新コロ明けたら海外旅行?

2023/3/14 Tue

そろそろ明けそう.

3/13からマスクの着用義務がなくなった.
いや違うな.日本では元々「任意着用」だった.

コンビニや飲食業の入り口にある「マスク着用のお願い」が撤去された日,と捉えるのが正しいだろう.
しばらく混乱が続くだろうが,徐々に平常運転に戻るような気がする.

いやぁ,ようやくですな.

「もはや顔パンツ.人前で外すなんてトンデモナイ」と考えるようになった人もいるようだが,Kazchariは外しますよぉ.

元々チャリ乗っている時はノーマスクやったしな.
逆に一人でクルマに乗っているのに付けている人がいる.不思議だ.

つーことで,規制緩和に伴いインバウンドも徐々に再開.
次は,こちらから出て行く番であーる.

現状だと,帰国後の隔離措置はワクチン3回接種で免除(らしい).
これ,いつまでやろ?

Kazchariはワクチンを2回しか打っていないし,この先も追加接種する気もないので,今出国すると帰りが面倒.

とりあえず,この制限が解除されたら,久々に出かけますか.

最後の海外旅行は新コロ前の2019年12月.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

この頃の出国はほとんどが羽田から.
当時はクレカ払いをJALカードに統一し,いわゆる丘マイルで毎年旭川-羽田の往復特典使っていた.

だがしかし,新コロブームの間に各種支払を別のカードに切り替えたり,QR決済などしたりと,マイルが全然貯まらなくなってしまった.
次は国内移動分も自己負担か...うーむ.

えーい,ではどこへ行く?

なんだかんだでスキューバ・ダイビング旅は捨てがたい.
こんな記事も書いたけどな.

スキューバダイビング,やめよっかな?

旅先での目的が明確な場合,値段や手間を考えるとツアー参加がベスト.
新コロ前はフィリピンの「プエルト・ガレラ」が次の候補地だった.

今,ネットでツアー情報を見てみると...大手では組まれていない.
まだ落ち着かないのか?
新コロ前も,それほど高額だった印象はない.

一方,参加経験のあるインドネシアの「コモド」「ラジャ」は既にダイブクルーズが始まっている(リピーターなのでメルマガが届く).

ただし...その値段には驚愕.
前回より+10万~は必要.
さらに燃料サーチャージも大幅アップ.

シャレにならん額になっている.
やはり,この2か所は一生に一回の経験になるんかなぁ.
コモド・ダイビングは実に楽しかった.

ちなみに全ダイバー,究極の憧れポイントと言えばコスタリカの「ココ島」とエクアドルの「ガラパゴス」だろう.
価格も期間も手間も参加難度SS.3桁は軽く越えてきそう.

もう一つの趣味,海外サイクリングはどうだ.

先日,「2023年ツール・ド・フランス観戦ツアー」の募集を告げるメールが届いた.
以前に一度説明会に参加したことがあり,定期的に送られてくるのだ.

はたして...

ツール・ド・フランス2023観戦&サイクリングツアー

うげっ.
こんなんにサラっと参加できる人って,どこのブルジョア?
驚いたのは,この料金は食事代を含まないこと.
総額いくら?
一昔前のハイエンドロードが買える料金になっている.
通常のサイクリングツアーもたいがい...

いかんいかん.
ダイビングにせよチャリにせよ,趣味を海外で行おうとすると破産する.
まず国内遠征の方が現実的やね.

原点回帰で,ツアーをやめ,航空券だけを買って行き当たりばったり旅はどうだ.
現状,最も気になる国は「クロアチア」.
「プリトヴィッツェ湖群国立公園」の紅葉が見たい(撮影したい).

で,ざっと羽田発でザグレブ(首都)までの往復航空券,今現在の最安値でざっと往復12万か.
シーズン(秋)やと倍?
宿泊代やらなんやらを含めるとやはり30万はいきそう.

フリーのパッカーでこれかぁ.
もはや海外旅行は「富裕層の趣味」と言われる理由がよくわかる.

思えば,個人手配のバック・パッカー旅はここ数十年経験していない.

この令和の世にフリーパッカーするとどうなるか想像してみる.

現地空港に着いたら,まずSIMカードを購入.
自分のスマホをアクティベートしてもらう.
以降,宿や交通機関の予約は,全てスマホを通じて行う.

タクシーもスマホで呼んで,日本で予約済みの宿へ.
会計をカードで済ませる.

荷物を置いたらGoogleマップを見ながら街歩き.
写真を撮ったらSNSにアップ.
屋台や汚い食堂はほぼ消滅(場所による).

そこそこキレイなレストランでスマホみながら情報収集.
同じ旅行者を見かけても無視か,スマホ片手に写真を見せあう.
夜はLINEで日本にいる家族や友達と会話し,ヒマなら部屋でYouTube.

...たぶんこうなるような気がする.楽だ.

懐かしの90年代だと...

格安航空券で現地着.
たいてい深夜着.
最低限必要な現地通貨をT/Cかドル札で両替.
タクシーに乗ると,危険かぼったくられるので空港ロビーで寝る.

バスで市内へ.
そこから「歩き方」もしくは「Lonely Planet」に載っている一番安い宿まで(10km内なら)歩く.
やる気のなさそうor眠そうなフロントのにーちゃんに,「Do you have a room?」と尋ねる.

もちろんチェックイン前に部屋を確認.
水(お湯)の出,鍵のかかりぐあい,ベッド(シーツ)の清潔さ,蚊帳があれば穴が開いてないかチェック.
可能ならディスカウント交渉.

ドミトリーなら同室者の値踏み.
ジャンキーっぽいヤツがいたらもちろんパス.

タライもしくはバケツがあれば洗濯(30分漬け込み,3回すすぎで屋上に干す)
荷物を置いてでかけるが,バックバックは徹底施錠&固定物にロック.
観光がてら次の目的地までの交通手段の発着場所,時間を確認.必要なら予約.

屋台か汚い食堂でメシ.
相性良さげな日本人または西洋人に話しかけて情報収集と旅の思い出会話(多少盛る).

気が合えばそのまま遊びに行く.

夜,宿に戻り蚊取り線香を焚く,
洗濯物を取り込む.
ベッドに寝転がりながら(シーツあまりに汚いもしくは寒い場合は寝袋),日記を書き(他の旅人と交換した)文庫本を読む.

照明を消すがあまりの暑さに眠れない.
なぜか体が痒いので眠れない.
天井のファンが落ちてきそうで眠れない.
廊下で酔っ払いが騒いでいるので眠れない.
ノックされ「マッサージ?」と起こされるので眠れない.
外のクラクションや音楽がうるさくて眠れない.
エアコン効きすぎ寒くて眠れない.
隣の部屋で〇〇〇する声が聞こえて眠れない.

ああ,なんて素晴らしい夜.

旅の回顧録~1993年のカンボジア(1)

旅の回顧録~1993年のヴェトナム(1)

改めて思い出すと,よく,こんな面倒なことをやってたな.
そんな体力と気力はまだ残っているか? Kazchariよ?

モノよりコトが大事と言われて久しい.
まだまだ世界には見たい場所がたくさんある.

戦うか? 戦えるか? 怯えるココロよ?

機会損失~ ボクは...取り返しのつかないことをしてしまった...

2023/2/23 Thu

歪む宇宙.

本日は天皇誕生日である.

その昔,青年海外協力隊派遣前の皇居訪問にて,皇太子時代の陛下に謁見を賜る機会を得られたことがある(敬語の使い方合ってる?).
すぐ目の前に立たれていた陛下は,何よりも目の輝きが印象的だった.

それはさておき,運がいいとか悪いとか,ヒトは時々口にするけど,「オレはツイてる」と思える瞬間に,一生のうち何度出会えるのだろう?

話が大きくなり過ぎるとまとまらないので,ここではいわゆる「当選」について書きたいと思う.

まずはっきり覚えているのは1997年12月発売の「G-SHOCK LOVER’S COLLECTION」
いわゆる「ラバコレ」.
それまでは黒主体だった「G」のカラーに革新をもたらし,大ブームの先駆けとなったモデル.
1997年発売の「ラバコレ」の2代目にあたる.

iPhone11 Pro

さすがに約25年前の製品だけあって,ケースは色褪せて割れ,本体も電池が切れている.
しかしこいつは処分できない.今後も絶対に処分しない.

なにせ,これを購入する時の抽選倍率は,なんと640倍だった.
これほどの幸運アイテムはなかなかない(縁起担ぎ?).
2,3回使用したので新品ではない.
そういや,ヨメのオヤジさんに結婚報告する時にも付けていったような...(文章が変)

大阪・梅田の某店で購入したのだが,発表当日は店頭に抽選時の模様を録画したビデオが流され,不正がなかったことをアピールしていた.
すんげーコンプラ遵守の時代やな.

今と異なりネットがさほど普及していない時代.
欲しいものはひたすら足を運んで並び,もしくはハガキや抽選箱で入手.
パソコンの前に張り付いてどうこうできる時代ではなかった.

次に印象的な「当選」は以下の通り.

以前参加したとある海外ダイビングクルーズ.
その運営会社は,オフシーズンに日本にて,次期クルーズの説明会を開くのが習わしになっていた.
Kazchariにも招待状が届くので,札幌の説明会(同窓会)に数回出かけた.

少々せこい話だが,この説明会の最大のウリは「クルーズ無料乗船券」のプレゼント企画! もちろん基本ダイビング代金も含まれる.
現地までの飛行機代などは自己負担だが,それでも格安になるのは間違いない.

Kazchariは計3回参加した.

一回目 ⇒ クジで敗れる
二回目 ⇒ 参加者が少なくビックチャンス.だが,1/4の確率を外す
三回目 ⇒ じゃんけん! 三度目の正直なのか,ついに「チケット」ゲットォ!

いやもう,これほどの奇跡があろうかと(周囲がひくほど)大喜び.

ただし,このチケット,一つだけ条件がありまして...二人以上の参加で,一名が無料になるシステムだった.

基本ぼっち趣味なKazchari,チャリだけでなくダイビングもぼっちだった.
子供がいるのでヨメさんも☓.
細いつながりを辿って,色々な人に声をかけたが全てアウト.

ダメ元で「半額一人参加じゃあダメですか?」とツアー会社に頼んでみる.
ありがたいことに,ご厚意でOKをいただいた.
で,無事に参加.
楽しいダイビングツアーだった.

特に思い出に残る「当選」は上記2つかな.
こんな奇跡はもう起きないやろなぁ...とぼんやり過ごしたいた先週,こんな出来事があった.

いつも視聴している某自転車系YouTube.
その回では「コスパの良いカーボンホイール」を紹介していた.
登録者数が多いチャンネルなのか,企業案件がよく来るようだ.

で,その動画の最後に「前後で1200g台の超軽量ホイールを視聴者にプレゼント!」とぶっこんできた.
なんと総額15万の一品である.

「こ,これは欲しい.けどさすがに当たらんやろなぁ...」と,ダメ元で申し込んでみることにした.

条件として「Twitterにて動画作成者とホイールメーカーをフォローすること」とあった.
実はKazchari,以前はTwitterのアカウントを持っていたが,あまりにもどうでも良い情報が垂れ流されてくるため,退会しアプリも削除していた.
で,今回改めてアカウントを作って応募,そして...応募したことをすっかり忘れていた.

ある日,何気にTwitterを開いたところ,新着DMが来ているとのお知らせが.
見覚えのある送信者の名前,そして開いてみると,なんと「当選のお知らせ」!とある.
「うぉぉ!!」と,叫びつつスクロール.

ところどころ日本語が怪しく,解釈し辛い箇所もあったが当選は確かなようだ.
「表記されているアドレスにアクセスして個人情報を入力,クーポンコードをもらってください」とある.

「よっしゃあ」とそのアドレスをクリックしようとしたが...文章の最後に注意書きが「本日中に登録されない場合,当選が無効になります」

「うん? 今日は日曜日やんなぁ...で,メールが届いたのが...ぐぉぉぉぉぉ,土曜日やん! アウトぉぉぉ!」

はい.
つーことで,久々にやってきた幸運を,自ら逃してしまった哀れなおっさんでした.
だってさぁ,Twitterなんてそんなちょこちょこ見る習慣ないって.
ネット廃人じゃあるまいし(←通知設定しとけ!)

と,さも平気な風を装ってはいるが実はかなり動揺&後悔...もったいないことしたなぁ.

もらえたはずのホイール,は,EMONDAにはかせている「BONTRAGER AEOLUS RSL37」よりさらに軽い.
乗り心地や耐久性はわからんけど,中華製の格安TPUチューブ超軽量タイヤを履かせて決戦用に仕上げるとか,色々できたのになぁ...と悔やんでも悔みきれん.

...それでも済んだことは仕方がない.
気持ちを切り替えよう.

この平和な日本に生まれたことに感謝.
いや明石家さんま的に「生きてるだけで丸儲け」なのだと.

ラ,ララァ,私を導いてくれ...

趣味にかけるカネ~豊かな青春,豊かな老後

2023/2/20 Mon

つっこみ覚悟で.

FINANCIAL FIELD編集部という,よくわからん企業からの発信で変な記事を見つけた.

自転車は富豪の趣味? 娯楽費が3年で10倍になった夫が振り返る「ヌマ」の怖さとは

Yahooトップ画面にしばらく表示されていたため,閲覧者はそれなりに多いと思われる.
それにしても...いつの時代の話だ?
出てくる完成車やパーツの値段が安すぎる.
今と2~3倍くらいズレがあるような.

真性のコタツ記事なのか? それとも昔の記事の焼き直しなのか?

結論としては「趣味に金をかけすぎると人生/家庭が崩壊しますよ」的な主張のようだが,登場人物,全く経済的に破綻しているように見えないし.

そもそも最大のつっこみポイントは「チャリ趣味に年間50万円かけたら富豪」というナゾ意見.
”富豪”と言うには,どう考えても0が1つ2つ足りないのでは?

それに大人の趣味にかける費用としては,どう考えても安い部類に入るやろ.

完全な負け組趣味のギャンブルはもとより,クルマとかオートバイだとこうはいかない.
ゴルフとかもっとかかるんちゃうの? 知らんけど.

ただし,昨今はチャリ関連の値上げがエゲつないのは間違いない.
ほぼ全ての商品が値上がっているが,特に海外ブランドは円安のせいでむちゃくちゃ.
この傾向が続けば,Kazchariも「EMONDA」が最後の散財になるだろうなとは思う(ホンマかぁ?).

アガリの一台~TREK EMONDA SLR7 First Light

眺めているだけで大満足.
春になり,実走したら鼻血でそう.

それはともかく,家族や知人からは変...いや趣味人とよく言われるKazchari.今さらながらこれまでヌマった,もしくは現在進行中の趣味をあらためて思い出す.

中学生:第一次【ガンプラ】ブーム.
ご多分に漏れず,デパートや模型店に早朝から並んだ.
抱き合わせの商品を買ってしまった.
パテによるパーティングライン消し,ラッカー塗料の筆塗り.
そしてプチ改造も.

iPhone11 Pro

このシャア専用リックドムは当時の作品だ...って,うわ,40年前か!
発光ダイオード(まだLEDという言葉はなかった)で目が光る.しかもボリューム調整可.我ながらよく保存してるな.

高校は...模型より,部活の陸上部が生活の中心やったな.
3年の11月まで走っていた(駅伝のため).
その後の人生,ランニングは趣味にならなかった.

大学に入って模型熱再燃.
なにせ,親にねだった合格祝いはエアブラシとコンプレッサー.
サークルに入り,作りまくった.

大学生活2年目にオートバイ購入.
【ツーリング】が趣味になった.
北海道や信州を【キャンプ】ツーリング.
メカいじりより旅だな.

社会人になって静岡の沼津に引っ越し.
オートバイ趣味は相変わらず.

就職3年で退社.
1年間の東南アジア放浪の旅へ.

帰国後,2度めの学生生活.
活字中毒と言える【読書】
この頃は図書館ではなく,手元に置きたくて購入していた.
すっかり近眼が進む.
そして,やはりオートバイ.

病院勤務と結婚.
ヨメさんをオートバイ趣味に巻き込む.
そして,これまたブームだった【G-SHOCKコレクター】に.
デパートに並び,抽選はがきを出しまくった.

青年海外協力隊としてジャマイカに赴任.
現地滞在中,【スキューバダイビング】のライセンスを取得.

帰国後,北海道に引っ越す.
ジムニー購入.
一方でオートバイに乗る機会が減少.
長女が生まれ,おもちゃ屋に行く機会が増える.
SHFフィギュアーツの「仮面ライダーW」を見つけてしまったのが運の尽き.
以降,ヒーローやロボの【フィギュア収集】も趣味となった.

この頃【デジタル一眼レフ】購入.
もう,わかりますね.
レンズ沼の始まりです.
標準のキットレンズに飽き足らず,望遠,広角,マクロ...と決して安くない機材が増殖していく.

そしてスキューバダイビングも本格的にスタート.
GWに沖縄,9月頃に【海外旅行】というルーティン.
かなりの出費.
さらに...最初はコンデジによる【水中写真撮影】だったのが徐々にエスカレート.

ミラーレス一眼による撮影へパワーアップ.
ボディが変わるごとにハウジング購入,当然レンズごとにポートも...
ストロボ,アーム,ライトを装着し.あっという間に巨大な”カニ足”完成.

OLYMPUS TG-4 / 2015年9月撮影

キリがない.

そして,2006年にいよいよ【ロードバイク】を購入.

OLYMPUS TG-4 / 2006年5月撮影

しばらくはおとなしかったが,2017年にハイエンドの「DOMANE SLR」を購入.

OLYMPUS TG-5 / 2017年8月撮影

以降,ヒルクラ,【ブルベ】,Zwiftとのめり込む.
そして【ファットバイク】追加.

去年からは新しい趣味としして【サウナ】を追加.

もう止まらない.

中高生時のプラモ趣味はともかく,以降をまとめると...

【バイクツーリング】
【キャンプ】
【読書】
【G-SHOCKコレクター】
【スキューバダイビング】
【フィギュア収集】
【写真撮影】
【海外旅行】
【水中写真撮影】
【ロードバイク】
【ブルベ】
【ファットバイク】
【サウナ】

ジャンルがかぶっているモノもあるが,だいたいこんな感じ.
うち,半数は継続中.
新コロのせいで完全にケチがついた【スキューバダイビング】はそろそろ怪しいけど.

スキューバダイビング,やめよっかな?

以上,これまでの人生,年間50万どころではない散財だが破綻はしてないぞ.

つーことで,最初のニュース記事は論破...じゃなくて,一度きりの人生,少しでも興味を持ったことはやる,しかもある程度突き詰めると楽しくなる.

それに,残念ながら好奇心には限界があるらしい.そう”老い”のせいだ!
「今日が人生で一番若い日」という絶対真理.

ところが,ロードは(ガチでやれば)もれなく,健康というご褒美がついてくるというミラクルな趣味.
そう,”老い”にも逆らえるかもしれんのだ.

そして,また新しい趣味を見つけてしまうかも...っつーか,常に探しているKazchariでした.

ぼっちライドは退屈なのか?

2023/2/1 Wed

孤独と孤高.

いつも“刺さる”ネタを提供してくれる「cbnblog」
少し前の記事に興味深いモノがあった.

「はじめてぼっちロングライドするんだけど退屈しないか心配」という危惧に寄せられた意外なアドバイスとは

まぁ,この質問自体がKazchari的にはナンセンス...ではある.
100kmも走れば,様々なものを観察できるし,自己と向き合うこともできる有意義な時間そして何より...自由だ.

この質問(?)に寄せられた回答が面白かった.

「あなたは退屈してみたほうが良いことがあるかもしれない」

「サイクリングは私が覚醒中に唯一スクリーンを見ていない時間です」

この2つには共通点がある.
デジタルデトックスの重要性だ.

我々は普段の生活において,睡眠以外の時間を埋めるためか,常にモニターを見続けている.

ここで思い出されるのが名作『1984』

1984 HDニューマスター版 [Blu-ray]

いわゆるディストピアがテーマ.
『時計じかけのオレンジ』のレビューを書いた時にも少し紹介した.

数十年ぶりシリーズ~『時計じかけのオレンジ』を観た

数十年前,初めて『1984』を観た時のインパクトは忘れられない.

舞台は近未来の全体主義国家.
人々は実在の怪しい“ビッグブラザー”と称される絶対権力者に支配され,常に監視されている.
この世界では,基本的にどこを向いても「テレスクリーン」と呼ばれるTVモニターが設置されている.

テレスクリーンからは,政府発信の映像や音声が常に流され続けており,勝手に電源を切ることはできない.
一方で監視カメラの機能もあり,国民の一挙手一投足,全ての情報が国家に送られている.

そこに抗う一般人の奮闘(?)を描く話...なのだが,これ以上ないくらいのバッドエンドは鳥肌.

余談だが,この作品をリスペクトした『未来世紀ブラジル』と内容がよくごっちゃになってしまう.

未来世紀ブラジル [Blu-ray]

こちらはビジュアル的にも,その狂気がパワーアップしている.
デ・ニーロも出ています.

さて,こんな常に監視されるモニターだらけの世界って嫌やなぁ...と思っていたけど,2023年現在,まさにこの世界が現実化している.
しかも,人々は自ら進んで膨大なコンテンツの消費に多大な時間を費やしている.

デジタルデトックス~無料快楽コンテンツの罠

非難・批判する気はない.
Kazchariの生活もかなりひどいものだ.

起床後,洗濯物を干しながらYouTube.
台所の洗い物をしながらYouTube.
仕事の半分はPCでデスクワーク.
帰宅後はブログ書き.
Prime Videoを観ながらZwift.
風呂上がりは大腿のマッサージをしながらYouTube.

絶賛依存中.

若い頃にインターネットという究極の娯楽がなくて,本当に良かったと思う.
”退屈”のあまり,海の向こう,山の向こうを想像し,気になり,実際に行ってみた(一面もある).

そして旅先では何もしない時間も尊い.

ダイビング旅では海外のリゾートに滞在する.
空き時間にビーチやプールサイドでリクライニングに寝そべりながら目を閉じる.
視覚でなく,肌で南国の太陽を感じる.

インプットもアウトプットもなし.
ひたすらインナースペースへ.

「幸福だ」という言葉が頭をよぎる(『太陽がいっぱい』か!)

デジタルだけに言及してしまっているが,デトックスには他者,つまり日々の人間関係も含まれるだろう.

ここ数年,新コロのせいで「ソロ◯◯」「一人◯◯」が流行った.

こういう言葉がわざわざ取り上げられるということは,ぼっち=マイナーという証なのだろう.
Kazchariの周辺でも「一人ではどこへも行けない」というヒトが老若男女問わず多数存在する.

Kazchariはぼっちが好きだが,人嫌いというわけではない.
たまーのグループライドやイベント参加は楽しいと思う.

秋の望岳台からのグループライド

冬のキトウシ・キャッスルライド

たまーの,”ノン・ぼっち”だから価値がある.

Kazchariの愛読書にリチャードパックの『イリュージョン』がある.

イリュージョン (集英社文庫)

名言のオンパレードで事あるごとに読み返している.

特に以下は「ぼっち」を考える上で重要.

「やりたいことだけをだな,やり続けていくと,類は友を呼ぶの法則に従って,俺達から何かを学ぼうと思う人達を引きつける,そして俺達もまたその人達から何かを学ばなくてはいけない」(p155より引用)

いやもう,掛け値なしに素晴らしい.
ここに「ぼっち」の本質がある.

ただし,この本は訳者の村上龍のクセっつーか,意訳&創作部分が前面に出すぎており,そこが批判されることもある.

Kazchariも気になったので,別の訳者の同パートを読んでみたら全く違っていてびっくり.

イリュージョン 悩める救世主の不思議な体験 (集英社文庫)

よくも悪くもこの新訳版は冗長というか,原文に忠実過ぎ?
ホンマは原著を読むのがええんやろうけど,結局は頭の中で日本語に訳してしまうしな.

話がだいぶそれてしまった.
ようするに「孤独と孤高は違う」という話でした.

あれやね,『ぼざろ』のぼっちとりょう先輩みたいなもんか.

ぼっち・ざ・ろっく!

さぁ,今度の週末,いやいやこれからも,どこへ行ってやろうか.

新年二日目の過ごし方

2023/1/2 Mon

噛めば噛むほど.

元旦の夜は早めに寝たためか,体内時計通り6時過ぎに起きてしまった.
期待をこめてカーテンを開けるとやや曇り.
うっすらと旭光が遠くに見える.外乗りに期待.

山に登るか,それとも少し遠いサウナにファット積んで出かけるか...と色々画策.

朝食後,いつもの冬用ライドウェアに着替える.
玄関の扉を開けると...吹雪だった.

「こらあかんわ」と雪かきにジョブチェン.
ご近所のみなさんも作業中.

ちーとも雪が収まらん.
雪かき無限ループに陥りそう.

外ライドを諦める.
しかし,トレーニングは行いたい.
レースが近いのだ.

第二回びえいスノーサイクルフェスティバル

そこで10時から,Zwiftのコース「Four Horsemen」にチャレンジ.
そう,正に”挑戦”なのだ.

https://support.zwift.com/ja/zwift-worlds-and-cycling-routes-rk3PMBUht#Watopiaより

距離:89.3km
獲得標高:2,112m

という,室内ライドなのにわけのわからん距離と獲得標高.
おまけに”途中”に「Alpe du Zwift」も含まれる極悪コース.

Kazchariも相当なZwifter(レベル53)だが,このコースはまだクリアしていなかった.
なにせ相当な時間とケツの痛みに耐える必要がある.
しかも,ちゃんとした厚パッドではなく冬チャリウェアの薄パッドビブを着用(さっき一度履いてしまったので).

結局,かなりの低速&休憩多めで5時間37分もかかってしまった.

その間,映画やらアニメを何本観たかなぁ.
そうそう,イチオシアニメの『サマータイムレンダ』を最終回(第25話)まで完走.

サマータイムレンダ

実に素晴らしい最終回だった.
クライマックス,ボスキャラとの戦闘はジョジョ並の頭脳戦.
タイムリープものでは最高傑作ちゃう?

他には『21ブリッジ』を鑑賞.

21ブリッジ

ブラックパンサー役で有名なチャドウィック・ボーズマンが主役刑事.
内容的にはとことん平凡.
意外なことが何も起こらないありきたりのプロットだった.
犯人とボーズマンの顔(ひげ面)が似ているので,全然区別がつかず,当初は義賊な話?と勝手に思っていた.

マンハッタン島にかかる橋の数から『21ブリッジ』と名付けられた題名だが,特に橋を使ったアクションやトリックがあるわけではない.
「原題は別やろ」と思ってたら同じだった.
何か深い意味があるのだろうか?

ご存じの方も多いと思われるが,ボーズマンは若くして病気で逝去されてしまった.合掌.

「Four Horsemen」はオマケを少し追加して100Kmオーバーで終了.

既に時刻は4時前.
漕ぎながらエナジージェルやお菓子で補給は行っていたものの,昼食時間を完全にロスト.

足の疲れはもちろんのこと,肩こりも相当だったので,近くの『御料乃湯』でサ活&夕食を摂ることに.

すっかりホームサウナ化している『御料乃湯』
中途半端な時間にも関わらず客多め.さすが三が日.
いつも通りサウナ3セットをこなすが,氷点下の外気浴はキツイ.3分が限度(それもどうかと思うが).
つまり”ととのい”が困難.
Kazchariの体質では,夏サウナの方が合っているかもしれん.

新コロ罹患時,保健所からもらったレトルトやらインスタントの保存食ばかり食ってたせいか,久々の『御料乃湯』メシ(唐揚げ定食)はむっちゃ美味かった.
まぁ,Zwift+サ活後という最強カロリー消費コンボ後なので,何食っても美味いはず.

帰宅しても時間はたっぷりある.

昨日観に行って以来,なぜか頭にモヤモヤが残る『アバ2』.

『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』を観てきた~3Dはいらん

どうしても気になるところがあって,無印『アバター』(2009)を十数年ぶりに観てみた.

アバター

はい.『アバ2』の数百倍面白かったです.

無印にあって『アバ2』にない大事な要素がある.

1)主人公の葛藤

『アバ2』では,かつて自分が人間だったことを忘れているのではないか,というくらいただの異星人.
よく考えたら,このテーマを作品から除外したら,タイトルの「アバター」っておかしくない?
確かに大佐の心変わりが,その”葛藤”にあたるのかもしれんが,それならそれで大佐側の事情(地球の状況も含め)を掘り下げるべき.

2)ビジュアルの意外性

前日のレビューにて『アバ2』唯一の美点と称した海の描写.
無印の,地球ではない異世界感満載だった森の描写に比べると,『2』の海は想像性が希薄というか,現実の海をそのままCGで再現しましたどまり.
だとしたら,CGじゃなくて本物を見れば良いわけで...と,ダイバーでもあるKazchariは思うわけですよ.

確かに深く潜れば潜るほど,水中は青く,やがて暗くなる.
色鮮やかなサンゴ類も赤色が吸収されてドス黒く目に映る.

水中写真に観る色とりどりの風景は大光量のフラッシュのおかげ.

海中散歩

スキューバダイビング,やめよっかな?

それにしても50インチの4Kテレビで観る無印『アバター』
とんでもなく画質がキレイ.
13年前には既にCG映画ってほぼ完成の域に達してたかもしれんな.

となると,やはり「映画は脚本」という言葉にいよいよ重みが増してくる.

『アバター』シリーズは残り3本.
パンドラのナビィ軍が一斉蜂起して宇宙船を拿捕.
地球に攻め込んで,人類を逆支配(こ,これは猿の軍...じゃなかった惑星?)
まさかと思うが,パンドラの神秘の力(キリ)で,地球の環境汚染を一掃して,共存して生きていく...とか,ありきたりのプロットで終わらせるんとちゃうやろな?(ありそうで怖い)

ダンシャリズム

2022/12/1 Thu

ココロの中に残るもの.

隔離期間中,家の中の整理を行った.
年末の大掃除を一ヶ月前倒しで実施した感がある.

まずは手を付けやすい衣類から.

Kazchariはほとんど服を買わない.
2,3年に1度程度.たいていユニクロだ(あのセルフレジは感動)

ただし,旅行先で見つけたTシャツは例外.
プライス高めだが,面白いデザインが多いのでついつい.

スーツ職場ではないので,お気に入りのTシャツを年中着ることになる.
結果,すぐに襟口が伸びたり,シミがとれなくなる.
そうなると,次は寝巻きへと進化(?).
Kazchariは中学生の頃から,Tシャツとトランクスで寝るスタイルである.

十分役目を果たした(ボロボロになった)それらを今回,ごそっと捨てた.
楽しかった思い出とともに...

オートバイ用革パンツも捨てた.

30年前にレーサーレプリカ(VFR)に乗っていた頃着用.
もう履くことはないのに,なぜか長期保管していた(あるある).
もちろん,伸縮性はないのでピチピチ.
今でも(なんとか)履ける,
いやチャリのおかげで履けるように復活した,とも言える.
でも捨てます.
体型が維持できているかどうかのバロメーター変わりになったかも?

着なくなったサイクルウェアも捨て...いや,これはもったいないので,オークションに出した.
某海外メーカーのホンモノ.
ジャージ,ビブ,ソックス,レッグウォーマー,グローブ,ネックゲーター,ウインドブレーカーのセットを洗濯および漂白後に出品.
¥5000で売れた.
サイクルウェアは古着でも意外に需要がある.

Kazchariはトイ・コレクターであった.

iPhone11 Pro

未開封品をオークションに.
開封し,ケースに展示中のモノも,箱やパーツは保管しているので,少しずつ処分していくつもり.
モノによっては定価以上の価格で落札される.

処分する理由?
最近は完成品よりプラモ作る方が楽しいから.
それに...多色整形,パーツの精密感のおかげでプラモの方が格段に出来が良い上に安い.

iPhone11 Pro 左がガンプラ,右がROBOT魂

つーことで積みプラは増えていく.
あれ? これだと断捨離にならない?

KazchariはG-SHOCKコレクターであった.

G-SHOCKとRC30~おっさんの夢

iPhone11 Pro

これまでも未使用品・電池切れ(ジャンク扱い)をオークションに出品.
残りも順次出品する予定.
古いモノでも需要があるのに驚き.

それにしても,G-SHOCKも高くなったなぁ...もほや高級時計.

処分する理由?
今では「Garmin INSTINCT」という究極完成時計しか使わないから.

GARMIN(ガーミン) Instinct 2/2S Dual Power Suica対応 タフネスアウトドア GPS ウォッチ 【日本正規品】

正確な時刻,頑丈,充電機能,ライフログ,心拍計,STRAVA連動.
Kazchariの欲しい機能は全てある.
文句のつけようがない.

どうしてこいつがCASIOから発売されなかったのか...
iPhoneを作れなかったSONY同様,Made in Japanの凋落を感じてしまう.

こいつが壊れても,次も「INSTINCT」を買います.

Kazchariはスキューバダイバーであった.

少し前,こんな記事を書いた.

スキューバダイビング,やめよっかな?

今回クローゼットの奥に仕舞い込んでいた各器材をチェック.

特にカメラ関連.
ハウジングやステーなど,見た目は問題ない.
ただ,各ボタンのOリング劣化などは実際に使ってみなければわからない.

ダイブコンピュータはしっかり電池切れ.
こいつの電池は特殊かつ,水没検査を行わなければ安心して使えない.
費用がかかる.

買ったは良いが使っていない水中ライトもあった.
Cのせいで潜りに行けなくなったからだ.

サブのコンデジ用ハウジングをオークションに出そうか.
新品のOリング付けて.

主機である「OLYMPUS OM-D E-M1」用の撮影機材はまだ...処分の決心がつかない.
どこかに未練がある.
これを売ることは,ダイビング趣味をやめることに等しい.

OLYMPUS TG-5

ヨメさんの方は,とっくにダイビング器材の処分を決めたらしい.

さて,たったこれだけの作業で,部屋が多少スッキリした.
片付けでドーパミンが出まくる人のキモチが,ほんの少しわかる気がした.

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ

さて,同じくC療養中の娘はもっと大胆.

今夏まで行っていたバレエ関連グッズをばっさり.

教科書・参考書をばっさり.

その他,コミック,書籍,雑貨など少しでも不要と判断したモノをばっさり.

実に潔い.

いわゆるサバサバ系の性格なのだろうか?
それともこれがイマドキの若者?
「所有」よりも,楽しさの「シェア」に価値を置いているように思われる.

書籍に関して言えば,Kazchariもかなり処分してきた.

Book-OFFに持っていっても全然値がつかないし,よほどの稀少本でなければオークションでもなかなか落札されない.
廃品回収の日にまとめて出してきた.

結果,家にある本がかなり減った...いや違う.
かなり以前から,書籍の“所有”をやめているのだ.

気になる本は図書館で借りる.
もし,図書館にないのなら諦める.
買うという行動にはならなくなった.

もうひとつはKindleへの移行.
マンガや雑誌はほぼこっち.
電子書籍はあくまで保存されているデータを読む権利がある,ということ.

厳密には“所有”ではない.

ただし,その内容は脳内(ココロ)にある(完全ではないけど).

「本棚を見れば,その家の主がどういう人物かはだいたいわかる」と言われたのも,昔話になるかもしれない

Kazchari家ではダイニングテーブルのすぐ横に本棚を設置している.
処分を免れた書籍が並んでおり,気軽に手に取れるようになっている.

iPhone11 Pro

あらためて見ると旅関連の本ばかり.

ヨメさん曰く,息子が時々手にとって眺めていることがあるそうな.

ある本をきっかけに未知の世界や,自己の認識外の思想に思いをはせるようになり,そして行動する,となれば...楽しいかも.

今回のような断捨離で,書籍まで全て処分してしまうと,子供のそうした機会を奪ってしまうことにもなりかねないな,とも思う.

そやけど...何もない部屋にも憧れるぅ!

つーことで,昨日とは打って変わって雪に覆われた旭川.

例年と異なり,一度も溶けることなく根雪になると思われる.

iPhone11 Pro

スキューバダイビング,やめよっかな?

2022/11/19 Sat

既にここ3年ほど潜っていないわけだが.

OLYMPUS STYLUS XZ-2 / Indonesia Manado

ブログの自己紹介文に「時々ダイビング」と書いてはいるものの,新コロのせいでここ数年全く潜れていない.

現状,2019年12月の「ラジャアンパット・ダイビングクルーズ」で潜ったのが最後.
既に十分すぎるブランクである.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

さすがにここまで潜らない期間が長くなると,「妖怪モウイイヤ」が頭をもたげつつある.

金はかかるし,機材は重いしオーバーホール必須だし,潜るまでの過程が面倒くさいし,危険だし,自由度低いし,天候・海況に左右されるし,コスパ,タイパ的に超最悪な趣味.それがダイビング.

では,なぜ続けてきたのか?

1) 海が好き

やはり,沈むのでもなく浮かぶのではない(中性浮力),あの非日常感は病みつきになる.
地球上で無重力を体験できるのはスキューバのみ(例外的に飛行機による無重力体験ツアーもあるけど).
水中の魚,甲殻類も,デザイン的に神様の最高傑作だらけ.
カラフルで美しくて危険で...異形.

OLYMPUS E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Komodo
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Lembeh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Indonesia Komodo
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Indonesia Lembeh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Lembeh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Lembeh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Lembeh

2) 旅が好き

海中だけではない.
南の島のビーチの美しさたるや...
これはモニターでは絶対に伝わらない.
アフターの地上散策やアクティビティも楽しい.
特に島には独特の文化がある.

OLYMPUS E-5 / Zuiko ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD / Maldives
OLYMPUS E-5 / Zuiko ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD / Maldives
OLYMPUS E-5 / Zuiko ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD / Maldives
OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye / Maldives
OLYMPUS E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 / 波照間島
OLYMPUS TG-5 / 西表島

3) 写真が好き

マクロから広角まで,地上では決して撮れない写真が撮れる.
真っ青もしくは真っ暗な水中が,ライトやストロボで照らされることによって,極彩色の別世界に変わる.これに気づけるのは水中フォトグラファーだけの特権.

一方,人工の光で照らさないと,雑誌で見るような鮮やかな風景を見ることはできない,という矛盾も...

OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Lembrh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Lembeh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Manado
OLYMPUS E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Ko Tao
OLYMPUS E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Komodo
OLYMPUS E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Ko Tao

そんなKazchariがライセンスを取ったのは2003年.

青年海外協力隊員としてジャマイカに赴任中の時である.

援助される国=途上国という印象もあるかもしれないが,中米,特にカリブ諸国は,そこまで経済的に困窮しているわけではない.
なのに莫大な国費を使って援助が行われる理由は...(おっと,誰か来たようだ)

ジャマイカの場合,ボーキサイト,コーヒーなどの輸出資源もあるが,何より観光がメイン産業.

海岸沿いには立派なリゾートホテルが立ち並んでいる.
有名なビーチにオーチョ・リオス,モンテゴベイ,ネグリルなどがある.

アメリカ人にとっての“沖縄”的ポジション.

また,カリブ地域のリゾートホテルは宿泊代に食事代や各種アクティビティ代が全て含まれているオールインクルーシブ・システムが有名.

任期中の隊員は居住者扱いとなり,これらのホテルも格安の現地人価格で利用できた.

このオールインクルーシブにはダイビングも含まれる.
ならばライセンス取って潜らないと損(Cカード取得代は別料金).
結局,滞在中にボートダイビングが可能となるアドバンスまで取得した.

2年間の任期を終え,2004年に帰国した後も,すぐに再就職はせず,ヨメさんと地球一周の旅に出かけた.

ここぞとばかりに,日本から遠くてめったに行けないポイントに潜った.

3ヶ月後に帰国して旭川に移住.
そして翌年のGW,初めて日本,石垣島で潜った.

いやいや,この時はマジで驚いた.

器材セッテイングサポート(お姫様ダイブと言われる)から始まって,懇切丁寧なブリーフィング,もしくは徹底した安全確認など,ゲストを楽しませること,およびリスク管理を含めたサービスが徹底的に行き届いていた”海外”

それと異なり,日本のショップの厳しいこと,厳しいこと.

バディとは名ばかりで,基本的にセルフチェック.
かつ,もたもたしていたら怒られる.

潜航できないゲストがいると,ガイドはその人にかかりきりで,先に潜った人間は船の下で延々と待たされる(だいたい45分ほどで浮上しなければならない).

海からボートに上がるときに,少しでもふらついたら,「何してんの!」と怒鳴られたことは今でもはっきり覚えている.

まぁ,そのショップ(もしくは担当ガイド)が,たまたまヒドかっただけかもしれないが,先に海外でのサービスを知っていると,ものすごく違和感があった.

そう,日本の場合,趣味ですら“道”なのである.

まさに「ダイビング道」

レジャーではなく,極めないといけないらしい(ロードガチ勢も似たようなもんか).真面目な国民性の負の側面やな.

さて,上記のエピソードもあり,長期休暇には国内より海外で潜ることがほとんどになった.

そしてすっかりガチダイバー...というより,ガチ水中フォトグラファーへと進化(いや,壊れた).

OLYMPUS TG-4  超重い

最終段階(フル一眼)一歩手前で留まっていただけマシ,とも言える(いえ,既におかしいです).

そして2020年初頭からの新コロ流行.

海外どころか,国内移動の制限も始まった.

ダイビング雑誌は相次いで休刊.
そらそうだ.記事にならない.

現在,なんだかんだで世界的には新コロは落ち着きつつあり,閉鎖していたリゾート施設も行けるようになりつつあるらしい.

Kazchariが登録しているダイビング系メルマガにも,ちょこちょことツアー情報が入ってくるようになった.

しかし,行かない理由を数えつつある.

1)料金が異常

例えば全ダイバーのあこがれガラパゴス.

https://www.club-azul.com/tour/53448

なんじゃこりゃあ! 空港税,国内移動費,燃料サーチャージ,ボートクルーへのチップ代など諸経費は別途である.

ハイエンドのカーボンロード買えるやん!(←おい)

確かに元々高額なツアーではあるが,ここまでではなかったような...

いやいや驚いた.
完全に富裕層の趣味(元々そういう側面はあったけど).

こ,これは極端すぎるか.

では,近場のフィリピンは?
もし新コロが流行らなかったら,次に考えていたのがここ.

https://www.club-azul.com/tour/55790

うげっ.5DV,夕食なし,器材レンタルなしでこの値段...

で,では国内は?

https://www.club-azul.com/tour/56422

4DVでこれかぁ...以前の2倍以上.

2)目の異常

いえ,病気とかじゃなくて老眼...
ここ数年で一気に進んだ.
もうマクロ写真のピント合わせは無理.

3)カメラ機材

何よりパーツの劣化が心配.
ハウジングやライトのパッキン,大丈夫やろか?
ただでさえ,精密機械にとって過酷な環境での運用.
使い続けていえれば,小さい不具合に気付けるが,3年も放置だと一気に水没しそう.

カメラだけじゃなくてBCやダイコンもヤバイけど.

機材が重すぎる?
では,こいつはどうだ.

最新iPhoneで水中撮影、音楽、通話可能!ダイビングの楽しさが格段に上がる画期的なスマホ用ハウジングとは?

陸上同様,水中写真もiPhoneに侵食されるかもしれんな.

とかなんとか言っているが,今回,ダイビングをネタにするために,昔の写真を検索したけど,やっぱいいね.
なんだかんだで一番好きな被写体は水中の生き物や風景やね.

新コロがさらに落ち着き,料金や飛行機代が落ち着けば,ダイビング趣味も復活するかもしれん.

そういや海外からの帰国時の隔離免除ってワクチン3回だっけ?

ありゃ? Kazchariは2回しか接種してへんわ.
あかんわ.

OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 / Lembeh

しかおい小麦グラベル+おまけのライド(その2)

2022/7/30 Sat

水の人.

iPhone11 Pro

(前回のあらすじ)
「しかおい小麦グラベルライド」を無事に終えたKazchari.
だがしかし,せっかくの遠征ライド.
ここで終わらせるのはもったいない.
エネルギーもまだまだ残存.
ゆえに午後からのおかわりライドを決める.

ファットなしかおい夕食散策ライド

しかおい小麦グラベル+おまけライド(その1)

楽しいライドではあったが,正直自分のペースでは走れなかったのも事実.
もちろん「自由に停まって写真を撮ってもいいですよ」とは言われていたが,それでもね.
グループライドである以上「待たせてはならん」と気を遣ってしまう.

数カ所撮りなおしたい場所があったので,コースの逆走をまず考えた.
そう,今からプラベートなソロライドが始まるのだ.

iPhone11 Pro

まずは先程通ったばかりの公園の奥へ.
表示を見ると「交差橋台跡」とある.何それ?
早速コースを逸脱.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

おおっ,めっちゃいい雰囲気.
説明看板もあり.誰がここまで見に来るのだろう?と思わないでもない.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

ぐるっと回って,先程入った川に再度侵入して渡る.
対岸もグラベルが続いていた.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro ここで通行止めと言われても
iPhone11 Pro

残念ながら途中行き止まり.
少し戻って道道に出る.
こうして迷うのも悪くない.
寄り道が楽しくて,早々に指定コースの逆走プランを諦める.

それに...腹が減った.
えっ? さっき食べてなかったっけ?
すいません.とてもじゃあないが,カロリー足りません.

一旦,道の駅前のセイコマに戻り,おにぎりと紙コップからあげ,サイダーを注入 ⇒ 元気が出た.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

このセイコマ,何度目の利用だ?
食事後,いったんクルマに戻る.
ウインドブレーカーやモバイルバッテリなど,もう使わなそうな装備を置いていく.

日差しは強い.
少し休憩をと思い,ハスラーのバックドアを開け,チェアを展開し座りこむ.
あーあかん,眠気が...

♪チャラララ ラッチャッチャッチャ~

30分ほどうたた寝.
さぁ,どこに行く?
幸い,クルマには「ツーリングマップル」を積んである.

ツーリングマップル 北海道

近場でグラベルでぇ,行ったことがなくてぇ,楽しめそうなところはぁ...で検討.

「十勝牧場展望台」が目にとまる.
ここから片道約20km.えーんでないの.

ボトルに水を詰めて出発.
完全舗装の幹線道道133号をTTポジションで爆走.

やがてGoogle先生ご指摘の左折ポイント(牧場への入口)が表れる.
あれ? 通行止めやん!
新コロのせい?
えー,ここまで来て戻るんかーい!?

なんとか抜け道はないかと少し先へ進む.
すると,ちゃんと展望台へ続く道を発見.
さすがGoogle先生,時々オレたちに試練を与えてくるぜっ!

右折左折を繰り返し,やがて結構荒れたグラベルに.
それでも土曜日のせいかクルマも多め.
砂煙がすごい.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

最後の激坂を必死に登る.
ようやくたどり着いた展望台は...思ってたよりもしょぼかった.
展望が開けているのはせいぜい270°ぐらい.
そらそうだ.
標高はそれほど高くない.

iPhone11 Pro

観光客も多く,落ち着ける雰囲気ではないので,そそくさと下山.

iPhone11 Pro

途中,樹の下に集まる馬の群れを見た.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

ヤツらも暑いのだ.

道道に出たが,同じ道で帰るのは面白くない.
よって別ルートで.

iPhone11 Pro

ふと入った然別川沿いのグラベルを走っているうちは良かったが...

iPhone11 Pro

道道に出てからは,これがまぁ...永遠にアップダウンが続くかの様.

暑さに加え,午前中のライドも含めた疲労がどっとやってきた.
ボトルの水もやばい.
店も自販機もない.
意識がぼーっとしてきた.

そこに突如現れる,とある工場の入口にある自販機.
これは神の助けか!

iPhone11 Pro

冷え冷えのDAKARAをゴクゴクキメてると,向こうからつなぎを着た若い女性たちが,ゾロゾロと帰ってくる.
あっ,怪しい者じゃないんだからね! ⇒ ちゃんと挨拶した.

iPhone11 Pro

復活したKazchari,ベースキャンプたる道の駅「しかおい」に帰還.

いやぁ走った走った.
午前中と合わせ100km越え.
先日の旭川といい,ファットでのロングライドが続く.
今日も良いトレーニングになった.

ファットな100kmサイクリングin旭川

それにしても,改めて舗装路巡行におけるTTバーの威力を再確認.
これは来るべき「オホーツク1300」でも採用決定.

『オホーツク1300』に向けての準備(その1)

Domaneには現状カーボン製TTバーを装着しているが,ポジション的にはファットに付けてるこちらのアルミ製の方が良いね.重いけど. ⇒ 移植決定.

RXL SL 自転車のハンドル ttバイク ハンドル ttハンドル カーボン TTハンドル

LOOKGOU 自転車ストレートタイプ クリップオンバー エアロバー トライアスロンバー

さぁ,バナナを食べて元気100倍.
お次のトレーニングは...スイムだ!
事前情報で,この道の駅には町営の温泉プールが併設されていることは知っていた.そのため,今回は海パンも持参しているのだ.

着替えやら何やらをバッグに詰め込み,いざ健康プールへ
町外者¥320である.安い!

iPhone11 Pro

想像以上に広くてキレイなのにびっくり.
25mプール,流れるプール,幼児用プールの他,ジャグジーまである!
何より利用者が少なくてほぼ貸し切り状態.

事前のシャワーでしっかりと汗とドロを流す.
そして軽く100mほど泳ぐ...なんだこの快感は.

思えばKazchariはダイバーであった.
毎年海外のリゾート地に潜りに行っていたものだが,新コロのおかげでここ2年ほどご無沙汰.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

海とプールとの違いこそあれ,カラダが水を,いや,この浮遊感を欲していたのは間違いない.気持ちよさに泣けてきた.

そして思わぬ副次効果も...平泳ぎで1kmほど泳いでいるうちに,なんと持病の頸・肩こりが明らかに改善したのだ.
意図せず,流行りの「肩甲骨はがし」していたのかもしれん(知らんけど).

前日のサウナと言い,チャリイベント以外の健康的な新発見が多々ある遠征やな.
「同じことをくりかえすくらいなら,〇んでしまえ」...と岡本太郎も言っていた.

50分ごとに休憩があるのが公共プールっぽい(なつかしい).

一点後悔したのは,せっけんとシャンプーを持ち込むのを忘れたこと.
シャワールームにはしっかりと「ここではせっけんとシャンプー使えます」とある.ジャグジーもあるし,完璧に風呂替わりになる.

プールを出るころにはすっかり日も暮れていた.
腹も減ったし,さぁ夕食だ.

昨夜行った「しかおい亭」の別メニューを試してみたかったのだが,残念ながら今夜はすでに営業を終了していた.
そこで別の店へ.

iPhone11 Pro

店名からして爆盛り系?と思ったが,普通の量だった.

iPhone11 Pro 美味い

ご主人は店の前に停めたファットバイクに興味津々.
値段や車重,ギアの枚数などエラく深いところまで質問攻めにあう.
かと言って,ガチ勢というわけでもない.
あーお客さんと話すのが好きなのだろう.いい人だ.

帰り,いつものセイコマへ.
アルコールを手に取るかどうか迷う.
そう,せっかくの遠征.
明日もハードなライドを計画中.
やはりここはプロテイン.
今夜は少しでも筋肉を休めるのだぁー!

深い眠りにつくのは,素敵に生きた刻だけ...ならば今夜は?(続く)

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』を観た~いろいろトッピング

2022/4/14 Thu

久々に潜りてぇ.

ここ数年,海外旅行に行けていない.
言うまでもなく新コロのせいである.

一応,既に渡航は可能.
ただし3回のワクチン,自主隔離など手続きが色々と面倒(国ごとに異なる).
さすがに減客による経済的損失に耐えかねたのか,アジア各国はこれらの手続きを緩和し,開国へと方針転換しつつあるようだ.

日本はちょうど桜の季節.
外国人にとって一番魅力的なシーズンだったらしい.
観光業界にとっては完全なる機会損失.
誰がそうさせているのか?
「何も起きないことが最良」「事後の責任者不在」という日本人のメンタリティのせいか?

Kazchariは,新コロ前はほぼ毎年海外旅行に出かけていた.
その主な目的はスキューバ・ダイビングである.
目的がはっきりしている以上,現地で自力移動しつつ,あれこれ手配するのは面倒なので,パッケージツアーで参加していた.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

旅の回顧録~2015年のコ・タオ

おっと,今日のネタは旅行記ではなく映画評だった.
先日Amazon Prime Videoにて『海底47m 古代マヤの死の迷宮(原題:47 Meters Down: Uncaged)』(2019 米英合作)を観た.

海底47m 古代マヤの死の迷宮(字幕版)

この作品は2017年公開の『海底47m』の続編らしいが,ストーリーのつながりは全くない.Kazchariは前作も視聴済み.

海底47m [Blu-ray]

うろ覚えだが「サメ観察のケージダイブ中,トラブルでケーブルが切れ,海底47mに着底.酸素が減る中,そこからの脱出を試みるが...」みたいな話だった.

ダイビングがらみのパニック映画と言えば,『オープン・ウォーター』も有名.

オープン・ウォーター [DVD]

これらは全て一大ジャンル「サメ映画」の亜流.
一般大衆には「海でパニック=サメに襲われる」が完全に刷り込まれている.
おかげで,ダイビングが趣味と言うと,必ず「サメは大丈夫?」と聞かれるハメになる.

つーことで,前置きが長くなったがやっと『海底47m 古代マヤの死の迷宮』の感想である.

以下,ネタバレ.

舞台はメキシコ・ユカタン半島.

まずオープニングが面白い.
主人公はいじめられっ子転校生のミア
プールに突き落とされ,ゆっくりと沈んでいくシーンをプール(水中)側から撮っている.
ミアには姉のサーシャがいるが,なぜか黒人.
両親が連れ子ありで再婚したという設定で,どうやらサーシャは愚鈍なミアにイラついている.(伏線,伏線

父の仕事は海底遺跡の調査.
忙しくてなかなか娘たちにかまってやれない.
今回も週末の約束を守れず,ミアとサーシャに「グラスボートによるサメ見学に行ってきたら」とすすめる.
あまり乗り気でない二人だが渋々行くことにする.
翌日港でボートを待っていると,サーシャの友人,アレクサニコールがクルマで乗りつけ「もっと面白い所に行こうぜぃ!」と二人を誘う.

Wikipediaで確認して驚いたのだが,なんと,サーシャはジェイミー・フォックス,ニコールはシルベスター・スタローンの娘!(大スターの娘にとんでもない仕打ち!).

4人はとあるセノーテの入り口へ.
父親の調査対象現場のようだ.

セノーテとは,ユカタン半島にある浸食によって陥没した穴に地下水が溜まった泉のこと.
深部では別のセノーテとつながっている.

劇中の女の子たちみたいに泉でちゃぷちゃぷも悪くないが,やはりここはタンク背負って洞窟ダイビングでしょう.

https://www.divenavi.com/cancun_cozumel/より

流れがないので透明度抜群.
水底から穴を見上げると光のシャワーが美しい.
淡水と海水でくっきりと層が分かれており,そこで視覚トリックが起きたりする.

Kazchariも2004年に潜った.
まだ水中カメラを持っていなかったので水中の記録はないが,記憶にはしっかり残っている.

さて,本編に戻る.
父親が残していたダイビング用具を勝手に借りて,4人で海底遺跡探検に向かおうという流れになる.
マイク付きのマスクが人数分用意されているが,なぜかフィンは置いてない.
砂の巻き上げ防止? 水中で進まんぞ.

その後潜航し,水中シーンになるが,セノーテダイブの美しさを見せることはない.
本来存在しない彫像や,サメの模型(CG?)を登場させる都合上,撮影はプールセットなのだろうか.

まぁ,その後はお約束.
ちょっとしたミスから遺跡を破壊してしまい,帰る道が塞がるわ,どこからともなく現れた盲目のホホジロザメに襲われパニックになり,エア残量に悩まされる”いつもの”展開となる.

もちろん最終的に登場人物のほとんどが死んでしまうのだが,セリフや構図(配置)から実にわかりやすく死亡フラグが立つ.
サスペンス映画は主人公たちが「助かった!」とホッとした瞬間が危ない,という正に王道展開.
そういう意味で安心・安定感のある脚本だ.
とは言え...エア保ちすぎでは?

修羅場をくぐり抜け,”覚悟”したヒロイン,最期はサメに(なぜか)甘咬みされている姉を助ける.
武器は発煙弾? あれが水中で当たって効果あるのか?
おまけに自分も甘咬みされるが,無事脱出のハッピーエンド.

いじめっ子の前で食い殺されるバットエンドになるかと,一瞬思った.

つーか,あの盲目のサメはどこから現れたんや? しかも複数.
なぜお父さん達はこれまで襲われなかった?

などなどツッコミどころもあるが,まぁまぁ面白い映画でした.
残念ながらセノーテダイビングの絶景風景は皆無なので,宣伝にはならん.
ラストバトルは海の色からして,カリブ海っぽかったけどな.

最期にメキシコの治安について.
ユアン・マクレガーの南北アメリカ大陸縦断ツーリング『LONG WAY UP』では,やたらメキシコの治安の悪さが強調されてたなぁ.

『LONG WAY UP』の感想(その6)「メキシコ&USA編」

メキシコシティやグアテマラとの国境地帯(チアパス州)とか,どんだけ無法地帯扱い.昔はやたら暑いだけで危ない雰囲気はなかったけどな.

今も昔もユカタン半島,つまりマヤ文化圏は別格.
平和な世界やった(2004年の情報).
カンクンは都会過ぎてスルーしたけど,コスメルイスラ・ムヘーレス,そしてセノーテがあるプラヤ・デル・カルメン...何もかもみな懐かしい.

Nikon Coolpix950 / 2004年4月13日撮影 一応リュックは前抱え(中南米旅の基本)

あれ? 結局旅の話になってしまったよ.

『FASTEST』を観て~VRは普及するのか?

2022/2/13 Sun

脳だけで生きていける?

Zwiftの友,Amazon Prime Video.
先日,GPライダー,バレンティーノ・ロッシの自伝的映画『FASTEST』を観た.

FASTEST [Blu-ray]

長年第一線で活躍していたロッシも2021年,ついに引退.
若いと思ってたけど,もう42歳か.
ロードレースで言うところのペテル・サガンとイメージかぶるのはKazchariだけだろうか?
ともにスーパースターであるのは間違いない.

とは言え,毎年全ステージを食い入るように観戦している自転車の「グラン・ツール」に比べると,それほど熱心にMotoGPを追いかけているわけではない.

Kazchariが最もオートバイにハマっていたのは80年後半から90年初め.
その頃の最高峰と言えば「2st/500cc」やね.

エディ・ローソン,ウェイン・レイニー,ワイン・ガードナー,ケビン・シュワンツ,ランディ・マモラ,ロン・ハスラム,サロン兄弟とか.

弱ペダ並にキャラが濃い.何もかもみな懐かしい.
そういやTECH21カラーのYZFに乗った平忠彦の8耐を観るために鈴鹿まで行ったなぁ.ひたすら暑かった.

2018年,パプアニューギニアのワリンディにダイビングしに行った時,バディだったオーストラリア人がバイク・エンスー(死語)で,Kazchariが先ほどのレーサーの名前を出す度に大喜びしてた.

「Kaz! シドニーに来たら是非寄ってくれ.うちの家は広いぞ.一緒にツーリングに行こう!」と誘われている.

現在もSNSでのつながりはあるが,いつ行けるやら...

さて,『FASTEST』に話を戻す.
この映画の公開は2011年.
ちょうど,小型オンボードカメラの黎明期(GoPro HERO3の発売は2012年).
この映像でも車載動画シーンがある.
まだまだ解像度や構図はイマイチなれど,時速300kmを越える世界を少しだけ感じることはできる.

バイクレースと言えば肘スリバンク(この時代はまだ角度が甘い)と転倒がつきもの.
Kazchariもスマートトレーナーという固定型に乗っての鑑賞だったから良かったものの,3本ローラーだと”つられ転倒”が起きてたかも.

実際,『アメイジング・スパイダーマン』を観ながらの3本ローラーはヤバかった.

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とまぁ,明らかに身体の外部に映し出された虚像にさえ,脳が騙されて身体が反応してしまう.
これ,仮想空間,VRゴーグルがもっと普及したらどうなるんやろ?

最初に一般化(?)したのはPS4の拡張機器だったかな?(いや,任天堂のバーチャルボーイ?)

VRはいつから普及が始まった?仮想現実の歴史を紐解く

Kazchari家にこの手のハードはない.
いや「Wii」はあったか? あれもVRっちゃあVR.

こないだ呼んだ『スピリチュアルズ「わたし」の謎』にも,VRゴーグルを付け,高層ビル間に渡した板を歩くというアトラクションが紹介されていた.
あまりにリアルなため,一人で歩かせると認知的に”危険”なので,かならず両サイドにアシスタントを配置するらしい.

橘玲『スピリチュアルズ「わたし」の謎』~サイコパスは誤解

スピリチュアルズ 「わたし」の謎

しかし,「脳がない生物はたくさんいるが,脳だけの生物はいない」のも事実.
やはり肉体感覚は大事やな.

少々記憶があいまいだが,何かの記事で「VR内で積み木を学んだ子供は,リアルな積み木ができない」と読んだことがある.
つまり,視覚入力情報を受け,処理してからの出力は本来であれば,自分の手で形・重さ・質感のある積み木を触らなければならない.
しかし,それが「ボタンの操作」に置き換わってしまうと,認知の発達を促さないということなのだろう.

ただし,VR,そして周囲の状況を完全にカットするゴーグルの進化は否定できない.
何らかの事情によりとある場所ら移動できない人にとって,この技術は朗報.
もはや娯楽の域を越えて,スマホ並の必須機器として普及していくのだろう.

エレコム VRゴーグル スタンダードタイプ リモコンセット ブラック VRG-M02RBK

今,ざっくりとAmazonで調べたけど,もうこんなに安くなってるねんな.
知らなかった.
これだけ安いと「一つ試してみるか」という気持ちにもなるなぁ.これこそヤバい.

まぁ,どれだけ普及しようとも,使うか使わないかは個人の自由.
でも,こいつはひょっとすると人生最後の「尊厳死マシン」として使えるようになるかも.
自分の望む風景を観ながら,安らかに逝けるならそれも悪くないかも.

そうそう,最後にバイクレースと言えば『マン島TT』が一番ぶっとんでて”面白い”と思う.
言わずと知れた世界最凶の公道レース.

VRうんぬんは抜きでも,そのレース映像を観るだけでもとんでもない.

石の壁が続く,とんでもなく狭い街中や,アップダウンの激しい丘陵コースを走る360kmのレースの優勝タイムが,最近では1時間40分ほどである.え?