どうなる?キラメイジャー!

2020/4/02 Thu

緊急対策は布マスク2枚」という壮大なコントで明けた4月2日.あまりのバカバカしさに絶望を通り越して笑うしかありませんが,今日も生きていこうと思ふ.

ニチアサ,スーパー戦隊第44作『魔進戦隊キラメイジャー』の主役,キラメイレッドの小宮璃央(17)が新コロに感染したらしい.先日のYahooニュースでも扱いだったので知っている方も多いと思う.
思い起こすと,東日本大震災の時は『海賊戦隊ゴーカイジャー』が放送中だった.この時も日本中がてんやわんやだったが,なんとか乗り切り,番組は1年間無事完走した(しかも歴代屈指のデキ).必殺技の「ファイナル・ウェイブ!」が問題視されるかと思いきや,そのまま使ってたな.おお奇しくも両方とも荒川メイン脚本ではないか.

さて,前作のアレと違って,まだ4話なれども『キライメイジャー』は面白い.例えば第2話.キラメイでは『ゴレンジャー』(やプリキュア)よろしく,日用品をモチーフとした怪人が登場する.この回はラグビーボール仮面.ラグビーと言えば「one for all,all for one」つまり「一人はみんなのために、みんなは一人のために」のキャッチコピー(?)が有名.このエピソードではレッドが「みんなのために我慢したり犠牲になったりするのはおかしい.一人一人がキラメイてこそ,みんながキラメく!」(意訳)とかなんとか言っていたのがなかなか斬新.滅私奉公を是とする日本人のメンタリティとは逆の発想やね.このようなセリフが子供番組で聞けるとは(だからこそ?).と,感心していたが,実は「one for all,all for one」の本来の意味は「一人はみんなのために,みんなは一つの目的のために」だそうな.“目的”は言うまでもなくトライのことやね.何か訳知り顔で解説してるけど,ラグビーにはうといもんで,昨年さんざん解説されてたらスマン.

で,“主役俳優抜きでどうすんの?”問題の解決法を勝手に妄想.大前提として,放送休止ではなく,主役抜きで撮影が継続すると仮定.

① 敵の罠にはまり変身解除できなくなる.あのスーツ姿のまま日常生活が送れるのかのコメディ回.俳優さんは(可能なら)病室でアテレコ

② 敵の能力によって,しばらく顔が変えられてしまった設定にする.雰囲気が似ている人で代役

③ 敵の能力(架空のウイルス攻撃)によって病気になり一時戦線離脱.その予防・治療方法を新コロにからめる

④ 突然旅へ.何らかの事情でクリスタリアへ行く.もしくは絵が認められて海外留学

想像力がたりんなぁ.①③だと1話分ぐらいは作れそうだが長引くとしんどいか.②が現実的? ④は藤岡弘(仮面ライダー1号)パターンやね.もちろん理想は本人が早々に復帰すること.若さ(免疫力)で乗り切ってほしい.5月までの放送ストックはあるそうなので,そのまま撮影再開がベストやろな.

さて,キラメイは内容もビジュアルも少しプリキュアっぽい.実際女の子の視聴者も取り込もうとする意図もあるそうな.まぁ,うちのJC娘は特ヲタなので『侍戦隊シンケンジャー』あたりから見続けてるけどなっ.むしろプリキュアを早い時期から視ていない.

もう一点気になるのは,前枠の『仮面ライダーゼロワン』との比較.あっちは主人公が社長,お仕事がテーマである.毎回とある職業が取り上げられて,AIとヒトのどちらがふさわしいか?ってな内容なのだが,現在どうみても迷走中.主人公の言動がチグハグで着地点が見えない.一番問題だと思うのは,紹介される職業の負の側面を強調してばかりで,メイン視聴者の子供たちがその職業に憧れるとはとても思えない.特に最近のお仕事5番勝負がひどすぎる(政治家,ラッパーの描写など).まだ序盤なれど,キラメイのレッド(高校生)を除く,他の4人は各分野の職業で一流の存在=キラキラしているという設定.何だかゼロワンのフォローをしているような状況である.良いのかこれで?

と,不要不急の娯楽である特撮やアニメの考察を訥々とできるのも,世界が平和であってこそ.もう少しなんとかならんか,政府のリーダーさんよ?

Amazon Prime シネマ・レビュー

2020/3/4 Wed

映画(+α)三昧.

OLYMPUS TG-5

本当は臨場感,没入感たっぷりの劇場鑑賞派なのだが現在自粛中.エヴァの新作公開日までに落ち着くと良いが...現状,ZwiftしながらのAmazon Prime Video鑑賞が続いている.

ディープインパクト』(1998)

ディープ・インパクト (字幕版)

コロナ報道が増えてきた頃,“終末物”としてオススメに並んでいたのが『ディープインパクト』.公開時期と内容が『アルマゲドン』と丸被り.ハリウッドは売れそうなネタの市場調査を徹底して行うので,たまにこういうことがあるらしい(途中で気づきそうなものだが).Kazchariの印象としては,真面目な『ディープ』,エンタメの『アルマ』というイメージ.で,その『ディープインパクト』だが,(今と比べ)都市破壊の特撮がしょぼいのは仕方がないとして...

【良かったかもしれない点】
- 津波に飲み込まれるヒロイン父娘のヴィジュアル
- まんまなウィーバー先生

【ここは...】
- 宇宙船による隕石爆破ミッションの適当さ
- アメリカ(の一部)だけの災厄にしか感じられない
- 世界滅亡数週間前なのに普通に営業しているタクシー

トレイン・ミッション』(2018)

トレイン・ミッション(字幕版)

リーアム・ニーソンを無理やり理不尽な状況に置いて,一見貧弱そうなおっさんが実は...の,いわゆるナーメテータームービー系の1本.リーアム・ニーソンと監督ジャウム・コレット=セラのコンビはこれで4本目.これの他には『フライト・ゲーム』のみ鑑賞済み.電車か飛行機かの違いだけでストーリーは酷似していた.

【良かったかもしれない点】
謎が謎を呼ぶ前半

【ここは...】
- 文学作品のフレーズの強引なねじ込み
- あまりにも偶然的要素に頼りすぎな犯人グループの計画
- 何のための脱線?
- 真犯人の唐突な告白.証人何人おんねん?

女神の見えざる手』(2018)

女神の見えざる手(字幕版)

これまためずらしいアメリカのロビイスト活動をテーマにした映画.銃規制法案を巡る攻防なのだが,あまり深刻にならず,スカッともせず,何かウンチク系お勉強マンガを見せられたような印象が残る.

【良かったかもしれない点】
ヒロインの怪演.『リーガル・ハイ』と『半沢直樹』の堺雅人を足して二で割ったようなキャラ造形

【ここは...】
ややネタバレ
法廷闘争の土壇場! ヒロイン危うし! 大丈夫.実はこっそり録画したライバルの犯罪を暴く証拠記録がありましたぁ~でどんでん返しパターンは止めてほしい.この手法やとなんでもありやん.

移動都市 モータル・エンジン』(2018)

移動都市/モータル・エンジン (字幕版)

莫大な製作費,宣伝派手にもかかわらず大コケした話題の作品.劇場公開時はパスした.えー,監督始め,この映画のスタッフは極度のジブリおたく? ヴィジュアルからキャラ設定まで誰がどうみても『ナウシカ』『ラピュタ』『紅豚』『ハウル』.Kazchariはプラス要素として『ザブングル』と『ガリアン』のサンライズ要素も入っているのではないかと邪推.

【良かったかもしれない点】
移動都市-ロンドンの動き

【ここは...】
- ヒロインの顔の傷,必要? ラスト何らかの方法で消えるのかと.
- サイボーグの話必要? てっきり味方になるのかと.
- トムに魅力がない.その友人(男女2人とも)必要? 行動パターンが謎.
- 要素を詰め込みすぎて,何がテーマなのかよくわからん.いかにも続編ありき(だった)?

次におまけの感想.先日最終回を迎えた…
騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019)

スーパー戦隊シリーズ 騎士竜戦隊リュウソウジャー Blu-ray COLLECTION 1

これは映画ではなくて,先週最終回を迎えたニチアサ特撮番組.前回の『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』は大傑作.ただし玩具の売り上げはイマイチ.これまでも『ジェットマン』『タイムレンジャー』など,大きい友達に好評の戦隊は,メイン視聴者であるお子様がついて来れないので,玩具の売り上げが爆下げするジンクスがある.それを受けてのリュウソウジャー.外しようがない恐竜モチーフ.しかし...

【良かったかもしれない点】
ロボのデザインと財団Bのおもちゃのデキ(買ってないけど)

【ここは...】
- ラスボスが主人公に説得されて改心⇒ほぼ自壊.え?
- 「限られた人生で笑ったり,悔やんだりするから人生は素晴らしい」(意訳)というセリフをほぼ不老不死(に近い)リュウソウ族に言われても…(コウは209歳)ここは”うい”のセリフだろう.
- アスナがカナロに暴力をふるって,(リュウソウ族の?)子どもたちに「おねーちゃん怖い」と言わせて何のフォローもなし.アスナとカナロって,これまで何かからみありました? 100歩譲って,互いに信頼しあっているからこうした暴力も好意表現の一つとかなんとかを子どもが学ぶ,といったフォローすらない
- ワイズルーとクレオンはともかく,プレシャスが生き残る謎展開.
- 嗚呼,団次郎と永井大.
- 人類は完全に蚊帳の外

これ,思うんやけど,元々は恐竜モチーフではなくて『マジレンジャー』のような,おとぎ話に出てくる架空の生物,もしくはそれぞれが何かの属性を持った5体のドラゴンとのカップリングが企画されていたのではないだろうか? 財団Bから「わかりやすく恐竜にせよ」と横やりがあったのでは? また,スーツデザインは明らかに西洋騎士やねんから,異世界での国盗り合戦(敵はトランプ+城やし)で話を進めていくとか...「この材料でオレだったらこうする」妄想がしやすい戦隊,という点では評価できる.

なぜか『リュウソウジャー』の話が一番長くなってしまった.なんだかんだで文句ばかり言ってますが,映画を含む映像作品全般は総合芸術.いろいろな人の思いが積み重なって構築されているのは確か.裏事情も想像しながら観るとおもしろい.

『バンブルビー』を観た

2020/1/7 Tue

SFメカ物は大好物.しかしなぁ...

バンブルビー (字幕版)

Amazon Prime Videoで映画『バンブルビー』を観た.もちろんZwiftしながら.

トランスフォーマーシリーズには全く思い入れがない.
アニメは未見.マイケル・ベイの実写映画は1と2程度.中身は(ないに等しいので)ほとんど忘れた.どっかの星でサイなんとかとディスなんとかが何だかよくわからない理由で戦っている? 一世風靡したシャイア・ラブーフはどこに消えた? コンボイ司令=オプティマス・シロッコ...じゃなかったプライムだっけ?という程度の知識を持つKazcahriの感想です.

以下,内容に触れます.

【不満点】
・意味なく下品.人体爆発(液状化)とかゲロとか車に生卵塗りたくりだとか誰得?
・男のシャツで目隠したままの手放し運転に何の意味が?
・1987年が舞台の割にはそれっぽさが少ない(遊びが足りない?)
・丈夫なのか脆いのかよくわからないロボット達.アレに耐えられるのにそんなんで破壊?
・ビーの形状コピー機能が都合よすぎでは? 逃げるの簡単やん.
・飛び込み選手設定の意味.心臓発作で死んだ父の撮った最後のビデオが飛び込みだったから競技を止めた? 意味不明.
・復讐するなら取り巻きの女の子(だけ)ではなく煽ってきた男では?
・バンブルビー,どう見てもアメリカ兵殺しているよな?
・宇宙共通語は英語なのか?

【良かったかもしれない点】
・CGがスゴイ(本編映画の何やってんのかわからん映像よりは良い)
・やたら濃いタヌキメイクの主人公が徐々にかわいく見えてくる...けど,キャラづけが...
・クライマックスで,コンボイ司令が助けにやってくるという激アツ(だけど安易)な展開を避けた点.

あれ? 結局全部不満?
出会い⇒誤解⇒交流⇒別れという青春ドラマの王道展開に,80年代音楽・映画のオマージュで味付け(と言ってもふりかけ程度)などなどに,見事に乗れませんでした.

自分を孤独だと思い込んでいた主人公が,それは実は自分の思い込みで,周りには優しい人たちがたくさんいてて,自分のことを愛していることに最後は気づいた...みたいな話やろうけど,まどろっこしいわ!

Kazchariの観る視点が歪んでいたということで許してください.
つーことで『バンブルビー』.トランスフォーマーファンにはおすすめです!

A Busy Day

2019/12/21 Sat

OLYMPUS TG-5

先週の土曜日はホンマに忙しかった.

9:00,ヨメさんと娘(13歳),バレエ発表会のリハ&準備のため出発.

9:30,Kazchariと息子(7歳),英語教室に向かう.
10時開始のはずだが,先生も生徒も誰もいない.公民館の予定ボードにはしっかりスケジュールに組み込まれているのだが...掃除のおばちゃんにも心配される.結局,年末の休業と判断.どこかで連絡ミス?

息子,自販機にて恒例の「いちごミルク」を飲む.英語教室の後はこれ.絶対にメニューを変えない息子.

1Fの市立図書館の開館を待つ.最近,息子がはまっているのが『おしりたんてい』シリーズ.小学生男児の心をわしづかみである.

おしりたんてい ふめつの せっとうだん (おしりたんていファイル)

10:30,次の習い事である体操教室へ移動.
体育館に消えゆく息子を見届け,車に戻る.館内に休憩室的なものはないのだ.
幸いそれほど寒くなく,車内でkindle.『金剛寺さんは面倒臭い』で爆笑.

金剛寺さんは面倒臭い(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

Kindleを手に入れてから,それまでなら絶対に読むことのなかったマンガに出会うようになった.ついでに時間泥棒にも出会ってしまった.もちろんアナログ読書も大事だ.うん.
ポカポカ(というほどでもないが)陽気の中,ついついウトウト.こんこんと窓を叩く息子.「終わったよ.寝ちゃダメ」

息子,自販機にて恒例の「アロエ&白ぶどうジュース」を飲む.体操教室の後はこれ.絶対にメニューを変えない息子.

帰宅して,昨夜の残りのハヤシライスで昼食.Amazon Primeで『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en Film』を観る.現在放送中のリュウソウジャーはアレだが,前作のルパパトは非常に面白い.ビジネス的には失敗(玩具が売れなかった)だったそうな.

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film

余談だが,先日,たまたま息子(7歳)と二人きりになった際,何かのきっかけで「姉ちゃんのこと好き?」と訊くことがあった.

息子「好き」

Kazchari「じゃぁ,かーちゃんは?」
息子「好き」

Kazchari「じゃぁ,とーちゃんは?」
息子「...悩むねぇ」(おい)

父親評はともかく,セラピストの端くれとしては次の質問が欠かせない.

Kazchari「じゃぁ,M(息子)は自分のこと好き?」
息子「大好き!」(即答!)
Kazchari「どんなところが?」
息子「悪ガキだから!」

良い返事だ,息子よ.

次は娘のバレエ発表会.14:30会場なのであわてて出撃.
土曜日なので車多めで遅れそう.やばいやばいとあせりつつも14:35には会場着.身内ばかりとは言えほぼ満席.割と良い席が取れた.

15:00,開演.娘はシニアのソロなので後半の出演.
その娘の演技だが,掛け値なしに素晴らしかった.『パリの炎』という演目なのだが,中盤に難度の高い見せ場がある.「ポワント」つまり片足つま先立ちで,前方に進みつつ,上げたほうの足では膝の屈伸を行う.我が娘,それをブレなくやりきった.すごいぞ.会場からも演技終了後ではなく,途中で拍手があった.
話によると前日,当日のリハーサルでは失敗の連続で,本人は落ち込み,周囲はハラハラものだったそうな.意外にも本番に強い側面を見せた娘であった.できれば勉強の方もそのノリで...

16:00,終幕.さて,次だ.
退屈なのか,上演中ずっと不機嫌だった息子.Kazchariに話しかけたり,おもちゃで遊んだり,変なポージングをするなど全く落ち着きがなかった.しばいたろかと思う頃,ようやく寝る.その息子を起こし,帰り客で駐車場がごった返す前に会場を脱出.知り合いから娘の演技のことを褒められたりして呼び止められるが,申し訳ありませんと,次のポイントへ急ぐ.

16:40,駅前イオン着.次は映画『仮面ライダー 令和ザ・ファースト・ジェネレーション』の鑑賞.現在放送中の「ゼロワン」と前作「ジオウ」のコラボ映画.主人公の父親役の山本耕史が全面的にかかわるということで,ファンであるヨメさんの方が楽しみにしている.で,先にKazchariが偵察.株主優待カードによって二人で¥1800+ポップコーン付き.とりあえずイオンシネマのシートは快適だと再確認.

以下,内容に触れます.

結論.大きいお友達も子どももどっちつかずの内容.
大人はタイムパラドックスが気になって仕方がない.TV本編とは別の山本耕史=飛電其雄の死が描かれるが,本編でも映画でもヒューマギアの死には違いない.それよりも“本物の”父がどの様な最期を遂げたのかがテーマになると思っていたので,すっかり肩透かしである.間違いなく,TVの後半は父の死の真相やろな.
子どもには,少なくとも息子は内容についていけなかったようだ.直前のTV放送で死にかけたキャラ(滅)を見て,パラワールドの出来事にもかかわらず「わ,やっぱ生きてんじゃん」とか言っていた.無理もないか.

と,全く大人げないコメントですが,ライダー映画には『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』という大傑作があるので,毎回,期待値高めで鑑賞しているわけですよ.

仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ

夕食はそのままイオンのフードコートで.ポップコーンのおかげでそれほど腹減らず.久々に「花まるうどん」.丸亀の方がうまいな.
帰宅して,息子を入浴させ,身体を吹いていると,母と娘帰宅.
ようやく解放され,今夜も今夜でレーパンをはいて,Zwiftに接続されたスマートローラーに向かう趣味人Kazchariの姿があった.とーちゃんの戦いは続く.ちゃんちゃん.