とうとうブルーレイディスクが...栄枯盛衰

2023/1/25 Wed

結構衝撃的かも.

ついにというべきか,とうとうPanasonicが録画用ブルーレイディスクの生産をやめるらしい.

パナソニック、’23年2月で録画用ブルーレイディスク生産完了

映画はネットを通じた配信が主流となり,TV番組ですら「TVer」などでの見逃し視聴が可能になった今,わざわざ個人が物理的に保存しておくメリットがなくなったからだろう.

ではプライベートな画像は?
クラウドにアップロードすれば,よほどのことがない限り失われることはない.
もしくはハードディスクなど,他の媒体に保存?
その場合は物理的なエラーによるデータ紛失のおそれもあるので,複数のバックアップが安心.
それでも心配ならクラウドに...って,結局それか.
Kazchariも過去の写真データをHDD☓2,クラウド(Amazon Photos)で3重バックアップしている.

録画用ブルーレイディスクに話を戻す.

元々あのサイズに25GBのデータを保存すること自体に無理があると聞いたことがある.
DVDに比べると,書き込み層が薄すぎて,読み書きとも,少しのキズですぐにエラーになってしまう.
実際Kazchariの手持ちのディスクも,某メーカー製はブロックノイズによりもう読めなくなってしまったモノが多数.

思い出が消える

そもそもテレビ録画用のモノはまだマシだが,PC用のポータブルブルーレイレコーダーはひどかった.

焼きミス率がDVDの比ではない.

ただでさえ高価なのに...
マニアは少しでもリスクを避けるため,「BD-R」ではなく,書き換え可能,つまり少しでも頑丈な「BD-RE」をあえてチョイスすると聞いた.

とまぁ,社会インフラおよびその脆弱さによって消えゆくらしいブルーレイディスクだが,そもそも録画保存したものをそう頻回に観るのだろうか?

思えばこれまでも様々な媒体が生まれ,そして消えていった.

昭和生まれのKazchariは,カセットテープによるFMラジオのエアチェック,それにレコードからカセットへのダビング世代.

初代『ガンダム』なんて,テレビの音声だけをカセットに録音してた.
これは決してマイナーな行動ではない.
当時の「アニメージュ」には,各話ごとのカセットテープケース用ラベルが付録についてたしな.

高校生になって,ようやくVHSデッキを購入してもらった.
部活のおかげで『ダンバイン』『ボトムズ』がリアタイ視聴できなかったからである.
あの頃は120分テープ1本が¥3,000ほどした.

そしてレンタルビデオ全盛期がやってくる.
旧作,新作の洋画やアニメを観まくった.

次にレーザーディスクが登場.
クラシックコンサートや劇場版アニメのLDを数枚だけ買った.
今思えば,レーザーディスクって値段の割に画質全然あかんかったな.

次がいよいよDVDである.
VHSの画質に見慣れた目に,なんと鮮明に映ったことか.

HDDレコーダーが登場し,録画・編集した番組をDVD/ブルーレイにせっせと焼き,ラベルを作って印刷する.
結果,今も膨大な数のディスクが自宅にある.

そうして苦労して集めたコレクションだが,今やそのほとんどはサブスクで視聴可.
えっ? 月額がかかる?
いや生ディスクも無料ではない.特にブルーレイディスクは高い.
コスパではサブスクに対して勝ち目はない.
それに加え,映画のセルディスクそのものが,非常に安くなった.

もちろん過去のTV番組やマイナーな映画全てがサブスクで観れるわけではない.

以前はテープが貴重だったため,一度放送を終えると上書き使用され,今では二度と視聴できない番組も多いという.
最近知った興味深いネタがこれ.

緊急速報!『プリンプリン物語』残り1本に!!

妹と観てたなぁ『プリンプリン物語』.
幸い「アクダ共和国編」は大丈夫だったらしい...って何の話?

いずれにせよ,過去のコンテンツを再視聴する機会ってどれほどあるのだろうか?
いや,最近は結構,観たり読んだりしてるなぁ.

数十年ぶりに『獄門島』を再読する~わが青春のヨコミゾ

数十年ぶりシリーズ~『時計じかけのオレンジ』を観た

新しいモノも良いけど,若い時とは違った視点で体験できる.
やっぱり思い出は色々な形で残しておく方がベターかも.
キリがないけどな.

そして,人生の残り時間だけが刻々と減っていく...ウギャー

電熱グローブ再起動~交換バッテリーが届いた

2023/1/24 Tue

参考になれば.

iphone11 Pro

先日Amazonにて,冬場のダウンヒル用に電熱グローブを購入した.

片方ずつ計2ケの小型バッテリーが付属していたのだが,うち一つが充電不可.
メーカーに初期不良の連絡と交換を申し出た.

またしても通販失敗?~電熱グローブを買ったが予断を許さない状況

その続きのエピソードである.

メーカーに直接,自分の住所を伝えて良いのかの確認のため,Amazonのカスタマーサービスに連絡.
既に23時を回っていたが,すぐにチャットがつながった.
このあたりのサービスは便利すぎてエグい(日本の企業ではありえない)

結論から言うと「配送システム上,仕方ないので伝えても構わない」とのこと.
さらに「ご住所は本取引だけで利用されますのでご安心を」とかなんとか返事があったが,ここはよくわからない.スクショされたら終わりやん.

もしくは,別の解決方法として「グローブを含め全てを返品してからの再購入」も提案された.
その際「最初に買った値段より高ければ対応します」との申し出もあった.
やっぱ,Amazonのサービスすげーわ.

しばし熟考.

少々抵抗あるものの,まぁ大丈夫だろうと楽観的に考え,元のメーカーに住所を伝えた.

で,数日後,新しいバッテリー到着.
やたらデカイ箱だったので「予備が2,3個ついているかも?」と期待したが,さすがにそれはなく,1個だけだった(強欲か!)

残量「74」の表示.
早速,グローブにツ~ルゥコネクトォォォ!
無事通電し,電熱グローブ本来の役目を果たせるようになった.

iPhone11 Pro

ボタンを押して赤(高温)⇒青(中温)⇒緑(低温)と変化する.

あらためて,この電熱グローブを試着レビュー.
かなり暖かい.

てっきり手の甲だけを暖めるモノだと思っていたが,どうやら電熱線がMP関節を越え,PIP関節近くまで覆っているようだ.
さすがサクラチェッカーでも上位に位置していただけのことはある.

Warm EF 電熱グローブ

タグに洗濯禁止とあるのでインナー必須.
試しに薄手のグローブと二重履きさせてみたがサイズ的に余裕だった.

さて,このバッテリーに関してだが,メーカーが発送前に...

「今回発送のバッテリーの印刷内容は前のバッテリーとちょっと違いますので,気にしなければ幸いです.(機能も外観も同じです.印刷文字だけが違います.)」

と,わざわざ注意喚起(?)メッセを送ってきた.

確かに,元の付属バッテリーはこれ.

iPhone11 Pro

新しいのはこれ.

iPhone11 Pro

「Warm」は「暖」,「EF」は...何て読む?
中国語は日本語と違って文字種が漢字のみなので,発音か意味でなんでもかんでも当て字にするのが面白い.

それはともかく,事前の言い訳メールの理由を考える.
日本人にとって,似ているけど少し違う漢字,もしくは全く見知らぬ漢字に対して抵抗感があると予測してのメールだろうか?

知っているようで知らない.
読めそうで読めない.
そこに何とも言えない違和感.

これ,もしかしてロボットの顔を人間に近づければ近づけるほど,親近感が低下していく現象,いわゆる「不気味の谷」と同じだろうか?

うがち過ぎ?

それはさておき,趣味の物品の購入が通販生活に移行してから,あまり国産か中華製かをあまり気にしなくなってきたなぁ(食料品は除く).

特にデジタルガジェット系に関しては性能に遜色なくなってきた.
もちろん,購入前のサクラチェッカーは必須やけど.

なんつっても,Kazchariは“みんな大好き”OLGHT愛好者.

進撃のアウトドアメーカー~OLIGHTとWAQ

つーことで,この電熱グローブのデビューライドはいつ?

数十年ぶりシリーズ~『時計じかけのオレンジ』を観た

2023/1/21 Sat

オレは完全に治ったらしい.

終活の一貫.
昔好きだった,もしくは印象的だった本や映画をもう一度シリーズ.
一時のブームかもしれんけど.

つーことで,今回はAmazon Prime Videoにて,過激なバイオレンス&エロで有名な本作(当時基準),『時計じかけのオレンジ』を視聴.

時計じかけのオレンジ (字幕版)

中学生の頃に観て大きな衝撃を受けた.
正直,ストーリーや思想に関しては理解できていた...とは言えない.

ズレた片目つけまつげ,真っ白い服にペニスガード,袖の目玉の異様なファッション.
歌いながら楽しそうに弱者をいたぶる.
「インナウト」「ハラショー」「デポチカ」など造語だらけのわけのわからんセリフのオンパレード.

なんじゃこりゃあ!

そしてキューブリックと言えば,その独特の映像.
代表的な広角シンメトリカル構図はキューブリックの真骨頂.
観ているだけでゾワゾワする(特に『シャイニング』).

以下,ネタバレ.

言及はされていないけど,近未来の英国.
街が荒廃したディストピア感満載.
住民のファッションやインテリア,ふるまいも狂気.

ストーリーは極めて単純.

4人グループで悪逆の限りを尽くしていた悪ガキ,アレックスはついに殺人を犯してしまい逮捕.
懲役14年の判決が出る.
2年ほど模範囚(のフリ)をしていたが,とある先進的な治療法(暴力衝動がなくなるらしい)を受ければ刑期が減ると知り志願する.

その治療法は「暴力的な映像を観続ける」というモノ.
拘束衣はもちろんのこと,ご丁寧に開瞼器まで装着し,瞬きすらさせない.
有名なシーンだ.
横に座って無表情で目薬を指し続ける助手がなんとも...

その結果,アレックスは自身に暴力衝動や性的欲望が起こると吐き気をもよおす体質に.
胸糞な最終検査に“合格”し無事出所.

すでに帰るべき自分の居場所はなくなっていた.
さらに,以前襲ったホームレスや,警官になった手下がアレックスに復讐.
ほうぼうの体で逃げ込んだのは,これまた自分が襲った夫婦の住んでいた家だった.

アレックスのせい半身不随になった老作家は,最初アレックスの正体に気づかない.
新しい治療の結果,非人間的になったアレックスを反政府活動の攻撃材料にしようと目論む.
しかあし,アレックスの「雨に唄えば」を聴いて,襲撃犯だったことに気づいてしまう.

何も知らないアレックスは,とんでもない形相でにらみ続ける作家と,マッチョな用心棒に囲まれて徐々に追い詰められていく.
そして,睡眠薬で意識を失う.

気がつくと屋根裏部屋.
大音響で流れる「第九」
洗脳時にも使われていたこともあり,アレックスは大好きだった「第九」にも拒絶反応が出てしまう.
階下でアレックスが苦しんでいるのを観察する老作家とその他.
なぜか芸術的な構図.
アレックス,たまらず窓からダイブしてしまう.

気がつくと包帯ぐるぐる巻でベッドの上.
一命はとりとめた.
そこへアレックスに例の治療法を推進した政府の内務大臣が登場.
反政府勢力および世間への牽制のため「キミが更生したことを宣伝させてくれ.今後のキミの面倒は政府がみるから」と協力を願いでる.

しかあし,一度自殺を試みたことでアレックスの洗脳は解除され,元の暴力性を取り戻していた...という話.

もう最後の大臣が切った肉を,口をポカーンと開けて待っている時のアレックスの顔が腹立たしくて...全くスカッとしません.

「ヒトにとって暴力は快感」というのは事実らしい.
ただ法治国家で物理的に攻撃するのは,社会的地位を失うリスクが大きい.

そこでSNSやコメント欄を利用した個人への誹謗中傷が繰り広げられる.
ヒトを攻撃する時,脳内では快楽物質であるドーパミンがガシガシ分泌されているそうな.

つまり,暴力衝動は誰しもある.
それは生物である以上仕方がない.
自分を守るために他者を攻撃する.
でないと生き残れない=子孫を残せない.

その排除を「治療」と称して国家が管理する.
それは正しいのか?

思い越せば,暴力や恋愛を含む感情を抑制し,社会をコントロールする系の話ってSFだと定番.

名作『1984』とか.

1984 HDニューマスター版 [Blu-ray]

ガンカタで有名な『リベリオン』もそう.

リベリオン

1971年製作の『時計じかけのオレンジ』は,こうしたディストピア系映像化のはしりだったということか.

先日,東京で強盗事件があった.

東京・狛江市 高齢女性強盗殺人事件“千葉の事件”捜査過程で発覚 関東で強盗事件相次ぐ【解説】

とはいえ,日本の治安が悪化したかと言えば,統計的には否定されているそうな.
ただ特徴的なのは,闇サイトを通じてその場限りの仲間を集めて犯行というのが現代風.
犯人間に繋がりがないので検挙しづらいのだろうか.

かつて協力隊員として住んでいたジャマイカ.
任期中,他の国に数週間(研修)旅行に行くことが可能なのだが,ジャマイカから他の国に行けても,他の国の隊員はジャマイカに来ることができない規定があった.
なぜなら治安が悪いから.

実際に住んでいるとそうでもない.
確かに首都のはスラム街があって,絶対に訪問するなと言及されていたけど.
Kazchariが住んでいた人口6000人の田舎町でさえ,全ての家の窓にグリル(鉄格子)があったなぁ.

平和が売りだった日本もやがて...窓グリルが標準装備になるのだろうか?

と,同時に思い出されるのが井上陽水の『傘がない』
そうだよなぁ.
漠然とした未来や社会情勢への不安より,自分に直接関わる問題の方が重要.

Kazchariの場合は...ついにと言うかとうとう,親知らず以外の永久歯を抜く刻が来てしまったようだ.
昨日,歯医者で告げられた.
これが老いか...シクシクシク36.

数十年ぶりに『獄門島』を再読する~わが青春のヨコミゾ

2023/1/20 Fri

◯◯◯◯じゃが仕方がない.

復活したKindle Paperwhiteにて数十年ぶりに『獄門島』を再読した.

復活!Kindle Paperwhite

まず感想(軽くネタバレ)

なんだこれ.
最近の凝りに凝ったミステリーより圧倒的に読みやすい.

用語やセリフの言い回し,それに舞台設定・文化などは,現代視点だととんでもなく古いはずなのに,不思議だ.
◯◯◯◯という放送不可ワード使いすぎ問題はあるけど(これのおかげで映像化時の演出が大変).

金田一耕助ファイル3 獄門島 (角川文庫) Kindle版

プロットがシンプルだから?
雪枝と月代が殺されたタイミングだけがよくわからんけど.

改めて読むと,犯人は捕まるつもりだったと考えれば色々と納得(?)できる箇所もある.
俳句の書かれた屏風を金田一の寝室に置いた理由について「こうしないとフェアじゃないと思うたから」と言ってるしな(ただし,残りの二人は発狂と逃亡).

それ以前にKazchari自身も再読および映像作品を見まくっていたため,内容が頭に入っていたことも大きい.

それにしてもやっぱり“ヨコミゾ”はいい.

怨念,因習,恩讐,遺言,見立て,村や島,貴族階級,世相,戦後,猟奇事件,それにアバンギャルド感(死語).

初めて読書の喜びを与えてくれたのは,間違いなく横溝正史の一連の著作だった.
映像(ドラマ,映画)を観,原作を読み,その耽美な世界に酔いしれた...あっ,ちなみに当時9歳です.
今の息子と同じ歳...ホンマ変なガキやなKazchari.

横溝正史に関しては熱狂的なファンが多く,ネットにも書籍にも綿密に考証された資料であふれかえっているので,間違いや勘違いも多数あると思われるが,あくまでKazchari視点での思い出話を語る.よって信憑性はあまり高くありません.

横溝正史ブーム,つまり金田一耕助モノが全国的に人気になったのはやはりメジャーでの映画化の影響が大きい(片岡千恵蔵は...何か違う).

まずその皮切りは,角川映画第一作となる『犬神家の一族』(1976).

「世界でいちばん有名な溺死体」および「あのマスク」と相まって「スケキヨ」は「貞子」と同レベルの有名キャラになった(順番逆か).

犬神家の一族(1976)

「日本映画の金字塔」と称される本作の金田一耕助役は石坂浩二.
やや二枚目すぎるか.
極太明朝体フォントは超有名ロボアニメに受け継がれた.

翌年の松竹映画『八つ墓村』も大ヒット.

八つ墓村

「祟りじゃぁ,八つ墓の祟りじゃぁ~」というCMでも使われたフレーズがあまりにも有名.この後に「ヒェ~ ヒェ~」と続けばドリフのコント.
ただし,当時10歳のKazchariはこの映画を劇場では見ていない(後でTVで観た).
近所に松竹系の映画館がなかったこともあるが,何より渥美清の金田一耕助に対して違和感があったためだ.

そう,Kazchariにとって金田一耕助と言えば,テレビドラマ『横溝正史シリーズ』の古谷一行である.そのイメージが強烈.

ちなみにこのシリーズで一番好きなのは文庫本のネタバレ表紙が有名な『真珠郎』だったりする(原作では由利麟太郎が探偵).

つー感じで,この時代,映画もテレビも書籍も,全てヨコミゾ一色だったなぁ...
Kazchari以外の小学生がどうだっかは知らんけど.

さて『獄門島』に話を戻す.

この小説のキモは犯人の設定だろう.
「当初の犯人を,奥さんのアイデアで変更した」と聞いたことがある.
確かに,そうしたからこそ,日本ミステリー界屈指の名作と呼ばれるようになったかもしれん.

ところが...1977年の市川崑監督の映画版では,その秀逸な犯人設定が変更.
見立て殺人のヴィジュアルは忠実だけど,なんだか平凡な作品になってしまった.

獄門島

先に原作もTVドラマ版(こちらも微妙に変更)もクリアしていたKazchariは,劇場のシートで困惑した記憶がある.

今,こんなトンデモ改変したらネットで大炎上やろなぁ.

中学生になると,世間のブームも落ち着き,小説も『病院坂の首縊りの家』で一段落(悪霊島? 何それ?)

Kazchari自身のヨコミゾブームも沈静化し,中学生では筒井康隆の洗礼を受けた(人生狂った).ちなみに筒井康隆はうちの高校の先輩だ.

その後も横溝作品の映画やドラマは不定期に作られ公開されているが,Kazchariはほとんど観たことがない.
あのブームの時とは何かが違うように思われるのだ.
「見たら負け」みたいな変な意地もある.

実際,監督と主演が同じだけでなく,脚本や設定どころか構図までフルコピーされた2006年版の『犬神家の一族』はあまり評判がよろしくない(鑑賞したはずだが,どこかあいまい)

犬神家の一族(2006) [DVD]

やはり”あの時代”に観たということが重要なのだろう.
9歳のKazchariは,あの時代に読んだ横溝作品をどう受け止め,自身の血や肉に変えたのか?

現在同年齢の息子に無理やり読ませれば...いやよそう.
でも,『進撃の巨人』のコミックを食い入るように読んでるしな.
残酷耐性(だけ)は高めかもしれん.

今回,このネタを書くために『獄門島』で検索してたら以下のドラマがヒット.

獄門島(NHKオンデマンド)

全く知らなかった.
長谷川和己の金田一か.
ネタバレ回避のためかはっきり言及しているサイトなどは見つけられなかったが,どうやら犯人は原作通りらしい.
久しぶりに映像化された『獄門島』を観たいかも.

NHKオンデマンドで¥220かぁ...
だーからー,受信料払っているんだから,ちゃっちゃとアーガイブ開放しろって!NHK!

得よりも損に敏感なヒトのサガ

2023/1/19 Thu

やさしい世界になったはず.

Kazchariが加入している私学共済.
詳細は避けるが,様々なメリットや特典があって助かる.

中には突然改悪された制度もあるけど.

あぁゴールドカード…

さて,先日のこと,職場にその共済の広報誌が回ってきた.
まず一面にアップされていたのがオンラインセミナーの案内.

某コーヒーメーカー主催による「ペーパードリップのいれ方・楽しみ方」である.コーヒー好きのKazchariとしては心惹かれる内容.

コーヒーを趣味に

どれどれと詳細を確認すると,参加費は¥2,000,定員30名.
うん?オンラインの割には渋いな.

事前に申し込むと「ドリッパー&専用メジャースプーン」「コーヒーサーバー」「ペーパーコーヒーフィルター」「ブレンドコーヒー(粉)」「アイスコーヒー(粉)」「ハンドブック」が送られてくるらしい...って,粉かい!

うーむ.コーヒーのいれ方教室なのに「粉」かー.
せっかく味を追求するなら,ここはやはりミルから挽くのがスジと思われるのだが...
それに,送られてくるセットの中身って,元々持っている人がほとんどでは?

ちなみに最近Kazchariが買ったコーヒーミル.
むっちゃ調子いいです.

挽く時に握りやすいし掃除もしやすい.

つーことで,コスパ的にどうかと思いつつ,ページをめくるとさらに興味深い記事が.

共済加入者には2年に一度「私学共済ブック」という冊子が配布される.

もちろん中身は制度のこととか,ケガをした時の給付金申請方法,年金受給に関してなど,ありきたりなのだが,Kazchariの一番の目当てはホテルや旅館,温泉施設などの割引制度である.

国内の多くの施設にて,加入者証と巻末についてくる「補助券」を提示することで,かなりの特典(無料もしくは割引)が得られるのだ.
さすがに無制限ではなく枚数=回数限定ではある.
面白いのは,この利用券がフリマで取引されていること.
その価値はある.

Kazchaiがもっともっつーか,唯一利用している施設は「ふとみ銘泉 万葉の湯」
本ブログでも度々登場する,札幌周辺初のブルベ前夜での定宿である.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その0)

日帰り入浴なら利用補助券のおかげで無料.
オーバーナイト(宿泊)でも¥1,400程度の追加料金ですむ.
ホテル代高騰の折,非常に助かる.

さて,今回の広報誌には,正にこの「万葉の湯」に関して告知があった.

「令和5年1月より加入者証の提示のみでは割引不可」とのこと.

うん? どゆこと?
ようするに,令和4年までは加入者証のみの提示で良かったということ? つまり利用補助券の提示は不要だった?
残り枚数を気にしながら利用してたのにー! キィーッ!...って別に怒りゃあせんけど.

興味深いのは,なぜわざわざ今になって,こんな告知がされたのかという点.

施設側は,加入者が利用した後,私学共済側に申請して対価を受け取っていたはず(たぶん).
つまり,我々が払った共済費で負担するということだろう.互助なので.

そのシステムがこれまでかなりザルだったことが証明されたということ?
言い換えれば不正が横行していた?
内部,もしくは外部にそれを咎め,是正しようとる人がいたのだろうか...と勝手に邪推.

年末来,TVでは全く放送しないが,複数の某団体の公金や寄付金のザル会計が話題になっている.
一般男性がそれを正そうと戦いを挑んでいる.実にツーカイ.

長い間,日本は豊かな国だった.

そうした状況下であれば,ちょとした不正...いや適当な会計収支(公金のバラマキ)も見過ごされてきたかもしれない.
しかし,給与が下がり,物価が上がり,将来に夢も希望もない人が増えてきた.
得することより損することに敏感なヒト本来の性が,あちこちで発現しつつあるのだろうか...という個人の感想でした.

こういう職場で配られる冊子って,中身を見ずに捨てたり,チラ見するだけのことが多いけど,たまーに熟読すると面白いネタに出くわすなぁ.

山岳映画2本~『神々の山嶺』&『イーディ,83歳 はじめての山登り』

2023/1/17 Tue

リアルとファンタジーのあいだ.

Zwiftの友である「Amazon Prime Video」にて山岳映画を2本連続で観た.

まずはこれ.

神々の山嶺

現在,同題名の物語は4つ.
まず原作となる夢枕獏の小説『神々の山嶺』(「いただき」では変換しません).

エヴェレスト 神々の山嶺 (角川文庫)

かなり以前に読んだ.
「発見されたマロリーのカメラは本物か否か」のミステリー仕立てから始まって,とんでもなく自我が肥大した山岳家の「冬季エヴェレスト無酸素南西壁登頂」への挑戦...と,当時の読書録には書いてある.
評価は見事に星5つ.
作者自らが「どうだまいったか!」と言っていた記憶もある.確かに.

次に『孤独のグルメ』で有名な谷口ゴロー...じゃなくてジローさん作画によるコミック版.

神々の山嶺 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

Kindleで購入し読了済み...だったことをすっかり忘れていた.

いまさら再読.これまた素晴らしい.
生涯ベストのコミックに上げる人も多いという.

特に山の画力は圧倒的.
この質感は写真トレースでは絶対に出せないだろう.

そして食事シーンの素晴らしさ.
その詳細な説明と描写も相まってリアリティの鬼.
さすがジローさん.

ただ,原作にもある(?)無理矢理感なアクション要素が玉に瑕.
羽生のモデルになった人(森田勝)に実際にこんなことが起きた? それはないだろう.

個人的にツボなのはカトマンドゥの描写.

Kazchariも1990年,インドからバスでネパールに入国.
ポカラからカトマンドゥまで旅をした.

登山?

ポカラから日帰りで行けるトレッキングはしたなぁ.
つまりマチャプチャレのふもと?

ネパール・ポカラにて / 1990年3月15日撮影
ネパール・ポカラにて 自称ガイドの少年 / 1990年3月19日撮影

途中の山道で巨大なザックを背負った日本の登山隊の人たちに挨拶した記憶がある.すんごい迫力でした.

次に邦画の阿部寛&岡田准一主演の『エヴェレスト 神々の山嶺』

エヴェレスト 神々の山嶺

リンクを貼っているものの未鑑賞.
実際にベースキャンプまで登って撮影したという宣伝文句には惹かれるものの,「ギアが全てスポンサーの新品モンベル製で不自然」だとか「ストーリーが変な方向に改ざん」と聞き,すっかり興味をなくした.

レビューを見ると賛否両論(どちらかと言えば否多め).
もともと昨今の邦画の「お涙頂戴過剰演出」と「説明ゼリフだらけ」にイライラさせられることが多いので観る予定なし.すいません.

ただし,原作,コミックにある超有名な羽生のモノローグ.
これはしっかりと描写されているらしい.好ポイント.

やすむな。 足が動かなければ手であるけ。 手が動かなければ指でゆけ。 指が動かなければ歯で雪をかみながら歩け。 歯もだめになったら目で歩け。 本当にだめだったら、本当にもう動けなくなったら、思え。 ありったけの心で思え

で,ようやく本題のアニメ『神々の山嶺』の感想.

神々の山嶺

なぜかフランス製作である.
ざっくり言うと,コミック版を元にして再編集っつーか,上映時間内におさまるように印象的なエピソードをオリジナルでつなげた感じ.

結論.
レビューでの評判は上々だが,Kazchari的にはイマイチだった.

確かにセリフが少なく,BGMが抑え気味なのは好印象.
それを受けてか,ストーリーもものすごくタンパク化.
リアリティと言えばそうなのかもしれんが,熱さはあまり感じず,物足りなかった.

さらに,なんつっても...先程あげた,羽生の”あのモノローグ”が丸々カット.
さすがにこれはない.
フランス人にはわからん感性なのか?(偏見)

日本の描写もそれっぽいというかほぼ違和感なし.
少なくともZwiftの「MAKURI ISLAND」よりずっとジャポネしている.
たぶんスタッフに日本人がいるのだろう.

しかし,なぜか岸の遭難死を伝える新聞だけが変.
わずか数秒の描写だが,岸の写真の周りが「震災直後の福島発関連記事」だった.
なぜ?
チェックミス?

つーことで,手軽さ(再読しやすい)や面白さ,満足度ではコミック版が一番,続いて原作かな.

山岳コミックでは,超美麗な作画と壮絶なストーリー展開の坂本眞一の『孤高の人』が印象に残る.

孤高の人 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

本格的に山やっている人だと,また評価は違ってくるのだろうけど.

で,「次に観る」で上がっていたのが,これ.

イーディ、83歳 はじめての山登り(字幕版)

原題『EDIE』.

脳梗塞で倒れた夫を30年間介護し続け,80歳を越えてしまったイギリス人女性,イーディ.
夫の死後,娘に老人ホームの入居を勧められる.
部屋の片付け中,昔の日記を娘に読まれて関係悪化.
一人残されたイーディは,昔,父からの絵葉書に描かれたスコットランドのスイルンベン山に登ることを思いつく...というお話.

以下,ネタバレ.

まぁ,それにしてもこのばーさん,性格が悪い.
もしくは不幸な人生により悪くなってしまったのか...いずれにせよ非常に頑固.

一方で「正直に生きたいと思いつつも,それを口に出してはいけない」という変な縛り(我慢?)を自分に課してたりする.
そう,めちゃめちゃ面倒くさいのだ.

象徴的なのが冒頭,こっそり肉を焼いていたのを,娘に「こんなの不健康」と咎められ,捨てられてしまう.
ここでばーさん,何も言わない.非常に腹立たしい.
高齢者ほどタンパク質重要なのに!(そっち?)

それらの不満は日記にぶつけてきた.
結婚してから今まで,ずっとこうだったのだろうか?

そういうのは絶対,顔や態度に出る.
夫や娘との関係がよろしくなかったのも,このばーさんの性格が主な要因の一つだろう.

さて,夫が死に娘と離れ,自由になったイーディは,山に登るため列車に乗ってスコットランドに向かう...と思いきや,一旦やめかける.

あーイライラする.

うん? もしかして,視聴者にそう感じさせる時点で監督の術中に,見事にはまっている?
ホームコメディ,ハートフルムービーとは真逆のアプローチ!
実に新鮮.

当然この後「このばーさん,かわいい,かっこいい!」という風にもっていく展開になるはず...と思っていた時期がKazchariにもありました.

その先もジョニィを始め,出会う人々(ついでに自分)に悪態付きまくり,ここまでかわいくないばーさん,邦画では絶対ありえない(たぶん).

なんだかんだで後半.
ジョニィのガイドを断って,一人で登ることを決意.
ドローンを駆使した映像も相まってようやく旅の始まりを予感させる.

ここからはばーさんの逆襲,視聴者の好印象も爆上がり!...になるはずが,いきなりボートを湖に下ろす際に手伝ったもらった他のハイカーを罵倒.
びっくりした.

文句ばっかりでは何なので良かったところ.

終盤も終盤,ザックを置いて這うように崖を登るイーディの姿.
役者の演技も相まって,ここはヘタな雪山映画よりも迫力あった.
ここは,ここのシーンだけは素晴らしかった.
そうまるで,羽生の例のセリフ「想え」がかぶってもおかしくないぐらい.

しかし...この後がよくない.
マジで全て台無し.

電話がつながらないことに不安を覚えたジョニィが,慌ててイーディの後を追う.
まずザックを発見,さらに途中で疲れ果ててひっくり返っているイーディを発見!まだ死んでなかった(失礼な).

そして...ジョニィに支えられながら無事山頂へ...ぐわぁ~全てブチ壊し.
ここはイーディが一人で登らんとアカンやろ~
これまでの意地はなんやったんや~

以下はあくまでKazchariの願望.
ラスト,少なくとも山頂まではイーディは一人で登る.
ジョニィがイーディを発見するのは,山頂で佇む彼女の姿⇒エンドで良いのでは?

それこそファンタジー? 非リアル?
いやいや,それなら一言も話さない山小屋狩人のレスキュー話は不要.

最後の最後までスコットランドの天気のようにすっきりしない映画だった.

やりたいことやる高齢者という視点では『ダージリン急行』が面白かったなぁ.

ダージリン急行 (字幕版)

全然毛色の違う映画やけどな.

さて,山登りと言えば,Kazchari家恒例の高齢の息子と男二人キャンプ.
昨年のGWは日高のアポイ山に登った.

海!山!温泉!~小学生男子とアポイ岳(その1)

登る前も,そして帰宅後も「二度と山は行かねぇ」と文句ばかり言っていた息子だが,結構,事あるごとに山での出来事を話す.

そう,辛くて強烈な記憶ほど脳内に残るものなのだ,息子よ.
さて,次はどこを登らせてやろうか...

『第2回びえいスノーサイクルフェスティバル』の参加書類が届いた

2023/1/14 Sat

ネバギバ.

いただき画像

1/22に開催される『第2回びえいスノーサイクルフェスティバル』の参加書類が届いた.

第2回びえいスノーサイクルフェスティバル

Kazchariは昨年の第1回大会も出場.

第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース

ファット-ソロ男子部門,3位で表彰台ゲット!
なら今年も...と言いたいところだが,残念なことに「ファット」部門と「MTB」部門が統合されてしまった.
こうなると大会上位常連のTさん(セミファット)とFさん(MTB)の独壇場.
さらに,ここにMTBの猛者が食い込む...

うーん,表彰台が遠のく...
ファットが優位なコンディション,つまり深雪だったとしても,パワー負けしそう...いかんいかん,弱気は禁物.

で,その封筒を開封する.

iPhone11 Pro

エントリー開始直後(深夜0時)に申し込んだので,男子ソロ部門,ゼッケン№101.
こいつは縁起がよい(そうなのか?)

昨年同封されていた新コロ検査キットは無し.
参加者リストもQRコード読み込みでネット閲覧する形式になった.

やはりお二人の名前あり.
他にもSTRAVAでフォロー中の猛者の名前も.

うん? 参加者意外に少ない?

まっ,がんばりますか.

何かの記事で読んだけど,自転車趣味は継続が難しいらしい.
「金がかかる」「あちこち痛い」「飽きる」などがその理由.

逆に続けるにはどうするか?

「チャリを買ったら,まずイベントにエントリーする」こと.

確かにそうかもしれん.
かく言うKazchariも,2006年に初ロードを購入したが,その頃はせいぜい100km未満の週末ライド.

OLYMPUS TG-4 / 2006年5月撮影 新車買いたて
OLYMPUS TG-4 / 2006年7月撮影 ウェアがゆるい

2010年の「第1回美瑛センチュリーライド」にエントリーしてから,ようやくチャリ熱が上がった気がする.

いただき画像 / 2010年10月撮影

そして,それを皮切りに道内のグルメライド系イベントに次々参加.
2018年にブルベを始めてからは...金銭感覚,距離感覚とも完全崩壊.

その代償として,超充実した生活と健康なカラダを手に入れた(気がする).

付け加えるなら,STRAVAへの参加も大きい.
自分のこれまでのライド履歴の見える化.
それに仮想ライバルとの競争(セグメント).
他の有名どころのSNSには全く興味ないが(ほぼRead Only),STRAVAはやめられない.

さて,『第1回びえいー』の記事を読むと「上半身の筋力アップが必要」とかなんとか書いている.
その決意は...はい,特に何もしてまへん.

あかんなぁ.
悔しさを力に変える覚悟が足りへんのとちゃうか? Kazchariよ?

すんまへん.明日から本気出します(^^;

※ 結果はこちら ⇒ 第2回びえいスノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース~

iPhone11 Pro

『水星の魔女』第1シーズンの感想と第13話の予想

2023/1/13 Fri

トマト.

衝撃的な展開で第1シーズンの幕を閉じた『水星の魔女』
Kazchari家では通称「水魔」と呼んでいた.

機動戦士ガンダム 水星の魔女

学園モノ,百合モノといった,これまでのガンダムにない要素を打ち出していた本作だが,いざ始まってみると,全編にそこはかとなく漂う不穏な空気や想像を越える展開が続き,一瞬たりとも目が離せなかった.
ここまで真剣にTV番組を見るのは『半沢直樹』以来では?

半沢直樹 -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX

家族四人,毎週日曜5時に居間に集まってリアタイ鑑賞.
アホ息子がお菓子をボリボリ食おうものなら,他の家族から罵詈雑言.
ひどい話や.
何せ,場面やセリフ一つ一つに重要な意味や伏線があって,見逃せない,聴き逃がせない.
※ただし,MSのデザインはあまり好みではない.

さて,先日放送の第12話.
JKの娘はその時間たまたま出かけていて,3人で鑑賞した.

まずKazchariの反応:
ボブの親殺し     ⇒ 「ああ,ガンダムあるあるやな」
エアリアルのケージへ ⇒ 「ああ,エヴァっぽいな」
Cパート        ⇒ 「いつの間にオルフェンズ(もしくはVガン)に!?」

ヨメ:例のシーンで「ヒェッ」

アホ息子:「新エアリアルかっちょええ!」

残酷描写に耐性がないJKの娘は未聴なれど,Twitterで内容を知ったらしく「絶対に観ない」と宣言.

まぁ,従来のガンダムらしさ全開とは言え,いささかやり過ぎなのは確か.

いや,そうでもないか.

日5と言えば『SEED』のフレイのアレ,トオル&ニコル,電子レンジ.それに『オルフェンズ』の「パン!パン!」もたいがい.
下手すると今回もBPOから呼び出し案件?
おっと,肝心なことを忘れていた.同じ脚本家の“血染めのユフィ”もあったな.

おそらく第12話は,スタッフの「これから戦争を描きます」との覚悟表明.

昨今,“やさしい世界”にコミットし,主人公が不殺もしくは不殺化することが多く,結果的に話を盛り上げることが難しくなっていた.
倫理的には正しいのかもしれないが,一方で視聴者にはフラストレーションがたまる(ヒトの闘争本能は拭えない).

さて,今後の展開が全く予測つかない本作だが,第2シーズンのスタートとなる第13話以降はどうなるのかを勝手に予想/妄想.

ハエ叩き時のスレッタは,明らかに人格が変容している.
これまでなかったタメ口かつ場を読まない笑顔.
ただし,これが4歳児エリクトの思考なら納得.

プロスペラによる暗示&新エアリアルの新機能で,エリクトの人格がスレッタにインストールされた...っぽい.
ただし,直前の戦闘ではまだスレッタらしさが残っているようだったので,100%上書きされたわけではなさそう.

もし,直後から第13話が始まるなら「突然,我に返ったスレッタ.やらかしたことの記憶がなくて混乱」からスタート.

納得がいかず,スレッタを拒絶するミオミオだが,その後,徐々にプロスペラの狂気に気づき,自分の知るスレッタを取り戻すために,クワイエット・ゼロ計画(魂のサルベージ?)の秘密に迫っていく...という展開.
最後,スレッタがスレッタに戻って...にしないとエンディングのようなハッピーエンドにはならない.

いや,ちと意外性がなさすぎるか?

状況としては...
いきなり場面が変わって,3年後の世界(『レイズナー』のように).
アーシアンとスペーシアンの戦争は激化している.

株式会社ガンダム地球支社は,敵味方問わず,戦闘で負傷した兵士,民間人をガンド技術により治療する中立的な事業を行っている.

スレッタ(数%エリクト)は(株)ガンダムを退社してスペーシアン軍に所属.アーシアン(フォルドの夜明け)と局地戦闘を繰り広げている

スレッタとミオミオはずっと疎遠.

ボブも仮面をつけてスペーシアン軍に加勢.スレッタの同僚となっている.

素性がバレたニカはシャディクハーレムのメンバーに.
シャディクは相変わらずベネディクト社でスパイ活動.

エランくん(オリジナル&5号)は...よくわからんけど,(株)ガンダムと提携してたははず.

負傷以来,床につきがちのデリング.
スペーシアン(ベネディクトグループ)の指導者は実質プロスペラとなっている.

これ以上は...全く想像がつかない.

謎の黒幕(水星人)が登場し,クズヒロインによって胸糞展開,つまり『ヴァルヴレイヴ』化するのだけはご勘弁.

いずれにせよ4月が楽しみだ.

ちなみに第2シーズンまでのつなぎとして『閃ハサ』『サンボル』『NT』(あえて略称)のTVスペシャルを放送とのこと.
映像,内容的に『サンボル』が一番ヤバイ.正気か?

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

機動戦士ガンダム サンダーボルト 第1話

機動戦士ガンダムNT

映画『LAMB/ラム』を観た~無垢な考察

2023/1/7 Sat

膨大な知識が必要?

今回,Zwiftの友として選んだのが映画『LAMB』.

LAMB/ラム(字幕版)

西洋の宗教画のようなサムネ.
YouTubeで誰かがあげた解説動画の「変な映画」とのサムネ.
北欧テイストの傑作『ミッドサマー』っぽい映画かな,と思い鑑賞.

結果...惨敗.

以下,特に他人の意見や考察,感想を未見のままネタバレまとめ.

キーキャラクターが,顔と右手が羊,他が人間の幼児という姿からして,間違いなくキリスト教もしくはアイスランド民話をベースにした話ということはわかる.
羊と言えば生贄.

一方,そのアダの父親(?)のビジュアルは顔だけが羊.
巻角が立派で,毛深い昔ながらの悪魔のイメージまんま.

登場人物は3人.

夫:イングヴァル
妻:マリア
夫の弟:ペートゥル

そして...

ナニカ:アダ(※某BLACKSUNの怪人ではありません)

名前からして...妻と弟は聖書と関係ありそう.イングヴァルって何か別の読み方あったっけ?
まぁ,西洋人の名前ってだいたい聖人から取られているしな.マリアさんなんて世界に何億人もいそう.

舞台は,これまた珍しいアイスランド.
たぶん会話もアイスランド語(難解らしい).
人里離れたど田舎にて,夫婦2人で羊牧場を経営している.
かつては娘がいたが,亡くなっているらしい.

あらすじというより,それぞれの視点から見た出来事を整理する.

【イングヴァル】

毎日毎日特に変化のない羊の世話と機械の整備.
妻との会話も最小限.
「タイムマシン理論」に興味?
ある日,頭と右手だけが羊で,身体が人間という”ナニカ”が生まれる.
少し驚いただけで,何かの啓示と受け取ったのか,自分の子供として育てる.
何かをやらした元ミュージシャンの弟が帰ってきた.
(一応)いつまでもいていいと告げ,迎い入れる.
弟がアダに草を与えようとするのを見て激怒.「俺たちの幸せを壊すな!」
やがて弟とアダが打ち解けるのを見て安心.
妻ともかつての感情が蘇ったかのよう.
テレビでバスケ(?)の試合を見ながら泥酔.
目を覚ますと妻と弟がいない.
仕方がないので動かなくなったというトラクターを修理するため,アダを連れて出かける.
そこへ顔だけが羊の大男(?)が現れ,いきなり銃で撃たれる.
アダを連れさられる.
何が何だかよくわからないまま死ぬ.

【マリア】

毎日毎日特に変化のない羊の世話.
夫との会話も最小限.
「タイムマシン理論」が完成したら過去に戻ってやりなおしたい.
ある日,頭と右手だけが羊で,身体が人間という”ナニカ”が生まれる.
少し驚いただけで,何かの啓示と受け取ったのか,自分の子供として育てる.
アダを生んだ羊が,アダを連れ出したり,部屋の窓のそばでしょっちゅうメエメエ鳴くので,鬱陶しくなって射殺.
何かをやらした元ミュージシャンの弟が帰ってきた.
この弟が何かを口説いてくる.満更でもない?
夫が泥酔して寝てしまった際,また弟が迫ってきた.
しかも「アダの母親を殺したことは言ってあるのか?」との脅し付きで.
これは不味いと,弟を油断させて納屋に閉じ込める.
翌朝,クルマに乗せてバスが通る道まで送る(金を渡して追い出す).
帰宅すると夫とアダがいない.
嫌な予感がしてトラクターのところまで走ると夫の遺体を発見.
しばらく泣くがやがて冷静になり,(たぶん)アダ父とアダを見つめながら納得の表情を見せる.

【ペートゥル】

何かやらかしてど田舎に置き去りにされる.
兄貴の牧場まで歩く.
納屋で休んでいると,兄嫁が羊を射殺するのを目撃.
兄に帰郷を歓迎される.
食事中,突然アダを紹介され驚く.
兄夫婦は不可解ともなんとも思っていないようだ.なぜ?
兄嫁とアダの入浴シーンを覗く.
羊扱いしようとして兄に激怒される.
アダがあまりに不気味なので銃殺しようとするが,一瞬,別のナニカが場面に映ると翌日からアダを認めるようになる.
兄夫婦とも和解.アダとも一緒に漁に行く.
バスケTV観戦の夜,かつて自分が作ったMVを流されて大盛りあがり.
兄が酔いつぶれてしまったので,その隙に兄嫁を口説こうとするが,かわされる.
そしてアダの母親の件を話すと納屋に閉じ込められてしまい,翌朝追い出された.

【アダ】

成長しても言葉は話せないが,何を言っているのかはわかるようになった.
イングヴァルとマリアはやさしくしてくれる.
突然現れたペートゥルおじさんは,最初怖かったけどいい人.
ある日,玄関先に誰かがやってきた.
犬が調べにいったけど,動かなくなっちゃった.このヒト誰?
鏡に映るボクと似ている.
イングヴァルがトラクターの修理に行くというので付いていく.
さっきのヒトが現れて,イングヴァルを殺しちゃった.
よくわからないけど,ボクに似たこのヒトに付いていくことにしよう.

以上...
えー,何がなんだかわかりません.

とりあえず,アダをあっさりと受け入れてしまう登場人物達がひたすら不気味.
これは何かの比喩なのか?

それにアダの姿もアダ父の姿も突然画面に現れるのでびっくり.
「まぁ,たぶんそういう姿やろなぁ...」と想像した通りの姿.

超退屈そうな日々が,悪魔と弟の登場で活性化.
その先に待っていた悲劇?
違うなぁ...

子羊と言えば生贄.
この映画ではアダ母(羊)とイングヴァルがそれにあたる.
その全てに関係しているのがマリア.
母としての嫉妬,妻として(気持ちの上での)不貞かな.
犬が殺されたのは...猫を贔屓してたから?(これは違う)

てことは,ラストシーン後,やはりアダ父にマリアは殺されるということなのか?
もしくは母親の代わりとして連れ去る?
ゆえに,マリアは満足げな表情をしているともとれる?

うーん.
だとしても,やはりこの映画のテーマはわからん.
極東の無宗教人には理解不可能?

助けて! Google先生!

えっ,そうなん? ヤラレタ.

どっちのヘルメットSHOW~ロードバイク編

2023/1/4 Wed

ある意味ナマモノ.

iPhone11 Pro

サイクリング趣味を長く続けていると,「もうこれでいいんじゃないか」的グッズが出てくる.

例えばグローブ.

ブルベ用と名乗るだけあり,手掌の極厚パッドが痛みと疲労を軽減.
Kazchariは試着せず,Sサイズを購入.
最初はキツキツで「失敗か」と思ったが使っているうちに完全フィット.
150kmを越えるようなライドではこれ一択.

今使っているモノはさすがにかなりヘタってきたが,まだ使える.
つまり耐久性も高い.
次のセールで安くなっている時に再度購入予定(せこい).

次にソックス.

愛用者が多く,イベントで見かける率がかなり高い.
着圧効果もちゃんとありそう.
もちろんズレないし,真夏でも蒸れない.
足底の滑り止めも良い感じ(逆にフローリングを歩く時につっかかるほど).

何よりありがたいのが耐久性.
相当使い込んでいるはずだが,洗濯後はまるで新品の様(大げさ?)

他にもあるが,上記2品は今後も不動のポジション...たぶん.

そして,ロードバイクで最も重要な装備と言えばヘルメットだろう.
こちらにも定番品がある.
それが「OGK KABUTO FLAIR」だ.

自転車用ヘルメットを新調~OGK KABUTO FLAIR

Kazchariは体格の割に頭のサイズがデカイので(60cm),L/XLでぴったり.
こいつがすっかり気に入って,ヘビロテ(死語).
先程のソックス同様,イベントでの“かぶり率”高め.

何しろ軽い(200g以下).
チャリ界隈において軽さは絶対正義.
この軽さは持病の頸・肩こりにも具合良し.

しかしながら,ヘルメットの寿命は約3年と言われている.
今所有しているFLAIRは2021年4月に購入.

複数のヘルメットとローテし,週1回ほどの使用なので,そこまで厳密に経年劣化を気にしなくて良いかもしれんが(あかんやろ),もう一つ「FLAIR」も買っておこうと昨秋あたりから画策開始.

どの様なチャリにも合うように無難にホワイトかブラックが良い.
前回がホワイトなので,次はブラックにすべく,まずAmazonで注文.
オーダーは通ったものの,数日後「商品が確保できませんので,キャンセルさせていただきます」との連絡.

な,なにぃ!?

仕方ないのでYahooショッピング他,各ECサイトをチェック.
軒並み「売り切れ」か「メーカー在庫確認」.
注文が通っても,やはりキャンセルされることが続く.

「どういうことだ?」と検索.

まさに情弱であった.
なんと,この「OGK KABUTO FLAIR」,いつの間にか廃盤品になっていた.

OGK AERO R1だけではなく、FLAIRもカタログから消えた理由とは?

ようするに「軽すぎるモデルはあかん」ということらしい.

残念.

結局,ネット上ではどうにもこうにもコーディネイトが無理ゲーな「GWG」カラー以外,購入が難しいようだ.

諦めても良かったのだが,コンコルド効果で新しいヘルメットを買わないと気がすまなくなってしまった.
そこで,別の軽量ヘルメットも検討することにした.

自転車パーツを安く買うには“みんな大好き”WiggleかCRCなどの海外通販.
そして,軽量かつ安くて信頼できるといえば,KASKの「Valegro」が候補に上がる.

Kask – Valegro ロードサイクルヘルメット (マット仕上げ – WG11)

外国製ヘルメットの難点と言えば,そのフィット感.

アジアと白人では頭蓋骨の形状が異なる.
Kazchariもいくつか海外製ヘルを所有しているが,やはり国産に比べるとフィット感はイマイチ.
一番顕著なのはdhb製のこれ.

iPhone11 Pro

かぶれないことはない.
実際に使用中.
先程の頭蓋骨形状の違い通り,前額部とヘルメットの間にスキマができてしまう.
重量があるのでファット搭乗時のみ.
一方,こちらのdhb製は割りとフィット.

iPhone11 Pro

よく見ると「Kask」製.つまりOEMなのだ.

iPhone11 Pro

噂通り,Kaskはアジア人でもOKということか.

つーことで「Valegro」のマットカラーが気に入り,ほぼこいつに決まりかけていたが,購入時にトラブル発生.

ちょうど,Wiggleは10%OFFのクーポンコードを配布中で,コードを入力して料金確認し,購入決定ポチ寸前までいったものの,他の商品もついでにチェックとブラウザバックをした.
そして再度カートに戻り,クーポンコードを入れたところ...「本クーポンは使用済みです」との表示.

なんてこった.パンナコッタ!

どうやら,購入の有無に限らず,一度でもコードを入力すると「使用済み」と認識される仕様のようだ.
さすがに10%OFFを逃したショックは大きく,購買意欲が一気に失せた.

みなさんもWiggle(CRC)利用時はお気をつけください.

さて,これでヘルメット購入計画は一旦サスペンド.

ロードシーズンまで待つか...と思っていたある日のこと.
新コロ療養中に再開したヤフオク生活以降,アプリを開く頻度が高くなっていたが,そこで見つけてしまったのだ.「FLAIR」の出品を...

カラーは「マット・レッド」
もちろん新品(ヘルメットで中古はありえない).
価格は¥18,000(税・送料込).
オークションではなく固定価格なので一発落札.

うむ.これはお買得かも.
さらにPayPayポイント,それにたまたま¥1,000引きクーポンもある.
希望のブラックカラーではないが,幸い我がNew Machineはグラデーションにレッドも使われている.コーディネイト的にも無問題.

ウォッチリストは3名.
リマインダーを設定.
出品最終日まで残っていたら...ポチか?

ところが何かの用事で,すっかり終了日を亡失.
気がついたときには出品終了していた.

「しまった.誰かに買われた?」と思い,確認すると入札なしで終了だったようだ.
「そうか.誰にも縁がなかったな...」と諦める.

ところが翌日には同商品が再出品!
しかも¥16,000に値下げ!

これは買い...と思いつつもあわてない.
それでも節約思考のKazchariはなおも熟考.
だがついに,年の瀬も押し迫った頃,ついに購入を決意.
入札ボタンをポチる.
金額を確認するが...がーん,なんと¥1,000引きクーポンが期限切れ!

なんてこった.パンナコッタ!

ここに来てまたまたハシゴを外された気分.
うん.運がなかったと諦めよう...

ところが翌朝,何気なく開いたPayPayフリマ.
なんと,同出品者の同商品がそのまま販売されているでは,あーりませんか!

しかも,オクとフリマでは使用期限日の異なる¥1,000引きクーポンだったため,なんとこちらでは無事適用可!
「こ,これは買うしかない」と今度こそ購入ボタンを押す ⇒ 無事決済!
予定通りポイント併用で¥10,000弱で「FLAIR」を購入できた.

長い戦いだった(自業自得)
タイパは最悪だが,まぁエンタメとして楽しかったので良し,としよう.

天候不順のため,いつもより時間がかかったが無事到着.
開封の儀だが,色違いなだけで,重さやフィット感も,手持ちのホワイトFLAIRと何も変わらない.

iPhone11 Pro

つーことで,後3年は戦える(何と?).

まぁ,なんだかんだで欲しかった製品を購入できたのは良かった.
けど,これは言い換えれば別の製品を試せなかったとも言える.

どちらが良かったのか?
新しいモノへの挑戦も忘れると,脳が衰えた証拠という.
まっ,こういうのもバランスが大事やね.

さてさて,この赤いヘルメットをかぶってのEMONDAの実走はいつになることやら.

昨年実績だと,DOMANE初乗りは4月3日.
つーことは今から3ヶ月後? 長い...

iPhone11 Pro