ファットなリアビューレーダーお試しライド

2025/12/28 Sun

後ろにも目をつけるんだ!(by 天パ)

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曇り.温度:-5 ℃,湿度:75%,体感温度:-9 ℃,風速:11.9 km/時,風向:WSW

猫の目のように気温が変わる.

先週は10℃越えの日があってアスファルトが露出.
かと思えば,歴代記録に並ぶドカ雪で”陸の孤島”と呼ばれたりと,なんともめちゃくちゃな今年の旭川.
みなさーん,お元気ですかぁ?

で,今日は久々の外乗り.
年末恒例の「Rapha Festive500」にも参加しちゃったりなんかして距離を稼がねばならぬ.
1日のノルマは約80km.半分ぐらいはこのライドで走りたい.

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まずは家を出て図書館に向かう.
年内は今日で閉館らしい.予約本を取りにいかないと.

近場ライドのつもりだったので,いつもの「OLYMPUS TG-5」は持参せず.
全ての写真をiPhoneで撮ったが,露出不十分で画が暗い.
やっぱ,冬場はコンデジだな.後悔.

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上の写真は旭川名物ツインハープ橋(歩道).
ガチガチアイスバーンの上に新雪がふんわりと.
スパイクがなければすっころぶ路面.

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そしてこれが「COOSPO TR70」であーる!

サドル下への装着が推奨されているようだが,うちのファットはドロッパーなので不可.
元々キャリアエンドに付けていたキャットアイ用マウントをそのまま使用する.

Ant+で接続するとGerminサイコン画面の右上に表示が出る.
レーダーの各種設定はスマホから.
ライトの明るさやレーダー機能の有無,バッテリー残量の確認ができるっつーか,スマホ連携が前提のイマドキの作り.

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この時期ゆえ歩道が走れるなら,できるだけそちらを選択.
除雪後の雪山のせいか,住宅地ではレーダーが全然反応しない.
おいおい大丈夫か? まさかの不良品?

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図書館での用事を済ませて幹線道路へ.
交通量が多い.
おおっ,ようやくレーダーが反応したぞ.

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まずピーっとアラーム音が鳴って,サイコン画面の両端が赤くなる.
右上のマーク(自分)に向かって白い丸(クルマ)が近づいてくる.
速いクルマは速く,遅いクルマはゆっくりと.だいたいその速度に一致.
追い抜かれると再びアラームが鳴り,両端が緑に変わる.
クルマがいなくなると元の画面に.

うむ.わかりやすい.

ファットには普段からバックミラーを付けている.
これまでは視覚(+気配)でクルマの接近を認識していたが,今回リアビューレーダーを購入したことで,視覚に加え,音と光での警告が加わった.
おお,これぞバイオフィードバック!

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ライトの明るさ設定は低輝度にしている.
それでもとんでもなく眩しくて直視困難.

クルマに対してのアピールとしては良いと思うが,グループライドで後ろに張り付いているチャリダーには光害.
cbnの記事ではマスキングテープを貼って,眩しさを軽減している.
確かに必要かも.

COOSPO TR70!1,500mAhのバッテリーを搭載して「最大40時間駆動」を謳うリアビューレーダーが爆誕!!【クーポンあります】

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横風に翻弄されつつ東川着.
家からだいたい20km.ここから帰宅すれば午前のノルマ達成(Rapha500の話)

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にしても写真が暗い.
実際はもう少し明るかった.

で,腹が減ったので東川のセイコマへ.

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この時期のアウトドア飲食はキケンである.
ホットシェフは元より,レンチン食品もあっという間に冷えてしまう.
場合によっては凍る(ウソです)

速攻で「ハーフカツ丼」をほおばる.

そこへ店の角から足元のおぼつかないじーさんが歩いてきた.
ファットとKazchariの前で停止.
何か話しかけてきそうな雰囲気.

そのじーさんポツリと,

「気をつけなさいよ!」

はい?

「自転車だよ!スベるから」

はい?
なんだこのじーさん,挨拶もなしにいきなり説教か.
表情,口調とも明らかに不満感丸出し.

冬チャリが許せないのだろう.
ヤフコメとかによくいるタイプだ.

冬チャリライダーの言い分

何より挨拶も何もなしに,いきなり忠告か?
こちらも白髪交じりのじじいである.子供ではないのだ.
この絶望的なマナーのなさよ.
あんたの転倒確率の方がはるかに高いので,家にいてくれ.

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さて,帰りますか.
往路とは違う道を選択.
確か広い歩道があったはず.

冬道あるあるだが,クルマ進入用の段差がある場所は急に雪が深くなりペダルが重くなる.
そこを脱出すると軽く.
また横風によって雪の吹き溜まりがあったり,大型除雪車のタイヤ轍でハンドルを取られたりとなかなかエキサイティング.

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歩道はないが除雪が進んだ脇道にエスケイプ.
交通量ほとんどなし.
いやクルマが接近してきても,新アイテムのおかげでもう怖くないのだ.

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家のすぐ近くでこの解放感!
やはり冬ライドの異世界感はたまらん.

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この道は知らない.
いや,雪のせいでわかってないだけか.

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時刻は14時頃.
ようやく太陽が顔を出した.

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空に小さく写るのは旅客機.
全国屈指の航空機撮影エリアとして有名な旭川空港はすぐそば.

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無事帰宅.
ファットを倉庫に入れて雪かき.

リアビューレーダーの総評.
期待以上.
気になる誤反応も時折あったが,数回のみ.
アラーム音が鳴ったらミラーで確認すれば問題ない.

そもそもレーダーを買おうと決めたきっかけは四国一周ライド.

BROMPTONな四国一周ライド Day1:松山~ちょいしまなみ~四国中央

土地勘のない松山市内は怖かった(関西マナーも相まって).
道内でも札幌走行時は必須装備かもしれん.

いずれにせよ,この「COOSPO TR70」,公式の割引率も高いしインフルエンサーもクーポンを配りまくっている.
結果(現在)ほぼ¥10,000で購入可能.
それでこの安心感が得られるなら,コスパ最強.

チャリライフを充実させるいい買い物だった.

チャリのタイヤ/チューブ管理がカオスな件

2025/12/22 Mon

一長一短

Kazchariは現在,チャリ6台を所有.

冬期間は室内にてスマートローラーに接続したTREK DomaneでZwift,外乗りでファットバイクを使用している.
他の4台は“お休み”なのだが,完全放置というわけにはいかない.

ほおっておけばいつの間にかタイヤの空気が抜けていたりする.
これはタイヤそのものやチューブの寿命を縮める行為である.

ゆえに時々点検するのだが,いつの間にか,それぞれのチャリのタイヤ/チューブ事情がバラバラになっていた.
そう言えば今シーズンはツールケースの中身を毎回入れ替える必要があって,結構な手間だった.
ここは一度,現在のチューブ/タイヤ事情を整理しておこう.

古参順からということで,まずはDomaneくん,どうぞ!

【TREK Domane SLR7】⇒ ブチル・仏式

今ではすっかりZwiftマシン.
ダイレクトドライブなのでタイヤ(Continental GP5000)の減りなどを心配する必要は無いのだが,こいつはリムブレーキかつ軽量なので輪行しやすい.
もしかしたら6月の「五能線300」(フェリー輪行)はこいつで走ることになるかも.

妄想炸裂!BRM606五能線300!

現在チューブはコンチのブチル.

信頼と実績の逸品なのだが,それにしても高くなりましたねぇ...
その昔,Wiggleで10本くらい一気買いしていた頃が懐かしい.
もし遠征ブルベで走ることが決まれば,チューブはこのままですり減ったタイヤを交換して出場.

【Specialized FATBOY】⇒ ブチル・仏式

オールシーズン大活躍のファットくん.
昨年の骨折事故以来,通勤スタイルを徒歩に変更したので乗る頻度は減ったものの,この冬も元気です.
ノーマル,スパイクタイヤともにブチル運用.

ファットは滅多にパンクしないはずが,その昔,河川敷グラベル走行時,針金が突き刺さってしまい見事に後輪チューブが逝った.
極太,極厚,極重チューブなんて持ち歩いていないので,その場でパッチ修理.
家には帰れたものの,エア抜けがひどく新品に交換した.

時は流れて2025年冬.
雪の降りはじめに合わせて,例年通りスパイクタイヤに交換.

ファットバイクで冬チャリスタート!

このライドの前日,倉庫からファットを出すと前輪が見事にパンクしていた.
ただのエア抜けかと思いきや,充填を試してもすぐに抜けてしまう.
覚悟を決めてチューブを取り外してチェック.
ところが,どこにも穴が見当たらない.

そこで古典的メソッドとして,空気を入れた後に洗面器につけてみる.
ブクブクと泡が.
なぜかチューブの内側(リム側)に小さな穴があった.どうしてこんな所に!?
新品チューブに交換.
これで5年くらいはもつ?

ファットに関しては,ついにTPUが発売になったと界隈で話題に.

軽いことは軽い.
試しに使ってみようかと思ったが,ブチルに比べ価格が二倍近いのと耐久性に難ありとの情報でヤメた.

【TREK Emonda SLR7】⇒ TPU・仏式

軽量エアロなEMONDAくん.文句なく速くて軽い.
普段使いではELITEWHEELSの「Drive Helix 57D CS」「Continental GP5000」,ヒルクラ決戦ではBONTRAGER「Aeolus RSL37」「Panaracer AGILEST LIGHT」を履かせている.
ともにTPU(Panaracerパープルライト)運用.
今のところパンクなし.

思えば,TPUの黎明期に,大枚はたいてオレンジ色のニクいヤツ,Tuboliteを購入.
”決戦”ではなく普段使い中にパンク→破棄した悔しさを忘れてはいない.
リムブレーキホイールに使っちゃダメです.なぜか空気抜けも早かった.

そう,TPUの最大懸念と言えばパンク時の修理.
予備があれば良いが,なくなった場合は?

これまた高価な専用品の他,一説にはパナのこいつがパッチとして使えるらしいけど未経験.

一応ツールケースには入れている.

最近話題のパンク修理剤「クイックショット」はブチルのみでTPUには使用不可.

新品交換以外に対処方法はないのか...と探していたら,なんとこんなグッズが!

FUKAYA TPUチューブ用シーラント

チューブレスタイヤのシーラント剤同様,”事前に”TPU内に注入,パンク時には穴をふさいでくれるらしい.
「おお,これはスゴイっ!」と思ったけど,これだと軽量化の意味なくね?
同じ様な疑問を感じた人は他にもいたようで...

ECLIPSEから「TPUチューブ用」シーラントが登場!?どういうこと?

しかあし,Kazchariにはこの「TPU+シーラント」対策がぴったりのチャリがあるのだ!

【Cannondale Topstone2 Lefty】⇒ チューブレス&TPU・仏式

グラベルとロード(主にブルベ)でホイールを使い分けている.
前者は「GRAVEL KING X1」でチューブレス運用.

今のところチューブレスのデメリットを感じることはないが,つい先日のこと.シーラントが揮発したのか,知らぬ間にタイヤがペシャンコ.
補充したら復活.

問題はロード用.
PanaのTPU+「無印グラキン40c」の組み合わせだが,タイヤが太すぎ(固すぎ)て道具(クランプ)なしで,ビートを落としてチューブを取り出せるのかどうか自信がないのだ.

「納沙布岬1200」はこいつで走ったが,常にパンクの恐怖と闘っていた.
これは精神的に辛い.
重さはそれほど気にならないので,先ほどの「TPUシーラント作戦」が有効かもしれん...と考え中.
実践者のレポートが見つからない以上,己が人身御供になるしかないのか...

そもそもトラウマになったのは,以前付けていたWTBのグラベルタイヤ(44c)がどうやっても外れなかったことが原因.
今の無印グラキンだとさらっと作業できたりして...杞憂?

TopstoneなBRM518桂沢200(その0)

【Specialized EPIC EXPERT】⇒ ブチル・仏式

グラベル走り回っているけど,パンク未経験.
こいつのタイヤも太いのでTopstone同様,路上で外せる気がしない.

高級MTBゆえ,こいつにはチューブレス対応の軽量ホイールが付いている.
もしパンクしたらチューブレス化の予定.

10月の「神の子池トレイル」では,前半のヨタヨタライドと空気圧を落としまくった後半との差がエグかった.完全に違うチャリ.

EPICな神の子池トレイルライド

やはりMTBは低圧運用がマスト=チューブレスだな.

【BROMPTON P LINE】⇒ ブチル・米式

最後にBROMPTON
これはチューブうんぬんより後輪の外し方の問題.
有事(パンク)の際には,パニクる自信しかない.

ホイールを外さずに修理する方法は?
そう,ここで一周まわって「クイックショット」の出番だ.
とりあえず穴が埋まって,輪行可能な駅やバス停まで走れれば良い.

...と,思ったけど「クイックショット」って仏式バルブのみ対応やん!
BROの純正チューブはなぜか米式バルブ.
結局,一回は後輪ホイール外して仏式チューブに交換せなあかんのか...

つーことで,結構バラバラなチューブ/タイヤ管理でした.

こうやってまとめると,それぞれ理由があって今の状況になっている気もする.

ちなみに2006年にチャリ趣味を始めて,これまでの出先でのパンク回数をカウントすると,覚えているだけでも4回ほど.

単純計算で0.2回/年.

あれ? ほとんど起きない事象やん.

妄想炸裂!BRM606五能線300!

2025/12/20 Sat

遠征だー(未定)

先日,北海道2団体の2026年ブルベ情報をアップした.

早くも公開!Randonneurs Sapporo 2026年ブルべ!

AJ-Hokkaido2026年ブルベ情報発表!~3回目もおだるか?

この発表を受け,ナイスプレイスが札幌になった来年のFlècheについて,グループLINEにて緊急ミーティングが行われた.
その際,メンバーのK木さんが提示したのが同日開催の「AJたまがわ」さん「BRM606五能線300」情報.

AJたまがわ 2026年開催予定BRM

実は「AJたまがわ」さん,東北っつーか,青森発着のブルベがなんと3本もある.

盲点だった.

当然だが北海道以外にもブルベ団体は存在し,中には北海道や東北発着のルートを開催する所もあるのだ.

その東北ブルベと言えば「ランドヌ札幌」さんの八戸発着は以前走ったことがある.

オトナの修学旅行~BRM518あまちゃん200km!(その1)

苫小牧→八戸フェリー使っての遠征.
ブルベ翌日のフリーライドも含め実に楽しかった.

「五能線300」に話を戻す.
2026年のルートは未発表だが,2025年はこんな感じだった.

https://ridewithgps.com/routes/51399176?lang=ja

実に魅力的.
五所川原と能代を結ぶJR五能線は,国内屈指の絶景路線らしい.
地図を見ると国道が並行している.
つまりブルベでも同様の美しい景色が約束されている(快晴の場合).

獲得標高2107mと,意外に登らない.
ワンチャン,BROMPTON

「そういやここらへん,確か昔,オートバイで走ったよなぁ...」とアルバムを引っ張り出す.

1992年7月30日撮影(フィルム)
1992年7月30日撮影(フィルム)

なんと33年前の写真.何もかもみな懐かしい.
太宰かぶれのKazchariにとって「斜陽館」は聖地!

あれ? 当時の記録を見ると大館から五所川原へは内陸で抜けてる.
ちょうど五能線の区間は走っていなかった.
これはぜひ走らねば!

つーことで,Kazchariの心もグループLINEの流れも,Flècheよりもこちらのブルベ参加に乗り気(そうなの?).
元々メンバは函館2名,青森1名,そして旭川1名やしな.

で,あらためて調べてみると,時間的にも都合が良いことがわかった.
まず,旭川から出発地の青森へのアプローチ.
最近復活した室蘭-青森のフェリーを活用する.

津軽海峡フェリー

眠れるかどうかは別にして,これで1泊分クリア.
さらにうれしいことに室蘭港の駐車場は無料らしい.

その後の予定も含めてざっくりと.

6/5
20:50 室蘭発フェリー

6/6
3:50  青森着.ホテルに荷物を預ける
7:00 「五能線300」スタート
22:00  ゴール.
ホテル泊

6/7
青森フリーライド.ホテル泊

6/8
10:40  青森発フェリー
17:25  室蘭着

なんか「あまちゃん200」の時と似たスケジュールだな.
ブルベ自体も楽しみだが,フリーライド日にどこ行こうか?

聖地巡礼アゲインで「金木町」
新緑の「奥入瀬」
「八甲田」で心霊体験?
いっそ「恐山」経由で「大間」フェリー?(函館ー室蘭どうすんねん?)

とまぁ,夢が広がる来年のブルベでした.

奥入瀬渓流 2024年5月28日撮影

BROMPTONの甘い罠~キャリアブロック編

2025/12/18 Thu

これで安心?

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BROMPTONは非常によくできた自転車である.
ロングホイールベースによる直進安定性は元より,ちゃんと”登る”のが素晴らしい.

BROMPTONなカミヒルチャレンジとついでに八景ライド

荷物も大量に積める.
特にフロントキャリア.
純正,サードパーティ製と多種多様なデザイン,容量で膨大な商品が発売されている.
先日のホテル泊オンリーの四国旅ではこの大容量バッグを使用.

色々積めるので,ストレスのない旅となる.
そして,こんな巨大なバッグを装着した状態でも走行への影響が軽微.
旅自転車として超優秀である.

そして美しいスタイリング.
飽きのこない,奇をてらわない伝統美.

ただし,困った点もある.

まずは価格.
どう考えても高い.
うちの「P LINE」ですらたいがいだが,その上の「T」(フルチタン)なんて...フルカーボンのディスクロードか.
まぁ,オーナーになると気にならなくなるのだが.

そして,本体を買っただけでは済まず,どうしてもカスタムしたくなること.

本ブログでも「甘い罠」シリーズとして,様々なカスタムを紹介してきた.
キックスタンド,ハンドル,シートポスト,サドル,ライト...

BROMPTONの甘い罠~キックスタンド編

完成形がまだ見えない.
魅力的なパーツが続々と発売もしくは発見してしまう.

で,今回の「甘い罠」はフロントキャリアブロックの2度目の交換.
元々BROに付いていたのがこれ.

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どうにもこうにもヤボなデザイン.
オール樹脂製でプラスネジ留め.

で,早々にAliexpressで購入したこいつに換装.

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Amazonでも購入可.値段はあまり変わらない.

金属製のフレーム構造となり全然悪くはない.
レバーの動きもオリジナルよりスムーズ.
耐荷重10→20kgは...どうだろ?ホンマ?

まぁ,サードパーティとしては,このTWTOPSEというメーカーは信用できる(自己責任で).

で,四国ライドではこのキャリアブロックにデカバッグ(推定7kg)を装着して走ったのだが,重さと振動のためか,途中でキャリアの基部がグラつき始めた.

増し締めおよび,結束バンドによる補強,それにゴムバンド吊り下げ法でなんとか乗り切った.

2025年11月15日撮影

帰宅後は,ネジ留め剤で固定&結束バンド締め直しで対応.

これで補修完了.次回の旅に備えるはずだった...

だが見てしまった.
とあるショップからのメールを...

BROMPTON FORGED FRONT CARRIER BLOCK

こ,これはなかなかのデザインと質感.
カラーも豊富.
無難にブラック,それとも差し色で赤か...はっ,スデに買う気になっていた.つーことで「RED」をポチった.

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このマークとロゴ! いわゆる純正品? Apple認証みたいなものか.

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BRO以外の小径車にも装着可能にするため,台座のないフレーム取り付け用の長めボルトも付属.

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取り外した旧ブロックと.
さすが3倍以上の価格だ.面構えが違う.

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さて,わくわくドキドキの新しいパーツ取り付け.
これが意外に苦戦.
前回使ったネジ留め剤が穴の中で固着しており3mmレンチでなかなかねじ込めない.指が痛ぇ.
また,ワンピース構造なので横からレンチをボルト穴に入れにくい.

こういうのが必要かも...

プライヤーでレンチを挟んで回して,何とか奥までねじ込む.
不安定なので一度だけナメてしまい,焦る...
で,しっかり簡易トルクレンチで適正締め(4N).

ありゃ,プライヤーではなく,最初からこれ使えばよかった.

やっかいなのはスライド部分を留めるネジ.
これが極小サイズ(2mm).
振動でゆるんで落ちたらシャレにならん.
下側で見えないのでビニテでカバーしておこう.

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つーことで,デデン!無事完成!
(値段が値段だけに)かっこいいぞ.
これならデカバッグ装着も安心か.

耐荷重は10kgに戻ったが,オリジナルの樹脂製と比較すると「強度は2倍」(メーカー比)らしい.

次の旅が楽しみだ.
便利なのでゴムバンド併用しそうやけど.

そうそう,キャリアブロックについて調べていると,こんなブログを見つけた.

Bromptonキャリア・システムのユニバーサル化・簡易編

そうか,この方法なら専用アタッチメントのついたバッグをシートポストにも装着可なのか.
Amaにもこんなんがあった.

さすがオレ達のレックマウント! 痒い所に手が届く製品を作るっ!
そこにシビれる!あこがれるゥ!

まぁ,横幅が大きいバッグだとペダリングの邪魔になりそう.

おお,BROの欠点はもう1つあった.
それはリアホイールの脱着.

いつか”その日”がやってきそう...(←そろそろ練習しろ)

AJ-Hokkaido2026年ブルベ情報発表!~3回目もおだるか?

2025/12/17 Wed

変化球

『納沙布岬1200』より(2025年8月12日撮影)

2つある北海道ブルべ団体の1つ,オダックス・ジャパン北海道(AJ-H)の2026年開催ブルベが発表された.
もちろん毎度恒例のコースレビュー.

2026年ブルベ情報

全14コース.
なんと3年連続で「Flèche」「Trace」開催.びっくり.

【BRM426北海道200km穂別】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg162.htmlより

1本目はGW前.
獲得標高1,317mの平坦コース.

テーマは恐竜.
そういや穂別には以前,息子と二人旅した記憶あり.

息子と二人旅~恐竜探検隊?

まだまだ寒さの残る時期である.
エントリーの可能性はやや低め.

【BRM503北海道200km函館】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083062.htmlより

やっぱり遠いぞ函館.
それにGWかぁ...宿の確保が厳しそう.

【BRM516北海道300㎞平取】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083063.htmlより

距離は長いが「穂別200」と似た感じのルート.
平取和牛がおすすめとか.確かに美味い.

【BRM530北海道300㎞美瑛の丘】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083065.htmlより

昨年に続いての同名開催.時期もほぼ同じ.
スタート&ゴールも入浴施設ありの「滝川ふれ愛の里」

若干,いや,かなりコース変更.
まず旭川から美瑛へ向かう道が違う.
通過チェックBとCはたぶんアレだな.
そして赤平からは深川ではなく,奈井江経由になった.

2025年は以下のルート.

https://ajhokkaido.jp/ev2025/pg5643922.htmlより

例によって,飛ばせば温泉の最終受付時間に間に合う.
高速トレインに乗りまくって2025年は脚ツリ地獄.
前半のペース配分に注意.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

地元っちゃー地元だし,出ようかな(ボソッ).

【Flèche Hokkaido】&【Trace Hokkaido】

今年のナイスプレイスも札幌
Flècheは2年連続で(ギリギリ)完走.
チーム走行は誠に難しい.かならず何かが起こる.

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その1)

Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その1)

わかっていたはすだ.
20時間を越えての連続走行はヤバイということを.
にもかかわらず,ゴール後の懇親会に申し込んでしまい,温泉施設で爆睡⇒不参加になってしまった.もったいない.

それでもTraceだと物足さが残りそう.
やはりここは阿鼻叫喚が約束されたFlècheで.
つーことで,お誘いがあれば出ます(秘技:責任回避)
でも,懇親会はパス.

【BRM620北海道300km音更】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083074.htmlより

新コース?
目玉は狩勝峠ナイタイ高原か.
獲得標高は2,705mとそれほどでもない.しかも前半集中.

この時期のナイタイとはまた違った景色.

Topstoneなナイタイ高原ライド

発着は道の駅「おとふけ」なので車中泊も容易.
風呂近いし.
参加意欲高めなブルベ.

【BRM704北海道400km長万部】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083075.htmlより

10数年ぶりに復活したブルベらしい.
もちろんKazchariは未体験.
コース的にも楽しそうな8の字.
プライベートでもあまり走ったことがない(クルマはある).
具体的な計画しては,7/3に旭川から長万部に移動.
1泊して7/4の朝7時スタート.
27時間フルに使って翌朝7/5の10時までにゴール.

で,もう一泊してから7/6に旭川に戻ると.
うむ.2泊4日(!)のなかなか面白そうなプラン.
遠征ブルベとしては理想的か(どこが?).

長万部は良い温泉宿も多い.
その昔「丸金旅館」に泊った時は,圧倒的ボリュームの夕食を食べた後にまったりしていると,宿のご主人から「まだ食べる?何でも作るよ~」と言われて驚愕した思い出あり.

【BRM718北海道600km宗谷岬】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083076.htmlより

復活の宗谷600!
しかも例年とは異なり反時計回りだ.
内陸をパスして「エサヌカ線」を加えたルート.
あれ? これって”あのルート”やん.

EMONDAなHIGUMA CYCLEで宗谷岬+稚内に行ってみたライド

復路「サロベツ原野」を通るのも,オロロンで右側が海岸になるのも新鮮.
ただし...宿がなぁ.
やはり「仮眠所」は今回も設置されなさそう.
稚内でビジホ3時間睡眠?
ケチケチKazchariには心理的ハードルが高い.

そして,この日は「ランドヌ札幌」さんの連続謎ブルベも開催予定.
道外者は宗谷,道内者は後志に分かれるか?

【BRM813北海道1000km摩周湖】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083084.htmlより

実は「1300」や「1200」よりもキツいと言われる1,000km.
ちょうどお盆だし宿高そう.仮眠所欲しいなぁ...

【BRM829北海道200km北トカプチ】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083086.htmlより

【BRM830北海道200km南トカプチ】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083087.htmlより

時計回りが反時計回りになったり,7時スタートが深夜3時スタートになったりと,こねくりまわされるナショナルサイクリングルート・トカプチ400.

今回はまさかの南北分割開催!

北は山岳コース,しかも地獄の三国⇒幌鹿峠順だ.
南は平坦かつ朝出発なので”試されるアップダウン”ナウマン国道も明るいぞ.

29日の夜は懇親会とあるが,宿付きなのだろうか?
それとも道の駅車中泊アゲインなのか? 続報が待たれる.

【BRM912北海道300km函館】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083094.htmlより

仕事と重なるので参加したくても無理だな.
『NISEKO GRAVEL』ともかぶる?

【BRM927北海道200km新十津川】

https://ajhokkaido.jp/cn6/pg6083096.htmlより

AJ-H最終戦.
めずらしく春開催から移動.
あくまで印象ですが,参加者が毎回風雨に苦しめられている忍耐ブルベ.

つーことで,AJ-Hさんの2026年スケジュールが出そろった.
もう一つの雄,ランドヌ札幌さんのブルベ情報はすでに発表されているが,今のところ名称のみ.

早くも公開!Randonneurs Sapporo 2026年ブルべ!

コースが明らかになってから,スケジュール検討だな.
名称からは想像できないミステリーブルベだらけやし.
楽しみだ.

2つの記念品~納沙布岬1200&両環島

2025/12/16 Tue

素直に喜びましょう

iPhone15 Pro

2025年最大の挑戦だった8月の『ジャパン・グランドネ2025 北海道 1200km 納沙布岬』のメダル2種とブルベカードが届いた.

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day1

かれこれ4ヶ月前のイベントである.
メダル申請(¥1,000)していたことすらすっかり忘れてた.

やけに時間がかかったなぁ...と思いきや,それもそのはず.
なんと,「納沙布メダル」の裏側にはタイムと名前が刻印されていたッ!
おお,こんなん初めてちゃいますか? これぞ記念品!

職場の机にはこれまで獲得した完走メダルを並べている(積んでいる)のだが,時々同僚に「それ何?」と聞かれる.
ざっくりとブルベの話をすると,「優勝したらもらえるの?」とまぁ,普通の反応.
それに対し「いいや,時間内に完走したら”買う権利”がもらえる」と説明.
この時点で「ちょっと何言ってんのかわかんない」となるまでがお約束.

つーことで”買った”メダルには,自分でテプラしてます.

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それしても1,200kmもよく走ったもんだ.
ただただ幸運だった.
同じ道を走る仲間,それに運営のみなさん,色々と恵まれた4日間だった.

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で,次の記念品は台湾・四国の両島一周達成ジャージ!

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台湾一周(環島)ライド Day1 台北~新竹(その1)

BROMPTONな四国一周ライド Day1:松山~ちょいしまなみ~四国中央

2年越しとなる.
ジャージはGIANT製.
公式ページにも記載があったが,「四国ジャージ」とはサイズ設定が異なるので要注意(KazchariはSとXS).
まぁ,国内か全世界向けかの違いでしょう.

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「デザイン変更の可能性あり」とあったが確かに色合いや,青の占有配分が違うような...

白が多い現物の方が好みやな.

問題はいつ着るか.
やはり台湾も四国も2周目の時?
特に四国には「コラムスペーサー集め」という罠が用意されてたりする(巧い).

四国一周サイクリング完走者に、サイクリストの聖地から記念品「オリジナルヘッドスペーサー」を贈呈します。

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つーことで師走の記念品到着ラッシュでした.
やっぱりこういうのはモチベーションが上がるねぇ.

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決められたコース,いや,設計者が見せたい景色を走る長距離ブルベも,完全にマイペースで走る個人旅も,どちらもひたすら楽しかった.

要するにチャリ,最高.

BROMPTONな四国一周ライド Day8:宇和島~松山

2025/11/15 Sat

旅の終わり

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晴れ.温度:11 ℃,湿度:80%,体感温度:10 ℃,風速:7.6 km/時,風向:NNE

Day7はこちら ⇒ BROMPTONな四国一周ライド Day7:四万十~宇和島

いよいよ最終日.
今日は宇和島から出発地の松山,つまりゴールまで移動する.
海岸沿い中心の最短ルートを走るつもり.

このホテル,6時から朝食代わりのお弁当が配布される.
「カツサンド」「焼き魚弁当」の選択式.
Kazchariは魚にした.海沿いやしな.
宇和島で有名な弁当屋さんが作るらしい.
なかなか良いシステムだ.

もちろん,コーヒーも”みかん”もフリー.
まぁ,弁当はできたての暖かいものが望ましいけど...

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出発準備完了.ヨーソロー.

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お世話になりました.
ここもなかなか居心地が良かった.
やはり宿の満足度はスタッフの応対に寄るところが大きい.

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時刻は7時.
ゴールの松山までは約100km.
早めに着きそう?

基本的に国道56号を北上するルート.
伊予吉田付近で一旦港に出る.静かな入り江だ.

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気温はかなり低く一桁.それでもこの時期の旭川よりは暖かい.

旅のはじまりから長袖インナーに半袖ジャージ.
ウインドブレーカーを着たり脱いだり.
脚はほぼ短ビブ.たまにレッグウォーマー.
11月半ばの四国はこんな感じ.

防寒用にジレやら長指手テムレスも持ってきたけど不要.
次回の四国旅では荷物を減らせそう.

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ファミマ休憩.限定の「黒豚肉まん」が至高.
旭川にはないので,レア補正がかかっているのかいないのか.
美味いのは事実.

そういや街並みも北の大地とまるで異なる.
瓦屋根の家もレア.

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本日前半のクライマックス,法華津峠の登り開始.
道の端はみかん畑だらけ.

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この峠,何が嫌ってトンネルが長くて暗くて歩道がなかったりするのだ.
お遍路さん貸し出し用の反射タスキが設置されているのがその証拠.

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それでも,道路わきの永遠に続くみかん畑は圧巻.
正に愛媛=みかん県を,これ以上ないほどに知らしめる.

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この運搬用モノレール,いつか乗ってみたいものだ(たぶん重量的にダメです).

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宇和海の眺望.だいぶ登りました.

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登った分,長い長いダウンヒルを経て平地へ.
しばらくJRと並走.
いい感じの駅舎を見つけたので寄り道.

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「卯之町駅」だけにうさぎ推し.何かの云われあり?

少し余談.

昔から一部で有名なのが愛媛のクルマのナンバープレート.
これが通常版(絵柄は別)

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普通だ.
おかしい.確か「愛」「媛」も漢字が複雑すぎるので簡略化された文字が使用されている...というのがKazchariの常識だった(「トリビアの泉」でも紹介されていたような朧げな記憶)

なのに,走れども走れども普通の漢字のプレートしか見かけない.
もしかして,Kazchariの記憶違いだったか...と思い始めた頃,ついに見つけました!

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そうそう,これこれ!
遠目には「愛媛」だが,よく見ると変.視覚のトリック.
今では変更されて,マイナーな存在なのか,まるで四葉のクローバー.今日もいいことありそうだ(そうか).

公式ルートに従って県道25号へ.
JR予讃線と並走.
線路の向こうに広がる広大な田んぼ.
四国に上陸して以来初めて見た.

...こんな構図ですが,別に向こうに走っていったわけではありませぬ.

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線路沿いを漕いでいると,何やら不思議なモノが...

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まさかのマンモス!
後で調べてみると割と有名なオブジェのようだ.

わらマンモス

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ヨメはんに写真を送ると「ギャートルズ?」というあまりにニッチな返答が.
何度聴いてもEDが神曲.しばらく口ずさみながら進む.

フルコーラス推奨.曲名の意味がわかる.

歩道が広いのは良いトンネル.チャリダー的に.

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これでもか,のみかん畑ですわ.

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松山まで残り70km.
ありゃ? まだ30kmぐらいしか進んでない?

台湾にもあった「環島」マーク同様,こういう標識はいいねぇ.
モチベーションが上がる.

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八幡浜市着.
ここから九州行き(臼杵/別府)のフェリーが出ている.

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今年のFlècheを一緒に走ったMさんが,後に鹿児島の佐多岬から宗谷岬までの日本縦断旅を成し遂げている.

Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その1)

この旅の場合,ブルベにしても個人旅にしても,九州から佐田岬半島の三崎行きのフェリーを使うのがセオリー.
いつか乗ってみたいものだ.

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そうそう忘れてた.
ここも一周認定道の駅だった(「八幡浜みなっと」)

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公式ルート推薦の保内港を回る寄り道コースへ.

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国道378号線に合流.
天気が良くて海も空も美しい.

もちろん,こうした道はTTポジションで.
まぁ,ポジションを変えないとケツ痛いし退屈だし.

と,快適に流していると後方からガチムチ体形のTTバイクが猛スピードでブチ抜いていった.確かに練習コースに最適.

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走り抜けるのがもったいない絶景が続く.
たまには停まりましょう.

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腹が減った.
とは言え,コンビニも商店も見かけない.
ハンガーノックにビビる頃,「長浜」の市街地が見えてきた.
早速,Google先生におすすめのレストランを尋ねる.

すぐ近くの食堂が表示.
うん,ここにしよう.

昼時だけあって結構な混み具合.
シングルなので無事カウンター席ゲット.

注文したのは「噂の天丼」(¥1,000).口コミで評判になっていた.
「20分ほどかかるよ」と言われたけど,1時間待ちの経験からすれば大した問題ではない.

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つーことで,しばらく待って出てきたそいつは...爆盛り系だった.
ある程度予測はしていたが,やはりこのサイズだったか.特にエビ!
確かに美味い.美味いが後半は...キツかった.食べ終わる頃は胃が油で”ちゃぷんちゃぷん”なイメージで,しばらく胃もたれマックス.

...そしてこの店,かつて経験したことがないほどやかましかった.
客ではない.
高齢のばあちゃんと,その息子(?)の二人だけで切り盛りしている.
忙しいのはわかるが,ナベやフライパンを叩きつけるように置くし,冷蔵庫の開け閉めもめちゃくちゃ乱暴.
ガッチャン,ガッチャンと常に爆音が店内に響きまくっている.
まるで,機嫌が悪い時のウチのヨメさんの家事...ゲフンゲフン

狭いキッチン内を常にドタバタと走り回っている.
素人目に見ても動線を見直した方が良いのでは...通りすがりの旅人のお節介な感想でした.すいません.

で,出発.
この油,夕食までに消化できる?

右手に見えてきたのが”愛ある伊予灘線”(なんじゃそら)の「下灘駅」
途中から案内板が出ていた.

ホームから見える風景が海と空オンリー,要は映えスポットとして有名.
下から見える範囲でも,観光客がたくさんいた.

ロンリーKazchariは当然パスするぜ.
そう言えば,トッキュウジャーでもロケ地になってなかったっけ?

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道の駅「ふたみ」着.
ここが最後の一周認定スタンプ駅.
なかなか美しい砂浜が広がっている.
夕陽スポットらしい.

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オートバイも大量に停まっている.
愛媛は1年中走れるのだろう.
旭川に戻ると,オートバイは冬眠の時期.

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胃の中の油がまだ消えない.
ここは一発,甘くて冷たいソフトクリームだな.
もちろん,オレンジミックス

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海岸を離れ,とんでもないヘアピンの登りを越えると伊予市内へ.
すっかり都会.大規模なショッピングモールも見かけるようになった.
パーツ購入でたまにお世話になる「Y’sロード」さんの実店舗,はじめて見た.

で,いよいよ残り12km.
おそらく県庁までの距離だろう.

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脳内BGMはもちろん『Last Train Home』
旅の終わりにぴったりの名曲だ.

だが,この時不思議なことが起こった.
ナビ(bryton S500)に入れた公式ルートでは,県庁を素通りしさらに北部へ走れと促してくる.
もしかして県庁がゴールではない?

はいはい,その通りでございました.
これもまた松山らしく「道後温泉本館」がゴールとなっていた.
スタート時に立ち寄れなかったのでちょうど良し.

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本来であれば,本館正面でガッツポーズ...といきたいところだが,観光客で写真撮影が長蛇の列.諦めて遠景撮影.

そそくさと引き返して県庁を目指す.

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やはり,スタートとゴールは同じ場所で撮影しないとイカン.
台湾の時も「松山駅」でそうしたしな.

2024年3月29日撮影

さて,スタート時は早朝ゆえ誰もいなかったが,この時間は人の往来多め.
県庁職員っぽい方が歩いてきたのでiPhoneを渡して撮影を頼む.
快く了承していただけた.

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なんだかんだで達成感マシマシ.
これでダブル環島である.

正直,BROMPTON8Dayクリアは厳しいかと思っていたが,天候に恵まれたこともあってD4C(いともたやすく行われるえげつない行為)だったねぇ(意味不明).

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はじまりの,そして終わりの宿泊地に戻る.
まだ明るい.

チェックイン後,バスタブに湯をはって最後の入浴.
もう洗濯の必要はない.

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フロントでBRO輸送用の段ボールを受け取る.

BROの洗浄作業開始.
ボディおよびチェーン用のペーパークリーナーを使い切る.
ご苦労様でした.よくもまぁ,ノートラブルで...

BRO本体および,バッグや着替え,工具などスペース一杯に詰め込んで梱包.何せ25kgまでは同一料金なのだ.
ガムテープはフロントで借りることができた.

出発前の懸念事項だった「ゆうバック」の集荷依頼もアプリを使って問題なく完了.便利な世の中だ.逆にスマホを無くすと詰む世界でもある.

「AirTag」も同梱.
この後,追跡すると面白いことになっていた.

BROMPTONをAirTagで追跡!

ちなみに荷物に「AirTag」が入っていても航空郵送は問題ないとの見解が出ている.

夕食のため外出.
明らかに一週間前より寒い.季節が進んだか.

昼間はシャッター街だった松山一の繁華街,大街道は大賑わい.
これもなんだか『千と千尋』っぽい.

それもそのはず.
店のほとんどが飲み屋さん.

この時間になっても「噂の天丼」のおかげで胃の調子がよろしくない.
ちょい高級なお店で新鮮な魚介類を...という目論見はご破算.
シンプルにあっさり系(?)のラーメン屋に入る.

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「”あっさり”とは?」との声が聞こえそうだが,あっさりでした.
いわゆる全部のせトッピングを頼んだら別皿だった.これで¥1,400ほどだったか.

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ホテルまで戻る.
コンビニで缶チューハイとアイスを買うルーティン.

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さぁ寝ましょう.
明日は飛行機に乗って極寒(らしい)旭川に帰るだけ.
少しだけ寂しい旅の終わり.

これで台湾一周と合わせて特別ジャージゲット!

散々褒めたおしているけど,ホンマ,BROはよく走る.走ってくれた.

『轍』というアプリでgpxファイルを結合.

GPSログ活用ツール『轍 Wadachi』について

走行距離:942.3km.獲得標高:7,177m
ありゃ,1,000km走ってないやん(^ ^;

そして,この旅最大の収穫は宅急便作戦の成功.
国内チャリ旅行はどこでもストレスフリーで行けることを確信.

チャーチルの言葉とされる(が,実は違うらしい)名言がある.

「20歳の時にリベラルでないなら,情熱が足りない.40歳の時に保守主義でないなら,思慮が足りない」

もちろんこれは政治信条を示す言葉だが,旅にも当てはまる気がする.

かつてのKazchariは「国内旅行はつまらん.刺激がない」と海外にばかり行っていた.
青い鳥探しのごとく,自分が一番心地よい場所を探して先進国,途上国を含め,様々な国を旅,もしくは長期間滞在したが,どこもかしこも定住したいとは思えなかった.

あぁ異国の地よ~過ぎ去りし日々

新コロを期に道内をはじめ,徐々に国内に回帰.
あらためて日本の素晴らしさに気付かされることが増えた.

もちろん二度と海外に行かない,行きたくないというわけではない.
情熱を失ってはいない.

ただ,残りの人生はやはり祖国である日本再発見を重視したい.
もちろんBROと一緒に思慮深く.

さて,次はどこへ行こうか.

BROMPTONな四国一周ライド Day7:四万十~宇和島

2025/11/14 Fri

思い出をたどる

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晴れ.温度:13 ℃,湿度:88%,体感温度:14 ℃,風速:8.3 km/時,風向:NNW

Day6はこちら ⇒ BROMPTONな四国一周ライド Day6:足摺岬周遊

予報&期待通りに本日は朝から快晴.

6時前に起きてまずは大浴場へ.
その後,食べ放題のパンをしこたま摂取.
昨日と種類が一部変わっているのに感動.
四万十市(中村)再来訪時も,宿は絶対ここやな.

つーことで旅立つ.

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本日前半の大まかな計画は,四万十川を遡上しつつ,時折現れる沈下橋に立ち寄りつつ,江川崎を目指すというもの.
まずは県道340号.
安全重視で歩道を走行.広い.

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高知では沈下橋そのものが観光スポットとなっている.
確かにどこもかしこも画になる.
1本1本名前がついており,時々案内標識が出ている.

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中村を出て,最初に立ち寄るのが佐田沈下橋.
久々に見,渡るがやはり良い雰囲気.

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当然だが対向車に注意.
地元の方々にとっては生活道路.
軽トラ他の往来が結構ある.

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スタンド付きとはいえ,巨大バッグのおかげで立ち姿がかなり不安定なBRO
風が吹くとひやひやする.

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Google先生の地図を見て,対岸に通れる道があるかどうかを確認.
あればそちらを通る.細い道が楽しい.

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本線に戻る.
この晴れの日を待って大正解.
昨日の雨天のまま走っても,この光の中は走れなかった.

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これもどこかの小道か.
竹林の中を走るのも久しぶり.
寒すぎて竹が育たないため,北海道ではほぼ見られない(松前ぐらい?)

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次の三里沈下橋へ.

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ここは対岸の道が北方向につながっていないので引き返す.

下の写真を撮る際,突如後方から軽トラが出現.
あわててBROを動かそうと走る.
ぬかるみに足を取られて思いっきり転倒.
Kazchariは転倒⇒骨折の前科2犯.
この時は無事だったがやばいやばい.

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沈下橋写真は構図が難しい.
ソロで満足いく画を撮るのは限界か.

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一旦,県道へ.
草に覆われた建物奥に猫発見.

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次は高瀬沈下橋.

ようやく他の観光客を見つけた.
年配の男性で,クルマのナンバーは佐世保.息子さんと二人旅のようだ.
これはチャンスと写真撮影を頼む.

こうした観光地で他人に撮影を頼む際,一眼を渡すとビビりまくり,ファインダーではなく手を真っすぐに伸ばしてモニタ撮影しがちなので,ぶれるかゆがむことが多い.
その点,スマホだとたいていの人は操作に慣れているので抵抗なさそう.

さらにこの男性,スマホをかまえつつ...

「ここだと逆光だー」「川が入った方がいいよねー」「もう少し右かなー」「縦も撮っとくねー」とか,すごくうるさ...いや,こだわって撮影していただけた.

「こりゃ写真に詳しい人かな」と写りに期待.
スマホを受け取り,その場でチェックするのも失礼かなと謝辞だけして移動.

後で確認すると,ほとんどの写真で水平は取れてないわ,カラダが半分見切れてるわでかなり修正要だった.
つーことで,トリミング&角度調整しまくったのが下の写真...うん,ありがとうございます.

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対岸も川に沿って道が続いていることをマップで確認.
これが大当たり.

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路面ガタガタで半未舗装のグネグネ道が延々と続く.
パンクリスクにビビりつつもやはりこういう道は楽しい.

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正に写真は光画.光があればiPhoneでもよく写る.

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ちょうどいい感じの距離でグラベル終了.
渓谷を渡る小さな橋.
そういや,この辺の紅葉っていつ? 11月はまだ早いのか?

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お次は勝間沈下橋
この旅を終えた後,この橋で地元高齢ドライバーの転落死亡事故の報を聞く.
油断したのかご病気だったのか.ご冥福を祈る.

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一方で橋を渡りきるとこの表示.
水の流れの危険性を訴えているが,一言も「禁止」と書いていないのが素晴らしい.地元の子供の遊び場なのだろう.これも文化.

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四国名物(?)狭小国道441.
やはり海岸沿いより内陸の方が”らしい”

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味のある手作り西土佐観光案内図.

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前方にチラっと見えるのが「かよう大橋」
沈下橋と逆方向の巨大な斜張橋.なんでこんな山間に...
国防上かかせない特殊施設が近辺にあるとでもいうのか?

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つーことで,下の写真は向かって左側に先ほどの「かよう大橋」,右側に「岩間沈下橋」という新旧2種の組み合わせ.
それらの下を四万十川は静かに流れる.

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岩間沈下橋が近づいてきた.

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沈下橋を見下ろす展望スポット.
ちょうど,橋の上ではフワフワ系ファッションの女性二人が撮影会中.
まるで西洋絵画の様.

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せっかくなので橋に降りてみる.
先ほどのおじさんに撮ってもらった写真がイマイチだったので(すいません),あわよくば,この女性2名に再撮影を頼もうかしらと考えていたが...

残念ながら向こう側に渡ったまま戻ってこなかった.残念.

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何かこの赤い鉄橋,見覚えがあるような,ないような...

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そうか,江川崎への分岐点か.なぜかマリオ・キャラが並ぶ.

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道の駅「よって西土佐」到着.
一周スタンプポイントではあるが,クリア済みの高知なのでおまけ押し.
そして,ご覧の通りのカヌー推し.

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出発してからここまで無補給エリア.
腹が減ったので昼食.
「四万十牛ハンバーグ」を注文.

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これがマジで美味しくて,生涯第2位,いや1位に限りなく近い.
ちなみに永遠の1位は波照間島の「ゆみんとぅき」.異論は認めない.

道の駅を出て,思い出の江川崎市街地へ.

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最初の訪問は1992年なので33年前か.
オートバイ(HONDA NX125)でのツーリング.

当時は静岡の沼津に住んでいて,まず東京の晴海へ行き,そこから高知行きのフェリーに乗った.
すんげー遠回り.

高知上陸後,色々回った後,ここ江川崎の「四万十ひろばキャンプ場」に5泊もした.
ここを拠点にカヌー体験をしたり,近くの林道まで走って渓流釣り(フライ)をしたりと楽しかったなぁ.

1992年4月28日撮影
1992年4月28日撮影
1992年4月28日撮影

もちろん,30年以上経過し,町の様相はかなり変わっている.
寂れた...のではなく,全体におしゃれになった.
ボロボロだった入浴施設も,近くにリゾートホテルっぽい場所ができて,そこで入れるようだ.
町おこしが上手くいっているのかもしれない.

ノスタルジックな気分にひたりながら江川崎を後にする.
高知を抜けて愛媛(伊予)に入る.帰ってきた.

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高知に比べると愛媛県内の沈下橋は少ないっつーか,ほぼ撤去されたそうな.
珍しく現存する「葛川沈下橋」が見えてきた.
橋脚のデザインがここまでのよりレトロ感が強く,風情がある.

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昼食後のせいか,異常に眠気が襲ってきた.
こんな時にはTTポジション

き,効かぬ.眠い...これはマズイ.
どこかで休憩してカフェインを入れねば.

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で,たどり着いたのが道の駅「虹の森公園まつの」である.
内陸に位置するためか,ここは一周スタンプ外である.
自販機でコーヒータイム.

ガラス工芸が有名な町のようだ.
建物の壁に宿泊情報ボードが掲げてあった.

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農家民宿とある.
素泊まりから1泊2食付きまで選べ,面白いことに全て同一料金.
少しずつ宣伝文句が書いてあって,自分の好みに合わせられる.
一般的な宿の比較サイトには表示されなさそう.
この地域に再訪する際にはどこかに泊まってみたい.
昔の旅では民宿どまりが普通やったしな.

後で知ったが,こんな面白そうなイベントも開催している.

eMTBで「日本一過酷」なレースを走ると、どうなるのか 松野四万十バイクレース2025レポート<前編>

休憩して回復.

道の駅「広見森の三角ぼうし」はすぐ近くだった.
建物正面にどーんと鬼!
どことなくエヴァ弐号機

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ここは鬼北町という地名だが,全くなじみがない.
それもそのはず.元々は広見町.平成の大合併後の変更らしい.

川を離れて,何かすっかり消化試合感.
目的地の宇和島までひたすら漕ぐ.

何度もトンネルが続く.しかも長い.

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ようやくトロピカルな意匠の宇和島駅着.
予約した宿に向かう前に...

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道の駅「うわじま きさいや広場」へGo.
ここで愛媛県3つ目のスタンプをゲット.
これで無事,四国一周認定である.

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さぁ,ホテルへ向かうぜと走り出す.
すると,道の駅建物前の自転車ラックにて,公式の四国一周ジャージを着たサイクリストを発見.
チャリはCannondaleのTopstone.さすがにleftyではなく,アルミの通常バージョン.
「こんちわ~」とお声かけする.
かなり年配の方だった.
なんでもシコイチ4回目だそうな.スゲー.

思えばこの旅で,シコイチどころか,サイクリストとまともに会話するのが初めてである.
台湾の時もそうだったな.全然会わなかった.
やはり旅系チャリダーはマイナーな存在なのかも.

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本日のお宿は「宇和島オリエンタルホテル」
サイクリスト御用達っぽい.
チェックインから何から慣れている感が強い(悪くない)

で,ここの名物と言えば,まず「ウェルカム・みかんジュース」

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そしてバスタブで使う,選べる入浴剤である.
まぁ,なんだかわからんがヨシ.

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で,部屋に入るといつものルーティン.
洗濯と入浴である.早速,金木犀の入浴剤を使わせてもらう.

夕食の時間である.
この辺りを何度も旅しているサイクリストの知人,O田さん推薦の鯛めし屋へ行くことにする.宇和島名物らしい.

ホテルのそばの「かどや」という老舗っぽい店へ.
外見は料亭っぽい.

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ここは王道の「鯛めし」のセットメニューを注文.
¥2,700となかなか高級...とは言っても,回転ずしでいつもこれくらい払ってるわな.

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うむ,確かに美味い.
だがしかし.一度だけ白飯のおかわりができるものの,チャリダーの胃を満たすには量が少なすぎる.
追加で,おすすめとあった「豚バラの山芋包み揚げ」(¥800)を注文.
これもちくわサイズの揚げ物が3つしかない...ぐぬぬ.足りぬ.

つーことで帰りにスーパーへ.
缶チューハイとつまみを購入.ホテルでちびちびやりましょう.

セリア併設だったので「作業用グローブ」「クルマの車体用クリーニングシート」も買う.

それほど汚れてはないけれど,ホテルに戻った後,BROを清掃.
今日もよくがんばってくれました.

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宇和島には遠い親戚が住んでいた.
幼少期には何度も遊びに来ているはずなのだが,街並みを見ても何も思い出せない.
そらそうだ,その頃から50年は経っている.

江川崎も変化していた.

日本も世界もあちこち行ったとうそぶいているけど,町や人は変化するもの.
久しぶりの再訪時には新鮮な気分を味わえるかもしれない.

まぁ,何より変化したのは己自身なのだろうけど.
まさかこの歳になって,チャリで来るとは...

さぁ,明日はいよいよ最終日.
トラブルなく松山に戻れますように...いや,致命的でないトラブルがあった方が面白いかも(伏線...はイヤだ).

Day8はこちら ⇒ BROMPTONな四国一周ライド Day8:宇和島~松山

BROMPTONな四国一周ライド Day6:足摺岬周遊

2025/11/13 Thu

岬巡りのチャリ

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雨.温度:15 ℃,湿度:92%,体感温度:15 ℃,風速:4.3 km/時,風向:NNW

Day5はこちら ⇒ BROMPTONな四国一周ライド Day5:高知~四万十

5時起床.予報通りに外は雨.

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さて,どうすっかなぁ.
公式推奨だと,足摺岬を経由して大月ないし宿毛まで行くルートとなっている.つまり海岸線.

そうなると四万十川をパスすることになる.
高知において,沈下橋巡りは外せない.
それに過去旅での思い出の地,江川崎はぜひ寄っておきたい.

一方で「シコイチ」を名乗るからには室戸岬と足摺岬の訪問は欠かせない.

ちょ,待てよ.

別にここ(中村)から移動しなくてもよくね?
連泊すれば両方解決.
それに,この「ホテルココモ」は設備および立地とも文句なしのパラダイスである.
今日は空荷で足摺岬往復,そして,明日,快晴の中,四万十川を堪能するプランに決定.
そうしましょう.

早速,ネットにて「ココモ」の今晩の予約状況を調べる.
なんと既に満室であった.
いやいや,そういう場合でもホテルに直談判すれば空きがあったりするものだ,と何かの記事で読んだ.

フロントが開く6時を待つ.
連泊の意志を伝える.
現在の部屋がそのまま使えればベストだったが,さすがにそれは叶わず,別の階の喫煙ルームしか空いてなかった.
嫌煙家としては避けたいところだが背に腹は代えられぬ.料金は若干上乗せで¥5,500.それでも安い.

フロントのにーちゃん曰く「臭いが気になるなら,ファブリーズが備え付けてありますから,かけまくれば大丈夫っす」
そうなのか?

つーことで今夜の寝床を確保.
まずは朝風呂,そしてパン食べ放題の朝食だな.

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想像以上に本格的で美味い.
どこまで株を上げるのだ,この宿は?

部屋に戻って荷造り.
一旦,チェックアウトして15時以降,再度チェックインすることになる.
その間,着替えなどの荷物,つまり巨大なフロントバッグをフロントに預けておく.

見た目すっきりでおシャなシティサイクルモードだ.

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レインウェアを着る.
宿を出て,四万十川を下流方面に進む.
それにしてもフロントバッグなしだと,これほど軽いとは...

いや,良い事ばかりでもない.
例のラックに負担をかけないためのゴムバンドによる,ステアリングダンパー効果もなくなってしまったので,直進安定性が如実に低下.
”元のBROの様に”ふらふらする(これが普通です).

「サニーロード」とは真逆の小雨模様.

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広い河川敷へ.
昨夜のサウナ効果なのか,疲労は完全に抜けている.

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この旅を始める前,懸念事項が2つあった.

1つはパンク.
面倒なのでリアホイールの外し方は練習してこなかった.
幸い,ここまで無問題.
北海道より路面状況はかなり良好ゆえか.
まぁ,自分で取り付けたパーツの脱落事故はあったけどな.大事には至らず.

もう1つはロングライドによる疲労や痛みである.
確かにBROによる200ブルベ完走経験はある.

BROMPTONなBRM506薄野200(その1)

また,ソロでも練習がてらに100km越えや,カミヒルも数回こなしてきた.

BROMPTONなYamaichi詣と100kmライド

BROMPTONなカミヒルチャレンジとついでに八景ライド

確かにロードバイクより時間がかかるし,疲労感も強い.
特に「薄野200」後半の肩周囲のコリはトラウマ級.

出発直前までその対策法を練った.
まずはハンドル交換.

BROMPTONの甘い罠~復活のmini Pハンドル編

いや,もうこれが大,大正解.
肩周囲のコリの最大要因はポジションが変えられないことにある.
その点,Pハンドルは自由自在.easy-breezy.
ブレーキレバーに指がかかる,いわゆる上部の標準ポジションでも,水平に持つか角の部分を持つかで使う筋肉が違ってくる.
この地味な負荷分散が効果的なのだろう.

もちろん,高速巡行つまり下ハンTTポジションだと言うまでもない.
さらにこの前方荷重だと前乗りとなり,ケツ圧分散にもなる.
結果的にケツ痛もあまり悪化しない.

どれだけ神装備なのだろう.
一生Pハンドルします.

さらにッ,この特殊形状,ずっと何かに似ているなぁ...と考えていたのだが,最近,その正体が判明.
そう,宇宙戦艦ヤマトの操縦桿にクリソツなのだぁー!

https://twicomi.com/manga/tomoneko_2199/1175400827537653760より

こいつは「2199」版の設定画だが,旧作でもレバー形状は同じである.
そうか,これが握っているだけでワクワクな理由か(たぶん違う)

現状装着不可な「T LINE」にも改造して付けられないかなぁ...そしたら増車するのに(おい)

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沈下橋っぽい橋を渡って河川敷から国道に復帰.
やっぱりガードレールがないと怖い.突風拭いたら落下しそう.

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柿の木があちこちに.
みかんの木も多い.

嘘か真か,東南アジア,たとえばタイには「餓死」という単語はないそうな.
どこでも果実がなっている,それに空腹時はお寺で施してくれるためらしい.
四国もお接待文化があるし,共通点かもしれん.

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痛み対策のもう一つはサドルである.
純正のカンビウム,ロード用のガチガチを経て,この旅では新兵器を導入.

BROMPTONの甘い罠~サドル&シートポスト編

出発前の長距離試走なしのまま,ずっとケツを預けているのだが,これがまぁ実にフィット.
ほとんど痛くならない.
しっかり溝もあるので,アソコのしびれもない.
安いのに(¥2,000)良い買い物だった.

残念ながら見た目がやぼったいので,あくまで長旅用.
普段はBONTRAGERのガチガチに戻す所存.

国道走行中,お遍路さん休憩所付のトイレにピットイン.
睡眠スペースとして十分だ.
何せ,次の礼所たるや...

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腹が減ったのでローソン.
やっぱ,コンビニ少ないよなぁ...
鉄壁のディフェンス・ベンチ.

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道端に点在する祠やお地蔵さんを見つけるのが楽しみになって来た.
写真にしっとり感があって,緑が映える.
雨(小雨に限る)の日も悪くない.

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道路上に動く物体.
カニ集団の横断に遭遇.
踏まれないヤツは運がいい.

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巨大な共産圏マンションっぽい建築物.
廃墟かと思いきや,エントランスに灯りも見えるしクルマも停まっている.
どうやら別荘かレンタルームと予測.

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なぜなら向かいの海は絶好のサーフポイント...らしい.
地元の方なのだろうか,お墓もサーファーを見守っているぞ.

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高知県に入り,こうした何気ない旅人向けの標識が増えてきた.

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脇に緑のトンネルを発見.
グラベルだが走ってみる.

にしても,BROのフェンダーは優秀.
雨中走行にもかかわらず,汚れがほぼ目立たない.
フェンダーレス化の野望に抗えたのが功を奏した.

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高知なのに「大阪・海遊館」の謎表記.
展示用に捕獲した魚の飼育場か何か?
ジンベエスイムとあるけど?

大阪・海遊館海洋生物研究所 以布利センター

さすがに一緒に泳げるわけではなさそう.
これまでのダイビング歴で,数回ジンベエザメと泳いだ.
もちろん襲われることはないのだが,あの巨体が目の前を通り過ぎると恐怖とは異なる”畏敬の念”しか持てない.

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足摺岬の周遊路に入る.
そこで見つけたほっこり感のある湧き水スポット.

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もちろん頂く.
涼しいのでボトルの水がなかなか減らないけど,真夏はありがたかろう.

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実はここまで公式ルート通りに走っているのだが,不思議なことに左が海となる時計周りではなく,反時計回りに設定されている.
その理由は後で判明する.

...にしても,狭い.

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この道を路線バスが走っている.
BROでさえ路肩に移動してやり過ごす.
大型車のすれ違いは大変だろう.

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バス停発見.
歩き遍路の方々って,疲れてこういうのに乗ったら負けなんだろうか?

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ちょっとマズったな,と思ったのが補給食を持参してこなかったこと.
腹が減ってきた.
室戸岬同様,岬周辺がとんでもなくさびれていて,食べるところが何もない,もしくは閉まっていたらどうしよう...

と,不安になる頃,ジャングル回廊を抜ける.
なんや,結構栄えてるやん(失礼ですよ)

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上の町がゴールではなく,もうひと踏ん張り.
切ってはいけない木なのか,道の方が左右対向に分裂.

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で,ようやくたどり着いたのが「第三十八番札所 金剛福寺」

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この寺もエライ場所にある.達成感半端ないやろうな.
白装束のガチ遍路さんがスマホでニッコリ自撮りしまくってた.

まぁ,Kazchari的には特に思い入れがないので,岬モニュメントへ移動.
レイアウト的に仕方ないのか,銅像があちら(海側)を向いてしまっている.

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この銅像の方は「ジョン万次郎」こと「中浜万次郎」さん.
土佐清水出身なので,まぁ地元.
漂流記で有名ですね.

へぇ,井伏鱒二がメジャーにしたのか.知らなかった.

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すぐ近くに観光案内所あり.
「ジョン万次郎を大河ドラマに」という宣伝があちこちに.

うーん,難しいやろなぁ.
ハワイとアメリカ本土ロケが必要やし,話が日本人には受けなさそう...
そういや『龍馬伝』にちょい役で出てたような.
時代と場所が全然違う「大黒屋光太夫」とごっちゃになってたりする.

それにしても,室戸の中岡慎太郎やら桂浜の坂本龍馬やら,高知にはやたら銅像が立っている気がする.

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と思ってたら,しっかりこんな案内板があったりして.
やってんねぇ.

で,せっかくなので展望台まで歩くっつーか,BROを押す.

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まぁ...普通の岬と灯台ですね.
晴れていれば絶景だろうが,ここまでチャリできた満足感は十分.

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他にも展望ポイントはあるが,天気もイマイチ出しどこも同じ風景っぽいので撤退.

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駐車場に戻る小道がちょっとステキ.

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さぁ,お待ちかねのランチタイム.
寺の周囲に2,3軒食堂があった.
メニューが豊富そうなこの「つばき」さんに決める.

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ところが店内に誰もいない.
「すいませ~ん」と声に出すと,どこからともなく店員さん登場.
むっちゃヒマそう.大丈夫か,この店で.

無人の2階に案内される.
メニューを見る.

「名物&おすすめ」のダブルコンボで「土佐の清水サバ」にする.

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初めて食べる謎料理だが美味し.

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ただし,味は良いが量が...(久々のフレーズ)

さぁ,岬到達の目的も果たしたし戻りますか.

会計の際,お店の方に「海岸沿いとスカイライン,自転車だとどっちが楽しいですか?」と,一般人に無理難題な質問をかます.

「え,えーと,スカイラインはですねぇ,坂がいっぱいあって大変ですね~」

「ずっと登りなんですか?」

「いえいえ,登ったら下りますねぇ~」

少々嚙み合わない会話だが,やたらしんどそうなのは確かっぽいのでスカイラインは避ける.
公式ルート通り,反時計回りでこの半島を抜けることにする.

基本的に整備された道を高速で下っていく.
往路のジャングルライドとは別世界.

公式が足摺岬周遊を,あえて反時計回りにした理由がわかった.
このルートの方が楽しい.

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岬突端の礼所を目指すお遍路さんと何度もすれ違う.
ゆえに休憩所が点在.
ここは洗濯機が設置してあるなど,かなり充実している.

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快晴ならば,さぞかしキレイそうな海岸.

以下のような看板が設置.
日本海ではなく,ここからの密入国もあるのか?
怪しい人の判断基準は?
お接待文化とのバランスは?
頭に浮かぶ疑問の数々(来た道を戻るだけなのでゾンビ走法中).

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往路でも立ち寄った”貴重な”ローソン.
マイ・ブームなコーヒーマシンで作る冷凍系スイーツを購入.
この気温だと大失敗.美味いが寒い.

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四万十川河口に戻ってまいりました.

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雨は止んだが,どんより雲.
明日の天気に期待.

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河川敷を走行.
時刻は15時過ぎ.
下校中の学生や犬の散歩者多数.
平和だ.

通行可かどうか迷う標識.
地元のチャリも通っているし,公式ルートもここを指定.
「一般車両」の定義とは?(こまけーことはいいんだよ)

安全を最優先に自己判断で.

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「パラダイスみてぇなホテルを作りてぇ」と誰が言ったか定かではないが,それを具現化したのが「ホテル ココモ」
さぁ,今日もチェックイン!

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新しい部屋は確かに臭うが,まぁ耐えられないほどではない.
アドバイス通りファブリーズをかけまくる.

BGMはもちろんこの曲.

ホテル名の由来なのかどうかは聞きそびれた.

で,曲そのものは名曲だと思うが,肝心の映画の内容は...いいのか,トム?
ジャマイカ・シーン少ないし.

さくっと室内洗車&注油した後,ルーティンの洗濯&お楽しみの大浴場.
サウナは夕食行ってからだなー

もちろん昨夜食べて大満足だった,隣接する「いちもん家」に向かうが...な,何ィー!
なんと,定休日だった.
せっかく事前に入手したチラシで何を食べるのか決めていたのに...(気合い入れ過ぎ)

気を取り直してGoogle先生に相談.
繁華街ではないので,選択肢は限られているが,近くに良さそうな店を発見.

そこが「八雲」.別のホテルの2階にあった.

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居酒屋風だが,ちゃんと定食系も充実.
「四万十豚のとんかつ定食」を注文.美味し.

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これだけでは寂しいので,昨夜の「いちもん家」でも気になっていた,地元の名物料理「ウツボの唐揚げ」も単品で.

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ダイビングで散々見てきたアイツである.
皮の部分だろうか? ネチョネチョ感あり.
うん.こちらはこれっきりでいいかな.脂分過多...

てなわけで,無事夕食にありつけ,今宵もふけてゆく.
この旅も終盤に.

そして今日の走行距離は100km未満.
休息日としてちょうど良い.

台湾でも2回ほどこういう日を設けた.

台湾一周(環島)ライド Day5 高雄の休息

ホンマ,旅はいい.
この自由さがたまらん.

明日はまた愛媛に戻る.
徐々に松山が近づいてくる.
ゴールが近い.

Day7はこちら ⇒BROMPTONな四国一周ライド Day7:四万十~宇和島

BROMPTONな四国一周ライド Day5:高知~四万十

2025/11/12 Wed

人類の叡智

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曇り.温度:9 ℃,湿度:85%,体感温度:8 ℃,風速:9.0 km/時,風向:N

Day4はこちら ⇒ BROMPTONな四国一周ライド Day4:海陽~室戸岬~高知

旅の朝は早い.
まぁ,就寝時間が早いので当たり前っちゃー当たり前.

この宿,一応朝食付きなのだが,あまり居心地のよろしくない場所なので早々に退去することにした.
早出の旅人のためにこうした宿にはオートロック式の裏戸がある.
要は出れるけど入れないドアだ.

正に出ようとする瞬間,外からスタッフの方が出勤されてきた.

「あっ,おはようございます.今から出ます」と挨拶.

スタッフの第一声 ⇒「部屋のカギは?」

「(ムカっ)ドミなんで...」

スタッフ「あっそう」

ホンマ,最後まで失礼な宿や.もう少し言い様があろう.
あー,もう忘れた忘れた.

早出と言いつつも,時刻は既に7時過ぎ(おい).
町は既に動き始めている.

車道も路地もクルマやら自転車で大混雑.
さらに道もクネクネとわかりにくい.
公式ルート外なのでGoogle先生頼りだが,例によって最短=最速ではなかったりする.

理由がある.
北海道や台湾では移動手段に「自転車」を選択できるのだが,四国を含む本州ではその機能は使えない.
つまり「自動車」にすれば交通量の多い道,「歩行」にすれば激細の道や階段など極端なルートが表示されがち.
度々この仕様で悩まされることになる.

しっかりとした県道に出てようやく安心.
宿で食べそびれた,いや放棄した朝食タイム.
ピザまんは至高.

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大混雑の高知を早く抜け出したいと激コギ.
とある坂の途中で,後方から「カラカラ」と変な音が聞こえる.
ホイールに枝でもひっかかったかと思い,停車しようとする瞬間,何かが落下した音がした.

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TWTOPSE製のカスタムパーツ,リアフェンダー用のダブルホイールが外れた.

元々BROのフェンダーには小さいホイールが純正で付いているのだが,ベアリングも何も封入されておらず動きが激シブ.
直径自体も小さいため,折りたたんだ状態でBRO本体を転がす目的にはほぼ使えない.
それを解消する最もスマートな方法は,リアキャリアを装着して4輪化することなのだが,当然重量増.
その折衷案として”アリエク”で購入して取り付けたのがこいつ.
格段に「ころがし性能」および「お座り時の安定性」がアップした.

とは言え...昨日のキャリアラックといい,こいつといい自分で取り付けたパーツに不具合が出るとは...やはり整備のセンスがないぞKazchari.

ボルト2本留めだが,振動で1本が脱落.その後残った2本目も外れたということだろう.
幸い,すぐそばで裏留めの金属プレートとボルト1本は回収できた.

チャリ旅で何が一番怖いってマシントラブルである.

本ブログでも度々登場するBROMPTONマイスターO西さん.
BROにて「納沙布岬1200」を始め,数々のロング・ブルベに挑戦する猛者中の猛者だが,その旅は過酷そのもの.

ケツの痛みはさておき,パンク頻発,クランク不調など,O西さんのBROは壊れすぎである.そうした数々のトラブルを乗り越えていく姿勢はマジでリスペクトだが,もし自分に起きた場合,速攻でDNFしそう.

つーことで,そうした状況が起きないように祈りながら走っているのだが,やはり色々ありますなぁ...
まっ,このパーツがなくても,とりあえず走りに支障はないので旅を続けることにする.

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高知市を抜け土佐市へ.
流れる川は仁淀川.この歩道の広さがありがたい.

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後にSTRAVAの断面図を見ると,このあたりから徐々に標高が上がりつつある.
道理で丘越えが連続するわけだ.

最短距離とは言え「松山」表示が出てきたな.残り300ブルベの距離か.

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小腹が空いたのでファミマにピットイン.
総菜パン缶コーヒーを購入.
特に頼んだわけではないが,総菜パンもレンチンしてくれた.
珍しい.さすが(台湾でもお世話になった)ファミマだ.
ちなみに旭川にファミマはない.北限は滝川店である.

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で,このピットイン中にリアフェンダーの応急処置を試みる.
やはりフェンダーのがたつきが気になるのだ.

走行中に「そういや膝痛防止のテーピング,持ってたよなぁ」と思い出す.

汗や脂べったりの皮膚にくっつく粘着力である.
ツルツルのプラフェンダーの固定なんぞ容易のはず.

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見た目は気にするな.
さぁ,出発.

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途中の田舎道を経て,到着したのが道の駅「かわうその郷すさき」である.

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30年近く前,オートバイツーリングで四国を訪れた際に,この辺りは何度も走った.記憶そのものは少々怪しいが,あの頃の面影はどこにもない気がする.
まるで初めての訪問地.

過去との最大の違いはやはり高速道路網の充実だろう.
四国と言えば「酷道だらけ」というイメージだったが,少なくとも海岸沿いの道は段違いに走りやすくなっている.そう,あくまで海沿いは...(伏線)

それはさておき,そろそろ昼食の時間.
道の駅の食堂に美味しそうなメニューが並ぶ.
ただ,先ほどのファミマ補給のせいか,まだエネルギーは残存している.

「もう少し進みますか」の判断ははたして正しかったのか...

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ブルベにしろ普段のライドにしろ,距離はともかく全体のプロフィールをあまり確認しないのがデフォルトのKazchari.
なにせ「納沙布岬1200」でも前日まで「美幌峠の登り返し」があるなんて知らんかったしな(大丈夫か?)

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day3

そう,そんなお気楽なKazchariに襲い掛かったのが「七子峠」である.
いやまぁ一言...長い.

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そもそも「峠まで後〇km」表示がある坂に楽な坂はない.
まぁ,日帰り(&EMONDA)であれば楽しいライドなのだが,旅の途中はなぁ...
そんなこと言っていると日本ではチャリ旅できないか.

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ふと思ったが,Kazchariのチャリ・ライフはほぼ北海道限定.
本州のような激坂まみれの場所を走り続けることはほぼない.

比較してみる.

昨年,Audax近畿が開催した「徳島1000」,要するに”シコイチ”ブルベの獲得標高は「9,518m」とある.

https://audax-kinki.com/24brm1012_1000/より

一方の「納沙布岬1200」は「9,500m」.

200kmの距離差に対して獲得標高が同じとは...
やはり偉そうにクライマーだのなんだのと言いつつも,絶対的な獲得標高は稼げないのかも.つまりは高さに「慣れていない」.

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ちなみに「徳島1000」も,この七子峠を通過している.
残り1kmで徐々になだらかになって,ようやくピークに到着.
この季節だからいいけど,真夏の過酷さたるや...

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ダウンヒル開始.
さすがに腹が減った.
四万十町(旧:窪川)まで耐えられるか?

下りの途中,右手にラーメン屋が見えたので迷わずピットイン.
こんな山中にも関わらず,駐車台数多め.有名店なのか?
店先では3組ほどのグループが待機.
まぁ,それでもシングルならカウンターにでも座れるかと思ったが,ボードに名前を書き,待たされることになった.

ところがである.

全く列が進まない.
どうも,座席が少ないのか,一組が食べ終わったら次を呼ぶシステムの様.
スタッフがいないのか?

昨夜の「居酒屋一時間待ち事件」の悪夢が蘇る.

30分近く経って,堪忍袋の緒が切れた.
ボードの名前を消して出発することにする.
まだツキは戻っていないのか.

諦めてコンビニでもいいやと思う頃,なかなか風情ある建物が見えて来た.

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店の前には観光客ではなく,ワンボックスや軽トラが停まっている.
こういう働くおじさん達が集う店は美味いに決まっている.
ちょうど出て来たおじさんたちが「やっぱ,ここ美味いわ」とつぶやいていた.
これは期待できる.

中に入る.

メニューは極端に少ない.
中華そば(ラーメンではない),うどん,カレー程度しかない.

どうやら看板メニューらしき「中華そば」(¥600)を注文.
ガラスケースの中に「おでん」らしきおかずがあったので,それも取る(¥200).

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これがまぁ,期待に応えて美味い美味い.
ラーメン=こってり系に慣れ過ぎた胃袋から「こういうのでいいんだよ」という呟きが聞こえる.
「おでん」に見えたおかずは,なんと沖縄料理の「ラフテー」だった.
これまた味が染みて美味し.

さぁ,腹も満たされたし先を急ぎますか.
先ほどの七子峠でかなり時間をくってしまった.

道の駅「あぐり窪川」着.スタンプゲット.
もう高知はクリア済みやけどな.

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ちょうどベンチにシコイチっぽいMTBチャリダーを発見.
5日目にして初めて会う同志である.
元気に挨拶.
何らかの情報交換ができるかもと思いきや,トイレに行って戻ると姿が消えていた.

11月は四国一周のベストシーズンと聞いていたが,その割に全然サイクリストを見かけない(しまなみは除く)
みんなどこを走っているのだろう?
そもそも絶対数が少ないのか?

さて,いよいよ運命の分かれ道.
目的地の四万十市(旧:中村)まで,国道を使ってダイレクトに進むか,それとも従来の目的地である「海洋堂ホビー館」に向かうか...

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なぜここまで逡巡しているのかと言えば「ホビー館」がとんでもない所にあるから.むしろそれで有名.

これまでの経験から四国の山中がとんでもない酷道であることは知っている.
狭い,急カーブ,急坂,暗い,落石,割れ,コケ,大型トラック,ガードレールなし,民家なし,自販機なし,施設なし...

機動力のあるオートバイですら,距離以上に時間がかかるのが常識.
ましてやこの時期,なんだかんだで日没が早い.
16時を過ぎると急激に暗くなる.
そして現時刻は既に13時近い...

「ホビー館」までの距離,滞在時間,そこから宿までの行程を灰色の脳細胞にて必死で計算.

導き出された答えは...もちろん行く!(逝く)

ここで諦めたら男がすたる(昭和脳)
ふっふっふ,ちょっとした冒険だな.
陽が落ちたら陽が落ちたで,その時考えるべし.
逃げちゃダメだ,逃げちゃダメだ...

そうと決まれば早速出発.
四万十町の分岐を迷うことなく国道381号に進路を取る.

もちろん四万十川沿いの国道はキレイに整備されており走りやすい.
それに追い風だ.

Pハンドルの面目躍如.
下ハンを握り肘を深く曲げる.
気分はすっかりエヴェネプールなTTポジション.
BROとして,かつてないAveで爆走.
最高にハイッってヤツだぁ!

途中で先ほど道の駅で見かけたMTBの旅人をぶっちぎる.
もしかしたら「ホビー館」で合流?(違ってた)

最寄りのJR「打井川」駅着.
ここで橋を渡る.

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ようやく後5km.
閉館日は火曜日.今日は水曜日.開いててよかった.

散々びびってた四国の酷道.
昔のイメージよりもだいぶ改修されていた.
それでも狭いこたぁ狭い.

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「ホビー館」が近づくにつれ道が広くなる.
拡張したのだろうか?
欄干の上には,やなせたかし先生デザインの四万十キャラが.

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こちらはちばてつや先生のカッパ.別に出身地ではないそうだが.

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で,ついに造形系オタク趣味の総本山「海洋堂ホビー館四万十」に到着ゥ!

海洋堂ホビー館四万十

到着時,スピーカーから流れていたのが,なんとダグラムのOP「さらばやさしき日々よ」だ! 激シブ.

あれ? 何か映像が記憶と違うけど...(大ボケ)
その後も館内に流れるBGMは「サスケ」やら「ニルスの不思議な旅」などなど涙の選曲.誰得?(オレ得)

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「ホビー館」は,ご覧の通り廃校の有効活用.
特別展開催時だったので入館料は¥1,200(フィギュア・ガチャ一回券付き).
その特別展のテーマはなんと「エヴァ」だ!

ちなみに館内撮影完全にOKである.
むしろ宣伝してほしい雰囲気.そらそうだ.まさに秘境.

つーことで最初のゲートをくぐると現れるのがこの景色.

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海洋堂がこれまで手掛けてきた商品や,”センム”の個人コレクションが旧体育館いっぱいに展示されているのだ.

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まず最初に目を引いたのが”おぞましき姿”の邪神兵!

iPhone15 Pro

こいつはプラモではない.
レジン製のガレージキット.
実はKazchariはこの商品を発売当時(約40年前)購入.確か¥30,000ぐらいした.
なんとか作ろうと奮闘したが,技術&情熱が及ばず放棄.どこいったかなぁ...
そうか,ちゃんと作れたらこのカッコよさなのか...今でも無理だな.

最近プラキット化された.

iPhone15 Pro

とまぁ,展示されているアイテムひとつひとつに蘊蓄可能な程度のオタクなのだが,キリがないのでこの辺で.
あらためて見ると,持っている,もしくは持っていたフィギュアがかなりある.
これまでの人生,かなりの金額を海洋堂に捧げているなぁ...

つーことで特別展示の「エヴァンゲリオンフィギュア展Ⅲ」の部屋へ.
これ,リボ・エヴァの拡大版?

iPhone15 Pro

展示のメインは,主に劇場版名シーンを再現したジオラマ.

iPhone15 Pro 歌はいいねぇ
iPhone15 Pro その後,綾波(仮)崩壊
iPhone15 Pro おりゃ~
iPhone15 Pro わかってるわよ!
iPhone15 Pro 今度こそ幸せに

つー感じで,劇伴音楽が流れる空間でエヴァの世界にどっぷりつかる.
なんだかんだで,ありとあらゆるサブカルに影響を与え続けた26年間でしたな.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

これまた息の長いコンテンツ.S.A.F.S.

iPhone15 Pro

体育館もとい展示場の真ん中に鎮座する海賊船.
中に入れたり,登れたりします.

iPhone15 Pro

ミャクミャク...ではなくて,70’エキスポグッズ.

iPhone15 Pro

もちろん近くに「タローマン」コーナーもありました.

つーことで大満足の2時間.
スマホのバッテリがヤバくなるぐらい撮影.

逃げなくて良かった.
今思えば,今日が旅のハイライトだったかもしれん.
公式ルートには含まれていないし,何よりも(地理的に)訪問に覚悟が必要.
でも,行く価値は確実にある.特にアラ還世代は.

さて,時刻は午後3時.
予約した宿までは残り40kmほど.
2時間で行ける?

念のためGoogle先生でルートを再検索.
なんと,来た道を戻れとある.
そうなると残り60kmに増加.
なんで?
交通手段が「自動車」になっていた.
要するに最短距離はクルマでの通行に適さない,ということだろう.知っている.

手段を「歩行」に変更.
今度は地図上のグネグネ酷道を表示.
チャリならこっちでしょう.

iPhone15 Pro

こちらのルートは,期待通り(?)に四国の酷道.
ミッションを終えた後なので爽やかにポタリング...と言いたいところだが,こんな山間で日没は迎えたくない.
先を急ぐ.

何度目かの急カーブ.
クリアすると軽自動車が停まっていた.
近くに山菜採りっぽいご夫婦.
念のため,四万十市,いや中村までこの道で合っているのか確認.

「つながってるよ~.を越えたら中村だよ~」

えっ,
そう,Kazchariはこの部分に差し掛かっていた.

いやエグかった.
こりゃクルマはキツイわ.
激坂&ヘアピンの連続.
対向車は皆無だった.

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ピークを過ぎても油断はできない.
BROのブレーキは貧弱ゥ,貧弱ゥ!
ポンピングを使って減速.ここは冬季北海道か.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

ようやく最難関区間を抜け,道が少し広くなる.
民家もポチポチと.
それでも人っつーか,文明の気配をあまり感じない.
いや,これこそが四国の道,本来のイメージ(偏見)

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県道を抜け,もうじき国道につながる.

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その国道は439号線.
かねてより,道の過酷さから”ヨサク国道”,つまり「与作」のリズムでしか走れないと揶揄されてきた.

だがしかし,令和の現在,この道のキレイさは何だ!
ゆえに,再びTTポジションで激走戦隊.

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光の入りが美しい場所(公衆トイレ)での休憩を経て,四万十市(旧:中村)に到着ゥ!

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今日の宿は「ホテル ココモ」
禁煙シングルで一泊¥5,300と格安.

フロントのにーちゃんも印象良く,昨日とはエライ違い.
もちろんチャリの持ち込みも問題なし.
それどころか鍵付きの駐輪場まである.

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そもそも,充実のフリードリンク,入浴後のアイス,そして朝飯はパンの食べ放題である.
おまけに部屋に風呂はないものの大浴場あり,しかもサウナ付き!
なんだここ? パラダイスか?
サイクリスト・ウェルカムとはこういう宿のことを言う.

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部屋に入ってすることはまず洗濯.
当然この宿にも洗濯機あり.
しかも洗剤不要タイプ(自動投入).
最近増えているのだろうか?

今回一応ジャージは2セット持ってきたけど,四国に限って言えば1セットで十分やな.各宿には確実に洗濯機がある.

で,もう一つの作業は走行中に落下したリアフェンダーホイールの修理.

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さすがにちょうど良いサイズのネジは持っていないので,キャリアラックの補強に使った結束バンドで代用.
ちゃんとした修理は帰宅後に行う.

そして,このホテル最大の売りである展望大浴場に向かう.
久々にちゃんとした入浴.
もちろん最大のご褒美はサウナだ!
外気浴こそできないが文句は言うまい.
カラダを拭いた後,脱衣室でととのえる.ここは天国か?

なんだかんだで1日100km以上の走行を5日間続けている.
しかもBROMPTONだ.
疲れていないわけがない.
旅の折り返し地点でサウナ付きの宿,これ以上の幸福があろうか,いいやない.

さらに,このホテルの美点は大浴場だけにとどまらない.
夕食は隣接する物産店へ.
その一角に「いちもん家」という食堂があった.

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注文したのは「鉄板スタミナ焼き定食」(¥1,480).
牛,豚,鶏肉の全部のせメニュー.

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単品メニューも充実.
ここは「藁焼きひとくち鰹塩ポン酢たたき」(¥748)を追加.

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美味すぎる.
なんだここは? ヴァルハラか?

ダメ押しに,西日本で有名な激安ディスカウントショップ「コスモス」およびファミマも並んでいる.酒飲みもノープロブレムだ.

マジでここは涅槃ですか? どのくらい煩悩を滅却すれば,ここに至るのやら.
知らずにお遍路ルートを辿っていたおかげかも...(んなこたぁない)

昨日のイマイチを完璧に挽回した感.

部屋に戻り,缶チューハイもといプロテインをちびちび.
残念ながら明日の天気は一日中雨のようだ.

足摺岬行きは断念か.
四万十川も濁っていそう.

Kazchariの明日はどっちだ?

Day6はこちら ⇒ BROMPTONな四国一周ライド Day6:足摺岬周遊