BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その4)

2023/8/13 Sun

敗戦処理

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前回はこちら⇒BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その3)

無事(?)に300kmを走り終えて眠りについたKazchari.
果たして今度は熟睡できたのか...

秘技「布団2つ折り」は発動せずそのまま横になる.
昨日よりは寝た感はあるが,4時すぎには目が覚めてしまった.

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肝心の右膝の痛みは...はい,見事に残存.
曲げると激痛です.
この瞬間,DNSでファイナル・アンサー.

朝食をいただく.
おおっ,オツカレーもまだ残っているやん.

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7:00になった.
「サロマ湖200」に出発するみなさんを(寂しく)見送る.

BRM813北海道200kmPW北見大集合★サロマ湖
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それにしても,なかなかのDNS率である.
主催のHさんによると「PWあるある」だそうな.

なんとフルPWエントリーのサヴァイヴァーは残り2名らしい.
そのうちの一人,我らが旭川組のO西さんは今朝も元気...いやボロボロになりながらも出走.

まるで『チャンピオン』のごとし.

※ O西さんは,この日もその翌日の600も完走.漢を見た.

さぁ,撤収しますか.
Topstoneをハスラーに積み込む,

フロントで清算.
なんだかんだで団体割引が適用されるらしく,2泊朝食付で約¥6,000
しかもカード払い可.助かる.

この時点でまだ8時過ぎ.

明日の月曜日も休暇を取っている.
ゆえにまっすぐ旭川に帰るのはもったいない.
チャリで走り回るのは難しいが,周辺をドライブし,眠くなったらどこかの道の駅で車中泊しますかー(棒)

とりあえずナビに昨日ロクに観光できなかった知床方面をセットし,出発する.

「そういや,今朝はまだコーヒー飲んでねーや」っつーことで,端野にあるローソンまで移動.コーヒーとビタミンゼリーで補給.

車内でKindleを読みながら休憩したのだが,突如抗えない眠気が襲ってきた.
iPadを手に持ったまま10分ほど寝落ち.
やべぇやべぇ.
思った以上にカラダに疲労と寝不足が蓄積しているようだ.

ここはあっさりと計画変更.
近くに入浴施設はないかと検索.

おお,すぐ近くにいいところがあるじゃあないか!

のんたの湯

こりゃサ活やな.
その「のんたの湯」は,出張で訪れたことがある某病院の隣にあった.
到着したのは9時過ぎ.
開場までまだ1時間ほどある.
またまた睡魔に襲われて,車内で爆睡.

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10時の開場と同時に入店.
サウナをはじめたっぷり2時間近く温まる.
もちろん外気浴時は爆睡だ.

上がったら上がったらで,バキバキのカラダをほぐすため,マッサージ機に¥200を投入.
ここでも爆睡

昼になったので食事.
朝も結構食べたんやけどな.完全にブルベ腹状態.

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見た目と量はアレだが,ご飯の上に乗っている唐揚げは絶品だった.美味し.

食事後,横になり備え付けのコミック『ライアー・ゲーム』を読む.
これまたいつの間にか寝落ち.

いや,もう朝から何回寝てるねん.

おとといの懇親会では「400ブルベで寝るか寝ないか問題」が議論された.
Kazchariは寝ない派っつーか眠くならない.

「寝てたら19時間どころか20時間切りもできまへんでぇ~」とマウントを取っていたが,今日のこの疲労感と眠気はなんだ?
いやいや,えらそうにしていた自分が恥ずかしいわ.

なんだかんだで5時間ほど滞在.
当初の「ハスラーで旅する道東ツアー」は見事に頓挫.

「痛くで,しんどいんやったら帰っておいで」とのヨメはんLINEも入っていたことだし,素直に旭川へ戻ることにする.

となれば話は早い.
高速を使って最短距離と時間で,明るいうちに帰宅した.

以下,今回の遠征ブルベの反省.

やはり連続ブルベはタイムではなく,カラダとバイクをいたわりながら,毎日確実に完走できるかの方がはるかに重要やな.
「サロマ湖200」のDNSにかつてないほどの敗北感...

次にTopstoneをチョイスしたことのメリット.

- ポジションが楽
- 路面状況をあまり気にしなくて良い
- フロントバッグが便利
- SPDペダル
- フィジークのサドルも優秀
- トレーニングになった

まぁ,何よりこの変態バイクはデザインがかっこええよなぁ.
4台あるうちの自転車の中では,現状一番のお気に入りである(EMONDAの立場は?)
そんな蜜月関係のパートナーとの300km旅.楽しくないわけがない.

デメリットは?

- 車重っつーかホイールが重い
- タイヤ抵抗によって重い
- リアサス機構によってサドルバッグがタイヤに当たる

まっ,これらは納得の欠点.
車中の重さは体力アップでカバー.
タイヤはブロックなので仕方がない.あくまでグラベルメインの運用なのでこれでヨシ.
サドルバッグは小型化必須かな.

うん.ようするに欠点らしい欠点はないっつーことやな(自己完結)

おそらく今年のブルベ参戦はこれで終わり.
なんだかんだで3002本,4001本しか走ってない.
なんと200は3本もDNSだ.

これでは「ブルベが趣味なんですぅ」とは言いがたい.
来年はSRを真剣に考えますかー

さぁ,次のビッグイベントはNISEKO GRAVEL AUTUMN RIDEだ.

所詮は遊び.
つまり,仕事じゃないから真剣にやります(byタモリ).

ではでは.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その3)

2023/8/12 Sat

It follows...

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曇り.温度:16 ℃,湿度:93%,体感温度:17 ℃,風速:9.2 km/時,風向:NNE

前回はこちら⇒BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その2)

斜里へ向け往路を逆走する.
知床峠登攀でも書いた通り,往復ルートのよいところは事前に路面状況がある程度把握できること.

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デメリットとして「同じルートを走るので新鮮味がないのでは?」という懸念.
だがこれは杞憂.
反対方向を走るだけで風景ががらりと変わる.

さて,トンネルや荒れた路面,消える路肩,張り出した枝などを記憶を頼りにクリア.
内陸への分岐点に到着.
実は100mほど通り過ぎて引き返したのは内緒だ.

曲がってすぐに「この先,天に続く道」の看板が.
おお,これが最近話題のシン・絶景スポットっすか.
コース設計者の粋な計らいですな.

それはともかく再び登攀開始.
先程の知床峠でのダメージが残るのか足が回らん.
かつ,標高が上がると霧雨アゲイン.

まっ,それでも漕げば進むのがチャリ.
無事に「天に続く道」の有名撮影スポットに到着.
天気のせいか,駐車しているクルマやバイクは少なめ.

で,肝心の「道」だが,道民歴20年のKazchariからしてみれば,「お,おおう...」的,つまり道内あちこちで見かける道...な感じ(ちょっと長め)
天気と時間(方角的に日没時がベストらしい)に恵まれていたら,また違ったかもしれんけど.

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当然,登った分を下る.
濡れた路面にグレーチング,砂利,泥塊などトラップ満載.
その車重と転がり抵抗ゆえ,なかなか長距離ライドがキツいTopstoneだが,こういう道での安心感は絶大である.

iPhone11 Pro こけたわけではありません

斜里町に入る.
久々の大きい町.
ダイソー発見.
今回の遠征で,持ってくるのを忘れた「洗濯ネット」を買おうかと一瞬考える.
サイクリングウェアを痛めない洗濯に欠かせないからだ.

ただ...実はこのあたりから明日の「サロマ200」のDNSが頭をよぎっていた.
右の腸脛靭帯の痛みがかなり増してきたからだ.

つまりウェアの洗濯をする必要がなくなりつつあった.
でもなぁ...せっかくの遠征やしなぁ...逡巡中

中心地を抜けてしばらく走ると,次のPC着.

15:37.198.7km地点.PC2セイコーマート清里水元店

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これまでも要所要所で補給はしてきたが,ここらで限界.
明らかにエネルギーが枯渇している.
ゆえに,がっつり食うことにする.

メニューはセイコマ名物ホットシェフの「豚丼」である.美味し.
それと,昨日の懇親会で話題になった「プッチンプリン」もついでに買ってみた.
確かにブルベに良い.この飲む食感が良い.
ついでにこのPC,ゴミ箱あり.完璧だ.

休息していると,後続の釧路のSさん着.

開口一番「看板なかったですよねー」

そう,みんな見つけられなかったのだ.

食ったので走る.

このブルベも残り100kmである.

正直「ファットやグラベルなどの特殊バイクで走って楽しいのは200kmブルベまで」と個人的感想.
疲労感が強い.リカンベントとかはどうなんやろな.

次の目的地はあっという間.
少しだけ公園のような道路を登ってTC2到着.

16:16,206.3km:TC2清里宇宙展望台

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ここではクイズチェック.
なぜ宇宙なのかはともかく,先ほどよりは答えやすい.

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高台を下りて西へ向かう.
やがて,右折して北上.
ここから往路につながるまでの,直線道路がひたすら長かった.

まずまず快調にとばしていたが,ここらでカラダに異変が...

昨夜は焼肉パーティ,そして今朝は朝食でがっつり,走行中もハンガーノックを気にして食べまくっている.

そのわりにはまだトイレ(大)には行っていない.
それが,ここに来てようやく催してきた.

ここから一番近いトイレは...原生花園か.

よし着いた...って,トイレを含み営業終了!
げっ,次まで我慢するか...

おっ,いい景色濤沸湖)

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いやいや止まっている場合ではない.
腹は張るもののここでオナラをすれば,中身が出るかも...
ヤバい,ヤバい,次のトイレだぁ!
スピードアップ! 下ハンだぁ! アカン,腹を圧迫したらアカン! 出るぅぅ~
回せ! 回せ!
スピード上げろ! サイクロン!(なんでやねん)

伝説の2017年ジロのデュムラン(大)の事態は回避するのだ!

懐かしのPC1セイコマ北浜店が見えてきた!
トイレはあるぞ,どうする?
反対車線やし,まだなんとか我慢できる(ええんか?).

そうや! このまま直進したら道の駅「流氷街道網走」があるはず.
広くてきれいでウオッシュレットのあるトイレまで,回れ! この脚!

...道の駅着ぅ!

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速攻でチャリを手すりに地球ロック.
慌ててトイレに.

反射ベスト,ジャージを脱ぎ,ビブを下ろして,さぁ...発射!

あれ?

盛大なオナラだけで中身は出なかった.ガスだけかーい!
いつも思うのだがブルベ中は消化効率が上がる気がする.

少々肩透かしだが,いずれにせよ人としても尊厳を失わずに済んだ.

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気を取り直して再出発.
このあたりはほぼ1年前「オホーツク1300」で走った道.
思い出深い.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その3:紋別~釧路)

気の所為なのか,網走の町は近頃滅多に見かけないヤンキークルマが多い印象.
シャコタン+ハの字ホイールなんて絶滅危惧車種がバシバシ走っている.
あれタイヤが痛むだけやと思うのだが.
ヒトのセンスはそれぞれやなー(棒)

何度目かの信号ストップで,とうとう釧路のSさんに追いつかれた.
夕闇迫る網走市内を,次のPCに向けて走る.

18:30.253.8km地点.PC3ローソン網走大曲店

もちろんここはレシートチェック.
最近個人的にブームになっている「最後のPCではプロテイン」を実行.
他に「巻きずし」と「バナナ」も購入.

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釧路のSさんと会話.
明日の「サロマ200」は出走せず,その翌日の600で釧路に帰るそうな.

このように今回のPWでは,全てを走り切る猛者や,Kazchariのようなスポット参戦,もしくは休息日を設け,本命に備えるなど様々な戦略を取れるのだ.

そうやなぁ,Kazchaiももう少し柔軟に考えても良かったかもしれんな.
例えば,旭川発にこだわらず,全て北見発着でまとめるとか...
やりようはいくらでもある.

おそらく次のPWは4年後の2027年
還暦のKazchariに,フル参戦できる気力と体力は残っているだろうか...なんてことをふと思った.まずロングライドでクセになりつつある腸脛靭帯炎を治さんとな.

さて,陽も落ちた.
ここからは夜間走行となる.
フロントとリアライトをon.
残り45km.今回も膝の痛みはなんとかなりそう.

以前家族キャンプで泊まった呼人浦キャンプ場の脇を通る.
相変わらず利用者が多く大盛況.

網走方面家族キャンプの巻(その1)

面白いのはツーリングライダー.
まるで鴨川のごとく,湖沿いに等間隔でテントを並べている.
それを照らすオレンジ色の夕日.映えるねぇ.

この残照によるシルエットは,女満別の木が並ぶ有名撮影ポイントまで続く.
ブルベ中じゃなかったら,停車してたな.

女満別の市街を抜け,ここで往路に合流.
朝の記憶をたどる.

国道を右折し,道道に入ると照明が激減.
前方を照らすのはチャリのフロントライトのみとなる.

残りは直線で30kmぐらいか.
ペースを落として「のんびり走るか」と思っていたら,はるか後方,バックミラーにチラチラ映るライトの光が.

クルマでもオートバイでもない.
こ,これはヤツが来たんだ.
先程のPCまでご一緒したSさんに違いない.

レースじゃあないので,別に追いつかれても,抜かされてもかまわないのだが,後方から人が迫ってきている状況で,スピードを落とすは何かモヤモヤする(謎理屈)

つーことで,クソ重く転がり抵抗MAXのTopstoneのペダルをそのまま踏む.
やはり右膝に痛みあり.
もうこの時点で明日の「サロマ200」は7割方DNS決定.

それにしても対向車のハイビームには困った.
マジで眩しい.

で,なんだかんだでゴールの「自然休養村センター」に向けて最後の登り.
一方通行の道を抜けて無事にゴール!

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ぐわー疲れた.
いつものDOMANEよりもプラス100km走った,つまり400ブルベを終えた気分.

ゴール受付での最終タイムは14時間48分

「重~い,遅~い」と愚痴ってたわりにはそれほど悪くないタイム.
6月の「きのこの山300」(獲得標高3000m)14時間32分やったしな.ほとんど変わらん.

BRM610きのこの山300km(その3)

やはりチャリの車種よりもエンジン性能に左右されるのがブルベっつーことかな.

受付中,Hさんに「膝が痛いんで,明日はSしますぅ...」と弱音を吐いたところ,

「いやいやいや,まだ決めるのは早いですよぉ.明日になってから考えて下さい」

との返事.
その通りである.
痛みは電気信号に過ぎぬ.
今夜のケアで奇跡の回復が起こるやもしれぬ.
となれば早速,風呂だ風呂.

汗を流して,お楽しみのAJ-H北見発着時名物のオツカレー.

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結構な量があるので許可を頂き,2杯ほどいただく.
辛すぎず,甘すぎず...美味し.
結局,明日はどうするかどうかわからんけど,禁断のビールもいただく.美味し.

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ロビーでくつろいでいると,PWフルエントリー中の超人,O西さんも帰ってきた.
いやもう400+300の完走だけでも素晴らしいです.
フルPWの人からしてみれば,明日の200は休息日なんやろなぁ...スゴ.

で,肝心のKazchariは右足のメンテ.
まずはマッサージガン.大腿筋膜張筋をリリース.

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次に消炎鎮痛剤.

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これで奇跡が起これば良いのだが...
さて,23時を回った.もう寝ます.

明日は明日の風が吹く.いや,そこは微風でオナシャス.

その4(?)へ.

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BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その2)

2023/8/12 Sat

最高難度の...

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曇り.温度:16 ℃,湿度:93%,体感温度:17 ℃,風速:9.2 km/時,風向:NNE

前回はこちら⇒BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その1)

登攀前補給のために立ち寄ったセイコーマートを出発.
少しだけ海岸沿いを進む.

このあたり,2年前に息子とのキャンプ旅でも通過したが,それ以前の思い出としては2005年2月の「流氷ダイビング」がある.

2005年2月撮影

当時,ダイビングにずっぽりはまっていたKazchariはヨメはんとともに,流氷の下を潜るという極地ダイビングに挑戦.

いやぁ,普段リゾートダイバーなKazchariには色々とキツかった.
ドライスーツを着たことがある人ならわかると思うが,水の侵入を防ぐため,首周りが異常にタイト.
新品のスーツだったせいもあるが,窒息寸前だった.

それに,当たり前だが寒い.
外気温マイナス15℃,水温0℃.
確かにカラダは濡れないが,グローブはしみてくるし,口の周りだけは冷水に触れっぱなし(クチビルゲ化)

ここまで苦労したのだ.
海中はさぞかし美しい風景が...って,そうでもない.
狭い水路を進むためか濁りがひどい.

2005年2月撮影

クリオネもいるにはいるが,小さすぎて撮影困難度MAX.

2005年2月 ガイドさんが捕獲

雑誌にあるようなイメージ写真(流氷下のアザラシみたいな)は,相当時間をかけ,タイミングに恵まれないと撮れんな(たぶん).

結論.
潜らなくても,ドライスーツを着て氷の上を歩くだけでも十分楽しめます.
いや,その方がベター(※個人の感想です)

...と,思い出にひたっていると前方に坂道が見えてきた.

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ここから峠までは約15km.
距離だけなら旭岳+αくらい?
斜度がキツいというが,どんな感じ?

自称クライマーのKazchariとしては「オラ,ワクワクすっぞ!」と言いたい所だが,先程の休憩後,例の右膝がじわじわと痛くなってきた.ヤバい.

もちろんDNFするほどではないのでガシガシ進む.
とりあえず路面状況が良いのが助かる.

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ちなみに2005年にほぼ同じ場所から撮影している.

2005年2月撮影

しばらく進むと知床自然センター

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そして,知床五湖&カムイワッカへ向かう道への分岐.
Topstoneを立てかけている看板が,実はキーアイテムだったりする.

ちなみに,今年から「カムイワッカ湯の滝」は予約制になったらしい.

カムイワッカ湯の滝

そういやカムイワッカも1989年頃に行ったなぁ.

1989年8月撮影
1989年8月撮影 足が届かない

あの頃はオートバイで林道終点ギリまで行けて,後は徒歩.
湯の滝まで登ったが,手をついた先が熱湯でこけかけた...という経験は,あの頃の旅人なら「あるある」のはず.

「知床自然センター」を越えてさらに登る.
6~7%と,斜度はそれほどキツくない.

登りながらチェックするのは反対車線の路面状況.
往復ルートなので,ダウンヒル必須.
路肩がコケむしている箇所もあったので要注意.覚えておく.

さて,本ブルベ最大の懸念はここ知床峠におけるヒグマDNF
最近の報道でよく見るのがヒグマの横断や,クルマからの餌やりシーンだ.

林道を含め,北海道中を走り回っているKazchariだが,これまでヒグマに遭遇したことはない.
正直,出てきたら出てきたで面白いなぁ...という気持ちもないわけではない(ダメです)
実際に見かけたら互いにどんな行動をするのだろうか?

...とかなんとか,いろんなことを考えながら進む.

標高が上がるに連れて霧雨が霧に,さらには風が出てきた.

前方から,先行していたランドヌール2名のダウンヒル.
速ぇ.もう下りてきた.
快速で有名な北海道ブルベ界のレジェンド,次いでPC1でも会った道外からの参加者だった.

するとKazchariのポジションは現在3位ということになる.
レースではないけど,自分の順位は気になるところ.

特に今回は通常よりかなり重いチャリで登っているのだ.
トレーニング効果の指標にもなる(ならない).

「Garmin eTtrex」に表示されるコースと残り距離を凝視.

やがて駐車場の看板が見えてきた.
そうか,右側だったな.
クルマに注意しつつ進入.

12:35,135.5km地点:TC1知床峠駐車場である.

霧が濃い.濃すぎる.
羅臼岳どころか,周りの景色はほとんど見えない.

iPhone11 Pro 霧の向こうに羅臼岳

さて,ここはクイズチェック.
問題は「とある看板を探し,そこに描かれているとある動物のイラストは何匹か」を答えるもの.

駐車場の羅臼側にあるらしいので探す.

ない.

指示の解釈が間違っているのかと思い,道路を挟んだ反対側の展望台にも移動.

ない.
もしかしてこれのこと?  すると一匹?

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まさか,ここで参加したブルベ史上,最高難度のクイズが出題されるとは.
これは先々月の「きのこの山300」オロフレ峠(酸欠)クイズを越えている.

BRM610きのこの山300km(その2)

焦る

仕方がない.峠にたどり着いたという証拠写真で勘弁してもらうか...と考えていたら,ちょうど坂を登りきったランドヌールとばったり.
やはり看板が見つからない,つまり答えが見つからないという.

二人して「あーでもないこーでもない」と探索を続けたが,諦めて山を下ることにする.

後で聞いた話だが,コース作成時は確かに看板は存在していたとのこと.
その後の工事で撤去されたらしい.

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つまり,この写真の建物付近を探索すれば,肝心の看板が出てくる可能性はあったらしいが...まさか資材をひっくり返してまで探す人はいないはず...⇒ いた.

濡れたカラダで滞在していたせいか,寒気がしてきた.
ましてやこれから15kmのダウンヒル.
ウインドブレーカーを着用.
クイズに答えられなかったという未練を残しつつ...下る.

往復コースあるあるのすれ違い.
ただし,こちらは下り天国,向こうは登り地獄.
実に残酷.

いただき画像

さて,標高が低くなるに連れ,気温は上がり霧も晴れてきた.
ウトロに戻ってきた.
登る前に利用したセイコマの対側にあるセブンイレブンにピットイン.
ウインドブレーカーをキャストオフする.

ちょうど先程峠でご一緒したランドヌールも休憩中だった.
ここで補給するのはとにかく温かいモノ.

つーことで,ホットコーヒーだけを注文.
補給食バッグの中からクリームパンを取り出して食べる.

iPhone11 Pro

このセブンにはでかでかと「ゴミ箱ありません」表示が.
観光地なのでわからんでもないが,チャリダー的には非常に困る.
紙コップ1つだけのゴミなのでこのまま持参.

ここまでで約150km.
このブルベもようやく半分の行程.
グラベル参戦にしてはわりと良いペースである.

少し休んで出発.
往路をそのまま逆走する.

昼時である.
グルメなランドヌールだとウトロで海鮮丼なのだろうが,Kazchariはパス.
ひたすら走るのだ.

それにしても今年はホンマにオートバイ多いなぁ.
かつてのブームが復活? いや違うな.
メットを脱ぐと白髪頭のおっさんだらけ...

ごくたまーにだが,オートバイライダーからの「ヤエー!」が飛んでくる.
もちろん,こちらからも「ヤエー!」

なにはともあれ,思い出に残る良い旅を.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠

※ その3へ続く

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その1)

2023/8/12 Sat

転がり抵抗? 何それ?

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曇り.温度:16 ℃,湿度:93%,体感温度:17 ℃,風速:9.2 km/時,風向:NNE

前回はこちら ⇒BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その0)

21時過ぎに布団に入る.
大部屋なので勝手に電気を消すわけにはいかない.

そんな時の耳栓とアイマスクである.

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振動アラーム時計を朝の4時にセットして枕の下に.

これでスヤスヤと眠れ...あ,あかん.

興奮なのか緊張なのか,脳みそがなかなか落ちてくれない.
エアコンと扇風機のおかげで暑いわけでもない.

物理的な睡眠阻害要因として,敷布団の薄さがある.
全然クッションとしての役目を果たせていない.
それに枕も合わない.
思えば畳で寝るのは久しぶり.
すっかり“やわらかいベッド”にカラダが適応しているようだ.

何度目かの覚醒の後の真夜中,Kazchari家に古来より伝わる必殺技を炸裂させることにした.

それは...薄い敷布団を二つ折りにすることだぁ!

これで厚さが一気に2倍! 寝心地よし.
だがしかし,もちろん幅は1/2に.

遺伝的にミクロマンなKazchari家だけができる芸当であるッ!

かつて,波照間島で泊まった宿も,いわゆる”せんべい”だったので,この技で乗り切った.
さて,ここ北見での効果は...アカン.やっぱり寝付けんがな.

それでも明け方が近づくと,少しはうつらうつらできたのだろう.
しっかりと現実ではありえない夢を少し見た(気がする).

で,予定通り4時に起床.

「熟睡しなくても,目を閉じて横になるだけで休息になる」という言葉を信じて.今日のブルベがんばります...(遠い目)

まだ薄暗い中,建物の外に出てみる.
霧が濃い.
いや,霧だけではなく,しっかり降っている...おい,降水確率10%とちゃうんかーい!

iPhone11 Pro

空に恨み言をぶつけるのは,無駄な行為の最たるもの.
諦めてビブを履き,メッシュインナーと長袖ジャージを着る.

TopstoneのサドルバックにはモンベルのU.L.サイクルレインジャケットを追加.
また,路面の濡れに対し最強ギアとの呼び越えも高いGORE-TEX オールラウンド ソックスを足に装着.

本日は6時スタートなので,その1時間前に朝食が用意された.
遠征ブルベでは,ホテルを取っても朝食が食べられないことが多いので,非常に助かる.

iPhone11 Pro

さらに先月のヒルクライム大会でも実績を示したドーピング薬を投入.キクぅぅぅ~(眠気覚まし)

アリスト スーパーメダリスト 500ml用 11g×8袋

徐々に集まるランドヌール.

iPhone11 Pro

サインを書く.
出走者は確か18名ほど.
既に昨日の400でDNFもしくは,今日を休息日DNSにした方もおられるようだ.

そしてブリーフィング.
一番印象に残るのは各コンビニでのチャリの駐車位置.

「入口正面ではなく,横の壁面に停めること」.
(※この後のPCで,みんな守るのが面白い)

車検を無事に終え,午前7時出発.

いただき画像

期待むなしく,出発時も小雨やまず.
むしろひどくなっている?

最初は下り,そして登りのアップダウン.

今回のブルベ,最大の懸念は右膝の腸脛靭帯炎.
もちろん疼痛に備え,出走前に消炎鎮痛剤+テーピング.

ペダルを重く回そうが,軽く回そうが少々違和感あり.
これが痛みに代わりませんように...と.

で,Topstoneである.
前後44cのブロックタイヤという,舗装路のロングライドには最適と言いかねる装備.いわゆる転がり抵抗が強い.
まぁ,ファットで走るよりは楽だし,ロードノイズもほとんどない.

ファットなBRM911旭川200km(その1)

逆にグラベルバイクのメリットと言えば,ハンドルが高くポジションが楽なこと.
その分,ケツ過重からの痛みを心配したが,そちらは大丈夫だった.
(ただしこの後の長~いヒルクライムを除いてだが)

小雨の中,いかにもな北海道の田舎道を進む.
風はほぼない.

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この時点で既に一人.
ウェアがしっぽり濡れているが寒くはない.

グラベルバイクをチョイスした時点で,タイムアタックは諦めている今回のブルベ.自分にとって気持ちの良い速度で進む.

うれしいことに女満別手前で地面が乾いてきた.

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それにしても昨日の天気とのギャップが激しい.
10℃くらい低い.ブルベ的にはこちらの方が適温.

今回のコースは重複区間が多め.
ゆえに「Garmin eTrex30」のルート表示(ピンク)が重なる.

GARMIN eTrex 32x

ようするに,地図を拡大しないとどちらに進むかわからなくなるのだ.
スマホによるルーティングだと解消するのだろうか?
まぁ.幸いこれまでとんでもないミスコースをしたことはないけど.

念のためルートマップを紙に印刷したモノをフロントバッグに入れていたが,雨のせいでとっくに水没.

で,内陸ルートに曲がるとすぐに登りが始まった.

この頃からだろうか,サドルもしくはシートまわりから「きゅーきゅー」と異音が聞こえるようになったのは.
サドルのボルトが緩んだのだろうか?
まぁ我慢するか.

ところが,段差を越えた時,その音が突然大きくなり,明らかに”何か”とタイヤが擦れている音に変わった.

こうなると原因は一つしか無い.
サドルバッグと後輪が当たっているのだ.
即停車.
クリアランスを確認する.

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出発前にも,当然チェックしている.
その時よりは心なしか下がっているようだが,当たってはいない.

不思議だなぁ...じゃあない!
このTopstoneにはリアにも「キングピン」と呼ばれるサスがついているのだ.
つまり上下に動く.
こいつが路面の段差に対し「ちゃんと仕事をしている」のだろう.

サドルバッグ中身のレイアウトを変更.
特に最後に積んだレインウェアが重量バランスを崩している.

ヘッドライトや予備電池,補給食など小さい割には重い物をフロントバッグに移す.
オルトリーブの折返し数を増やし,ぐっと絞る.
これで大丈夫(ではなかった).

このようにあたふたしていると,EMONDAに乗った女性ランドヌールにパスされる.
後で知ったのだが,この方は釧路のSさん.
本ブログ(のブルベネタ)を読んでいただけているようだ.

近頃はこのブログも,1日のプレビューが300PVを越えることが普通になった.
月間だと単純計算で約10000PVになる.
なんと,この数値だけなら全ブロガーの上位5%にあたるそうな.
つまりけっこう読まれている方らしい...気を引き締めましょう(何に?).

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一山越えて,55.7km地点.
ようやくPC1「セイコーマート北浜店」着.

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先行者が1名いた.
本州から来られた方で,もちろんフルPW(1500km)
町の規模やコンビニの有無など,土地勘がないので苦労されているとのこと.
夜の動物の多さにびっくり中.

KazchariのLeftyに興味津々.
「この太いタイヤ,大変でしょう?」 ⇒ ええ,大変です.

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後続車も続々到着.
前半のPCなので,まだそれほどバラけていない.

軽く補給し出発.
ここからは直線の海岸沿いが続く.

本来,絶景が広がる道なのだが,あいにくの天気で残念.

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小清水原生花園通過.
そういや昔,バスと列車と合いの子みたいな変な車両が走ってなかったっけ?

バスだ?列車だ?DMV(デュアル・モード・ビークル)だ!

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道の駅「はなやか小清水」を過ぎ,すぐに左折.

あくまで印象だが,札幌や十勝エリアに比べると路面状況が格段に良い.
とんでもない荒れた路面にはなかなか出会わない.
ひょっとして,この前後サス付きグラベルバイクのおかげかな(うがちすぎ).
いずれにせよ,こういう道ではTTバーが欲しくなるな.

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JR釧網線本線には風情のある駅が多い.
例えばこの「止別駅」は喫茶店併設.
絵になるねぇ.

再び,往路と復路の分岐点へ.
間違えないように.

このあたりで天気もすっかり回復.
暑いくらい.

斜里町に入るあたりで,後方から来た3人組トレインに抜かれる.

「よかったら乗っかりませんか~ 楽しましょう~」と誘われるも,ロードバイクの巡航スピードについていく自信がなかったので,「乗れたら乗りますぅぅ」と返答.

やがて国道との合流地点.
ここからはひたすら前半のハイライトである「知床峠」を目指すことになる.

一時停止していると,大学生っぽいロードの集団が通過.
ピチピチウェアでもなく,荷物も多めだったので,自転車競技部ではなさそう.
自転車旅部?

こういうグループを見るたびに思う.
Kazchariも学生時代,もしオートバイではなくチャリにはまっていたらどうなっていたのかと.

かつて,オートバイによる北海道ツーリング時には,チャリダーと数回一緒にキャンプしたことがある.ひたすら食べる彼らに驚嘆したものだ.

「よくこんな人力だけの乗り物に乗っているなぁ.風や坂道も大変,荷物で重いし,1日で稼げる距離も短いのに...」

と,あの頃は思っていた.
そんなKazchariが,まさか50を過ぎてチャリ側にドはまりするとは...(普通は逆やな)

とかなんとか考えていると,先程のトレインに追いついてしまった.
平坦からやや登りになり,ペースが落ちたためであろう.

さぁ,ここからは自称クライマー,Kazchariのステージである.
勇んで先頭に出たものの,誰もついてこなかった...

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有名観光地「オシンコシンの滝」を通過.
ゆっくり見学しているヒマもなし.

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やがてウトロの町へ.

確か2年前もクルマで通過したはずだが,その頃よりさらに発展.
旅人向けにおしゃれっぽいタウンに変貌.

さて,これから峠まで約10kmの登りである.
ここで補給しなければ,途中でタヒ.

記憶にあった「セイコーマート」にピットイン.
おにぎり,ゼリー,バナナで補給する.

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近頃の北海道,とりわけ観光地のコンビニにはゴミ箱が設置されていないことが多い.

ゆえに入店時はまずゴミ箱の確認をするクセがついた.
その有無により購入品のメニューが変わるのだ.
ゴミ箱がない場合,間違っても「カツカレー」とかは買わないように(後が大変).

もし,無い場合も諦めてはならない.
店員さんに,購入商品のゴミは引き取ってくれるかどうか尋ねる.
たいていOKだ(セイコマの場合).
つーことでGJだぜ,セイコーマートウトロ店さん.

隣の郵便局との間にあるブロック塀に腰掛け,靴を脱いで足を休める.
そこへ後続の方がやってきた.
これまでのブルベでも何度かお会いしているベテランさんである.

健闘を互いに祈り,Kazchari発進! Kazchari出ます!
さぁ,いよいよ登りのスタートですぅ!

※ その2へ続く

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠

北海道パラダイス・ウィークスタート!~500だけぇ

2023/8/10 Thu

BRM812北見500?

いよいよ本日より,ロングライドをこよなく愛するチャリダーの夏の祭典パラダイス・ウィーク北海道「2023北見大集合」がスタートする.

この北海道ブルベ業界(?)における一大イベントは,本場PBP(Paris–Brest–Paris Randonneur)の開催年に合わせ,つまり4年毎に行われるようだ(たぶん).

主催のAJ-Hokkaidoさんの公式サイトから引用する.

一週間で200k300k400k600kの4つの距離カテゴリーを連続して走るパラダイスウィーク、4年ぶりの開催となる今回は「北見大集合」、道内各地6か所をスタートに、400kかけて北見の自然休養村センターに集結、北見発着の200k、300kと大懇親会を疾駆して、ラスト600kを道内6か所のフィニッシュ地点目指して散開していくという、1500k全走破すれば6日間でSR達成の、至福のサイクリングプロジェクトなのです。300kは知床峠アタック、200kではオホーツク海とサロマ湖を一望、大懇親会はログハウス焼肉パーティーと、タイトにスケジュールをぎっしり詰め込んで、真夏の北海道を満喫しよう。(部分参加も可能です。懇親会だけとか)

「本家のPBP(1200km)より長いやん!」というツッコミはさておく.

もちろん我が地元「旭川」もスタート&ゴール地点に選定されているものの,さすがに連続走破は無理っつーか,ダメージがデカすぎる.

特に最終日が600ってどゆこと!?

BRM814北海道600kmPW北見大集合★旭川 Finish

ゆえに,Kazchariは“おいしいとこライド”となる「知床300」「サロマ200」の2つのみをチョイス.
言うなれば私的「北見500」である.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠
BRM813北海道200kmPW北見大集合★サロマ湖

知床峠をチャリで登るのは初めてとなる.
斜度が想像つかん.
昨今,クマの出没が問題となっているが,どうなりますかねぇ...
途中で引き換えしたら認定不可?

ちなみに旭川スタートで全行程エントリーされているのは,1000kmブルベを完走したばかりのO西さんのみ! 漢だねぇ.
本日12時に400スタート! がんばって下さい!

BRM810北海道400kmPW北見大集合★旭川 Start

で,Kazchariは明日11日より北見に向かう.

午前中は例によって,チャリの整備.
使用機材は通常ならDOMANE一択なのだが,今回はTopstoneで走るつもり.

異形~Cannondale Topstone Carbon 2 Lefty

そのための準備も密かに,そして着々と...

iPhone11 Pro

グラベルロードバイクはポジションが楽(ともいい切れない面もあるけど).
太めのタイヤ(44c)で乗り心地も良い.
おまけにTopstoneは前後サス付きだ.

そうそう,購入時にショップのスタッフから「(Leftyの)前輪を外すのは特殊な工具が必要」と言われたのだが,なんのことはない,通常の六角レンチで簡単に外せた.
スタッフの話はおそらく旧モデルのことではないだろうか?
あっちは独自仕様の塊だったそうな.

もちろん後輪は通常のスルーアクセルなので,これまた簡単に着脱.

ちょっ,待てよ.

前後輪が外せるとなると,ハスラー2台積みも簡単かも.
300をDOMANE.200をTopstoneという布陣でどうだ.
この2台,ポジションがまるで違うので違う筋肉を使う=疲労回復につながる...かも.
このプラン,ギリギリまで検討したい.

心配なのは前回の「トカプチ400」で発症した腸脛靭帯炎の再発.

Topstoneな腸脛靭帯炎リハビリライド

現状,Zwiftでは問題ないが,
念のため,事前テーピングは必須.

腸脛靭帯炎のためのテーピング

ピップ プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着 テーピング 足・ひざ・ふくらはぎ用 50mm×4.5m ベージュ スポーツ

他に「300」終了後のマッサージと消炎鎮痛剤も忘れずに.

創通メディカル トータルボディケア マイトレックス リバイブ MYTREX REBIVE MT-RBN20G MYTREX (リバイブ RBV22)

[Amazon.co.jp限定]【第2類医薬品】PHARMA CHOICE 外用・鎮痛消炎剤 メタシンパス1%ゲル 60g

両ブルベとも,北見起点なので宿も北見が都合よし.

事前に駅前ビジホも検討したが,新コロ明けのインバウンド復活およびインターハイと重なるせいか,ことごとく満室もしくは高額化.
その意味で昨年の「1300」は天気ともども恵まれてたなぁ...

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その0)

ゆえに今回もキャンプもしくは車中泊も考えたが,この時期の北海道は熱帯夜で眠れない場合がある.

しかおい小麦グラベル+おまけライド(その1)

イベント前の寝不足はキツイ.
そこで救いの女神というかなんつーか,起点の北見市自然休養村センターは宿泊&入浴可能なのだぁ.
エントリーと同時に宿泊も予約.

当初は一泊¥2,000弱とのことだったが,思ったよりも宿泊希望者が少なく,団体料金適用外で¥3,000~になるとのこと.
うむ.仕方がない.これでも市内のホテルよりはかなり安い.

そうそうホテルと言えば,既にエントリー済みのNISEKO GRAVEL AUTUMN

9/23受付,9/24本番というスケジュールなので,23日の夜はどこかに泊まる必要がある.
ニセコと言えば,今や北海道の中の外国と呼ばれる一大リゾートエリア.

物価が別次元.
素泊まりでさえ¥10,000越えが普通.

諦めて車中泊かキャンプを考えていたが,ヒ素入という例の蘭越の水柱の影響が心配.
ところがなんと,ここに来て優良宿を発見!

トリフィート ホテル&ポッド ニセコ

Yahooトラベル経由で素泊まりがなんと¥3,770である!

まじか.

ギリギリまでキャンセル可能ということもあり,即予約.

カプセルホテルの上位互換みたいな作りなので騒音が気になるらしいが,そこは無問題.
当方,対策品を準備済み.

睡眠特化型イヤホン~『Anker Soundcore Sleep A10』を購入

Kazchariがエントリーしたのは「グラベル率55%,120km/2500mアップ」の少々あたおかなエクストラロングコース
どうせ出るなら一番長いのを...って,それで去年エラい目に会ったような...

ファットなグラベルミーティングライド

6時スタートで15時に100km地点を通過していなければ足切りとなる.
結構厳しい...のか?
ファットバイクよりは楽なはず.

ここんとこ,連続でチャリイベントがキャンセルになっている(前田200は自主判断)
そろそろちゃんと走りたいなぁ.

...と,ここまで書いてきて,もし今年のPBPに参加していたらどれくらの費用がかかるのかざっと調べてみた.

パリーブレスト-パリ2023・ツアー

ツアー参加だと...うわっ,60万は逝くなぁ(燃料サーチャージがシャレにならん)
結局,航空運賃が高いため,個人参加でもそれほど安くならないようだ.
さすがおフランス.ハードル高ぇ

つーことで,新たな台風も近づきつつありますが,北見集合のみなさん,安心してください.
晴れ男が参戦しますよぉ!(根拠ゼロ)

雨のせいで予定が...それでも平常運転

2023/8/5 Sat

まっ,そういうもんだ

先週に引き続き,今週末も雨である.
いや,正確には先週は予報が良い方に外れ,ライドに出かけることができた.

Topstoneな腸脛靭帯炎リハビリライド

だがしかし.
昨日,今日とがっつり雨.
北海道も地域によっては避難指示が発令されている.

Kazchariも本来であれば昨夜「BRM805前田サマーナイト200」に出走しているはずだったのだが,雨予報にびびってDNS連絡.

https://randonneurssapporo.net/2023brm805maeda200/より

さすがに21時スタートの完徹+雨中の山岳系ブルベはキツ過ぎる.

普段「晴れ男」と公言しているKazchariだが,何のことはない.
雨の可能性が高いイベントには出てないだけだったりする.

悪いことは言わない。ブルベで雨ならDNSしとけ

つーことで,すっかり予定が狂った週末.
だがしかし,膨大なコンテンツがあふれる現代社会である.
ココロとカラダを休めましょう.

まずはZwiftの友,Amazon Prime Videoからホラー映画『エックス』だ.

エックス

先月,大阪に帰省した際,妹に薦められた一品.
我がアラフィフの妹,ヒマにあかせてかなんだが知らんが,いつの間にかKazchari以上の映画マニアになっていた.

で,ざっくりレビュー.
2022年製作とは思えないノスタルジックな設定,展開,カメラワーク,ルック...まぁ,劇中でも「1979(年)」とバカでかく表示するしな.
ちょっと前のタランティーノ風味.

ようするにあれですよ,各種レトロ系ホラー映画のオマージュ,詰め合わせパック.
キャンプ場でハメを外した男女が,保守思想のちょっと〇〇な殺人鬼に〇〇されるプロットまんま.

一時『キャビン』といったホラー映画のお約束をメタ化した作品も生まれたが,結局一周回って”やっぱこれ”的な.そんな感じ.

セックスは命懸け、タフガイは生き残らない……ホラー映画5つの「お約束」

ヒロイン(?)の正体にちょっとだけヒネリがあるけど.
「ナーメテーター」にも「リベンジ」にもなりきれない中途半端さが気になる.

むしろ,その殺戮シーンよりキツかったのが,殺人鬼側二人の〇〇シーン.
いや,差別とか偏見ではなく,あの状況で見せつけられるというのがな...
いろんな意味で監督の趣味全開でした.

午後からは,GWあたりから少しずつ組んでいる「RG Hi-νガンダム」の続き.

これまで何度となく書いているが,ホンマ最近のガンプラはパズルやね.
特に「RG」はジグソーパズル感覚.
素組でこの完成度.
デザインナイフと「神ヤス」で最小限のゲート処理はするけどな.

ゴッドハンド(GodHand) 神ヤス! スペシャルパック スポンジ布ヤスリ 35×20mm 33枚入り 3種類の厚み×11種類の番手 GH-KS-SP

さぁ,いよいよフィンファンネルか...(完成はいつ?)

夕方は家族と入浴施設『花神楽』へ.
「御料乃湯」なき後,頻繁に通うようになった.

『御料乃湯』がなくなる~時代なのか

これもみんな「サ活」のせい.

本ブログでも当初から何度もネタにしてきた頸部と肩のコリ
マッサージやらサポーター,塗布薬,各種機器を紹介してきたが,どいつもこいつも効果イマイチ.

だが,ここ数か月,すっかり調子を取り戻した.
断言しよう.
唯一効果的なのは「サウナ(室内のマッサージ)」「筋トレ」だ.

さて,入浴後はそのまま食事.
ここの施設,唯一残念なのが...まっ,好みの問題.

帰り際,一枚のポスターが目に入った.

なんてこたない広告なのだが,よくよく考えると写真の家族構成が気になる.
家族風呂の使用を想定していると思われるのだが,どう考えても”義理=他人”が混じっているわけで,それでも混浴するのだろうか?
血縁(実の親)でも遠慮したいが,Kazchariがお堅いのだろうか?

帰路,セイコマでアイス購入.
それを食べながら夜の映画鑑賞.

またまたAmazon Prime Videoで見つけたこれ.

場所はいつも旅先だった

20代バックパッカー,30代で滞在,それ以後も年に一度は海外旅行してきた.
そんなKazchariにとっては完全無欠の毒ビデオ...だった.

ごくごく一般人の旅人が,サンフランシスコ,シギリア,マルセイユ,台南,メルボルンの主に早朝や深夜をそぞろ歩き.
演出のないドキュメント風の風景に重ねながらのモノローグ.

無理にキレイに映そうとしたり,逆にリスクのアピールもしない.
そして,何も事件は起きない.

予定を決めない旅の日常そのまま.
路地裏の風景が懐かしくて泣けた.

逆に,一大観光地であるシギリアロックすら影も形もない.ある意味スゴイ.

めちゃめちゃ素人っぽい写真とビデオ(というか動画)だったので,一般人がYouTubeの延長で,アングラ公開でもしたモノかな,と思ってたら,エンドロールでけっこうな人数のスタッフがいて驚いた.

うむ.それだと少し評価が下がるかな.
ナレーションで「一人旅が好きだ」と連呼しててそれかい!と思い,少々冷めてしまった.

50代も半ばを過ぎ,そろそろ「定年」という文字がチラついてきた.
経済的に即引退というわけにはいかないものの,やはり動けるうちに旅はしたい.
国内も悪くないが,やはり海外は濃度が違う.
行きたい場所はまだまだ残してある.

そのためにも健康・体力の維持は絶対条件やな.
雨だからとトレーニングをさぼってはイカン.

iPhone11 Pro  エアコン導入にともない扇風機はこちらに

つーことで「今月のブルベさん」は後2つ,エントリー済み.
遠征ブルベだし,雨のDNSはしたくないなぁ.
カミサマお願い(無信仰).

長距離サイクリングへのいざない~ブルベの紹介

2023/8/3 Thu

一応仕事

職場が発行しているメルマガへの執筆依頼があった.
各社員が夢中になっているモノや趣味について紹介するという企画である.

となると,Kazchariが書くべきネタは当然チャリ.
特にインパクトのある「ブルベ」に関して書くことにした.

全然知識や興味のない人にブルベの変...いや楽しさを紹介する.
以下,その草案である.


【長距離サイクリングへのいざない~ブルベの紹介】

2022年8月撮影

Kazchariです.
今回は長年の趣味であるサイクリング,中でも超長距離競技である「ブルベ」について紹介したいと思います.

サイクリングに,みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか.
スポーツ自転車に乗って,快晴のもと,口笛吹きながら川沿いや高原をのんびりと漕ぎ,おしゃれなカフェでランチタイム...でしょうか.

ブルベはこれと真逆です.

ブルベはフランス語で“認定”という意味です.
これは「特定の日に,あらかじめ決められたコースを制限時間内に完走した」と“認定”されることからきています.基本的に雨でも強風でも開催されます.
順位はつけません.時間内に完走さえできれば,誰もが“認定”されます.

これだけだと,ゆるいイベントのように思われるかもしれませんが,そう甘くありません.
まずブルベの最短距離は200kmです.制限時間は13時間半.
時速に換算すると15km/hになりますが,これには信号待ちや休憩時間も含まれます.
参考までに,以前参加した200kmブルベはこんなコースでした.

https://randonneurssapporo.net/2022brm911asahikawa200/より

PCとはチェックポイント.
そこでコンビニのレシートを入手したり,クイズに答える必要があります.
これらがルート通りに走ったという証拠になるわけです.

普通の人が自転車で200km走ることは通常ありえません.
しかもサポートも回収もありません.途中でパンクしようが,疲れて走れなくなっても自力でなんとかしなければなりません.

先程述べた通り,ブルベは最短距離が200kmです.
その上に300km,400km,600km,1000kmのブルベが用意されています(それ以上の距離も).

400km以上になると夜間走行が必須となります.
Kazchariが最近参加した400kmブルベはこんなルートでした.

http://sappwind.sakura.ne.jp/23c/pg170.htmlより

帯広を起点に北は三国峠,南は大樹町までを8の字で走って400km.
もはや,自転車どころかクルマでも躊躇する距離です.

では,ブルベには屈強な体力を持つ超人しか参加できないのでしょうか.
そんなことはありません.
レースではないので各自のペースで走りきれば良いのです.
つまり,絶対的な体力よりも,ペース配分やトラブル時の対応力があるかどうかの方が重要です.
実際70歳を越えても600kmブルベを涼しい顔で完走される方も多数おられます.

サイクリングは「カラダに優しく健康に良い生涯スポーツ」と言われています.
そこに自己マネジメント能力が加わる超長距離イベント「ブルベ」.
全国,全世界で開催されています.みなさんもいかがでしょうか.
ゴール時は半端ない達成感が得られるでしょう.

ちなみに,Kazchariの最長ブルベは1300km.

http://sappwind.sakura.ne.jp/pg251.htmlより

4泊5日,105時間の旅でした.楽しかったです.


うむ.
薦めているのか単に自慢しているのか,よくわからん文章になったぞ.

あっ,ブルベ民を見分ける方法を書くのを忘れてた.

それは反射素材の蛍光ベスト.
参加者は着用を義務付けされている.

[TRIWONDER] ランニングバッグ ランニング リュック マラソン ハイドレーションバッグ

夜間ならともかく,日中からこれを付け,1人ないしは集団で走っているチャリダーは99%ブルベ民.
そして「どこから来たの」「どこへ行くの」と尋ねると,とんでもなく離れている土地の名を出すなら,それはブルベ中の人です.

ブルベのすべて 単行本(ソフトカバー)

BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその4

2023/7/22 Sat

帰還.

iPhone11 Pro

晴れ時々曇り.温度:16℃,湿度:89%,体感温度:16℃,風速:2.4km/時,風向:NNW

前回はこちら ⇒ BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその3

PC2セブンイレブン大樹西本通店にて.
時刻は18:48.残り約70km.
そろそろ日没である.

スタート時同様,ライトを点灯.

メインライトは「BONTRAGER Ion800」
長年使っているが,バッテリー全然へたらんな.
良い製品だ.

サブライトは「LEZYNE 1100i」
下の1つ前のモデル?

レザイン (LEZYNE) Y13 LITE DRIVE ライトドライブ Max 1000ルーメン 2LED

サブと言っても,こちらの方が光量あり.
おまけに横並びの2LEDで広角照射可能.

ヘルメットライトは「CATEYE HL-EL145」

キャットアイ(CAT EYE) 自転車用LEDライト ヘッドライト URBAN アーバン 前照灯 JIS規格 800カンデラ HL-EL145

単3電池2本で少々重いが,持続時間が長い.

以上の3本が夜間走行時のレギュラーメンバーである.

リアは「CATEYE OMNI5」を点灯モードへ.

キャットアイ(CAT EYE) セーフティライト [TL-LD155-R] OMNI5 リア用

機能的には問題ないのだが,走行中に振動で蓋が外れるケースが多い...らしいので電池を入れたらテープで仮止めしている.

ヘルメットのリアライトは点滅モードの「Bikeguy」

Bikeguy トライスター充電式 LEDリアライト

「さぁ,行くか」とチャリにまたがる.
ペダルをはめて一漕ぎ...くっ...やはり右膝が痛い.

だが,耐えられないほどではない.
DNFはないな.
なんとかゴールまでは保ちそうな気がする.
そう,全てはトレーニングなのだ.

ここからは中札内へ向けて北上する.
すっかり馴染みのあるルート.
路肩も比較的広く,それほど荒れていなかったはず.

陽が落ちて交通量もぐっと減った.

単純計算で残り3時間ほどあればゴールできるはず.
ライトのバッテリー容量も気にする必要はない.
贅沢にフロントライトを2本とも点ける.
こ,これは,さすがに明るい.

とは言え,夜道を安全に走れているのは運でしかない.

ホンマ,あの時,なんてこたない田舎道で,なんでコケたのか今でも不思議.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

KazchariのDOMANEは,バーエンドに小型のバックミラーを装着している.

ビーム (The Beam) ドロップバー用サイドミラー 国際特許 CORKY [コーキー] バーエンドミラー

言うまでもなく,後方確認に非常に役立っているのだが,その真価は昼より夜にある.
後方から迫るクルマのヘッドライトに気づきやすいのだ.
ゆえに,無理に荒れた路肩を走らなくても,本線を走りやすくなる.
これは非常にありがたい.

忠類の道の駅付近で左折.
このブルベでおそらく最後のアップダウンエリアを走る.
ここは高速道路と並走している.

日が落ちて気温が低下,それに追い風基調も相まって快走が続く.
国道に戻ると,あっという間に中札内の市内へ.
昨年だと,右折してまたまた田舎道へ入ったように思うが,今回は直進.
そう,ひたすら直進.
迷うことのないコース設定に変更されていた.

街灯が全くない道へ曲がる.
道を照らすのはKazchariのライトのみ.
振り向くと,白装束の100KmBBAが出現しそうな田舎道...この緊張感と恐怖感,最高だ(変態だ).

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帯広に向かっているはずなのに,交通量が非常に少ない道をひたすら進むと,やがて通過チェックF清川交差点(373.km地点)に到着.

iPhone11 Pro

これまた凝ったクイズ.
意外に気づきにくい場所にある.
さぁ,残り30kmだ.

しばらく走ると帯広市内に入る.
札幌発のブルベのように信号峠が気になるところだが...全然マシだった.

さて,ここからゴール時間の計算に入る.
風呂に行けるか行けないかの瀬戸際.

昨日入った「やよい乃湯」は22時半が最終受付.
このペースだとゴールには21時半着.
受付して,チャリを積んで施設に向かうと...間に合うかどうかギリギリ.

とかなんとか考えながら走っていると,正にその「やよい乃湯」の横を通過した.
さすがに”今”入るわけにはいかん.

で,なんだかんだで道の駅「おとふけ」着.つまりゴールである.

受付に向かう前に,ライトアップされた「OTOFUKE」オブジェの前で記念撮影.いつライトが消えるかわからん.

iPhone11 Pro

写真を撮っていると,後続のランドヌール1名がゴール.
おお,ギリギリ追いつかれててんな.

で,受付へ向かう.
安堵感が半端ない.

iPhone11 Pro

記録としては「18時間56分」.
まぁ,獲得標高とこの膝の痛みを鑑みるに,なかなか良いタイムっつーか,ほぼ予測通りの時間.

そして最大の目的は...

iPhone11 Pro

この記念メダル!

お金を出しても手に入りません.
完走しないと手に入りません.
今日のこの400ブルベじゃないと手に入りません.

DNFしなくて良かった...

iPhone11 Pro

さて,時間的に「やよい乃湯」は諦めたKazchariだが,風呂の話題になって「ホーノマイなら開いてますよ.23時まで受け付けのはずです」との情報が!
なんたるグッドニュース!
今からでも十分間に合う.
慌ててクルマに戻り,DOMANEを適当に積み込む.

iPhone11 Pro

2.5km先の「ホーノマイ」こと「鳳乃舞」には22時45分頃着.
市内共通料金なのか,ここも¥480!
それに,いわゆるフィンランド式サウナあり.
ホンマ,この地域は入浴施設のレベルが高い.

膝の痛みをゆっくり癒す...って暖めたらアカンやん!(サウナ優先)

iPhone11 Pro

残念ながら23時半で閉館.
最後の客になったKazchariも,♪蛍の光ととともに追い出される.

道の駅「おとふけ」に戻り,前日にも停めたバスターミナル側の駐車場へ.

一旦,DOMANEを降ろして寝床を整える.
もうすぐ0時.
Kazchariの長い長い一日が終わろうとしている.

さすがに...今夜は...よく眠れそ...zzz

iPhone11 Pro 400の夢

BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその3

2023/7/22 Sat

山は終わりですよね?

iPhone11 Pro

晴れ時々曇り.温度:16℃,湿度:89%,体感温度:16℃,風速:2.4km/時,風向:NNW

前回はこちら ⇒ BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその2

さて,本ブルベも残り半分200km.
断面図上は一部気になるデコボコがあるが,基本超ド平坦コースである.
腸脛靭帯炎再発により,右膝に痛みを抱えるKazchariとしてはありがたい.

後半も前半と同様,昨年とは周り方が逆となる.
ただしコースは少し変更されている.

道の駅「おとふけ」を出てしばらくすると,温泉ホテル鳳乃舞が見えてきた.

あー,ここのことか.
昨年のゴール時刻は深夜1時過ぎだった.
さすがにこの時間に開いている温泉施設はない.
その時,スタッフさんから「ホーノマイなら朝6時からやってますよ」と教えてもらった.

「ホーノマイ?」(字面が全く思いつかず)

結局その日は開くまで待たず,徹夜のまま帰路についた(途中で仮眠).

ふむふむ.夜は何時まで開いているのだろう?
残りのペース次第では閉館まで間に合う?

と,まぁゴール後のお楽しみに期待しつつペダルを回す.

十勝川温泉を通過.
これまでのブルベでも何度か通った.
高級っぽい旅館が多い印象.
ついつい「インバウンド向け?」と思ってしまう.

最近こんな記事を読んだ.

日本人が世界で「絶滅危惧種」になっていた…ヨーロッパ旅行して気がついた!「安いニッポン」がたどる「悲しき現実」

そやな.
日本(経済)の凋落を見るようで寂しい話やけど,Kazchari自身も新コロ前はあれだけあった海外旅行熱がすっかり冷めてしまっている.
あまりに費用がかかりすぎるのだ.

結局は収入(娯楽費)をどう分配するのかの問題やけどな.
今は”チャリに乗るのが何より楽しい.

池田町と言えばワイン.
ぶどう畑の隣を通る.

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昨年の「トカプチ400」では深夜走行のこの道.
全く記憶に残ってない.
やがて通過チェックD「ローソン池田利別店」(226.6km地点)到着.

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昨年は確か23時頃着.
空腹と寒さでたまらずカレーヌードルを食べた記憶がある.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その4)

一方,本日は...暑い!(当たり前)
ちょうど太陽がほぼ真上.
日陰が全くない.

通過チェックだが,レシート確認式なので買い物要.
「水」「オレンジシュース」そして「ガリガリ君」をGet!

食べ終わる頃,突然Pikaさんが現れた.

「絶対,日陰の方がいいですよ~」

なんと,ローソンの裏側は陰になっていたらしい.
うむ.気づかなかった.

Kazchariは昨年も出走しているので,この先のコース情報に関して,少し言葉を交わす.

Pikaさん先行.
しばらくしてKazchariも出発.
記憶が確かならば,この後は陽を遮るものが何もない河川敷を淡々と走るはず.
ゆえに水分補給を十分に.

そして要注意なのが,この...

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バンプ!
かろうじて中心だけ抜いてあるのだが,昨年は暗闇の中,いきなりこんな障害物が出てきたのでびびった!
(実際に別の日のブルベで転倒者がいた)

BRM1017北海道200km十勝(旧530・926)~その2

20km近い,ひたすら長~い河川敷をゾンビ走法.
困ったことに向かい風.全然ペースが上がらん.

苦行が終わり,国道との合流地点でPikaさんが休憩中.

この後しばらくは,交通量がやたらに多く,道の状況も決して良くない.
トレインを組むどころではなく,Pikaさんとしばらく追い抜かれたり,追いついたりを繰り返しつつ距離を稼ぐ.

にしても,この区間の路肩は,その半分が眠気覚ましのバンプ加工がされていて,走りにくいことこの上なし!
チャリのことも考えてほしい...って,もしかしてここは正式な「トカプチ」ルートからは外れている?

で,なんだかんだで,本ブルベ後半の目玉「昆布刈石道」への分岐点に到達!

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Kazchariにとっても思い出深い.
「オホーツク1300」時には向こうから走ってきたのだ.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その4:釧路~浦河)

で,ここを右折すると...

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通過チェックE「昆布刈石分岐」(269.6km地点).

少々凝ったクイズっつーか,現地に行かないと絶対にわからんな.

さて,ここからは風光明媚な昆布刈石海岸を走っていく.
まだまだ明るいし,海がキレイだ.
止まるのがもったいなくて,踏み込んでしまった(膝の痛みは?)

さて,さっきの通過チェックからナウマン国道を通り,大樹町に入るまではコンビニ不毛地帯.
これは先の「オホーツク1300」でも痛感していた.
しかあし,補給可能っつーか自販機だけはかろうじて存在する.

その一つがここ,出口商店だぁ!(どこ?)

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張り紙によると店そのものは2年前に廃業.
自販機だけが機能している.
なんとcoke-onが使える.
「ファンタプレミアレモン」を購入.
うーん,昨年飲みたおした「プレミアオレンジ」が恋しい.

それはともかく休憩後再スタート.

アップダウンを繰り返すナウマン国道を(できるだけ)爆走.

そうなのだ.

この道はクマ出没多発地帯.
つい先日も目撃情報があり,キャンプ場が一時閉鎖された.

出走前のブリーフィングでも注意喚起,および熊鈴のレンタルも提案された.

てなわけでできるだけ日没前に通り抜けたかったこの道.
無事「晩成温泉」(の入り口)着.
ここまで来たら人が住む街はもうすぐ(のハズ).

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相変わらずの向かい風の中,大樹町へ.

PC2「セブンイレブン大樹西本通店」(332.4km)に着いた.

ペダルからピンディングを外し,地面に足をつくと...ぐわぉぉぉ~! 右膝に激痛ゥ!
ヤバイヤバイ.残り70kmかぁ...なんとか耐えれるだろうか?

とりあえず腹も減ったので夕食.

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食料を抱えて店の外に出ると,AJHのFさんが立っていた.
クルマでコースを逆走しつつ,参加者を応援中だそうな.

去り際に「もうちょっとですよ.がんばって~」と言われたが,70kmが”もうちょっと”感覚なのがブルベっぽい.

さてと.
膝の痛みは波紋でやわらげつつ,”もうちょっと”回してみますか.

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※ その4へ続く.

https://ridewithgps.com/routes/41437800より

BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその2

2023/7/22 Sat

暑さとの戦い.

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晴れ時々曇り.温度:16℃,湿度:89%,体感温度:16℃,風速:2.4km/時,風向:NNW

前回はこちら ⇒ BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその1

三国峠からはこれまで何度も下った経験がある.
不思議なことに,リアルよりも想像で下る方がずっと怖い.

想像の中では,路面の穴ぼこにタイヤを取られたり,イマジナリーな鹿や熊が道路脇から飛び出してくるのだ.

つい先日もTVのスタッフが番組撮影中に熊に遭遇している.

つーことで,下りが超ニガテなKazchariはここでもおっかなびっくり.
まぁ,例の事故がまだまだ尾を引いているのは間違いない.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

対向車線では,これから峠を目指してヒルクライム中のランドヌールの姿がチラホラ.
手をあげて互いに挨拶をかわす.
ブルベの往復ルートは,これが楽しい.

さて,糠平温泉街着
今年は馴染みがあるなぁ,ここ.

ファットな糠平湖上ライド(天国篇)

もちろん自販機の位置も把握済み.

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補給食の常連,セイコマの「ミニ・ジャムパン」「リアルゴールド」で補給.
ダウンヒルで涼んだはずなのだが,むっちゃ暑い.
冷たい飲み物が本当にありがたい.

後続のランドヌールが一台追い抜いて行った.
さぁ,そろそろ出発しますか.

ちょうど2週間前に,モンキー125で走ったばかり.

モンキー125,ふたたびブルベを走る!?

そうか,あの距離(残り300kmほど)を,今度はチャリで走るのか.
ホンマにブルベは変〇イベント.

「旭川400」ではないので,芽室方面へは左折せず,上士幌を目指して直進.

この時点で走行時間は約5時間.
起床後7時間は走っていることになる.
体内時計的には怪しいが,日常であれば昼食の時間である.

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上士幌町到着.

右側にいつぞやのブルベにて,PCとして使われていたセブンイレブンが見える.
ちょうど,参加者のチャリも休憩中だった.

このセブン,新コロ以降はゴミ箱を撤去.
かつ,引き取りもしてくれないコンビニとして有名.

確かに三国峠越えの最後のコンビニで,観光客の利用も多いと思われる.
ゆえにゴミの引取りをしたくないという気持ちもわかるが...せめて購入者のゴミは引き取ってほしいものだ(そういう店もある)

国道を離れて見慣れぬコースへ.

凸凹だったアスファルトがやや平らに.
やや追い風だったこともあり,下ハン持ってポジション変更ケツ圧を逃がす.
肝心の右膝の鈍痛は続く.うーむ.

やがて,通過チェックC,中士幌神社着(179.5km地点)

iPhone11 Pro

ここのクイズもわかりやすい.
さぁ,ここまできたら前半の山岳パートはほぼ終了.

空腹も限界に近づいてきた頃,音更の市街地に到着.
何か見覚えがあるなぁ,と思っていたら,昨日も使ったセイコマじゃぁあーりませんか!

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ホットシェフありの店なので「親子丼」を購入.
あまりの日差しに日陰に移動.
少々行儀が悪いが座り込んで食べる.美味し.

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ブルベ完走の秘訣は,長時間走行による身体各部の痛みを,できるだけ引き起こさないこと.
これが第一条件なのは言うまでもないが,次に大事なのは胃の調子だろう.
水分補給も必須だが,何より固形物が食えなくなったらヤバイ.

20分ほどの休憩後,再スタート.

中間地点の道の駅「おとふけ」は入り方が少々ややこしいが,無事に帰ってきた.

ここはPC1の有人チェックポイント(199.7km地点)でもある.

スタッフさんと話しながら,残りのコース状況を再確認.
400ブルベの制限時間は27時間.
早朝から深夜までの対応,ご苦労様です.
もう残り200kmしか走れませんが,がんばります.

この「トカプチ400」の何が良いって,途中で自分のクルマに戻れること.
つまり装備の変更ができるのだ.

Kazchariもハスラーに,この陽気では絶対に不要であろうレインウェアとレッグウォーマーをおいていく.
その代わりに補給食と水を補充.

汗だくのジャージも着替えようかと思ったが,この日差しでは無意味.
このままで行く.

iPhone11 Pro

念のため,スマホ(iPhone11 Pro)のバッテリーを確認すると...なんと残り40%!
なんてこった.パンナコッタ.

小型のモバイルバッテリーをつないで,充電しながら走ろう.

写真をわりと撮っているせいもあるけど,最近はバッテリーの減りが激しい.
そろそろ限界かなぁ...

一応「iPhone15」への買い替えを狙っているが,発売はまだ先の話.
これからもサイクルイベント目白押しやし,本体のバッテリー交換が現実味を帯びてきた.¥7,980か.

SmartClear イオンモール旭川西店

そして,後半戦に備えてドーピング...ではなくて禁断の薬「ロキソニン」に手を出す.
もちろん胃薬も添えて.

⇒ その3へ続く.

https://ridewithgps.com/routes/41437800より