『映画を早送りで観る人たち』を読んだ

2023/7/7 Fri

倍速視聴はしないけど

7/1より『ツール・ド・フランス2023』が始まった.

例年だと,一週目は出場選手の顔見世.
つまり,個人TT,スプリントステージ,丘陵ステージ,週末に一級山岳1つだけステージなど,ヴァリエーションに富むものの,まったりペースでスタートすることが多い.

だが今年は別物.

珍しくラインレースとなった第1ステージから全力全開.
早くも総合2強のポガチャルとヴィンゲゴーの争いが見られるなど,とんでもない展開.

第4ステージのスプリントもサーキットゴールが大混乱を産んだ.
道が広すぎ=ライン取りの自由度が高すぎて落車続出というスペクタクル.

そして,まさかのポガチャル失速からの倍返し!の第5,6ステージ.
面白すぎる.

今のところ天気も良く,悪天候続きだったジロの陰鬱さとは真逆.
毎日楽しみにしている.

イマイチ盛り上がらない今年の『ジロ』

さて,そんなツールだが,Kazchariは例によってJ-SPORTSオンデマンドの月払いパックで視聴中.

毎晩たいてい21時前後に放送開始となる.

とは言え,ずっと画面を見続けているわけではなく,山場を除き,洗い物やらZwiftなど何か別のことをしながらという,ラジオ的な活用をしている.
トイレ・浴室にも持ち込むけどな.
毎晩23時半には就寝するので,そこで視聴は中断.
続きは翌朝,というルーティン.

そう,ロードレースは中継時間が長いのだ.
一時,スーパースター・ペテル・サガンが「このスポーツは退屈すぎる.オレだったら最後の5分くらいしか観ない」なんてことを発言して物議をかもした.

確かに.

コスパ,タイパとうるさい昨今,競技時間が5,6時間かつほとんどの画面が「おっさん達のサイクリング」というエンタメが生き残っていること自体が奇跡.

さて,先日,このコスパやタイパ志向がすっかり強くなった現代人による映像作品の視聴スタイルについて言及した書籍『映画を早送りで観る人たち』を読んだ.

映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~ (光文社新書)

最初にこの本について知ったのは,数ヶ月前の岡田斗司夫ゼミだったかな.
そこで興味を持ち,図書館に予約を入れたのだが,人気本のためか,なかなか確保できなかった.それをようやく読了.

さて,内容をざっとまとめる,

最近,映画やドラマ・アニメなどの映像作品を倍速再生や飛ばし見視聴する人が増えている.
具体的には「会話のないシーンや風景だけの描写シーンは飛ばす」「連続ドラマのサブキャラのエピソードは飛ばす」など.
さらには「後悔したくないのでドラマ視聴前に先にネタバレ・考察サイトを読む」などのコスパ志向.

これらの行動,Kazchariには,この本の著者同様,作り手に敬意のない失礼な態度と感じらたのだが,本人たちは「買ったモノはどう扱おうが個人の自由」という思考.

こうした人が増えたのは以下の理由.

1)サブスクが普及し,膨大な作品をチェックする時間に追われている.
映画館に行く,ビデオを借りるなどの手間が不要な分,視聴が手軽になりすぎた.

2)SNSで共感し合いたいので,多くのコンテンツを知っておかねば.
多数の人と話を合わせるため,もしくはマウントをとるためには,とりあえす流行りのコンテンツを押さえておく必要がある.

3)全てをセリフで説明する作品の増加.
登場人物自身が状況,心情をセリフで丁寧に説明しまくり.構図や風景,表情からキャラの思惑を類推しなくてもよい=画面を観続ける必要がない.

ようするに,視聴が手軽になったコンテンツをできるだけ多く,早く”消費”したいという効率化が何よりも優先されている.
だが,それはもはや”鑑賞”とは呼べない.

一番驚くのは,ネタバレ禁どころか,むしろ自分からネタバレ・考察サイトをチェックしてから,その作品を観るかどうか決める人がいるということ.
ハズレを引きたくないというコスパ志向に加え,「予想外の展開や心が揺さぶられる内容は疲れるから避ける」という驚愕の理由.

現実の生活で心身ともに疲れ切っているのに,単なるエンタメに芸術性や高尚さなんぞは求めていない.ただ楽しみたい.ひたすら見たいものだけを観たい.激しい感情を喚起させられたくはない...

世の中ハラハラドキドキ,喜怒哀楽も全て体験してなんぼと考える厨二なKazchariには理解できん.
単なる現実逃避に思えるけどな.

...と,こうしたコスパ・タイパ至上主義者に賛同しかねるのだが,次の一文で論破されてしまった.

「自分もAVでは早送りする」といったお茶目な反応が複数あった.たしかに,“目的”のために“物語”を無視して“お目当てのシーン”だけを“繰り返し”視聴する映像ポルノは,快適主義が求めるものと要素としては同じだ.

えー,はいすいません.
ヒトなんて根っこのところではみな同じ.
優劣はないっつーことやね,きっと.

それでも,現代社会のこの膨大なコンテンツの海に放り込まれた結果,「ヒマ恐怖症」になりがちなのも確か.
少しでも時間があれば,スマホを手に取り「情報」という名のエンタメを注入され続けてる.

「我々は暇を恐れすぎている」と,エライ人が言っていた.
つまり脳を休ませて,これまでの知識や経験を整理整頓する時間が必要.
そうでないと,脳が汚部屋になるだけ.
ようするにデジタルデトックスが重要ということやな.

そこで登場するのはやはりチャリ.

「ツール」の放送もダイジェスト版があるけど,やはり同じような画面が延々と流れるLIVE中継を,ダラダラと酒でもチビチビ飲みながらボーッと観るのが心地よかったりする.

そして何より,頭からっぽにして夢を詰め込めるブルベがやっぱり最高.
例えば400ブルベの200~300kmの間なんて,究極の退屈さ.

さーて,来月のブルベさんは?~悩ましの400

チャリこそ人生を満足させる最強のコンテンツ!...と言いたかっただけ.

2023旭ヶ丘ヒルクライムアタックと愛山渓二次会ライド

2023/7/2 Sun

自分を越えろ

iPhone11 Pro

晴れ.温度:13 ℃,湿度:87%,体感温度:12 ℃,風速:4.7 km/時,風向:W

やってまいりました「旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023」!

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023』にエントリー!~坂バカ宣言

新コロのせいで2020年はスキップとなったが,Kazchariは毎回参加中で4度目の挑戦となる.

職場の健康診断では全く問題のないKazchari.
しかあし,血液やら心電図の結果は単なる数値の羅列に過ぎぬ.
真の健康は,心肺・筋肉のパフォーマンス,つまりガチレースで測るものだぁ!

つーことで,年に一度の体力測定・健康診断的位置づけのこの大会.
あらためて過去のリザルトを振り返る.

2019:13:56
2020:中止
2021:14:08
2022:14:34

うむ.毎回着実にタイムが落ちている.
これはいかん.
「年齢には勝てぬ」と言い訳はまだしたくない.

そして迎えた2023年.

はたして,その結果は...総合9位,年代別(40~59歳)6位.
残念ながら表彰台には登れなかったが,ベストタイム更新!

2023:13:31

昨年より1分以上短縮! そして4年前の自分も越えた!
これは素直にうれしい.

参加にあたり,これまでにない準備・実践が功を奏したかもしれぬ.

以下,レース当日の備忘録.

朝4時起床.

7/1より始まった「ツール・ド・フランス」のオンデマンドを視聴しながら朝食.
ツール史上最も過酷と言われる第一ステージ.なんだこれ!?
まるで3週目のクライマックスかワンデーレースの様.

まずは燃料補給が大事.

ヒルクラ大会前の栄養管理

今回はいつものメニューにプラスして,inゼリー「MINERAL鉄分」をチュルチュル.

inゼリー マルチミネラル グレープ味 (180g×6個) 栄養補助ゼリー 不足しがちなミネラル配合 10秒チャージ 5種類のミネラル 鉄分 カルシウム 亜鉛 銅 マグネシウム 栄養機能食品(鉄・カルシウム・亜鉛・銅) 森永製菓

そして,水筒に「スーパーメダリスト9000」を1包溶かし持参する.
クルマで移動中ちびちび飲む.

アリスト スーパーメダリスト 500ml用 11g×8袋

5時50分頃,上川町役場前の駐車場着.
既に15,6台ほどのクルマが停まっていた.

iPhone11 Pro

新兵器の半固定ローラー台をセット.
DOMANEを載せてウォーミングアップの準備完了.

「MINOURA MoZ-Roller」のメンテとパワーアップ

6時になったため受付へ.
出走時のウェアで事前撮影するとのこと.
リザルト確定の資料にするらしいが,以前トラブルでもあったのだろうか?

駐車場に戻りアップ開始.
参考記事によると「心拍を上げるための全力走も入れる」とあったが,さすがにそれはせず.
大腿四頭筋に負荷がかからない範囲でくるくると漕ぐ.

数人の知り合いから声がかかる.

「あれ? Kazchariさん,あのカラフルなヤツ(EMONDA)じゃないんですね」

という声多数.

「あっちは縁起が悪いので」と答える.

例の事故を知っている人はここで爆笑.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

そのあと「こっちの方が700gも軽いんですよ」と説明.

30分ほどダラダラ回してアップ終了.
少し汗ばんだインナーとジャージを本番用に着替える.

ブリーフィング開始.
特にゴール後のダウンヒルに関して注意喚起.
北海道らしく,舗装状態のよくない箇所がいくつかあるのだ.
何度か走っているとわかるけど,初見の人は要注意(マジで).

緊張するとトイレが近くなるチキン野郎なので,スタート位置への移動開始ギリギリまでトイレ.
悪あがきに「即攻元気」と残った「メダリスト9000」を一気飲み.
「うぉーっ!」と髪の毛が逆だったり,服が破れたり,鼻血が出たり,目が光ったりなどの覚醒はない.

【ボール販売】明治 即攻元気ゼリー アミノ酸&ローヤルゼリー 180g×6個

トレインに合流して,いつものスタートポイントへ.
一応シングル№ゼッケンなので2列目に(遠慮がちに)並ぶ.

今日は寒い.
ウインドブレーカーを着用したまま待機.
スタート前に脱いでスタッフの軽トラに積んでもらうつもり.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

気温が低いためボトルレスでいく.
そやけど,ここまでは運んできてても良かったかな.来年はそうしよう.

集団真ん中あたりに,見覚えのあるJrクラスの少年が...そう,確か2021年の大会で,最後の坂で見事にちぎられてしまったTくんではないか!

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2021』に参加

さすがバリバリの成長期.むっちゃ身長が伸びてた.

「Kazchariのこと,覚えてる?」と声をかけてみる.

Tくん「ええ,ああ,はい」とイマドキっぽい気のない返事.

へぇへぇそうでしょうよ(なぜすねる?)
くそぉ,今日はブチ抜いてくれるわッ!(見事なタヒ亡フラグ)

で,8時,町長さんの合図でいよいよスタート.
前列のシングル№ゼッケン軍団,フル加速!...かと思いきや,あれ? 今回はペースが緩い.十分ついていける.
「これはいけるかも」と思った時も一瞬ありました.
その後の平坦を終え,次の坂で...Kazchariの入賞の夢は潰えた.

公式のレース動画が素晴らしい.
トップのゴール前は見ごたえあり.

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定番のゴール後のヤラレ顔.
つーことで,今回の取り組みのまとめ.

1)機材

昨年購入した最終兵器たるEMONDA.

ロードシーズンinライド~TREK EMONDA SLR7 First Light 実走レビュー

元々は,こいつで出走予定だったのだが,試走しても思った以上にタイムが伸びない.
やはり機材よりもエンジン(ライダー)次第であることを証明.
結局,単純に乾燥重量6.9kgDOMANEで参戦.
こっちの方がポジション,操作,クセとも慣れてるしな.
それに体力測定という体なら,例年と同じ機材の方が適切(そうなのか?).

2)筋トレ

「例の落車で負傷したのは筋力がなかったせい」と独自解釈.
2か月ほど,有酸素運動だけでなく筋トレに真面目に取り組んでみた.

推奨のバックランジ,マジで効くかも.
やはり体幹ですな.大事なのは.

3)ローラーアップ

これまでもレース前には会場周辺をうろちょろして,適当なウォーミングアップならしてきたが,今回は真面目にローラー台を持ち込み.
30分で約10kmほど.
うむ.これも効果的だったかも.
本番でも脚が軽かった.

4)ドーピング

なんつっても「メダリスト9000」
脚も心肺も調子良かった(気がする).
いいんですよ,プラセボで.
今度はブルベ前に飲んでみよう.

5)ガチ勢の作戦変更

既述だが,例年に比べガチ集団の最初の登りスピードが遅めだった.
十分ついていけた.
これが偶然にもKazchariのペースに合っていたのか,その後も(ちぎられたもものの)それほどタレることなく登れた.
こういう自分のペースって,後からパワーメーター見てもわかるんかな?(今回はなし)

いずれにしろ「自分にはまだ伸びしろがある」ということがわかった.
つまりKazchariはまだ負けていない!(ホノオくんか)

アオイホノオ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス) Kindle版

ご褒美のジェラートを食べながら表彰式を待つ.

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ここでIねーさんから「二次会」へのお誘いを受ける.

行き先は「愛山渓」とのこと.
あぁ,あの浴槽が小さい,山奥の秘境温泉があるところですね.
大昔,オートバイで行ったことがある.

チャリだと“みんな大好き”愛山米飯林道の出口で右折した先の先やな.

激走!愛山米飯林道ライド

望む所である.実に面白そう.

元々,レース後は”ぼっち”で三国峠にでも行こうと考えていたので,クルマにはディープホイール,ちゃんとしたサドル,ライト類を積んであるのだ.

表彰式終了後,早々にダウンヒルしてクルマに戻る.
がちゃがちゃと通常ライド仕様にフォームチェンジ.

時間的に先に昼食とのこと.
二次会参加者で「あさひ」に集合.

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酒粕入の「大雪上川酒造ラーメン」.美味し.
ちょうど¥1,000でお釣りが出ないのが良い.

さて,参加者10名越えの受刑...いや,坂バカサイクリスト達がおもむろに出発.

もうね,例の落車事故のトラウマがあるので,路面状況やチャリの前後間隔には特に注意.これでまたやらかしたらと思うと...ドキドキが止まんねぇ(伏線)

塩ラーメンが絶品の愛山渓ドライブインで左折.
もちろんとっかかりから即ではないが,じわじわと登っていくのは確か.

例の事故の際,ご迷惑をおかけしたHさんと談笑しながらガシガシ森の中へ入っていく.

360°カメラで撮影している人がいたので,エエかっこしようとダンシング!
その瞬間,後輪が松ぼっくりを踏んだのか,車体がグラっと揺れる.ヤベー! またやらかすとこやった.

愛山米飯林道の出口を過ぎると,さらに斜度が上がってくる.
道を良く知っているヤマタケさんが先行しだしたので,ついていく.

たまーに温泉帰りのクルマが前方からやって来るが,人気もなく実に静か.
いや違う.今にもヒグマが出そうな雰囲気.
こりゃ1人だと怖いなぁ...と思いつつペース走で登っているとヤマタケさんを抜いてしまい,いつもの“ぼっち”になってしまった.

スプレーはおろか,熊ベルすら持っていない.
「まっ,大丈夫っしょ」と,いつもの楽天的な性格が顔を出す.

オートバイで来た頃の記憶は既になく,実に新鮮な気分で登る.まぁ,乗り物も違うしな.

それにしても距離も斜度もさっぱりわからん.
ずっと登りっぱなしというわけではなく,上がったり下がったりを繰り返す.
「旭岳」と「十勝岳」を足して2で割った印象.

と,ちんたら登っていると,後方から...ヤツだ,ヤツが来たんだ!...のOさんが現れた.
先ほどのレースで総合2位,年代別1位の強者である.

しばらく並走するものの,こちらの限界を見極めたのか,先行されてしまう...無念.

で,そこから2kmほどの登攀でゴールの「愛山渓温泉」着.

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このまま温泉に入りたいところだが,さすがに汗だくジャージを脱いで,清めた体にまたそのジャージを着るというMプレイはしたくない...って,昔やったやん!

ファットなオソウシ温泉,地獄のデスライド!

ここが川沿いの露天風呂とかやったら,ジャージのままドボンやな.

しばらく待っていると,全員登ってきた.
無事,刑執行.
いやいや,あの過酷なレースの後の二次会.
みんなブツブツ言いながらも,顔は笑っている.
これぞサイクリング・ハイってヤツだぁー!

耳キーンするぐらい標高が高い.
つまり寒い.
持ってて良かったジレ.

いただき画像

ダウンヒル開始.
このまま上富良野まで帰るという変...いや強者を見送った後,上川町に戻る.
先ほどのラーメンがキレイさっぱりエネルギー変換され,ものすごく腹が減っている.不思議だ.

で,補給食の羊羹を食べながら,皆さんに挨拶して帰路につく.

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以上,地獄の体力測定レポートでした.
来年の目標ができた.ズバリ,13分切りだな.

つーことで,来年も出るでぇ...二次会に!

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「MINOURA MoZ-Roller」のメンテとパワーアップ

2023/7/1 Sat

魔改造ではありません

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ロードバイクの室内練習用として,2台のローラー台を使い分けている.

1台はダイレクトドライブのスマートトレーナー「Tacx Neo Smart」である.

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2018年に海外通販のWiggleにて¥110,000ほどで購入.
今よりかなり安い.
そうかぁ,もう5年になるのか.
Zwiftで毎日使っているが,ノーメンテで運良くトラブルなし.

もう一台は定番の3本ローラー「MINOURA Moz-Roller」

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こいつは最初のロードバイクとほぼ同時,つまり2006年から使っている.
となると...17年モノか.丈夫だ.

この2台,特性がまるで違う.

スマートトレーナーはZwift用,つまりゲーム的に楽しめている.
坂道やダートでの抵抗付加機能も面白い.
Kazchariはめったにやらないが,トレーニングやレース参加もパフォーマンス向上に効果的.

選択したコースによっては,アニメや映画を観ながらダラダラと漕げる.
ブルベの練習になっている?

当然,昔ながらの「3本ローラー」の方が実走に近いのは確か.
バランスが重要,つまり全身を使って漕いでいる.
そして油断すると落車する.

念のため,Kazchariはベッドの横に設置している.
これで,いつ転けても安心・安全(そうか?).

前方に鏡があるとフォームのチェックにもなる.

ただしダンシングができないので(技術の問題),長時間乗るとケツが痛くなるのが困る.

そして最大の欠点は...うるさいこと.
振動もスゴいらしい.

Kazchariは2階で使用している.
防振マットや防振ゲルなどを使って色々と対策しているものの,先日,とうとう階下にいた家族から「うるさい」とクレームが来た.

イヤホンをしているので自分でわからない.

ただし,このMoz-Rollerはもう17年も使っている.
なのに今さら苦情とは...

とうとう故障?

つーことで,調査および修理を試みることにした.
参考にしたのが以下のサイト.
さすが人気商品,レビューがたくさんある.

ミノウラのサポートデスクにモッズローラーのメンテ法を訊いてみた

ミノウラ モッズローラー(3本ローラー)の異音対策

【効果あり】3本ローラーを末永く使う方法|ローラーローテーションで寿命は3倍

確かにローラーの溝付近,赤いプラが削れて,防振マットやベルトが粉まみれになっている.
つまり2つ目のサイトの状況に近い.
参考にしてローラーを分解してみる.

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ナットのサイズは17mm.
自転車用工具では見かけないサイズだが,オートバイでは使う.
ゆえにすでにメガネレンチを所有していた.

トネ(TONE) ロングめがねレンチ(45°) HPM45-1719 二面幅17×19mm

うん?

参考サイトにあるような,赤い樹脂が削れてクルクル回ることはない.
ローラーを降っても異音なし.

つーことで,これ以上の分解はせず,ローテーションだけを行うことにした.
つまり後輪用を受ける前と後ろの2本を入れ替えた(前の方が負荷が高いはず)

そして組付け.
なぜか真ん中の支持プレートのネジが締め付けできなくなった.
ネジ切ってしまった?
仕方なく強力両面テープで対応(問題なし).

さて,ここからが本番.
先日購入したこいつを取り付ける.

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買った理由は...もちろん,レース前のアップ用だ.

恥ずかしい話だが,以前ノーマルの3本ローラーをクルマの横に設置し,アップを試みたが,転倒・落車が怖くてできなかった.
スピードに乗る=回せば安定するのはわかっているのだが,度胸がなかった.

でも,これなら安心.

そして朝からDOMANEEMONDAの洗車と整備.
明日のレース車両の最終選定.

まずはDOMANEをヒルクライム仕様にチェンジ!

- 軽量ホイール(BONTRAGER Aura5からParadigm Eliteへ)
- タイヤサイズが28から25cへ
- TPUチューブ
- サドルをペラペラの中華激安カーボンに
- レックマウントのステーを外してサイコンはステム直付け
- 閉鎖コースゆえ,ライト,ベル,ツールケースを外す

これで重量6.9kg.

で,機材ドーピングと意気込んで購入した新車のEMONDA.
そのカスタムは「ライト,ベル,ツールケースを外す」のみ.

これで重量7.6kg.

おっ,意外にもDOMANEの方が700gも軽い(そりゃねぇ).

ホンマはあの大チョンボさえなければ,EMONDAもさらなる軽量化ができてたのになぁ...

機会損失~ ボクは...取り返しのつかないことをしてしまった...

はい,つーことで明日のレースはDOMANEで.
これはあれやな.
某キリンさんが,デカ尻との決戦であえてカタナで挑むのと同じやな(意味不明).

早速,庭にMoz-Rollerを持ち出して,DOMANEを接続.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

ピンディングシューズを履いて乗ってみた.
見た目不安定だが,意外にガッチリ.
よくできている.
一応,マニュアルには「ダンシング禁止」と書いてある.

漕いでみる.
おおっ,普通だ.
ノーマルローラー時より,若干後輪荷重に思われるので,こればっかり使っているとタイヤの摩耗が早そうな気がする.
ああ,そういや昔一時使ってた固定ローラーがそうやったな.

つーことで(自分との)決戦の準備はできた.
後は前回の記事通り,栄養管理をして明日に備えよう.

ヒルクラ大会前の栄養管理

機材は用意できた.
明日のスケジュールを確認.
以下の記事を参考.

レースモードに切り替える、ハシケンおすすめのウォーミングアップとは?|ヒルクライムデビューガイド

4:00 起床・朝食
5:00 出発
6:00 受付
6:20 ~ 6:50 アップ
7:20 移動
7:45 整列開始
8:00 スタート

アップは徐々に強度を上げていくが,トルクよりケイデンス重視で.
最後の10分はクールダウン.

さて,どう戦い抜くかな.

iPhone11 Pro

ヒルクラ大会前の栄養管理

2023/6/29 Thu

悪あがき

7/2は年に一度のヒルクライムレース.

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023』にエントリー!~坂バカ宣言

ものすごくローカルで,ものすごく内輪な大会であるが,手作り感があって良い.
第一回から参加させてもらっているが,年々30秒ずつタイムが下がっていくのが悲しい.
実際のところ,レースでの勝ち負けと言うより,己の身体能力の維持を確かめる場になってしまっている...

はっ! いかんいかん.

個人ブログと言えど,基本ポジティブ発言を心掛けねば.

機材スポーツゆえ,重要なのはチャリなのは言うまでもない.
だが,今回はエンジン側,さらに言うなら,そのエンジンに供給するガソリン(栄養)について考えてみたい.

経験則も大事だが,Google先生にも相談.

富士ヒル2023。7回目で念願のゴールド達成!(レースレポ以外も追記)

この方,今年の富士ヒル「ゴールド」(65分切り)とのこと.
参加したことがないので,なんとも言えないがすごいタイムなのだろう.

その方の栄養管理が参考になりそう.
可能な範囲でマネしてみる.

ちなみに使用機材はKazchariと同世代のEMONDA
Project ONEの黒金カラー.
このペイントはホンモノの金箔を使っているため,軽量化には不利と聞くが.

【レース前日】の摂取物

ふむふむ.
いわゆるカーボ・ローディングというヤツやな.
5kmで16分ほどのレースだと効果薄い?

ビタミン系はこれまで気にしていなかった.試してみよう.

【Amazon.co.jp 限定】ハウスウェルネスフーズ PERFECT VITAMIN 1日分のビタミンゼリー グレープフルーツ味 With 180g×24袋

ミネラル麦茶は...夕食時に飲んでみるか.
さすがに前日はアルコール禁やし.
KazchariはMag-onではなく,これ.

日本新薬 WINZONE(ウィンゾーン)エナジージェル 6袋 オレンジ風味 ENERGY GEL 国内製造 ヒドロキシクエン酸 マグネシウム エネルギー補給 カフェイン

同じ様なモノ?
なぜかこのシリーズ,「オレンジ味」だけカフェイン入り.

【レース当日】の摂取物

ほほお.
コーヒーと水はいつも通り.
当日の朝飯も炭水化物中心で.
前日に買っておくつもりの「1日分のビタミンー」を投入.

サプリ類は...よくわからんのでパス.

「ツーラン」はすでに購入済み.攣る前に飲んでも効くのか?

(Meitan)メイタン 2RUN 15包入り(1包2粒入り)

驚いたのは最後の「メイタンゴールド」
価格を調べたら...高ぇ!っつーか,これプレ値やん!

Meitan(メイタン) サイクルチャージ カフェイン200 15包入(40g×15包)

いくらなんでも一包あたり¥952はありえん.
どうやらメーカー廃盤品のようだ.
この値段でも需要があるということは,それだけ効果的?

Kazchariは最近買ったこの新兵器を導入予定.

アリスト スーパーメダリスト 500ml用 11g×8袋

この箱のデザイン,どう見てもアレっぽい.わざと?

ふっふっふ.
今回のヒルクラはこのドーピ...いや,栄養管理体制で臨む.

もちろん,距離や斜度が全く異なるので「旭ヶ丘」にそのまま適応するのは危険かもしれんけどな.
モノは試しでやってみる(神頼みとも言う).
どこまで効果があるのやら.

DOMANEEMONDAか,機材に関しては前日の土曜日に決定.
まだ悩んでいる.

そして...こればかりはどうしようもないのが当日の天気.
過去の開催時はすべて晴れだった.

現状,曇のち雨予報,降水確率40~50%.
登って終わりなのでDNSはないけど,スタート前のアップが問題だな.

ついに秘密兵器の出番か...(秘密)

ヒルクラ大会前の練習と道内穴場キャンプ(その2)

2023/6/25 Sun

健康な生活

iPhone11 Pro

晴れ.温度:27 ℃,湿度:47%,体感温度:27 ℃,風速:4.9 km/時,風向:NW

キャンプ初日はたいてい熟睡できない.
慣れるまで2泊は必要.
昨夜は21時に横になったものの,まどろみの中,4時前には動き出す.

あれ?

7時間睡眠?
いつもより寝てるかも.
ただし横に寝ている息子に蹴飛ばされた記憶もある.

暑くもなし,寒くもなし.
ちょうどいい気温.

昨日も思ったのだが,このキャンプ場,虫があまりいない(ゼロではない).
羽虫系よりも,地面から飛んでスネあたりをかじるノミ系の方がやっかいなのだが,そいつらもいない.

おまけに,芝なのに夜露べったりもない.
タープが多少結露するぐらい.

季節のせいかな?
ちょっとないくらい快適な環境である.

もちろん既に外は明るい.
息子も起きてきた.
ショートスリーパーは遺伝するのか.

ショートスリーパーとベジタリアン

階段を下りてトイレへ.

自販機でブラックの缶コーヒーを2本購入.
コーヒーミル,フィルターなどは持参していたのだが,情けないことに豆を忘れた.
この缶コーヒーを沸かして飲むことにする.

チェアに座り景色を堪能.
ホンマにロケーションが素晴らしい.

ちなみにここエルム高原家族旅行村キャンプ場は通年オープン,つまり冬キャン可能な場所としても有名.
アクセスも便利だし,温泉も近いし,料金も安いしで冬キャンデビューに最適.
おっと,これは...

同僚とその息子も起きてきた.
なんでもかんでもホットプレートな「焼きそばパン」およびバナナの朝飯.

プレイリストから「朝の音楽」的な曲を選択.
今回始めて使用するこのスピーカーなかなか良い.

JBL CLIP4 Bluetoothスピーカー USB C充電/IP67防塵防水/パッシブラジエーター搭載/ポータブル/2021年モデル オレンジ JBLCLIP4ORG

本来チャリに装着して音楽を流し,クマよけに使うつもり用.

ただしぃ...食器洗いのために炊事場に行ってテントに戻ると...

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

インスタントラーメンの中身がカラスにヤラれた.
これで2回目である.ウキーッ!

iPhone11 Pro

まったりとした時間を過ごし,7時過ぎには撤収作業を開始.
なんと8時半には,全てのギアをハスラーに積み込んでしまった.
一晩過ごしたものの,ほとんどデイキャンのような早業.

「もう帰るの?」という不満げな息子の声を無視し帰宅の途につく.

こんなに天気が良いのだ.
早く家に帰ってチャリに乗りたい ← ワガママ.

つーことで,あっという間に今年初のキャンプ終了.
紅葉の秋だけでなく,真冬にも来たくなる穴場でした.
おすすめです.

さて,昼前には家に戻る.
ギアを片付け,干すものを干す,洗うものは洗い,息子に昼飯を食べさせ,早速ライドへ.
もちろん,今日もEMONDA

気温は30℃近い.
今年一番の暑さだろう.

半袖半パンなので日焼け止めを塗る.
昭和基準だと,黒い方がかっこいいっちゃあかっこいいが,疲労感が増してしまう.
何より肌のダメージ⇒皮膚がんリスクが怖いしな.
健康第一.

日焼け止め アグレッシブデザイン トップアスリート サンプロテクト ファイター 62g

向かうは涼しい所=標高が高い...と言えば時間もちょうど良いし,久々に旭岳を登ろう.
セグメントのゴールであるロープウェイ乗り場はさぞかし涼しいに違いない.

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サイクリングロードを通って東川へ.
ジャングルである.

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ついこないだのイベントで走ったのと同じルート.

Topstoneな第6回キトウシ国際サイクリング

前回はグラベル.今回は軽量ロード.
アウター縛りで少し踏んでみる.
ラスボスは旭岳なので抑え気味に.

さほど無理せずのんびりと湧水公園着.
水を補給.

不思議なことに,これほど天気が良いのに,サイクリストに全然会わない.
いや,天気が良すぎて暑いのか.

で,ここから登攀開始.

旭岳は十勝岳のようにずっと登り,というわけではなく,二区間ほど平坦or下りポイントがある.ここで踏み倒してタイムを稼ぐ.

引き足とダンシングを適度に入れ,脚の疲労を防ぐ.

心なしかいつもよりペダルが軽い気がする.

ハァハァ,ゼイゼイとロープウェイ乗り場到着.

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自己ベストに次ぐタイム(約15秒遅れ).

ただしベスト時はふもと(湧水公園)にクルマデポ,および軽量化したDOMANEで登ったと思われる.

今回は自宅から自走.
特に軽量化にこだわったわけではないので割りと重い.
やはりEMONDAの登攀能力は高い...ということか.

うわ,週末の機材選択,悩むなぁ...

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023』にエントリー!~坂バカ宣言

さて,ビジターセンターで神の飲み物(赤コーラ)を堪能.

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下りますか.
確かにふもとに比べれば涼しいが,それほどでもない.
このまま半袖ジャージでもいけそうだったが,新兵器のミニ・ジレを投入.

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Morethan サイクリングウィンドブレーカー ベスト ノースリーブ ショート丈 メンズ WVP-030

丈がやたら短い=コンパクトという,夏場のヒルクライム⇒ダウンヒルに最適という触れ込み.
デザイン性は皆無だが,そのアイデアがベネ.

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旧ビジターセンター.
近いうち取り壊されそうな雰囲気.
お世話になりました.

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いつもの「旭岳温泉」モニュメント.
さすがに雪はない.

下り続ける.
いつも思うが,よくこんな道,登ってきてるな.
ホンマ,ヒルクライマーってアホやと思います(ホメ言葉)

元々ダウンヒルが苦手な上に,例の落車事故以来,路面状況に敏感なKazchari.
ディスクブレーキをキーキー鳴らしながら下る.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

北海道の場合,夏と冬の寒暖差が激しいためアスファルトにぽっかり穴が開いていることがる.
それに加え不快なのが段差.
一定間隔で「ゴツン,ゴツン」と来る.

特にEMONDAのようなサスなしで硬いフレームだとなおさら.
(それと真逆なのがTopstone

振動だけならまだしも,とうとう機材に実害が...

そう,サイコンマウントである.

「かっこいいから」とネットの海を探し回って入手した「K-edge」
海外通販(Bike-inn)で購入したものの,むこうの手配ミスで,なぜか「水中マスク」が送られてきて,そのクレーム対応やらなんやらで大幅にストレスを感じた.

海外通販でトラブル!

ようやく手に入れて,EMONDAに取り付けたものの,段差の振動でジョイントがサイコンとライトとベルの重さに負けて,垂れ下がってしまう.

重すぎるのだろうか?

プロが使っているものだからと選んだのだが,そもそもプロはレース中,サイコンしかつけてない.

一方,一般人はサイコンの他,(なぜか)金属性のGoProマウントライトとベルも装着という,明らかに重量過多.

垂れ下がりの修正を諦め,いつもの橋の上で状況をチェック.

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なんてこったパンナコッタ.
2つあるネジのうち,片方が振動で取れてなくなっているじゃぁあーりませんか.
こらあかんわ.

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時刻をみると16時前.
クランカーさん,何時までやってたっけ?

つーことで,遠回りのライドを諦めてクランカーさんを目指すことに.
そうそう,ミニ・ジレ,役に立つ.

ここからは下り基調.
ダムを越えてサイクリングロードを走り,17時前には店についた.

ちょうど,他のお客さんの納車中.
白地にメタリックレッドの「X-Caliber」か.
かっこええな.

で,ご主人に相談.
「K-edge」の保持性がイマイチ信用ならんので,BONTRAGERのブレンダーシステムへの変更を相談.

Blendr システム

残念ながら店頭在庫になく,取り寄せになってしまった.
どうやらエアロハンドルも種類ごとに対応品が異なるらしい.

その入荷待ちの間,サイコン垂れ下がり応急処置として,4mmネジをつけてもらう.
少々大きめなものの,六角穴のサイズが大きくなり,がっちりホールド.

うん?

これでいいやん.

帰宅して工具箱にストックしている手持ちのネジから適合するモノを探す.
おお,少々デカいけどぴったりやん.

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元々のネジがあまりにヤワだったということか.

つーことで,EMONDA尽くしの三日間.
その間,キャンプに行ったりとやたら充実した週末だった.

Di2の充電切れだったり,今回のサイコンステーの緩みとか変なトラブルもあったけどな.

夏らしくなってきた北海道.

なんだかんだで次回ブルベはBRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)に参戦決定.エントリー完了!

ヒルクラ大会前の練習と道内穴場キャンプ(その1)

2023/6/24 Sat

灯台モトクラシー

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曇り.温度:19 ℃,湿度:67%,体感温度:19 ℃,風速:2.1 km/時,風向:NNE

息子と久々のキャンプに行く.
ここのところ,キャンプに何らかのアクティビティを付加することが多かったが...

海!山!温泉!~小学生男子とアポイ岳(その1)

息子と秋のキャンプ旅~カヌー体験(その1)

今回は一泊のみ.
特にイベントもなくまったりと...とは行かなかった.

今回は珍しく同僚の誘いにのる形でのキャンプ.
あちらにも息子さんがいる.
うちの息子より2学年下だが,まぁ,うちの息子は小柄なので見た目は同学年.

場所は近場も近場.
赤平のエルム高原である.

自宅からは70kmほど.
ゆっくり向かっても2時間で着く.

ゆえに午後から向かうこととし,午前中はライドに出かけることにした.

金曜日のライドがまさかのバッテリー切れからの水入り状態になってしまったので,そのリベンジとなる.
来週7/2は年一度のヒルクライム大会.

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023』にエントリー!~坂バカ宣言

例年に比べ明らかに練習不足&準備不足.
しいてあげれば,落車復帰後から毎日筋トレを継続中くらいか.

どこまで効果あるのやら.

さて,土曜日.
昨日までは小雨予報だったが,見事に快晴.

サイクリングロードを使ってウォーミングアップ.

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この時期の北海道は緑が映える.

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セグメントの坂ではベストを目指し踏んでみる.
どこそこタイムが出た.

就実の丘を下りて,空港脇を通り,11時過ぎに帰宅.
昨夜のうちにキャンプ用具はハスラーに積み込み済み.
同じく午前中,遊びに行ったまま帰ってこない息子を待つ.

そこへ,同僚から写真付きLINE.
すでにキャンプ地着.
テントも立てて,一杯やっているそうな.

早い.
つーことで息子をせかせて12時過ぎ出発.

息子を動かす魔法のワード,「山岡家でラーメン食ってから行くで」
これが効く.
いつもの倍速で動き出す息子.

12時半頃「山岡家」着.
土曜のこの時間,結構混んでいた.
クルマのナンバーを伝え,外で待つ.
20分ほどでカウンターに着席.

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美味しゅうございました.
JAF特典の煮玉子はいまだ復活せず.

昼食後,あらためてキャンプ地を目指す.

クルマのナビに「エルム高原」と入力.
指示通りに進む.

初めて向かう場所なのでイメージがわかない.
途中,滝川のセイコマで夕食用物資を買い出し.

焼肉やら野菜,ビールなどを買い込むと,なぜか総額が¥5,000近い.

うん?

これだと,普通にファミレスでステーキ食える値段やん ← 言うたらアカン

赤平市に入る.
国道でキャンパーっぽいクルマを発見.
「エルム高原」の表示通りに進むので,目的地は同じと思い,あとをつける.

で,やって来ましたエルム高原リゾートオートキャンプ場

うん?
オートキャンプ場?

あらためて地図を確認.
こことちゃうやん.

本来向かうべき場所はエルム高原家族旅行村キャンプ場

駐車場で整理の仕事をしていたおっちゃんに場所を確認.
やはり違っていた.

面白いことにKazchariが後をつけていたクルマも,同様に間違えていたらしく,オートキャンプ場の駐車場からUターン.
これまた「家族旅行村」を目指す.

なぜここまで場所こだわるのか?
利用料金が全く異なるのだ.

当然「オート」の方が高い.
テント1張り,大人+小学生で概算¥3,650!

それに対し,家族旅行村のフリーサイトだと¥1,040!

区画+電気が使えるかどうかだけで,この料金差! これはデカイ.
それに後者の方が風呂(「ゆったり館」)も近いしな.

つーことで目的地着.
いやいや,天気も味方してか,これまた素晴らしいロケーション.

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道内のキャンプ場は相当数利用したが,景色だけで言えば,ベストに近いのではないか?
全く素晴らしい.近くにこんな場所があったとは...

手続きを済ませ,ハスラーで設営地近くの駐車場まで移動.
無事に同僚とも合流し,その隣にテントを張る.

寝るのは二人なので,いつもの30年モノの我が家「DUNLOP V-200」である.

「キャンプは情操教育」派なので,息子たち2名に指示をだしながら,設営を手伝わせる.

キャンプと情操教育

タープ設営の際に「ペグが刺さらん!」と大騒ぎ.
「力が足りへんのとちゃうか?」と,Kazchariもハンマーで叩いてみるが...確かに硬い.

表面は芝生だが,その下にが砂利をガチガチに固めて造成してあるようだ.
後でわかるが,この土壌のおかげで水はけは良さそう.

ペグのささりは中途半端だが,まっ,風もなさそうだし大丈夫でしょう.

同僚のワンポールテント+巨大タープの下に,くつろぎチャアを持ち込んで一息つく.

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子供らは早速,下方にあるという川に遊びに行く,早速びしょ濡れ.
その後はテント内にこもってTVゲーム...って! 令和のガキは全く...

そうこうしているうちに17時になった.
「ゆったり館」に風呂入りに行く.
大人¥500とこれまた安い.

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さて,大人のお楽しみタイムである.
サウナイキタイにも掲載されているここのサウナ.
98℃というなかなかの高温設定.
サウナ室はやや狭めながらも,18時を越えると人が減って快適.

外気浴も可能だが,ととのいイスどころか,例の白いビーチチャアさえない.
仕方なく庭との仕切りとなっている岩壁に座る.
座面はゴツゴツしているが,こんな時,サウナマットはクッション代わりになって便利だ.

露天風呂の入口には物騒な張り紙があった.

「岩壁を越えて庭に下りないで下さい.いかなる事情があろうと,庭に下りた時点で「覗き」とみなし,警察に通報します」

ヤベー.

よくよく見ると,浴室や脱衣室に「◯◯するな」と書かれた張り紙があちこちにある.
つまり,そういった不潔行為や不正行為をした客がいて,他の客が注意して...が繰り返されてるということだろう.

対策としてわからんでもないが,こう張り紙だらけだと,品位っつーか,情緒っつーか,興ざめ感もある.
以前行ったとある温泉施設なんて,露天風呂の柵に「立ちションするな」と書いてあったし.

つーことで2時間ほどサウナと入浴を楽しみ,上がる.
子供らはとっくに上がって,テント内でゲーム...たく.

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明るいうちに夕食の準備.
つっても,Kazchari家も同僚もキャンプだからと「焚き火」にはこだわらない主義.はっきり言って面倒.

カセットコンロを駆使して作るのはパック白飯肉野菜炒め
もうこんなんでええな.

外では何食っても美味い.

ついでにKazchariもキャンプ時のみビール.
ちょっと贅沢に「ヱビス」
これも美味い.

Blutoothスピーカーからはボブ・マーリー.
おそらく世界中で一番聴かれているはず(経験比).

キャンプの夜は早い.
21時には寝袋にin.

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あの『弱虫ペダル』の渡辺先生が...

2023/6/22 Thu

御堂筋と絵心の区別がつかない

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少し前の話だが,弱虫ペダルの最新刊,第84巻を購入(ダウンロード)した.

ようやく話が進んだ感.

坂道の後継者はともかく,というキャラクターは実に魅力的だ.
彼のおかげで,マンネリ化したIHの展開がようやく活性化するかも,と期待.

ところで,3年目のインターハイ,総北のメンバーはどうなる?

順当だと主役3人+鏑木+1年生2人かな.段竹脱落の伏線張ってるし.
鏑木もなんらかの事情でIHに出場できず,六代と元バスケ部二人が...って面白い?
杉本はさすがに難しいか.

そやけど,やっぱり鳴子は総北に残るねんなぁ.
京都伏見に転校して,総北のライバルになるという熱い展開に期待してたけど.

どうしても,IHの最後は3人手をつないでのゴールにしたいのだろうか?
だとしたら少々興ざめではある.

キャラが動き出すと作者の手には負えない,つまり作者自身にも展開が読めない,とはよく聞く話.

とまぁ,中身はともかく,今巻の目玉は巻末のおまけマンガだった.

ここは作者の渡辺航先生の近況報告ページなのだが,今回は新車購入レポートだった.

なんと渡辺先生,Kazchariと同世代のEMONDAを購入したとのこと.
機械式ディスクと変速機という,通好みのこだわりの違いはあるけど.

で,そのインプレが興味深い.

1) 集団内で速い

2) 登りのタイムはあまり変わらない

3) か...かたい

4) 単独でも速い

5) デザインがイマドキでカッコイイ

6) ディスクブレーキはよく止まる

基本”ぼっち”のKazchariも「1)」を除いて完全に同意.

そうそう,EMONDAだからと言って,坂道のタイムが(何もせず)伸びるわけはない.
むしろ,慣れているDOMANEの軽量化verの方が速いかも...
再来週のヒルクラ大会,どっちで出る?

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023』にエントリー!~坂バカ宣言

やはりEMONDAっつーかハイエンドモデルのフレームは固いのねん.

デザインは文句なし.
けど旧型のような軽量というイメージはなくなったな(実際重量増).

そのの最大の要因であるディスクブレーキは,これからの必需品.
先日の「きのこの山300」におけるオロフレの下りで痛感.リムは止まらん.

BRM610きのこの山300km(その2)

いずれにせよ,チャリを乗り込んでるガチ勢の渡辺先生と同意見はうれしいね.

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たらればのジロとリカバリーライド

2023/5/28 Sun

いろいろ反省

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曇り.温度:21 ℃,湿度:50%,体感温度:21 ℃,風速:15.1 km/時,風向:SSW

今年の『ジロ』が終わった.

2週目までの,何か盛り上がらなかった『ジロ』が,3週目に入ってようやく本気出したっつー感じ.

イマイチ盛り上がらない今年の『ジロ』

逆転のジロと『水魔』の話

特に第20ステージの狂気の激坂TTはスぺクタブル.

Gを破り,3年前のツール大敗北の雪辱の果たしたのはログリッチ.
誰もが声にならない声を上げたチェーン落ちからの激走.
すごかった.
シングルでも落ちるねんなぁ.
正に「逆転のジロ」の面目躍如.

感動的だったのが,総合下位グループのゴールシーン.
観客を煽る煽る.ウィリー!
この地獄のようなレースを乗り切ったという安堵感と満足感にあふれる表情が清々しい.
近年,こんなゴールは見たことなかった.

そして第21ステージ,ローマでの最終スプリントにて,まさかのカベンディッシュが優勝!

ゴール後のインタビューで知ったが,元チームメイト(SKY時代&同国人)のGがリードアウトする約束(?)をし,それが見事に結実した.
いやいや,なかなかないで,こんな展開.

アッカーマンの落車シーンは痛々しい.
ついこないだ経験したとこやし.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

ようするに(伝説の2018年ほどではないけど)面白く,興奮した第三週でした.

それでも...「たられば」を想像せずにいられない.

もし,天気が良かったら...
もし,レムコが陽性にならなければ...
もし,ガンナとゲイガンハートがリタイヤしなければ...
もし,チマコッピの第13ステージが短縮されなかったら...
もし,GがTTでヘルメットを交換していなかったら...(これは変わらんか)

一番の問題は山岳バトルがあまり見られなかったこと.
仕方ないとは言え,ちょっと,もったいない大会という印象やね.
さぁ,一ヶ月休んで次は『ツール』だ!

それはさておき,日曜日のライド.

昨今めずらしく天気予報が良い方に外れ,朝から快晴.
これは出かけねば.

あくまで主観だが,数ある天気サイトのうち「tenki.jp」が全然あたらんと思っているのはKazchariだけ? このサイト,いつも悲観的な天気予報ばかりする.

さて,グラベルを走り回ってドロだらけのTopstoneはお留守番.
本日はEMONDAで出撃.

Garmin先生の電源を入れると「今日は休息日」と表示.
仕方がない.
山はやめて平坦路にするか.

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熊が出たとか出ないとかで,近郊のサイクリングロードが一部閉鎖となっている.神居古潭方面は...大丈夫そう?

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出ました! クマ目撃看板! うん?令和3年? 古っ!
この先,草木でやや路面が滑りやすい.そっちの方が要注意.

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神居古潭着.
天気も良いし,結構な観光客.
チャリの押し歩きとは言え,橋を渡って旧駅舎前まで行くのははばかられる.

では,このままUターンして帰宅?
それはもったいない.

せっかくなので,深川市内まで移動.
「旭川200ブルベ」のルートで帰ることにする.

ファットなBRM911旭川200km(その3)

Garmin先生曰く「休養せよ日」なのであまり登らないルートを選択したつもり.
ゆえに,ここまで獲得標高は200mもないはず.

このまま平地で帰れるはずと思い込み,全く補給せずに,店も自販機もまったくない湯内方面へ向かってしまった.

これが見事に失敗.

思いのほかカロリーを使ってしまい,旭川手前のトンネルに入る寸前でハンガーノック.
ジェル補給で救命.
あるあるやね。

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市内に入ってからは,サイクリングロードを通って家を目指す.

前方から来た高校生のチャリを避けようと,進路を変えると,またしても土塊を踏んで車体がふらつく.
ヤバイ.ト,トラウマが...

その後,なんとか無事に帰宅.

昨日,衝撃のデビューを飾ったTopstone.

TOPSTONEなシェイクダウン!ライド

すっかりその実力にほれこんでしまったが,我が主役機であるEMONDAもやっぱりいい.
軽さと加速力は圧倒的.
うちの新入り,2台ともお気に入り.
古参のDOMANEファットも加えて,これぞハーレム,一夫多妻.

夜は息子のリクエストで久々に「山岡家」へ.

支払いが現金のみでなく,電子決済が導入されていた.
これは助かる.進化したな.

一方,JAF会員サービスの煮玉子が中止になっていた.
そう,なぜか北海道はここ最近タマゴ不足.
セイコマに朝から並びを入れる人もいる.

夜はジロ最終日の中継を視る.

JSPORTS実況のNさん,ちょっとミスがひど...いや面白かった.
ローマ市内周回レースなのに「今,先頭が味の素スタジアム前を通過しましたぁ!」は言い間違いにもほどがある.
夜遅かったし,疲れている?
ああ,元々サッカー中継が本業か.ひっぱられたな.納得.

逆転のジロと『水魔』の話

2023/5/26 Fri

反省

今年の『ジロ』は盛り上がりに欠けるという記事を書いたばかり.

イマイチ盛り上がらない今年の『ジロ』

その舌の根も乾かぬうちにだが,その夜に中継された第18ステージはなかなか見ごたえがあった.

グランツール後半の山岳ステージにありがちな,先頭と集団(総合)で2つの戦いが勃発.

まずは先頭,つまりステージ争い.

ああ,ピノ...惜しかった.
思えばKazchariがロードレースを観るようになった2013年ではまだ新人.
全フランス国民の期待を一身に背負い,多大なプレッシャーの中で走り続けたその姿は,どこか痛々しい.
同じくフランス人のバルデも似たような境遇かも.

思い出すだけでも,下りでペダルが地面に接地して落車,蜂にさされる,第一ステージからゴール手前3km寸前での落車,膝をハンドルにぶつけてリタイヤ...
つい先日も怒りにとらわれて駆け引きを放棄,最後に伏兵に抜かれてしまう...あれ,今回も同じ?

ついでに,プライベートではヤギを飼っていることを散々フィーチャーされる心優しき漢.

栗村さんイチオシの,そんな人間味あふれるピノも,今シーズンでの引退を発表しているらしい(フランス選手権で勝てば撤回?).
そんな苦労人のピノに,ぜひとも,このステージで勝ってほしかった.

つーことで,ゴールシーンではタブレットの前で久々に叫んでしまった.
なんとか山岳賞は取れそうだし,今夜の第19ステージも動くか?

最後まで争ったザナも,プロチームからワールドチームに移籍し,イタリアチャンピオンジャージを着ている猛者.
しかも勝てばグランツール(しかもジロ)初優勝.
そら気合入るわな.

総合争いでは,第16ステージで活躍したアルメイダが不安の残る失速.
数年前のクイックステップ時代だったか,これ以上ない苦痛を浮かべた表情のまま,ペース走で山を淡々と登る姿が印象的.
その頃に比べると随分顔つきが変わった.
ヒゲ生やしてるし.
それでもまだヤングライダー.

調子いいのか悪いのか,謎に満ちた漢,ログリッチがやっと前に出た.
何か,かつてのキンタナの様なキャラづけになっている.

そして安定のG
マリア・ローザインタビューで「誕生日おめでとう」と言われた後,インタビュアーに「あなたも誕生日でしょ,おめでとう」と返したので吹いた.
真面目な顔でギャグを言う,それがG

ガンナゲイガンハートもいない中でこのポジション.
もし優勝すれば,ジロの歴代最長年齢になるらしい.

こういうのええね.
いわゆる中年の星.
マリアローザの表彰台で,同じく壇上に上がっていたニバリと握手(&写真撮影)シーンも泣ける.

つーことで,Kazchariは残りのステージもGを応援します.bet.

そやけど,やはり10年観続けていると,選手の入れ替わりに時代の流れを感じるね.
選手も変わり,チームも変わり,機材も変わり,戦術も変わる.
実に面白い.
単純に見えて多重的な見方ができる,それがサイクルロードレース.

なんで日本ではあまり人気がないんやろ?

ああ,一緒に住んでいる(ラグビーヲタの)ヨメさんもチャリレースに全然興味ないしな,そういうもんか.

最後におまけ.

諸般の事情でしばらく視聴できなかった『水星の魔女』第18話をようやく観た.

スレッタがひたすら可哀想.

とは言え...グエルやミオリネも,スレッタを解放するためにあのような仕打ちをしたわけで,今回に至っては“ボスキャラ”プロスペラさえも,やさしい(?)言葉をかけていた.
ただ,それがわかっているのは視聴者のみ.メタな構成だ.
ただ1人,“またしても何も知らないスレッタさん”なのである.

あれ? この状況ってどこかで見たような...って,『エヴァQ』のシンジくんと同じやん!
ってことは,ラストはハッピーエンドになりそうな気がしてきた.

今のところ,唯一の救いは地球寮のみなさん.
懺悔室(?)の仕掛けには笑った.

この脚本家には『ルルーシュ』という,何とも言い難い終わらせ方をした前科があるし,まだ油断できんけどな.

さぁ,今から『ジロ』第19ステージ観るか!

イマイチ盛り上がらない今年の『ジロ』

2023/5/25 Thu

個人の感想です

Kazchariは,2013年からサイクルロードレースを観戦している.

と言っても年中ではなく,5月と7月のみJSPORTSのサイクルパックに加入.
ようは『ジロ・デ・イタリア』『ツール・ド・フランス』のみを通して観ている.
あれ?『ブエルタ・ア・エスパーニャ』は? ⇒ 8,9の2ヶ月にまたがってしまうのでパス.

さて,今年の『ジロ』もいよいよ3週目に突入.
5/23,火曜日の第16ステージは,休息日明け203kmで獲得標高5200mという,完全に“あ◯おか”なコースレイアウトだった.

JSPORTSのオンデマンドも17時40分開始のフル放送.
夕食の時間も家族の白い目に耐えつつ,片耳イヤホンで視聴した.

結果からすると,ラスト4kmからのアルメイダのアタックとGの追走,遅れるログリッチェなど,総合勢初ガチンコの,そこそこ見どころがあるレースだったが,うーん,あまりエキサイトできへんかったなぁ.

つーか,1週目の最後にレムコという絶対強者が,まさかの新コロ感染でレースを去って以降,他の有力選手のリヤイヤも相次ぎ,現状わずか120名あまりと,実に寂しいプロトンとなっている.

”実はまだ終わってなかった”新コロ禍に加え,今年の『ジロ』は呪われているのか,というぐらい天気が悪い.結果,落車も相次いでいる.

大混乱の2023ジロ・デ・イタリア第5ステージ~痛いって

戦前には「雪の回廊を走るステージがあるのでは?」という,いい意味で画的に映える映像に期待したが,何のことはない,その第13ステージは,2回のコース短縮のあげく,距離も半分に短縮されてしまった.
距離が短くなる=つまらない,というわけではいが,期待された総合争いが全く起きなかったので,完全に肩透かし.優勝のための戦略的には正しいのだろうけど,視聴者としては...

もちろん,選手の健康や安全をないがしろにはできない.それはわかる.

しかし,今回のジロのイマイチさは,新コロと悪天候だけでなく,元々の参加メンバーにスターが不在だったことも要因だろう.

早い話,ポガチャルファン・アールト(もしくはマチュー)並の超人がいないと面白くない.
この3人,人間離れした強さの上に,何よりもレース,競い合いそのものを楽しんでいる感が強い.
時にはチーム戦略より,自分の欲を優先させている(ように見える).
今年のジロでは,ピノが少しその情熱的な性格の片鱗を見せたが,他は...優等生が多い気がする.

そして,昨年の『ツール』第11ステージのように,時を操る最強のスタンド使いのポガチャルを,ユンボが見事なチーム戦略で撃破したあの戦いは実に面白かった.

『ツール・ド・フランス2022 ステージ11』の感想~まるで...

https://www.youtube.com/watch?v=ssW6Vsq0pY8&t=233s

2週目終了後のインタビューで,Gが2018年のフルーム独走の件を聞かれて「あれはエンタメだ」と切り捨てていたのが気になる.

https://www.youtube.com/watch?v=fAEHFozxYwE

もちろん,英語なので,その意図を正確に汲み取ることはできないが,視聴者としては戦略優先,勝利優先でレースがつまらなくなるより,意地と意地のぶつかり合いが観たい.

一方で,近年のグランツールは退屈なステージがなくなった,と言われる.

移動日的な平坦ステージでも,どこかのチームが何かを仕掛けて(追い風分断とか),大波乱になることが増えてきた.
今回の『ジロ』は,かつての悪しき伝統,「今日はお休みにしとこ」の集団心理が,少し復活したような印象を受ける.
それだけ過酷なのだ,ということはわかっているけど.

...と,ここまで書いてて何だが,昨夜の第17ステージは割りと面白かった.

新城選手,集団を引きまくって,かなりの時間画面を専有.スゴいわ.
天気も良かったし,イタリアの風景が美しい.

うん? ここまで目玉ステージはないものの,なんだかんだで毎晩ちゃんと観てるKazchariであった.

さて,いよいよ今夜からは山岳3連戦.
情熱的な勝負で魅せてほしい.

噂されている,山岳TTのキャンセル事案は大丈夫なのか?

ジロ第20ステージがピンチ?UCIが懸念「このままならキャンセルもありうる」