高額海外自転車ツアー~どんな人が行くんやろ?

2024/2/1 Thu

思い出と節約と

人生最初の海外旅行はケニア-インド-ネパールの旅.
ツアー参加ではなく,完全に個人旅行.
いわゆる格安航空チケットをHISから買っただけ.

1990年の話なので,ぼんやりとした記憶しか残っていないが,伊丹-ボンベイ-ナイロビのエア・インディア往復チケットで25万くらいしたと思う.

これに加えて3週間分の宿やら食事代,それにケニアでのキャンプサファリツアー参加代を加えると総計で32万くらいといったところか.

大学の卒業旅行だったが,その割にはけっこう金持ってたな,当時は.

時は流れ,会社をやめて出かけた無期限・東南アジアバックパッカーの旅
80万円分のT/Cを腹巻に隠して出発.
その10ヶ月後に睡眠薬強盗に遭い,パスポートと40万ほどのT/Cを盗まれて旅が強制終了した.とほほほ.これぞ盗難アジア.

専門学校を経て,まっとうな社会人のふりをしていた頃は海外旅行に行かず,もっぱらオートバイによる国内キャンプ旅.

その後,2年間ほどジャマイカに滞在.
帰国直後,ヨメさんと地球一周の旅にでかける.
確か3大陸プラン(北米・南米・ヨーロッパ)で一人37万ほどのチケットを購入.
当時は文字通りの分厚い紙のチケット.一路線使用したら一枚ずつちぎっていくのが味わい深い.
80日間ほどの旅で,2人で総額200万ほどかかったかも.
アラスカフィンランドのせいだ.

北海道に引っ越して再就職後は,GWや9月の連続休暇でダイビングツアーに参加することが増えた.
「南の島で潜る」という目的がはっきりしているなら,個人で手配するより安いし効率的.
10日間ほどのツアーで10~15DV付で,毎年35万ぐらい払っていたか.
最後に潜ったのはインドネシアのラジャ・アンパット.
2019年12月のことである.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

ダイバーなら誰もが一度は憧れる地の一つ.
普通にツアーに申し込めば(当時で)60万近かったように思う.
ただ,この年はツアー説明会参加特典のじゃんけん大会で見事勝利し,クルーズ船半額チケットをゲット.そのおかげで総額40万台に収まった(それでも高けーわ).

上には上があって,ハイエンドの「ココ島」(コスタリカ)や「ガラパゴス島」(ガラパゴス)になると,100万越え.
もはや庶民が出せる額ではない.

以前,クルーズ船でご一緒した,とあるマダムは「ガラパゴスは3回行った」とおっしゃられていた.どこの大富豪

まぁ,この人ほど極端でなくても,ダイビングツアーに参加されているメンバーはお金持ち(=医師,看護師,社長業,大企業の役職)が多かったなぁ.

ついでに言うと年配者も.
あるクルーズ船では40代後半だったKazchariが一番年下だったこともあった.

ダイビングツアー以外で印象的だったのが,先日の記事でも少し触れた「ボルネオ島縦断ツーリング」

バイクでボルネオ島縦断ツーリング

成田からの往復チケット,レンタルバイク,全ての宿・食事代がついて驚きの23万円
途中で合流した旅行会社の社長さん曰く,「今回はモニターツアーなので」とおっしゃっていたが,絶対赤字でしょ,これ?
当時も今も格安.
もし,今この値段であの内容のツアーであれば,また行くね.
まぁ,このダンピングのせいかどうかが知らんけど,会社はつぶれてしまったわけだが.

同行していた「ダヤン」で有名な池田さんがエッセイを出しておられます.

話を戻す.
新コロのせいで中断していた海外旅.
この度,ようやく復活!

さらにチャリ沼に沈み込んだKazchari.
となれば「次の海外旅行はチャリで」という選択肢が浮上して来てもなんの不思議もない(後付け).

まずは,チャリで海外と言えば,まず思いつくのがグランツールの舞台,ヨーロッパだっ!
ツアーなら専門の旅行社がある.

フェロートラベル

えー,はい.
わかりますが,驚きの値段.
目玉のツール・ド・フランス観戦ツアーだと...

ツール・ド・フランス2024観戦&サイクリングツアー

特に燃料サーチャージがとんでもない.
ハイエンドロードが一台買える(そこ?)

レース見学抜きのライドツアーだけでも...おっ,おぅな価格.

ドロミテサイクル・ハイライト10日間

実は数年前にこの会社のツアー説明会に参加したことがある.
一人参加だとシングル部屋代がかかるのが残念だった(諦めた).

ヨーロッパ関連だとやはりPBPが気になる.
2023年大会だと,ツアー47万,個人手配で53万という情報がある.
やはり燃料サーチャージ代がエグイが,ツアーと個人に思ってた以上に差はない.
むしろ手間暇はおさえ,走りに集中したいのならツアーの方がコスパはよいように思われる.

とまぁ,こんな感じで検索していると面白い代理店を見つけた.

風の旅行社

うおお,ツアーで組まれているエリアが実に好みだ.
で,この会社が現在プッシュ中なのが,アマゾンしかもマチュピチュを含むサイクリングだ.

8/30(金) 南米・ペルー -アンデスからアマゾンへサイクリング11日間-

これは素晴らしい.
南米の上半分は老後の楽しみにとってあるのだ(ハードすぎやしませんかね?).

で,肝心の料金は...絶望の120万円

もはやツール観戦を越え,ガラパゴスダイビングと同等だとは...

いくらリスクの高い南米とは言え高すぎでは?
あぁ,そうか,完全武装のボディガード付きか.

マチュピチュと言えば,今こんな話題が...

世界遺産・マチュピチュ入場券をめぐり 地元業者が抗議デモ 観光客にも影響広がる

さすがの不安定さ.
そのうちエアーズロックのように登頂禁止になったりして.

てな感じで,海外の自転車ツアーをざっくりと調べてみた.
想像以上に費用がかかる(ようになった).
それでも企画が立ち上げられ,催行人数が埋まることを考えると,こうした大名ツアーにポンとお金を出せる層もまだまだいるということか.

ちなみにKazchariの「環島」は総額20万ほどと考えている.
うち,航空運賃ですでに半分は使っているけど.

まぁ,ケチり過ぎて観るべきものを観なかった,すべきことをしなかったと後悔するは嫌なので,そのあたりの審美眼,直観への信頼が重要やけどな.

まっ,一生に一度の思い出のつもりで楽しみましょう.

旅,特に海外旅行ほど最高の娯楽は存在しないのだから.

レンタルバイク&チャリの思い出

2024/1/25 Thu

使わない理由がない

3月の「環島」.
自前のチャリであるDOMANE持参(飛行機輪行)のハードルが相当高いことが判明.
ならば「いっそレンタルで」案が浮上してきた.

ここにきて「環島」プランに大変更!?

調べてみると,これがまた思っていた以上に手軽,かつ至れり尽くせりであることが判明.
「自分のチャリで走る」というこだわりを除けば,使わない理由が見つからない.

で,悩んだ末にとりあえずMathewBikeさんに問い合わせてみることにした.

公式サイトの予約申し込みフォームに名前や国籍,電話番号,身長と体重,レンタル日数などを記入.
「環島」向けに「15daysパック」なるものも存在する.

「島一周におすすめ」されていたSURLYのクロモリがやたらにかっこよかったので,とりあえず希望してみた.
ちなみに15days:7000台湾ドル(約¥35,000)と,他のチャリに比べるとレンタル料やや高め.

https://mathewbike.com/touring-bike-rental/

驚くべきことに,この料金にはヘルメットやパニアバッグ,携帯工具,パンク修理キットなどの備品も含まれている.
極端な話,手ぶらで行っても大丈夫なレベル.

面白いことに「ペダルをどうするか」との項目がある.
SPDもしくはSPD-SLを選ぶと追加料金が発生.

もちろん,Kazchariはマイペダル(SPD)を持参予定.
他にサドルも自前のつもり.ケツ痛防止のため.

この店を利用した日本人旅行者のブログによると,レンタルにするメリットは手軽さ以外にもあるらしい.

それは以下の通り.

リアにデカいパニアを付けて走っていると「環島中」なのが一目でわかり,道行く人々に色々と親切にされるそうな.
まるで,四国のお遍路やな.
さらに旗やら表示で「日本人」を主張しておくと,おもてなし度がさらにアップとか.マジか.

逆にサドルバッグ1個など,荷物を極力減らしたスマートすぎる装備だと,日帰りの現地チャリダーとみなされ,様々な恩恵を受けにくいそうな.

なるほど.これは素晴らしい利点だ.
こりゃレンタルで決定やな.

何だか承認欲求オバケのようだが,旅の成否は現地の人との交流次第.
つーことで現在,さきほどのSURLYが借りれるかどうかの返事待ち.

さて,Kazchariはこれまでの旅先でも何度かレンタバイク,レンタチャリしてきた.
その時の思い出を少し紹介.

【タイ】(1993年)

初の海外でのツーリング.
確か北部のメーサイにて,YAMAHAのモーターサイクルを借りた.
デポジットとして預けたパスポートを無造作に机に引き出しに入れるもんやから,ビビった.

1993年1月撮影

問題はその後.
当時はヘルメットの着用義務がなかったので,ノーヘルでミャンマーとの国境エリアを走り回った.ヤバイヤバイ.

1993年1月撮影 リアル強風オールバック

ここでタヒんでてもおかしくない.

【カンボジア】(1993年)

アンコールワット&トム見学時にレンタル・カブを利用.
1日5USドルだった.
この時の顛末は以下の記事に.

旅の回顧録~1993年のカンボジア(6)

ここでタヒんでてもおかしくない.

プノンペン滞在中は1日1USドルのレンタサイクルでうろちょろ.
いわゆる「キリングフィールド」までサイクリング.
ひたすらのどかな田舎道.
かの有名な「70ストリート」も見物.
ゾンビのごとき群れに追いかけられてガチこぎで逃げた.

ここでタヒんでてもおかしくない.

【ヴェトナム】(1993年)

中部の都市,ダナンだったかな.
遺跡巡りのためにカブを借りた.
とある村で停車中,前カゴから荷物をパクられてびびったぁ.
すぐに犯人を見つけて,怒鳴ったら返してきた.

ここでタヒんでてもおかしくない.

【ミャンマー】(1994年)

広大なパガン遺跡見学のためにチャリを借りた.

1994年3月撮影

個人的にはアンコールより気に入った.
塔の上から見る夕陽がとんでもなく美しかった.
この時の旅はミャンマー人の親切に泣かされどおしだった.

【ジャマイカ】(2002年)

青年海外協力隊員として滞在中,現地事務所からMTBをレンタル.
買い物にツーリングにと大活躍.
運動不足の解消にもなったな.

2002年撮影

走行中はジャマイカのク〇ガキどもに「Hey!Mr.チンチョンチャン!」という,罵声というか,からかいの言葉を吐き捨てられるのがデフォルト(中国人と思われている).

【イスラムヘーレス】(2004年)

ヨメさんとの地球一周旅行中に立ち寄ったメキシコの離島でレンタルスクーター.

2004年7月撮影

やたら細長い島で端から端への縦断が楽しかった.

【イースター島】(2004年)

小学生からの夢であったイースター島訪問.
当初は名著『バックパッカーパラダイス』に感化されてレンタルバイクを考えていたが,あまりの寒さと道路状況の悪さに挫折.
たまたま知り合った日本人旅行者と3人でレンタカー(SUZUKI エスクード)をシェア.

2004年7月撮影

当時は完璧にペーパードライバーだったため,そのMさんに運転を一任.
助かりました.
海外でクルマを借りたのはこの一度だけ.

【ボルネオ島縦断】(2009年)

今は無きボルネオ専門旅行社のモニターツアーに参加.
マレーシアのコタキナバルを出発.ブルネイを経由してクチンへ.
そこから国境を越えてインドネシアのポンティアナクまで150ccのオフ車で激走!

2009年9月撮影

10日間で2000km近い壮大な旅...って,誰も知らんがなそんな場所.

会社はなくなったが,なぜかサイトは残っている.

ボルネオ島縦断ツーリング

【スリランカ】(2011年)

モルディブからの帰りにトランジット.
スクーターを借りて,ニゴンボから中心のキャンディまで往復300km近いツーリング.
山間のワインディングなど,なかなかエキサイティング.

2011年9月撮影

途中警官に停められて難くせつけられたが,「ごちゃごちゃ抜かすんやったら日本大使館に連絡するで!」と“関西弁風英語”でブチ切れたら退散.こういう時は強し.

ここでタヒんでてもおかしくない(久しぶり).

【カオラック-タイ】(2016年)

ダイビングツアー終了後,窒素抜きの空き時間.
スクーターを借りて軽くツーリング.
暑い.

2016年4月撮影

【西表島】(2018年)

久々の国内旅.
ボロボロサビサビのレンタル(ママ)チャリ.

2018年9月撮影

道路が開通しておらず,いまだに島一周できない.
あちこちに「イリオモテヤマネコ死亡事故地点」の看板が立っているのが悲しかった.

【波照間島】(2018年)

フェリーの欠航率が異常で,訪問難易度が高すぎる憧れの島.
ダイビングの予約が取れなかったので,チャリで島内散歩.
トウキビ畑を抜け,砂浜まで行きシュノーケリング.
噂にたがわぬ美しい島だった.

2018年9月撮影

しばらく空港が運休状態だったが,なんと!

沖縄2離島、住民悲願の15年ぶり空路 年間1億4千万の赤字が前提 負担する地元に大きな不安

とのこと.大丈夫か?

【石垣島】(2018年)

人生で一番楽しかったレンタルバイク.
それがこいつだ!

石垣島の電動レンタルバイク GO SHARE

電気スクーターである.
バッテリー交換方法が独特.
充電スタンドでコンセントをつっこむのではなく,2リットルのペットボトルより二回り大きいバッテリーユニットを丸ごと入れ替える方式なのだ.

これにより充電中というタイムラグは完全に消滅.

台湾メーカーが石垣島で実験的にはじめ,やがて本土進出も狙っている...という話だったが,その後の話は聞かないな.

で,その性能だがノーマルのスクーターよりなめらかな走行フィール.

だがしかし.
いわゆるハイパーモードなるものがあって,そのスイッチを入れると,ちょっとここでは書けない速度が出てしまうのだ.

見た目よりずっとパワフルで,日本中に充電パックステーション作れば結構普及しそうやけどな.
少なくとも電動キックボードよりはるかに安全.

2018年9月撮影

おっ,こうやってまとめると,結構旅先で借りまくってきたなぁ.
1日もしくは数時間のつきあいとは言え,みな思い出深い良いマシンでした.

モーターサイクルにせよチャリにせよ,レンタルだと大きな町も小さな町も自由に動ける.決まったルートを走るバスや列車にない場所に行けるのが楽しい.

「環島」も基本ルートはあるようだが,あえて寄り道してみるのも一興.
なぜか中心の山岳エリアの記録はほとんどない.
相当険しいのか,それこそ何の施設もなくてリスクが高すぎるのか?

旅の醍醐味は大都市や観光地以外に隠れているものだ.

2024年のチャリライフ

2024/1/11 Thu

今年もちゃりざんまい

iPhone11 Pro 2023年11月撮影

ランドヌ札幌さん主催のブルべの詳細(ルート)がまだ発表されないため,不確定ではあるが,現状実行&参加予定の2024年チャリ関連イベントをまとめてみる.

1月:ニア年越し宗谷(済)
   びえいスノーサイクルフェスティバル

2月:DOMANEくんオーバーホール

3月:環島(台湾一周)

4月:BRM429日高紋別200

5月:BRM518あまちゃん200

6月:Flèche Hokkaido

7月:旭ヶ丘ヒルクライムアタック(開催未定)
           BRM706当丸コースター300
           BRM720炭鉄港200

8月:ナイタイ高原ヒルクライム(開催未定)
           NISEKO HANAZONO HILL CLIMB
          カミヒル
          BRM831地球岬400

9月:BRM907士別200
           NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE

12月:年忘れ厳冬期カミヒル(30日?)

以上がおおよその予定.

やはり600以上の宿泊要なブルべには今年も及び腰だったりする.
宿代がもったいない(せこい)

ただし,8月の「BRM810紋別300」「BRM812夕闇オロロン400」には興味津々.
いわゆる合体700ブルべ.
札幌を土曜夜23時発,「300」を15時間ペースで日曜日の14時頃,わりと“まともな”チェックイン時間に到着.ゆっくりとカラダを休め,翌朝からの「400」に臨む.
13日の早朝,札幌着というパターン.これだと宿代が無駄にならない.
昨年の500ブルべ失敗のリベンジやな.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その0)

公式も言及しているが,お盆時期にあたるので参加するなら早めに宿を押さえる必要がある...と,ついさっき,予約サイトをチェックしたら「セントラル」は既にシングル満室.マジか(プリンスはOK)

長距離ブルべに関しては持病の腸脛靭帯炎再発が心配.
昨年の“北見集合”だと「DNS⇒クルマで帰ろう」ができたけど,こいつはそういうわけにはいかない.

ブルべの話題だと(参加の可能性は限りなく低いけど)ランドヌ東京さんが「RM427東京1900めざせ最東端納沙布岬」というとんでもないコースを企画している.

https://ridewithgps.com/routes/44426395?privacy_code=IyVmciEAdPNHBRytOC2R16fW0cwoBPMCより

これはなかなか...
そやね.AJ-Hさんやランドヌ札幌さんだけでなく,本州の人が道内ブルべを企画することもあるのだ.

そして6月には謎多き「Flèche」に初挑戦.
函館3人,旭川2人の5人チームで出走予定.

コース立案やら申し込みやらを全部お任せしているので申し訳ない.
「24時間で360km以上」というペースだけなら問題ないが,Kazchari最大の弱点は集団走行が苦手なこと.せめて注意散漫で落車しないようにしないと.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

それにしても「ブルべ フレッシュ」で検索すると,相変わらずファッション系サイトばかりヒットする.

次にレース関係.

ここはやはりヒルクライム.
一番楽しみなのは地元チャリダーがこぞって参加するカミヒルやな(初出場).
今年はこの日に他の予定を入れたくない.
年齢枠での表彰台が目標.ムリか.

「環島してきます」と周りに宣言してたら「台湾KOMに行かないの?」と質問.
こ,こいつは距離105km,獲得標高3275m,平均勾配3.5%(最大27.5%)という世界有数のあたおかコースだ.

台湾KOM

年一回の賞金が出る大会も開催されるが,サポート付の現地ツアーもあるとのこと.
あまりにキツ過ぎて登り切れない&下りがキケンなので個人走行はオススメされないらしい.
えー,時間と脚に余裕があれば...(ガクブル)

「環島」で飛行機輪行に味を占めたら,国内遠征ライドを増やしたい気もする.
それこそ「しまなみ」とかな.
山だらけの信州,酷道が味わい深い四国,大好きな沖縄も捨てがたい.
かつてオートバイで走った日本のあちこちを,今度はチャリで回るのも悪くない.

うむ.今年もやりたいことだらけ.
健康寿命のことを考えると,Kazchariに残された時間はそれほど多くないのだ.

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

2024/1/2 Tue

デスライドふたたび

OLYMPUS TG-5

風.温度:3 ℃,湿度:72%,体感温度:-3 ℃,風速:38.5 km/時,風向:WSW

朝5時,自然に目が覚める.
昨夜は名物「夜鳴きそば」をパスして9時に就寝.
都合8時間は寝た.

体調もまずまず.
咳が少し出る程度.

せっかくの天然温泉付きの宿である.
朝風呂にGo!

念のため,本日もサウナはパス.残念.
露天風呂に通ずるドアを開けると...いきなりの強風!
ゴーゴーとうなり音すら聞こえる.
昨夜はほぼ無風だったのに...

頭の中に「DNS」の文字がちらつく.
たかが遊びなのだ.行こうが行くまいが誰に迷惑をかけるわけでもなし...
もしくはハスラーで岬まで行き,ファットを降ろして碑の前でアリバイ写真を撮る...これはむなしすぎる.

部屋に戻り天気予報をチェック.
Yahoo先生の予報はこんな感じ.

風向き的に“行きはよいよい帰りは恐い”状態.
どうすっかなぁ...

とりあえず,“爆盛り海鮮丼”で有名な朝食バイキングに行き,ココロを落ち着かせますか.

iPhone11 Pro

デデンッ!
慌てて盛り付けたため,見た目はアレだが,味がよければ全ておK.
他のメニューを含め,この丼で3倍は食う.
朝食代¥2,300の元を取ることと,本日のライドのエネルギー分をチャージ!って,結局行くの? バカなの?

iPhone11 Pro

そう,飯を食っている間,窓の外を見ると木々の揺れが激しい中,おもむろに発進するオートバイの姿を見る.
そう,ああいう変...いや猛者を見習わなければ!(そうか?)

決意すれば話は早い.
部屋に戻り,テキパキとパッキング.
7時半にはチェックアウト(12時までのレイトステイだったのでもったいなかったが).

道の駅の駐車場までハスラーを移動.
ファットバイクを降ろしてそそくさとセッティング.
こういうのは勢いが大事.

OLYMPUS TG-5

8時少し前,準備は整った.
さぁ,行きますか.
片道約32kmの行程である.
できれば午前中で戻るつもり.

ウェアなどの装備はいつもの冬ライドと同じだが,念のためリアバッグを装着.
中には電熱ベストと電熱グローブ,およびダウンベストを収納.
いざという時に備える.

だがしかし,走り出してすぐに気づいた.

「今日,暑くね?」

そう,実際,駅前の電光掲示板は「プラス3.8℃」を表示していた.

OLYMPUS TG-5

風が強いのは確かなので,上記の防寒セットはそのまま持っていくけどな.

しばらく稚内の市街地を走る.
交通量少なく順調.
片側2車線道路が続くので道幅も広い.

OLYMPUS TG-5

40号と宗谷岬に向かう238号の分岐.
さぁ,いよいよここからが正念場.
ここから先,風をさえぎる物がほとんど存在しないエリアが続く.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

それにしても交通量が少ない.
三が日の早朝ってこんなもの?
もしかしたら,旅装備のバイクやチャリも走っているかと思いきや,誰にも出会わなかった.

予想通り,ここから宗谷岬まではパーペキに追い風基調.
トップギアで回し切ってしまう.
凧状態で回さなくても後ろから押されて勝手に進む.

面白いのは後輪が巻き上げた雪が,風で押し戻されて背中やら足元にバシバシ当たること.
どんだけ風強いねん.

...と余裕かましながらも,復路の地獄が頭の中をよぎる.
今は推進力となっているこの風だが,当然帰りは逆風オールバックである.
考えたくねぇ...

港などの入り組んだ場所で一瞬風向きが変わる.
油断していると,そのまま横に持っていかれる.
危ない危ない.

OLYMPUS TG-5

やがて右手に「セイコーマートかみいそ店」が見えてきた.
日本最北のセイコマである.

ここはAJ-H伝統の「宗谷岬600km」のコース上にあるが,営業時間は23時まで.
行きか帰りに,ここで補給できるかどうかがモチベーションの維持に大きくかかわってくるのだ.
何かと思入れのあるセイコマだが,本日から営業開始のようだ.
こりゃ帰りに寄るべし.

OLYMPUS TG-5

この後も快走は続き,ようやく約束の地(いくつあるんだ?),宗谷岬着である.

OLYMPUS TG-5

少々わかりにくいが,宴の終わった1月2日の昼前,駐車場に旅人の姿は皆無だった.
駐車中のクルマもない.
テント群も全て撤収済み.

トイレ前にカバーをかけたハンターカブ一台だけが残されていた.

ここで誰もがするのが碑の前での記念撮影.
しかし,撮影を頼める人が誰もいない.

足つきの自撮り棒を持参し忘れたが,あったとしても,この強風下では立たせることは不可能だろう.
実際,ファット自体も横風で倒れるし,風の方向に合わせてもズルズル動いてしまうというとんでもないシチュエーション.

OLYMPUS TG-5

片手でファットを押さえながらの手伸ばし自撮りだけがかろうじて可能だった.

OLYMPUS TG-5

トイレに移動.

OLYMPUS TG-5

有名な青い壁のおみやげ屋さん前に避難.
なぜか電光掲示板の日付は「1月1日」のまま.なぜ?

OLYMPUS TG-5

そう,ここはエベレストの山頂と同じ.
本来なら人間が長時間とどまることが許されないデス・ゾーン...的な雰囲気が漂う.

滞在時間は10分にも満たなかったように思う.
そろそろ帰ろうかという時,駐車場に入ってきたクルマからカップルが降りてきて,碑の前で記念撮影.
「これは撮影を頼むチャンス!」とKazchariも碑に向かうが,相変わらずの強風.
先ほどのカップルも碑にしがみつき,髪を押さえつつ必死の撮影.
ようするに頼めるような状況ではなかった.

仕方がない.
生きるためにさっさと下山するに限る.

道路を渡り,快調に走ってきた道にファットのハンドルを向ける.
いきなり,グニッとステアリングが押されて曲がる.
そう,えげつない向かい風のせいだ.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

これはまずい.
マンガ的表現だと,こめかみにツーッと冷や汗が流れるシーン.
もちろん,この風と気温でそんなモノは流れない.

意を決してペダルを踏む.
なんだこの抵抗は!

ギアを落としても全く進まない.
サイコンの速度表示は「~10km/h」

ここからスタート地点の道の駅「わっかない」までは約30km.
単純計算で3時間!? この出力で?
一瞬,頭が真っ白になる.
頭の中では現状を回避できないものかと,計算が始まる.

【バスを使う】
あかん.輪行袋持ってへんわ.
その前に,ファットバイクが入るサイズの袋ってあるんか?

【ヒッチハイク】
漁村が点在するので,軽トラが結構走っている.
あの荷台ならファットも問題ない.
ハイエースなら余裕?
あかん.スパイクタイヤや.傷がつく.

【向かい風を避けて猿払周りで戻る】
これはないわー.プラス何km?

もちろん全て妄想.
ひたすら足を回し続けるしかない.

アベレージと心拍数は,ヒルクライム時に酷似.
そうか30km続く登りと思ったらええねん.
トレーニング&トレーニング.

時々,風が止む.
その瞬間を逃さずスピードアップ.
わずかな時間だけ,時速15km/hで距離を稼ぐ.
そしてまた向かい風が吹く.

救いなのは往路で通ったばかりなので見覚えがあるということ.

OLYMPUS TG-5

ここで思い出されるのが,マラソンランナー君原健二さんの名言.

「私は苦しくなると、よくやめたくなるんです。そんなとき、あの街角まで、あの電柱まで、あと100メートルだけ走ろう、そう自分に言い聞かせながら走るんです」

もしくは,ジョジョ第5部の名言.

「大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。」

さらには,セブン25話の,

「基地はもうすぐだ。基地へ帰れば、温かいコーヒーと、スチームが俺を待ってるぞ!」

が思い浮かぶ.

Kazchariは昔からヤバイ状況になると,これまで見聞きした古今東西の様々な名言を思い出して,現状を「覚悟」しようとするクセがあるのだ(ただの現実逃避)

と言っても,今やっていることはただの遊び.
雪山で遭難したわけではない.
苦労を楽しんでいるレベルに過ぎないけどな.

とかなんとか夢想しているうちに,開いててよかった「セイコマかみいそ店」着.
幸い気温だけは高め.
暖かいモノを求めることなく,バナナ,エナジージェル,そして,ここでも神の飲み物である赤コーラを購入.

iPhone11 Pro

残り20kmである.
思考と足の運動を切り離す「ゾンビ走法」にて,稚内市街に帰還.
ここまで来れば一安心.
余裕が出てきたので,稚内名物の1つである“彼”と記念撮影.

OLYMPUS TG-5

この時期,彼に会えたのはたまたまだったようだ.

そして,ついに駅前の駐車場に到着ぅ.
なかなかの激闘でした.

OLYMPUS TG-5

公式な「年越し宗谷」には参加できなかったもののなかなかの達成感.
うん.こんなんでいいんだよ(よくわからん).
さて,ファットをハスラーに乗せて向かうは約束の地(いくつあるんだ?)ヤムワッカナイ温泉.
これまた10月以来の訪問である.

勝手知ったるシステムで,ロッカーキーを受け取り,汗にまみれたウェアを脱ぐ.
後は旭川に帰るだけなので,禁を破ってサウナへ.
いつも通り10分間蒸された後,水風呂,そして(外はさすがに寒すぎるので)浴室内浴へ.
おかしい.
心拍が全然下がらん ⇒ “ととのい”どころではない.
特に根拠はないのだが,やっぱ,本調子ではないな,と1セットで終了することにした.
時間もあまりないしな.

iPhone11 Pro

時刻は13時半.
ここで昼飯を済ませるつもりが,さすが三が日.
麺類,定食などめぼしいメニューは全て売り切れ(カレーぐらいしかない).

幸い,朝食で大量摂取したカロリーがまだ枯渇していない.
このまま帰るとしますか.

14時過ぎ,旭川へ向け出発.

帰り道,美深付近から吹雪に遭遇.
既に日は落ちて暗い.
そんな中,路肩で雪にまみれながら地図を眺めるチャリダーをパス.
すごいわ.
そやけど,こんな視界不良の中,走るのは無謀.

その後,道の駅「びふか」にピットイン.
ここにも雪に覆われたカブが停まっていた.
ライダーはトイレ内で休憩中.
声をかける.
もちろん「年越し宗谷」帰りだった.
名寄まで行ければ...という彼にこの吹雪の中の走行はキケンと進言.

そこへ,先ほどのチャリダーもやってきた.
「美深市内の公園の東屋でテントを張るつもり」と,とんでもないことを言う.

いいねぇ,これが若さか.
死なない程度に冬の北海道を体験してくれ.
悔しいので,決して「うらやましい」とは言わんぞ!

iPhone11 Pro

旭川市内の「かつや」にて夕食.

iPhone11 Pro

やはり圧倒的なコスパ.
今年もお世話になります.

帰宅すると,大阪に帰省中のヨメさんからまたしてもLINE通話が.

「あー,明日やけどなぁ.飛行機が飛ぶかどうかわからんから,帰られへんかもしれんわ」

えっ,なんで? ストライキ?

「なんで知らんの? ホンマに日本におるんか? テレビつけてみぃ!」

というデジャブな会話.
パチッとテレビをつける.そこには羽田空港の惨状が映し出されていた.

とんでもないスタートだ,2024年の日本.

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その1)

2024/1/1 Mon

Get it done

iPhone11 Pro

朝5時起床.
2024年がスタートした.

昨年身内が亡くなったので,通常の正月の挨拶はできないらしい.
まっ,今家には誰もおらんけど.

Kazchari家,西へ

肝心の体調は,さすがに9時間近く寝ただけあって,かなり改善.
鼻水も止まっている.
咳が少しあるか.
クルマで稚内に行く分には問題なさそう.
やはり睡眠は偉大だ.

朝食として,昨夜のうちに冷蔵庫で解凍しておいた,佐賀県吉野ヶ里町のふるさと納税返礼品「黒毛和牛ハンバーグ」を焼く.

iPhone11 Pro

一応マニュアル通りの時間で焼いたが,中心に十分な火が通ってなかった.
半分に切断後,フライパンに戻す.
こういうのは焼き加減が難しいな.
味はまずまず.いかにもな高級肉.

片付けやら洗濯を済ませて,自宅を出発したのは8時半頃.

今朝の旭川は超快晴でまぶしいほど.
クルマの温度計は「マイナス20℃」を表示していた.
キンキンに冷えてやがる.

自宅から目的地であるドーミーイン稚内までは約250km.
夏場なら5時間もあれば着くが,冬期だと6時間は見ておきたい(この距離感も北海道感覚).

国道40号を北上する.
士別までの有料高速道路は使いませんよ.もったいない.

道の駅「なよろ」にて,公式に「年越し宗谷」を過ごしてきた友人と連絡が取れた.
今朝のうちに無事に「呪いのキーホルダー」をgetしたとのこと.

説明しよう.
この「呪いのキーホルダー」とは元旦に稚内市が宗谷岬にて配布する,その年の「干支」キーホルダーである.
当然全部で12種類ある.
つまり,一つでもこのキーホルダーを手にした者は,以後11年間,大みそかに宗谷岬に通い続けなければならないのだぁ.知らんけど.

iPhone11 Pro

その友人とは,美深バイパス上でちょうどスイッチ.
Kazchariはそのまま北上を続ける.

音威子府を過ぎた.
ちなみに有事の際は,この音威子府の三叉路が北方からの侵略に対する国防絶対防衛ラインだとかなんとか.ウクライナ戦争もまだ続いているし,絵空事ではないお話やな.

このあたりから天候がやや悪化.
雪こそ降らないものの曇ってきた.

道の駅「なかがわ」着.
いました,いました.
年越し帰りの猛者どもが.

iPhone11 Pro

カブ系やオフ車ならわかるが,フルカウルのSSがたまに混じっている.
あれはスゴイ.理解不能.
前輪荷重のコントロールはともかく.転倒時の物理的・精神的ダメージがはかりしれん.
いずれにせよ,ファットならともかく,こっちがクルマだと話しかけづらい(小心者).

缶コーヒーだけ買って出発.
その後も数台,南下するオートバイとすれ違った.

景色的にはオロロンライン.距離や安全,インフラ整備面を考えるとこちらの40号がベターな選択と思われる.

ハスラーのナビは10年ほど前のYupitel製.
その指示通りに進む.
2年前の「オホーツク1300」時のルートと同様,国道を離れて幌延方面へ右折する.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その1:当別太美~幌延)

10月の利尻ライドの時も通ったなぁ,この道.

DOMANEなサクッと利尻島一周ライド(その1)

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

幌延のセイコマは元日でも営業中.
さすが地方に欠かせないインフラだ.
ちょうど昼飯時である.
とは言え,明朝の“アレ”に備えて,バイオリズムを整えておく必要がある.
おにぎり2個にとどめておく.

iPhone11 Pro

ここから再び無料の高速道路,豊富バイパスに乗る.
交通量皆無.
前にも後ろにもクルマの姿がない.
除雪も完璧で実にスムーズに走行.
あっという間に稚内市内にin.

この時期心配なのがガソリン事情.
燃費がわりと良いハスラーも,家からここまでで既にタンクの半分を消費.
往復無給油はさすがに無理.
ちょうど丁時路にあって,いつも稚内からの帰路で給油するENEOSセルフが営業中であることを確認.明日も開いていてそう.

さて,久々っつーか10月以来の稚内である.
雪は積もっているものの,海沿いの町だけに旭川より少な目.

チェックイン時間である14時,無事に「ドーミーイン稚内」に到着.
ホテル脇の平地駐車エリアが空いていたので停める.
立体駐車だと荷物の出し入れが面倒なのだ.
いずれにせよ,一泊¥700かかる.

ちなみに少し海沿いに歩いた先にある公共駐車場だと無料.
節約志向の方はそちらに.

で,5階のダブルの部屋にチェックイン.
なかなかの広さとキレイさだ.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

サービスのペットボトルの水2本と,洋梨ムースが冷蔵庫に入っていた.
さて,部屋でまったりしていると,大阪に帰省中のヨメさんからLINE通話.

「今,稚内やろ? そっち大丈夫?」

なんのこと?

「あんた,ホンマに日本におるんか? テレビ見てみぃ」

パチっ.そこには能登地方の惨状が映し出されていた.
しかし,なぜ稚内が心配? そうか,津波か!

確かに画面上,津波注意報が稚内から宗谷岬付近まで発令されていた.
ほぼ同時に,先ほど美深ですれちがった友人からも連絡あり.
もし地震発生が昨日だったら,年越し宗谷組に退避命令が出ていたかもしれん,とのこと.

しかし,まぁ,新年早々からとんでもない事態が起こる.
自然災害は人間の都合なんぞは考えない.

17時過ぎ,夕食のために外出.
さすが元日.
どこもかしこも閉まっている.

偶然営業中の『国際元気堂』という名の模型店を見つけた.
言うまでもなく日本最北の模型店となる.
スケール,キャラ,RC,完成品フィギュアなど商品,道具ともなかなかの品揃え.
隠れた名店とはこういう店のことを言うのだろうか?

iPhone11 Pro

駅まで歩く.
電光掲示板の表示はなんと「マイナス4℃」
この時期,この時間にしては非常に暖かい.

iPhone11 Pro

駅構内には列車待ちの人が多数.
年越し宗谷帰りと思われる,輪行袋を携えた人の姿もあった.

iPhone11 Pro

大晦日から元旦にかけて,クルマをデポする予定だった市営駐車場もチェック.
十分スペースがある.

iPhone11 Pro

何より助かるのが敷地内にある公衆トイレ.
冬期閉鎖されることもなく,常時使用可能なようだ.

iPhone11 Pro

うん.この条件やったら車中泊余裕やったなぁ.
まさかの体調不良さえなければ...

観光名所,稚内港北防波堤ドームまで歩く.
さすがにこれを越えてくる津波はなかろう(警報では1m).

iPhone11 Pro

かつてはライダーたちのキャンプ地として有名だったが,現在は禁止.
安全上はともかく,見た目がなぁ...場所が場所だけにホームレスのテント村ぽかった.

駅構内のセイコマが開いているのを確認.

iPhone11 Pro

夕食も明朝の“アレ”のために,少量サイズの「のり弁」野菜ジュースのみにした.

ホテルに戻る途中,居酒屋の明かりを発見.
ちっ,せっかくやったらこっちに入ればよかった.

入口に面白いメモがあった,

「お酒を飲めない方は入店をお断りします」という,なかなかに攻めた内容.

理由としては「お酒を飲みながら地元料理を楽しんでもらいたい」店だからだそうな.
うーん,ここまで宣言されると逆に興味が出てきた.

弁当を買っていなければ入ってたかも...と思いきや,冷静に考えれば明日はハードなライド.
ここで酒飲んで,症状が悪化したら何しに来たのかわからんと,断念.
次回の楽しみにとっておこう.

ホテルに戻る.
半地下の駐車場にオートバイやグラベルバイクが置いてあった.

部屋にて食事.
テレビをつけると地震の被害がさらに拡大していた.
地震大国日本に住む以上,どこで遭遇するかわからない.

Kazchariも阪神淡路の体験者(被災はしていない).
あの時も,神戸界隈は大混乱だったが,すぐ隣りの大阪では一地域を除いてほぼ平常.
その対比が運命の残酷さを感じさせる.

iPhone11 Pro

さて,このホテルのもう一つの売りは屋上にある天然温泉である.
残念ながら体調を鑑みて,サウナはあきらめ,その分時間をかけて露天風呂を楽しむ.
「風邪の時,サウナはいいのか」論争があるが,どうやら「入らない方が良い説」が優勢.

要注意!サウナに入ってはいけない6つのタイプの人とは?

そらそうやろなぁ.

浴室を出ると冷蔵庫が設置してあり,フリーのアイスクリームが提供されていた.いやホンマ至れり尽くせり.

さて,ドーミーインの特別なサービスは他にもある.
21時半以降に提供される「夜鳴きそば」だ.
夕食を少な目にしたのは,このそば(ラーメン)をあてこんでのことだったが...21時頃には寝落ちしてしまった.

明日はもっと回復してたらいいなぁ...zzz

(その2へ)

クルマでマウント~合理的な選択

2023/12/28 Thu

こだわりへのこだわり

知人が中古でSUZUKIのシエラを購入したらしい.
走行距離は定かではないが,だいたい¥2,700,000ほど.高っ.

ちなみに新車価格は4WD/4ATで¥2,084,500(本体のみ).

あれ?

つまり新車より高いプレミア価格で購入したということ?

確かにシエラは超人気車種なので,新車の納期は今でも1年半ほどかかるらしい.
シエラ(ようするにジムニー)は他に競合車種がなく,欲しい人は指名買いが多いので,「こだわりがある人」なのかと思いきや,そうでもないそうな.

わからん.

Kazchariは元ジムニー(JB23)乗りである.
北海道への引っ越しが決まって,初めてクルマを買った(15年以上ペーパー)

冬の雪を考えて悪路に強そうという理由だけで選択.
確かにそこは正解だったけど,狭いわ,燃費悪いわ,タイヤ高いわ,横風に弱いわで使い勝手に関しては不満だらけだった.

そう,正直,そのスタイルと機能にこだわりがなければ,あまりオススメできない車種である(※個人の感想です)

その知人も周りから「やめとけ」とか「せめてディーラー新車に」とか言われていたそうだが,初志貫徹したらしい.
まぁ,結局は本人が満足しているならOK...というだけの話なんやけどな.

ましてやKazchariのP-1「EMONDA」の価格なんて,興味のない人からしたら...完全無欠にイミフ.

それにしても日本人はクルマにうるさい.
まるでクルマのグレード=自分自身の価値のようなとらえ方をする方が一部存在する.
ヤフコメなんかでは「軽自動車」を目の敵にする傾向があるけど,あれ何なのだろう?

あいも変わらず~軽自動車のナンバープレート問題

まぁ,オートバイにも「排気量マウントおじさん」がいるけどな.

クルマの話題と言えば,最近,ダイハツのやらかしが一大ニュースとなっている.
全車販売停止になるなど,その損害を考えると,会社が消滅してもおかしくないレベル.

クルマメーカーって,数年に一度はこの手の事件が公表されるなぁ.
安全にかかわるパーツ,機能だけに慎重に検査してほしいところだが,30年以上に渡ってほとんどのクルマに問題ないとすれば,海外ではあまりうるさくなく,日本ならではの“きめ細かい”ガラパゴス検査だったのか?

もしくはダイハツの親会社であるトヨタつぶし?
EV推進派のリー...(おっと誰かが来たようだ)

それにしても,昨年あたりから公金用途不明NPO,某男性アイドルグループ事務所,関西の某歌劇団,大きな某中古車販売店,某与党の裏金,それに今回のダイハツと,「うん.みんな知ってた」的な事例が一大スキャンダルとしてオモテの世界で続々と暴かれている.

あまりにも突然.
これはいったいどうしたことだ?

日本を破壊せんとする「ナニモノか」による,マスコミを使った攻撃なのか?
それともただの偶然?

新コロ開けて,ホワイト社会化が加速しているということ?
右も左もあったもんじゃない.みなカネで動いているのか.

それでも,日本って世界的にはまだまだクリーンな国なんだよなぁ...(たぶん)

とりあえず,Kazchari家はクルマに関しては鈴菌に感染してます.
ハスラーの次は...これ?

スズキが斬新「ドアなし軽トラ」世界初公開! 悪路も爆走可能な「超タフ仕様」がカッコいい! 東京オートサロン出展概要を発表

自転車業界がヤバいことに

2023/12/8 Fri

栄枯盛衰

ここ数年は(何度目かの)ロードバイクブームだったらしい.
爆発のきっかけは,なんと言っても『弱虫ペダル』だろう.

弱虫ペダル

Kazchariは連載前からチャリに乗っていたので,ブームにのっかったわけではないが,なんだかんだで新刊を購入し続けている.
最新刊はなんと87巻.

弱虫ペダル 87

2年目のインターハイがあまりに“アレ”だったが,それでも面白い.
今ではすっかり減ってしまった手書きならではの粗削りな躍動感が良い.
これぞ少年漫画である.

その存在を知らなかった頃,グルメフォンド系のイベントにて,どうみても高校生ではない女性が「総北高校」だの「箱根学園」だのと描かれたジャージを着ているのを見て,不思議に思っていた.あれは何のコスプレなのかと.

Kazchariも2017年に大枚はたいて「TREK DOMANE SLR7」を購入し,ヒルクライムレースやらブルべに本格参入.
速く快適に走るために小物や工具,ウェアにこだわるようになった.

そんな時知ったのが,「自転車商品は海外通販の方が圧倒的に安い」という事実.

流行り初めたスマートトレーラー(TACX NEO)も国内で買うより¥30,000は安く買えた(初代モデルで約11万円).

バッグや工具類も半値近かった.
ウェアに関しても,安いだけでなく,海外メーカーはデザインも豊富っつーか独特.
試着できないだけにサイズが心配だったが,胸囲さえ合わせればXSかSサイズで問題なかった.
注文してから商品が届くまで3週間ほど待つこともあり,また未達や誤配もゼロではなかったが,たいていはちゃんと届いた.

ツール100周年記念大会の2013年からは,ロードレースをオンデマンドで視聴するようになった.
老舗のJSPORTS,ジロの放送権をぶんどったくせにすぐに放棄したDAZN,そしてそのジロを救ったGCNとスポット契約.

GCNは元プロ選手の土井ちゃんをメインに「GCN JAPAN」としてYouTubeチャンネルを開設.
もちろんチャンネル登録し毎回視聴していた.

そして2019年.新コロ禍スタート.
「蜜になるイベントを避けよ」「電車に乗るな」などの号令の下,自転車の需要が一気に高まった.
結果,チャリ本体やパーツが世界中で品薄となり,注文しても納車は1年後とかが当たり前になった(Kazchariの「TREK EMONDA SLR7」も7ヶ月待ち).

アガリの一台~TREK EMONDA SLR7 First Light

通勤通学だけではなく,趣味としてロードバイクを始めようかという人もどっと増え,業界大儲け...のはずだったのだが,生産能力が追い付かず「設備投資して,さぁ増産!」の頃には新コロ禍が終わってしまったこと,それに価格高騰も重なって,いわゆる“にわか勢”が去り,一気にブームが終焉に近づきつつあるようだ.

結果,在庫過剰となり,大手ブランドでもセールをやたらに行っている.

当然,メーカーのみならず海外通販業界も痛手.
Kazchariも頻繁に利用していたWiggle(CRC)も破産してしまった.

【悲報】Wiggleが日本への販売から撤退か。英国市場に専念し、海外販売は取りやめの可能性

現在も会社の引き取り手を探しているようだが,今後は地元英国での事業に注力し,海外販売への配送は取りやめる方向性らしい.
これはなかなかのショック.
Kazchariはコスパに優れたWiggleのPB「dhb」の愛用者なのだ.
うーん,今あるウェアがへたったらどうしようかなぁ.

※12/13追加.
ついにWiggle/CRCが英国以外への発送業務を停止.

Wiggle

そして優良コンテンツだった「GCN JAPAN」も,まずアプリが停止.
続いてYouTubeチャンネルも終了してしまった.

この最終動画では裏方さんまで登場するなど,なかなか泣ける作り.
第一回の配信からずっと見てたしなぁ(ジロの配信時以外,金は落としてないけど).

こうして,世界的な自転車ブームは(一旦)終焉し,元のマイナー趣味に回帰していくのだった...
まっ,「NISEKO GRAVEL」などの盛況具合を知っていると,愛好者が減っているように思えないけどな.

TopstoneなNISEKO GRAVEL参戦記(その3)~PANARACER NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2023編

そうか.
他の人気スポーツ,野球やサッカー,ラグビーの場合は競技者だけでなく,観客として応援する勢も多い.
自分で競技しなくても,観戦やらグッズ購入でたくさんお金使ってくれるので,その業界が盛り上がるわけか.
自転車競技は何しろそこが弱い.

で,Kazchariの他の趣味についても考えてみると「オートバイ」「ソロキャンプ」もヤバい.
最近,皆やらなくなりつつある.

「オートバイ」は暑いし寒いし汚いし危ない.
「ソロキャンプ」は面倒だし何より退屈.

ボッチで完結してしまう趣味は,新コロとともに去りつつあるのだ.
よく考えたらこれらの趣味って「不自由」を楽しむモノ.
現代基準の快適とは対極にある.
そら,特殊状況下でなければ盛り上がらんわな.

先日,自転車YouTuber「まさ」の動画を見ている時,娘が近くにいたので「この人なぁ,自転車系YouTuberで一番人気あるねん.登録50万人やで」と自慢(なぜ?).

「えっ? 自転車ってたった50万人でトップなん? 少なっ」

うむ.言われてみればその通り.
元々マイナーな趣味のブームの変動なんてホンマに狭い世界の話やな.

モンキー125,今季走り納め

2023/11/18 Sat

冬が来る前に.

iPhone11 Pro

雨が続き雪が一旦融けた.
そして今週からは雪予報.

先日降った雪の重みで自転車用テントの生地が破れた.
破棄はもったいない.
いちいち縫ってられないのでダクトテープで修復.

3M 強力多用途補修テープ ダクトシールテープ 48mm幅×54m DUCT-54

家族の自転車のタイヤの空気を入れておく.
Kazchariと息子のチャリ以外は今日限りで冬眠.

さて,我がモンキー125もいよいよ今季走り納めの時がやってきた.
オートバイの冬眠準備は色々あるが,ポイントは2点.

1)ガソリンを満タンにしておくこと
タンク内に隙間があると水滴によって錆が発生する.

2)バッテリーを外すこと
言うまでもなく放電防止

キャブ車の場合,そこからガソリンを抜いておく作業も必要だが,インジェクションのモンキーでは不要.

つーことで,まずはガソリン満タンタスクを実行.
もちろん近所のガススタに行って戻ってくるだけでは面白くないので,今季ラストライドへ出かける.

幸い今日は暖かめ.
なんと10℃近くもある.

ちなみに10℃は,大阪の真冬における日中の平均最高気温と同じらしい.
在阪時,あれだけ「寒い寒い.こんなん乗ってられるかぁ!」とブツクサ言ってたのがウソのよう.ヒトの環境適応能力はスゲーな.

もちろんインナーウェアの進化,電熱グッズの進化によって.かつてより快適さははるかに向上しているのだろう.

Tシャツ,ウールセーター,ウインドブレーカー,胸部プロテクターの上に3シーズンジャケット.
アンダーは起毛ソックス,スポーツタイツにパッド入りライディングパンツ.

実は防寒重要アイテムなのがグローブ.
普通の革や化繊グローブを差し置いて,この時期最強なのが「防寒テムレス」

ショーワグローブ 【防寒手袋】 No.282 防寒テムレス オリーブグリーン Lサイズ 1双

これ以上冷えたら電熱グローブ...って,今年のバイクは今日で終わりやけどな.

Warm EF 電熱グローブ

つーこことで出発.
いつものちょい乗りツーリング,と言ってもここは北海道.
行き先は本州ライダー垂涎(?)の美瑛方面だ.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

落葉したカラマツ・ロード.
まるでグラベルの様.スリップ注意.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

少しグラベルにも突入.
先ほどのカラマツと泥で冬眠前の洗車決定.

iPhone11 Pro

お気に入りの某農道へ.
空が広い.
さすがモンキーだ.登りでもなんともないぜっ!

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

遠出はできない.
美瑛を抜けて旭川へ.

これまた絶景ポイントの「就実の丘」へ.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

この時期はなんとも言えない色合いの風景となる.

結局,他のライダーには会わなかったな.
しっかり満タン給油して帰宅.

昼食,そして早速洗車.
チャリと比べると楽だ.

iPhone11 Pro

そしてバッテリーを外す作業へ.
ここで感電防止の呪文「マイナスカラハズシテ」

そして新兵器,充電器登場.

SUPER NATTO 全自動12Vバイクバッテリー充電器■【車両ケーブル付属】【トリクル充電器機能付】 軽量コンパクト BC-GM12-V

オートバイから取り外さなくても充電は可能なようだ.
だが,うちの車庫には電源がないのでその方法は使えない.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

実に丁寧な説明書がついているので助かる.

ワニ口クリップを使用.
「プラスカラツケル」と呪文を唱える.

iPhone11 Pro

赤と緑ライトが点灯中=充電器に十分電力が供給されている.
この状態でコンセントにプラグを挿す.

これで完了.
赤と黄が点灯し,緑が点滅に変わるといわゆるメンテモードらしく,過充電することもなく適切な充電量を維持してくれるらしい.

ただし「3か月以上はつなぎっぱなしにするな」とのことで,2024年2月末にはいったん電源を抜かねばならない.
忘れないようにしよう.
雪が少なければ乗れる時期?

さて,その夜の話.

Amazon Prime Videoにて,久々に復活した「JK+バイク」かつ『けいおん!』のパロディアニメ『ばくおん!!』(2016)を視聴.

ばくおん!!

以前に一度通しで観ているが,内容をほとんど覚えていなかったので,実に新鮮.
コンプラ的にアレな画面やセリフのオンパレードで笑った.
今だと炎上不可避なネタが多くてびっくり.
2016年当時は平気だった?
もしそうなら,たった7年で人の意識は変わるものやな.

ちなみにパワーワード「鈴菌」が出てこない(エピソードはある).
原作コミックにはあったように思うのだが,何かの規制?

iPhone11 Pro またあおね

オートバイ事故は増えているのか~そのファクト

2023/11/16 Thu

アブナイ趣味?

Kazchariは多趣味である.
現状,一番ハマっているのはもちろんチャリだが,次点はオートバイ

二輪免許を取ったのは19歳だったかな.
レッドバロンで中古の「VT250F」を買った.

ハセガワ 1/12 ホンダ VT250F(MC08) (1984) プラモデル BK14

だがしかし.このVT,1年も乗らずに事故で廃車にしてしまった.
懲りずにすぐさま「VFR400Z」を購入し,北海道を含む日本あちこちを走った.

オフ車に興味を持ち「NX-125」を追加.
林道およびキャンプツーリングにはまる.
せっかく限定解除免許があるのだからと,大型に乗りたくなり「V45-MAGNA」を購入.

その後いろいろあって,最終的には「XR-BAJA」だけを長期間所有.
北海道移住時にも“乗ってきた”(引っ越し荷物は別送).

そして新コロ禍.
海外旅行に行けなくなり,娯楽資金が余った.
で,「BAJA」から「モンキー125」に買い替えた.

モンキー125,納車!

モンキー購入時は「こいつでまたキャンツーだぁー!」と意気込んでいたのだが,その積載能力の無さ,および「チャリ+クルマ」の最強車中泊コンビの前に挫折.

結局,モンキーの主な用途は「日帰りサウナツーリング」となった.

モンキー125,カナダなサ活?

このようにKazchariは35年以上オートバイに乗っている.
転倒による骨折経験はあるが(アホです),命にかかわるような事故は起こしていない.

さて,この間,本ブログでも度々言及しているように,ライダーの意識は大きく変わった.
特に安全に関する意識だ.
メーカーの商品ラインナップも充実してきているように思われる.

それでも,オートバイ事故のニュースが毎日のように届く.
ブラウザがパーソナライズ化されていることもあるけどな.

オートバイ事故のざっくりとした“印象”は次の通り.

- 右直事故(オートバイ直進)
- 峠でのオーバースピード
- マスツーリング
- スーパースポーツ乗り

そして...50歳以上のおっさん.

あくまで“印象”なので,そのファクトが気になった.
そこで2022年のデータを警視庁が公開しているので覗いてみた.

二輪車の交通死亡事故統計(2022年中)

警視庁,つまり都内オンリーのデータなので,全国と比較するのは少々無理筋かもしれんがあくまで“傾向”ということで.

【死者数】

結論から言うと,バイク事故死者数は増えている,というより元に戻った.

全交通事故死者数の30%だそうな(40/132人).
歩行者(37%)の次となるが,オートバイ事故の場合,おそらく被害と自爆が混ざるはず.
ちなみに全国だと16.7%.田舎の峠より都会の方が危険?

その下のグラフも興味深い.
バイク事故による死者の割合は2018年がピーク.
新コロの影が忍び寄る2019年に落ち込み,その後の自粛ムードの蔓延とともに上昇.
2022年に新コロ前の状況に戻る.
これはいわゆるリターンライダーの事故?
それともバイクブームで免許取得したての新人さんだろうか?

【いつ事故るのか?】

出勤&退勤時で40%を占める.
まぁ,朝夕は混む上にみんな殺気立っているからなぁ.
これは旭川でも変わらない.走るのを避けたい時間.

一方でツーリングなどの娯楽時は18%と意外に少ない.
報道だとこちらの方の事故が多いように感じるが,これはニュースバリューの問題か.

【年齢層は?】

えー,やはりと言うか50~60代が圧倒的ボリューム.
これは印象通り.
道の駅でメットを取ると白髪だらけ.
Kazchariもそうだが,カラダよりも動体視力がやばい.
次の20代は経験不足と身体能力拡張からの慢心(偏見).

【事故累類型別】

単独事故が多い.
つまり衝突や転倒?

ニュースで目立つ右直事故は二番手.
Kazchariも交差点進入時は速度を落とすようにしている.
加えて,できるだけドライバーと目線を合わせること.

【致命傷部位】

やはりここですね.
己がどれだけ気を付けていても,相手の過失が原因のこともある.

死因の1位は頭部,2位は胸部の負傷.
もちろんヘルメットは100%かぶっているはずだが,胸部プロテクターの装着は任意.

記事中にあるプロテクターの着用率8.9%とやらは事故者だけではなく,都内の全ライダー対象なのだろうか?
でもまぁそんなもんやろな.
原チャ乗ってるおばちゃんが,プロテクター付きのごついジャケットを着るとは思えん.

Kazchariもモンキー購入後,夏はプロテクター付きのメッシュジャケット,春秋は20年ものの3シーズンに別売りのプロテクターを着込んで走っている.

オートバイの胸部プロテクターを購入~KOMINE「SK-688」

このグラフでは言及されないが,普通のジーパンで乗る時も,膝パッドをかかさない.
125ccなので,とんでもないスピードで走ることはまずないが,事故は何がきっかけで起きるかわからない.

残るは,ソロツーとマスツーではどちらの方が危険か問題.
これって統計データあるのだろうか?

マスツーでの事故ニュースが流れると...

技能やマシンの性能さによって,各自ペースに合わせるのが大変 ⇒ あせって事故る

インカム会話に夢中 ⇒ 気が散って事故る

と言った意見がコメント欄にあふれる.
複合的な要因がからみあっているだろうから,何とも言えない.

ソロとマス,どちらもメリット,デメリットがあろう.
「シン」と「-1.0」のどちらか良いか論争に近い(そうか?).

『ゴジラ-1.0』を観た~時代やな

Kazchariはもう完全にソロツー派.

「バイクは孤独を楽しめる.そこが好きだ」(一文字隼人)

これからも安全に末永くオートバイに乗り続けたい.

冷静に考えると,頭の上に発泡スチロールをかぶっただけのチャリの方がよほど危険なのだが.

Topstoneな函館遠征ライド(大沼公園編)

2023/10/29 Sun

あかときいろ

iPhone11 Pro

曇り.温度:12 ℃,湿度:81%,体感温度:11 ℃,風速:10.9 km/時,風向:NNE

現在,YouTubeのサンライズチャンネルにて『聖戦士ダンバイン』が毎週一話ずつ配信されている.

本放送は1983年.懐かしい.
Kazchariは高校一年生だ.

感想については別の機会で語るつもり.
今回はリードストーリーとして,ED曲『みえるだろう バイストン・ウェル』について.

歌詞にある「あこがれていた あかときいろの」が,単純に「赤と黄色」で良いのか論争が昔からあった.
あの名作詞家,井荻麟こと富野御大将なら一捻りあるはず...と,「赤と黄色」ではなく「赤朱鷺色」ではないか?という説である.

そう,無数の伝統色がある日本には実際に「朱鷺色」なるものが実在する.

朱鷺色/Toki-iro/#F3A696/

「赤」がつくから「朱鷺色」よりはもう少し赤寄りか.
この説を後押しするのが,フェラリオが跳ねるED,その背景が正に「赤朱鷺色」のイメージ.

まっ,歌詞カード/サイトにはしっかり「赤と黄色」と書いてあるけどな.
この曲を聴くたび「赤朱鷺色」で脳内再生してしまう.

てなウンチクはともかく,遠征ライド二日目は,紅葉シーズン真っ只中,つまり「赤と黄色」大沼公園に行ってまいりました(強引な導入).

例によって自然に5時半起床.
期待をこめてカーテンを開ける.
昨日と似た感じ.
路面は濡れているが,一部雲の隙間から青空も見える.

本日も雨には会わずに済みそうだ.

今日は午前中にライドした後,昼には旭川へ向け出発する予定.
つまり,この宿の温泉につかれるのも今だけ.
ならば朝風呂にin.

6時に浴室に行くと既に結構な人出だった.

7時に朝食会場へ.
今日は和食ビュッフェ
期待していた「いくらかけ放題」などのスペシャルメニューは...なかった.

iPhone11 Pro

普通の茶碗よりも小さい器にえび,まぐろやサーモンをのせたミニミニ「海鮮丼」,他に「天丼」があるぐらい...残念.

iPhone11 Pro

そして昨日の洋食ビュッフェ同様のメニューがこちらにもそろっている.
値段に差をつける意味はあまりないように思われる.

これなら,名物の駅前の朝市に食べに行く方が良かったなぁ(少し後悔).

まっ,ビュッフェなので量だけはしっかり食べ,部屋に戻って荷物のパッキング.8時過ぎにチェックアウトした.

iPhone11 Pro  お世話になりました

まずは道の駅「なないろ・ななえ」に向かう.

クネクネしている割には100km/h制限のデンジャラスな函館新道を通って,道の駅到着.

iPhone11 Pro

駐車場でTopstoneを降ろしていると,ひげをはやしたナイスミドルな方が「面白い自転車だねぇ」と話しかけてきた.

トライアスロンを趣味にされているらしく,チャリに関してもそこそこ詳しい.
函館在住で「〇〇峠がいいよう~」とかいろいろ教えてくれるのだが...旭川民には,そこがどこかピンときません.
お話好きなのは良いのだが...すいません.時間がないのでスタートさせてください.

つーことで出発.

素直に国道5号線を北上する.
いきなり登り.
先行していたグループローディを捉える.

iPhone11 Pro

トンネルを抜けると,右折して大沼公園に向かう交差点に到着.
なんとこの交差点,歩行者用の信号がない.
仕方なくクルマの信号に従って注意深く曲がる.

うーん.安全走行のためには,早いうちに右側に渡り,トンネル内歩道を右側通行する必要がある.
このルート,チャリの通行も多いはず.
ここは早急に改善してほしいポイント.

まずは小沼脇を通過.
雲が多く,天気はよろしくないまま大沼駅着.

iPhone11 Pro

地図(看板)があったのでルートを確認.
いつもの悪い癖で,ロクに下調べもせず行き当たりばったりライドなので,噂に聞く「サイクリングロード」の入口がわからない.

iPhone11 Pro

少し進むと公園のような場所(大沼公園駅)へ.
レンタルチャリ,スワンボートなどの貸し出しがある.
どうやら観光拠点のようだ.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

浮島のような場所を橋がつないでいるが,「自転車通行不可」の看板がかかっている.なんとなく以前は通れたような雰囲気.

再度地図を確認すると,なんてこたあない.
単体のサイクリングロードは存在せず,車道の脇を走るタイプだった.
これなら見覚えがある.

iPhone11 Pro

歩道もといサイクリングロードは枯葉が積もっていい感じ.
ただしスリップの心配もある.グラベルロードで正解.

反時計回りなので左手に大沼.
景色の良いところでONE-STOP.

iPhone11 Pro

残念ながら駒ケ岳は,山頂が雲に隠れてすっきりせず.
その分,紅葉もしっとりと写る.

iPhone11 Pro

せっかくなので道路を離れてグラベルにも突入.
緑,もとい「赤と黄色」が濃い.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

思い出の地,大沼公園キャンプ場着.
ここは道南方面を旅するバイカーに大人気.
いや,ライダーだけでなく旅人全般か.

2年前のGWにも息子と二人キャンプで来た.

小学生男子と道南旅:破~洞爺湖から東大沼へ

その時は渡れた水門の通路には鎖がかかっていた.
アドヴェンチャー感があって面白かったけどな.
事故でも起きたか?

iPhone11 Pro

さて,周回道路に戻る.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

レンタルチャリを何台かパス.
本格的なローディが数台,対向車線を走る.
後でSTRAVAを確認.もしかするとつながっている方々かも.

それにしても,この大沼公園,ただ周回するだけより脇道グラベルが面白い.

iPhone11 Pro

もうとんでもなく美しい.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

「紅葉見ごろ」は伊達ではなかった.
仕事ついでとは言え,チャリを持参して来て良かったなぁ.

四季のうつろいを全身で感じ,それを愛でる.
もちろん,オートバイでのツーリングでもそういった楽しみ方はあったが,チャリにはまってからは,それらをよりダイレクトに感じるようになった.
特に今の時期,秋から冬にかけての寂寥感がたまらんのぉ(変態).

iPhone11 Pro

大沼をぐるりと回り,スタート地点の「大沼公園駅」に戻る.
昼近くになり,人が増えている.
そうか,日曜日か.

喧騒を抜けて帰りますか.
後はデポ地点の道の駅に戻るだけ.

iPhone11 Pro

ここからは快適なダウンヒル.
多少のデコボコも,さすがTopstoneだ,なんともないぜ!

さぁ,道の駅に着いた.
これで函館遠征ライドは無事終了.
昨日今日と,想像以上に楽しかった.

iPhone11 Pro

ここのところ連続で遠征ライドに出かけているが,やはり知らない(もしくはチャリ初)の道はひたすら楽しい.

ちょうど先日,ZwiftにてWatopiaの新コースが発表されたが,ヴァーチャル・ライドがいくら進化しても,やはり実走にはかなわんな(当たり前).

これまでは主にブルべで道内あちこちをライドしてたけど,飛行機輪行を含めて行動範囲をもっと広げてみようと思う.

大学生の頃からオートバイに乗っているKazchariは,ほぼ全ての都道府県を走破した(行ってないのは山口くらい)
かつての思い出の地を,今度はチャリで,つまり自力で走る.
しかも還暦近くになってから.
体力的に順序が逆のような気もするが,今の方が旅を,その瞬間を味わい尽くせる気がする.
人生の総仕上げやな.

さて,雪が降るまでもう少し.
その間,オートバイもチャリも楽しみたい...って,うん? 雪が降ったらファットの出番やん!