2022/4/30 Sat
青い空,白い道.
Scattered clouds, 8°C, Feels like 6°C, Humidity 66%, Wind 4m/s
イベント山盛りのせいで,少し間が空いてしまったが「おっさんのGW」の続きである.
キャンプ初日の夜.
あまりの寒さに耐えきれず,敷地内にある「キャンパーズハウス」なる建物に逃げ込む.
その際,今回の新兵器の一つ「ポータブル電源」を持参.
Anker PowerHouse II 400 (ポータブル電源 防災推奨品)
この「キャンパーズハウス」,実に素晴らしい.
トイレは元より,シャワー室,電子レンジ,ランドリー,コンセント,自販機,マンガが備え付け.
そして何よりも暖房が効いている!
入り口ドアには利用時間21時までとある.
では,その時間までお邪魔させてもらおう.
いやホンマ,有料キャンプ場とは言え,ここまで完璧だと何も文句言えない.
極楽極楽.
で,ポータブル電源をコンセントに差し込む.
もちろん出発前に自宅で充電しておいた(はず).
しかあし,なぜかiPhoneやらランタンを接続しても,それらへの充電が始まらない.ディスプレイがチカチカ点滅するのみ.
げっ,いきなり初期不良?
天下のAnker製品なので交換はスムーズやけど,”今晩”使えないのは困る.
ネットに接続し,Ankerのサイトにてポタ電のマニュアルをチェック.
なになに,事故防止のため最初の充電が始まるまで機能休止状態とのこと.
どういうこと? 自宅では充電が失敗していたということか.
「困った,困った」と,ACアダプターを抜き差ししていると,突然ディスプレイが正常表示になり,充電が始まった.何のこっちゃ.
後は閉館時間までマンガを読んでねばろう.
これ,おもろいわ.ビジュアルをはじめ,原作アレンジがスゴそうやけど.
さて,21時になった.
見回りの警備員の方が来たので「そろそろ閉館ですよね?」と尋ねると...
「10時になったら自動ドアの電源を切りに来るけど,その後もいていいよぉ.寒いしね.ドアは手で開けてね」
な,なんとありがたいお言葉.
正に至れり尽くせりのキャンプ地である.
結局,お言葉に甘え,23時頃まで滞在する.
このまま寝てしまいそうになったので,テントに戻る.
風はないものの外は極寒.
芝生も凍結し,歩くとサクサク音がする.
シェラフ2枚重ねにシェラフカバー,および長袖シャツ+電熱ベスト(スイッチon)+パーカー+ウインドブレーカーのフル装備で就寝を試みる.
それでも寒い.
ポタ電さえ満充電されていれば,電気毛布が使えたのだが...
♫チャラララ,ラッチャッチャ~
あさが来た.
コッヘルに残した水が凍ってる...
さぁ,朝飯.
「何でもかんでもホットサンドプレート」で昨日のうちに買った惣菜パンを焼く.
美味し.
あっ,コーヒー持ってくるの忘れた.
でも問題ない.
オレたちの「キャンパーズハウス」には自販機があるのだ.
天気は最高.
気温低めだが,徐々に上がってくるだろう.
準備をし,ファットバイクで出発.
まずは,海岸沿い国道を宗谷岬に向けて走る.やや追い風.
相変わらずオートバイが多い.
反対車線もしくは追い抜きざまに,ファットバイクにも(時々)「ヤエー」が送られてくる.
こちらも返す.
この道も2019年のブルベ「宗谷600」で走った道.
ちょうどこの辺りで完全に日が暮れた.
既に宗谷岬に到達したランドヌールが反対車線を走っている.
手を上げても見えない.
そこで,互いにベルを鳴らして励まし合う.
このルートの名物風景である.
前方に黒い物体が落ちていた.
ウニ.
密猟の遺留品?
白い道の”出口”地点.
SNSの投稿にもあったが,白い道は本来一方通行なのだろうか?
昨年は対面通行してたけどな.
宗谷岬に着いた.
チャリで来るのは3年ぶり.
ファットバイクでは初めて.
いつかは12/31に訪れたい場所(マジ?).
思ったより人が少ない.
まだ時間的に早いからか.
おかげで,記念碑撮影の順番待ちもあまりせずに済んだ.
それにしてもチャリは良い.
オートバイだとさすがに記念碑前での撮影は顰蹙だろう(ダメです).
激坂をクリアし高台へ.
白い道へは案内通りに進めば問題ない.
それにしてもチャリダーおらんなぁ.
白い道の入り口まで舗装路のアップダウンが続くが,ここもまた絶景.
iPhoneから流れる「Amazon Prime Music」を70年代フォークソング集にセットしてみる.
なんと,最初に流れてきたのが山本コータローの『岬めぐり』!
フォークソングのテーマは旅だらけ.
残雪が残る.
もう少し登れば白い道に切り替わる.
いよいよ開始.
このルートのために持参した『insta360』をファットバイクのリアキャリアにセット.
第三者(ドローン)視点で走行シーンが撮れる.
今回も切り出し画像.
本来動画機なのだが,やはり扱いが難しいなぁ...
確かに面白い構図にはなる.
「買ったはいいけど,やはりGoProに戻した」という知人もいる.
わかる.
後半は『insta360』の設置場所を前方(バックミラーステー)に移動.
無事走破.
やっぱり前からもクルマが来るなぁ.
一方通行ルールは徹底されていないようだ.
公道ではない?
それにしても,やはり美しい道だ.
ここにしかない風景(たぶん).
次はモンキーで訪れたい.
あちこちに観光客のクルマが停車してしたが(案の定,牧草地にも),なるべく入らない撮影している.
さぁ,一旦キャンプ地に戻って,次はノシャップ岬に行くか.
おや? こんなところに食事処が...
時刻は11時半.
前後に食べれそうなところはない.
よし,ここにすべ.
メニューは...「宗谷牛のハンバーグ」! こいつだ!
全国,ハンバーグ定食ファンのみなさま,刮目しやがれです.
めちゃめちゃ美味かった.
現状,生涯No.3(たぶん).
稚内空港.
向かい風が強い.
さすがにノシャップ岬までファットバイクで行くのは諦めた.
とは言え,そのままキャンプ地に戻るのもシャクなので,少々寄り道.
キャンプ場併設の「展望台」へのヒルをクライム.
このサークルオブジェ,音が反響して面白い.
ほほお,なかなかの360°展望.
利尻富士もくっきり.
案内図を見ると,なにやら楽しそうな道が...これは行かずにいられない!
いわゆるトレイル.
20%を越えるような坂(アップ&ダウン)だらけ.実に楽しい.
寄り道をもう一つ.
展望台から見えていた大沼の「バードセンター」を見学.
ここはいわゆる渡り鳥のサンクチュアリ.
ようやくキャンプ地に帰還.
やはり連泊は楽で良い.
ファットバイクのタイヤを外し,クルマに積む.
昨日同様,温泉施設『童夢』へ向かう.
今日は疲れた(&夜寒いので)自炊なし.
せっかく稚内にいるのだから,海鮮モノを...
ノシャップ岬近辺には海鮮食堂がいくつかあるが,既に閉店していたり品切れ状態.
唯一開いていたのがここだけだった.数年前にも入った記憶あり.
入店するなり,ご主人から「今日はウニがなくなったよぉ」との無情なお知らせ.
仕方がない.
ウニなしの「みなとや丼」にするか.
美味し.
Kazchariの後にローディ1名入店.
食事の後,少し話す.
今日は留萌から北上してきたとのこと.
しばらく道内を回るが,荷物が少ないのは全て宿泊まりらしい.
そうやなぁ,やっぱロードバイクやとキャップよりその方式がええやろな.
落日の時間も近い.
せっかくなのでE-M1Xを取り出し...撮りますか.
キャンプ地に戻る.
それにしても充実の1日だった.
今夜も冷えそうだ.
「キャンパーズハウス」で時間をつぶし,フル装備で寝るか.
(その3へ)