2024/1/1 Mon
Get it done
朝5時起床.
2024年がスタートした.
昨年身内が亡くなったので,通常の正月の挨拶はできないらしい.
まっ,今家には誰もおらんけど.
肝心の体調は,さすがに9時間近く寝ただけあって,かなり改善.
鼻水も止まっている.
咳が少しあるか.
クルマで稚内に行く分には問題なさそう.
やはり睡眠は偉大だ.
朝食として,昨夜のうちに冷蔵庫で解凍しておいた,佐賀県吉野ヶ里町のふるさと納税返礼品「黒毛和牛ハンバーグ」を焼く.
一応マニュアル通りの時間で焼いたが,中心に十分な火が通ってなかった.
半分に切断後,フライパンに戻す.
こういうのは焼き加減が難しいな.
味はまずまず.いかにもな高級肉.
片付けやら洗濯を済ませて,自宅を出発したのは8時半頃.
今朝の旭川は超快晴でまぶしいほど.
クルマの温度計は「マイナス20℃」を表示していた.
キンキンに冷えてやがる.
自宅から目的地である「ドーミーイン稚内」までは約250km.
夏場なら5時間もあれば着くが,冬期だと6時間は見ておきたい(この距離感も北海道感覚).
国道40号を北上する.
士別までの有料高速道路は使いませんよ.もったいない.
道の駅「なよろ」にて,公式に「年越し宗谷」を過ごしてきた友人と連絡が取れた.
今朝のうちに無事に「呪いのキーホルダー」をgetしたとのこと.
説明しよう.
この「呪いのキーホルダー」とは元旦に稚内市が宗谷岬にて配布する,その年の「干支」キーホルダーである.
当然全部で12種類ある.
つまり,一つでもこのキーホルダーを手にした者は,以後11年間,大みそかに宗谷岬に通い続けなければならないのだぁ.知らんけど.
その友人とは,美深バイパス上でちょうどスイッチ.
Kazchariはそのまま北上を続ける.
音威子府を過ぎた.
ちなみに有事の際は,この音威子府の三叉路が北方からの侵略に対する国防絶対防衛ラインだとかなんとか.ウクライナ戦争もまだ続いているし,絵空事ではないお話やな.
このあたりから天候がやや悪化.
雪こそ降らないものの曇ってきた.
道の駅「なかがわ」着.
いました,いました.
年越し帰りの猛者どもが.
カブ系やオフ車ならわかるが,フルカウルのSSがたまに混じっている.
あれはスゴイ.理解不能.
前輪荷重のコントロールはともかく.転倒時の物理的・精神的ダメージがはかりしれん.
いずれにせよ,ファットならともかく,こっちがクルマだと話しかけづらい(小心者).
缶コーヒーだけ買って出発.
その後も数台,南下するオートバイとすれ違った.
景色的にはオロロンライン.距離や安全,インフラ整備面を考えるとこちらの40号がベターな選択と思われる.
ハスラーのナビは10年ほど前のYupitel製.
その指示通りに進む.
2年前の「オホーツク1300」時のルートと同様,国道を離れて幌延方面へ右折する.
Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その1:当別太美~幌延)
10月の利尻ライドの時も通ったなぁ,この道.
幌延のセイコマは元日でも営業中.
さすが地方に欠かせないインフラだ.
ちょうど昼飯時である.
とは言え,明朝の“アレ”に備えて,バイオリズムを整えておく必要がある.
おにぎり2個にとどめておく.
ここから再び無料の高速道路,豊富バイパスに乗る.
交通量皆無.
前にも後ろにもクルマの姿がない.
除雪も完璧で実にスムーズに走行.
あっという間に稚内市内にin.
この時期心配なのがガソリン事情.
燃費がわりと良いハスラーも,家からここまでで既にタンクの半分を消費.
往復無給油はさすがに無理.
ちょうど丁時路にあって,いつも稚内からの帰路で給油するENEOSセルフが営業中であることを確認.明日も開いていてそう.
さて,久々っつーか10月以来の稚内である.
雪は積もっているものの,海沿いの町だけに旭川より少な目.
チェックイン時間である14時,無事に「ドーミーイン稚内」に到着.
ホテル脇の平地駐車エリアが空いていたので停める.
立体駐車だと荷物の出し入れが面倒なのだ.
いずれにせよ,一泊¥700かかる.
ちなみに少し海沿いに歩いた先にある公共駐車場だと無料.
節約志向の方はそちらに.
で,5階のダブルの部屋にチェックイン.
なかなかの広さとキレイさだ.
サービスのペットボトルの水2本と,洋梨ムースが冷蔵庫に入っていた.
さて,部屋でまったりしていると,大阪に帰省中のヨメさんからLINE通話.
「今,稚内やろ? そっち大丈夫?」
なんのこと?
「あんた,ホンマに日本におるんか? テレビ見てみぃ」
パチっ.そこには能登地方の惨状が映し出されていた.
しかし,なぜ稚内が心配? そうか,津波か!
確かに画面上,津波注意報が稚内から宗谷岬付近まで発令されていた.
ほぼ同時に,先ほど美深ですれちがった友人からも連絡あり.
もし地震発生が昨日だったら,年越し宗谷組に退避命令が出ていたかもしれん,とのこと.
しかし,まぁ,新年早々からとんでもない事態が起こる.
自然災害は人間の都合なんぞは考えない.
17時過ぎ,夕食のために外出.
さすが元日.
どこもかしこも閉まっている.
偶然営業中の『国際元気堂』という名の模型店を見つけた.
言うまでもなく日本最北の模型店となる.
スケール,キャラ,RC,完成品フィギュアなど商品,道具ともなかなかの品揃え.
隠れた名店とはこういう店のことを言うのだろうか?
駅まで歩く.
電光掲示板の表示はなんと「マイナス4℃」.
この時期,この時間にしては非常に暖かい.
駅構内には列車待ちの人が多数.
年越し宗谷帰りと思われる,輪行袋を携えた人の姿もあった.
大晦日から元旦にかけて,クルマをデポする予定だった市営駐車場もチェック.
十分スペースがある.
何より助かるのが敷地内にある公衆トイレ.
冬期閉鎖されることもなく,常時使用可能なようだ.
うん.この条件やったら車中泊余裕やったなぁ.
まさかの体調不良さえなければ...
観光名所,稚内港北防波堤ドームまで歩く.
さすがにこれを越えてくる津波はなかろう(警報では1m).
かつてはライダーたちのキャンプ地として有名だったが,現在は禁止.
安全上はともかく,見た目がなぁ...場所が場所だけにホームレスのテント村ぽかった.
駅構内のセイコマが開いているのを確認.
夕食も明朝の“アレ”のために,少量サイズの「のり弁」と野菜ジュースのみにした.
ホテルに戻る途中,居酒屋の明かりを発見.
ちっ,せっかくやったらこっちに入ればよかった.
入口に面白いメモがあった,
「お酒を飲めない方は入店をお断りします」という,なかなかに攻めた内容.
理由としては「お酒を飲みながら地元料理を楽しんでもらいたい」店だからだそうな.
うーん,ここまで宣言されると逆に興味が出てきた.
弁当を買っていなければ入ってたかも...と思いきや,冷静に考えれば明日はハードなライド.
ここで酒飲んで,症状が悪化したら何しに来たのかわからんと,断念.
次回の楽しみにとっておこう.
ホテルに戻る.
半地下の駐車場にオートバイやグラベルバイクが置いてあった.
部屋にて食事.
テレビをつけると地震の被害がさらに拡大していた.
地震大国日本に住む以上,どこで遭遇するかわからない.
Kazchariも阪神淡路の体験者(被災はしていない).
あの時も,神戸界隈は大混乱だったが,すぐ隣りの大阪では一地域を除いてほぼ平常.
その対比が運命の残酷さを感じさせる.
さて,このホテルのもう一つの売りは屋上にある天然温泉である.
残念ながら体調を鑑みて,サウナはあきらめ,その分時間をかけて露天風呂を楽しむ.
「風邪の時,サウナはいいのか」論争があるが,どうやら「入らない方が良い説」が優勢.
そらそうやろなぁ.
浴室を出ると冷蔵庫が設置してあり,フリーのアイスクリームが提供されていた.いやホンマ至れり尽くせり.
さて,ドーミーインの特別なサービスは他にもある.
21時半以降に提供される「夜鳴きそば」だ.
夕食を少な目にしたのは,このそば(ラーメン)をあてこんでのことだったが...21時頃には寝落ちしてしまった.
明日はもっと回復してたらいいなぁ...zzz
(その2へ)