なぜかよく行くニューギニア島

2022/1/19 Wed

野生が呼ぶのか.

海外にはプライベートであちこち行ったが,その中でも複数回訪問した国,というか島がある.
もちろん長期滞在という意味では,ジャマイカ(島)の2年が最長.
それを除くと,なぜだかニューギニア島にちょくちょく上陸している.

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:New_guinea_named.PNGより

TV番組の「観光で行きたい国トップ10」などにはまず上がってこない地域.
たいていの人は場所すらあやふやなのでは?
「オーストラリアの上のほう」と言えば,通じることもある.
後はあれかな,イメージとして首狩り族とかコテカとか...

この島は2つの国で構成されている.
ほぼ中央に地形を無視した真っ直ぐな国境線があり,西半分がインドネシアのパプア州+東イリアンジャヤ州,東半分が独立国のパプアニューギニアとなっている.

欧米列強に翻弄され,今日も紛争続く...インドネシアとパプアニューギニアの歴史

Kazchariはニューギニア島のそれぞれの地域に2回ずつ,計4度訪問している.

余談だが,島の形状も歴史もカリブ海のイスパニョーラ島となんとなく似ている(上下反転).

https://d-maps.com/carte.php?num_car=231353&lang=jaより

こっちは西1/3がハイチ,東2/3がドミニカ共和国である.

Kazchariはジャマイカ滞在中の2003年にドミ共を旅行したことがある.
飛行機で上空から観察すると両国の違いがよくわかる.
ハイチ側の山には木がほとんど生えていないのだ.
都市部の民家も作りかけが多く,屋根がない家も目立っていた.
その一方,ドミ共の首都サントドミンゴは高速道路が高層ビルの合間を縫うように走っていた.
この経済格差よ!

ハイチとドミニカ 同じ島に存在するが,なぜこんなにも豊かさが違うのか?

ニューギニア島に話を戻す.
先程述べた通り,Kazchariはこの島に都合4回訪れている.

1993年:西パプア/旧イリアンジャヤ(インドネシア)

2005年:マダン(パプアニューギニア)

2017年:ワリンディ(パプアニューギニア)

2019年:ラジャ・アンパット(インドネシア)

つーことで,以下,1993年の第一回ニューギニア訪問の雑感.
学術的には何の価値もない.
しかも約30年前の事情なので,今では何の役にも立ちません.

【1993年の西パプア/旧イリアンジャヤ(インドネシア)】

日本を出国して既に7ヶ月が過ぎていた.
インドネシアの島巡りもいよいよ佳境.
本多勝一の『ニューギニア高地人』を読んで以来,一度は行きたかった場所,イリアンジャヤを目指す.

ニューギニア高地人 (講談社文庫)

ジャカルタにて,国内3路線ならどこでも設定可能な周遊航空券を購入.
こいつを使ってイリアンジャヤの州都ジャヤプラに飛んだ(これだけで十分元が取れる).
ジャヤプラからは小さいプロペラ機に乗り換え,高地ワメナへ.

空港付近にたむろしている人々のうち,数人は裸...ではなく「コテカ」を”着ていた”.
「コテカ」とは,いわゆるペニスケースである.
ちなみにひょうたん製.
普段使い用,祭儀用といろいろあるらしい.

iPhone11 Pro 自室に飾ってます

横に長いインドネシアは,赤道にほど近い熱帯地域なのだが,さすがに高地は寒い.
先程の裸族の方々も寒いのか,両腕を胸の前で交差させ,自分を抱きかかえるようにして歩いていた.どうして服を着ないのか,進化論的に謎.

フィルム / 1993年8月撮影
フィルム / 1993年8月撮影

安宿を見つけてしばらく滞在.
こうした宿は旅行代理店も兼ねていることが多く,山岳民族の村を訪ね歩くトレッキングガイドの手配を申し込んだ.

彼の名前は「シリアス」だったかな.真面目か!
3日間ほど,二人でジャングルや山岳を歩き回った.

このシリアス,なぜかずっと不機嫌だった.
体調が悪いのかと聞くと「マラリアが再発してしんどい」とのこと.おいっ!

マラリアは蚊が媒介する病気.
つまり,マラリアにかかった人と一緒に,蚊がいそうなところに出かけるのは超危険.
今やったら絶対無理やな.

途中”塩の池”やら何やらを見学.みなさんちゃんと”服”着てますね.

フィルム / 1993年8月撮影

当然だが,まともな宿に泊まるわけはなく,シリアスの知人宅にお邪魔する.いわゆる民泊?
現地の人と同じモノはあまり食べなかったなぁ.
もちろんガイドのシリアスが毎回料理してくれるのだが,昼と夜に関しては基本的に「野菜たっぷりのインスタントラーメン」.ごっつあんです.

フィルム / 1993年8月撮影 タバコ吸いながら調理はやめい!

宿のご主人と言葉は全く通じないもの意気投合(?)
壁にかけてあった,ご主人愛用のコテカを確か50円程度で譲ってもらった.
土産物屋には観光客用の偽物が多いらしいが,これは正真正銘のホンモノ.ブルセラか!
さすがに本田勝一のように,その場で試着はしていません.

フィルム / 1993年8月撮影 トリミングじゃなく,なぜか顔が見切れている

この民泊,夜がスゴかった.
一応ベッドらしきものを占有してたのだが,一晩中,床を巨大な黒い物体が走り回って眠れたもんじゃない.
そう,大ネズミである.

当時も違和感があったのがこの風景.

フィルム / 1993年8月撮影 集合住宅?

30年前でも,伝統的な暮らしを捨て,インドネシア政府が用意した建売住宅のような場所に移住する(させられる?)住民が多くいたようだ.
通常のガイド付きトレッキングでは,昔ながらの伝統的な生活を営んでいる村に出向くことはできない.
Kazchariにジャングル単独行のスキルはないし,いわゆる山岳民族に出くわすのは危険...(特にパプアニューギニア側

寒くて,マラリアの危険もあり,食事もアレで,なかなか過酷な旅だったが,割と楽しめたかな.
今でも,町中でコテカを着用した人を見るのだろうか?

そんなイリアンジャヤも,Kazchariが旅した数年後から独立運動が盛んとなり,州名が変わったりした.
インドネシアの弾圧や差別に我慢できなくなったようだ.
いわゆる「パプア人」としてのアイデンティが強くなったということだが,将来的に隣国のパプアニューギニアとの統一は...ないやろな.
Kazchariの印象では,顔は似ているけど違う国.

イスパニョーラ島ほどではないが,経済格差もある模様.

Kazchariはこの旅の10数年後,今度はパプアニューギニア側のマダンワリンディを訪問することになる.
両方ともダイバー(だけ)には有名なポイントである.
そのうち,これらの旅の記録も書き残したい.

ちなみに4度目の訪問に関しては,その記録をアップ済み.
これが,現状最後の海外渡航である.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

なぜ,いきなりニューギニアなのか.
それはトンガ王国のそばだから.
もちろんトンガ本国も心配だが,今回の噴火で周辺諸国にも津波などの被害があったかもしれない.

それに,この本を最近読んだのも一因.

赤道直下の宝箱 旅するパプアニューギニア

パプアニューギニア関連の本は非常に少ない.
ガイドブックの類もほとんど出版されていない(以前は地球の歩き方フロンティアでラインナップされてたけど).
今はネットで情報収集の時代やけどな.

治安やインフラの問題が山積みなので,個人旅行が難しい地域なのだが,この本を読んでいると,ダイビング目的ではなく,以前していたような自由な旅がしてみたくなった.
特にこのルート,面白そう.

ココダ・トレイル

アジアを旅すると,太平洋戦争の遺構に出会うことが多い.
また,一度訪れた国の政情は嫌でも気になるのがバックパッカーの運命(さだめ)
世界地図を見ながら,懐かしい日々を思い出すと同時に,あの場所や出会った人々がどうなったのか,非常に気になるのだ.

フィルム / 1993年8月撮影

節約生活のススメ~今がチャンス?

2021/12/2 Thu

モノがありません.

引っ越し当初は借家だったKazchari家だが,その数年後,大家さんからの申し出により購入,現在に至る.
人生初の持ち家となった.
これで気軽に引っ越すわけにはいかなくなった.

Kazchari家が建てられたのは平成元年.
つまり築後30年以上経過している.
借家時代,給湯管の故障や雨漏りは不動産屋に頼めば交換・修繕してもらえたのだが,当然のことながら今では自費で解決しなければならない.

給湯管の修理~全ての真相が明らかに

北海道の住宅は過酷な環境にさらされているので,本州(大阪)よりもこまめな手入れが必要だという.
これまで,壁に穴が開いていることに気づいても,灯油タンクがサビサビになっていても,テラスのタイルがはがれまくっていても,見て見ぬフリをしていたが(おいおい),「いいや!限界だ.塗るね!」と初めて外壁点検および塗り替えを依頼することにした.

まず困ったのが,工事料金の相場がわからないこと.
下手に自分から見積もり依頼するとボラれるとか,営業飛び込みで周ってくる業者は信用できないとか,悪徳リフォーム問題もよく聞くし...と,もう不信感のカタマリ.
仕方がない.高い買い物である.慎重にならざるを得ない.

と,もやもやしていたあるのこと,隣家が外壁修理工事を始めた.
話を聞くと,親戚の勤める会社が施工しているらしい.
おお,これなら(費用も含め)信頼できると,早速紹介していただき見積もりを依頼.
9月末から工事がはじまり,2週間ほどで,全ての工事が完了した.

外壁色は悩みに悩み,工事前とはまるで異なる配色になった.
ネットにもシミュレーションサイトがたくさんあるが,やはり数を見ておられる現場の方の意見は的確だった.
どことなく北欧風...つーかムーミンハウス

さて,お次は支払い問題である.
反省しかないのだが,不具合箇所を長期間放置していたせいもあり,想像以上にあちこちが傷んでいたようで,ドアの修理,テラスのタイル張替え,外壁塗装代も含めると,計¥2,400,000ほどになった.
うーむ,MadoneEmondaが買えてしまうではないか(おいおい).

老後および子供らの教育資金として積み立てている投信を取り崩すか,それともローンを組んで月賦払いにするか...後者を選ぶことにした.
4年ローンで,おおまかに月7万ずつの返済.
Kazchari家は夫婦別会計なので,支払い負担分としては半分強の月々4万円の上積みとなる.
生活費,娯楽費,そして投資額を,これまで通りにしておくと赤字となるため,支出を見直すことにした.

資産を増やす方法は3つしかない.
収入を「増やす」か,支出を「抑える」か「投資する」.

収入はもう増えない.
これはどうしようもない.
定年まで後6年くらいか.

支出は節約で抑える.
ここ2年ほど海外旅行してないしなぁ...と言い訳しつつ,様々なモノを買ってしまっている.
もちろん今年最大の買い物はモンキー125
Bajaを下取りに出したので,本体はおおよそ30万でGet.

ついに『モンキー125』を契約~マジか?

当然これだけで済むはずはなく,新しいウェアだの,マフラーを始めとするカスタムパーツだの,ドラレコ,キャリア,バッグ...ああ追加の出費がウン円...
とは言え,“楽しさ”という名の元は十分取ったつもり.

他の出費としては,近頃はキャンプグッズ関連が多かったかな.
意外にも息子との二人キャンプが面白くて,色々買ってしまっていた.

小学生男子と道東キャンプ旅(その1)~阿寒湖へ

近年はまってしまったOLIGHTも,キャンプグッズと言えばキャンプグッズ.

進撃のアウトドアメーカー~OLIGHTとWAQ

キャンプ便利グッズを買いすぎると”不自由の楽しみ”からどんどん遠のいていく気がする.
しかし,冬キャンに備えてこれらだけは...

Anker PowerHouse II 400 (ポータブル電源 大容量 389Wh)

コイズミ 電気毛布 敷き毛布 丸洗い可 頭寒足熱配線 ダニ退治 抗菌防臭 130×80cm

FUTUREFOX ヒーターアタッチメント キャンプ ストーブ ストーブアタッチメント

セール中で安い.
あかん,全然物欲が収まらん.

もちろん,ロードバイクもそろそろ新車が欲しい.
ところが,こんなニュースが...

カスタムオーダープログラムProject One 2022年モデルのMadoneおよびDomane完売のお知らせ

これで新しいロードバイクのオーダーはだいぶ先になったなぁ.
ホッとしたような残念なような...

では,海外ダイビング旅行はどうだ!
オ,オミクロンか...こりゃゼータ株まで行くな.海外脱出まで何年待つことになるやら...

最後に「投資」の話.
Kazchariはインデックス積み立て投資をしている.
検討の末,ポートフォリオの日本株および債券への積立額を少し減らすことにした.

余談だが,昨今,投資アドバイザーによる「日本企業へは見切りをつけて,米国株にぶっこめ!」という論調をよく耳にするようになった.
だが,大抵の場合,元資は日本で働いていることによる給料なのだから,日本企業を応援しない=自分の首を絞めることになりかねん,と思う.
この先も日本への投資は続けたい(海外比率は多くするけど).

おお,そうだ! 「収入」「支出」「投資」の他,もう一つの節約手段があった.
それは「売却」だ.「収入」の一形態ではあるけど.
久々にコレクションのオークションへの出品,再開するか!(転売ではありません)

はい,つーことで,今日は「Amazon Black Friday」の最終日です.
「Cyber Monday」がないので,今年最後の大セール!

CONSUME! BUY! NO THOUGHT!(『ゼイリブ』より)

『南の島の大統領』を観た~モルディブの思い出

2021/11/10 Wed

個人の力で世界は変わるのか.

南の島の大統領 -沈みゆくモルディブ-(字幕版)

新コロのせいでここ最近海外に渡航できていない.
となれば,過去の訪問先に関する映画でも観て思い出に浸りますかぁ...と思って観たこの映画,見事にテンション・ダウン系でした.

モルディブは,この世の楽園と称されるインド洋の島国.
Kazchariは1994年と2011年の2度,訪れたことがある.

噂にたがわぬ,それはそれは美しい国である.
日本でもハネムーン先の候補によく挙げられる.

1994年,最初の訪問時はモルディブが目的地ではなかった.
元々は南インド旅がメイン.
まずはカルカッタ(コルカタ)からスタート.
数日後,列車にてマドラス(チェンナイ)へ移動.

インド経験者ならわかると思うが,いわゆる“インドらしさ”は有名な観光地が集中する北部に凝縮されている.
とりわけ「ボラれた」「騙された」などのトラブル系に関しては北インドの圧勝.
バナラシ,アグラ,ニューデリーとかは地名を思い出すだけで腹立たしい...ってそれが“らしさ”でもある.何もかもみな懐かしい.

その点,南インドは違っていた.
一言で表現するなら平和で紳士的.
北で散々お見舞いされながらも身に着けた料金交渉術が,南では全く役に立たない(いい意味で).
タクシー料金も固定,宿代も食事代も固定.
ボラれているのではない.普通にfixed priceだった.
駅でもバス停でも客引きが寄ってこない.
米中心の食事も美味いし,人もおだやかで親切.
これは後年,スリランカに行った時も同様に感じたので,大陸の南地域はそういう基質の住民が多いのだろう.

それはさておき,インド大陸南端に近いトリヴァンドラムという町を散策中,旅行代理店に貼ってあったモルディブの観光ポスターに目が留まった.
美しい写真であった.
そしてこの町から往復US$100で飛べるとのこと.
これは安い.
それまではモルディブなんて,バックパッカーに無関係な国と思っていたが,
これは面白そうと行ってみることにした.

有名な話だが,モルディブは島ごとに機能が分散している.
ざっと分けると空港島,首都マーレとなる行政島,リゾート島,ローカル住民島そして無人島である.

で,インドからあっと言う間に着いた空港.
宿も何も決めていない客はめずらしく,かつインドからの入国ということもあり,めちゃくちゃ怪しまれた.久々の荷物総チェックだった.

スタンプをもらってロビーに出ると旅行代理店のカウンターがあった.
よくわからないまま食事付きのリゾート,一泊US$60に決める.
ちなみに前日は1泊60インドルピー(約¥600)の宿に泊まっていたのだが.

空港島からはボートで島まで移動.
それほど離れていなかった.
宿はコテージタイプ.
目の前は白い砂浜と青い海.
いや,ただもうびっくりするぐらい美しい風景で,正に天国(あれですよ,炭治郎の深層みたいな).

計算外だったのは、このリゾート島の客はドイツ人オンリー.
レセプションの表記もドイツ語オンリー.
知らなかったが,モルディブには1島1リゾートおよび(場所によっては)1島1国という法則もあるようなのだ.
もちろんスタッフに英語は通じたので問題ない.

ここで人生初めてのスキューバダイビングにチャンレンジした.
いきなりモルディブ・ダイビング.
初心者ドライバーが「いきなりベンツ」に乗るようなものである.
体験なのでそれほど深いところまで潜れないが,逆にそれが良かったかも.
陽が差すサンゴ礁にカラフルな小魚の群れ.
カメラも何も持っていなかったが,あの海は今でも鮮烈に覚えている.

となれば,帰国後直ぐにライセンス(Cカード)を取得して,ダイビングにはまりそうなものだがそうはならなかった.
本格的なダイバーデビューは,約10年後にジャマイカで,ということになる.
最初が良すぎたのだ.

時は流れて2002年.
青年海外協力隊の派遣前訓練のためKazchariは長野県駒ケ根にいた.
訓練時間のほとんどは現地語の取得に費やされる.
入所早々の選抜テストによって,まずクラス分けされた.
Kazchariの派遣先ジャマイカは英語圏なので英語クラス.
全部で8クラスだったかな? 上から4番目のクラスだった.
その時,一緒になったのが「職種:音楽」としてモルディブに派遣予定のIくんだった.
確かまだ現役の音大生ではなかったかな?
20年前ではあるが,ほぼ毎日顔を合わせていただけあって,今でも顔を覚えている.
モルディブの隊員OBから「あそこで2年も過ごしたら人間ダメになるよ~」と散々脅されていた.他にもモルディブの食事は「カリー」「カツオ・カリー」しかないとか...
今どうしているのだろう.無事,音楽教師になれたのだろうか?

さらに時は過ぎて2011年.
既にガチ・ダイバー(フォト派)に進化していたKazchariは,満を持してモルディブ・ダイビングクルーズに参加.
以下,写真をいくつか.

OLYMPUS E-5 / 2011年10月撮影
OLYMPUS E-5 / 2011年10月撮影
OLYMPUS E-5 / 2011年10月撮影
OLYMPUS E-5 / 2011年10月撮影
OLYMPUS E-5 / 2011年10月撮影
OLYMPUS XZ-1 / 2011年10月撮影
OLYMPUS XZ-1 / 2011年10月撮影

ジンベイ・スイムを経験できたり,ローカル住民島,無人島に上陸できたりとこれはこれで楽しかったのだが,気づいたこともある.
モルディブ行くなら,クルーズではなく島リゾート滞在が良い.
クルーズの場合,深場にてマンタやジンベイなどの大物狙いポイントに行くことが多い.
Kazchariはサンゴ礁に群れるハナゴイ,岩場やイソギンチャクに隠れるエビ・カニの方が好きなのだと気づいた.

そして...やはり白いビーチと青い海,ヤシの木の下でくつろぐ時間がないと!
プラス,ローカルな人たちとの交流も欲しい.

ダイビングクルーズはとにかく忙しい.
寝るか食べるか潜るの3点.
それがいい,それを求めているという人には良いけど,忙しすぎるクルーズはもういいかな,という感じ.

そんな一個人,一旅人の身勝手な印象はさておき,冒頭の映画の話にようやく戻る.

観客にモルディブの美しい風景を見せて,ウエルカム!という映画ではなく,硬派なドキュメントである.
以下,Amazon Prime Videoにおけるあらすじ.

ジョン・シェンク監督作品『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ』は,モルディブのモハメド・ナシード元大統領のある一年間を描いた物語である.当時彼は,世界の他のどんなリーダー経験したよりも大きな問題に直面していた

知らなかった.
Kazchari滞在中もこのような強権的な独裁政権が30年も続いていたとは...
この映画は主に2009年のコペンハーゲンで開催された「国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)」での声明に向け,独裁政権を倒した若き大統領モハメド・ナシード(Kazchariと同い年!)の奮闘を描いたものである.
結局は規制などが当初よりかなりマイルドになった条約が採択されたが,その削減目標を守れなかったからといってペナルティがあるわけではない(某星マーク国旗の2大国のせい).

エンドロールが衝撃的.
結局,翌年はCO2排出量がさらに増え,水没の危機性はさらにアップ.
さらには2012年,旧政権支持派のクーデターでナシード失脚...
未来の心配よりも,今を豊かに生きていきたいという人の欲望を抑えることは難しいのか.

さらにWikipediaでナシードを調べると,衝撃の事実が.

モハメド・ナシード

現在,テロに巻き込まれ重体?
なんという悲劇的な人生だろう.

折しも,現在イギリスにてCOP26が開催中.
これがまた茶番だ茶番だと騒がれている(このご時世,どうして航空燃料を使いまくって一か所に集まる必要があるのか?).

中でも,エキセントリックな言動で注目を浴びるグレタさん.
あまりも激しすぎて,主張内容はともかく,彼女を見ていると不愉快になるというのが正直な感想.

とは言え,グレタさんを批判する側の「彼女は中国を批判しない(黒幕だから)」もしくは「彼女のバックにはウォール街がついている」といった陰謀論すらも左右多数入り乱れて,わけのわからない状況になっている.
日本でもグレタさんに賛同した学生がデモをしたりしているようだ.

ここで頭に思い浮かぶのは『逆襲のシャア』におけるアムロの名言.

「革命はいつもインテリが始めるが,夢みたいな目標を持ってやるから,いつも過激なことしかやらない」

「地球温暖化懐疑説」も含め,Kazchariには何が正しいのかよくわかりません.
例えばここで何らかの意見に賛同したところで,それはネットや書籍からの情報でしかない.
また,批判側のソースも結局はネット情報.

結局”言うだけ番長”になるぐらいなら,黙って日々の省エネに努めようとは思う.
無駄なエネルギー,特に化石燃料の使用は控えるしかできない.
クルマにはあまり乗らず,リッター70kmのモンキーに乗り,休日は人力オンリーのチャリで汗を流す.
これで許してください(誰に向かって?).

「豊かな海」へ~ダイビングに行きたし

2021/3/19 Fri

これは知らなかった.

新コロのおかげで,すっかりご無沙汰のダイビング趣味
制度的にも心理的にも解放された暁には,ぜひとも再開したいものだ.

国内のダイビングスポットと言えば,まず沖縄(本島&八重山)だろう.
Kazchariも沖縄以外で潜ったのは白浜,支笏湖,積丹半島,羅臼,鹿部(函館)ぐらいか.
関東のダイバーには伊豆半島,関西では紀伊半島も人気だろう.

そう,なぜか瀬戸内海はダイバーに人気がない.
サービスやツアーがあることはあるらしいが,日本海側や四国をはさんだ太平洋側に比べても非常にマイナー.
不人気の理由を調べてみると,どうやら透明度の悪さにあるらしい.

一般的に「透明度が悪い」⇒「栄養豊富」⇒「魚が多い」ので人気があってもよさそうなものだが,やはり「キラキラ光る浅瀬の珊瑚に,無数のハナダイが泳ぎ戯れている」シーンが観たいというダイバーが多いのではないだろうか(たぶん).

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO INDONESIA KOMODOにて

さて,そんな栄養豊富なイメージのある瀬戸内海だが,今朝のNHKニュースが興味深かった.

最近コンビニにて,海苔が巻かれていないおにぎりが増えてきている.
その理由は,瀬戸内海産養殖海苔の記録的な不漁にある.
かつて工場排水の影響で赤潮が発生し,魚が大量に死んだ経験から水質管理を強化.
半世紀が絶ち,透明度の高い“キレイな”海にはなったが,逆に窒素やリンが不足し,海苔の「色落ち」が目立つようになってしまった.
茶色の海苔は商品にならない.
対策として,周囲の工場に排水時の水質管理,ようするに窒素濃度を増やすように依頼した.
「キレイな海」ではなく「豊かな海」を目指す施策への転換が提唱されている.

自然保護に邁進してきた歴史からすると,実に皮肉な話やな.
「清潔」も行き過ぎると,生物やその食物連鎖に悪影響を与えてしまう.
アトピー性皮膚炎も,乳児期の清潔すぎる環境によって抗体ができにくくなったため,発症者が増えたと言われているしな.

この海苔のニュースには続きがあって,それは観光業者からの懸念.
キレイな海を求めてくるお客さんには,今の透明度の高さが好ましいそうな.たとえ魚がいなくても.

『ファイブスター物語』では,ソープも以下のようにつぶやいてた.

「自然なんか破壊しまくった方がいいと思うなー 人間の言ってる自然なんて人間の好きな自然でしかないーって言った人がいたっけ」

モルディブにはダイビング目的で1994年と2011年の2回訪問している.
この間17年ほどの開きがあるが,この年月でも海の美しさは悪い方に変化したらしい.
これはKazchariだけの見解ではなく,現地のガイドさんも話していた.

Kazchariの好きなグラベルもそうだが,現代人が何らかの活動をする以上,自然に対してインパクトを与えてしまうのは避けられない.
たとえ海や山にでかけなくても,日常使う金属やプラスチック製品も自然の恵みの加工品である.
それで毎日楽しませていただいている.

ローインパクトを心がけつつ遊ばせてもらうしかないと思う.

少々誤解を招く発言だが,一ダイバーとしては,ここ1年ほとんど荒らされず,相当あるべき姿に回復した海中を観てみたい.
ホンマ,エゴやな.

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO INDONESIA KOMODOにて

旅の回顧録~2015年のコ・タオ

2020/7/30 Thu

正気の沙汰とは思えない.

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

旅の回顧録シリーズ.
今回は2015年10月コ・タオ-ダイビングである.
コ・タオ(KohTao)は「タオ島」という意味のタイ語.

この島には1993年の東南アジアバックパッカー旅でも立ち寄った.
逆算すると22年ぶりの来島となる.

1993年の旅ではバンコクから深夜バスで南部のチュムポーンという町へ行き,そこから船に乗り換えてタオ島に渡った.
他の旅人のおすすめで行ったのだが,見事なまでにさびれた島で,ボロボロのバンガロータイプの安宿に泊まった記憶がある.
島の散策でも,ヤシの林の中の未舗装路が延々と歩き,旅行客向けの店もほとんど見かけなかった.
残念ながらとある事情により,その当時の写真は残っていない.

その後のタイの経済成長および観光開発に伴い,タオ島もすっかり姿を変えた.
人の往来が増え,船や港が立派になり,リゾートホテルが立ち並び,外国人向けの飲食店が増えた.

昔が良かったとは言わない.
自分がそれだけ年を取ったいう事実だけがある.

2015年の旅ではSTWのダイビングツアーに申し込み.利用ショップはタイで有名な,ほぼ日本人限定の「BIGBLUE」
羽田発8日間14Dive付で約23万円と手ごろな値段だった.しかも器材レンタル無料といううれしいサービス付き.預け荷物の重量に悩まされずに済む.

ツアーと言っても現地まで一人旅.Kazchariの場合は旭川発となり,羽田→バンコク→サムイ島までは飛行機.サムイ島からは船でタオ島に渡った
宿も決まっており送迎もスムーズ.もはやバックパッカーではない自分がいる.

OLYMPUS XZ-2
OLYMPUS XZ-2
OLYMPUS XZ-2
OLYMPUS TG-3
OLYMPUS XZ-2

夕食は久々のタイ屋台めしの代表たるカオ・パット.めちゃめちゃ美味い.
一人旅の夜は何もすることがない貴重な時間.特に初日は.

翌朝,ホテルを出て「BIGBLUE」に隣接する食堂へ.朝食である.

OLYMPUS XZ-2
OLYMPUS XZ-2

別のホテルの敷地内を通って,まず小さなボートに乗り込む.そして海上に浮かぶ大きなダイビングボートへ.
「BIGBLUE」だけでなく,他のショップのゲストとここで合流し,ポイントへ向かう.

ここまでは順調.いつものダイビングツアーの始まりである.
しかし悲劇はこの初日の,しかも1本目のDiveで起こった.
ジャイアントストロークで海に飛び込んだ際,左足を後方に強く引きすぎてしまい,踵の上方を船のへりに思いきりぶつけた.

少し嫌な音がしたような気がしたが,痛みもなかったため,ただの打撲のはず(と祈った)...

いずれにせよ,ドリフトダイビングだったので,飛び込んだ以上潜るしかない.
確かに足首の動かしにくさは感じたが,フィンキックそのものはむしろ足首,膝を固定し股関節の屈伸で行うので,潜ることはできた.

タオ島の海は透明度が低く,濁っているものの,それは栄養豊かな証拠でもある.結果,群れの規模が半端ない

さて,1本目のダイブを終え浮上する.
ラダーにかけた左足の踏ん張りが全く効かない.
重器材を外し,スタッフに手伝ってもらいながらようやく船上に.
左足首を見るとわずかに腫れている.

OLYMPUS TG-3

続いて,2本目,3本目も潜るものの,もはやジャイアントストロークは不可能(重器材をかついだまま立てない).
船の縁に座りながらゆっくりと沈む.

予定のダイブが終了し,港に戻る.
左足を引きずりながらショップ経由で宿へ.

アキレス腱が切れる時は,かなり大きな音がするという.
その時は何も聞こえなかった.
「まさか,こんな外国の離島でこんな大けがを負うはずがない」と,障害受容段階でいうところの否認期全開(一応リハビリ職なので知識はある).

ツアーを打ち切って強制帰国? まさか.
なんとかしなければならないと焦る.
偶然にも宿の目の前が病院だった.もちろん旅行保険にも加入済みなので,診察してもらうことにした.

問題は…内科の病院だったこと…
医師の診断は「打撲」.もちろんレントゲンは撮っていない.
抗炎症の塗り薬と包帯をもらって終了.3000円くらいだったか.

OLYMPUS TG-3

結局,大事を取って翌日のダイビングはキャンセル
痛みはないのだが,腫れがひどくなったため氷をもらってひたすら冷やす
この日は退屈で退屈で仕方がなかった.
外は快晴.なのに南の島で丸一日,一人で部屋にいることのむなしさよ…

ここで決断.
「明日からはダイビングに参加してやる! でないと後悔する!」
このおっさん,正気か?

以下,その後のDiveで撮った写真を数枚.

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS TG-3
OLYMPUS TG-3
OLYMPUS TG-3
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

結局,3本ほどDiveがキャンセルになってしまったが,写真のデキはおおむね満足.
素晴らしい海だった.
特に群れ好きの人におすすめしたい.

「BIGBLUE」のスタッフにもお世話になった.
このツアーの半年後,カオラック側でも利用させてもらったのだが,本当に気持ちの良いショップだった.
そやけど,心の中では「潜るのやめてくれ~」と思ってたやろなぁ…

無事(?)日程を終え,往路と逆ルートで帰国.
街中,空港と,道中ずっと左足を引きずっていたのは言うまでもない.

旭川到着の翌日,整形外科を受診.
ひと目見るなり,医師からは「アキレス腱断裂」の診断が下された.

今思うに,地上よりも海中の方がはるかに自由に動けた.不思議なものだ.
こういう記事を書いていると,やはり猛烈に海に行きたくなってくる.

新コロのせいで観光客がいなくなり,自然環境が凄まじく回復しているらしい.
喜んでいいのか,悲しんでいいのか.

旅の自由が再開すれば,また荒れてしまう.
行っていいのか,悪いのか.

OLYMPUS XZ-2

OLYMPUS XZ-2
OLYMPUS TG-3

旅の回顧写真~2013年のレンベダイビングにて

2020/7/17 Fri

「ストックフォトを使って写真で稼ごう!」と思っていた時がKazchariにもありました.

OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

Amanaimagesにアカウントを作って,さぁ投稿と思ったら色々と制約が厳しい.
特に人物が写っているものは許可が必須.
一方で人物写真でないとなかなか売れないとか.

というわけで,“稼ぐ”は諦めて,より気軽に投稿できそうなinstagramを本格的に始めた.
アカウント自体はかなり以前に取得していたのだが,ほぼ放置.
投稿写真のテーマはこのブログ同様,チャリと水中写真がメイン.

両方を趣味にしている人は少ない気もするが,まぁ良いでしょう.

当初は元々の知り合いしか見ないので,当然「いいね」も「フォロー」も少ない.
最近ようやく「ハッシュタグ」の存在と意味を知り,写真の説明に記入してみる.
すると面白い.色々な国,職業,年代の人が次々に見てくれる.
こりゃクセになるわ.

さて,最近は一日一枚のペースでアップを続けている.
時々フォローがあると書いた.
その方の写真を確認する.
正直言って,うーんな人のフォローバックはしないことにしている.
ようするに写真から“こだわり”が感じ取れるかどうかで判断.えらそうだ.

せっかくなので,instagramの小さいコメント欄にはハッシュタグだけつけて,その写真にまつわる思ひ出うんぬんはこちらのブログで語ってみようかなと思った次第.たぶん不定期やけど.

さて,今日instagramにアップした一枚は,2013年9月19日8:10に撮ったこれ.

OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / f2.8 1/160 ISO200

場所はインドネシアのレンベ
レンベと言えば,マクロというか変ないきもの天国
いわゆるマック・ダイブである.
差し棒で泥土をぶすぶす刺しながらの被写体を探し.
レンベではエビ,カニ,ボロカサゴたちが主なターゲット.
そこそこ大きな物から,1cm未満の極小物まで.
まるで宝探しの様.
結果,1回の潜水時間が70分以上と長い長い.水温が意外に低いので,防寒が重要かも.

大物が迫ってくるのを待ったり,群れに囲まれるのも悪くないが,マックのような宝探しも面白い.
じっくり写真が撮れるという点で,自分に向いているかも.

黒い泥の上を,とんでもないデザインと色彩のウミウシほかがうごめいている.
そのコントラストが面白い.

写真をいくつかピックアップ.あえて魚類以外を.

OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

特に,この時のダイブはガイドさんとほとんどマンツーマンだった.
どれだけ粘っても周りに気を遣う必要はない.
最近のダイブでは,こうした”じっくりマクロ”してないなぁ.
いや,全体を通じてもこの時のレンベが最初で最後だったかもしれない.

新コロが終息したら,「じっくりねっとりマクロ撮影ダイブ」から再開させたい.
絞り開放,全集中でピント合わせ!

この旅では,レンベで泊まった宿「ヨスダイブ・ヴィラレンベ」も忘れがたい.
部屋がキレイな上に食事も最高.少人数制ゆえか,こちらのリクエスト通りのものを作ってくれるのだ.
味も文句なしにうまい.
実に快適な宿だった.

何よりも,テラスから見える海の景色が好きだったなぁ.

OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(10)

2019/12/8 Sun Day10 Denpasar ⇒ Narita ⇒ Haneda ⇒ Asahikawa

帰還.

(9)はこちら ⇒ 2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(9)

OLYMPUS TG-5

まだまだ続く大移動.
ようやくたどり着いた国際線ターミナル.DenpasarはJakarta以上に混雑していた.
Narita行ガルーダ航空のカウンターでチェックインし,イミグレ・手荷物検査を終えて搭乗口へ向かう.

以前の訪問時も驚いたが,イミグレを抜けると,これがまぁ狂乱のお土産街.深夜だというのに人でごった返し,たとえて言うなら「千と千尋」的世界? 時間的に既に店が閉まっているのではないかという懸念もあったが,これなら大丈夫と,残っているルピア札(2000円分くらい?)で,家族.職場への土産を買う.と言っても変哲のない「怪しい菓子」だが.町中探索の時間がある場合は,地元のスーパーの方が面白いものが安く買える.

そして,これまた記憶にある搭乗口へ.当然だが成田便なので日本人だらけ.不景気,不景気と言われるが,こんな12月上旬の季節外れでも旅行する人はたくさんいる.バリは近いし(まだ)安いしな.

定刻出発.さらばインドネシア.

...時計の表示を日本時間に戻し,もう寝るしかない.いつも通り耳栓とアイマスク着用.疲れているはずなので,すぐに眠れると思いきや.やっぱりあかん.うつらうつら&寝返りを何度もうち,あるはずのない睡眠快適ポジションを探しているうちに機内灯がつき朝食が配られはじめた.いやぁ,食欲なくて久々に食えん.

OLYMPUS TG-5

8:30,成田着.特に問題なく入国.それにしても旅行者だけではなく,外国人労働者多いなぁ.北海道にいてると,なかなかわからん世相.

Kazchariの移動はまだ続く.今度はバスで羽田まで.うつらうつらが続く.さすがに疲れている.羽田空港着.バリの空港で買えなかったヨメさんへのお土産として『舟和の芋ようかん』を買う.芋ようかんと聞いて,カーレンジャーを思い出すのはKazchariだけ?

国内線チェックイン時に少々トラブル発生.

土産やら不用品を詰め込んだ預け荷物が約23kgで見事に重量オーバー.
海外旅行帰りであると訴え,「見せろ」と言われたのでe-チケットで確認してもらう.担当の方,新人さんかつ研修中なのか,こちらが何か言うたびに隣カウンターの上司に確認.上司も忙しいので「マニュアルを読んで」しか言わない.新人さん,それでも対処がわからなくてフリーズ状態.まぁKazchariが素直に超過重量料金を払えば済む話なのだが,そうもいかない.なぜなら,“国際線”ターミナルの乗り継ぎカウンターでチェックインした場合,重量に関してはスルーなのだ(計量すらしない).同じ会社なのにカウンターによって対応が異なるとはこれ如何に?

...と,言いつつも何だかクレーマーっぽくなってきたし,新人さんがかわいそうなので,「じゃぁ,抜きます」とトランクを開けて中身を手荷物やらビニール袋に分散.ようやく20kgになりパス.お騒がせしました.ただ,気にくわないのは,Kazchariが立ち去る際,エラい上司が新人さんを「対応の仕方が不味い」「もっと毅然とした態度で」云々...と叱っていたこと.そういう指導は客のいないところですべきでは? 丸聴こえやで.

保安検査場を通り,搭乗口へ.朝食抜きだったので久々に日本食.

OLYMPUS TG-5

これで1000円しないし美味い.さすが日本,少なくとも食に関するコストパフォーマンスは世界最強である(それはそれで問題視されつつあるが).

13:30,この旅,最後のフライト.旭川行である.

出発前は今回を最後にダイビング趣味を止めようと考えていた.
理由は単純.チャリの方に金と時間をかけたいから.両方ともそこそこ金のかかる趣味なのでやりくりがしんどくなってきた.
でも,旅を終えて思う.ダイビングはやはり楽しい.もっと美しい水中風景,珍しい生物を見たい.何よりも海と島と空と太陽! 青と緑と白のコントラストとギラつく光は想像するだけでハイになる.

結局,こちらの趣味も続けてしまいそうだ.ただし,もう少し出費を抑えながら.今回のラジャ・アンパット,悪くはなかったが,そのコスパは...正直今一つ.Kazchari好みの海とは言い難かったなぁ.もちろん,海況により印象は異なると思うが,もう一度行きたいかと尋ねられると...まだ楽園は見つかっていない.

楽園大百科

旭川に着いた.
マイナス9.6℃,ヨメと子どもたちが迎えに来ていた.

OLYMPUS TG-5

2019年のラジャアンパット・ダイビングクルーズ(完)

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(9)

2019/12/7 Sat Day9 Sorong ⇒ Jakarta ⇒ Denpasar

郷愁.

OLYMPUS TG-5

(8)はこちら ⇒ 2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(8)

6日ほどお世話になった船を降りる.快適な客室,おいしい食事,親切で気の利くスタッフがそろった良い船だった.

OLYMPUS TG-5

Sorongの港へ.これは警察の巡視船?

OLYMPUS TG-5

さて,ここから帰国までが長い.
時差がない=そのまま北上すれば日本なのだが,まずインドネシア国内を西へ東への大移動.しかもそれぞれの飛行機の乗り継ぎ時間が長い.さらに時差もあるのでややこしい.

Sorong 8:25 ⇒ Jakarta 10:10(時差-2)
Jakarta 18:40 ⇒ Denpasar 21:35(時差+1)
そして,
Denpasar 12/8 0:45 ⇒ Narita 8:40(時差+1)
となる.

OLYMPUS TG-5

港でタクシーに乗り換え空港へ.例によって大混雑.預け荷物はデンパサールまで.成田までは無理でした.ロストの心配が減ったと考えよう.
空港内にはクリスマスの飾り付けがちらほら.そうか,そういう季節か.インドネシアはイスラム国だが,東部地域にはクリスチャンが多い.ちなみにバリはヒンドゥ.

定刻通り出発.機内食でミーゴレン(焼きそば)が出た.やたら辛かった.隣席の西洋人夫婦.一口食べてそっとフォークを置いていた.

OLYMPUS TG-5

往路でも降りたジャカルタの巨大空港着.

OLYMPUS TG-5

これから乗り継ぎまで8時間近く過ごさねばならない.実はクルーズ乗船中に,こうした待機時間を利用した各種ツアーの予約ができるのだ.今回は空港を一度出て,近所の『FM7 RESORT HOTEL』でマッサージを受けることにした.

スパトランスファーパッケージ $80(1名様)
90分のマッサージ(Traditional Massage)とホテル内施設(プール,サウナ,フィットネス等)をご利用いただけるパッケージ(※お部屋はご利用いただけません).

同じ船に乗っていたMさんと,空港からのシャトルバスに乗り込む.バスから見える風景はジャカルタの街だ.懐かしい.

ジャカルタと言えば,1993年にシンガポールからの27時間の船旅が一番の思い出.ただしその船に“神戸高速船”と書いてあった.つまり日本の船舶会社の払い下げ.そんな小さな船で外洋を進むもんやから揺れる揺れる.常に水平線が目の高さよりはるか上か下にあった.食事も出たがとてもじゃないが食べられず,船内は阿鼻叫喚.もちろんトイレも使えるような状態ではなかった.それでいて,飛行機代に比べUS$100安いだけという,最高級にお見舞いされた旅であった.ジャカルタ港に着いたら着いたで,もうヤバイ雰囲気バリバリ.怖かったなぁ...

で,現在に戻る.空港に合わせて周辺の再開発も始まっているのか,高速道路脇あちこちで工事している.それでもKazchariの郷愁を誘わずにいられない“アジアの街角”があちこちに残っている.あぁこんな店でメシくったなぁ...

ホテル着後,直ぐにマッサージ,で予約したはずなのだが,なぜか2時間待ちとのこと.うーん,まぁ,仕方がない.トランクスタイプの水着を貸してもらえたので,プールで泳ぐ.久々の浴槽感覚.温水やサウナまである.Wifiもつながる.おお,何もいう事ないぞ.

OLYMPUS TG-5

やがてマッサージの時間となる.ロビーは怪しい,もといアジアンエスニックな雰囲気.照明の落とされた静かな空間でフリーのハーブティーを飲む.やがて名前を呼ばれ,個室に案内される.以前,コモドクルーズの帰りにバリ島で同様のスパに行ったことがある.似てると言えば似ている.ただし最大の違いは,バリではマッサージ中紙パンツを履かされていたこと.こちらはスッポンポンである...

と,90分のマンサージ終了.1時間ごとにホテルから出るバスに乗って空港に戻る.昼食を食べ損ねたため,空港内レストランで食事.

OLYMPUS TG-5

インスタント味なのはともかく,これで1000円近いのはなんとも...
定刻,再び東へ戻るデンパサール便に乗り込む.機内食を食べ,しばらくすると到着.こちらも久々の空港(5年ぶり?)
それにしてもターミナル間の移動距離が長いのなんのって...これシンガポールやったらモノレール移動やで.しかもこの通路,なぜか人が全然いない.ハリウッド映画やったら暗殺死亡フラグ立ちまくりそうな空間.そこをカートを押してひたすら進む.

OLYMPUS TG-5

さぁ,次はようやく日本!(その10へ)

(10)はこちら ⇒ 2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(10)

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(8)

2019/12/6 Fri Day8 Raja-Ampat → Sorong

ダイビング最終日.

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

(7)はこちら ⇒ 2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(7)

明日は飛行機に乗る.よって,本日は午前中に2本潜って全日程終了となる.
ダマシ×ダマシ続けてきたが,実はこの時点で左耳があまり聞こえなくなっていた.たまーに“通る”ことはあるが,明らかに水が抜けていない.軽い潜水性中耳炎ってヤツやね.風邪が治らないまま潜っていたせいだろう.

Dive277 Solido Wall

「ケープクリの反対側のウォールエリアで,大変魚種の多いポイントです」(D2Iのクルーズレポートより)

潜水時間49min 深度16.8m
水温30℃ 透明度25m

クマザサハナムロ群,ササムロ群,ピンストライプフュージュラー群,ブルーユニコーン群,テングハギモドキ,カスミアジ,イエローフィンバラクーダ,ギンガメアジ,ヒメフエダイ,ジャイアントスイートリップス,モロ群,マブタシマアジ,カンムリツブダイ,イソマグロ,ナポレオン,グレイリーフシャーク,ホワイトチップリーフシャーック,ブラックチップリーフシャーック,タイマイ,アヤコショウダイ,ロウニンアジ,ナンヨウブダイ,イッテンフエダイ,アカマダラハタ,etc

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

透明度が悪いためなのか,ストロボの位置のせいなのか,向かって左側に浮遊物の反射(赤い点)が写ることが多い.次回は要注意.
ここのポイントはバラクーダ(大)の群れかな.これほど近づけるのは珍しい.
浮上後,船に戻るとハティク号が帆を上げていた.最初はハウジング付のTG-5で.あかん,ハウジングに水滴がついて全然撮れん.

ハティク号に戻ると,再びボートを出してくれるというのでOM-Dで出撃.周囲を呆れさせるほど撮りまくる.真っ青な海に帆船.最高に画になる.

OLYMPUS OM-D E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 Mk-II/ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 Mk-II/ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

で,いよいよラストダイブ.

Dive278 Cape Mansuar

「浅瀬の珊瑚が大変綺麗で,大物も小物も楽しめるポイントです」

潜水時間67min 深度17.6m
水温30℃ 透明度25m

バラフエダイ,キツネフエフキ,ロウニンアジ,イエロー&ブラックフィンバラクーダ群,マルコバン群,ヨコシマクロダイ群,ニセクロホシフエダイ,ハマフエフキ,ヒメフエダイ,シンジュタマガシラ群,ミナミイスズミ,ウメイロモドキ大群,ホワイトチップリーフシャーク,タイマイ,アヤコショウダイ,ジャイアントスイートリップス,カスミアジ,イッテンフエダイ,オレンジラインスイートリップス,ハナダイダマシ,ハナタカサゴ,ササムロ,ピンストライプフュージュラー,バナナフュージュラー,etc

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

いやぁ,最後の最後にきましたな.パッセージよりこちらの方が好み.桟橋下は透明度抜群で大物の群れ.後半のサンゴ礁も小魚うじゃうじゃ.やたら人懐っこいカメがいた.そしてチーム4人で記念撮影.

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

ガイドのOddyにKazchariのカメラを渡したところ,みるみる沈んでいく...あぁ,やっぱむっちゃ重いねんや.
バディのTさんはNikon D850の超重量級フルサイズ装備.浮力としてリステリンの空き容器に空気を出し入れして中性浮力を調整している.つまり手を放しても浮きも
沈みもしないので,スナッピーコイルで繋ぐことも不要.ふむふむなるほど.参考にしたい.

最後の水中写真は何かとお世話になったOddyのマスクオフ・スマイルで.
MikiさんやJoryと違って日本語ができないので,ブリーフィングはせず,ガイドのみの役割だがナイスガイだった.彼は,その髪型で一目瞭然.ラスタマンなのである.

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

ラスタマンとはジャマイカの宗教,ラスタファリを信奉している人々のこと.色々と戒律があるのだが,その一つに「自らの身体に刃物をあててはならない」=「髪を刈ったり,髭を剃ったりしてはならない」がある.さらには,ハーブ入り天然水のみで洗髪し櫛を使わない.結果,あのドレッド・ヘアが自然に完成する.ちなみにボブ・マーリーは腫瘍(メラノーマ)のできた足の親指を,教義に従って切除しなかっため,癌が全身に転移し死亡したとされる.

Kazchariが以前ジャマイカに住んでおり,ラスタファリその他についてやたら詳しいので仲良くなった.ただのファッションの場合もあるので,ドレッド全員がラスタマンというわけではない.話を聞くかぎりでは,Oddyはかなりガチ組っぽい.お金をためて将来ジャマイカに行きたいそうな.

話ついでに,以前から気になっていた「インドネシア語とマレー語の違い」について尋ねてみた.

Kazchari「マレーシア人と話できんの?」(英語です)
Oddy「できない.あれは違う言語や」
K「えっ,そうなん? ほとんど同じみたいに思えるけどなぁ」
O「オレはマレー語わかるけど,あいつらはこっちの言葉はほとんどわからんと思うで」
K「なんで?」
O「さぁ? 理由はわからん」

で,調べてみた.
文法は同じやけど,使っている単語やスペルと発音がかなり異なるらしい.通じにくい理由は他にもあって,興味深いのは外来語の扱い.マレーシアは英語も公用語なので,新しい外来語を英語のまま日常会話に取り入れるのに対し,インドネシアでは,既存のインドネシア語の単語を組み合わせて新しい言葉を作るとのこと.結果互いに理解できない単語が増えていくらしい.やはり言葉は面白い.

最終日なので機材を洗って干す.重器材レンタルしたので楽だ.

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

ソロンに入港.今夜はここで停泊し,明朝下船となる.
やはり夕日が美しい.

OLYMPUS OM-D E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ハティク号,最後の夜なのでデッキでパーティが開かれた.インドネシアのお祝い料理.ようやくKazchariもアルコール解禁.と言ってもBintan BEERの缶を1本開けただけですが...

OLYMPUS OM-D E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

みなさんとしばし談笑.旅の終わりはいつも寂しい.(その9へ)

OLYMPUS OM-D E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

(9)はこちら ⇒ 2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(9)

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(7)

2019/12/5 Thu Day7 Raja-Ampat

海と陸の間.

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

(6)はこちら ⇒ 2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(6)

昨夜は早寝.ゆえに今朝は早起き.
4:00に目覚め,デッキに出ると見事なサンライズ.

OLYMPUS OM-D E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

いよいよ今回のダイビングクルーズのハイライト.ラジャと言えば!の“パッセージ”ポイントに向かう.
と,その前にジャブとして,ラジャでは少ないマクロ撮影ダイブへ.

Dive273  Nudibranch Rock

「ハゼ類が多く生息するマクロ撮影に特化したポイントです」(D2Iのクルーズレポートより)
潜水時間58min 深度11.3m
水温30℃ 透明度10m

ホシゾラハゼ,スマイリングゴビー,ヒノマルハゼ,ドーサルブローチシュリンプゴビー,カニハゼ,エビオータラジャ(固有種),イエローディップドダムゼル(準固有種),マンジュウイシモチ,アオハチハゼ,ファンシュリンプゴビー,モッテルドシュリンプゴビー,モンハナシャコ,etc

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO

ここでも痛恨のミス! 潜水して10分ほどでガイドさんおよびバディをロスト.ブリーフィングで提示されていた地形を思い出して,壁を右側に進んでいけばいつかは見つかると思っていたら,もう少しで外洋ポイントの崖っぷち.思いっきり逆方向だったらしい.Kazchariを見つけるために浮上したガイドさんが呼気泡を頼りに発見してくれました.情けない.実はロストがよく起こるポイントだそうで一安心...するかい!

Dive274  Passage

OLYMPUSOM-D E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

「ラジャアンパットが有名になるきっかけとなった写真が撮影された素晴らしい水中景観のポイントです」
潜水時間50min 深度12.5m
水温30℃ 透明度10m

タマカイwithコガネシマアジ,ユメウメイロ群,ホソスジマンジュウイシモチ,ブラックチップリーフシャーク,ハシナガチョウチョウウオ,マスクドシュリンプゴビー,ギンガメハゼ,etc

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

今回のツアーは天気に恵まれ,本日も晴天なり,光が入りカーテンとなる.大型レフ機持参+ダイビングスキルの高いTさんがアクセントとなって良い画が撮れた.前半はうっかりストロボを使っていたが,途中で地形ポイントの鉄則を思い出しオフに.一方でサンゴのシルエットだけではなく“色”を出したい時にはダイビングライトオン! あれ,ライト忘れた.事前にここのポイントの撮り方を復習してたんやけどなぁ...

DIVER(ダイバー) No.456 (2019-06-10)

本ツアーのクライマックスポイントだけにエントリーからエグジットまでをGoProでフル撮影.後で観なおしてみたら,画面揺れ過ぎて酔う酔う.編集せんと使えない.やっぱつけっぱなし撮影はいかんね.

Dive275  Five Rock

「ウチワ類が多く,サンゴの大変綺麗なポイントです」
潜水時間52 min 深度22.6 m
水温29℃ 透明度10m

スカシテンジクダイ,キンメモドキ,ヤッコエイ,キンセンフエダイ群,ユメウメイロ群,ヒラニザ群,ピンストライプフュージュラー群,ゴールドスペックジョーフィッシュ,レッドマージンシュリンプゴビー,マスクドシュリンプゴビー,イレズミフエダイ,ミナミイスズミ群,テンジクイサキ群,サザナミトサカハギ群,カスミアジ編隊,ナポレオン,クレナイニセスズメ,ニセアカホシカクレエビ,etc

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
OLYMPUS TG-5

夕食後,今夜はNightへ.

Dive276  Tapokreng(Night)
「砂地のスロープで,様々なカサゴ類が多く生息し,レア物も出やすいポイントです」
潜水時間 62min 深度21.1 m
水温29℃

ハオコゼ,リチャードソンワスプフィッシュ,ココナッツオクトパス,コウイカの仲間,ボブテイルスクイット,カミソリウオ,クビナガアケウス,デコレータークラブ,キャリークラブ,ソメンヤドカリ,ヒメオニオコゼ,ヒラムシ,ゴンズイ,etc

OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS OM-D E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm MACRO
OLYMPUS TG-5

ブリーフィング中,桟橋下なので生活ゴミが多いと聞かされていた.確かに多い.Kazchariはカメラが釣り糸に引っかかって動けない状態になった.ガイドさんがTさん所有のダイビングナイフを抜いて救助にきた.実際に使う前に糸が外れたものの,ナイフの有効活用方法を初めて知った.聞けばTさんたちのホームグラウンドの越前では釣り糸にからまることは頻繁に起こる.ゆえにナイフ必携らしい.

最後のNight Diveは懐かしのレンベのようで面白かった.珍種モリモリ.今回のツアーでもマクロの方が満足いく画が撮れている気がする.次のダイビング旅はマクロ集中編かなぁ.ボケ+ハイトーンのメルヘン系写真を撮りたくなってきた.

今日も見事なサンセット.そして青春ジャンプ!(その8へ)

OLYMPUSOM-D E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

(8)はこちら ⇒ 2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(8)