台湾一周(環島)ライド Day10 花蓮の休息

2024/3/26 Tue

第3部スタート

OLYMPUS TG-5

晴れ.温度:25 ℃,湿度:73%,体感温度:27 ℃,風速:6.4km/時,風向:ENE

前回はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day9 池上~花蓮(その2)

昨日のGoggle(スタンド名:ザ・マップ)との戦いによるキズを癒すべく,今日は完全休息日とする.

元々花蓮(Huālián)には連泊する予定.
その際,余裕があったら太魯閣ライドを考えていた.
日本を出る前には「台湾KOM?ふむ.余裕があったら登りたいなぁ」とかなんとかほざいていた気もするが気のせいでしょう.

さらに本日は午後から雨予報.
とても走る気にならん(軟弱軟弱ぅ)
太魯閣は台湾再訪時の愉しみにとっておこう.

で,起床後まず行うことがあった.
明日の宜蘭行きサイクルトレインの予約である.

これまた当初は「シン・台湾一周」たるデンジャラスな崖沿い走行も検討したが,太魯閣アタックともどもやんぺ.
それに自走一周ルートは雨後のがけ崩れが最も懸念されるとのこと.

こらあかんわ.

「うむ.サイクルトレインに乗るのもいい経験だ」と自分を納得させる.

で,Pikaさんの情報を元にネットで予約,購入を試みる.
なんか色々なサイトにリンクがあってよくわからん.
日本語対応のところで列車と時間をチェック.

どうやら花蓮を14時半発の自強号=サイクルトレインであれば輪行袋は不要のようだ.
残り座席は10席とある.
余裕あるのかないのかもわからん.
ややこしい手続きを経てようやく決済場面へ.

クレカ払いしたところ,なんと悪夢の二段認証だった.
日本の携帯電話番号にコードが送られてしまった!(海外旅行あるある)
台湾eSIMにしているので確認できないのだッ! ピンチ!

仕方がないので予約番号を持って直接駅に乗り込むとする.
幸いこの宿から徒歩5分.ここにして大正解.

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窓口でパスポートと携帯に保存したQRコードでクレカ決済無事完了.
なんとかクリア.
こういう手間ヒマも個人旅行の醍醐味やな.正にリアルRPG.
念のため,輪行袋についても確認 ⇒ 不要との返事.

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ふう...ようやく朝の大仕事を終えて一安心.
駅周辺を散歩.
「自行車」関連の表示をやたらに見かける.
台湾の中でも1,2を争うチャリ天国なんやろな.ここ花蓮は.

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次は朝飯.
セブンで菓子パンとバナナとコーヒー.
ホンマ,とことんグルメしないヤツ.

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イートイン席のすぐそばに雑誌ラックがあった.
漢字だらけだが馴染みのある表紙のデザイン.

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金と健康と芸能界.
いずこの世界も庶民の興味は共通のようだ.

今日も日差しが強い.
あれ?雨予報はどこに行った?

宿に戻ってチャリで出かける準備.
念のためパニアの中にはレインウェアを入れておく.これが正解だった.

正解といえばやはり片面フラペのSPD.

シマノ(SHIMANO) ペダル(SPD) PD-EH500 トレッキング 片面SPD/片面フラット SM-SH56クリート付属 EPDEH500

高雄での休息日に続き大活躍.
もちろん足元はサンダルだ.

ヘルメットもちゃんと着用.
台湾人も日本人と同様にガチ勢以外着用していない模様.
こちらも努力義務なのか?

特に目的地も決めていない.
とりあえず海岸沿いに向かう.

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走り始めは晴れていたが,海岸に着く頃にはすっかり怪しい天気に...

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『歩き方』によると晴れの日はサイコーに海が美しいらしい.

D10 地球の歩き方 台湾 2023~2024

こんな時はココロの目で見ましょう.

ここにも「自行車専用道」表示.いや,クルマは通れんでしょう.
あっ,バイクか.

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好きな構図.
さすがに泳いでいる人はいない.

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高雄に比べるとおとなしいが,ここもアート爆発.
イミフなオブジェが多数.いや,こいつはブランコ付きで実用性あり.

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一刻の愛車「SURLY TOURING BIKE」
オレンジ色のニクイヤツ.
昨日のジャングルでの激闘を始め,ホンマよく走ってくれる.

普段使いのMyサドル持参の効果も大きいと思うが,クロモリバイクは想像以上に乗りやすかった.
日本一周やら世界一周する長距離チャリダーがこぞってクロモリを推薦するのもわかる.

長旅で何より心配なのがメカトラ.
こいつもレンタルバイクとして使い倒されているはずなのに,実に調子が良い.
結局,旅の最後までパンクもなく,完全にノートラブルだった.

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ゆるポタ続行.
これはトーチカ? いつの時代のものだろう?

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アート爆発してますね.
少々モアイ的.こういうのも数千年後には謎の遺跡化するのだろうか.

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そうこうしているうちに雨がぱらついてきた.
さらには風も.
逃げ惑う人々.

Kazchariもあわてて天幕(?)内に逃げ込む.

ところが,この風はヤシの木を見ればわかるように横殴り.
こんなオープンな場所では雨風は防げない.
柱の陰やトイレに潜む.完璧に不審者である.

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いつまで経っても雨がやみそうにない.
覚悟を決めて,レインウェアを着用.
パニアにもカバーをかける.

思えば,この旅は天候に恵まれている.
2週間の旅でレインウェアを着たのは2回のみ.
しかも1度目は半日だけ.今日の2度目は休息日である.

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本降りになった.
上の写真の場所にて変なデザインの建物をみながらしばし雨宿り.

ホンマ,無理して太魯閣に行かなくて良かった.シャレになってなかった.

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止みそうにないので,意を決して豪雨の道路に飛び出す.

台湾人ドライバーの運転は酷いとよく言われるが,そうでもない.
クルマと二輪のレーンが完全に分かれてるので事故の確率は日本より低いのではとさえ思ってしまう.

びしゃびしゃの状態で宿に帰還.

めったにいない宿の主人と遭遇したので「タオルを貸して」と頼むと「持ってないのか?」とまさかの返事.
「小さいのしかない」と答えると渋々と出してきた.
うむ.ここはマイナスポイント.
ずぶ濡れの客のリクエストにそれはないやろ.ムカ.

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ここが連泊したホワリエン バーズ ハウス ホステル (Hualien Bird’s House Hostel)のシングルルーム.
ベッドの置き方(はめ込み方)が斬新.

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シャワーを浴びて一息つく.
「Amazon Prime」やら「YouTube」を見ながら時間をつぶす.

旅を開始してから10日後にして,”日常”が戻ってきた感.
これまた完全個人旅の醍醐味やな.
何をするのも自分で決められる.

ゴロゴロしていても腹が減る.
サイクリストの基礎代謝は半端ないのだ.
相変わらず外は雨.
宿の人に傘を借りて出かける.今度はニコ.

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昨日,夕食を食べた店と同じ並びにステーキ屋を発見.
値段もそこそこ(300元~).よし,ここにしよう.

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例によって英語が通じない店員とスマホ翻訳&悪戦苦闘しながらなんとかオーダー.「黒コショウ風味のチキンステーキ」を食べる.美味いが辛い.

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フリーのドリンク,スープとアイスクリームが付く.
白米がないのが残念(スパゲティが炭水化物扱いなのか?)

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雨の中,宿まで戻る.気温も低い.

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ふたたび宿でゴロゴロ.
暗くなったところで今度は夕食.
この怠惰な生活がたまらん ⇒ Youは何しに台湾へ?

コインランドリー経由で街へ.

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夜になってようやく雨が止む.
なんかファミレスっぽい店ばかり行ってたので,今夜は台湾ローカルフードにしよう.

店内に客がたくさんいる小籠包の店を発見.
こういう店にハズレ無しと判断し,そこに決める.

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10個入りで60元だったかな.

値段は良いのだが...ハズレ無しのはずがハズレた.
グルメ番組でよくみる「レンゲのうえで崩すとじゅわ~と肉汁が広がって」みたいなモノを期待していたが...
日本の冷食を解凍したようなパサパサ感だった.
それに,ついでに頼んでしまった汁なしのルーローメンともども量が多すぎた.

く,食えん...とは言え,残すのはMottainai

そこで隣の大テーブルの家族に話しかけ,食べきれなかった小籠包をもらってもらう.英語で話しかけたが,ちゃんと通じた.

重い腹を抱えつつ,コインランドリーへ戻る.
金はかかるけど乾燥までしてくれるので楽だ.

旅先だと頼りになる存在だが,最近,日本でもやたらにコンランドリーが増えている気がする.なぜ?

コインランドリー経営は儲かる?2023年の開業がおすすめの理由!

どうやら投資対象になっているようだ.大丈夫なのか?

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てなわけで,この旅最強のダラダラ日となった.

そういやかつての無期限(のはずだった)東南アジア旅の日々もこんな感じやったなぁ.
「今日は洗濯したから終わり」「今日は郵便局行ったから終わり」という「ONE DAY ONE THING」なんて言葉があったくらい.
懐かしいね.

そう.ここ最近の旅は忙しすぎたのだ.
特にダイビング・ツアー.
後悔はしていないが,ひたすら何もしないという日があっても良かったかな.
いや,思い出せ,2015年のタオ島を(あれは悲劇?喜劇?).

旅の回顧録~2015年のコ・タオ

いずれにせよ「楽園の暇」とは正に今日のような日のこと.

この年齢になっても,旅先でこんな日を過せるなんて,30年前の自分に教えてやりたい(意味なし).
なんだかんだで幸福なのだよ.お前は.

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Day11へ続く.

『アビス』を観た~詰め込みすぎでは?

2024/2/29 Thu

ノンマルト?

そもそもの始まりは『ブレイバーン』

『勇気爆発バーンブレイバーン』がとりあえず面白い

最新話あたりではややないがしろにされてるっぽい設定だが,イサムが乗り込むブレイバーンのコクピットは謎の液体で満たされている.

最大の目的はパイロットへの負荷の緩和.
巨大ロボゆえ,そのちょっとした動きがパイロットに与える加速度や衝撃は強大.だが,パイロットは液体で包まれることによって保護されている.

そして,その謎の液体は酸素を含んでいる.
肺がその液体で満たされれば,直接酸素が供給されるという.
肺や肋骨の補強にもなり,マスクなどは不要となる...とまぁ,とぼけた解説をしているが,このシーンを見た誰もが「エヴァやん!」「LCLやん!」と思ったはず.

ところが,メタ発言だらけの気持ち悪いロボ,ブレイバーンはこう説明する.

「(それは)『アビス』みたいなものだ」

どうして宇宙からやってきたロボが,地球の古いアメリカ映画を知っているのだ?
事前に調べた?
それとも,やはりその正体は未来のスミスなのか?

なーんて考察はさておき,そのエヴァのLCLの元ネタが登場する『アビス』(1989)は,往年の深海SF映画である.
監督はあの娯楽映画(大型バジェット)の巨匠,ジェームズ・キャメロンだ.

公開当時,少し話題になったような...でも一部酷評されてたような...そんなあいまいな記憶.
いずれにせよKazchariは未視聴だった.

試しにAmazon Prime Videoをチェックしてみると,おおっ,ちゃんと無料配信されているじゃあ,あーりませんか!

アビス

つーことで例によってZwiftしながら鑑賞.
やたら長い映画なのでブツ切りで,観終わるまで3日くらいかかった.

以下,あらすじとネタバレ感想.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

時は冷戦下のカリブ海.
謎の物体に遭遇したアメリカの原潜が,それを追走中に接触事故を起こして沈没してしまう.
アメリカ軍はSEALの特殊隊員を派遣して救助を試みるが,沈没地点が深海ゆえ,民間の石油採掘会社に協力を依頼する.

海上から潜水艇にて,ディープコアと呼ばれる移動式の採掘基地に向かうSEALと設計者のリンジー(エイリアンのリプリーっぽい)
彼女はディープコアのリーダー・バッド(めずらしく主役のエド・ハリス!)の元妻(もしくは別居状態)である.

採掘員たちはSEALと共同で潜水艦を発見し,艦内を捜索するも生存者はすでになし.
ただし捜索中に採掘員の一人が奇妙な生物と接触しパニックとなる.

ディープコアに戻る捜索隊.
SEAL隊員はソ連との軍事的緊張を回避するため,軍の上層部から核による潜水艦の破壊命令を受ける.
こっそり潜水艇を操縦して潜水艦から核弾頭を持ち出すSEALのコフィ.
まぁ,このコフィさんが精神的に不安定でいろいろやらかしてくれる.

うん?
なんかここまでのプロットが『エイリアン2』(1986)とそっくりやな.
そうか,同じ監督やん.

エイリアン2

その頃海上ではハリケーンが発生.
海上の母艦とディープコアをつなぐケーブルを支えているクレーンが倒壊.
クレーンの基部が海溝に沈んでしまい,それに引っ張られたディープコアも危機一髪.
かろうじて崖際ぎりぎりで停止するが,ディープコアの損傷はひどく海上との連絡が途絶えてしまう.

そんな中,ヒロインは深海1000mでの基地外作業中,謎の光る生命体と接近遭遇.心を通わせる.

その生命体は水を操る能力を持ち,ディープコア内に侵入.
他の作業員とも接触を試みる.

その頃SEALのみなさんは核弾頭の起爆装置を調整中.
それを小型の無人潜水艇にしばりつけ,原潜に衝突させて爆破.隠滅を図ろうとする.

それに気づいた採掘員との間でトラブル.
結局コフィが核弾頭を持ったまま潜水艇のあるプールに立てこもる.

通路ハッチが封鎖されたため,深海1000m(たぶん)の中をTシャツ(!)で泳ぎ,外からの侵入を試みるバッド!
えーちなみに深度1000mの水圧は約100気圧(親指の爪に100kg)に,水温は2~4℃だそうな.
よくわからんけど,この環境で普通に潜って大丈夫なのか?

そう,何かリアリティに欠けるねんなこの映画.
動きがスムーズ過ぎて深海での出来事に思えない.
いや,それ以前に深刻な状況なのにそれが伝わってこないというか,閉塞感がイマイチ.

それはともかくプールにたどり着いたバッドはコフィとバトル.
軍人にはかなわず,仲間の助けもあったものの,結果的にコフィは潜水艇を奪って逃走.
それを(今度は)潜水服を着て追いかけるバッド.
そこへ別の潜水艇にのったリンジーも参戦.

激しい体当たり攻撃の中,コフィの潜水艇は圧壊.核弾頭付の小型潜水艇はさらに深海に落ちていく.

だが,傷ついたリンジーとバッドの潜水艇も浸水が止まらない.
脱出しなければヤバイ.
しかし潜水服と酸素タンクは一つだけ.さぁ,どうする!

助かる方法は1つだけ.
泳ぎの上手いバッドが,溺れて仮死状態になったリンジーを連れてディープコアまで戻ること.
この低温下,10分間ぐらいまでなら蘇生できるという判断からの選択である.
この映画で一番盛り上がったのがこの場面やったな.
まぁ,ぐちゃぐちゃ話してる間に早く行けーっ!とイライラもしたけど.

で,なんだかんだでディープコアにたどり着いたものの,なかなか生き返らなかったリンジーをバッドが愛のビンタで蘇生させる.なんか日本映画的.

てっきりこの場面で謎の生物がやってきてリンジーを蘇らせるのかと思った...と,それは次のバッドの時用に置いといたわけやな.

で,最後の任務.

バッドが核弾頭の処理をするため,無人潜水艇を探してさらに深海に下りていく.
ここで例の液体酸素が登場.
水中での視力確保用に特殊コンタクトまで装着する細かさ.
なんか適当なところとこだわるところのバランスがおかしいぞ,この映画.
うん? そこは『ブレイバーン』との共通点?

とんでもない速さで深度5000mまで降下していくバッド.
多少意識障害の症状があらわれるが,実際のところどうなのだろう?
その程度で済むのか?
あんな冷静な判断とスムーズな動きができるものなのだろうか?
ちなみに深度5000mは500気圧だ.

深海の水圧で人間はどうなるのか?行けない理由を詳しく解説

うーん,やはり科学的には正しくないようだ.
まぁ,そこは未来の潜水服とLCLもとい液体酸素がなんとかしてくれたとしても,その後の展開がなぁ...

ベタなどっちのコードを切るかイベントを経て,なんとか核弾頭の無力化に成功はしたものの,浮上してディープコアに戻るだけの酸素はもはやない.
死を覚悟したバッドの前に,例の謎の生命体が現れて水中都市に案内する.
わざわざ空気部屋を用意し,バッドとリンジーの通信を提示.
「アナタノユウキアルコウドウニカンドウシマシタ」的な雰囲気をかもす.

で,なぜか突然水中都市ごと浮上.
岸壁にひっかかってたディープコアを乗せたまま,巨大な都市が海上に出現.
人類びびるで.

生き残りの採掘員とSEAL隊員は何も気にせず外へ.
映画冒頭,「浮上時の減圧には3週間かかる」と言っていたのに,異星人もしくは深海人(?)の力で無問題とはテキトーにもほどがある.
バッドも無事に生還してリンジーと抱き合ってハッピーエンド.ジ・アメリカーンだな.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

気になるのは,これって人類と異星人(もしくは深海人)とのファーストコンタクトなのに,その後どうなったのだ?
なぜ,今この時に姿を現したのか...展開が唐突過ぎる.

ああ,なるほど,この後,ウルトラセブン第42話,あの不朽の名作「ノンマルトの使者」につながるわけか.
「我々の勝利だ!海底も我々人間のものだ!!」うぅ...(涙)

つーことで,まぁ,色々と積み込み過ぎやなこの映画.
しかも,それがあまりうまくかみ合ってないとうか...正直,謎の生命体がいなくても成立する.

そして上映時間は140分
内容の割に長すぎる.没入できていればそうは感じなかっただろうけど.

この映画を観終わった後,海洋物つながりのせいか,おすすめに『沈黙の艦隊』が上がっていた.

沈黙の艦隊

「ほぉ,Amazon Original作品なのか.どれどれ」と第一話をチェック.
なんやこれ,むっちゃ面白いやん!
海外資本恐るべし.レビューはまた今度.

環島~台湾に行きたし

2023/11/15 Wed

「そのうち」なんてあてにならないな.いまがその時さ(スナフキン)

https://jp.freepik.com/free-vector/taiwan-map-with-landmarks-illustration_9753542.htmより

新コロ蔓延以前は毎年,ソロで海外旅行に出かけていた.
例外もあるが,そのほとんどはスキューバ・ダイビング目的である.

新コロ明けたら海外旅行?

2023年も終盤.
現在,一部を除き入国・出国に関してはほぼ制限がなくなった(Kazchariはワクチンを2回しか接種していない)

北海道という,日本でも一,二を争う観光地に住んでいるせいもあるが,ここ数年はブルべなどを含むチャリ旅で満足していた(再発見というべきか)

そんな中,最近新たに知り合った人たちと,海外生活の話を立て続けにする機会があった.

ふつふつと蘇る旅への渇望.

あの圧倒的に新鮮な体験.
未知の情報に脳がオーバーフローするあの感覚.
毎日が刺激にあふれている.
ぬおーっ! たまらん.

そろそろ...ええよな?

つーことで,久々に海外へ旅立つと決めた.

従来のパターンだと,やはりダイビング...となるはずだが,諸事情により今回,あるいはもうこの目的での旅はないかもしれん.

スキューバダイビング,やめよっかな?

で,脳内会議招集.
決定打は知人の書いた「PBP」の参戦ブログ,および先月の「利尻島輪行ライド」かな.

【Road to PBP2023】飛行機輪行の練習

DOMANEなサクッと利尻島一周ライド(その1)

「輪行むっちゃ簡単やん」⇒「飛行機輪行も行けるんちゃう?」⇒「ペラペラの輪行袋やとフレーム大丈夫か?」⇒「そういえばオレって(未使用の)シーコン持ってたわ」⇒「使え使え」⇒「海外チャリライドは初やけど大丈夫?」⇒「人生,挑戦してナンボ」⇒「決定!」

という会議を経て,行き先は...ででん! 台湾に決定!

台湾には一度家族旅行で訪れたこともあり,めちゃめちゃ好印象.
かつ,自転車大国/天国としても有名である.

まずは関連書籍を読了.

「環島」 ぐるっと台湾一周の旅

ふむすむ.
台湾一周=「環島」(ホワンタオ)という単語で通じるらしい.

ああ,別にめずらしくも,それほど困難でもないのね.
一応,まだ一家の大黒柱(タヒ語)のKazchariにはほど良いレベル.

で,チャリイベント時に台湾旅行経験者の方を紹介してもらったり,台湾通のYAMAICHIマスターから情報収集したりと,行動開始.

一介のサラリーマンゆえ,まずは休暇の申請.
「環島」のためには移動日を含め最低でも10日は欲しい.

ありがたいことに,うちの職場はホワイトを越えたピュア・ホワイトなので,無事に有給休暇が確保できた.

お次は航空券の手配.

海外ダイビングの場合,宿泊先と目的が決まっているのでほぼツアー参加だった.
ようするに国内移動を除き,ツアーに申し込むだけで完了していたが,今回は完全に自己手配.

まずは航空会社選びから.

札幌発着にすれば,圧倒的に便数が多く料金も安い.
ただし,時間的・距離的手間を考えると,ここは旭川発着にしたい.
最近,国際線も復活したしな.

結果,LCCのTigerairにて無事予約完了.
時期は桜が美しい3月である.

ただし,昨今の円安地獄のおかげで沖縄よりちょっと遠いだけなのに,往復¥90,000を越えてしまった.
預け荷物があるのでオプション設定がデカい.
仕方がない.これぞLCCの罠.
もはやとんでもないクレイジー価格のダイビングツアーよりずっとマシと考えよう...

さて,その荷物,ようするにチャリの搬送だが,これが問題.

Tigerairには預け荷物に規定がある.

お手荷物に関するルール

「海外輪行と言えば,プロも使うシーコンが安全・安心」という思い込みがあったが,この規定にある上限の「203cm」を確実に越えてしまう.

シーコン エアロコンフォートプラス3.0 ブラック 輸行バック

追加の超過料金を払う?

シーコンをやめて,お店で輸送用の段ボールをもらう?

プラ製ボックスを買う?

BTB輪行箱

リスクはあるが定番の「OS-500」にする?

OSTRICH(オーストリッチ) 輪行バッグ [OS-500]トラベルバッグ ブラック

いっそ持参せずレンタル・チャリ?

事前に情報収集したYAMAICHIのマスターにも尋ねてみたが,日本キャリアやチャイナ・エアーでは何も問題なかったとのこと.

一方でTigerairの利用経験者は皆無.
ネット上での個人ブログも見つからず.

こうなれば,Tigerairの日本支社に直接問い合わせするしかないっ!

で,「自転車を運びたいのだが,どうしても規定寸法を越えてしまうので,追加料金はいくらになるのか?」と聞いたところ...
なんと,スポーツ用品は特別なのでオーバーしてもOKとのこと!

おいおい,その旨,サイトでもわかるように書いててほしいぞ.
いずれにせよ助かった.
そういやダイビング・ギアもスーツケースがクソ重くなるので,エコノミーでも30kgまで追加料金なしの特例を設けている航空会社は多い.
それと同じようなものか.

ただし,懸念事項はまだ残る.

自転車輸送の際には「ペダルを外す」「ハンドルをフレームと平行にする」という項目がある.
うーん,この作業はシーコンでも必要なのか?
特に後者は逆にホールドできなくなってしまう.

それに島一周中にバカでかいシーコンをどこに預けるか問題.
最初と最後の宿を一緒にすれば保管しておいてくれるというが...さて,どこにすべ.

他にも「Garmin様は海外で普通に使えるのか?」「普通のシューズは必要か?」「大容量サドルバッグを購入?」「着替えは?」「雨対策は?」などなど,調べることはてんこ盛り.

情報収集のために他人のブログや動画などを見まくると,実際に体験した時の新鮮味が薄れてしまう気もする.
ほどほどにしないと.

意外に「案ずるより産むがやすい」ことも多いしな.
ただし当日,空港に行ったらがっつり追加料金請求,もしくは乗せてもらえなかったりして.

と,まぁいろいろあるわけですが,トラブルもまた旅にかかせない.

おだやかな人生なんてあるわけがない(スナフキン)

いずれにせよ,旅の醍醐味は風景や食べ物にあるのではない.

かの地で出会う人々に左右される.
それは言うまでもなく,Kazchari自身の技量にかかっている.

オープンマインドと怪しい人物を見破る目.
そのバランスが超難しいゲームだが,やりがいは半端ない.

まっ,準備はこれからこれから.

今から20年後、君は「やったこと」よりも「やらなかったかったこと」にずっと後悔することだろう。さあ、もやいを解き放て! 安全な港から船を出せ! 探検せよ、夢を抱け、発見せよ!(マーク・トウェイン)

 

西表島でレプトスピラ症が流行!?

2023/9/17 Sun

見えない敵

新コロはだいぶ落ち着いたようだが(そうなのか?),ヒトに害を及ぼすウイルスや細菌が駆逐されたわけではないっつーか,そんなことはありえない.

こうしている間にも,我々のカラダの中では,日々免疫細胞とウイルスが壮絶な戦いを繰り広げているのだ.

さて,そんな折,Kazchariも大好きな西表島に関するこんなニュースが...

「レプトスピラ症」が集団発生 沖縄・西表島の河川でカヌーの10代4人 過去に死亡例も

西表島には何度か行っているが,幸いこのような病気にかかったことはない.

ただし,別の島(阿嘉島)を旅行中,突如腹痛に襲われ,診療所で受診.
食あたり+メタボと診断された経験はあるけどな(⇒これがチャリ趣味開始のきっかけ).

さて,西表を含む八重山諸島の旅で一番楽しかったのは2018年秋.
思い出にひたりませう.

一番の目的は西表島でのダイビング.

2018年9月撮影
2018年9月撮影
2018年9月撮影
2018年9月撮影

国内でここまでのサンゴ礁はなかなか見ることができない.

現地申し込みのツアーも多種多様.
SUPにも初挑戦.夜明けの海.

2018年9月撮影(いただき画像)

外洋に船で釣りに行ったり...

2018年9月撮影

マングローブの林へ,ノコギリザガミを採りに行ったり...

2018年9月撮影
2018年9月撮影

そして,フェリー欠航頻度が異常に高い,幻の波照間島へ.

2018年9月撮影
2018年9月撮影

海も島も美しいが,集落の少ない離島では見える星の数がおかしいレベル.

2018年9月撮影

西表島に戻る.
リンク先の記事で話題になっているカヌーにも乗った.
マングローブの林の中をゆっくりと進む静寂の刻を堪能.

2018年9月撮影

そしてキャニオニング.
ライフジャケットを着て,渓流を下っていくアクティビティ.
途中で泳いだり,滝壺に飛び込む必要がある,
これ,絶対に川の水,飲んでるよなぁ.

2018年9月撮影(いただき画像)
2018年9月撮影(いただき画像)

いやホンマ,この時の旅は島を遊びつくしたなぁ.
気持ちのいい人たちにもたくさん出会えたし.

その「レプトスピラ」とやらにはかからなかったが,運が良かっただけなのか,それとも我が免疫システムが勝利したのか.
まぁ,犬猫の糞尿によっても伝播するらしいので(むしろこちらが主流),沖縄に限らず世界中で感染例があるそうな.

思えば,Kazchariが子供の頃は,畑を走り回り,ドブ川に入り,沼でザリガニ釣りをした.
野イチゴを食べ,花の蜜を吸っていた.
昆虫はもとより,カタツムリやナメクジすらも触っていた.

そんな幼少期のせいで,免疫システムが鍛えられたかどうかは知らんが,今でもやたらに健康.

しかし,現代では昔のガキ遊びは禁止っつーか,しない方が”安全”とされる.
公園の砂場も犬やら猫の糞で“汚染”されているので,親が遊ばせないという話も聞く.
ましてや,新コロで殺菌・消毒傾向が加速したし.
将来的にどうなるかわからんけど,子供らのウイルスやら細菌への耐性はどうなのだろう?

まぁ,これも杞憂かもしれん.
時代に即した体内システムに構築されていくから,これまでも人類が存続してきたわけやし.

で,結局,何が言いたいのかと言うと...八重山諸島は控えめに言って最高!
また,いつでも行けるように,そして旅先の変な病気に負けないよう,日々トレーニングやな.

それにしても...この石垣牛のにぎり,美味すぎた.
思い出しただけでヨダレが.

2018年9月

あぁ異国の地よ~過ぎ去りし日々

2023/9/7 Thu

全てが愛おしい

先日,Yahooニュースで面白い記事を読んだ.

いま空港でトラブル続出…日本人の若者の7割がじつは知らない?「パスポートの落とし穴」

この記事の若者(?)を笑えない.
新しいことに関しては誰もが初心者,失敗して成長するのだ.

むしろ,代理店に頼まず自分でやろうと思ったことを評価したい.
その考え方だけで既にチャレンジング.素晴らしい.

新コロ禍が(ほぼ)明け.今夏から海外旅行に出かける人が増えているようだ.
ただし円安が猛威を振るっている.

PBP参戦などの記事を読むと,燃料サーチャージはもとより,現地での飲食代,日用品の値段がえげつない.
赤コーラが¥500とか...

Kazchariが最後に海外(インドネシア)に出かけたのは2019年12月.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

当時ですら,円の価値は既に怪しかった...

本当に時代は様変わった.
海外旅行って,もっと気軽に行けていた気がする.
では,そんなKazchariは,これまでどこを旅してきたか.

Kazchariが人生初の海外旅行に出かけたのは1989年である.
大学の卒業一人旅.行き先はケニア,インド,ネパールだった.

なぜこのように変則的なのかと言うと,当初は西アフリカのトーゴが目的地(フォスターペアレントの寄付先)だったからだ.
旅行代理店に相談したところ,「旅行初心者に西アフリカは難易度MAX」と諭され,代わりにメジャーな観光地であるケニアを薦められて変更した経緯がある.
今のスキルがあれば,ケニアからトーゴに飛べただろうが,当時はレベル1の雑魚.素直に断念した.

その際,利用した航空会社はエア・インディア.
往路,復路ともムンバイ(旧ボンベイ)でのトランジットが可能だった.

それで,インド(とネパール)を旅することになったのだが...いやもう,噂に違わぬカオスっぷり.それまでの全ての価値観がぶっ壊れた22歳の春だった.

その後,会社勤めをしたが,仕事のあまりのつまらなさに3年も経たずに退職.
大企業だったため,いわゆるブラックではなかったけど.
ひたすら自由が欲しかった.山の向こう,海の向こうの景色が見たかったのだ.

向かったのは盗難...おっと東南アジア.
タイ(バンコク)を皮切りにラオス,カンボジア,ヴェトナム,マレーシア,シンガポール,インドネシアを10ヶ月ほどバックパッカー.

旅の回顧録~1993年のカンボジア(1)

旅の回顧録~1993年のヴェトナム(1)

戻ったタイにて睡眠薬強盗の被害に遭い,パスポートと有り金を全部ヤラれたので旅は強制終了.
そんな26歳,無職の秋.

猛勉強(?)の末,専門学校に合格.
入学前に旅館住み込みバイトで軍資金をため,再びタイの事件現場へ渡航.
その時,お世話になった方々に御礼.
落とし前をつけるため,そこから前回の旅をリスタート.
訪問を予定していた国,ミャンマー(ビルマ)を訪れる.
あそこまでやさしい国民性を他に知らない.

専門学校にておとなしく1年を過ごす.
比較的時間のあるうちにと,進級前の春休みに再びインドへ.
全く予定になかったが,現地思いつきでモルディブを訪問.
ありえない美しさの海にて,初めてスキューバ・ダイビングを経験する.

『南の島の大統領』を観た~モルディブの思い出

残りの専門学生生活を送る.
バイク事故により1年留年する羽目になったが,無事卒業し国家試験合格.
同級生だったヨメさんと結婚し,久々にまともな社会人生活を送る.

3年が経過.
かねてからの野望,青年海外協力隊への参加を模索.
参加要件を満たしたため,選考試験を受ける.
ちょっとした病気に罹患したことにより,見事に不合格.
資格を活かして1年間パート勤務.

2回目の選考試験で無事合格.
ジャマイカに2年間滞在することになった.
そんな35歳の冬.

派遣中は3週間の自主的な海外研修が可能.
近隣&許可された国だったドミニカ共和国,パナマ,コスタリカを訪問.
各国の隊員によるアテンドがディープだった.

無事2年間の任期を終えた...のだが,これまた自費での帰路変更可能.
メキシコ,ベリーズ,グアテマラに立ち寄ってから成田の地を踏んだ37歳の春

これまた資格を活かして職を見つけ,大阪から北海道へ引っ越し.
失業状態から再就職まで3ヶ月ほど時間ができたので,ヨメさんと地球一周の旅に出る.

世界一周堂の3大陸コースを選択.

アメリカ(アラスカ),メキシコ,チリ,アルゼンチン,パラグアイ,ブラジル,スペイン,モロッコ,ポルトガル,エジプト,フィンランドを訪問.
特に幼年期からの憧れ,イースター島が想像以上に素晴らしかった.

旭川に住み,再び定職についてからしばらくはGWおよび秋の連休を利用して渡航する生活が続いた.

その多くはダイビング目的.

パプアニューギニア(マダン,キンベ湾)から始まって,フィリピン(セブ)タイ(コタオ)インドネシア(コモド)パラオメキシコ(ラパス)...

リゾート滞在やクルーズ船での旅である.
国内も沖縄の離島や小笠原にも行ったなぁ.
特に気に入ったのは西表島多良間島だ.

やっかいなのは潜るだけでなく,一番金のかかる水中写真にもはまってしまったこと.

スキューバダイビング,やめよっかな?

他にレンタルバイクによる「ボルネオ島縦断ツーリング」(ツアー)にも参加.
東マレーシア(コタキナバル),ブルネイ,インドネシア(ポンティアナック)を走破.
モニターツアーだったせいか,代金が格安だったのが印象的.
その大盤振る舞いのせいなのかどうなのかわからんが,数年後旅行会社が倒産するというオチ付き.

ボルネオ島縦断ツーリング

モルディブ帰りにスリランカもバイクで走った.

娘が生後4か月の時にはグアム,2歳の時にはタイ(プーケット)に連れて行った.何の記憶も残っていないそうな.

息子ができてからは4人で台湾に行った.
娘はともかく,こちらも1歳に満たなかった息子は何も覚えていない.

そして2020年,新コロ禍の到来.
以降,パスポートのスタンプは増えていない.

こうしてまとめてみると,行きたいと思った場所にはほぼ足を運んでいる.
一度は断念した場合も,なんだかんだで最終的には到達している,なかなかリベンジな人生やな.

辛いこともあったけど,やはり旅以上に楽しいことはないな.

自由が欲しい,社会的地位も欲しい.
内面が見たい,外面も愛でたい.
片方しか知らない人生は送りたくない.
これは19歳でヘルマン・ヘッセの『知と愛』を読んで以降,Kazchariの行動指針となっている.

知と愛(新潮文庫)

何だか全てが終わってしまったかのような書き方だが,まだ見ぬ土地への憧れはあるか?
答えはYESだ.

「若い時旅をせねば老いての物語がない」(とある古典)

見るべき物,経験すべきこと,会うべき人ははまだまだ存在する.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その2)

2023/8/12 Sat

最高難度の...

iPhone11 Pro

曇り.温度:16 ℃,湿度:93%,体感温度:17 ℃,風速:9.2 km/時,風向:NNE

前回はこちら⇒BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その1)

登攀前補給のために立ち寄ったセイコーマートを出発.
少しだけ海岸沿いを進む.

このあたり,2年前に息子とのキャンプ旅でも通過したが,それ以前の思い出としては2005年2月の「流氷ダイビング」がある.

2005年2月撮影

当時,ダイビングにずっぽりはまっていたKazchariはヨメはんとともに,流氷の下を潜るという極地ダイビングに挑戦.

いやぁ,普段リゾートダイバーなKazchariには色々とキツかった.
ドライスーツを着たことがある人ならわかると思うが,水の侵入を防ぐため,首周りが異常にタイト.
新品のスーツだったせいもあるが,窒息寸前だった.

それに,当たり前だが寒い.
外気温マイナス15℃,水温0℃.
確かにカラダは濡れないが,グローブはしみてくるし,口の周りだけは冷水に触れっぱなし(クチビルゲ化)

ここまで苦労したのだ.
海中はさぞかし美しい風景が...って,そうでもない.
狭い水路を進むためか濁りがひどい.

2005年2月撮影

クリオネもいるにはいるが,小さすぎて撮影困難度MAX.

2005年2月 ガイドさんが捕獲

雑誌にあるようなイメージ写真(流氷下のアザラシみたいな)は,相当時間をかけ,タイミングに恵まれないと撮れんな(たぶん).

結論.
潜らなくても,ドライスーツを着て氷の上を歩くだけでも十分楽しめます.
いや,その方がベター(※個人の感想です)

...と,思い出にひたっていると前方に坂道が見えてきた.

iPhone11 Pro

ここから峠までは約15km.
距離だけなら旭岳+αくらい?
斜度がキツいというが,どんな感じ?

自称クライマーのKazchariとしては「オラ,ワクワクすっぞ!」と言いたい所だが,先程の休憩後,例の右膝がじわじわと痛くなってきた.ヤバい.

もちろんDNFするほどではないのでガシガシ進む.
とりあえず路面状況が良いのが助かる.

iPhone11 Pro

ちなみに2005年にほぼ同じ場所から撮影している.

2005年2月撮影

しばらく進むと知床自然センター

iPhone11 Pro

そして,知床五湖&カムイワッカへ向かう道への分岐.
Topstoneを立てかけている看板が,実はキーアイテムだったりする.

ちなみに,今年から「カムイワッカ湯の滝」は予約制になったらしい.

カムイワッカ湯の滝

そういやカムイワッカも1989年頃に行ったなぁ.

1989年8月撮影
1989年8月撮影 足が届かない

あの頃はオートバイで林道終点ギリまで行けて,後は徒歩.
湯の滝まで登ったが,手をついた先が熱湯でこけかけた...という経験は,あの頃の旅人なら「あるある」のはず.

「知床自然センター」を越えてさらに登る.
6~7%と,斜度はそれほどキツくない.

登りながらチェックするのは反対車線の路面状況.
往復ルートなので,ダウンヒル必須.
路肩がコケむしている箇所もあったので要注意.覚えておく.

さて,本ブルベ最大の懸念はここ知床峠におけるヒグマDNF
最近の報道でよく見るのがヒグマの横断や,クルマからの餌やりシーンだ.

林道を含め,北海道中を走り回っているKazchariだが,これまでヒグマに遭遇したことはない.
正直,出てきたら出てきたで面白いなぁ...という気持ちもないわけではない(ダメです)
実際に見かけたら互いにどんな行動をするのだろうか?

...とかなんとか,いろんなことを考えながら進む.

標高が上がるに連れて霧雨が霧に,さらには風が出てきた.

前方から,先行していたランドヌール2名のダウンヒル.
速ぇ.もう下りてきた.
快速で有名な北海道ブルベ界のレジェンド,次いでPC1でも会った道外からの参加者だった.

するとKazchariのポジションは現在3位ということになる.
レースではないけど,自分の順位は気になるところ.

特に今回は通常よりかなり重いチャリで登っているのだ.
トレーニング効果の指標にもなる(ならない).

「Garmin eTtrex」に表示されるコースと残り距離を凝視.

やがて駐車場の看板が見えてきた.
そうか,右側だったな.
クルマに注意しつつ進入.

12:35,135.5km地点:TC1知床峠駐車場である.

霧が濃い.濃すぎる.
羅臼岳どころか,周りの景色はほとんど見えない.

iPhone11 Pro 霧の向こうに羅臼岳

さて,ここはクイズチェック.
問題は「とある看板を探し,そこに描かれているとある動物のイラストは何匹か」を答えるもの.

駐車場の羅臼側にあるらしいので探す.

ない.

指示の解釈が間違っているのかと思い,道路を挟んだ反対側の展望台にも移動.

ない.
もしかしてこれのこと?  すると一匹?

iPhone11 Pro

まさか,ここで参加したブルベ史上,最高難度のクイズが出題されるとは.
これは先々月の「きのこの山300」オロフレ峠(酸欠)クイズを越えている.

BRM610きのこの山300km(その2)

焦る

仕方がない.峠にたどり着いたという証拠写真で勘弁してもらうか...と考えていたら,ちょうど坂を登りきったランドヌールとばったり.
やはり看板が見つからない,つまり答えが見つからないという.

二人して「あーでもないこーでもない」と探索を続けたが,諦めて山を下ることにする.

後で聞いた話だが,コース作成時は確かに看板は存在していたとのこと.
その後の工事で撤去されたらしい.

iPhone11 Pro

つまり,この写真の建物付近を探索すれば,肝心の看板が出てくる可能性はあったらしいが...まさか資材をひっくり返してまで探す人はいないはず...⇒ いた.

濡れたカラダで滞在していたせいか,寒気がしてきた.
ましてやこれから15kmのダウンヒル.
ウインドブレーカーを着用.
クイズに答えられなかったという未練を残しつつ...下る.

往復コースあるあるのすれ違い.
ただし,こちらは下り天国,向こうは登り地獄.
実に残酷.

いただき画像

さて,標高が低くなるに連れ,気温は上がり霧も晴れてきた.
ウトロに戻ってきた.
登る前に利用したセイコマの対側にあるセブンイレブンにピットイン.
ウインドブレーカーをキャストオフする.

ちょうど先程峠でご一緒したランドヌールも休憩中だった.
ここで補給するのはとにかく温かいモノ.

つーことで,ホットコーヒーだけを注文.
補給食バッグの中からクリームパンを取り出して食べる.

iPhone11 Pro

このセブンにはでかでかと「ゴミ箱ありません」表示が.
観光地なのでわからんでもないが,チャリダー的には非常に困る.
紙コップ1つだけのゴミなのでこのまま持参.

ここまでで約150km.
このブルベもようやく半分の行程.
グラベル参戦にしてはわりと良いペースである.

少し休んで出発.
往路をそのまま逆走する.

昼時である.
グルメなランドヌールだとウトロで海鮮丼なのだろうが,Kazchariはパス.
ひたすら走るのだ.

それにしても今年はホンマにオートバイ多いなぁ.
かつてのブームが復活? いや違うな.
メットを脱ぐと白髪頭のおっさんだらけ...

ごくたまーにだが,オートバイライダーからの「ヤエー!」が飛んでくる.
もちろん,こちらからも「ヤエー!」

なにはともあれ,思い出に残る良い旅を.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠

※ その3へ続く

最強のコラボ商品爆誕~買えません

2023/5/10 Wed

経済格差? まっ,趣味の話ですが.

例のクラッシュのせいでGWは引きこもりだったKazchari.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

この日以降も,ここ北海道では天候に恵まれたこともあり,各観光地は大賑わい.
チャリ仲間の方たちもあちこちに出かけて,ライドを楽しんでおられる...くすん.

また,新コロが社会的(政治的)に落ち着いてきたこともあり,久々に海外旅行も大盛況のようだ.
ただし調べてみると,普段でも高いGW価格が円安でさらにとんでもないことに.
もう昔のように毎年サクッと行って,サクッと帰ってくるのはもはや無理っぽい...覚悟を決めて行う,数年に一度の贅沢に変わってしまったかも.

新コロ明けたら海外旅行?

以前はメインのクレカをJALカードにしていた.
普通に1年間買い物で使っているだけで,旭川-羽田の航空券分のマイルは稼げた.そこから国際線に乗り換えて...ああ懐かしい.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

新コロのせいで旅行に行けなくなったので,今では別のカードをメインにした.よってマイルも貯まらない.

つーことで,旅行に限らず物価上昇が凄まじい昨今である.
さて,そんな中でも,各企業は様々な工夫を凝らしてこちらの購買欲を煽ってくる.

まずはみんな大好き新興(?)アウトドアメーカー「WAQ」から.

【WAQ x FREAK’S STOREコラボ】アウトドアワゴン -Limited Color-

ほほぉ,コラボによる特別カラーですか.
Kazchariは通常カラーのこいつを使用中.

WAQ キャリーワゴン

セール時だと¥10,000を切ることが多いので,プラス¥3,000で限定カラーか.
うん.これは唆られない.
そもそも「FREAK’S STORE」というブランドを知らない.有名なのか?

ちなみに,このワゴンそのものは素晴らしい商品だ.
他のメーカーにない極太タイヤのおかげで,キャンプ場の不整地でも転がしやすい.
ボロボロになったらタイヤだけ別売りで交換できるのもベネ.

「WAQ」からは同時に別の商品案内メールが.

【WAQ x URBAN RESEARCH DOORSコラボ】フォールディングウッドチェア / フォールディングウッドテーブル

おしゃれの一言.
うん.これもちょっとなぁ.
最近のキャンプブームで,新たに参入した人が買いそう(偏見).
これまた「URBAN RESEARCH DOORS」って?

通常版は以下の値段.テーブルとセットがお得.持ってくの?

WAQ Folding Wood Chair

まぁ,WAQなのでモノは間違いないでしょう.
アフターサービスも良い.

進撃のアウトドアメーカー~OLIGHTとWAQ

さて,本題はここから.

チャリウェアの最高峰ブランドといえば,泣く子も黙る「Rapha」であろう.

その機能はお墨付き.
落ち着いたデザインはどんなチャリにも合う.

結果,おしゃれチャリダーのみならず,ガチ勢にも大人気だ.
一度でも着用すると,もう他のメーカーに戻れなくなるとかならないとか...

だがしかし,その値段の高さゆえ,なかなか手が出る一品ではない.
良いのはわかるのですよ.
ただ,消耗品であろうビブショーツに3諭吉とか...ありえない.

[Rapha ラファ] Men’s Pro Team Training Jersey

[Rapha ラファ] Men’s Pro Team Bib Shorts

救いなのは,割りと頻繁にセールをすること.
人気カラーと日本人向けのサイズはすぐに売り切れてしなうのが残念だが.

Kazchariも前回のセールで,ビブとジャージをカートに入れて”こうたやめた音頭”を踊り続けて,結局は”やめた”ことがある(総額¥40,000越えはさすがに...)

つーことで,Kazchari所有のRapha製品は,比較的価格の安かった「ジレ」(¥8,000)と「キャップ」(¥2,000)だけだったりする(高いわ!).

そんな「Rapha」からメルマガで送られてきた”衝撃の”商品情報がこちら.

2023年最新サイクリングウェアコレクション

なんと,これまた泣く子も黙る日本のセレブアウトドアメーカー,「snowpeak」とのコラボ製品だ.

...えー何も言えません.
Tシャツ先割れスプーンに,この値段を払える人がいるのが驚愕.

かく言うKazchariもかつてはG-Shockコレクターだったこともあり,いわゆるコラボ限定品には弱かったなぁ.伝説の「イルクジ」「WCCS」とかね.

今でも,チャリ関連でこういうのを買ってるし.

サイクルポーチを新調した~MAAP X BELLROY

新しいサングラスを買った~MAAP x 100% Hypercraft

ブランドのことはよくわからんけど,デザインが良ければ追い金払って買ってしまうことは,今後もあるかもな.

あれ? そもそも現在入院中のこいつも思いっきり限定カラーやん.

アガリの一台~TREK EMONDA SLR7 First Light

あーあ,半年も乗っていないのにキズ物にしちまった.
ホンマにすまぬ.

さて,嘆いても仕方がない.
膝,肩の負傷からの復活,つまり抜糸の日まで後5日.
来週からは再起動だな.

クラッシュ翌日~保険の話

2023/5/2 Tue

こけ損

昔から保険の類が嫌いだった.

うちの両親は昔から「ええか,保険なんて入ったらアカンで」と言い続けていた.
つまり,Kazchari家の家訓でもある.

よって,扶養家族がいるにもかかわらず,民間の生命保険,がん保険には今でも加入していない.
その支払い分を投資にまわした方が,利息がつくという考えだからだ.

それに日本には(現状)高額療養費制度がある.
ゆえにケガや病気の治療に対し過度に心配や準備はしていない.

とは言え,さすがにクルマやオートバイの任意保険には加入している.
こればかりは事故った時のダメージが大きく,何より被害者への賠償責任がデカイ.

もちろん個人の考えはそれぞれ.色々あって良い.

Kazchariも以前は職場がらみの共済傷害保険に加入していた.
口数カウントだったが,かなり高額で年間¥20,000近く払っていた記憶がある(この頃は投資マインドがなかった).

それで助かったのが,以前に記事にした海外旅行時の負傷.

旅の回顧録~2015年のコ・タオ

この時のアキレス腱断裂の治療費は,全てこの共済保険で賄われた.
だが今では解約している.

さて,その代わりというわけではないが,自転車趣味用の保険は毎年更新中.
ブルベ申込時の必須条件だからだ.

一般財団法人全日本交通安全協会

2017年が最初だったかな.
最初は個人向けプラン(年間¥2,690)に加入.
息子が自転車に乗り出した頃に,家族向けプラン(¥4,370)に変更した.

せっかく入っている保険である.
今回の事故を受けて保険が下りるかどうか電話で問い合わせてみた.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

結果...なんと保険対象外とのこと.

ようするに死亡後遺症,もしくは入院が支払い条件らしい.

確かにホームページにはそう書いてあるけど,まさか診断や通院費が丸々対象外だったとは...これは想定外だった.
「コ・タオ」の時に使った共済の保険(傷害保険)だと,たぶん全額保証やったやろな.

あー,そんなもんか...やはり,支払額に見合った保証しかないということやね.まさに資本主義.

とは言え,今後もブルベにも出続けるし,ケガさせた相手への賠償責任1億円は外せないので解約はしないつもり.

いずれにせよ,これで今回の事故の医療費は全額自分持ちが決定.

いや,もう少しあらがってみる.
手持ちのクレジットカードの付帯保険でなんとかならんか?
そういや,Kazchariってゴールドカード保持者やん.

ゴールドカード再び~100万円修行とは

天下の金色やで! 何かは使えるハズ!
早速調べてみよう.

三井住友カード ゴールド(NL)

【旅行傷害保険】

最高2,000万円の旅行傷害保険
海外・国内最高2,000万円の旅行傷害保険が付帯されます

【お買物安心保険】

当該カードでクレジット決済して購入した商品が壊れたり、盗まれたりしたときに安心の保険サービスです。

上記2つはひっかかりそう.
そして今日も平日.電話,電話!

結果...両方とも☓.

まず前者は”旅行”と認められないのと,公共交通機関利用時の事故だけが対象らしい.

後者は適応されそうなものだが,なんとその購入対象に「自転車」は含まれていないらしい!
ぐわー,KazchariのEMONDA,アホみたいな値段やのに~(知ったこっちゃない)

あー,やはりそうか.
保険とはなるたけ使わせないためにあるんやろな.
特にこうした少額保険やら付帯系は.

なんか妙に納得してしまった.
やはり,必要最低限のモノだけ加入し,その資金を投資に回すほうが堅実ということだろう.

あまり期待もしてなかったけど,寂しい話.
寒い時代だと思わんか.

本日はGW-Day4.
外は憎たらしいほどの好天.
どうしてチャリに乗れんのだ.

悔しいけど,気持ちの切り替えが重要...肩が痛ぇ.

新コロ明けたら海外旅行?

2023/3/14 Tue

そろそろ明けそう.

3/13からマスクの着用義務がなくなった.
いや違うな.日本では元々「任意着用」だった.

コンビニや飲食業の入り口にある「マスク着用のお願い」が撤去された日,と捉えるのが正しいだろう.
しばらく混乱が続くだろうが,徐々に平常運転に戻るような気がする.

いやぁ,ようやくですな.

「もはや顔パンツ.人前で外すなんてトンデモナイ」と考えるようになった人もいるようだが,Kazchariは外しますよぉ.

元々チャリ乗っている時はノーマスクやったしな.
逆に一人でクルマに乗っているのに付けている人がいる.不思議だ.

つーことで,規制緩和に伴いインバウンドも徐々に再開.
次は,こちらから出て行く番であーる.

現状だと,帰国後の隔離措置はワクチン3回接種で免除(らしい).
これ,いつまでやろ?

Kazchariはワクチンを2回しか打っていないし,この先も追加接種する気もないので,今出国すると帰りが面倒.

とりあえず,この制限が解除されたら,久々に出かけますか.

最後の海外旅行は新コロ前の2019年12月.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

この頃の出国はほとんどが羽田から.
当時はクレカ払いをJALカードに統一し,いわゆる丘マイルで毎年旭川-羽田の往復特典使っていた.

だがしかし,新コロブームの間に各種支払を別のカードに切り替えたり,QR決済などしたりと,マイルが全然貯まらなくなってしまった.
次は国内移動分も自己負担か...うーむ.

えーい,ではどこへ行く?

なんだかんだでスキューバ・ダイビング旅は捨てがたい.
こんな記事も書いたけどな.

スキューバダイビング,やめよっかな?

旅先での目的が明確な場合,値段や手間を考えるとツアー参加がベスト.
新コロ前はフィリピンの「プエルト・ガレラ」が次の候補地だった.

今,ネットでツアー情報を見てみると...大手では組まれていない.
まだ落ち着かないのか?
新コロ前も,それほど高額だった印象はない.

一方,参加経験のあるインドネシアの「コモド」「ラジャ」は既にダイブクルーズが始まっている(リピーターなのでメルマガが届く).

ただし...その値段には驚愕.
前回より+10万~は必要.
さらに燃料サーチャージも大幅アップ.

シャレにならん額になっている.
やはり,この2か所は一生に一回の経験になるんかなぁ.
コモド・ダイビングは実に楽しかった.

ちなみに全ダイバー,究極の憧れポイントと言えばコスタリカの「ココ島」とエクアドルの「ガラパゴス」だろう.
価格も期間も手間も参加難度SS.3桁は軽く越えてきそう.

もう一つの趣味,海外サイクリングはどうだ.

先日,「2023年ツール・ド・フランス観戦ツアー」の募集を告げるメールが届いた.
以前に一度説明会に参加したことがあり,定期的に送られてくるのだ.

はたして...

ツール・ド・フランス2023観戦&サイクリングツアー

うげっ.
こんなんにサラっと参加できる人って,どこのブルジョア?
驚いたのは,この料金は食事代を含まないこと.
総額いくら?
一昔前のハイエンドロードが買える料金になっている.
通常のサイクリングツアーもたいがい...

いかんいかん.
ダイビングにせよチャリにせよ,趣味を海外で行おうとすると破産する.
まず国内遠征の方が現実的やね.

原点回帰で,ツアーをやめ,航空券だけを買って行き当たりばったり旅はどうだ.
現状,最も気になる国は「クロアチア」.
「プリトヴィッツェ湖群国立公園」の紅葉が見たい(撮影したい).

で,ざっと羽田発でザグレブ(首都)までの往復航空券,今現在の最安値でざっと往復12万か.
シーズン(秋)やと倍?
宿泊代やらなんやらを含めるとやはり30万はいきそう.

フリーのパッカーでこれかぁ.
もはや海外旅行は「富裕層の趣味」と言われる理由がよくわかる.

思えば,個人手配のバック・パッカー旅はここ数十年経験していない.

この令和の世にフリーパッカーするとどうなるか想像してみる.

現地空港に着いたら,まずSIMカードを購入.
自分のスマホをアクティベートしてもらう.
以降,宿や交通機関の予約は,全てスマホを通じて行う.

タクシーもスマホで呼んで,日本で予約済みの宿へ.
会計をカードで済ませる.

荷物を置いたらGoogleマップを見ながら街歩き.
写真を撮ったらSNSにアップ.
屋台や汚い食堂はほぼ消滅(場所による).

そこそこキレイなレストランでスマホみながら情報収集.
同じ旅行者を見かけても無視か,スマホ片手に写真を見せあう.
夜はLINEで日本にいる家族や友達と会話し,ヒマなら部屋でYouTube.

...たぶんこうなるような気がする.楽だ.

懐かしの90年代だと...

格安航空券で現地着.
たいてい深夜着.
最低限必要な現地通貨をT/Cかドル札で両替.
タクシーに乗ると,危険かぼったくられるので空港ロビーで寝る.

バスで市内へ.
そこから「歩き方」もしくは「Lonely Planet」に載っている一番安い宿まで(10km内なら)歩く.
やる気のなさそうor眠そうなフロントのにーちゃんに,「Do you have a room?」と尋ねる.

もちろんチェックイン前に部屋を確認.
水(お湯)の出,鍵のかかりぐあい,ベッド(シーツ)の清潔さ,蚊帳があれば穴が開いてないかチェック.
可能ならディスカウント交渉.

ドミトリーなら同室者の値踏み.
ジャンキーっぽいヤツがいたらもちろんパス.

タライもしくはバケツがあれば洗濯(30分漬け込み,3回すすぎで屋上に干す)
荷物を置いてでかけるが,バックバックは徹底施錠&固定物にロック.
観光がてら次の目的地までの交通手段の発着場所,時間を確認.必要なら予約.

屋台か汚い食堂でメシ.
相性良さげな日本人または西洋人に話しかけて情報収集と旅の思い出会話(多少盛る).

気が合えばそのまま遊びに行く.

夜,宿に戻り蚊取り線香を焚く,
洗濯物を取り込む.
ベッドに寝転がりながら(シーツあまりに汚いもしくは寒い場合は寝袋),日記を書き(他の旅人と交換した)文庫本を読む.

照明を消すがあまりの暑さに眠れない.
なぜか体が痒いので眠れない.
天井のファンが落ちてきそうで眠れない.
廊下で酔っ払いが騒いでいるので眠れない.
ノックされ「マッサージ?」と起こされるので眠れない.
外のクラクションや音楽がうるさくて眠れない.
エアコン効きすぎ寒くて眠れない.
隣の部屋で〇〇〇する声が聞こえて眠れない.

ああ,なんて素晴らしい夜.

旅の回顧録~1993年のカンボジア(1)

旅の回顧録~1993年のヴェトナム(1)

改めて思い出すと,よく,こんな面倒なことをやってたな.
そんな体力と気力はまだ残っているか? Kazchariよ?

モノよりコトが大事と言われて久しい.
まだまだ世界には見たい場所がたくさんある.

戦うか? 戦えるか? 怯えるココロよ?

機会損失~ ボクは...取り返しのつかないことをしてしまった...

2023/2/23 Thu

歪む宇宙.

本日は天皇誕生日である.

その昔,青年海外協力隊派遣前の皇居訪問にて,皇太子時代の陛下に謁見を賜る機会を得られたことがある(敬語の使い方合ってる?).
すぐ目の前に立たれていた陛下は,何よりも目の輝きが印象的だった.

それはさておき,運がいいとか悪いとか,ヒトは時々口にするけど,「オレはツイてる」と思える瞬間に,一生のうち何度出会えるのだろう?

話が大きくなり過ぎるとまとまらないので,ここではいわゆる「当選」について書きたいと思う.

まずはっきり覚えているのは1997年12月発売の「G-SHOCK LOVER’S COLLECTION」
いわゆる「ラバコレ」.
それまでは黒主体だった「G」のカラーに革新をもたらし,大ブームの先駆けとなったモデル.
1997年発売の「ラバコレ」の2代目にあたる.

iPhone11 Pro

さすがに約25年前の製品だけあって,ケースは色褪せて割れ,本体も電池が切れている.
しかしこいつは処分できない.今後も絶対に処分しない.

なにせ,これを購入する時の抽選倍率は,なんと640倍だった.
これほどの幸運アイテムはなかなかない(縁起担ぎ?).
2,3回使用したので新品ではない.
そういや,ヨメのオヤジさんに結婚報告する時にも付けていったような...(文章が変)

大阪・梅田の某店で購入したのだが,発表当日は店頭に抽選時の模様を録画したビデオが流され,不正がなかったことをアピールしていた.
すんげーコンプラ遵守の時代やな.

今と異なりネットがさほど普及していない時代.
欲しいものはひたすら足を運んで並び,もしくはハガキや抽選箱で入手.
パソコンの前に張り付いてどうこうできる時代ではなかった.

次に印象的な「当選」は以下の通り.

以前参加したとある海外ダイビングクルーズ.
その運営会社は,オフシーズンに日本にて,次期クルーズの説明会を開くのが習わしになっていた.
Kazchariにも招待状が届くので,札幌の説明会(同窓会)に数回出かけた.

少々せこい話だが,この説明会の最大のウリは「クルーズ無料乗船券」のプレゼント企画! もちろん基本ダイビング代金も含まれる.
現地までの飛行機代などは自己負担だが,それでも格安になるのは間違いない.

Kazchariは計3回参加した.

一回目 ⇒ クジで敗れる
二回目 ⇒ 参加者が少なくビックチャンス.だが,1/4の確率を外す
三回目 ⇒ じゃんけん! 三度目の正直なのか,ついに「チケット」ゲットォ!

いやもう,これほどの奇跡があろうかと(周囲がひくほど)大喜び.

ただし,このチケット,一つだけ条件がありまして...二人以上の参加で,一名が無料になるシステムだった.

基本ぼっち趣味なKazchari,チャリだけでなくダイビングもぼっちだった.
子供がいるのでヨメさんも☓.
細いつながりを辿って,色々な人に声をかけたが全てアウト.

ダメ元で「半額一人参加じゃあダメですか?」とツアー会社に頼んでみる.
ありがたいことに,ご厚意でOKをいただいた.
で,無事に参加.
楽しいダイビングツアーだった.

特に思い出に残る「当選」は上記2つかな.
こんな奇跡はもう起きないやろなぁ...とぼんやり過ごしたいた先週,こんな出来事があった.

いつも視聴している某自転車系YouTube.
その回では「コスパの良いカーボンホイール」を紹介していた.
登録者数が多いチャンネルなのか,企業案件がよく来るようだ.

で,その動画の最後に「前後で1200g台の超軽量ホイールを視聴者にプレゼント!」とぶっこんできた.
なんと総額15万の一品である.

「こ,これは欲しい.けどさすがに当たらんやろなぁ...」と,ダメ元で申し込んでみることにした.

条件として「Twitterにて動画作成者とホイールメーカーをフォローすること」とあった.
実はKazchari,以前はTwitterのアカウントを持っていたが,あまりにもどうでも良い情報が垂れ流されてくるため,退会しアプリも削除していた.
で,今回改めてアカウントを作って応募,そして...応募したことをすっかり忘れていた.

ある日,何気にTwitterを開いたところ,新着DMが来ているとのお知らせが.
見覚えのある送信者の名前,そして開いてみると,なんと「当選のお知らせ」!とある.
「うぉぉ!!」と,叫びつつスクロール.

ところどころ日本語が怪しく,解釈し辛い箇所もあったが当選は確かなようだ.
「表記されているアドレスにアクセスして個人情報を入力,クーポンコードをもらってください」とある.

「よっしゃあ」とそのアドレスをクリックしようとしたが...文章の最後に注意書きが「本日中に登録されない場合,当選が無効になります」

「うん? 今日は日曜日やんなぁ...で,メールが届いたのが...ぐぉぉぉぉぉ,土曜日やん! アウトぉぉぉ!」

はい.
つーことで,久々にやってきた幸運を,自ら逃してしまった哀れなおっさんでした.
だってさぁ,Twitterなんてそんなちょこちょこ見る習慣ないって.
ネット廃人じゃあるまいし(←通知設定しとけ!)

と,さも平気な風を装ってはいるが実はかなり動揺&後悔...もったいないことしたなぁ.

もらえたはずのホイール,は,EMONDAにはかせている「BONTRAGER AEOLUS RSL37」よりさらに軽い.
乗り心地や耐久性はわからんけど,中華製の格安TPUチューブ超軽量タイヤを履かせて決戦用に仕上げるとか,色々できたのになぁ...と悔やんでも悔みきれん.

...それでも済んだことは仕方がない.
気持ちを切り替えよう.

この平和な日本に生まれたことに感謝.
いや明石家さんま的に「生きてるだけで丸儲け」なのだと.

ラ,ララァ,私を導いてくれ...