2024/9/28 Sat
消えゆく運命(さだめ)
晴れ時々曇り.温度:16 ℃,湿度:86%,体感温度:16 ℃,風速:8.3 km/時,風向:N
先週の「NISEKO GRAVEL」および積丹ライドで泥&潮まみれになった我がTopstone.
早急に洗車してやらねばなるまい.
NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2024 EX-LONG参戦!(後編)
Topstoneな積丹&当丸ライド~アフターNISEKO GRAVEL
ちょ,待てよ.
どうせ洗うなら,少し走ってからでもええんちゃう?
つーことで,出かけてしまったのが運の尽き,結局はグラベルを求めてうろうろ.自宅に戻って来たのは15時近く.
日没が迫る中,そこからあわてて洗車するはめになる,チャリダーあるあるムーヴをかます.
さて出発.このブログでも度々取り上げているルートをたどる.
自宅をスタートすると,まず田んぼ脇グラベル.
国道を渡って河川敷に登るとすぐにグラベルが始まる.
ここから美瑛の入口まで,ほぼ全線をグラベルだけで移動できるのだ.
おや? いつの間にか舗装化作業が進んでいる.
以前は荒れ気味だった道に重機が進入し踏み固められつつある.
走りやすいと言えば走りやすいが,ジャリ感がなく,面白みがない.
どうやらパークゴルフ場への入口あたりを,まず固めている様子.
近い内に,この河川敷グラベルは消えてしまうのだろう.
「NISEKO GRAVEL」のトークセッションにて,レジェンドライダーの三船雅彦さんが登壇された時,面白い話をされていた.
林道(グラベル)は,未舗装のままの方が維持費がかかる.
ゆえにあちこちの舗装が進行中.
ただし北海道は例外.
冬期間は積雪・凍結する,つまり使用しないため舗装を行わない.
しかし夏場は作業・生活道路となるため,きちんと整備される.
結果的に走りやすいグラベルが誕生.
とのこと.
こうした河川敷は舗装されても,まだまだ良質なグラベルだらけの北海道.
素晴らしすぎる.
その昔,Kazchariは静岡の沼津に住んでいた.
伊豆半島にも信州にも遊びに行くのに適した地.
特に伊豆半島の林道はオフロードバイクで走り回った.
詳細はわからないが,今では関東住みの友人に聞くとかなりの林道が通行止めとか.オフ車や四駆が荒らしまわったせいやな.
まっ,北海道ではないやろけどな.
今日は遠出しないので時間はたっぷりある.
できるだけ新規グラベルを開拓しよう.
少しでもチャリで走れそうな道には即侵入.
ここは幹線道路を離れたJRの線路わき.
なんとかして踏み切りを渡らず横断できないかと,抜けルートを探すも...断念.それでも,こうした探索作業そのものが楽しい.
ロードでのライド時に気になっていた砂利道に入る.
絶景が待っていた.
大陸というかヨーロッパ的.
脳内BGMはベートーヴェンの田園交響曲.
こうした隠れグラベルの発見が楽しすぎる.
丘を越えるとなじみの道に.
線と線,点と点がつながる.
少し進むと「赤羽の丘」である.
いつもとは逆のルートから登る.
特徴的な3本の木が見えてきた.
シーズンオフなのか,誰の姿もない.
丘を降りて川沿いの道へ.
とっかかりはちゃんとした砂利だが,すぐに草刈りされていないワイルドな状態に.タイヤのドロを落としましょう.
「明治の丘」から続くグラベルへ.
今度は林の中.
斜め方向からの日差しが,我がTopstoneを照らす.
ここまで来たら向かうのは”あの”場所.
ガイドブックには載らない某農道.
まずはサイクリングロードを使って終点まで移動.
そこからのダウンヒルが最高.いつ走ってもハイテンション.
腹が減ったのでいつものセイコマへ.
チャリをチェーンロックする場所.
座って食事をする場所.
いつも変わらない.
そういや,新コロで閉鎖されたコンビニのイートインがなかなか復活しない.
ずっとこのままなのだろうか?
今はいいけど冬が辛い.
台湾の巨大なイートイン・スペースが懐かしい.
もう少し走る.
これまた気になっていた未知の道へ.
ここの風景も大当たり.
にしても,グラベルライドはどうしてここまで楽しいのか.
問われても答えられないけど.
グラベル走行には舗装路と比較すると,約1.5割増しのパワーが必要とされる.
ようするに疲れるのだ.
そして大抵の人間は疲労が嫌いだ.
そこに喜びを見出す一部の変態を除けば.
既述したが,かつてKazchariはオフロードバイクで林道ツーリングを楽しんでいた.あの頃から30年ほど経ったが,今度はチャリで”わざわざ”不整地を走る.
想像していた未来とはまるで異なる.そして,まだまだやめられない.
帰路につく.
消えゆく河川敷グラベルをもう一度走る.
国道を渡って踏切前.
珍しく汽車(ディーゼルなので電車ではない)に遭遇.
旭川と富良野を結ぶこの路線.
残念ながら,この線路が消滅する日もそう遠くない気がする.
で,冒頭文にある通り,帰宅後は急いで洗車.
Topstoneは静かに次の出撃を待つ.
秋である.
落葉の森が形成されつつある.
Topstoneのイエローカラーは今の風景にぴったりだと思う(親バカ?).