軟禁解除~燃え尽きたあとに

2022/11/27 Sun

外は雪.

iPhone11 Pro

ようやく自宅軟禁生活が解除となった.
結局発熱なし.

寝込むことなく食っちゃ寝.
そして映画とガンプラ,時々Zwiftな日々.

そろそろ潮時.通常生活に戻るべし.

でもあれやな,やっぱり太陽が恋しいな.
残念ながらこれからはダークな空模様がデフォルトとなる.

Zwiftの固定ローラーライドだけだと面白くないので,久々に3本ローラー.

今更ながらAmazon Prime Videoにて『天気の子』を視聴.

天気の子

セカイ系ここに極まったような作品で,おぢさんにはついていけなかった.
今の若い子っつーか,この映画に共感できる人って,ここまで閉塞感に支配されているのだろうか?

雨そのものや雨生物(?)の描写は凄まじかったけど...

映し出される風景は歌舞伎町やら東京の下町.キレイか?
しかもほぼ雨か曇り.キレイか?
クライマックスで一旦晴れるものの,水害後の町ってキレイか?
拳銃ぶっぱなして,警官殴ってほぼお咎めなし.治安,大丈夫か?
そしてラストはセカンドインパクト後のディストピア.アパート引っ越して済む話か?

「それでもボクはキミと生きていく!」そーですか.

新海誠作品はだいたい観たけど,(一般ウケのため?)どこかジブリ風になってしまった最近の作風は合わんなぁ(※個人の感想です)
『秒速』こそ至高.あれは泣けた.

明けて日曜日.

午前中は息子も外出&スポーツ解禁ということで,久々にラグビースクール.
その送迎を担う.

帰宅してYouTubeにアクセスすると,昨年の東京オリンピックの公式動画(?)が解禁されていた.
もちろん興味あるのはロードレースMTBのみ.

本日はとりあえずロードレースを鑑賞.
英語解説のみだが,スポーツ中継なので問題ない.

確か昨年の本番では場面を延々と流すのみで何の解説もなかったような...
日本人も出てるのに,腹立たしい!と言いたかったが,競技時間7時間越えやし仕方ないか.

そやけど,重量挙げとかフェンシングよりファン多いんじゃないの?(偏見)

大まかなレース展開とメダルの行方は既知なので,別の視点から楽しむ.

1)一般道を使った200km越えの”ロード”レースであること

「ジャパンカップ」や「SAITAMAクリテ」などのクローズド周回と違って,通常のステージ,ワンデイレース同様,スーパースター達がどこか見覚えのある風景の中を走る.
マラソンみたいに北海道開催やったら絶対見に行ってた(あれ?ツール・ド・北海道は?).

それにしても,上空から見ると日本の道路,全然狭くないな.
山岳コースも本場に引けを取らない(言い過ぎ).
舗装状況ももちろん良い.
うわさの「お台場ユニコーン」の脇を通るのはトライアスロンだったのねん.

2)企業チームではなく国別

世界選手権と同様,国別対抗(優勝は個人)なので馴染みのないジャージを着ている.
なのに自転車は所属チームのままなのが面白い.
よってサポートカーに載せてるバイクもバラバラ.
トラブル時大変.
実際間違って下ろしてしまった場面もあった.

強豪国はともかく,プロチームに選手がいない国の選手は自前で用意なのだろうか?

3)無線なし

同じく無線なしだった世界選手権は”カオス”だったとのこと(byポガチャル).
オリンピックでも,女子レースは大波乱だったらしい.
男子はそこまではいかないが,なんとなくいつもと違う雰囲気が漂っていた.

見ている側としては,監督の指示や互いに連絡を取り合ってシステマチックに動くレースより面白い.
先頭とのタイム差確認はアナログの黒板ボードのみなのだろうか.

4)生理現象

長時間レースゆえ気になっていたnature’s callの処理場面.
しっかり映ってました.
本場(?)と違って走りながらではなく,人がいないところで停車している場面が多かったような.
前半の町中では道路脇の観戦者がなかなか途切れないので,見ているこっちがドキドキ(なぜ?)
初めてロードレースを観る人には衝撃かも.

まぁ,ツール中継もそうやけど,環境ビデオやしな,実際.
流し見でちょうど良い.
凝視するのは超級山岳とゴール前.

...とまぁ,色々書いているが,Kazchariの真の視聴目的は他にある.

それは,ニバリやモレマなど,TREKの選手がEmondaの”あのカラー”に乗っているのだ!

おお,目立つ目立つ.
むっちゃキレイ!
プロトンの中でもしっかり認識できるぞ!

さて,そんなど派手なKazchariのNew Machineだが,11月中旬の納車予定が見事に外れ,12月に食い込みそう.

昨年であれば,かろうじてロードに乗れた日もあったが,今年はどうだろうか?

来週はずっと雪マーク.

そんな中,Amazon Black Fridayセール開催中.

チャリ用品も安い.
必要なモノを購入するのがスジなのだろうが,この物価上昇トレンドである.
今が底値かもと疑心暗鬼.

カートに入れて「買うたやめた音頭」を踊っていると売り切れたり,突然値段が上がったりと全く油断できない.

またしてもTREKが値上がり...

2022/11/3 Thu

QOL低下,待ったなし.

ハッピーマンディに影響されない祝日である.

晴れていれば,ロングライドかロングツーリングに出かけたい所だが,朝からあいにくの天気.
早々に両方とも諦めてクルマで「サ活」することにした.

行き先は深川の「アグリ工房まあぶ」

【公式】アグリ工房まあぶ

名称からは温泉施設併設とは思えない.
一見さんお断り?
主な利用客はキャンパーなのか?

それはともかく,自宅からは30km弱の距離である.
あっという間に到着.

料金は大人¥500.PayPayが使えます.

さくっとカラダとアタマを洗い,内湯につかり文字通りのウォーミングアップ.

その後,早速サウナ室へ.
8人くらいのキャパか(一応5人制限の表示).

すぐにわかった.このサウナは暑い.

「ガス式で遠赤外線がどうこう...」という説明が壁に貼ってある.

よくわからんが暑い.常に100℃キープ(たぶん).

心拍数が平常の倍,約10分でサウナを出る.

そして隣の水風呂へ.
こちらのキャパは一人かな.

で,この冷水はおそらくシングル(アンダー10℃)
心拍100を切ったところ,30秒程度で早々に出る.でないとヤバイ冷たさ.

GARMIN(ガーミン) Instinct 2/2S Dual Power Suica対応 タフネスアウトドア GPS ウォッチ 【日本正規品】

お次は外気浴へ.
ととのえプラ椅子は二脚.
ものすごく開けた風景を前に設置.

お湯をざっとかけ,座る.
その途端...来た.

心臓がバクバクし,目の前がやや暗くなり,身体が浮き上がる感じ...極短時間の体験だったが,正直このまま◯ぬのではないか,と思った.

今年7月末から始めた”サ活”だが,これほど”とんだ”のは初めて.
こ,これがイデの発現...いや「シン・ととのう」ということなのか...
だとしたら,怖いぐらい.

いつも通り3セット実施.
幸い(?)上記の状態になったのは1度のみ.
めちゃめちゃ上質なサウナ体験だった...ということにしておこう.

医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?

さて湯上り後は休憩室でアイスタイム.
Kindleでコミックを読みながらまったりと過ごす.

今キャンペーン中のこれ,映画よりおもろいわ.

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン (1) (カドカワコミックス・エース)

15時半頃「まあぶ」を出発.

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この後,少し寄るところがある.
そう,行きつけの自転車屋さんである.

先日TREKからとんでもないメールが来た.

【2022年11月】一部バイクモデル価格改定のお知らせ

アルミフレームなどの低価格モデルも大概だが,ガチ勢御用達のカーボンフレーム+デュラorアルテ,つまりSLR系の価格上昇が半端ない.
10万から20万近くアップだとぅ!

円安による昨今の価格上昇は輸入品に顕著だが,当然原材料費高騰により国産,具体的にはシマノパーツも(何度目かの)値上げ待ったなしだろう.

既に注文済みのKazchariの”アレ”は大丈夫だと思われるが,念のために確認したい.
それに納車同時購入予定の備品や,2月に予定しているオーバーホール用の交換・消耗品のチェーンやバーテープも確保しておくべきだろう.

つーことで『クランカー』さん到着.

店長さんと色々とお話.
まずは今回の価格改定は,Kazchariの”アレ”には影響しないということ(ホッ),Bontragerやシマノのパーツ類も値段は上昇していくのは間違いないとのこと.やはりか.

もうありとあらゆる自転車が値上がってしまったが,それ以前に(相変わらず)商品が入ってこないとのこと.
相変わらず注文半年以上待ちは当たり前.
お客さんが気の毒で,注文も受けるのも悪い気がするらしい.

そやろな.
スポーツ自転車を欲しいと思ってもすぐに乗れないのなら,乗る前から熱が冷めてしまうかもしれん.

ロードレースブームも終焉し,さらには値上げとなると新規参入者もなかなか増えないだろう.
特にお金のない若者.
ユーザーが少ないと自転車環境の改善もなかなか望めんなぁ...

これだけ楽しい趣味なのだが,コスパ・タイパ的に,ますますネット・サブスク・SNSにかなわないだろう.

デジタルデトックス~無料快楽コンテンツの罠

それはさておき,買えるものは買っておくことにした.

ちなみに現状,NEW-Kazchariマシンの入荷予定日は28日.これより早まることはあるが,遅れることはないだろうとのこと.

必要な備品として,まず「Bontrager DuoTrap S Digital Sensor」¥7,900を購入.

これ1つでスピードとケイデンスセンサーになる上,専用品なのでフレームにキレイに埋め込まれる.Domaneにも装着済み.
ブサイクなゴムバンドセンサーは使わなくて済む...という触れ込みなのだが,近々廃盤らしい.フレーム側の埋込み穴もなくなるそうな.
確かにGPS精度が上がっているので,スピードセンサー要らんしな.ケイデンス気にするのはガチ勢だけやろうし.

Bontragerにはブレンダーシステムという,ハンドル周りをすっきりさせるステーやマウント類を販売しているのだが,ハンドル一体型の「Bontrager XXX Integrated Road Handlebar/Stem」用のものは在庫切れ.
よって取り寄せをお願いした.

帰宅し,ネットにてブレンダーシステムで必要なものを再調査.
すると,海外通販の「BikeINN」にて非常に良いものを見つけた.

K-Edge Garmin Integrated System Madone Mount

やや値が張るものの,これは良い.
ブレンダーは樹脂製.
こっちはアルミ.
比べるべくもない.

プロチームも使っているしな.

円安のせいで送料込で¥10,000越えてしまったが仕方がない.
クランカーさんには詫びのメールを打った.

つーことで,サ活とチャリ活.
走りには行けなかったけど,楽しい祝日でした.

「ツール・ド・フランス2022」のBlurayは発売されない?

2022/11/2 Wed

確かに何度も観るものではないけれど.

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レース志向サイクリストの夏のお楽しみと言えば「ツール・ド・フランス」であろう.
Kazchariも2013年大会の「NHK総集編」の録画から始まって,2015年からはJSPORTSオンデマンドで全ステージを視聴する習慣がついた.

本ブログでも,2020年大会はほぼ毎ステージの感想を書いた(2021年は挫折).

『Tour de France 2020』の視聴環境

もちろん今年,2022年もしっかり視聴.
ユンボ総攻撃による絶対王者ポガチャルの陥落,(1ステージだけとは言え)復活のフルームなど,今年も非常に見応えのあるレースだった.

『ツール・ド・フランス2022 ステージ11』の感想~まるで...

『ツール・ド・フランス2022 ステージ12』の感想~復活のクリス・フルーム

そして大会終了後は,毎年10月頃に発売される「Bluray スペシャルボックス」の発売を楽しみにしている.

ツール・ド・フランス2021 スペシャルBOX [Blu-ray]

サムネ写真にある通り,Kazchari家にはBluray版が発売されるようになった「2011年~2021年大会」までがそろっている.

これらはZwiftの友として,時々鑑賞.
100インチのスクリーンにてプロジェクタ投影した際の臨場感たるや!

こうしたツール総集編の映像商品はいつからあるのだろう?
Amazonでざっと検索すると1990年頃から? VHSからDVDへの移行期か?

最近の大会は,YouTubeでハイライト映像がいつでも視聴可能.
それでも,やはりできるだけ長いverで,何よりサッシャ&栗村の解説で聴きたいのだ.

つーことで,2022年大会の「Bluray スペシャルボックス」の予約開始も楽しみにしていたのだが,今年はおかしい.
11月に入ったこの時期になっても,発売元のJSPORTSからのアナウンスが全くないのだ.

「とうとう来たか...」と思った.

そう,時代はサブスクである.
”円盤”で販売という形式がいつ終了しても不思議ではない.

これまでは大会が開催される1ヶ月間のみJSPORTSにスポット加入していたが,今後は年間契約してアーガイブで楽しむ方向に変わっていくのか...と思った.
単純にコストだけを考えるならこちらの方が賢いかもしれん.
様々なレース見れるしな(ただし時間泥棒)

つーことで,とりあえずJSPORTSに,Bluray発売の有無をメールで問い合わせてみた.

なんと2,3時間後に早くも回答.
曰く...

「お問い合わせ頂きました【ツール・ド・フランス スペシャルBOX】の商品は、例年より予約開始が遅れており、11月下旬頃から予約開始、2023年2月頃発売となる予定です。」

とのこと.
安心っつーか,肩透かし.
ええ,買わせて頂きますよ.

ちょっと間が開くのでムックでも読んで我慢するか.

完全保存版 2022ツール・ド・フランス詳細レポート (ヤエスメディアムック765)

思えば,こいつの元本である『チクリッシモ』も休刊中...
サイクルロードレースはやはりマイナー.

それはともかく,先日「ツール・ド・フランス2023」のコースが発表になった.

https://www.cyclingnews.com/news/tour-de-france-2023-route-revealed-mountainous-profile-only-22km-of-time-trialling-and-four-summit-finish-finales/より

これまた超変則的なレイアウト.

何年か前の「ツール・ド・下半分」と似ているようで似ていない.
まさに「西から東」への大横断.

何かと物議をかもすグラベルもない.
個人TTステージも1つだけ.しかも22kmと非常に短い.

名物山岳のラルプデュエズもモンバントゥーもないのに,山岳が厳しく「ジロ2023」より獲得標高があるらしい.
するとクライマー向きか.

ヴィンゲゴー2連覇?
アシスト増強中のUAE,ポガチャルの逆襲?
レムコ参戦?
未だ所属チームが決まらぬカヴェンディッシュのツール最多勝利の更新なるか?

個人的には,マイヨジョーヌで逃げかましたり,マイヨベルデで山頂を先頭通過するワウトの”わけのわからない走り”が,また見たい.

とまぁ,やはり役者揃いで楽しみが尽きない来年のツールである.

秋の望岳台からのグループライド

2022/10/16 Sun

思いがけず.

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北海道の秋は短い.
油断しているとあっという間に落葉,そして雪がやってくる.

ゆえに今日のような休日晴天は貴重.
気温も高い.

Domaneで山ですな.

とは言え,半袖半パンはさすがに寒い.
レッグウォーマーとアームウォーマーを装着.
グローブは指出しでいいか.

INTRO(イントロ) Stinger4 Half finger グローブ black S

シートポストに取り付けた「オルトリープ」にウインドブレーカー,ロングフィンガーグローブ,自撮り棒を入れておく.

オルトリーブ サドルバッグ2 ブラックマット

[パールイズミ] ウィンドブレーカー 2386

9時過ぎに家を出る.
上記装備で暑くもなし寒くもなし.
快適にとばす.

ホームコースたる美瑛の丘へ.
観光客が多い.
戻ってきたなぁ...

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美瑛到着.
水・食料とも補給不要.どこへも寄らず川沿いのサイクリングロードへ.
いい感じの紅葉ロードを堪能.

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植生のせいか,北海道の紅葉はモミジなどの赤色が足りない.
その分,たまに見つけると映える(気がする).

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通行量も少ないのでバッグから自撮り棒を取り出して自撮りタイム.

自撮り棒 iphone Android 対応 bluetooth 無線 シャッターボタン付き

安いけど,この手のガジェットは実に便利だ.

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以下の写真の場所で新たな自撮り構図を模索していると,美瑛方面からローディ登場.
LOOKに乗ったNさんだった(※この時はてっきり初見と思っていた)

深川からクルマで美瑛に来たそうで,そこからスタートしたとのこと.
しばしの自転車談義後,目的地が同じ望岳台ということもあり,一緒に走ることになった.

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それにしても,狭い狭いチャリネットワーク.
話していると共通の知人だらけ.
それに,どうやら以前,直に会話していたことが判明.
はいはい.2019年の『第一回旭ヶ丘ヒルクライム』ですな.あー思い出した.

と,色々話していると,あっという間にサイクリングロードの終点『青い池』に着いた.

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ここもやはりスゴイ人である.
仕方がない.
この天気の良さ.
いつも以上に青く,光を受けて水面もキラキラ輝いている.

さて,一大観光地を後にして,いよいよヒルクライム開始...おっと,白金看板の前で休憩だ.

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ここからはKazchari先行でヒルクラ開始.

いただき画像

Nさん事前に「いやぁ,ペースが合わなかったらちぎっていいですよ~」と言っていたが,これは完全に大嘘.

Look乗りが,坂で遅いわけがない.

案の定,本線を外れ望岳台に向かう激坂であっさりとちぎられる.トホホ...

ただし,後でSTRAVAを確認すると,セグメントのベストタイムが更新していた.
やっぱり,ソロより誰かと走る方がタイム伸びるねんなぁ.
Nさんに感謝.

で,望岳台に着くとなんと,IさんともうひとりのN(=N2)さんがいた.
別に約束していたわけではなく本当に偶然.
まぁ言い換えれば,旭川周辺のサイクリストの走るコースがかぶりがち...ということかもしれん.

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お二人ともこれから下山し,美瑛で昼食とのこと.
便乗させてもらうことにする.

汗冷え対策のウインドブレーカーを着用し,一気にダウンヒル...と言いたいところだが,この絶景を逃すわけにはいかない.
御三人には先行してもらい,あちこちで撮影タイム.

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望岳台にて『木のいいなかま』という名の有名食堂に向かうと決めていたので,少々遅れてもいいや...という気分で途中停車していたのだが,どうやら直接向かうわけではないことが判明.

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この道の先でサイクリングロードを下りて,山方面に向う.
どうやら目標獲得標高があるそうで,それを稼ぐに行くとのこと.
ほぉ,そういうことでしたか.

で,当然ついていく.

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このKazchari,先程「美瑛がホームコース」とかほざいていたが,恥ずかしながらこの道の存在を知らなかった.

初めて走る絶景ロード.

「センチュリーライド」のコースにも選定されていない,知る人ぞ知る道だった.
「地権者の方々が交通量が増えることを良しとしなかったため選ばれなかった」という話もあるそうな(噂).

ただし,最近ガイドブックで紹介されてしまったらしく,徐々に観光客も増えてきたとのこと.

うん? Kazchariもその一人か? 行き方は覚えた.また後日来てみよう.

で,目的の『木のいいなかま』着.

https://www.biei-hokkaido.jp/ja/meal/caferest-kinoiinakama/

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日曜日の昼ということで,満席覚悟だったが,幸い20分ほどの待ち時間で座れた.
店の外も中もカボチャだらけ.シーズンですね.

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Kazchariは「3種のコロッケセット」を注文.
確か「カボチャ」と「インカの目覚め」と「男爵」だったような...美味しゅうございました.
あるあるだが,チャリダーさんとの話が面白くて料理の味の方は忘れているという...

カメラの話が一番盛り上がったのだが,言われてみて改めて自覚.
Kazchariってやはり趣味の「沼」にはまっているよなぁ.
しかも,ただの写真趣味でなはなく,まともな金銭感覚だと手を出してはいけない”水中写真”やしな.ダメ,絶対!

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はい.偶然かつ,つかの間のグループライドはここで解散.
楽しゅうございました.

Kazchariはここから1時間ほどかけて帰宅します.
おっと,また映え映えなスポットを見つけてしまった.

うわっ,草地に突入して,シューズびしゃびしゃやん!

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大雪森のガーデンまでジェラートをもらいに行くライド

2022/9/25 Sun

注意一秒.

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いわゆるシルバーウィーク後半の3連休.
台風によって全国的に雨模様.
ここ北海道もひどかった.

秋分の雨とDisney+で『マンダロリアン』

息子と行く行かないで悩んでいたキャンプも中止.
「一泊二日でどうだ?」と提案したが,それなら友達と遊ぶとのこと.
ふっふっふ.最近はようやくオヤジと出かけるよりも友達と遊ぶ方を優先しつつある.
しめしめ...(解放の刻は近い)

24日の土曜午後からは,ようやく太陽がわずかながら顔を出し,ファットバイクで出かけることができた.
時間的にいつもの図書館まで予約本を取りに行くだけのライド.
帰宅後は少し時間が余ったため,サ活へ(好きだねぇ).

さて,翌25日の日曜日は予報通り朝から快晴.
モンキー・ツーリングも頭によぎるが,やはりここはチャリ・トレ.
Domaneによるロングライドを選択.

目的地は上川の『大雪森のガーデン』
7月に参加した「旭ヶ丘ヒルクライムアタック」の参加賞としていただいたジェラートの無料引換券の期限が,今季営業の終了(今年は10/10)までらしい.

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

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これ,昨年分は使い忘れてもったいないことした.
今年はジェラートをいただくことにする.

9月も中頃を過ぎ,北海道はすっかり秋の気配.

陽はさしているものの,山間部や帰りの冷えが気になる.
ウェアに悩む時期だ.
結局,レッグウォーマーに長袖インナー,防寒・防風用にジレを持参,という布陣で臨む.

9時に出発.
いつもの高台で定点観測.

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この後,サイクリングロードへ.
さすが日曜日.
サイクリングロードはチャリや散歩する人でいっぱい.

もちろん,Kazchariは速度遅め,キープレフトで走るのだが,周りはそうではない.

正面から家族3人連れがGメン走り(ようするに横一列)で接近してきた.
こちらはキープレフト.
よく見ると,こちらのレーンに迫ってくる中学生くらいの女の子,ずっとうつむいておりこちらに何の注意も向けていない.
どんどん迫ってくるので,ベルを鳴らし,声かけしてようやくこちらに気づく.
おいおい,並走している親,ちゃんと注意せいや.
こういうところの教育がなされていないっつーか,大人も含めて周りに無関心で,ボーッとしている人が多いように思うのはKazchariだけだろうか?

駅前までは,他にも「左右ふらふらじーさん」とか「スマホJK」など,難度の高いアクションゲーム状態.

このルート,旭橋を越えると,人が減ってわりと平和が訪れるのだが...今日は違った.

完全にリサーチ不足.
本日は「旭川ハーフマラソン」の開催日だった.
当然,河川敷や堤防のサイクリングロードは使えず,町中を走って大きく迂回.
ブルベなら仕方がないが,国道なんて恐怖でしかない.

普段はなるべく交通量の少ないところを走る,その環境にある.
都会のサイクリストって,いつもこんな危険を押して走ってんのやろか?

YouTubeなどで「自転車趣味が続かない理由」というテーマの動画を見ると「クルマが危ないから」というのが結構ある.
納得できるなぁ.

秋月橋手前でサイクリングロードへ復帰.
これまたいつもの「旭川層雲峡自転車道」の入り口へ.

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まだ落葉には早いと思うけど,すでに道には多数.

そうそう,びっくりしたのだが,Kazchari愛用のヘルメット「OGK KABUTO FLAIR」だが,なんと廃盤らしい.
超軽量でフィット感も良く,”もうこれでいいんじゃね?”的アイテムだったのだが非常に残念.
今,市場に出回っているもので最後.

これだけの人気ヘルメットがなぜ?
あくまで噂だが,JCF(日本自転車競技連盟)の安全基準が変更になってしまったから...というものがある.
トレンドは軽量化よりも安全性重視ということか.後継でーへんかな?

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アスファルトの下を木の枝が通るため,ところどころにバンプがあり,油断すると跳ね飛ばされそうになる.
何度も通っているので,だいたいの場所は把握してるけど.

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紅葉.
元は桜の木.
春は春で美しい.

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「ヒルクライム大会」のスタート地点.
来年もここに立つ予定.
機材ドーピング,さすがに間に合っているはず.
敵は自分自身.

ところで...今日は快晴のはずでは?

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駆け上がった後.
計測期間のタイムは16分ほど.
やはり「さら足」+「軽量化」+「アドレナリン」がないとロクなタイムが出ない.

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無事,ジェラートと引き換え.
それにしてもiPhoneはキレイに撮れるなぁ...写真趣味ガチ勢としては少々複雑.

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各テーブルにはかぼちゃを中心にした秋色のデコレーション.
全く悪くない.
ただし,その期間は短い.

iPhone11 Pro
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下りはジレを羽織って.
国道39号に戻り,昼食へ.
安定の「山の食房」のポークチャップ定食.
めちゃめちゃ美味い.
これで¥900!

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サイクリングロードに戻る.

実はこのあたりの路面はサイアク.
なぜかアスファルトにガラス片が混ぜられており,パンクリスク高め.
実際に2回ほど経験あり.

なぜ,自転車道の舗装にそんなモノを混ぜるのだ!?

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ところどころ現れる「枯れ葉ポイント」.
これらに加え,連日の雨で泥ゾーンもある.
いちびってダンシングしたら,後輪がズルっと...(セーフ)

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無事「旭川層雲峡自転車道」を往復.
いつの日か,本当に層雲峡までつながる日が来るのだろうか?

で,帰り道.
少々寄り道.

旭川の自転車屋業界は面白くて,アメリカの3大メーカーはそれぞれ取扱店が異なる.

TREK ⇒ クランカーさん
Specialized ⇒ 吉田輪業さん

そして,

Cannondale ⇒ はっとりスポーツ商会さん

となっている.

今日は,この「はっとり」さんに寄る.

前々から目をつけていたCannondaleのグラベル・ロードTopstone Carbon 2 Leftyの納期について確認するためである.

https://1stbike.net/products/detail.php?product_id=4255より

「ああ,在庫ありますよ~」とかで,その場で契約なんてことになったら...ウヒヒ,と変な皮算用してたけれども,そうは問屋が卸さなかった.
上記の2022年モデルは既に完売.今からどうにかなるものではないそうな.
な,なんだってー!

そういや,自転車という商品は元々そうやったな.

毎年秋頃に次年度の新作発表があって,欲しい人はそこで即予約.
数ヶ月待ってようやくGet,というのが典型的なパターンだった.
それに今は世界的にグラベル・ロードブームなのだそうな.

ついでに新コロ禍が続いている.
そうそう上手く入荷するわけがない.
すっかり忘れてた.

なぜか2022年モデルの「Topstone Carbon2 Lefty」,個人のYouTubeやブログにはなぜか一切ひっかかってこない.
ひょっとして国内にほとんど入ってきていない?
欲しくて買った人はみな納車待ち状態?

そのウェーブに乗れるかと思ったKazchariが甘かったということだろう.

つーことで,店員さんのアドバイスに従い,10月中には行われるであろう2023年モデルの発表会でカラーや仕様を確認.
その上で気に入ったのなら,速攻で予約.
すると来年の夏頃には納車できるかもしれない...とのこと.
どひゃぁ,気の長い話や.

ちなみにその最大の特徴であるLeftyフォーク.
ベテランさんほど,そのメリットを感じられるそうな.
うん? Kazchariはベテランなのか?

今年の夏立て続けに参加したグラベルイベント2件.
両方ともキツかったけど楽しかったなぁ...
強烈な体験やった.

しかおい小麦グラベル+おまけライド(その1)

ファットなグラベルミーティングライド

両方ともファットバイクでの参加やったけど,ひたすら重かったなぁ.
特に坂道は地獄.
平坦は平坦で転がり抵抗強め.
走れないことはないが,もっと速く駆け回りたい.
そのためのカーボン・グラベル!

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つーことで,2023年モデルに期待しつつ,16時前には帰宅.

夜は家族と近所のスーパー銭湯へ.
これでこの連休は3日ともサ活.
煩悩はデトックスできない.

ファットなBRM911旭川200km(その2)

2022/9/11 Sun

ココロはロンリー.気持ちはファット.

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2022年版「BRM911旭川200km」は定刻通り7時にスタート.

みなさん,一斉に走り出すのかのと思いきや,なかなか動かない.
ここは一発,ド目立ちのファット軍団出撃ということで,壮大なタイヤノイズを撒き散らしつつ,先頭を獲る(誇張表現).

まぁ,すぐにSさんを始めとするガチ勢に追い越されたけどな.

公園を出て自宅へと戻るコースをたどる.
イベント参加中というだけで,いつもとは風景が異なる気がする.
やはり感情は視覚認知に影響を与えるなぁ.

いただき画像

東川に向かう直線道路.
ファット3台のうち,ここまでずっーとKaba3がひいていたので,マナー的に「そろそろ交代せなアカン」と先頭に出る.
そして,空気抵抗を減らすためTTポジションへ.

巡航速度が上がる.

そう,先月の「旭川100kmサイクリング」で実感した通り,ロングライドではファットにTTバーは必須なのだ.

ファットな100kmサイクリングin旭川

安物の中華アルミ製だが極めて丈夫.
軽量化のため前後切断し,計10cmほど短縮している.

ストレートタイプ クリップオンバー エアロバー

SK11 パイプカッター 切断能力 4~32mm PC-32

だがしかし,結果的にこの先頭交代が,序盤にしてファット軍団の協調を崩すことになってしまった.

すんません.

【15.9km:PC1 セブンイレブン東川北町店】

100周年記念大会ということもあり,今回は大人数の参加となった.
ブリーフィングでも,お店に迷惑をかけないこと(ただでさえ目立つ蛍光ベスト)が周知され,混んでいる時は,少し進んだセイコマのレシートでもOKとのお達しがあった.

現状ほぼ先頭グループで,空いていたため,そのままセブンで買い物.
まだ腹も減っていないし,水もボトルに残っている.
エナジーゼリーのみ補給.

iPhone11 Pro

5分も滞在せず次のPCを目指す.
結局,ロードでもファットでも行動パターンは同じやな.

キトウシ横の激坂をダンシングで登り,一気にダウンヒル.
そのまま勢い余って,桜岡方面に突入しようとするが,後ろから来たロードの人に「道,間違えてますよ」と教えてもらう.

いつものクセでついつい.

2022年の最新コースでは,別のルートで当麻に向かう.
ここに激坂が用意されていた.
従来の「高砂温泉ラスト坂」の代わり?

ちょうどこの坂の登攀中,これまで様々なチャリイベントで一緒になったIさんと会う.

BRM1017北海道200km十勝(旧530・926)~その1

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その0)

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

しかおい小麦グラベル+おまけライド(その1)

「1300」の思い出を話しつつ,しばらく並走するが,Iさんはロードバイク.先行していく.

こんな感じで複数の参加者に抜かれたため,次のPCこそ混んでいるのでは?と思い,愛別の橋のそばにある公園にてトイレを済ませる.ついでにボトルに水を補給.
ブルベ序盤のあるある戦略やね.

iPhone11 Pro

【46.7km:PC2 セブンイレブン愛別町店】

実際にはさほど混んでおらず,おにぎりとエナジージェルだけ購入.

iPhone11 Pro

店頭で休んでいると,先に到着した参加者がメカトラで困っていた.
どうやら陥没穴に前輪がつっこんだようで,Di2のバッテリ基部(?)が壊れたらしい.

「1300」でも改めて感じたが,北海道の道路状況は決してよくない.
過酷な環境のため損傷が激しく,また広大すぎて補修が追いつかないのだろう.

特に有名なのが「低温ひび割れ」
一定の間隔で現れる横方向のクラックである.

寒冷地の「低温ひび割れ」について

サス付きのクルマやオートバイではそれほど気にならないが,カチカチのロードバイクだと,これがまぁガッツンガッツンと地味に身体にダメージを与えてくる.

Kazchariのロードバイクは振動吸収,乗り心地に定評のある“パリ・ルーベマシン”Domaneだが,こいつですら「低温ひび割れ」にはストレスを感じる.

だが! 本日はファットバイク.
この格段の乗り心地の良さ!
前後リジットにもかかわらず,ボヨンボヨンのタイヤ圧(1.0Bar)のおかげで快適走行.

その他,ファットバイクのブルベ使用には利点も多い.

- 砂利が浮いていても気にならない(田舎のカーブ).
- キックスタンドが付いているのでどこでも停車可能(カーボンロードだと☓).
- アームレストに手を置いてママチャリポジションが取れる(着座位置の自由度が高い).
- ローギアがでかいので激坂が楽.
- 何しろ目立つ(通行人や対向するチャリやオートバイに2度見される).

一方デメリットは...車体が重いことと,タイヤの転がり抵抗がとんでもないこと.
しかあし,このデメリットのは「トレーニング用として極めて優秀なマシン」と捉えることもできるのだぁ!

まぁ,最近連続参加したグラベルイベントのおかげで「グラベルロードが欲しい病」に罹患中なのも事実なのだが.

ファットなグラベルミーティングライド

やっぱり速さ“も”欲しいなぁ.

とかなんとか妄想している場合ではない.
今のブルベに集中.
ファットでは未知の距離.
稼げるうちに距離を稼ごう.

国道40号に入る.
交通量は多いし,路肩は狭いしで嫌な道だ.

塩狩峠まで踏ん張って,後は下り基調.
途中,パンクで停車中の参加者グループの姿を見る.

ロードと違ってファットのパンク修理は大変.
あのバカでかくて重い交換用チューブは持参していないので,パッチ対応になる.
まぁ,あまりパンクする気はしないけどな(油断大敵)

SCHWALBE(シュワルベ) 26×3.5/4.8(ファットバイク)用チューブ 仏式 40㎜バルブ 13J-SV 2本セット [並行輸入品]

パナレーサー パンク修理 イージーパッチキット RK-EASY

剣淵の市街地へ.

あわよくばここで昼食を...とも考えたが日曜の昼間なのに,店が開いている気配がない(まだ早い?).
北海道の小さな町はどこもこんな感じ.

いや,北海道っつーか日本に限らんな.
昼下がりの気怠い雰囲気の静かな町は,これまでも何百回と通過してきた.

【81.7km:PC3 セイコーマートけんぶち店】

iPhone11 Pro

これまた毎度おなじみのセイコマけんぶち着.

ここで全行程の半分…には足りない(今年は少し短い).

それにしても天気が良い.

「1300」に引き続き,ホンマ,今年はブルベの神様に愛されているなぁ...

(その3へ)

『ツール・ド・フランス2022 ステージ12』の感想~復活のクリス・フルーム

2022/7/15 Fri

漢の闘い.

衝撃のポガチャル・クラックからのアルプス連戦.
リベンジは成されるのか,それともユンボの鉄壁ガードの前に白い悪魔は敗れ去るのか...

https://www.youtube.com/watch?v=cETl5Xi_K40

というメイン集団=総合勢の闘いは,結局ユンボの勝ちに終わった.
もしポガチャルによる逆転劇があるなら3週目になるだろう.

そやけどヴィンゲゴーの登攀力はエグい.
ポガチャルより上のように思える.
よく考えれば,昨年のツール前半でログリッチェが落車するまではアシストだった.
もし最初からエース待遇だったら,ポガチャル負けてたかも.

となれば,山岳では決着がつかず,もしかして第20ステージの40kmのTT? デ・ジャヴ.

そやけど,第12ステージで何より感動的だったのはクリス・フルームの復活.

あの“もはや”的存在のフルームが,超級3つ,しかも最後はラルプ・デュエズステージで3位とは.
さすがに優勝とまではいかなかったが,最盛期のフルームを知っているレースファンは,思わず涙したに違いない.
『トップ・ガン マーヴェリック』に通じるものがある.

もしかしたら,同郷のピドコックが”レジェンド”フルームに優勝譲るかなぁ...と思ったりもしたが,さすがにそんな浪花節な世界ではないのねん.

いずれにせよ,彼のゴール後,iPadの前で思わず拍手してしまった.

前回の記事で,Sky(INEOS)がレースをつまらくしたとは書いたが,それでもフルームの実力はホンモノ.

登攀での坂道くんばりのハイケイデンス
今後は絶対に見られないスーパータックでのスペースペダリング
ハンガーノック事件,ランニング事件など,何かを引き寄せているとしか思えないエンタメ気質(本人は真面目).

本当に強いライダーだが,何よりその人柄が素晴らしいそうな.
誰もがその人格者っぷりを褒め称える.

五勝クラブ入り間違いなしと言われていたが,2019年のクラッシュで全身強打と複数骨折.年齢のこともあり,そのまま引退でもおかしない大怪我だった.

そこからの復活.
周りの声(モウヤメヨーヨ)も強かったと思うがあきらめない.
そして...ようやく昨日の走りである.感動やね.

そういや,ツールの挿入映像で何度も紹介されるアメリカ人初のツール優勝者,グレッグ・レモンとの共通点もある.

まず,1986年ツール総合優勝(イノーと手をつないでラルプ・デュエズゴールが有名).

その後,アメリカにて狩猟中に散弾銃で撃たれるという事故に遭う.
生死の縁を彷徨うがなんとか生還.
そして,1989,1990年に復活のツール二連覇.

こういう前例もある以上,ひょっとしたらフルームの五度目の総合優勝もありうる...と,ちょこっと思わせる復活劇だった.

と言いつつも,さすがに時代っつーかメンツが違うか.
地球外生命体がうじゃうじゃいるし.

特にワウト,何ですかこの人?

『ツール・ド・フランス2022 ステージ11』の感想~まるで...

2022/7/14 Thu

漫画以上にエキサイティング.

先日も記事に書いた.

今年のツール・ド・フランスは楽しい

上記の記事ではパヴェステージまで.
その後もスーパースター(超人もしくは地球外生命体とも言う)達の快進撃が続き,一週目を終えて,黄・白⇒ポガチャル,緑⇒ワウトという順当な結果のまま,2週目に突入した.

休息日明けながら,総合勢にとっては中休み(のはずの)第10ステージ.
途中,わけのわかららん主張をする環境保護団体のデモによるレース中断もあったが,ヒゲおぢさん(マグナス・コルト)のびっくりスプリント勝利で平和に終わる...はずだった.

そやけど,“獲れるモノは全て獲りに行く”のが黄色い悪魔ことポガチャル.
総合勢ライバルに1秒でも差をつけるべく,集団ゴールにも関わらずスプリントを仕掛け,しっかりと先頭でゴール(タイム差はなし).

容赦もなければ躊躇もない,スロベニアの黄色い悪魔.
これまでこんな選手いただろうか...あっ,いました,ワウトマチューも同類.
作戦やら駆け引き,ましてや翌日のことは一切考えない.

「アイツが行ったらオレも行く」
「オレが勝ちたいからアタックする」
「アブ,アブ,アブ!」

もう男子の闘争本能に忠実すぎる.
この世代の特徴なのか?

思えばKazchariがグランツールを視聴し始めたのは2013年頃.
その頃から絶対帝国を築き始めていたのがフルームおよびチームSKY.

彼らはIDサイクリングっつーか,マージナル・ゲインっつーか,勝つための方略を徹底的に分析し,レースを完全に管理することで勝利を量産した.

エースを徹底的に守る.
捨てステージは本当に何もしない.
ライバルが動いた時だけ反応する.

さらにはプライベート洗濯機やエアコンを用意し,(コロナ前から)ホテルの部屋を徹底消毒.

努力や根性といった人間らしい要素を可能な限りはぶき,科学データに基づき,まるで精密機械のようにチームを運営.

もちろん,現実的には様々なアクシデントにより,現場の咄嗟の判断に委ねる場面もゼロではなかったが,少なくとも“理念”をベースにレースしていた(している)のは間違いない.

最初から完璧さを追求しない、 「1%の改善」が金メダルにつながる

確かに結果は出している.
マージナル・ゲインはビジネスでも参考にされた.

一方で「強すぎる選手やチームはアンチを生む」が,SKYの場合はちょっと違う.
単純にレースをつまらなくしたのだ.

もちろんここ10年で最高!と言わしめた伝説の「2018ジロ,第19ステージ」のようなとんでもない例外的なレースもあったけど...

結局,グラン・ツールで勝つには,Sky(現INEOS)的な戦法がベストなのか...

しかし,昨夜の第11ステージは違った.
ホンマ,凄まじかった.

https://www.youtube.com/watch?v=ssW6Vsq0pY8&t=229s

Kazchariは例によって,Zwiftしながらオンデマンド鑑賞.

スタートからの,ワウトとマチューの二人逃げでニヤニヤが止まらない.
言うまでもなくシクロクロッサーのこの二人は正に漫画的ライバル関係にある.

ガリビエ登攀前のユンボ大軍団による,ポガチャル総攻撃!
それをことごとく返り討ちにする黄色い悪魔に拍手喝采.某ペダル漫画のような展開!

そして最後の超級決戦.
相変わらず攻撃しまくりのユンボも,残るコマはエース(仮)のヴィンゲゴーのみ.
その彼が残り4.7Kmで飛び出した! そして満身創痍のポガチャルは...

まるで,ロボアニメのファーストシーズン最終話で,これまで圧倒的優位を保っていた主人公機がライバルにボコボコにされて爆散.
乗っていた主人公は生死不明.
衝撃展開の続きはセカンドシーズン開始まで待てい!みたいな展開だった(某種とか00とか...).

ポガチャル不調の原因は,補給失敗によるハンガーノックだったらしいが,当然,その前のガリビエでの攻防も有効だったのは間違いないだろう.

ポガチャルが一度手に入れたリーダージャージを手放すのは初めてらしい.

ゴール後のインタビューにしても,死にそうになってるヴィンゲゴーへのねぎらいにしても,リベンジの炎燃やしまくり.画面から伝わる.

ポガチャル最大の武器は,その驚異的な回復力.

本日の第三次アルプス攻防戦(第12ステージ)では,颯爽と新型ガンダ...ではなくてコルナゴに乗って天から舞い降りるのだろうか?

これで,もしヴィンゲゴーをボコボコにしたら,漫画どころの騒ぎではない!

で,その12ステージは...

超級3連発! 最後はラルプ・デュエズ! なんじゃこりゃぁ!

ジロとツールネタを毎ステージ描くこの4コマ,大爆笑必至!

ミユキ自転車

さぁ,今夜のレースも楽しみで仕方がない.
眠いけど.

『しかおい小麦グラベルライド』に申し込んだでぇ

2022/7/8 Fri

麦は泣き 麦は咲き

面白そうなイベントを発見.

しかおい小麦グラベルライド

無事に”ヨメ坂”も越えられたし,申し込んだ.

Kazchariもかつては「びえい」「そらち」「中札内」などの,いわゆるグルメフォンドによく参加していた.
だが,サイクリストとして変態...いや覚醒してくるにつれ,レースではない120km程度のファンライドでは物足りなくなってしまった.

ブルベの頭おか...いや充実したライドを経験してしまうと...¥10,000近い参加費もアレやしな.
あまり言うと怒られそうやけど.

ブルベやると崩壊するいろいろなアレ

それに,厨二病のKazchariはチャリもバイクも,基本的に”ぼっち”が好み.

しかし,この「小麦グラベル」の詳細を読むと,サポート付きのグループライドではなく,標識・目印のないグラベルを,GPSを見ながら進むという極めてブルベチック(大人のオリエンテーリングとも言う)なイベント.
こういうのが良いのだ.

当日は7時30分集合なので前泊予定.
やはり,集合場所近くの道の駅「しかおい」がベストだろう.
2018年の「アタック三国峠300」参加時にも車中泊した実績もある.

道の駅 しかおい公式サイト

さて,イベント告知だけは前々からされているものの,いっこうに参加方法などが明示されない.
ひょっとして当日申込みかと思い,DMで問い合わせてみた.

すると早々に「本日参加チケット申し込みフォームを公開しました」との返事が.
早速アクセス.
参加費の¥3,000は当日払いのようだ.

一見高く感じるが,チケットには「風景のソフトクリームまたは牛乳,ゴール後は農芸公園にてランチ,ドリンク付」が含まれているとのこと.
これなら納得.

申し込んだ旨を返信.
その際,道の駅に前泊することと,雨天決行なのかどうかの確認をする.

すると...

「雨天決行します」 ⇒ 泥ダート上等! 涼しいぜ!(たぶん)

「道の駅しかおいは便利です.近くのトリムセンターには銭湯があります」 ⇒ おおっ,知らんかった.

「さらに隣の建物のプールは,水着こそ着用ですが,ジャグジーとサウナがあります」 ⇒ エクセレント!

いやいや,もうここしかないやん.
イベント前後でサウナとプールとか素晴らしすぎる!
こら,前日も早めにinして,周辺グラベル散策やな.

肝心のグラベルも「走行距離56.5km,獲得標高515m,グラベル区間は75%」となかなかのボリューム.

https://ridewithgps.com/routes/39984867?fbclid=IwAR1xmB6SaBkh-ElcpNzSBQGsnkjhPhrUjai1xI–NTdYRFltg3cT1RyWCmk

最近はブルベやヒルクラ大会で,ロードに偏重気味.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その0)

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

土がKazchariを呼んでいる.

久々の未知のグラベル.完璧に楽しみだ.

今年のツール・ド・フランスは楽しい

2022/7/7 Thu

もちろん犠牲者もいるけど.

https://chan-bike.com/2022-tour-de-france-route-announcedより

7/1にデンマークのコペンハーゲンで開幕したツール・ド・フランス2022.

Kazchariは例によってJSPORTSオンデマンドで視聴中.

JSPORTS ツール・ド・フランス2022

今年は7月中で終了するので,1ヶ月契約(¥1,980)とコスパも良い.
これだけ楽しませてくれて,映画一本分!

今,これを書いている時点で,1週目最大の山場である”ミニ・パリ・ルーベ”第5ステージが終了したところ.
今年は例年にもまして面白い,いや楽しい展開である.
退屈なステージがない.

では,ステージごとの簡単なレビューを.

【Stage1コペンハーゲン 〜 コペンハーゲン(デンマーク)】

https://www.youtube.com/watch?v=ugQzkB5R-O8

顔見世的なタイムトライアルからのスタート.
13.2kmと距離は短いものの,残念ながら雨.
見るのも走るのも,雨のサイクリングは憂鬱.あっ,雪は楽しいけど.

誰もが優勝予測していたトップ・ガンナの大迫力ペダリングが見たかったが不発.
何やら後輪がスローパンクしていたようだ.

懸念されていた落車は少なめ.
これまで初日TT大怪我でいきなりリタイヤ,とか色々あったな(あぁバルベルデ...)

勝者は意外な伏兵ランパート.
確か,パリ・ルーベでおじさん観客にぶつかって吹っ飛び,勝利を逃した人だったような.
不運は続くとは限らない(場合もある).

毎年第1ステージはフルVerが無料配信されている.

https://www.youtube.com/watch?v=IRmc4yK8fTQ

たまたまこの放送を見た一般人が,ロードレースに目覚める,ということはあるのだろうか?
ステージレースの方がわかりやすいかも.

【Stage2ロスキレ 〜 ニュボー(デンマーク)】

https://www.youtube.com/watch?v=Mi6m9mAiLxs

ここはなんつっても18kmの橋が見どころ.
横風,向かい風などによる集団大分断が起こるかと思われたが,何もなかった.
少々拍子抜け.
海上を走るプロトンの風景は美しかった.

そんな中,これ以上ないくらい楽しそうに走っていたのがEFのマグナスコルトおじさん.サムネの表情も最高.
金色のマスタッシュがダンディだが,まだ20代らしい.マジか?
地元デンマーク人が山岳ポイント総取り...と,言っても高い山がないデンマークは全て4級×3(1ポイントずつ加点).
なんでも標高173mが最高地点らしい.ちなみに天保山は4.5m.

ポイント取る度に周囲から大歓声.
デンマークは観客のマナーが非常に良い印象(去年のあれはひどかった).

最後はスプリント勝負.
顔面大手術の復活のヤコブセンが優勝.
歯は超大事.

歯の価値~金では買えない

【Stage3バイレ 〜 セナボー(デンマーク)】

https://www.youtube.com/watch?v=QqgNvtSpe1M

デンマーク最終ステージ.
興行的には大成功.
何しろ,沿道の観客が途切れない.
そのせいで「トイレができない」という声が選手から上がっているそうな.

前から思ってたけど,ロードレースにおけるトイレ問題(走りション,立ちション),いつか規制が入りそうな気がするなぁ.
生理現象ゆえ,ゴミ捨てエリアのように場所を限定するわけにもいかないだろうし...
抗利尿ホルモンであるパゾプレッシンを服用...はアカンやろうし.
高吸収性のおむつ? もしくはカテーテル?

レースの方はマグナスコルトおじさんの連日の逃げと山岳ポイント稼ぎ.
そしてゴールでは,これまた復活のフルーネウェーヘンがスルスルとすり抜けてスプリント優勝.
前日のヤコブセンの事故原因を作った男,というのが劇的.

以前はまるで彫刻のような冷徹なマスクのフルーネウェーヘンだが,色々あって柔らかい表情になった気がする.

【Stage4ダンケルク 〜 カレー】

https://www.youtube.com/watch?v=FVmLhwtIl1s

いよいよフランス上陸.
『ダンケルク』と言えば,クリストファー・ノーランの...少々退屈な映画のタイトル.

丘陵ステージとは言え,とんでもない登りはない.
またまたマグナスコルトおじさんが逃げる.スゴイわ.

前半はあまり動きはなかったが,この日の見どころは何と言っても残り10kmからのマイヨジョーヌ,ワウト・ファンアールトの独走劇.
距離は全然違うけど,あの伝説の2018ジロ,フルームの大逃げに近い興奮を覚えた(いや,そこまでは).

正にV-MAX発動!みたいな加速やったな.

TTに強ぉーて,スプリントに強ぉーて,山岳も強ぉーて,シクロも強ぉーて,無限にエースを引っ張れてと,何でもありの脚質ファンアールト.
どうしてエースじゃないのか不思議.
既に若手ではない(27歳).総合優勝の野望はないのだろうか?

いすれにせよ,このワウトと,別種目からやってきたもう一人のスーパースター,マチュー・ファンデルプールのおかげで,退屈になりがちだったレイアウトのステージがとんでもなく面白くなった.
特に,先日のジロにおけるマチューの走りは...セオリーなんて完璧に無視.アタックしたいと思ったらアタックする,今日は休息ステージ? そんなん知るか的走りが最高だった.

今ツールのワウトの動きも,全然マイヨジョーヌらしくない.
アシストに守られて助けられて,一番おいしい所でGo!が一般的な黄色の走り.
それをエースではないとは言え,完全に無視.

彼らの「1時間全力疾走のシクロ走り」が,グランツールを面白くしていると思う.

【Stage5リール・メトロポル 〜 アランベール・ポルト・デュ・ハイナ】

https://www.youtube.com/watch?v=FEgmV754tgw

さて,いよいよ問題のパヴェステージ.

前日まで絶好調,「今年こそは勝てそう!」なユンボ・ビスマが崩壊してしまう.
ワウトは自爆落車するわ,ヴィンゲゴーはメカトラ,そしてエースのログリッチェは...ズレた緩衝ブロックで落車+肩脱臼! なんてこった.

それでも超人ワウトのおかげで被害は最小限に留まっているのがスゴイ.
もう,エースでいいんじゃね?

一方,総合優勝筆頭の”ザ・ワールド”ポガチャルは涼しい顔で,何のトラブルもなく集団前方をキープ.
ステージ優勝こそなかったものの,総合ライバル勢が自滅して好ポジション.
ホンマ,自転車の神に愛されている男やな.

つーことで,まだまだエグいステージが続くツール.
毎晩楽しみです.