイクにとっては最悪のコンディションと言える.

おそらく美瑛に行っても,旭岳に行っても,ほぼ路面むき出しではなかろうか?
1ヵ月ほど季節が先行している感.

とまぁ,出かけても仕方がない理由(すっぱいぶとう)を探すのもむなしいので,この引きこもり状況でしかできないことをする.
そう,久々にガンプラ製作だ.

つーことで,組んで超音波洗浄機で洗って乾燥させた後,箱の中でずーっと放置していたRG『Hi-νガンダム』を仕上げることにした.

BANDAI SPIRITS RG 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア Hi-νガンダム 1/144スケール

iPhone15 Pro

続きはデカール貼りから.
付属のリアルスティックデカール(シール)は分厚くて,墨入れや汚しの際にフチまでくっきり浮かんでしまう.
ここはやはり別売りの水転写デカールでしょう.
なんかAmazonとかでプレ値になってたりする(定価は¥500ほど).
いつまで続くのかこの転売商法.

それにしても久々のデカール作業である.
MG(1/100)に比べるとRG(1/144)は大変.

最大の敵は視力.老眼には地獄の作業.
メガネを外して超近接距離でちまちま...⇒ 肩がバキバキ

GSIクレオス Mr.マークソフター 40ml 模型用デカール軟化剤 MS231

それでも...やっぱりプラモ作りは楽しいねぇ.
かつては切って削って盛って磨いて塗装してという手間に手間をかけて作っていたが,昨今は本体の空前絶後なデキに支えられて,素組+無塗装でも何も問題ない(ウェザリングは欲しいけど).
もちろん前者の方が完成時の満足度は高い.しかし,後者も負けず劣らずである.

てなわけで,デカールを貼り終えて艶消しトップコート.

GSIクレオス Mr.トップコート 水性 つや消し スプレー 88ml ホビー用仕上材 B503

部屋に新聞紙をしいてパーツをひっくり返しつつ,3度ほど噴射.
これによってデカールの定着だけでなく,成型色の安っぽさが消失.
この後のウェザリングの質感も向上する.
それにしても,このスプレーですらAmazonでプレ値.どうなっとんの?

で,ヨメさん帰宅.
夕食後,バキバキのカラダをほぐすべく,近所のスーパー銭湯へ.
もちろん目的はサウナである.

iPhone15 Pro

無事ととのう.
帰宅後,十分に乾燥したであろうパーツのウェザリングを開始.

GSIクレオス ガンダムマーカー GM406 リアルタッチマーカー グレー3

使うのはこのガンダムマーカーのふきとりタイプ.
お手軽だが効果は絶大.

iPhone15 Pro

上のコンテナが施工後.
スミ入れたらすぐに綿棒でふき取るのがコツ.
ジオン系じゃないので汚しはほどほどに.

つーことで完成!
すでに12時を回って日付が変わってたりするけど,大満足である.

いやぁ,Hi-νかっちょええよなぁ.
もう全方位どこから見てもスキがない.

ここはぜひ『逆シャア』『ベルチル』準拠でリメイクしてほしいものだ.
スパロボではなく,美麗作画で動くHi-νとナイチンゲールの激闘が(生きているうちに)見たい.

BANDAI SPIRITS HGUC 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン ナイチンゲール 1/144スケール 色分け済みプラモデル 197690

さて,「趣味」をあらわす英語は「hobby」だけではないというのは有名な話.

hobby:専門的な技術・知識を必要とする

interest:興味や関心を持っている

pastime:ひまつぶし

ようするに「趣味」にはランクがあるということ.
そういう意味ではKazchariにとってガンプラは立派に「hobby」やな.もちろんチャリも.

「趣味」について英語で話そう!頻出フレーズをご紹介

さて,日曜日はようやく解放=ライドに出かけられそうだが,天気予報は相変わらずの晴れマーク.
もしかしてロード,いやグラベルロードで行けそう?

「環島」の準備~宿とカードとeSIM

2024/1/20 Sat

出発まで2ヵ月を切りました.

昨年に思いつき,着々と準備してきた台湾一周こと「環島」計画.
その出発日が近づいてきた.

環島~台湾に行きたし

航空チケットは既に手配.
チャリのサドルバッグなど,装備を新調.

そろそろどういう日程で周るか,お金はどうするのか,そして現代文明にかかせないネット接続はどうするのかを検討する時期となった.

ツアーでもなければ,身軽なバックパッカー旅行でもない.
自前のチャリを持っていくので事前手配が必要なのだ.

今回は海外飛行機輪行ゆえ(初)シーコンを持参するつもり.

単体だけで10kg近い上に巨大.
とてもじゃないが持ち歩けない.
ライド中は空港かホテルで預かってもらう必要がある.

まぁ,これに関してはソフトバッグも同様やけど.

ゆえに台湾到着日と出発前夜は同じホテルにするのが良い.
台湾通の知り合いに紹介されたのがここ.

メイ ルームズ タイペイ メイン ステーション

台北駅近くの立地.
オーナーさんにもSNSで連絡をした.
日付が良かったのか,朝食付きドミトリーで¥3,300と格安(たぶん).

到着日は夕方なので地下鉄で移動できそうだが,台湾からの帰国便は早朝なのでタクシー手配要やな.
普通のタクシーって,シーコンサイズ運べるんやろか?

そういやドミトリーの海外宿って久しぶり.
その昔,パッカーしてた頃の第一選択はドミやったなぁ.
何しろ安かった.

思い出に残るのはボンベイ(ムンバイ)のサルベーションアーミー
確か一泊¥90ぐらいだったはず(35年前の話なのであいまい).
ただし,もれなくカラダに「かゆみ」「赤い斑点」がついてきます.

で,その翌日以降は行き当たりばったり.
飛び込みか「Booking.com」やらで検索.
ざっと確認したところ,大都市を除けばそれほど高くないようだ.

大雨が降ったら停滞したいしな.
昔は気に入った町でよく「沈没」したもんだ(タイのノーン・カイとか).

途中で出会うであろう,他の旅人からの情報も重要.
良いねぇ,そういうの.

お次はお金,つーか「カード」について.

これまたその昔は「トラベラーズ・チェック」なるものがあってだなぁ...って,もはや完全にオワコン.
1年単位の旅だと,日本円で80万円ぐらいの分厚い”ドル”T/Cを持ち歩いてた.
懐かしい.
現金よりレートが少し良いのと,万一紛失しても再発行してもらえる...というのがウリ.
ただし,実際に盗難に遭って再発行を申請した立場からすると...その手続きは超大変で超面倒くさい.

その後の旅ではクレカで現地ATMからのキャッシングが主流になった.
確かに便利であるがトラップも.
たまーに,機械にカードが吸い込まれたまま戻ってこないという事例を見聞きした.
恐ろしい.
日本ならともかく,まずどこに電話して,どのように説明して,さらにはいつ解決するのかわからん.

つーことで,万一に備え複数枚の携帯は必須だった.

こうしたATMやクレカの普及に伴ってT/Cの需要は低下.
日本では2014年に廃止になったらしい.

で,そのクレカだが3枚程度の持参プラス,あらたに旅行用にデビットカードを作ることにした.
手数料が安いのと,万が一無くした(吸い込まれた)場合のダメージの少なさを考慮.
色々調べてみると,デビットならこれが良さそう.

台湾旅行におすすめのクレジットカード3選!手数料や注意点も

早速,申し込んだ.
手数料¥1,200は仕方ないとして,結構本人確認作業が大変だった.
マイナンバー,便利なんか不便なんかよくわからん.

で,最後に現地でのネット接続のための「SIM」について.

もうこっち方面に関してはすっかり情弱.

元々は...空港についたらSIMカード販売店に行って,日数分のモノを購入.
例の針金でほじほじ.
元々入っているSIMを抜いて新しいのを挿し,店の人にスマホを渡してアクティベイトしてもらう...というイメージだった.

だがしかし.
時代は「eSIM」
もはや上記のような物理作業は不要.
アプリをダウンロードして,登録・入金すれば空港到着次第すぐにつながる.
未来や...

KazchariのiPhone11も,もちろん対応!(と最近知った)

trifa

また昔話になるが,ネットがない時代,情報収集は口コミ,もしくは宿に置いてあるノートが頼りだった.

おっと『地球の歩き方』を忘れていた.
バンコクのカオサンや国境付近の宿には,来た国,行く国の『歩き方』が一通りそろっていた.
「地球のダマし方」だの「迷い方」だのと悪口も言われてたが,仕方がない.
情報は生もの.紙の本では限界があるのだ.

昔の『歩き方』は小口や天がド派手な青色で,めちゃめちゃ目立っていた.
道端で読んでいるとすぐに日本人とばれ,インドあたりではカモ目当ての怪しいヤツらの標的となっていた.

通はむしろ『LONELY PLANET』を使ってたな.
英語の勉強にもなったし,読み物として単純に面白かった.

つーことで,頭の中は久々の”自由旅行”で一杯.

YouTubeには,チャリでの「環島」を含む台湾旅行動画が多数アップされている.
そこから情報を得るのもありやけど,見すぎると新鮮味がなくなりそうで怖い.
ほどほどにしないと.

先の話にはなるけど,これは気になる.

四国一周・台湾一周サイクリングを ダブル達成した方へ

さて,お次はフル装備での重量チェックやな.
LCCなのでサイズや重量オーバーにはうるさいはず.

共感しかない~『語学の天才まで1億光年』

2023/12/1 Fri

あの時あの場所で

iPhone11 Pro

高野秀行著『語学の天才まで1億光年』を読んだ.

語学の天才まで1億光年

著者はノンフィクションライター.
早大探検部出身だけあって,ただの旅ではなく誰も行かない国や地域(いわゆる辺境)にて,珍しい経験や調査をすることをテーマとしている.
全著作を読んでいるわけではないものの,いわゆる冒険家や極地探検家とは異なるアプローチで,Kazchariの知的好奇心を満たしてくれる作家さんである.

高野さんは1966年生まれ.
Kazchariと1歳違いである.
しかも1992年から93年にかけ,チェンマイ大学で日本語を教えていたという.
ちょうど,その頃にKazchariもタイを中心に東南アジアをあちこち放浪していた.ひょっとしたらどこかですれ違っていたかも.

高野さんの著作では,なんと言っても『謎の独立国家ソマリランド』が有名.
数多くの賞を受賞してる.

謎の独立国家ソマリランド

いわゆる未承認国家への訪問記.読み応えある大作で面白いことは面白いのだが,国が国だけに単独行とはならず通訳やら護衛兵同行.過去作に比べるとちゃんとしすぎ.つまり高野成分少な目で物足りなかった(すいません).

危険な国への潜入探検モノだと『アヘン王国潜入記』が超好み.

【カラー版】アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

いくら国外とは言え,その目的も行動もかなりヤバい.

ちなみに個人的に最高傑作だと思うのが『怪魚ウモッカ格闘記』である.
これ超一流のミステリー小説では?(高野初読者には決しておすすめしません).

【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

さて,今回の『語学の天才まで1億光年』は,そんな世界の辺境を旅するために学んだ数々の言語の習得方法の実録記である.

本書に登場する言語は以下の通り.

フランス語,リンガラ語,ボミタバ語,イタリア語,スペイン語,ポルトガル語,タイ語,ビルマ語,シャン語,中国語,ビルマ語,ワ語

確かにこれだけ話せれば,地球上どこに行っても大丈夫(一部極地言語も混ざっているけど).いや,ロシア語も必要か.

本書はそれぞれの言語を学ぶに至った経緯や,過去の著作の補助ストーリーが追加されている.高野ファンにとっては懐かしくもあり,楽しい構成である.

エピローグに記してあるが,今も筆者の言語学習スタイルは変わっていないそうだ.曰く...

・誰でもいいからネイティブに習う
・使う表現から覚える(目的に特化した学習)
・実際に現地で使ってウケる(現地にいるとき即興で習うことも多々あり)
・目的を果たすと,学習を終え,速やかに忘れる(ひじょうに残念であるが)

まさにそう.

Kazchariが知人に「海外旅行,楽しいでぇ」と言うと「私,英語できないから無理です」という返事が多いが,これは大きな間違い.

確かに共通語としての英語は便利だが,町中に出れば英語が全く通じない国は多い.
いや,町中どころかチリの空港のインフォメーションで「habla ingles?(英語話せますか?)」と尋ねたら,「no!」の一言で逃げられた経験もある.

それに英語が公用語じゃない国で,英語だけで通すとホテルやらガイド,観光客相手の店でしかコミュニケーションがとれない.
これは実にもったいない.

Kazchariも高野さんほどではないが,新しい国を訪れるごとに,なるべくその国のローカル言語を覚えて実践してきた.
と言っても,せいぜい挨拶と数字,「ありがとう」「~はどこですか?」「いくらですか?」程度だが.
少し慣れてくると辞書に載っていないようなスラング,特に卑猥な言葉を教えてもらった.これが若者にウケる(当時はKazchariも若者だった...).

そう,高野さんも書いているけど,語学教室や教科書で習う言葉と,実際に現地の人が使っている言葉はかなり異なる.
日本語もそう.
本書内にて中国人の先生が例文をあげている.

教科書 ⇒ 「大きいものを取ってください」
実際  ⇒ 「ねぇ,あのでっかいやつ,取って」

これが「本当のネイティブの言葉」
確かにその通り.
それに文法や発音が正しいだけでなく,大きさやトーン,スピードも合わせないと決してネイティブ(風)にはならない.ようするに「ノリ」が大事.

どの言語にもこうした要素はあるのだろう.
うーん,基礎はともかく,生きた言葉を習得するには,やっぱり現地にいないとあかんな.

Kazchariの場合,英語を除くとマレー/インドネシア語スペイン語をよく話した,いや使った.
やはりアルファベット表記で発音が簡単な言語は覚えやすい.

タイの滞在期間が長かったので,声調地獄のタイ語もがんばった.
お隣のラオスカンボジア(僧侶限定)で通じた時はうれしかったなぁ.

あれ? かつて2年間,がっつりひたったはずのジャマイカ英語は?
うーん...ついぞ満足いく域に達することはなかった.

事前に本書の指摘に気づき,真面目に取り組んでいたら,もう少し上達し,ジャマイカに溶け込むことができたろうに...すべては後の祭りである.

旅の指さし会話帳53 ジャマイカ(パトワ語・ジャマイカ英語)

高野さんの旅の原点と言えば,早大探検部時代の一大プロジェクトを記録した『幻獣ムベンベを追え』に詳しい.

幻獣ムベンベを追え

今回初めて知ったのだが,高野さんはコンゴ旅行の前に初の海外旅行としてインドに渡っている.
これまた,ほぼ同時期にKazchariもインドを旅している.
つまり見てきたこと,感じたことがかなり近い.
読んでいて共感しかなかった.

最も印象的なのはパスポート盗難事件のくだり.
恥ずかしい話だが,実はKazchariもこの被害にあったことがある.

1993年10月.タイのチェンライにて,同じ宿をシェアした“自称”イタリア人に睡眠薬をもられてパスポート,T/C,現金,航空チケット,カメラ全部やられた.

その後の警察とのやり取りは,もちろん英語.
必死になると自分でも驚くくらい流暢に話せたなぁ...って,どうでもええわ!

バンコクに戻って日本大使館に出向き渡航書を発行してもらい,帰りのチケットも航空会社のカウンターでゴネにゴネて再発行get.

そして飛行機に乗るまでの数日間,何もかも失ったKazchariは,国籍問わずホンマいろんな人に助けられた(助けを求めたせいもあるが).

翌年,その際にお世話になった人々へのお礼および,もし事件に遭わなければ次に行く予定だったミャンマーを訪れたのは,理不尽に旅を中断させられたことへの怒りだったのかもしれん(我ながら負けん気強すぎやろ).

ただ,後年考えるに,あの時パスポートを盗まれ,一年近くに及んでいた旅が強制終了させられたのは幸運だったかもしれん.
もしあのままダラダラ続けていたら,少なくとも今の生活はない.
きっとどこかの国で「沈没」し続けていただろう.
それはそれで楽しい? わからん.それはマルチバースの話.

高野さんの場合,どういう事情だったのかパスポートと航空券は戻ってきたようだが,そんな奇跡が起きることもあんねんなぁ...

つーことで,高野さんには到底かなわないものの,なるべく現地の言葉を話そうとしていたKazchariには実に刺さる本でした.

そして2023年現在.
4カ月後には久々の海外旅行が控えている.
あの頃のように,ちょっと言葉を勉強してみようかなぁ.

語学学習/ 説出好中文 台湾版 ペラペラ中国語

もう(不安もふくめて)楽しみしかない.

ヴェトナム,ダラットの本屋にて 1993年5月撮影

『RRR』を観てきた~インド映画はカロリー過多

2023/3/31 Fri

スーパー合体.

はい.
予定通り,本日は有給取って超大作インド映画RRRを観てきました.

観る前から面白いとわかっていたけど,想像以上.

※ 以下,ネタバレ.

とりあえず基礎中の基礎.
インド映画は長い.
この映画も3時間.

しかも10:35からの上映と,ちょうどお昼をまたぐ.
ゆえに久々に売店のポップコーンを買った(コスパ悪いけど).

新コロ禍になってからトレーでの提供をやめたんかな?
持ちにくいし食べにくい.

それはともかく,予告を終えて上映開始.
もう冒頭のシーン,音楽からインド臭全開.
懐かしさも含め,大好きだ.

なんと,主役の2名の紹介と,協力して少年を助けるまでの話,いわゆるアバンだけで40分近くある.
そこからようやくオープニング.

その間,二人の友情が深まっていく様がダイジェストで流れる.
このあたりの構成はホンマ巧み.

命令,任務に極端なまでに忠実な警察官ラーマ.
ひたすら村の少女(妹?)奪還を目指すビーム.

敵同士が互いの正体を知らぬまま,どんどんヤバイ方向に進んでいく.
ビームはともかく,なぜラーマがそこまで侵略者イギリスに対し従順なのか,その理由は隠されたまま.
観客は焦らされ続ける.

そして噂のナートゥダンス!

このレベルのダンスシーンがもう一回ぐらいあるかなと思ったけど,それはエンディングまで待たなあかんかった.

ラーマ,必死の捜査でついにビーム一派の一人を逮捕.
かなり手荒な拷問をする.完全に悪役やん.
これで,この二人最後にホンマに共闘すんの? ハラハラドキドキ.

油断し毒蛇に噛まれて瀕死となるラーマ.
それを”森の人”の知恵で救うビーム.

助かるかどうかわからない友,そして自分も死ぬかもしれない状況での正体バラシ.
もう,説得力しかない.泣ける.

だがしかし,その時不思議なことが起こった.
謎の薬草のおかげでラーマがいきなり全回復!
友情か任務か,そのジレンマに葛藤し,壁に穴を開けまくるラーマ・パンチ!
もう,呆れるしかない.

その頃,猛獣満載のトラックで総督府に特攻をかけるビーム.
大混乱の中,対峙する二人.
力は互角.
しかし,少女を人質に取られ,ビームは逮捕されてしまう.

ここまでが前半.

しっかりと「インターミッション」表示が出るので,日本でも5分ほど休憩にした方がいいのに.
あー,トイレ行くならこのタイミングですね.
ラーマの過去編がしばらく続くので.

そう,ラーマは実は大義(独立闘争)のために忠実なふりをしていたのだ.
警察内で出世し,武器庫の管理を任されるようになった暁には,反乱軍に武器を横流してイギリスを倒す!

あれ? 同じ様なストーリーのマンガなかったっけ?
「出世して中から組織を変えてやるッ!」みたいなヤツ.思い出せん.

過去編の少年ラーマのスナイプシーン,かっこ良かった.
これはあれやな,『極大射程』(小説版)思い出したわ(※映画は◯◯).

極大射程(上)

ショック死者が出たという伝説のキリスト映画『パッション』を思い出させるムチウチ刑.

パッション [DVD]

確かに痛々しいシーンではあるが,インド映画らしくいきなり歌い出すビーム.
もうネタキャラとしか言いようがない悪役オバサンが,棘付きの鞭を何気に用意してるなど,ギャグとしか言いようのない演出でシリアスさが半減されている.

そんな中,何気に鎖を脚で引っ張って,ビームをなんとか跪かそうとするラーマのやさしさ.
ホンマ,大雑把に見せかけて細かい演出が光る映画やな.

ビームの怒りが民衆に伝わり暴動発生.

自分の大義のために友情を捨てようとしたラーマだが,ビームを死なせるわけにはいかないと決意.
わかりやすい展開だ.

ビームの処刑場への移送日.
銃殺帯の小銃に細工,ビームに縄を切るためのカミソリを渡す,提督を足止めする罠を準備.
ビームと少女を逃すことには成功したが,ラーマは負傷し捕まってしまう.
ビームがラーマを...と,勘違いさせるシーンもあるが,いやホンマうまいわ.まさに演出の妙.

潜伏中のビームと少女,仲間,その危機を救ったのがなんとラーマの許嫁のシータだった!
ラーマのこれまでの行動の真実を知るビーム.
友を救うため,再び立ち上がる! 泣けるわ.
もう,伏線回収がうますぎる.

一方,正体がばれて牢獄につながれるラーマ.
週に一度の食事しか与えられず瀕死のはず...なのだが,なんとひたすら懸垂して筋トレ.
さらに歩けないように足を殴打され独房へ.
なんと,そこでも懸垂!

まさに,監獄トレーニング!

プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

これらが,全て伝説の最強肩車への伏線だったとは!

ジャングルに逃げる二人.
またまた不思議なことが起こり,ラーマの傷は全快.
それどころか,神の弓矢を入手.
その名前の通り,古代インドの伝説の英雄神と化す.

もうそこからは良い意味でめちゃめちゃ.
『ランボー』『コマンドー』『プレデター』『フルメタル・ジャケット』と...えー,なんでもいいのでアクション映画のかっこいいシーン全部盛りの戦闘.
あの熱かった80年代ハリウッドを彷彿とさせ大興奮.

「上映時間3時間は長い」と言ったが...スマン,あれは嘘だ.
テンポ良いストーリー展開のおかげで,あっという間.

ラスボス(と言っても強くないが)との対決があっさりしていたが,最後に「銃弾1発と命の値段の比較」講話すらも回収.
ホンマにスキがない.

てっきり,主役2人がイギリス軍の大群に囲まれ,ピンチになった時に,蜂起した住民が押し寄せて大乱戦かとも思ったけど.
ひょっとして,この後のストーリーは続編?(予定があるそうな)

監督の前作『バーフバリ』は古代叙事詩モノ,つまりファンタジーだったが,今回は1920年のイギリス支配下のインド.

バーフバリ 伝説誕生/王の凱旋 &完全版ブルーレイBOX

その非道な圧政がこれでもかと描かれる.
そして敵側は一分の理もない悪役.

そうそう,ようするに健さんのヤクザ映画と同じ展開やな.
耐えて耐えて最後に爆発.

多様性だとかポリコレだとか,理屈でこねくり回すのは現実だけで十分.
アクション映画はこういう勧善懲悪でいいのだ(聞いているか,ネズミー?)

まぁ,インド人の顔がみんな同じに見えてしまうという欠点もあるが,これは仕方がない.
あっちもあっちで平たい顔族の判別はでけへんやろな.

後,インド映画にしてはダンス少なめかな?
どこからともなく現れるインド女性の群舞がなかったような...

贅沢を言うなら,劇場を出た後もインドのマチナカだったら良かったのに...(無茶やな)
やっぱり死ぬまでにインド再訪やな.

アメコミヒーローやSF映画の代わり映えのないアクションに食傷気味だったところに,それとは全く次元の怒涛のアクション.
最初から最後までニヤニヤが止まらない.

おすすめです.
可能な限り劇場で!

ぼっちライドは退屈なのか?

2023/2/1 Wed

孤独と孤高.

いつも“刺さる”ネタを提供してくれる「cbnblog」
少し前の記事に興味深いモノがあった.

「はじめてぼっちロングライドするんだけど退屈しないか心配」という危惧に寄せられた意外なアドバイスとは

まぁ,この質問自体がKazchari的にはナンセンス...ではある.
100kmも走れば,様々なものを観察できるし,自己と向き合うこともできる有意義な時間そして何より...自由だ.

この質問(?)に寄せられた回答が面白かった.

「あなたは退屈してみたほうが良いことがあるかもしれない」

「サイクリングは私が覚醒中に唯一スクリーンを見ていない時間です」

この2つには共通点がある.
デジタルデトックスの重要性だ.

我々は普段の生活において,睡眠以外の時間を埋めるためか,常にモニターを見続けている.

ここで思い出されるのが名作『1984』

1984 HDニューマスター版 [Blu-ray]

いわゆるディストピアがテーマ.
『時計じかけのオレンジ』のレビューを書いた時にも少し紹介した.

数十年ぶりシリーズ~『時計じかけのオレンジ』を観た

数十年前,初めて『1984』を観た時のインパクトは忘れられない.

舞台は近未来の全体主義国家.
人々は実在の怪しい“ビッグブラザー”と称される絶対権力者に支配され,常に監視されている.
この世界では,基本的にどこを向いても「テレスクリーン」と呼ばれるTVモニターが設置されている.

テレスクリーンからは,政府発信の映像や音声が常に流され続けており,勝手に電源を切ることはできない.
一方で監視カメラの機能もあり,国民の一挙手一投足,全ての情報が国家に送られている.

そこに抗う一般人の奮闘(?)を描く話...なのだが,これ以上ないくらいのバッドエンドは鳥肌.

余談だが,この作品をリスペクトした『未来世紀ブラジル』と内容がよくごっちゃになってしまう.

未来世紀ブラジル [Blu-ray]

こちらはビジュアル的にも,その狂気がパワーアップしている.
デ・ニーロも出ています.

さて,こんな常に監視されるモニターだらけの世界って嫌やなぁ...と思っていたけど,2023年現在,まさにこの世界が現実化している.
しかも,人々は自ら進んで膨大なコンテンツの消費に多大な時間を費やしている.

デジタルデトックス~無料快楽コンテンツの罠

非難・批判する気はない.
Kazchariの生活もかなりひどいものだ.

起床後,洗濯物を干しながらYouTube.
台所の洗い物をしながらYouTube.
仕事の半分はPCでデスクワーク.
帰宅後はブログ書き.
Prime Videoを観ながらZwift.
風呂上がりは大腿のマッサージをしながらYouTube.

絶賛依存中.

若い頃にインターネットという究極の娯楽がなくて,本当に良かったと思う.
”退屈”のあまり,海の向こう,山の向こうを想像し,気になり,実際に行ってみた(一面もある).

そして旅先では何もしない時間も尊い.

ダイビング旅では海外のリゾートに滞在する.
空き時間にビーチやプールサイドでリクライニングに寝そべりながら目を閉じる.
視覚でなく,肌で南国の太陽を感じる.

インプットもアウトプットもなし.
ひたすらインナースペースへ.

「幸福だ」という言葉が頭をよぎる(『太陽がいっぱい』か!)

デジタルだけに言及してしまっているが,デトックスには他者,つまり日々の人間関係も含まれるだろう.

ここ数年,新コロのせいで「ソロ◯◯」「一人◯◯」が流行った.

こういう言葉がわざわざ取り上げられるということは,ぼっち=マイナーという証なのだろう.
Kazchariの周辺でも「一人ではどこへも行けない」というヒトが老若男女問わず多数存在する.

Kazchariはぼっちが好きだが,人嫌いというわけではない.
たまーのグループライドやイベント参加は楽しいと思う.

秋の望岳台からのグループライド

冬のキトウシ・キャッスルライド

たまーの,”ノン・ぼっち”だから価値がある.

Kazchariの愛読書にリチャードパックの『イリュージョン』がある.

イリュージョン (集英社文庫)

名言のオンパレードで事あるごとに読み返している.

特に以下は「ぼっち」を考える上で重要.

「やりたいことだけをだな,やり続けていくと,類は友を呼ぶの法則に従って,俺達から何かを学ぼうと思う人達を引きつける,そして俺達もまたその人達から何かを学ばなくてはいけない」(p155より引用)

いやもう,掛け値なしに素晴らしい.
ここに「ぼっち」の本質がある.

ただし,この本は訳者の村上龍のクセっつーか,意訳&創作部分が前面に出すぎており,そこが批判されることもある.

Kazchariも気になったので,別の訳者の同パートを読んでみたら全く違っていてびっくり.

イリュージョン 悩める救世主の不思議な体験 (集英社文庫)

よくも悪くもこの新訳版は冗長というか,原文に忠実過ぎ?
ホンマは原著を読むのがええんやろうけど,結局は頭の中で日本語に訳してしまうしな.

話がだいぶそれてしまった.
ようするに「孤独と孤高は違う」という話でした.

あれやね,『ぼざろ』のぼっちとりょう先輩みたいなもんか.

ぼっち・ざ・ろっく!

さぁ,今度の週末,いやいやこれからも,どこへ行ってやろうか.

海外通販でトラブル!

2022/11/22 Tue

どうしてこうなった.

iPhone11 Pro むっちゃ壊れやすい...そうな

インターネットの普及に伴って,通信販売を多用するようになって久しい.
だが,直接買わない分,誤配や未達などのトラブルがこれまで数回あった.

たとえばAmazon.
確かマーケットプレイスだったと思う.
ファットバイク用のスパイクタイヤを購入したら,なんと「スパイクなし」の商品が送られてきた.

意味ないやん.

商品説明にはしっかりと「stud tire」と書いてあったんやけどな.
返品⇒返金してもらったからめでたしやったけど.

自転車用品の海外通販の雄,Wiggleでもトラブル.
wahooの心拍計を買ったけど故障でデータを全く送ってこない.
これも返品.イギリス宛やったから少々面倒.

注文品が届かなかったことも一度ある.
シャモアクリームが安かったので購入.
1ヶ月以上経っても届かない.
どこかで行方不明?
メールで問い合わせると,すぐに再発送してくれた.いい店だ.

新しいシャモアクリームを試す

ちなみにモノも良い.

そう,自転車ウェアやパーツは海外通販を利用することが多い.
新コロやら戦争やら円安やらで物価がどんどん上がっているが,それでも国内より安い.

同族会社(?)なので商品内容や価格はほとんど変わらんが,KazchariはCRCの方が好きやな.なんとなく.

さて,そんな感じで先月もネットでとあるパーツを物色.
あまり需要がない商品なのか国内サイトではどこにも売っていない.
上記の有名どころもずっと品切れ中.

しかし,スペインの大手通販業者TradeINN傘下の「BikeINN」にて発見!

https://www.tradeinn.com/bikeinn/ja/k-edge-garmin-integrated-system-madone-mount/137879205/pより

そう,”アレ”のエアロハンドル用サイコンマウントである.
少々お高いが,文句なしにカッコよい.プロも使っているし.

何より,このショップからは購入実績もある.

ファットバイクのディスクローターを交換した

つーことで早速注文.

待つこと3週間.ようやく届いた.

だがしかし,届いたダンボールに入っていたのは...

iPhone11 Pro

なぜかダイビング用のマスクが! おーい!

いやいや,やたらデカイ箱やなぁと思ってたら,まさかの展開.

早速メールで問い合わせる.
一応サイトが日本語対応だったので,こちらも日本語で書いた.

6時間ほどで返事.
こっちは全文英語.
Google翻訳?
日本人のスタッフはいないということ?(Wiggleにはいる)

内容は誤配の謝罪と「届いた商品や伝票のバーコードを写真に撮って送れ」ということだった.すぐに送る.

うむ.
ここまでの対応の早さはまずまず.
文面からはよくわからんかったけど,こちらの返送品が到着した後に,サイコンマウントを発送するのだろうか?
それはいややなぁ.
入手がどんどん遅れる.

今後の対応次第では,今後このサイトを使い続けるかどうかを決めさせてもらおう!

つーことで,軟禁生活継続中.

時間が有り余っているので手をつけた久々のガンプラ.
『RGゴッドガンダム』,とりえず完成!

iPhone11 Pro

…と言いたい所だが,スミ入れとトップコートがまだ.

Amazonで検索するとスミ入れ塗料さえプレミア価格!

タミヤ メイクアップ材シリーズ No.199 スミ入れ塗料(ダークグレイ) 40ml 模型用塗料 87199-000

どゆこと!
リアル模型店に行きたくても行けない,この悔しさよ!

留学を嫌がるJK~費用か経験か

2022/10/26 Wed

もし自分だったら.

先日,知人からKazchariに「娘さん,交換留学に興味ない?」との話があった,

留学先はアメリカ合衆国イリノイ州
日本人の留学先として人気だそうな.

この話をもらった後,娘にLINE連絡.
すぐさま「やだ」という返事があった.

まぁ,娘の性格を考えると...そうやろな...の想定内.

入学時期にズレがあるので,今の高校を1年間休学することになるのだが,これが娘にとって一番の問題なのだろう.

親であるKazchariは大賛成で,ぜひ行ってほしいところである.

語学が身につくかどうかはともかく,10代のうちにこんなエキサイティングな経験ができるなんて,実にうらやましい.一生の宝となろう(たぶん).

もし,Kazchariがその立場だったら...行くね.

と,かく言うKazchariも高校生の頃は海外なんて全く興味がなかったけどな.

大学生になって始めた新聞社の編集部バイトで,政治・経済や宗教,海外事情について興味を持ち,やがて青年海外協力隊の存在を知り,個人旅行経験を経て,本気で参加を考えるようになった.

親や友人など,特定の誰かに海外体験を勧められたわけではない.
しいてあげれば自分で買って読んだ書籍からかな.

まっ,そういうことでしょう.
内発的動機に勝るものはない.

では現状,うちのJK娘は何を望んでいるのか?

高校卒業後は家を出て,関西の芸術系大学に進学したいらしい.
目当ての学校・学科はあるものの,具体的な職業イメージはまだない.

親として,私立だけは勘弁とだけ伝えている.
ずばり教育費が大問題.

たとえ公立大学に進学したとしても,単純計算で学費が年間120万☓4で,おおよそ500万.
さらに一人暮らしが加わると,その倍はかかりそう.
大阪の祖母宅に居候し,そこから通うとしても,生活費の援助は必要だろうし.

人生の晩年になって,ついに子供の教育費問題が出てきたなぁ.
10年前から続けているインデックス積立投資によって,娘の方はなんとかなりそうだが,うちには次のアホ息子も控えている.

世間のみなさんの,子どもの教育費に関する気苦労が身にしみる.

話を元に戻す.
もし,娘が今回のアメリカ留学に行きたいと言ってきていたら,どのくらい費用がかかっていたのだろう?

アメリカ高校留学費はどのくらい?~公立と私立の費用比較~

これはあくまで学費.
プラス生活費となると...

円安に伴い,日本も物価の上昇が凄まじいが,欧米はそれ以上と聞く.
先日,YouTubeでこんな動画がオススメされていた.

それでも生活できているということは,それだけ高給と言うことなのだろうか?
貯金や投資に回せる余裕はなさそう.

いざ,娘の留学が決まって諸費用を計算したら...たぶん,こっち(親)の生活が詰む.

それでも機会があれば,自らの意思と金で旅行でもいいので海外体験はして欲しいな.

自分探しとは言わない.

でも,旅に出ると,コミュ力,想像力,危機管理能力,度胸など己のスペックを嫌というほど認識させられる.
仮想的自己有能感なんぞ,いとも簡単に破壊されるだろう.

アフリカ,アジア,北米,南米,欧州をあてもなく彷徨い,太平洋の島々でダイビング.
今思うに夢のような日々だった.

そして今がある.