オートバイ事故は増えているのか~そのファクト

2023/11/16 Thu

アブナイ趣味?

Kazchariは多趣味である.
現状,一番ハマっているのはもちろんチャリだが,次点はオートバイ

二輪免許を取ったのは19歳だったかな.
レッドバロンで中古の「VT250F」を買った.

ハセガワ 1/12 ホンダ VT250F(MC08) (1984) プラモデル BK14

だがしかし.このVT,1年も乗らずに事故で廃車にしてしまった.
懲りずにすぐさま「VFR400Z」を購入し,北海道を含む日本あちこちを走った.

オフ車に興味を持ち「NX-125」を追加.
林道およびキャンプツーリングにはまる.
せっかく限定解除免許があるのだからと,大型に乗りたくなり「V45-MAGNA」を購入.

その後いろいろあって,最終的には「XR-BAJA」だけを長期間所有.
北海道移住時にも“乗ってきた”(引っ越し荷物は別送).

そして新コロ禍.
海外旅行に行けなくなり,娯楽資金が余った.
で,「BAJA」から「モンキー125」に買い替えた.

モンキー125,納車!

モンキー購入時は「こいつでまたキャンツーだぁー!」と意気込んでいたのだが,その積載能力の無さ,および「チャリ+クルマ」の最強車中泊コンビの前に挫折.

結局,モンキーの主な用途は「日帰りサウナツーリング」となった.

モンキー125,カナダなサ活?

このようにKazchariは35年以上オートバイに乗っている.
転倒による骨折経験はあるが(アホです),命にかかわるような事故は起こしていない.

さて,この間,本ブログでも度々言及しているように,ライダーの意識は大きく変わった.
特に安全に関する意識だ.
メーカーの商品ラインナップも充実してきているように思われる.

それでも,オートバイ事故のニュースが毎日のように届く.
ブラウザがパーソナライズ化されていることもあるけどな.

オートバイ事故のざっくりとした“印象”は次の通り.

- 右直事故(オートバイ直進)
- 峠でのオーバースピード
- マスツーリング
- スーパースポーツ乗り

そして...50歳以上のおっさん.

あくまで“印象”なので,そのファクトが気になった.
そこで2022年のデータを警視庁が公開しているので覗いてみた.

二輪車の交通死亡事故統計(2022年中)

警視庁,つまり都内オンリーのデータなので,全国と比較するのは少々無理筋かもしれんがあくまで“傾向”ということで.

【死者数】

結論から言うと,バイク事故死者数は増えている,というより元に戻った.

全交通事故死者数の30%だそうな(40/132人).
歩行者(37%)の次となるが,オートバイ事故の場合,おそらく被害と自爆が混ざるはず.
ちなみに全国だと16.7%.田舎の峠より都会の方が危険?

その下のグラフも興味深い.
バイク事故による死者の割合は2018年がピーク.
新コロの影が忍び寄る2019年に落ち込み,その後の自粛ムードの蔓延とともに上昇.
2022年に新コロ前の状況に戻る.
これはいわゆるリターンライダーの事故?
それともバイクブームで免許取得したての新人さんだろうか?

【いつ事故るのか?】

出勤&退勤時で40%を占める.
まぁ,朝夕は混む上にみんな殺気立っているからなぁ.
これは旭川でも変わらない.走るのを避けたい時間.

一方でツーリングなどの娯楽時は18%と意外に少ない.
報道だとこちらの方の事故が多いように感じるが,これはニュースバリューの問題か.

【年齢層は?】

えー,やはりと言うか50~60代が圧倒的ボリューム.
これは印象通り.
道の駅でメットを取ると白髪だらけ.
Kazchariもそうだが,カラダよりも動体視力がやばい.
次の20代は経験不足と身体能力拡張からの慢心(偏見).

【事故累類型別】

単独事故が多い.
つまり衝突や転倒?

ニュースで目立つ右直事故は二番手.
Kazchariも交差点進入時は速度を落とすようにしている.
加えて,できるだけドライバーと目線を合わせること.

【致命傷部位】

やはりここですね.
己がどれだけ気を付けていても,相手の過失が原因のこともある.

死因の1位は頭部,2位は胸部の負傷.
もちろんヘルメットは100%かぶっているはずだが,胸部プロテクターの装着は任意.

記事中にあるプロテクターの着用率8.9%とやらは事故者だけではなく,都内の全ライダー対象なのだろうか?
でもまぁそんなもんやろな.
原チャ乗ってるおばちゃんが,プロテクター付きのごついジャケットを着るとは思えん.

Kazchariもモンキー購入後,夏はプロテクター付きのメッシュジャケット,春秋は20年ものの3シーズンに別売りのプロテクターを着込んで走っている.

オートバイの胸部プロテクターを購入~KOMINE「SK-688」

このグラフでは言及されないが,普通のジーパンで乗る時も,膝パッドをかかさない.
125ccなので,とんでもないスピードで走ることはまずないが,事故は何がきっかけで起きるかわからない.

残るは,ソロツーとマスツーではどちらの方が危険か問題.
これって統計データあるのだろうか?

マスツーでの事故ニュースが流れると...

技能やマシンの性能さによって,各自ペースに合わせるのが大変 ⇒ あせって事故る

インカム会話に夢中 ⇒ 気が散って事故る

と言った意見がコメント欄にあふれる.
複合的な要因がからみあっているだろうから,何とも言えない.

ソロとマス,どちらもメリット,デメリットがあろう.
「シン」と「-1.0」のどちらか良いか論争に近い(そうか?).

『ゴジラ-1.0』を観た~時代やな

Kazchariはもう完全にソロツー派.

「バイクは孤独を楽しめる.そこが好きだ」(一文字隼人)

これからも安全に末永くオートバイに乗り続けたい.

冷静に考えると,頭の上に発泡スチロールをかぶっただけのチャリの方がよほど危険なのだが.

コメントを残す