2024/3/20 Wed
ややこしいねん
晴れ時々曇り.温度:18 ℃,湿度:49%,体感温度:17 ℃,風速:3.6 km/時,風向:N
Day4(その1)はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day4 嘉義~高雄(その1)
補給完了(?).
再び自行車道に戻る.
廃線跡から一旦,通常の道路へ.
この寺は非常に立派.これくらいが落ち着くな.
と思いきや,そこはGoogle先生,突如グラベルへご招待.
ここ,どう見ても果樹園内の農道.
怪しい(楽しい)と思いつつも進むと,今度はこんな細っそい橋を渡れとなっ!
もうね,Google先生が全力で笑わせにきているとしか思えない.
それにしても今日は暑い.
南下につれ,気温も湿度も上昇傾向にある.
そのせいなのか,今日は途中で事故りかけた.
高架道路からのダウンヒル中,緩いカーブを曲がりきれず,ブレーキをかけながら,コンクリの壁に右肘をすりすり.
幸い落車はせず無事に停車.
インナーの肘部分が破れたが軽い擦過傷だけで済んだ.
完全に気が抜けていた。
なんだかんだで疲労が溜まっているのだろう。
そろそろ休憩&昼食が必要.
偶然見つけたローカル食堂.
おばちゃんが清掃中だったが,ジェスチャーで食べれるかどうか聞いたところ,OKとのこと.いただきます.
指さし注文しようと思ったが,ぶっかけ系ではなかったので難しい.
すると,おばちゃんがメニューを出してきてくれた.
...わ,わからん.
助けて,Google先生~(レンズ発動!)
ここで再びおばちゃん登場.
「これとこれのセットで100元.これにしなさい」的なアドバイス.
あぁ,サービスセットなわけね.わかりました.
ル―ローハン(?)と牛肉スープ.
量は少々物足りなかったが美味し.
最後に記念撮影.ごちそうさまでした.
道路沿いに檳榔(ビンロウ)の販売店が増えてきた.
ビンロウと言えば,石灰と混ぜてくちゃくちゃ噛んで,道路上にペッと血のようなツバを吐き出すアレやんなぁ?
タバコのような嗜好品で,覚醒作用があるとか.
東南アジアやパプアニューギニアでもよく見た.
このあたりは名産なのだろうか?
色々と品質にランクがあるようで面白い.
上級だとトビ具合が違う?
そうそうこれだけ堂々と売られているのに,道端に赤いシミを見かけない.
どうやら,台湾では販売はともかく,道路へのツバ吐きは禁止されているそうな.
そういや地下鉄(MRT)も飲食一切禁止だし,後で知ったが路上飲酒もダメらしい(イートインならOK).
食のマナーに関しては,なかなか厳しい台湾である.
なんだかんだで大都会,台南に突入.
交通が落ち着いたところで発見した「全家便利商店」に飛び込む.
アイスで休憩.
「ガリガリくん」や「爽」もあるが,輸入アイスは高い.
ついつい選んだこの韓国品も高かった記憶あり(値段忘れた).
冷房の効いたイートインでLINEを立ち上げると,Kazchariに先行して台湾一周中のPikaさんから衝撃の報告が.
前日に最南端はクリアしたものの,本日は風が強く,輪行にて手前の街に引き返したとのこと.
強風かぁ...全然考えてなかったなぁ.
最南端に行くには襟裳岬同様の心構えが必要ということか.
で,その列車も輪行袋がないと乗せてくれない車両だったとか.
Kazchariは輪行袋なんて持っとらん.
そして,例の花蓮-宜蘭間ルート.
それこそ輪行袋なしで乗せられる「サイクルトレインは早めに予約した方が良い」とのアドバイス.
これまたノープランだった.
まだ先の話なので,せめて前々日あたりには予約を考えよう.
で,ようやく高雄到着ぅ.
めちゃめちゃ交通量の多い幹線道路をクリアし,高雄の有名観光地「蓮池潭」が見えてきた.
夕日がキレイだ.
Google先生の指示通り,やたら狭い商店街を通り,予約していた「Single Inn」を発見.
「今日も無事ゴール!」と安堵したものの,嫌な予感.
なんと,この宿は地下にあるのだ.
それも急な階段を下りないと受付に行けない.
ようするに荷物満載のチャリを運べる環境にない.
「やっちまったか...」と,逡巡していると,階下から旅行者風の若者が上がって来た.
Kazchari「この下がホテル?」
若者「そうだよ」
K「マジか.自転車がおろせない」
若「とりあえずここに置いといたら?」
おっしゃる通り.
で,自分だけ階段を下りてレセプションへ.
例によってパスポートとスマホの予約画面を見せる.
スタッフ「あー,この予約はここじゃないよ」
げっ,またか.
K「ちょっ,待てよ.じゃあオレが予約したホテルはどこ? まさかの台北?」
ス「いや,すぐそこ」
いや,だからぁ,もうチェーン店とか,同じ名前のホテルはやめてくれ.
心臓に悪い.
で,かようなデジャブ体験を経て,ちゃんと予約したホテルを発見.
シングル イン カオション ステーション (Single Inn – Kaohsiung Station)
交差点の角に立つ,見た目はやたらに狭いホテルだが,その中身がスゴかった.
なんとまさかの大浴場付きなのだ.
マジか.
そう,沖縄同様ホテルにせよ民宿にせよ,シャワーのみがデフォルトな台湾.
日本人にとって浴槽,しかも大浴場につかるということ以上の疲労回復手段は存在しない.
1階のロビーは狭く,チャリは倉庫に.
荷物運びを手伝ってくれようとするが,いやいやそこまで親切にしてくれなくても大丈夫です.
客室は8階.
エレベーターで上がろうとするも「8」のボタンが反応しない.
スタッフがとんできて,使い方を指導.
そう,このエレベーターはカードキーをかざさなければ動かない構造なのだ.
セキュリティー面も安心.
エレベーターを出ると下駄箱があって,スリッパに履き替える.
シングル部屋も狭いながら清潔.
久々に窓もある.
びっくりなのは,館内専用のTシャツ&短パンまで!
枕元には耳栓も.
早速,洗濯物をかかえてランドリーへ.
宿によっては順番待ちも発生するが,幸い誰も使ってなかった.
そしていよいよ久々の大浴場へ.
スリッパ置き,脱衣場,トイレ,そして浴室とに日本のビジホと変わらない作り.
熱めの湯.ちゃんと循環させているようだ.
これ絶対に日本人設計やな(のれんに「ゆ」やし).
まぁ,1点だけ違和感があるとすれば...なぜか洗面器がない.
とまぁ,これほどの充実装備で宿泊料金は朝食付き¥2,500.ありえん.
これはもう,旅の疲れを癒すべく連泊決定.
で,入浴後,レセプションに赴く.
K「ここむっちゃええなぁ.明日も泊まるわ.今ここで予約するのとAgodaを通すのとどっちがいい?」
ス「Agodaでいいよ」
K「よっしゃ,この画面でええな? 予約ボタン押すでぇ」
ス「OK,OK」
というやり取りを経て無事予約.
Agoda最高!(と思ってた時期がKazchariにもありました)
さぁ,明日の予定も決まったし,食事に出かけますか.
夕食は夜市...は明日の夜にして,今日は宿周辺のローカル食堂に行くつもりが,申し合わせたように21時で閉店.そういや嘉義もそうやったな.
一人での入店が厳しそうな高級焼肉店しか開いてない.
裏通りをぶらぶらしていると見つけたのが,インドネシア料理店.
看板のメニューを見ると「BAKSO」(肉団子)とか「AYAM GORENG」(ヤシ油で揚げたチキン)などの懐かしい名前が.
これはこれは...台湾でインドネシア(印尼)料理,いんじゃあなーい?
店内に入り,明らかにオラン・インドネシアなおばちゃんに「Ayam Goreng ada?」とかます.
中国語は話せないし,おそらく英語も通じないのだ.それなら最初からこれ.
当然,インドネシア語話者と思われてしまい早口での返答.
海外旅行あるあるやな.
「アダー.ここで食べるんか?」と言っているのがなんとなく分かった.
頷くと厨房に引っ込んだおばちゃん.Kazchariも席につく.
厨房から大笑いの声は聞こえるが,しばらく経っても料理が全然出てこない.
オーダーが通ったかどうか気になって,店内にいた従業員らしいおっちゃんに,翻訳アプリを使って確認を試みるが,首を横にふるばかり.
その時,おばちゃんが皿にのせたAyamを持って出てきた.
あれ? Nasi(ごはん)は?
すると後ろから若いにーちゃんが日本語で「メシハココ」とジャーを指さすナイスアシスト.
本場の味でなかなか美味かった.
そう言えばこの裏通りではベトナム料理店もよく見かけた.
移住者が経営しているのだろうか?
ベトナム料理も美味い.
やはりアジア飯はどこもかしこも美味い.
Day5へ続く.⇒ 台湾一周(環島)ライド Day5 高雄の休息