2025/9/7 Sun
真実は見えるか

雨.温度:20 ℃,湿度:87%,体感温度:19 ℃,風速:8.9 km/時,風向:SSE
つーことで,『第9回かみふらの十勝岳ヒルクライム大会』にうれしはずかし初参戦.
結果は「53:09.総合31位.年代別7位」.
ううっ,なんとも微妙な成績...
まぁ,5年前にプライベートで出したベストタイムを2秒更新したので「良し」とするか.
では,当日の朝にタイムリープ.
予定通り,5時のAlexaアラームで起床.
割と眠れたか.
最近は就寝時に「Alexaぁ~,眠れる音楽かけてぇ~,30分後に止めてぇ~」と指示するようにしている.
なかなか効果的っつーか,この使い方しかしていない.
「納沙布岬1200km」で乱れに乱れた睡眠リズムも,ようやく修正されつつあるかも.ただ,恐ろしいことに両手4,5指のしびれはまだ残存中.
食パンにはちみつ,レタス,目玉焼き,ベーコン,フルグラに牛乳,それにコーヒーといういつもの朝食に加え,今朝はパラチノースを投入.
持久力向上を目論む.
6時半,ハスラー発進.
EMONDAは昨夜のうちに積み込んである.
これまたいつも通り移動中の車内にて「スーパーメダリスト」をちびちびと飲む.
出発時は小雨.
だがしかし,美瑛を通過する頃から大豪雨に.
久々に一番速いワイパーを発動.
「これって,まさか中止とかないやろなぁ...」
普段のロングライド,いやブルベなら絶対DNSのパターン.
しかし今日はレースである.1時間耐えれば全て終わる(後で聞くと結構な割合で風雨DNSがいたとか).
スタート時間は遅めの10:30.
逆算すると,朝食の時間が少し早すぎたかもしれない.
エネルギー切れが心配.
そこで美瑛のローソンにピットイン.
定番の「塩むすび」としばらく控えていた2杯目のカフェイン=ブラックコーヒーを投入.
いつも以上に咀嚼して代謝効率を上げた(つもり).
7:40頃,日の出公園着.
いつもの駐車場は閉鎖中(当たり前).
ローラーが使えるかどうか不安だったが,脇の未舗装駐車場に停める.
相変わらずの雨.
しばし車内で待機.
ぞくぞくと参加者のクルマが到着する.
8:20頃,レインウェアを着て受付に向かう.
パンフの他,ゼッケンやら車体,メット,預け荷物に貼るシールをもらう.
それに凌雲閣やら白銀荘の¥500入浴券も.こいつは預け荷物に入れてゴール後に使おう.
クルマに戻って3本ローラーをセット.
なんとか水平は出ている.

こういう時,跳ね上げ式のハッチバックは便利だ.
完全ではないが,雨を防げる.
もちろん,アップの内容は以下の記事を参照.
にしても,ざっと見渡したところ,他にローラー回している人がおらんな.
道路を走っている人はたくさんいるけど.
ガチ勢ムーブをかまして,遅かったら恥ずかしい(タヒ亡フラグ).
アップ中,GさんやらIさんも到着したのでご挨拶.
ラン部門出場のIねーさんに,ワンピースゆえ自分では付けられないゼッケンの張り付けを頼む.
いよいよ盛り上がってまいりました.
...にしても雨がやまん.アップ中もかなり濡れてしまった.
10:10,スタート位置へ.
覚悟を決めてウインドブレーカーは着ない.クルマに置いていく.
雨中の待ち時間がひたすら寒かった.早く走らせてくり.
震えていると,横に並んだ方から「Kazchariさんですよね.自分,Jさんの知り合いです」と声をかけられる.
おお,もしかして,少し噂に聞いていたKさん?
ちなみに共通の知人であるJさんはグラベルライドつながり.「砂川からの刺客」である(勝手に命名).
こういう時,人と話していると寒さも緊張感も忘れられる.ありがた山である.

つーことで定刻の10:30.第1ウェーブ(プラチナ狙い勢)スタートである!
...と思ったら,ゲートのバルーンがいきなり倒れるというアクシデント.走行前で良かった.
で,その1分後,Kazchariを含む第2ウェーブ発進.
最初の数kmはパレード走行.
ゲートを抜けると右折.鳴り響くディスクブレーキ音.
ここ数日のカミヒル練の成果が今,問われる.
パレード走行と言えど,実は結構なアップダウン.
ここでの注意点は1つ.
絶対に踏まないこと.
パワメを見ながら,200Wを越えないようにする.
離れていく先頭集団.それに釣られないように我慢.
ここまで数値を見ながら走ったのは今回が初めてやな.
凶と出るか吉と出るか...(伏線)
一山超えて左折.
ここからゴールまで続く1本道である.
振り向くと10人くらいのトレインが形成されていた.
この時,先頭にいた方から「計測ポイント越えたら,ローテしません? ずっと先頭だと疲れるんで」という提案あり.
一応同意したが,ポイント越えてもダラダラと登るので各人のペースによっては,ローテは難しいのでは?
計測ポイントを越えた.
240Wまで解禁.
案の定トレインがばらけて,Kazchariが先頭に出る,いや出てしまった.
仕方がない.ここからは自分のペースで漕ぐのみ.
気になったのが先ほどローテの提案をした方(仮にXさん)が,Kazchariの後方にピタッと張り付いていたこと.
同じリズムの息遣いがずっと聞こえる.
振り向きはしなかったが,さらにその後ろにも誰かがいるようだ.
こ,これって,Kazchariが山岳アシスト状態になってるやん!
緩斜面の途中で先頭変わってほしいなぁ...と思いつつも,いかんいかん,
これはレースなのだ.
誰がどんな手段で走ろうが自由.
交代するしないではなく,己のペースを守るべき!
勝てばよかろうなのだァァァァッ!!(またしてもタヒ亡フラグ)
ヒルクライムなのでドラフティングはあまり関係ないはず...と思った時期がKazchariにもありました.
だが,今日は別.
いわゆる直登の”心折れ坂”では,かなりの向かい風.
先行するチャリが蛇行している.
後ろのXさんは全然ちぎれない.
くぅぅ,完全に風よけ&ペースメーカーに使われとる.
分岐を越えて,いよいよ残り2km.地獄の激坂区間に突入.
カミヒルの本番はここからである.
最初のつづら折りを乗り越えると,次は最大斜度のカミホロ荘前が待っている.
ここもシッティングでクリア.
その時であった.ふくらはぎがツリ始めたのは...
全く脚が動かなくなった『砂川4耐』『美瑛の丘300』の悪夢が蘇る.
このままこの出力で漕ぎ続ければ,間違いなく脚が動かなくなる.
ここでまさかのDNF!?
それだけは避けたい.
脚を緩めるしかない.
すると...次のカーブでXさんにパスされしまふ...シクシクシク36.
違和感残るふくらはぎをかばいつつ漕ぐ.
幸い悪化はせず,”つり”の気配は鎮静化しつつあるようだ...と,安心した瞬間,後方から上がって来たゴールドカラーのMADONEにも抜かれる.
げーっ,ここに来て2台も先行されたァーッ!
この”ツリ”さえなければーッ!
結局,先行された2台に追いつけぬままゴール.
最後の悪あがきダンシングも全然できなかった...あぁ,これでかなりタイム落としたな.
チップ回収場所にXさんが立っていて...
「ずっとひいていただき,あざしたー!」と深々と一礼.
お,おう.
「お礼言うくらいなら,ひいとくれ...」と言いたいところをぐっと我慢して「いえいえ,レースなので...お疲れでした」とニッコリ返事(大人だ).
ぐぬぬ.言い訳はむなしいだけ.
Xさんに”ついていられるちょうどいいスピード”で先頭を走っていたKazchariが”貧弱ぅ”だったというだけの話.
ぶっちぎるだけの脚力がなかった.
これもまた今後の課題だな.
預け荷物を引き取り,チャリをラックにかけ,混まないうちに温泉に向かう.
ちゃんと着替えを入れておいたのだ.
ついでにサンダルもin.

先ほどもらった割引券を使う.
久々に入る凌雲閣の露天風呂.誠にベネである.
お昼はカレー.
これも参加費に含まれている.美味し.

チャリ置き場に戻るとちょうど表彰式が始まった.
総合1位のタイムはなんと42:47! いやいやスゴイわ.
3位には高校生も入っている.
で,肝心のKazchariのクラスである「一般男子(45~59歳)」のトップタイムは...45:55!
以下,3位の方でも48:43と,やはり「50分を切らないとお話にならない世界」だった.と,遠い...
そして,スタート時にお話ししたKさんは60歳以上のクラスで堂々の1位!
同じクラスだと思っていましたが,ありゃ,先輩でしたか,失礼しました.
面白かったのは今年から新設されたラン部門.
トップの方はゴール後も,まだ走り足りないのか,そのまま登山道を走って山頂を目指しているとのこと.
やはりトレラン勢は頭がおかしい(ホメ言葉).

つーことで,表彰式の途中にもかかわらず,下山用のバスが用意できたとのアナウンス.そそくさと乗り込む.
下山して日の出公園にて完走証をいただく.
既述通り「総合31位,年代別7位」という,なんとも微妙なリザルト.
最後の”つり”さえなければ52分台に入れたろうに...
次回は出走前に「2RUN」の服用を必須とする.
足ツリ対策セット (2RUN×3袋、メダリスト 塩ジェル×2本)
ボトルのドリンクも口内がべたつき,痰が絡む「パラチノース」ではなく,ミネラルたっぷりの「麦茶」の方が”つり”防止として正解だったかも(そうなのか?)
反省と言えば,今回のパワメを基準にした戦略が正しかったのかどうかも検証要.
思えば,わりと満足いく走りができた昨年の『HANAZONO』では,パワメなんて一切見ず,脚の合う集団に必死でついていったしな.
それに,パワメの数値をあてにするにしても適当過ぎた.
自分のFTPもよくわかってないのに「序盤は〇〇W,急坂は〇〇W」という自己基準に根拠が無さ過ぎる.
そこでレースが終了後,ちゃんと調べてみるとこんなサイトを発見.
ここにSTRAVA上の「かみふらの十勝岳HC計測区間」のプロフィールである「13.13km / 914m」および,Kazchari(58kg)の体重やらバイク車重(7.4kg)を入力.
走行タイムを50分にして計算すると...235W,約4倍のパワーで踏み続ければ良いらしい.
うん? 意外にも「240W解禁」なんて勝手にほざいてた数値と,それほどズレはなかったということか.
次にカミヒル時は「ここまでは200Wに抑える」とか,変な制限は設けず,4倍でどこまで耐えられるかやってみるべし.
な~んて脳内1人反省会をしつつ,凌雲閣までEMONDAを引き取りに行く.
無事に積み込んで帰路につく.
途中でYAMAICHIさんに寄る.

一応,レースに備えて色々と節制していたので(大ウソ),ご褒美のイチゴパフェ.美味し.

カミヒルボードの「正」の字に追加した後,その横に面白い冊子を発見.

地球の歩き方,か,かみふらの!? ニッチ過ぎる.
ちなみに表紙のモデルはシンゴさんらしい.
非売品で観光案内所で配布しているとか.
新コロ禍以降の「歩き方」編集部,企画がぶっとんでるなぁ...
つーことで帰宅後は,雨中走行した我がEMONDAを洗車.
ホイールも通常使用の爆音「DRIVE HELIX 57C」に戻す.

なんだかんだで事故なくケガなく,ベストタイム更新でまずまず充実したレースでした.
選手のみなさま,運営のみなさま,どうもありがとうございました.
来年も...いや,スキップして2年後に出れば,クラスチェンジで今度こそ夢の表彰台が狙えるかも...(トラタヌ)