2022/12/11 Sun
ワタシもよくよく運のない男だな.
日曜日である.
朝はけっこうな雪.
やがて曇りに.
ファットで出かけませう.
自宅出発か? ハスラーで移送か?
悩んでいるうちにみるみる空が晴れてきた.
こりゃもったいない.
絶好のヒルクライム日和.
マイ・ホームマウンテンたる旭岳に登ろう.
ウェアは...冬装備で.
頭首回り完全防寒対策 秋冬用 防風 防寒 長袖 サイクルジャージ サイクルジャケット 上下セット
そう,この選択が全ての間違いだった.
旭岳クライムの出発点たる「大雪旭岳源泉」へ順調に走る.
ホンマに快晴.
雪をまとう木々がキラキラと輝いている.
早く,チャリに乗りてぇ.
10時前に到着.
早速ファットを下ろしてセッティング.Fix Release!
さぁ,行くでぇ~と,ウェアのファスナーを引き上げる.
プチ.
ぐわぁーファスナーが取れたぁ!
そう! 中華製格安アパレル”あるある”の「スライダー金具が柔らかすぎて,エレメントが噛んだのを無理やり引き上げるとハズれる」パターンが発動!
せっかくここまで来たのにぃ~
皮肉なことに山方面も見事なまでの青空.
こ,工具,ペンチはないのか? ⇒ ない.
ファットに積んでいる携帯工具...こいつでなんとか...
細めのヘキサレンチでスライダーの溝を広げ,再度エレメントにかませる.
そして,両側から工具同士ではさみ,手で圧をかけて抜けないようにする.
念のため,エレメントには潤滑油...なんてものもないので,お風呂グッズに入れてある石鹸を塗りたくる(正に苦肉の策).
果たして結果は...
ダメでした.
そらそうだ.手の力で戻せるようなやわな材質のスライダー金具である.
一度締め直したところで無駄無駄ラッシュ.
イベント参加時のゼッケン留めにもらった大量の安全ピンで前を留める?
ムリムリムリ.
氷点下ダウンヒルのスキマ風に耐えられないだろう.
嗚呼,万事休す.
なんでYKKを使わんのだぁ~!
2019年に購入したということは3シーズン保ったということ.
ならば仕方がない...んなわけあるかぁ!
この滅多にない日曜日の快晴ヒルクライム日和を返せ! ぜいぜい...
今から帰宅してまた戻ってくるのも非現実的.
ここはもう気持ちを入れ替えて,「サ活」にしよう...シクシクシク36.
さぁ,せっかく組んだファットをまたクルマに乗せてと...
ブチ.
なんだ,この音!?
今度はフロントフェンダーを留めている結束バンドが切れたぁ!?
なんてこった,パンナコッタ!
結束バンドが切れてどうする?
まさかの経年劣化?
犯人や人質の拘束に使えんぞ!(なんじゃそら)
ゼファール(Zefal) フロントフェンダー XLサイズ DEFLECTOR LITE 2553 自転車
こうも短時間に,壊れるはずのないモノが次々に壊れると,何か悪い出来事の予兆にしか思えなくなってきた.
素直に帰宅してガンプラでも作るか...否,否,否!
こんな好天,もったいない.
気持ちをサクっと入れ替えて「サ活」続行(と自分に言い聞かせる).
目指すは,某トラブルのおかげで行けなかった十勝岳「カミホロ荘」だ!
国道経由ではなく,美瑛市街地を抜け丘巡りをしつつ,目的地を目指す.
それにしても...
雪の美瑛の丘は本当に美しい.
ましてや今日のようなまぶしいくらいの青空だとなおさらである.
しかし...
ダメだ.クルマのガラス越しだとその美しさも半減.
理由は簡単.
視覚しか使っていないからだ.
TVモニター越しと変わらない.
片岡義男の『いい旅を,と誰もが言った』にそんなエピソードがあったことを思い出した.
やはり全身の筋肉,心肺,および五感を使いきらないと,この風景を十分に味わうことはできない.
とかなんとか考えつつ,上富良野町に到着.
いつものセイコマで腹ごしらえ.
そして,数日前は緊急事態により引き返した吹上上富良野線を駆け上がる.
例の分岐点を越え,ようやく見えてきた「カミホロ荘」.
ここは16%の激坂区間の中間にある.
チャリだと意識がとぶ場所なのだが,クルマは楽だなぁ...と駐車場へ.
あれ? クルマが一台も停まってない.
まさか...
なっ何ぃ~! 聞いてないよぉぉ~!
サウナアプリの「サウナイキタイ」にそんなこと書いてなかったぞ.
あっそうか,公式サイトまでちゃんとチェックせなあかんかったんや...
どうして,今日はこれほどまでにツイてないのだ?
何かの呪いか?
それとも,「これ以上進むな」という何かのお告げなのか?
悔しいので...「凌雲閣」まで登って,その後「白銀荘」に行ってヤルッ!
はい.
十勝岳クライムのゴール着.
いつも思うけど,よくこんなわけのわからん斜度と距離をチャリで登ってるよなぁ...
絶景に期待したけど,さすがに曇ってました.
ちゃっちゃと下山して,例の分岐で右折.
全国サウナーの憧れ,「白銀荘」へ向かう.
道内でも屈指の大人気サウナなので,できれば日曜日に訪れるのは遠慮したい.
サウナ室,水風呂とも,それほど広くないのだ.
つまり.順番待ちが発生する可能性が高い.
いや,もう今日はええわ.
最後くらい,サウナ楽しませたったらどうや?
幸い,駐車場のクルマはそれほど多くない.期待.
入湯料¥700を払う.
心配をヨソに浴室も,思ったより混んでいなかった.
運の悪さも,ここまではついてこなかった模様.
カラダを洗い,天然温泉にしばしつかり,サウナ室へ.
上段は占領されていたのでドア近くの下段へ.
あかん.
この席,全然暑くない.
さらに人の出入りで冷風がモロにあたる.
汗かかへんやん...
しばし待つ.
上段が空いたのですかさず移動.
おお,全然違う.
汗が吹き出るのぁ...
すると「すいませ~ん,ロウリュウしていいっすかぁ?」との声.
そう,ここはセルフ・ロウリュウ可なのだ.
数人がOKと応える.
ジュワ~
おおっ,きたきた熱波がきた.
いいぞいいぞ.すると...
ジュワ~
誰だぁ~! ロウリュウ二度かけしたヤツはぁ!
暑すぎやっちゅうねん!
思わず出ようかと思ったが,歩くのも辛い(顔が熱い)熱波.
後少し,後少しと我慢してから退室.
ふー,でもいい汗かいた.
冬の「白銀荘」名物と言えば,冷水浴後の雪ダイブ.
Kazchariは...しません.
むっちゃ冷たい,冷たすぎるのわかってるやん.
実際,飛び込んでいるのは非地元民ばかりとか...(偏見)
雪ダイブしないまでもベンチに座ってととのえる.
ケツが冷たいので,ここでもサウナマット必須.
さて,3セット+天然温泉にまったりとつかり,ご褒美のソフトクリームを食べようと思ったが...
ちょうど団体様(しかも外国人)のお着きで,券売機前が大混乱.
待つのもアレなので退散することにする(節約,節約).
さて,ダウンヒル.
天候悪化でホワイトアウト状態.
ライトを点灯する.
さすがにこの状況はチャリだと辛いな.クルマで良かった(どっちやねん!).
つーことで,無事帰宅.
ウェアのチャック(しかも止水ファスナー)の修理は諦めることにする.
今冬はレイアリング再考やな.
普通の秋冬起毛ジャージ+ウインドブレーカー+レインパンツでなんとかならんか?
まぁ,厳冬期サイクリングなんてマイナー趣味.
決まったレイヤリングがあるわけでなし,色々試しますか.
いずれにせよ,同じウェアは買わん!(もう一着同じのあるけど)