2022/7/30 Sat
鹿追最強伝説.
(前回のあらすじ)
鹿追でのイベント参加のため,昼過ぎに旭川を出発.
くったり温泉のサウナにて,人生初の「ととのう」を体験.
道の駅「しかおい」をキャンプ地とし,夕食を済ませたKazchari.
明日のライドに備え,すこやかな眠りにつく...はずだった.
深夜2時頃,腰回りの違和感で間が覚める.
それにじっとりと汗もかいている.
我がハスラーは2014年に購入した初期型.
アウトドア志向のクルマであることを宣伝しつつも,完全フラットシートにならないことに関しては当時から突っ込まれていた.
前席(助手席)を前後どちらに倒しても,後席の間にどうしても隙間もしくは段差ができてしまうのだ.
スズキ ハスラーで車中泊|フルフラット時の段差やマットなどグッズ紹介
ゆえに厚めのエアマットがなければ就寝困難.
その解決策として,これまでの車中泊では,シート幅に収まる小型のコットを使っていた.
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今回はWAQの8cm厚のエアマットを初導入.コット不要と思われた.
WAQ キャンプマット 車中泊マット 厚手 8cm 特殊ウレタン 軽量 インフレーターマット
こいつを少々過信しすぎたようだ.
時間とともに少しずつエアが抜け,前後シートの段差にケツがすっぽりと落ち込み,シートの凸凹を感じるようになってしまった.
甘かったなぁ.
念のため,コットも持参していたが,真夜中にセッテイングするのも面倒なのでマットに空気を再充填.朝までごまかす作戦とした.
ついでにトイレへ.
知らないうちにクルマの数が増えていた.
中にはエンジンかけっぱなしのクルマが数台.
たぶんエアコンを使っていると思われる.
冷凍モノを運ぶお仕事トラックはともかく,個人では遠慮して欲しいものだ.
夜間響くねんなぁアイドリング音.
外は涼しかったが,車内は体温のせいもあり暑い.
サーキュレーターを忘れたことを死ぬほど後悔.
結局なかなか寝付けず,車外に折りたたみチェアを出して,1時間ほどうたた寝.
その勢い(?)のまま車内に乗り込み,一気に二度寝へ...5時のアラームで目覚める.
♪チャラララ ラッチャッチャッチャ~
全然楽しめなかった...
食器はないと言いつつも,SOTOストーブおよびコーヒー豆,ミル,ポット,やかん,マグカップは持参.
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HAOCOO コーヒーミル 手動 小型 セラミックカッター ステンレス スリム 手挽き コーヒーミル ブラシ付き アウトドア用
やはり朝は引き立てに限る.
うん? 何か忘れている...うわっフィルターホルダー忘れた!
いや,指でつまみながらお湯を少しずつ入れれば問題ない(落ち着かん).
昨夜のうち,セイコマで買った惣菜パンとバナナを食べる.
集合場所はここからすぐである.
クルマは置いていく.
今は曇っているが,予報では日中最高気温,なんと34℃!
うわ,死んでまうわ.
暑さ対策として,ウェアは白っぽいモノ,それに日焼け止めを前腕と大腿,首筋に塗る.
ボトル2本持ちとした.
7時過ぎに道の駅を出て,1.6km先の農芸公園へ.
集まった参加者はKazchariを含め5名.
グラベルブームとやらの「現実」を表す人数である.
Tさん:主催者.詳細はお聞きしていないがハスキー犬の飼育+マッシャーが本業?
Jさん:お初.小径の年代モノMTBで参加.BORAファン?
Jun2さん:STRAVAで相互フォロー中.偶然にも元関西人.トムラウシなど,北海道最深グラベルをソロで走るツワモノ.本日も熊スプレー持参.
Iさん:これまで同じレースやブルベでご一緒.ファットバイカー.
※ プロフィールに誤解がありましたらご容赦.
つーことで,軽いブリーフィングの後(暑くなる前に)早めのスタートである.
まず公園内を通って森の中グラベル.
Tさん曰く「では軽くウォーミングアップしてから」...えっ? すでに結構なスピードなんですけど...
路面が芝生っつーか草むらなのでファットタイヤでの転がり抵抗が半端ない.
ひぃひぃ言いながら付いていったが,うーむ,グラベルバイクというのは,あんなに速いのか.
写真を撮るヒマもなく,グラベルと舗装路を交互に.
雲が晴れて太陽が照りつける.
そして,前半の目玉コースへ.
道道沿いの雑木林を通るシングルトラック.
普段はホースライディングで使われているとのこと.
つまり凸凹!
ふっふっふ,ようやくファットの時間が来た!(と言っても超ハードでがががっ)
つーことで,この後はマイペースを取り戻し絶景シーンで撮影する余裕が出てきた.
同じ北海道とは言え,ホームランドの美瑛や東川のグラベルとは全く違う.
シンプルに言えば...真っ直ぐで広い.実に新鮮.
道の駅「うりまく」へ.
なんと馬場を走れるという.ヒャッハー!
ここもファットの太いタイヤがありがたい.
イベント参加じゃなければ走ることはなかったなぁ.
良い経験をした.
まだまだ全工程の1/3ほど.
既に汗だく.
頭から水をかぶり,ボトルの水補給.
「うりまく」のトイレ.映えポイント?
さぁ,まだまだ走りますよのグラベル三昧!
散々走り倒した後,次の休憩ポイントへ.
「ソフトクリーム」か「飲むヨーグルト」の選択式(イベント代に含まれています).
まぁ,めったに飲まないかつ名物ということでKazchariは後者を.
美味しゅうございました...っつーか,参加者のみなさんとの話が盛り上がってあまり味わってなかったりする(^^;
それにしても,チャリ趣味界は共通の知人が多くて面白いなぁ(どんだけ狭いねん!).
さぁ,後半戦スタート!
先程も書いたが,この平坦真っ直ぐグラベル,舗装路同様,十勝エリアの特徴やな.
本イベント,「小麦グラベル」にふさわしい道.
この小麦と空の色がウクライナ国旗の元ネタらしい.
そんなグラベルの途中に何故か写真館.
実は映画のセットらしい.
Tさんもエキストラとして出演.
既にクランクアップしているが,上映は来年秋とのこと.
裏に回ると何やら作業をしている人がいた.
さすがセット.
見えない部分は鉄骨むき出し.
壁のウェザリング加工が興味深い.
庭に咲く花も造花.
色々勉強になった.
続いて然別川沿いのグラベルへ.
周囲の木は桜なので,GW時期はとんでもなく美しいらしい.
おお,それは見たいぞ.
その時期だと夜も涼しいはずッ!
最後の難関,舗装路激坂を越え...
スタートした農芸公園近くに戻ってきた.
ああ,もうこの楽しいツアーも終わりやなぁ...
おっ,ここは?
渡れそうな川があるじゃあないか!
行かねばなるまいッ!
遊んでいたせいで少し遅れてゴール.
暑さもピーク.
川沿いの水場で再び水をかぶる.
それにしても,十勝というか鹿追周辺のグラベルは素晴らしかった.
農地のまん中を突き抜ける直線路.
こんな道,美瑛だと舗装されているか,もしくは立ち入り禁止だろう.
それが鹿追だとウェルカム感ありあり.
実際,グラベルの十字路ですら案内標識が立っており,チャリやハイカーに対して行き先を示している.
Tさんによると,現町長さんは「サイクルツーリズム推進」を公約に掲げて当選したらしい.
まぁ,観光客が大挙して押し寄せ,畑を荒らすようになると話は変わってくるかもしれんけど,そうはならんといて欲しいなぁ.
それにしても,全体のペースの速いこと速いこと.
先日の「100kmサイクリングin旭川」もそうだったが,内容に「のんびり」とか「ゆっくり」とか書いてあっても,その通りだったことはまずない.
最近MTBに乗り出したばかりの職場の同僚に,参加を勧めていたが,正直...来なくて良かった.たぶんついて来れなかっただろう.
結論:サイクリストはすべからく詐欺師だ(※ホメ言葉)
農芸公園内にある「トマルカフェ鹿追」にて昼食.
今回は食事だけだったが,本業は宿泊施設(コンドミニアム?)のようだ.
つーことで,イベントは無事終了し解散.
とんでもなく充実したライドでした.
Tさんや参加者のみなさんに感謝.またいつかどこかで.
...しかーし,時刻はまだ12時を回ったばかり.
そう,ここからプラベートな「おかわりライド」が始まるのであった.(続く)