2023/6/10 Sat
ゾゾンビィ
曇り.温度:15 ℃,湿度:83%,体感温度:14 ℃,風速:23.7 km/時,風向:SSE
※その1はこちら ⇒ BRM610きのこの山300km(その1)
せっかくのグルメな「きのこ王国」なのに,無料の湧き水だけを汲んで出発するKazchari.
”グルメなブルベ”を信条とする方々にとっては,とんでもない暴挙だろう.
Kazchariは生来の味オンチなのか,食に対するこだわりがあまりないタイプ,と言える.
まぁ,レースではないものの,制限時間だけはしっかり存在するのがブルベ.
腰を据えてじっくり味わう余裕は,毎回あるけど...ない.
つーことで,ここでの「きのこ三昧」は,次回プライベートで訪れた時のためにとっておこう(たぶん).
S山さんの言う「数キロ先のセイコマ」を目指してペダルを回す.
あっという間に到着.大滝店である.
問題を何を食うか,である.
走りながら考えてはいたけどな.
これから登るのは,誰もがビビるボスキャラ,オロフレ峠.
食べ過ぎはNGだろうし,油モノも避けたいところ.
結局,「ビーフン」「おにぎり」「スポドリ」「エナジージェル」に落ち着く.
もちろん全てセイコマブランド.道民の誇りです.
幸い店の前にはベンチがある.
ありがたく使わせてもらう.
味オンチな上,早食いのKazchari.
あっという間に食事終了.
おっと,ジェルが残った.
これはフロントポーチに入れておこう(正解だった).
もちゃもちゃ食っている途中,目の前を二番手のランドヌールが走っていった.
名前は存じないが,札幌市内をしばらく一緒に走った方である.
Kazchari同様に“グルメしない方”と推測.
ここで補給なしとはなかなかのチャレンジャー.
食料は携行されているのだろうか?
で,エネルギーは満タン,ただし重いハラを抱えつつ,オロフレ攻略へ向かう.
天気ももちそうで,それほど地獄ライドにはならなさそう...と思ってた時期がKazchariにもありました.
ここの直線で,さきほど見かけたランドヌールをパスする.
そしていよいよ,クライム開始.
以前,クルマで走った時のおぼろげな記憶を呼び覚ます.
ひたすら長かったような...
おそらく風景的には一番の見どころでパチリ.
立派な橋脚.だが,交通量少ない.
それにしても...ホンマに長かった.
サイコンの示す斜度はだいたい5~8%の間をいったりきたり.
平坦もしくは下りに見えてもそれは目の錯覚.
ひたすらだらだらと踏み続ける.
これってどこかで似たような経験をしたような...
こいつだ!
Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その3:紋別~釧路)
そう,この時の「小清水峠」に斜度も雰囲気もそっくり.
さすがに疲労度は異なるけどな.
ようやく頂上らしき地点に達するが,そこにあったのは「オロフレ峠展望台 2.7km」の看板.
「げっ! まだ登るんかい! しかも幹線道路を離れた展望台への道ってたいてい激坂...ぐぁおー!」
...と心の中で叫んだが「Garmin etrex」のルート表示は直進のまま.
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一旦足をとめ,スマホに入れたアプリ「ブルベマネージャー」でTC名を確認する.
そこには「オロフレ駐車公園」とある.
なんや,まだ先かい!
ミスコースしなくて良かった.
こんな山岳ブルベでのミスはホンマに致命的.
144.3km地点.TC.13:02着.
ここでは出走前に渡されたクイズに答えなければならない.
「一見〇〇と思わせておいて,実は△△が正解」というややこしい問題を,ヒルクライムで湧いた頭で考えさせるという,なかなかのS(もしくはM)なクイズだった.
さて,これで文字通り本ブルベ最大の山を越えた.
残りはご褒美のダウンヒルとド平坦路のみ!
念のためウインドブレーカーを着こむ.
[パールイズミ] ストレッチ ウィンドシェル 1_2300SS3
だがしかし.
このダウンヒルがなかなかのスリル.
登りより斜度がキツイ上に,急カーブが続く.
さらに路面もボッコボッコ.
ブレーキキシュー,相当削ったんとちゃうか?
それでも無事に下りきり,登別の市内へ.
やはり登別を象徴するオブジェと言えば...
停車ついでに身体の状態や装備を再チェック.
バッグの固定や,タイヤの状態に問題はなかったものの,なんだかんだで濡れた路面を走り続けせいで,人もチャリもドロドロである.
特に背中! 普通の店どころかコンビニに入るのも遠慮するレベル.入るけどな.
昨年の「トカプチ400」では山越えの後,膝に激痛があった.
いわゆる腸脛靭帯炎である.
Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その3)
この時は消炎鎮痛剤を塗りたくり,なんとか乗り切った.
後半が平坦ルートで助かった.
その経験を踏まえ「オホーツク1300」ではテーピングを実施.
痛みに全く悩まされることなく,無事乗り切った.
Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その2:幌延~紋別)
ピップ プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着 テーピング 足・ひざ・ふくらはぎ用 50mm×4.5m
もちろん今回のブルベでもこの2つを持参.
サドルバッグに入れてある.
だが,どうやら使わずに済みそうな雰囲気.
膝,絶好調である.
しばらくすると海が見えてきた.
左折して,国道36号をひたすら東へ進む.
さすが北海道の大動脈.
交通量は多いものの,路肩も十分広いので山間よりもずっと快適に走れる(時々狭くなるが).
そして何よりの恩恵は...追い風だったこと!
下ハン持って爆走.
しばらくAve35km/h~は出てた.
ここは白老,ウポポイ付近.
施設に向かう道だけやたらキレイ.
そして,何かと評判の悪いウポポイ.
まっ,そういうことやろね(察し).
ヒルクライムを終え,海岸沿いを激走.
途中でエナジージェルを注入したが,やはりカロリー消費が激しいようだ.
PCでもなんでもないローソン白老店で,補給のために休憩.
ローソンと言えば,レジ付近に置いてあることの多い「カツサンド」もしくは「エビカツサンド」が美味い.
この店にもしっかりあったエビ! しかも見切りで半額! これは買わずにいられないッ! もしゃもしゃ.
引き続き東へ.苫小牧を目指す.
ようやく市街地にはいった.
札幌以来の信号峠に苦しむ.
しかも港湾沿いルートあるあるなのだが,路肩は広いものの,砂利,針金,ネジ,ゴムバンド,その他用途不明な部品など様々なモノが落ちている.
よくパンクしなかったものだ(伏線).
そしてフェリー乗り場を通過.
ホンマやったら...
いつになったら左折して北上が始まるのだろう...と思っていたら,少~しずつ曲がり,なんとなーく見覚えのある道に.
そしてついに...
226km地点.PC2.ローソン安平町遠浅店.16:37着.
おっ,ここって「オホーツク1300」でも停車したとこやん!
Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その5:浦河~当別太美ゴール)
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