2024/5/19 Sun
ミドリの中を走り抜けて
曇り.温度:20 ℃,湿度:50%,体感温度:20 ℃,風速:18.4km/時,風向:SW
前回はこちら ⇒ オトナの修学旅行~BRM518あまちゃん200km!(その2)
ここはコンフォートホテル八戸714号室.
鼻づまりのせいで早朝5時に目覚めた男がいた.
青森に来ても花粉症からは逃れられんのか.
そっと鼻スプレーを一吹き.
[Amazon.co.jp限定]【第2類医薬品】PHARMA CHOICE アレルギー専用点鼻スプレー ベルダサポートAG点鼻薬 30mL
あんまし使いたくはないのだがな.
例によって浴槽に湯をはり朝風呂.
脚の疲れは...あまりない.
ブルベを終えて,今日は完璧なプライベートライド.
目的地は新緑が美しい奥入瀬渓流.
快調に元気に走れそうだ.
6時半,朝食会場へ.既に多くの方がいた.
そう言えば,釧路のコンフォートは朝食5時半スタートやったな.
ブルベ中でもがっつり朝食が摂れるめずらしいホテルとして有名.
Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その4:釧路~浦河)
同じチェーンでも,朝食時間は所在地ごとに異なるようだ.
同じホテルに宿泊されているPikaさん発見.
今日,青森から新幹線で函館に帰るそうな.
ならばということで,奥入瀬まで一緒に走ることになった.
8時半頃ロビー集合.
Kazchariはルートノープラン&カラダの大きさからPikaさんに引いてもらう(いいのか?).
まずは新郷村にあるという「キリストの墓」を目指すそうな.
そう,ゴルゴダの丘で磔になったとされるキリストは,身代わりにされた弟のイスキリ(!)だった!
キリスト本人は(なぜか)日本に逃れていたのだったぁ!...って,ちょっと待てい!
「イエス・キリスト」って,姓と姓の区別がなく「イエスであるキリスト」もしくは「キリストであるイエス」だったような...
まぁ,こまけぇこたぁいいんだよ.
そうそう,青森にはミステリースポットが多いのだ.
Kazchariのお気に入りは,なんと言っても遮光器土偶.
なぜかあの時代に宇宙服が!
ミクロマンコマンド3号,持ってたなぁ...
国道との合流付近にて,なんと同じく奥入瀬を目指していたO西さんを偶然キャッチ.
Flècheメンバー再集結である.
3人で聖人の遺体,もとい「墓」を目指すことにする.SBR!
途中のローソンで小休憩.
やや向かい風の中「キリストの墓」着.
途中がとんでもない激坂で面白い.
色々とこじつ...いや説明看板があって,ふむふむ.
あぁ...ま,まぁ,そうなんすねぇ(棒).
奥に資料館の様な建物を発見.
しっかり『ムー』関連グッズが紛れていて面白かった.
さすがに(有料の)入館はせず,代わりに賞味期限の近いヨーグルトを半額でGet.美味し.
係りのおばちゃんに色々と話を聞く.
専任ではなく,持ち回りで受付をしているそうな(つまりアルバイト).
そして,6月には「キリスト祭」が開催.なんと60回!
建物前の広場にてみんなで踊るそうな...って,これは『死霊の盆踊り』!
確かに夜霧にまぎれて迷い込みそうな場所にあると言えばある.
さて,予想以上に楽しめた「キリストの墓」を後にして一行は十和田湖を目指す.
国道454号は地図を見ても想像できるグネグネ坂.
ここまでさんざん引いてもらって楽してたKazchari.
激坂エリアに突入すると「すいません.先行かせてもらっていいっすか?」と,嫌われるチャリダーの鬼畜プレイ.さすが(自称)サイコパスだ.
ガシガシ登ると,とりあえずの峠に道の駅「しんごう」があった.
一旦休憩.
キャンプ場やら,その他の娯楽施設があるが,さすが本州.
なかなかのお値段.
休憩後出発.
坂はここで終わりではなかった.
まだまだ続く.
山だねぇ.
秋田県突入.
国内旅やけど,国境越えっぽくて楽しい.
ようやく山頂らしき地点に.
当初はここでお二人を待つつもりが,あまりに何もないし,羽虫にかこまれるわで退散.早々にダウンヒルし,ふもとで待つことにする.
少しだけ登り返しがあるものの,ここも素晴らしい道.
正にミドリの中を走り抜けてく”ガンダムカラーのDOMANE”ってなもんだ.
十和田湖が見えてきた.
ちょうど丁字路に公衆トイレがあった.
うむ.待つのに良いポイントだ.
15分ほど経過でお二人到着.
そろったので奥入瀬渓流の入口,子ノ口を目指す.
十和田湖の遊覧船乗り場がある.
天気も良く,湖面もキラキラと輝いている.
各自チェーンやら,突起物にバイクを立てかけて撮影大会.
そうそう,今回は一人じゃないので,旭川チャリ界隈で有名な「Aポーズ」で撮影してもらった(まだまだやな).
ここでアクシデント.
Pikaさんのバイクが風にあおられてディレーラー側に転倒.
変速不具合になってしまった.
手持ちの工具で復旧を試みるPikaさん.
メカに弱いKazchariは,特に手伝えることがないので,その整備時間に売店のきりたんぽを注文.
それほどこだわりのない食材なのだが,焼いてしょうゆをぬっただけのきりたんぽが激うまだった.鍋に入れて煮込むよりこっちの方が良い.
結局,変速がスムーズにいかず,いくつか入らないギアがあるらしい.
場所が場所だけに進むしかない.
ここに来て,レンタルE-bikeをやたら見かけるようになった.
たぶん.それが正しい観光手段.
わざわざ八戸から自走で山越えて来るところではないわな.
つーことで,ほぼ30年ぶりの奥入瀬観光スタート.
日曜日なのに観光客もクルマの数も少なく,人がいない写真をたくさん撮ることができた.
贅沢言うならスマホではなくセンサーサイズが大きな一眼が欲しいところではある.重量がなぁ.
あちこちで停車しつつ写真を撮る.
前方に先行したお二人が停車していた.
何か様子がおかしい.
なんと,Pikaさんが今度はパンク! いやぁ,今日は完璧にバッドディですな.
PikaさんはTPUチューブを使用されている.
やはりパンク耐久性はイマイチなのだろうか.
個人的にはヒルクライム大会の決戦用以外では使いたくないな.
さらにはポンピング中にチューブのバルブを折ってしまうなどトラブルが続く.
ここまでアクシデントが続くと,何かこの近辺の怪しげなパワーを感じざるを得ない.先ほどの「キリストの墓」で少々バチあたりな行動をしたせいか(気のせい...です).
無事修理完了.
期せずしてFlèche時のトラブル回避練習になってしまった.
さらに数か所で停車しつつ,渓流反対側の入口に着.
耳に入るのはほぼ中国語.台湾のみなさんかな?
パンクトラブルもあり,少々遅れながらも目的地の食堂「桂月」着.
Kazchariは全く知らなかったが,伝統の「十和田クラシック」では,昼食ポイントとして有名な店らしい.
だがしかし,入口には無常にも「本日終了」の札が...
あれ?
その札の下には14:30まで営業とある.
現時刻は14:15.
まだ,時間があるではないか.
ここでO西さんが直談判.
すると...なんということでしょう!
何やら特殊な交渉術を用いて,昼食にありつくことができた.
O西さんと食堂のみなさんに感謝(ただし,むっちゃ嫌そうな顔をされたらしい).
そしてこれが「牛バラ焼き定食」(¥1,100)だぁー! 美味し.
「十和田クラシック」の際は,ここからさらに登るそうで,ここがDNFポイントになりがちとのこと.
確かに悩む.これだけ食うとハラ重そうだし.
本日は迷わず下りの国道102号を選択.
Pikaさんも(八甲田越えの)青森行きではなく,七戸からの新幹線に旅程を変更された.
下り&追い風基調であっと言う間に十和田市に.
ここでPikaさんとはお別れ.来月よろしくお願いします.
O西さんと国道4号を南下し,元々の合流地点で国道454号に接続.
一路,八戸を目指す.
鉄道をまたがる巨大な歩道橋でヒルクライムを堪能し,ホテルに無事帰還.
距離129km,獲得標高1,329mと,なかなか走りごたえのあるライドでした.
うん.青森,色々と楽しいぞ.
夜はO西さんと,昨夜行けなかった居酒屋で打ち上げ.
普段はぼっちで旅することが多いのでこうした店には入りにくい...っつーか,入っても色々種類を頼めないのでもったいない.
地元ならでは創作料理,ビールと少々の日本酒.
気さくな店員さん,楽しいトークと充実した夜宴でした.
おっ,ホンマ修学旅行みたいやな.
だがしかし,この時...
(その4)へ続く.