長距離サイクリングへのいざない~ブルベの紹介

2023/8/3 Thu

一応仕事

職場が発行しているメルマガへの執筆依頼があった.
各社員が夢中になっているモノや趣味について紹介するという企画である.

となると,Kazchariが書くべきネタは当然チャリ.
特にインパクトのある「ブルベ」に関して書くことにした.

全然知識や興味のない人にブルベの変...いや楽しさを紹介する.
以下,その草案である.


【長距離サイクリングへのいざない~ブルベの紹介】

2022年8月撮影

Kazchariです.
今回は長年の趣味であるサイクリング,中でも超長距離競技である「ブルベ」について紹介したいと思います.

サイクリングに,みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか.
スポーツ自転車に乗って,快晴のもと,口笛吹きながら川沿いや高原をのんびりと漕ぎ,おしゃれなカフェでランチタイム...でしょうか.

ブルベはこれと真逆です.

ブルベはフランス語で“認定”という意味です.
これは「特定の日に,あらかじめ決められたコースを制限時間内に完走した」と“認定”されることからきています.基本的に雨でも強風でも開催されます.
順位はつけません.時間内に完走さえできれば,誰もが“認定”されます.

これだけだと,ゆるいイベントのように思われるかもしれませんが,そう甘くありません.
まずブルベの最短距離は200kmです.制限時間は13時間半.
時速に換算すると15km/hになりますが,これには信号待ちや休憩時間も含まれます.
参考までに,以前参加した200kmブルベはこんなコースでした.

https://randonneurssapporo.net/2022brm911asahikawa200/より

PCとはチェックポイント.
そこでコンビニのレシートを入手したり,クイズに答える必要があります.
これらがルート通りに走ったという証拠になるわけです.

普通の人が自転車で200km走ることは通常ありえません.
しかもサポートも回収もありません.途中でパンクしようが,疲れて走れなくなっても自力でなんとかしなければなりません.

先程述べた通り,ブルベは最短距離が200kmです.
その上に300km,400km,600km,1000kmのブルベが用意されています(それ以上の距離も).

400km以上になると夜間走行が必須となります.
Kazchariが最近参加した400kmブルベはこんなルートでした.

http://sappwind.sakura.ne.jp/23c/pg170.htmlより

帯広を起点に北は三国峠,南は大樹町までを8の字で走って400km.
もはや,自転車どころかクルマでも躊躇する距離です.

では,ブルベには屈強な体力を持つ超人しか参加できないのでしょうか.
そんなことはありません.
レースではないので各自のペースで走りきれば良いのです.
つまり,絶対的な体力よりも,ペース配分やトラブル時の対応力があるかどうかの方が重要です.
実際70歳を越えても600kmブルベを涼しい顔で完走される方も多数おられます.

サイクリングは「カラダに優しく健康に良い生涯スポーツ」と言われています.
そこに自己マネジメント能力が加わる超長距離イベント「ブルベ」.
全国,全世界で開催されています.みなさんもいかがでしょうか.
ゴール時は半端ない達成感が得られるでしょう.

ちなみに,Kazchariの最長ブルベは1300km.

http://sappwind.sakura.ne.jp/pg251.htmlより

4泊5日,105時間の旅でした.楽しかったです.


うむ.
薦めているのか単に自慢しているのか,よくわからん文章になったぞ.

あっ,ブルベ民を見分ける方法を書くのを忘れてた.

それは反射素材の蛍光ベスト.
参加者は着用を義務付けされている.

[TRIWONDER] ランニングバッグ ランニング リュック マラソン ハイドレーションバッグ

夜間ならともかく,日中からこれを付け,1人ないしは集団で走っているチャリダーは99%ブルベ民.
そして「どこから来たの」「どこへ行くの」と尋ねると,とんでもなく離れている土地の名を出すなら,それはブルベ中の人です.

ブルベのすべて 単行本(ソフトカバー)

BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその4

2023/7/22 Sat

帰還.

iPhone11 Pro

晴れ時々曇り.温度:16℃,湿度:89%,体感温度:16℃,風速:2.4km/時,風向:NNW

前回はこちら ⇒ BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその3

PC2セブンイレブン大樹西本通店にて.
時刻は18:48.残り約70km.
そろそろ日没である.

スタート時同様,ライトを点灯.

メインライトは「BONTRAGER Ion800」
長年使っているが,バッテリー全然へたらんな.
良い製品だ.

サブライトは「LEZYNE 1100i」
下の1つ前のモデル?

レザイン (LEZYNE) Y13 LITE DRIVE ライトドライブ Max 1000ルーメン 2LED

サブと言っても,こちらの方が光量あり.
おまけに横並びの2LEDで広角照射可能.

ヘルメットライトは「CATEYE HL-EL145」

キャットアイ(CAT EYE) 自転車用LEDライト ヘッドライト URBAN アーバン 前照灯 JIS規格 800カンデラ HL-EL145

単3電池2本で少々重いが,持続時間が長い.

以上の3本が夜間走行時のレギュラーメンバーである.

リアは「CATEYE OMNI5」を点灯モードへ.

キャットアイ(CAT EYE) セーフティライト [TL-LD155-R] OMNI5 リア用

機能的には問題ないのだが,走行中に振動で蓋が外れるケースが多い...らしいので電池を入れたらテープで仮止めしている.

ヘルメットのリアライトは点滅モードの「Bikeguy」

Bikeguy トライスター充電式 LEDリアライト

「さぁ,行くか」とチャリにまたがる.
ペダルをはめて一漕ぎ...くっ...やはり右膝が痛い.

だが,耐えられないほどではない.
DNFはないな.
なんとかゴールまでは保ちそうな気がする.
そう,全てはトレーニングなのだ.

ここからは中札内へ向けて北上する.
すっかり馴染みのあるルート.
路肩も比較的広く,それほど荒れていなかったはず.

陽が落ちて交通量もぐっと減った.

単純計算で残り3時間ほどあればゴールできるはず.
ライトのバッテリー容量も気にする必要はない.
贅沢にフロントライトを2本とも点ける.
こ,これは,さすがに明るい.

とは言え,夜道を安全に走れているのは運でしかない.

ホンマ,あの時,なんてこたない田舎道で,なんでコケたのか今でも不思議.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

KazchariのDOMANEは,バーエンドに小型のバックミラーを装着している.

ビーム (The Beam) ドロップバー用サイドミラー 国際特許 CORKY [コーキー] バーエンドミラー

言うまでもなく,後方確認に非常に役立っているのだが,その真価は昼より夜にある.
後方から迫るクルマのヘッドライトに気づきやすいのだ.
ゆえに,無理に荒れた路肩を走らなくても,本線を走りやすくなる.
これは非常にありがたい.

忠類の道の駅付近で左折.
このブルベでおそらく最後のアップダウンエリアを走る.
ここは高速道路と並走している.

日が落ちて気温が低下,それに追い風基調も相まって快走が続く.
国道に戻ると,あっという間に中札内の市内へ.
昨年だと,右折してまたまた田舎道へ入ったように思うが,今回は直進.
そう,ひたすら直進.
迷うことのないコース設定に変更されていた.

街灯が全くない道へ曲がる.
道を照らすのはKazchariのライトのみ.
振り向くと,白装束の100KmBBAが出現しそうな田舎道...この緊張感と恐怖感,最高だ(変態だ).

iPhone11 Pro

帯広に向かっているはずなのに,交通量が非常に少ない道をひたすら進むと,やがて通過チェックF清川交差点(373.km地点)に到着.

iPhone11 Pro

これまた凝ったクイズ.
意外に気づきにくい場所にある.
さぁ,残り30kmだ.

しばらく走ると帯広市内に入る.
札幌発のブルベのように信号峠が気になるところだが...全然マシだった.

さて,ここからゴール時間の計算に入る.
風呂に行けるか行けないかの瀬戸際.

昨日入った「やよい乃湯」は22時半が最終受付.
このペースだとゴールには21時半着.
受付して,チャリを積んで施設に向かうと...間に合うかどうかギリギリ.

とかなんとか考えながら走っていると,正にその「やよい乃湯」の横を通過した.
さすがに”今”入るわけにはいかん.

で,なんだかんだで道の駅「おとふけ」着.つまりゴールである.

受付に向かう前に,ライトアップされた「OTOFUKE」オブジェの前で記念撮影.いつライトが消えるかわからん.

iPhone11 Pro

写真を撮っていると,後続のランドヌール1名がゴール.
おお,ギリギリ追いつかれててんな.

で,受付へ向かう.
安堵感が半端ない.

iPhone11 Pro

記録としては「18時間56分」.
まぁ,獲得標高とこの膝の痛みを鑑みるに,なかなか良いタイムっつーか,ほぼ予測通りの時間.

そして最大の目的は...

iPhone11 Pro

この記念メダル!

お金を出しても手に入りません.
完走しないと手に入りません.
今日のこの400ブルベじゃないと手に入りません.

DNFしなくて良かった...

iPhone11 Pro

さて,時間的に「やよい乃湯」は諦めたKazchariだが,風呂の話題になって「ホーノマイなら開いてますよ.23時まで受け付けのはずです」との情報が!
なんたるグッドニュース!
今からでも十分間に合う.
慌ててクルマに戻り,DOMANEを適当に積み込む.

iPhone11 Pro

2.5km先の「ホーノマイ」こと「鳳乃舞」には22時45分頃着.
市内共通料金なのか,ここも¥480!
それに,いわゆるフィンランド式サウナあり.
ホンマ,この地域は入浴施設のレベルが高い.

膝の痛みをゆっくり癒す...って暖めたらアカンやん!(サウナ優先)

iPhone11 Pro

残念ながら23時半で閉館.
最後の客になったKazchariも,♪蛍の光ととともに追い出される.

道の駅「おとふけ」に戻り,前日にも停めたバスターミナル側の駐車場へ.

一旦,DOMANEを降ろして寝床を整える.
もうすぐ0時.
Kazchariの長い長い一日が終わろうとしている.

さすがに...今夜は...よく眠れそ...zzz

iPhone11 Pro 400の夢

BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその3

2023/7/22 Sat

山は終わりですよね?

iPhone11 Pro

晴れ時々曇り.温度:16℃,湿度:89%,体感温度:16℃,風速:2.4km/時,風向:NNW

前回はこちら ⇒ BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその2

さて,本ブルベも残り半分200km.
断面図上は一部気になるデコボコがあるが,基本超ド平坦コースである.
腸脛靭帯炎再発により,右膝に痛みを抱えるKazchariとしてはありがたい.

後半も前半と同様,昨年とは周り方が逆となる.
ただしコースは少し変更されている.

道の駅「おとふけ」を出てしばらくすると,温泉ホテル鳳乃舞が見えてきた.

あー,ここのことか.
昨年のゴール時刻は深夜1時過ぎだった.
さすがにこの時間に開いている温泉施設はない.
その時,スタッフさんから「ホーノマイなら朝6時からやってますよ」と教えてもらった.

「ホーノマイ?」(字面が全く思いつかず)

結局その日は開くまで待たず,徹夜のまま帰路についた(途中で仮眠).

ふむふむ.夜は何時まで開いているのだろう?
残りのペース次第では閉館まで間に合う?

と,まぁゴール後のお楽しみに期待しつつペダルを回す.

十勝川温泉を通過.
これまでのブルベでも何度か通った.
高級っぽい旅館が多い印象.
ついつい「インバウンド向け?」と思ってしまう.

最近こんな記事を読んだ.

日本人が世界で「絶滅危惧種」になっていた…ヨーロッパ旅行して気がついた!「安いニッポン」がたどる「悲しき現実」

そやな.
日本(経済)の凋落を見るようで寂しい話やけど,Kazchari自身も新コロ前はあれだけあった海外旅行熱がすっかり冷めてしまっている.
あまりに費用がかかりすぎるのだ.

結局は収入(娯楽費)をどう分配するのかの問題やけどな.
今は”チャリに乗るのが何より楽しい.

池田町と言えばワイン.
ぶどう畑の隣を通る.

iPhone11 Pro

昨年の「トカプチ400」では深夜走行のこの道.
全く記憶に残ってない.
やがて通過チェックD「ローソン池田利別店」(226.6km地点)到着.

iPhone11 Pro

昨年は確か23時頃着.
空腹と寒さでたまらずカレーヌードルを食べた記憶がある.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その4)

一方,本日は...暑い!(当たり前)
ちょうど太陽がほぼ真上.
日陰が全くない.

通過チェックだが,レシート確認式なので買い物要.
「水」「オレンジシュース」そして「ガリガリ君」をGet!

食べ終わる頃,突然Pikaさんが現れた.

「絶対,日陰の方がいいですよ~」

なんと,ローソンの裏側は陰になっていたらしい.
うむ.気づかなかった.

Kazchariは昨年も出走しているので,この先のコース情報に関して,少し言葉を交わす.

Pikaさん先行.
しばらくしてKazchariも出発.
記憶が確かならば,この後は陽を遮るものが何もない河川敷を淡々と走るはず.
ゆえに水分補給を十分に.

そして要注意なのが,この...

iPhone11 Pro

バンプ!
かろうじて中心だけ抜いてあるのだが,昨年は暗闇の中,いきなりこんな障害物が出てきたのでびびった!
(実際に別の日のブルベで転倒者がいた)

BRM1017北海道200km十勝(旧530・926)~その2

20km近い,ひたすら長~い河川敷をゾンビ走法.
困ったことに向かい風.全然ペースが上がらん.

苦行が終わり,国道との合流地点でPikaさんが休憩中.

この後しばらくは,交通量がやたらに多く,道の状況も決して良くない.
トレインを組むどころではなく,Pikaさんとしばらく追い抜かれたり,追いついたりを繰り返しつつ距離を稼ぐ.

にしても,この区間の路肩は,その半分が眠気覚ましのバンプ加工がされていて,走りにくいことこの上なし!
チャリのことも考えてほしい...って,もしかしてここは正式な「トカプチ」ルートからは外れている?

で,なんだかんだで,本ブルベ後半の目玉「昆布刈石道」への分岐点に到達!

iPhone11 Pro

Kazchariにとっても思い出深い.
「オホーツク1300」時には向こうから走ってきたのだ.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その4:釧路~浦河)

で,ここを右折すると...

iPhone11 Pro

通過チェックE「昆布刈石分岐」(269.6km地点).

少々凝ったクイズっつーか,現地に行かないと絶対にわからんな.

さて,ここからは風光明媚な昆布刈石海岸を走っていく.
まだまだ明るいし,海がキレイだ.
止まるのがもったいなくて,踏み込んでしまった(膝の痛みは?)

さて,さっきの通過チェックからナウマン国道を通り,大樹町に入るまではコンビニ不毛地帯.
これは先の「オホーツク1300」でも痛感していた.
しかあし,補給可能っつーか自販機だけはかろうじて存在する.

その一つがここ,出口商店だぁ!(どこ?)

iPhone11 Pro

張り紙によると店そのものは2年前に廃業.
自販機だけが機能している.
なんとcoke-onが使える.
「ファンタプレミアレモン」を購入.
うーん,昨年飲みたおした「プレミアオレンジ」が恋しい.

それはともかく休憩後再スタート.

アップダウンを繰り返すナウマン国道を(できるだけ)爆走.

そうなのだ.

この道はクマ出没多発地帯.
つい先日も目撃情報があり,キャンプ場が一時閉鎖された.

出走前のブリーフィングでも注意喚起,および熊鈴のレンタルも提案された.

てなわけでできるだけ日没前に通り抜けたかったこの道.
無事「晩成温泉」(の入り口)着.
ここまで来たら人が住む街はもうすぐ(のハズ).

iPhone11 Pro

相変わらずの向かい風の中,大樹町へ.

PC2「セブンイレブン大樹西本通店」(332.4km)に着いた.

ペダルからピンディングを外し,地面に足をつくと...ぐわぉぉぉ~! 右膝に激痛ゥ!
ヤバイヤバイ.残り70kmかぁ...なんとか耐えれるだろうか?

とりあえず腹も減ったので夕食.

iPhone11 Pro

食料を抱えて店の外に出ると,AJHのFさんが立っていた.
クルマでコースを逆走しつつ,参加者を応援中だそうな.

去り際に「もうちょっとですよ.がんばって~」と言われたが,70kmが”もうちょっと”感覚なのがブルベっぽい.

さてと.
膝の痛みは波紋でやわらげつつ,”もうちょっと”回してみますか.

iPhone11 Pro

※ その4へ続く.

https://ridewithgps.com/routes/41437800より

BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその2

2023/7/22 Sat

暑さとの戦い.

iPhone11 Pro

晴れ時々曇り.温度:16℃,湿度:89%,体感温度:16℃,風速:2.4km/時,風向:NNW

前回はこちら ⇒ BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその1

三国峠からはこれまで何度も下った経験がある.
不思議なことに,リアルよりも想像で下る方がずっと怖い.

想像の中では,路面の穴ぼこにタイヤを取られたり,イマジナリーな鹿や熊が道路脇から飛び出してくるのだ.

つい先日もTVのスタッフが番組撮影中に熊に遭遇している.

つーことで,下りが超ニガテなKazchariはここでもおっかなびっくり.
まぁ,例の事故がまだまだ尾を引いているのは間違いない.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

対向車線では,これから峠を目指してヒルクライム中のランドヌールの姿がチラホラ.
手をあげて互いに挨拶をかわす.
ブルベの往復ルートは,これが楽しい.

さて,糠平温泉街着
今年は馴染みがあるなぁ,ここ.

ファットな糠平湖上ライド(天国篇)

もちろん自販機の位置も把握済み.

iPhone11 Pro

補給食の常連,セイコマの「ミニ・ジャムパン」「リアルゴールド」で補給.
ダウンヒルで涼んだはずなのだが,むっちゃ暑い.
冷たい飲み物が本当にありがたい.

後続のランドヌールが一台追い抜いて行った.
さぁ,そろそろ出発しますか.

ちょうど2週間前に,モンキー125で走ったばかり.

モンキー125,ふたたびブルベを走る!?

そうか,あの距離(残り300kmほど)を,今度はチャリで走るのか.
ホンマにブルベは変〇イベント.

「旭川400」ではないので,芽室方面へは左折せず,上士幌を目指して直進.

この時点で走行時間は約5時間.
起床後7時間は走っていることになる.
体内時計的には怪しいが,日常であれば昼食の時間である.

iPhone11 Pro

上士幌町到着.

右側にいつぞやのブルベにて,PCとして使われていたセブンイレブンが見える.
ちょうど,参加者のチャリも休憩中だった.

このセブン,新コロ以降はゴミ箱を撤去.
かつ,引き取りもしてくれないコンビニとして有名.

確かに三国峠越えの最後のコンビニで,観光客の利用も多いと思われる.
ゆえにゴミの引取りをしたくないという気持ちもわかるが...せめて購入者のゴミは引き取ってほしいものだ(そういう店もある)

国道を離れて見慣れぬコースへ.

凸凹だったアスファルトがやや平らに.
やや追い風だったこともあり,下ハン持ってポジション変更ケツ圧を逃がす.
肝心の右膝の鈍痛は続く.うーむ.

やがて,通過チェックC,中士幌神社着(179.5km地点)

iPhone11 Pro

ここのクイズもわかりやすい.
さぁ,ここまできたら前半の山岳パートはほぼ終了.

空腹も限界に近づいてきた頃,音更の市街地に到着.
何か見覚えがあるなぁ,と思っていたら,昨日も使ったセイコマじゃぁあーりませんか!

iPhone11 Pro

ホットシェフありの店なので「親子丼」を購入.
あまりの日差しに日陰に移動.
少々行儀が悪いが座り込んで食べる.美味し.

iPhone11 Pro

ブルベ完走の秘訣は,長時間走行による身体各部の痛みを,できるだけ引き起こさないこと.
これが第一条件なのは言うまでもないが,次に大事なのは胃の調子だろう.
水分補給も必須だが,何より固形物が食えなくなったらヤバイ.

20分ほどの休憩後,再スタート.

中間地点の道の駅「おとふけ」は入り方が少々ややこしいが,無事に帰ってきた.

ここはPC1の有人チェックポイント(199.7km地点)でもある.

スタッフさんと話しながら,残りのコース状況を再確認.
400ブルベの制限時間は27時間.
早朝から深夜までの対応,ご苦労様です.
もう残り200kmしか走れませんが,がんばります.

この「トカプチ400」の何が良いって,途中で自分のクルマに戻れること.
つまり装備の変更ができるのだ.

Kazchariもハスラーに,この陽気では絶対に不要であろうレインウェアとレッグウォーマーをおいていく.
その代わりに補給食と水を補充.

汗だくのジャージも着替えようかと思ったが,この日差しでは無意味.
このままで行く.

iPhone11 Pro

念のため,スマホ(iPhone11 Pro)のバッテリーを確認すると...なんと残り40%!
なんてこった.パンナコッタ.

小型のモバイルバッテリーをつないで,充電しながら走ろう.

写真をわりと撮っているせいもあるけど,最近はバッテリーの減りが激しい.
そろそろ限界かなぁ...

一応「iPhone15」への買い替えを狙っているが,発売はまだ先の話.
これからもサイクルイベント目白押しやし,本体のバッテリー交換が現実味を帯びてきた.¥7,980か.

SmartClear イオンモール旭川西店

そして,後半戦に備えてドーピング...ではなくて禁断の薬「ロキソニン」に手を出す.
もちろん胃薬も添えて.

⇒ その3へ続く.

https://ridewithgps.com/routes/41437800より

BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)ーその1

2023/7/22 Sat

冴えるアタマ.

iPhone11 Pro

晴れ時々曇り.温度:16 ℃,湿度:89%,体感温度:16 ℃,風速:2.4 km/時,風向:NNW

前回はこちら ⇒ BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM400)-その0

20時に横になったものの,期待に違わず...寝つき悪し.
8cmのマットですらも自重によって,ちょうど臀部が沈み込む.

WAQ キャンプマット 車中泊マット 厚手 8cm コンパクト R値 6.5 特殊ウレタン 軽量 インフレーターマット (OLIVE(オリーブ))

それがやや気になってしまった.

そして...想像以上に蒸し暑かった.
寝る直前は割と涼しいかなぁ,と思っていたが...甘かったな.
自分の体温で車内を温めてしまうようだ.
扇風機を用意すべきだったか.

『くねくねファン&使い方無限大』 小型扇風機 充電式 5200mAh ミニ USB 携帯

まどろみの中,何度か目が覚める.
最終的にアラームをセットした午前1時にヴァイブレーションが起動.
飛び起きる.

ADESSO(アデッソ) 目覚まし時計 振動 デジタル ブルブルクラッシュ ダブルアラーム バックライト スヌーズ機能付き ホワイト MY-106

もちろん,外は真っ暗である.

iPhone11 Pro

寝起きの頭痛もなく,体調も悪くない.
実は昨日は朝からノドに違和感があった.
のど飴をなめて,回復を図ったのだが変化なし.

「やべぇ,もしやコ...いや,風邪?」

そんな心配を払拭してくれたのは,サウナだった.
やはり帯広のサウナはあなどれん(2回目).

本ブログでも,開設以来たびたび書いてきた頸部や肩のコリの件.
民間のマッサージやら電気器具,胸郭バンドなどの対処方法を紹介してきたが,結局は「サウナ」「筋トレ」に勝る治療法はない,と今は結論.
詳細は後日まとめる予定.

隣の「道の駅」に移動.
ブルベ参加者の指定駐車場に停める.

DOMANEのセッティング開始.
出発前に悩んだサドルのチョイスだが,結局はノーマルのSpecializedのパワーサドルのままで行くことにした.

革サドルはやはり重い.
今回は前半の山岳を考慮して軽量化優先で.

サドルバッグもオルトリープの小型.
少し悩んでモンベルの小型レインジャケットも入れとく.
いざという時の防寒具にもなるしな.

オルトリーブ サドルバッグ2 ブラックマット

ブルベも長年走っているので,装備が安定してきた.

時は深夜2時.
車中泊の方も多かろう.
朝食のパンをほおばりながら,できるだけ静かに作業する.

周囲にも徐々にランドヌールも集まってきた.

iPhone11 Pro

2時半少し前に受付開始.
今回はPCよりも通過チェックの方が多い.
クイズの答えはネット検索ではわからないものにするそうな.

iPhone11 Pro

ブリーフィング後,午前3時少し前に車検,そして400kmの旅のスタートである.
さすがに昨年のような新聞社の取材はない.そらそうだ.

愛用の「Garmin etrex」の電源を入れ,今日のコースを呼び出す...つもりだったのだが,データ名の設定がおかしかったのか,履歴からなかなか探しだせない.
いろいろ操作しているうちに,Kazchari以外のほとんどの人が出発してしまった.

あせる.

ここまで遅れるのは初かも.
「落ち着け」と最初から操作をやりなおす.
ようやく今日のブルベのコースが表示された.

さぁ,行きますか.

夜明けはまだ.
スタート直後からの夜間走行は新鮮.
ライトが路面を照らす.

道の駅を出て,しばらくは国道を進むことになる.
少し踏んで先行車に追いつき,単独走行を避ける.

300kmを越えるような長距離ライドの場合,重いギアを踏み続けると持病の腸脛靭帯炎が発症するかもしれん.
身体が温まるまで,軽めのギアで速度控えめに走る(逆にこれが失敗の元?).

田舎道に入る.
徐々にペース,つまり自分を”気持ちくしてくれる”速度まで上げる.

暗闇の中,いくつかの小集団を追い抜く.
道の駅「しかおい」を通過する頃,ライトをオフに.
少しガスってきたか.

iPhone11 Pro

トイレに行きたくなった.
ちょうど道の駅「うりまく」に差し掛かる.

「誰か人が立ってるなぁ」と軽く会釈.

あれ? 何か顔に見覚えが...

iPhone11 Pro

なんと,昨年のグラベル・ツアーでお世話になったTさんだった.

しかおい小麦グラベル+おまけライド(その1)

いやはや,すんごい偶然.
本当はこの400ブルベにも参加したかったが,所用で断念.
代わりに早朝から参加者に声援を送ることにしたそうな.

そのTさんに見送られて再スタート.
これから峠三昧なのだ.

まずは白樺峠へ.

やはり,ノーマルサドルは軽い.
この長ーい坂も(割と)楽に登れる.
後から思うに,負荷は少ないものの回し過ぎていたかもしれん...

iPhone11 Pro

ダウンヒルすると,そこは然別湖.
こちらから登るのは3年ぶり.

かってに旭川400ブルベ改330獲得標高ましましライド

そして,ここは通過チェックポイントA(53.2km地点)
クイズに答える.
マンホールの図案,みんな同じやんなぁ?

それにしても冷える.
さすが標高810m.

iPhone11 Pro
Phone11 Pro

さて,お次は幌鹿峠
こちらからの登攀はそれほど斜度がきつくなかったはず.

湖脇の細い周回道路で,見覚えのある赤いクロモリが...
最近ブルベでよくご一緒するPikaCyclingさんだった.

今年のPBPに参加されるとのこと.スゴ.
本日のブルベ,この後もPikaさんとは,要所要所でご一緒することになる.

iPhone11 Pro

朝焼けに照らされた「幌鹿峠」看板が新鮮.

さて,ここからはご褒美のダウンヒル.
相変わらずおっかなびっくりで遅いけどな.

糠平温泉まで下りると三国峠へ向かう国道につながる.
この時点で後続のランドヌール3人ほどに追いつかれる(T。T)

しばらく先行するが,なんとなく右膝外側に違和感が...
ま,まさかヤツが...ヤツが戻ってきたのか!
そう,腸脛靭帯炎がまさかの再発!?

こいつには昨年の「トカプチ」でも非常に苦しめられた.
痛みがピークに達した時,残り距離は150km.
いやぁ,絶望のデス・ライドやったな.
ただし,この時は走り出してしばらくすると痛みがマシになった.
それでなんとか乗り越えた.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その3)

しかあし,今回はまだ80kmほど.
総走行距離の1/4もこなしていない.
初の「DNF」の文字が頭をよぎる.

いや,ここで諦めるのはもったいないっつーか,ここでリタイヤしてもどうしようもない.
ここは本業のリハ専門職の知識を使って応急処置を行うこととする.

とりあえず防災センターにピットイン.

iPhone11 Pro

消炎鎮痛剤を塗布した後,「オホーツク1300」で効果実証済みのテーピングを実施.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その2:幌延~紋別)

まぁ,あの時は痛みが出る前に処置したけどな.
今回も念のために予防しとけばよかった.
前回の「きのこの山300」では全く問題なかったので完全に油断してたなぁ.

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さぁ,これで走り出せば痛みが消える...はず.
あれ? あんまり変わらん! なぜだぁ~!

それでも,なんとかペダルを回せたので,三国峠を目指して進む進む.

「なぜやめない?」

心の中のKazchariがささやく.

「痛みは電気信号に過ぎない」「全てはトレーニング」

と,もう一人のKazchariもささやく.

勾配が徐々に上がる.
もはやタイムアタックなんぞを考える余裕はない.

ギアは軽すぎても重すぎてもダメ.
ダンシングすると痛みが強くなるので,基本シッティング.
するとケツが痛くなる.

対向車線をトップランドヌールが3人ほど,高速で下っていく.速っ.

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それでもペダルを回せば進む.
例の橋に到着.
まだ記念写真を撮る余裕はあったようだ(ブロガーの宿命).

で,ついに通過チェックB(107.1km地点)「三国峠」着.
よくやったKazchari.

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AJHのHさんのお出迎え.
クイズの答えをチェックする.

この後も,昨年味わった地獄の「幌鹿峠ー糠平スタート」登坂はない.
さほど暑くなる前に,今回のブルベのピークを越えることができた.
この安堵感よ.
右膝の痛みはあるが,完走できそうな気がしてきた.

さぁ,下りますか.

⇒(その2)へ続く.

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https://ridewithgps.com/routes/41437800より

BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM400)-その0

2023/7/21 Fri

勝利の鍵は車中泊.

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ナショナルサイクリングルート「トカプチ400」をなぞるブルベに参加.
昨年に続き2年連続である.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その0)

そもそもこのルート,常識的に1日で走破する距離ではない.
そんな酔狂なことをするのはブルベ人だけである.

昨年開催と比べ,いくつか変更点がある.

1)周り方が逆

8の字ルートで前半山岳,後半平坦は変わらないが,反時計周りだったのが時計回りになった.
結果,昨年のような「三国峠往復してからの幌鹿峠」という地獄のようなルート設定は回避された.

2)「朝駆」の名の通り3時スタート

通常のブルベより3~4時間出発が早い.
日中の走行時間が増えた.
昨年の夜間走行で見れなかった景色が拝める.

3)一部コース変更

丘陵から海が臨める昆布刈石線が追加.
そしてミスコースしやすい最後の夜間(中札内付近)がやたらに直線.

全体的には難易度は下がったように思えるが,個人的に心配なのは3時スタートというかつて経験したことのない出発時間.
普段から割と規則正しい生活をしているKazchari,体内時計の調整は可能なのだろうか?(伏線)

作戦として,ブルベ前日の金曜日昼過ぎには帯広/音更in.
温泉施設でまったりし,夕食&できるだけ滞在.
スタート地点の道の駅「おとふけ」に移動し,車中泊という計画を立てた.

有給を取って,午前中はDOMANEの洗車と整備.
後輪のブレーキシューがかなり減っているが,400kmぐらいなら保つだろう(雨だとヤバイ).

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夜間走行必須装備として,車体のフロントライトは2灯+ヘッドライト.

ブルベ用ライトについて(フロント編)

リアライトは車体に4つ,バッグに1つ,ヘルメットに1つ.

ブルベ用ライトについて(リア編)

リアはやや過重装備.
電気系はいつトラブルが起こるかわからない.
クルマによる追突も怖いので,これくらい慎重に.

久々の本格的な車中泊である.
DOMANEは前後輪とも外して運転席後ろにコンパクトに収納.
空いた助手席側に寝場所を作る.

WAQ キャンプマット 車中泊マット 厚手 8cm コンパクト R値 6.5 特殊ウレタン 軽量 インフレーターマット (OLIVE(オリーブ))

WAQ RELAXING CAMP PILLOW waq-rcp1 キャンプまくら 車中泊 ウレタン インフレータブル 枕

ライト(ランタン)も大事.

OLIGHT(オーライト) Olantern Classic 2 Pro ledランタン USB充電式 キャンプランタン

まぁ,熟睡の成否は夜間の気温次第だが.

午前の準備中も,気温はぐいぐいと上昇してすっかり汗だく.
出発前に一度シャワーを浴びる.

旭川を11時前に出て,”みんな大好き”山部のセイコマで小休止.

写真で見切れているVWビートル
本州ナンバーのようだが,休憩中エンジンルームの扉を開けて冷却中だった.
面倒だが,それもまたイイ...ねんやろな.

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問題なく狩勝峠をクリアして,予定通り15時過ぎに帯広の天然温泉やよい乃湯着.

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なんと大人¥480である.
安い.
もちろんホンモノ温泉.

そしてお楽しみのサウナは...超暑かった.
「高温サウナ」「フィンランド式サウナ」に分かれている.
1セット目は「高温」に.
室内の温度計は95℃を指していたが,数字にだまされてはイカン.
なぜか異常に暑く,とてもじゃないが10分は無理.
自主的に7分にした.

もちろん露天風呂あり.
この季節は外気浴が心地よい.

2,3セット目は「フィンランド式」にした.
何をもって”フィンランド”なのかはよくわからんが,やたらに部屋が暗く,もちろんテレビもない.
静かに時々オートロウリュ.

うん.
こちらの方がKazchariには適温.雰囲気も良い.

サウナ後も露天風呂でまったりと.
結局,3時間ほど滞在してしまった.

そして食事も...

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ラーメンセット¥1,180(組み合わせはいろいろ選択可).美味し.
いやいや,ここの温泉あなどれん.
めったに来ないものの,帯広の入浴施設は全般にレベルが高い印象.

何々,22時半まで入館可とな?
うまくいけば,明日の完走後,その時間に間に合うか.

ただし,残念なことに「ごろ寝スペース」が狭い.
さすがに閉館ギリギリまで,この施設に滞在する計画は無理がありそう.

つーことで,19時頃には道の駅「おとふけ」に向かう.
途中のセイコマで明日の朝食を購入.
もちろんアルコール,コーヒー,コーラといった刺激物は避ける.
眠れなくなると困るのだ.

最初は道の駅のブルベ参加者指定の場所に停めたが,国道に面しているため騒音が気になる.

そこで,隣接している長距離バスターミナルに移動.
ここまで自家用車で来て,バスに乗り換える客用の駐車場があるのだ.
ようするに無人車が多く,国道から離れているため静か.
我ながら良いチョイスである.

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マット,枕,寝袋などをセッテイング.
寝る気満々である.
まだ20時やけどな(写真だと明るい).

目覚ましは午前1時にセット.
それでもたった5時間の睡眠か.

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各窓用のシェイドも用意してあるが,愛用のアイマスクと耳栓で「精神と時の部屋」へトリップ.

明日のブルベの成功を祈って,つるかめつるかめ(誤用)

⇒ (その1)へ

夏はチャリイベントが目白押し!

2023/7/14 Fri

今年の夏もチャリ活が忙しい

チャリを趣味にして以来,週末が待ち遠しくて仕方がない.
逆に荒天だとこの世の終わりぐらい落ち込んでしまう.
ジャンキーか.

さて,いよいよ本格的な夏がやってきた北海道.
その週末に有給をちょい足しして,遠征に出かけませう.

残念ながら,のっぴきならない事情により,明日からの3連休はライドできなくなってしまったが,その翌週からはイベント目白押し.

昨日のうちに,エントリーや参加連絡を済ませた.

まずはBRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)

本日,公式より出走ガイド,キューシート,受付確認が発表された.
参加者はなんと50名.
昨年より多いのでは?

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その0)

もちろん出走ガイドも読み込む.
昨年も苦労というか,迷ってしまったのが道の駅「おとふけ」への出入り.
北方面からの帰り(PC1)時は要注意.

昨年との最大の違いは出発時間.
初の3時スタートである.
現状,かねてからの計画通り,近くの温泉施設にて昼寝して体力温存するつもり.

さーて,来月のブルベさんは?~悩ましの400

もしくは,夕方には温泉を出て,道の駅で寝る?
どっちが寝やすいのだろうか?

昨年もこの時期に道の駅「しかおい」で車中泊したが,暑くて眠れなかったという苦い経験が...

しかおい小麦グラベル+おまけライド(その1)

いや,暑さだけではなかったな.
ハスラーの車中泊用シートアレンジも大失敗.
助手席と後席の間の段差がひどかった.

今回はネット情報を駆使.
本気で車中泊の快適化に取り組む.

まず導入したのがこれ.

『くねくねファン&使い方無限大』 小型扇風機 充電式 5200mAh

こいつが不要なぐらい涼しいと良いのだが.

シートも助手席のバックレストを後ろに倒す方法にし,さらにこいつを購入.

この上にエアマットで完璧...のはず.

WAQ キャンプマット 車中泊マット 厚手 8cm

チャリはやはり最強ブルベマシン,DOMANEを選択(※個人の意見です).

問題はサドル.
昨年までは,300km以上のブルベでは革サドルを使っていた.
もちろんケツ痛対策である.

Selle Anatomica セラアナトミカ WaterShed X1 Black ブラックリベット 防水 革サドル

先月の『きのこの山300』は山岳キツ目だったこともあり,通常サドル(Specialized POWERサドル)で出走.ケツ問題生じず.
軽量化によるクライムへの貢献度,疲労度の軽減に役立ったと思われる.

BRM610きのこの山300km(その0)

昨年の『トカプチ400』は革サドルで出走.
確かにゴールまでケツは快適だったが,重量増による登りのキツさと膝への負担のせいか,250kmあたりから腸脛靭帯炎を発症してしまった.
手持ちの抗炎症剤を塗布するものの,休憩後の漕ぎ出し時は,声が出るほどの痛み.
DNFが頭をよぎった(なんとか完走).

その反省を踏まえ,続く『オホーツク1300』でも,革サドルを使ったものの,痛みが出る前にテーピング.
結果,腸脛靭帯炎は発症しなかった.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その0)

以上を踏まえると,少なくとも前半200kmの山岳(幌鹿-三国峠)パートでは通常サドル.
ここで問題が生じた場合は,PC1こと道の駅「おとふけ」にてサドルチェンジ,という作戦でどうだろう.面倒くさいので何もしなさそうやけど.

うん? 雨が降ったら? もちろんDNS.

悪いことは言わない。ブルベで雨ならDNSしとけ

その翌週は旭川にあるサイクルショップ,吉田輪業さんの「吉田会サイクリング」に初参加の予定.
Kazchariにしてはめずらしくグループライド...いや最近はそうでもないか.
途中で平坦or山コースに分かれるとのこと.もちろん後者!
走行後の焼肉パーティ.これにひかれた.
さて,どのチャリで行くかな(吉輪で買ったファットちゃうん?)

さらにさらに,その翌週は初の夜間ブルベ2023BRM805前田サマーナイト200にもエントリー.

こちらのブルベも当日朝に家を出て,いつもの定宿『万葉の湯 ふとみ銘泉』にてサ活
リラックスルームにて仮眠して,21時の出走に備えるという計画.

現在,蟠渓温泉の花火大会とかぶるらしくルート見直し中らしい.
花火をバックに映える写真が...撮れる?

翌日曜日のニセコHANAZONOヒルクライムも考えたんやけどな.
「55歳以上」というカテゴリーがあるので,入賞の可能性があったしぃ(甘い)
ただねぇ...エントリーフィーが¥7,000
時間も短いし.コスパがねぇ...
最近ブルベばっかり走っているKazchariにはハードルが高い.

と言いつつ,9/23-24のPANARACER NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2023にはしっかりエントリー.

もちろん走るのは「EXTRA LONG COURSE」(120~130km,グラベル率55%以上,獲得標高2500m)である.
早期申込割引で¥14,949.
高いが安い!(たぶん)

もちろんチャリはCannondale Topstone!

TOPSTONEなシェイクダウン!ライド

ここを走るために買ったようなモノ.
現状,もちろん”ぼっち”エントリー.

パンクトラブルが心配だが,やはりチューブレスにした方がええんかなぁ...まだ考える時間はある.

もう1つの懸念事項は宿.
もはや日本の中の外国ーニセコ.
ホテル代が高い.
つーことでキャンプもしくは車中泊を考えている.
ヒ素が含まれているという蘭越の水柱被害も気になるけどな.

開催日が前後するが『ニセコグラベル』の前にはブルベ3本に出走予定.
うち2本はエントリー済.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠/2023

BRM813北海道200kmPW北見大集合★サロマ湖/2023

後者は『オホーツク1300』と一部コースがかぶるが,前者の『知床300』,つまり知床峠をチャリで登るのは初.
言うなれば500ブルベ.
楽しみである...そやけどクマ,出―へんやろな.

この2本のブルベはAJ-H名物「パラダイスウィーク」に組み込まれている.

ゆえにお祭り的な側面もあって,11日には集合地点である「北見自然休養村センター」にて焼肉パーティ,12日は名物のゴール後「おつカレー」,13日にも交流会が開かれる.
中2本しか出ないKazchariも11日の焼肉パーティにちゃっかり参加.

そう,ありがたいことに,北見自然休養村センターは宿泊もでき,予約済みなのだ.この時期の宿は混む&高いので助かる.

そして9月にはBRM902北海道200km釧路が開催される.
こいつには有給チョイ足しして,ブルベ外で道東を少し走ってみたいな.

以上,チャリ三昧(予定)の夏でした.
油断するとGWの二の舞に...

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

道内のみなさまも,道外のみなさまも,ご安全にいい旅を.

モンキー125,ふたたびブルベを走る!?

2023/7/9 Sun

今度は400だ!

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本日は先日記事にした2023BRM722旭川400(ACP・BRM400㎞100周年記念BRM)ブルベの試走日.
チャリではなくモンキー125で出撃.
同行はRS-札幌の中の人,Kaba3である.

さーて,来月のブルベさんは?~悩ましの400

チャリに比べると,エンジン付きの方が明らかに楽そうに思えるが,そこは125cc.
この排気量で400kmはなかなかの苦行だろう.
たぶんこれまでの最長距離はこのツーリング.

モンキー125,えんべつ旭温泉へ

集合はブルベのスタート地点である神楽岡公園に朝5時半.
よって4時半に起床して,5時過ぎに家を出た.

ウェアはkomineのメッシュジャケットを今期初着用.

パンツは綿パンの下に冷感アンダーと膝パッド.

途中の高校は文化祭中.
名物のタペストリーが展示されていた.

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少し先のローソンにピットイン.
朝飯のおにぎりを購入.
何を間違えたのか,普通のドリップコーヒーを買ってしまった.
ゆっくりと飲んでいる時間はない.
仕方なくプラの蓋をつけて,ハンドルのボトルケージに挿す.
走り出したは良いものの,やはり少々コーヒーがあふれてしまった.アホや.

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集合時間5分前に公園着.
おにぎりを食べ,歯を磨いているとKaba3も到着.

奇しくも昨年のブルベ試走ツーリングも今日と同じ日だった.

モンキー125,ブルベを走る!?(その1)

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Kaba3の愛車はKSR110...なのだが吸排気系,サス系といじりまくられていて,オリジナルとは似て非なるバイクに仕上がっている.
前回のツーリングでも乗らせてもらったが,すんげートルクと固いサス.ようするにクソ速い.
外装カスタム中心のKazchariモンキーとはえらい違いである.

ただし...燃費はリッター30kmほど.
こちらはリッター70kmを誇る我がモンキーの圧勝!

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6時少し前に出発.
ちなみにブルベ当日は11時発である.

Kazchariが今回とほぼ同じルートの「旭川400」に出たのは2019年.

BRM824旭川400km(その1)

スタート地点も市内を出るまでのルートもやや異なるが,当麻町に入る頃,見覚えのある道に合流した.
国道39号からは上川町を目指す.
そしてPC1「セブンイレブン上川層雲峡店」着.
やっぱりバイクだと速い.

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さて景観に配慮して地味な意匠のセブン.
スキージャンパー高梨沙羅の実家(経営?)らしい.
ところが,ドアの張り紙を見て驚愕.

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本番のブルベは22日開催なので,PCとして使えるっちゃぁ使えるのだが,なんと女子トイレが故障中で使えない.
もはや閉店日まで修理する気もないような雰囲気.
ここは近くのセイコマにPCを変更した方が良いのでは?

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オートバイなのにハラが減る.不思議だ.
つーことで2回目の朝食.美味し.

その後,どう考えてもチャリで通るのは危険な銀河トンネルを抜ける.
実際,2019年のブルベでは参加者がクルマに追突されている.
少々荒れているが,ここは歩道走行を推奨.命には代えられない.

そして,三国峠まで一気に駆け上がる.良い天気だ.

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まだ朝が早いせいか,人の姿は少ない.
名古屋から来たというツーリングライダーに声をかけられる.

「小排気量だとしんどくないですか?」

いえ...普段はチャリなので,ずっと楽です(と変なマウント)

ここからは下り.
走行中は意識していないというか,楽天的というか鹿やクマの飛び出しの可能性を全く考えなかった.
そういや登りの途中,血の跡も生々しい小鹿の死体を見た.

糠平温泉街に到着.
観光センターでトイレタイム.

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400の記念ブルベ2本は7/22の同日に行われる.
「旭川400」は11時発,「トカプチ400」は3時発.
最初はともに約100km先の三国峠を目指すのだが,時間的に出会うことはなさそう.

ここまでの時間経過だと,ほぼ「トカプチ」と同じスケジュールやな.

出発時,鹿発見.

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下りの途中で国道を逸れ,道道478へ.
記憶に新しく,またQシートにある通り,この道がとんでもなく悪路.
道路の継ぎ目が深く,かつ連続する.まるで波状路.
確か2019年のブルベでも,ボトルが吹っ飛んだりメカトラが頻発したはず.

国道に戻り,本別町へ.
モンキーのガソリン残量計が2メモリ=2リットルになったので,念のため給油.
概算で4リットルは消費しているはずなのだが,なぜか2リットルほどしか入らなかった.うん?
ちなみにKaba3のKSRは5リットルほど給油.同排気量・同じペースでこれだけ燃費が違う.

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本別のPC2を確認後,しばらく走るとKaba3からストップサイン.
Germin etrexが動作不良を起こしたらしい.
振動? 暑さ?

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道の駅「うりまく」へ.
懐かしい.去年も寄ったな.

しかおい小麦グラベル+おまけライド(その1)

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PC3「セブンイレブン新得町南店」.

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昼食をとる店を探す.
新得と言えば「そば」なのだが,新そばシーズンでもなく,KazchariもKaba3もこだわりがないので,Google先生おすすめの店へ.

駅前にある定食屋(?)「暖笑」
ここが大当り.
Kazchariはチキンカツ定食を頼んだのだが,このボリューム!
カツ以外の総菜もめちゃめちゃ豪勢.
これで¥1,300は超お得.美味し.

iPhone11 Pro
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新得から次のPC「セブンイレブン富良野山部店」まで,バイクを交換することに.
去年KSRに乗らせてもらった時の感想は正直「パワフルだが乗りにくい(サスが固い)」だったが,Kaba3曰く,「いろいろいじったので大丈夫」とのこと.

KSRにまたがって,エンジンスタート.
ギアをローに落とそうと,チェンジペダルをがちゃがちゃ踏むが全く動かない.

そこへKaba3,「ごめんごめん.そいつ一番下がニュートラル.後はペダルを上げていくだけ」とのこと.レーサー?

おそるおそるアクセルを回す.
「うわっ」っつーくらいトルクフル.
モンキーと同じ排気量とは思えない.車重もだいぶ軽そう.

なんだかんだで狩勝峠を越える.
サスもなめらかになって,こりゃ楽だ.
小型バイクとは思えない走り.
シートに慣れていないせいかすぐにケツが痛くなったけどな.

PC4に到着.
冷たいモノが欲しくなり,ちょっと贅沢に¥300のアイスを購入.

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布部から富良野市内をパスし上富良野に向かう通称”斜め道路”に入る.
2019年のブルベでは,ここを走っている時に夜明け.
美しかった...(ただし変なテンション)

前回はそのまま国道を通って北上したのだが,今回は上富良野名物「ジェットコースターの道」を通るルートに変更された.
風景としてはこちらの方が良いのだが,この終盤のアップダウンは結構キツそう.

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で,いつもの美瑛練習からの帰り道をなぞって旭川市内へ.
ゴールの「セブンイレブン旭川緑東大橋店」着.

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到着時間は16時14分.
スタートしたのが6時ちょっと前だったので,おおよそ10時間の行程である.
長丁場だったが,二人で走るとあっという間でした.

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うん? 何かおかしい.

Kazchari場合,400ブルベだと約19時間かかる.
今回のオートバイによる走行時間は約10時間

今日のモンキーのAveスピードも決して遅くなかったはず.
ほぼ制限速度で走っている(性能的にもスピードが出ない).

確かにブルベ時に比べると休憩時間は長くなるが,何時間も停車しているわけではない.

なのに...チャリと比較して所要時間は”たった”半分だけ.
なんてこった.パンナコッタ.

やっぱ,チャリはおかしいわ.まさに人力最強.

ただし盲点もある.

今回のガソリン消費量は約6リットル.
単純計算でリッターあたり66.6kmとなり,最近のガソリン価格だと¥1,000ちょい.
これはこれで125ccバイクのコスパの良さもわかる.

チャリだとそもそも燃料不要だから,同距離を安く走れる...と言いたいところだが,そうはいかん.
乗り手(ライダー)の燃費が悪すぎる.
PC,その他のコンビニ休憩時の補給回数や量を考えると,チャリの方がコスパ悪いかもしれん.

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まぁ,いずれにせよ,あらためてチャリ,いや,自転車という乗り物のスゴさ,運動変換効率の良さを実感じた一日でした.
楽しいね.

それでは,7/22の「2023BRM722旭川400(ACP・BRM400㎞100周年記念BRM)」に出走される方,ご安全に.

『映画を早送りで観る人たち』を読んだ

2023/7/7 Fri

倍速視聴はしないけど

7/1より『ツール・ド・フランス2023』が始まった.

例年だと,一週目は出場選手の顔見世.
つまり,個人TT,スプリントステージ,丘陵ステージ,週末に一級山岳1つだけステージなど,ヴァリエーションに富むものの,まったりペースでスタートすることが多い.

だが今年は別物.

珍しくラインレースとなった第1ステージから全力全開.
早くも総合2強のポガチャルとヴィンゲゴーの争いが見られるなど,とんでもない展開.

第4ステージのスプリントもサーキットゴールが大混乱を産んだ.
道が広すぎ=ライン取りの自由度が高すぎて落車続出というスペクタクル.

そして,まさかのポガチャル失速からの倍返し!の第5,6ステージ.
面白すぎる.

今のところ天気も良く,悪天候続きだったジロの陰鬱さとは真逆.
毎日楽しみにしている.

イマイチ盛り上がらない今年の『ジロ』

さて,そんなツールだが,Kazchariは例によってJ-SPORTSオンデマンドの月払いパックで視聴中.

毎晩たいてい21時前後に放送開始となる.

とは言え,ずっと画面を見続けているわけではなく,山場を除き,洗い物やらZwiftなど何か別のことをしながらという,ラジオ的な活用をしている.
トイレ・浴室にも持ち込むけどな.
毎晩23時半には就寝するので,そこで視聴は中断.
続きは翌朝,というルーティン.

そう,ロードレースは中継時間が長いのだ.
一時,スーパースター・ペテル・サガンが「このスポーツは退屈すぎる.オレだったら最後の5分くらいしか観ない」なんてことを発言して物議をかもした.

確かに.

コスパ,タイパとうるさい昨今,競技時間が5,6時間かつほとんどの画面が「おっさん達のサイクリング」というエンタメが生き残っていること自体が奇跡.

さて,先日,このコスパやタイパ志向がすっかり強くなった現代人による映像作品の視聴スタイルについて言及した書籍『映画を早送りで観る人たち』を読んだ.

映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~ (光文社新書)

最初にこの本について知ったのは,数ヶ月前の岡田斗司夫ゼミだったかな.
そこで興味を持ち,図書館に予約を入れたのだが,人気本のためか,なかなか確保できなかった.それをようやく読了.

さて,内容をざっとまとめる,

最近,映画やドラマ・アニメなどの映像作品を倍速再生や飛ばし見視聴する人が増えている.
具体的には「会話のないシーンや風景だけの描写シーンは飛ばす」「連続ドラマのサブキャラのエピソードは飛ばす」など.
さらには「後悔したくないのでドラマ視聴前に先にネタバレ・考察サイトを読む」などのコスパ志向.

これらの行動,Kazchariには,この本の著者同様,作り手に敬意のない失礼な態度と感じらたのだが,本人たちは「買ったモノはどう扱おうが個人の自由」という思考.

こうした人が増えたのは以下の理由.

1)サブスクが普及し,膨大な作品をチェックする時間に追われている.
映画館に行く,ビデオを借りるなどの手間が不要な分,視聴が手軽になりすぎた.

2)SNSで共感し合いたいので,多くのコンテンツを知っておかねば.
多数の人と話を合わせるため,もしくはマウントをとるためには,とりあえす流行りのコンテンツを押さえておく必要がある.

3)全てをセリフで説明する作品の増加.
登場人物自身が状況,心情をセリフで丁寧に説明しまくり.構図や風景,表情からキャラの思惑を類推しなくてもよい=画面を観続ける必要がない.

ようするに,視聴が手軽になったコンテンツをできるだけ多く,早く”消費”したいという効率化が何よりも優先されている.
だが,それはもはや”鑑賞”とは呼べない.

一番驚くのは,ネタバレ禁どころか,むしろ自分からネタバレ・考察サイトをチェックしてから,その作品を観るかどうか決める人がいるということ.
ハズレを引きたくないというコスパ志向に加え,「予想外の展開や心が揺さぶられる内容は疲れるから避ける」という驚愕の理由.

現実の生活で心身ともに疲れ切っているのに,単なるエンタメに芸術性や高尚さなんぞは求めていない.ただ楽しみたい.ひたすら見たいものだけを観たい.激しい感情を喚起させられたくはない...

世の中ハラハラドキドキ,喜怒哀楽も全て体験してなんぼと考える厨二なKazchariには理解できん.
単なる現実逃避に思えるけどな.

...と,こうしたコスパ・タイパ至上主義者に賛同しかねるのだが,次の一文で論破されてしまった.

「自分もAVでは早送りする」といったお茶目な反応が複数あった.たしかに,“目的”のために“物語”を無視して“お目当てのシーン”だけを“繰り返し”視聴する映像ポルノは,快適主義が求めるものと要素としては同じだ.

えー,はいすいません.
ヒトなんて根っこのところではみな同じ.
優劣はないっつーことやね,きっと.

それでも,現代社会のこの膨大なコンテンツの海に放り込まれた結果,「ヒマ恐怖症」になりがちなのも確か.
少しでも時間があれば,スマホを手に取り「情報」という名のエンタメを注入され続けてる.

「我々は暇を恐れすぎている」と,エライ人が言っていた.
つまり脳を休ませて,これまでの知識や経験を整理整頓する時間が必要.
そうでないと,脳が汚部屋になるだけ.
ようするにデジタルデトックスが重要ということやな.

そこで登場するのはやはりチャリ.

「ツール」の放送もダイジェスト版があるけど,やはり同じような画面が延々と流れるLIVE中継を,ダラダラと酒でもチビチビ飲みながらボーッと観るのが心地よかったりする.

そして何より,頭からっぽにして夢を詰め込めるブルベがやっぱり最高.
例えば400ブルベの200~300kmの間なんて,究極の退屈さ.

さーて,来月のブルベさんは?~悩ましの400

チャリこそ人生を満足させる最強のコンテンツ!...と言いたかっただけ.

2023旭ヶ丘ヒルクライムアタックと愛山渓二次会ライド

2023/7/2 Sun

自分を越えろ

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晴れ.温度:13 ℃,湿度:87%,体感温度:12 ℃,風速:4.7 km/時,風向:W

やってまいりました「旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023」!

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023』にエントリー!~坂バカ宣言

新コロのせいで2020年はスキップとなったが,Kazchariは毎回参加中で4度目の挑戦となる.

職場の健康診断では全く問題のないKazchari.
しかあし,血液やら心電図の結果は単なる数値の羅列に過ぎぬ.
真の健康は,心肺・筋肉のパフォーマンス,つまりガチレースで測るものだぁ!

つーことで,年に一度の体力測定・健康診断的位置づけのこの大会.
あらためて過去のリザルトを振り返る.

2019:13:56
2020:中止
2021:14:08
2022:14:34

うむ.毎回着実にタイムが落ちている.
これはいかん.
「年齢には勝てぬ」と言い訳はまだしたくない.

そして迎えた2023年.

はたして,その結果は...総合9位,年代別(40~59歳)6位.
残念ながら表彰台には登れなかったが,ベストタイム更新!

2023:13:31

昨年より1分以上短縮! そして4年前の自分も越えた!
これは素直にうれしい.

参加にあたり,これまでにない準備・実践が功を奏したかもしれぬ.

以下,レース当日の備忘録.

朝4時起床.

7/1より始まった「ツール・ド・フランス」のオンデマンドを視聴しながら朝食.
ツール史上最も過酷と言われる第一ステージ.なんだこれ!?
まるで3週目のクライマックスかワンデーレースの様.

まずは燃料補給が大事.

ヒルクラ大会前の栄養管理

今回はいつものメニューにプラスして,inゼリー「MINERAL鉄分」をチュルチュル.

inゼリー マルチミネラル グレープ味 (180g×6個) 栄養補助ゼリー 不足しがちなミネラル配合 10秒チャージ 5種類のミネラル 鉄分 カルシウム 亜鉛 銅 マグネシウム 栄養機能食品(鉄・カルシウム・亜鉛・銅) 森永製菓

そして,水筒に「スーパーメダリスト9000」を1包溶かし持参する.
クルマで移動中ちびちび飲む.

アリスト スーパーメダリスト 500ml用 11g×8袋

5時50分頃,上川町役場前の駐車場着.
既に15,6台ほどのクルマが停まっていた.

iPhone11 Pro

新兵器の半固定ローラー台をセット.
DOMANEを載せてウォーミングアップの準備完了.

「MINOURA MoZ-Roller」のメンテとパワーアップ

6時になったため受付へ.
出走時のウェアで事前撮影するとのこと.
リザルト確定の資料にするらしいが,以前トラブルでもあったのだろうか?

駐車場に戻りアップ開始.
参考記事によると「心拍を上げるための全力走も入れる」とあったが,さすがにそれはせず.
大腿四頭筋に負荷がかからない範囲でくるくると漕ぐ.

数人の知り合いから声がかかる.

「あれ? Kazchariさん,あのカラフルなヤツ(EMONDA)じゃないんですね」

という声多数.

「あっちは縁起が悪いので」と答える.

例の事故を知っている人はここで爆笑.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

そのあと「こっちの方が700gも軽いんですよ」と説明.

30分ほどダラダラ回してアップ終了.
少し汗ばんだインナーとジャージを本番用に着替える.

ブリーフィング開始.
特にゴール後のダウンヒルに関して注意喚起.
北海道らしく,舗装状態のよくない箇所がいくつかあるのだ.
何度か走っているとわかるけど,初見の人は要注意(マジで).

緊張するとトイレが近くなるチキン野郎なので,スタート位置への移動開始ギリギリまでトイレ.
悪あがきに「即攻元気」と残った「メダリスト9000」を一気飲み.
「うぉーっ!」と髪の毛が逆だったり,服が破れたり,鼻血が出たり,目が光ったりなどの覚醒はない.

【ボール販売】明治 即攻元気ゼリー アミノ酸&ローヤルゼリー 180g×6個

トレインに合流して,いつものスタートポイントへ.
一応シングル№ゼッケンなので2列目に(遠慮がちに)並ぶ.

今日は寒い.
ウインドブレーカーを着用したまま待機.
スタート前に脱いでスタッフの軽トラに積んでもらうつもり.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

気温が低いためボトルレスでいく.
そやけど,ここまでは運んできてても良かったかな.来年はそうしよう.

集団真ん中あたりに,見覚えのあるJrクラスの少年が...そう,確か2021年の大会で,最後の坂で見事にちぎられてしまったTくんではないか!

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2021』に参加

さすがバリバリの成長期.むっちゃ身長が伸びてた.

「Kazchariのこと,覚えてる?」と声をかけてみる.

Tくん「ええ,ああ,はい」とイマドキっぽい気のない返事.

へぇへぇそうでしょうよ(なぜすねる?)
くそぉ,今日はブチ抜いてくれるわッ!(見事なタヒ亡フラグ)

で,8時,町長さんの合図でいよいよスタート.
前列のシングル№ゼッケン軍団,フル加速!...かと思いきや,あれ? 今回はペースが緩い.十分ついていける.
「これはいけるかも」と思った時も一瞬ありました.
その後の平坦を終え,次の坂で...Kazchariの入賞の夢は潰えた.

公式のレース動画が素晴らしい.
トップのゴール前は見ごたえあり.

iPhone11 Pro

定番のゴール後のヤラレ顔.
つーことで,今回の取り組みのまとめ.

1)機材

昨年購入した最終兵器たるEMONDA.

ロードシーズンinライド~TREK EMONDA SLR7 First Light 実走レビュー

元々は,こいつで出走予定だったのだが,試走しても思った以上にタイムが伸びない.
やはり機材よりもエンジン(ライダー)次第であることを証明.
結局,単純に乾燥重量6.9kgDOMANEで参戦.
こっちの方がポジション,操作,クセとも慣れてるしな.
それに体力測定という体なら,例年と同じ機材の方が適切(そうなのか?).

2)筋トレ

「例の落車で負傷したのは筋力がなかったせい」と独自解釈.
2か月ほど,有酸素運動だけでなく筋トレに真面目に取り組んでみた.

推奨のバックランジ,マジで効くかも.
やはり体幹ですな.大事なのは.

3)ローラーアップ

これまでもレース前には会場周辺をうろちょろして,適当なウォーミングアップならしてきたが,今回は真面目にローラー台を持ち込み.
30分で約10kmほど.
うむ.これも効果的だったかも.
本番でも脚が軽かった.

4)ドーピング

なんつっても「メダリスト9000」
脚も心肺も調子良かった(気がする).
いいんですよ,プラセボで.
今度はブルベ前に飲んでみよう.

5)ガチ勢の作戦変更

既述だが,例年に比べガチ集団の最初の登りスピードが遅めだった.
十分ついていけた.
これが偶然にもKazchariのペースに合っていたのか,その後も(ちぎられたもものの)それほどタレることなく登れた.
こういう自分のペースって,後からパワーメーター見てもわかるんかな?(今回はなし)

いずれにしろ「自分にはまだ伸びしろがある」ということがわかった.
つまりKazchariはまだ負けていない!(ホノオくんか)

アオイホノオ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス) Kindle版

ご褒美のジェラートを食べながら表彰式を待つ.

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ここでIねーさんから「二次会」へのお誘いを受ける.

行き先は「愛山渓」とのこと.
あぁ,あの浴槽が小さい,山奥の秘境温泉があるところですね.
大昔,オートバイで行ったことがある.

チャリだと“みんな大好き”愛山米飯林道の出口で右折した先の先やな.

激走!愛山米飯林道ライド

望む所である.実に面白そう.

元々,レース後は”ぼっち”で三国峠にでも行こうと考えていたので,クルマにはディープホイール,ちゃんとしたサドル,ライト類を積んであるのだ.

表彰式終了後,早々にダウンヒルしてクルマに戻る.
がちゃがちゃと通常ライド仕様にフォームチェンジ.

時間的に先に昼食とのこと.
二次会参加者で「あさひ」に集合.

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酒粕入の「大雪上川酒造ラーメン」.美味し.
ちょうど¥1,000でお釣りが出ないのが良い.

さて,参加者10名越えの受刑...いや,坂バカサイクリスト達がおもむろに出発.

もうね,例の落車事故のトラウマがあるので,路面状況やチャリの前後間隔には特に注意.これでまたやらかしたらと思うと...ドキドキが止まんねぇ(伏線)

塩ラーメンが絶品の愛山渓ドライブインで左折.
もちろんとっかかりから即ではないが,じわじわと登っていくのは確か.

例の事故の際,ご迷惑をおかけしたHさんと談笑しながらガシガシ森の中へ入っていく.

360°カメラで撮影している人がいたので,エエかっこしようとダンシング!
その瞬間,後輪が松ぼっくりを踏んだのか,車体がグラっと揺れる.ヤベー! またやらかすとこやった.

愛山米飯林道の出口を過ぎると,さらに斜度が上がってくる.
道を良く知っているヤマタケさんが先行しだしたので,ついていく.

たまーに温泉帰りのクルマが前方からやって来るが,人気もなく実に静か.
いや違う.今にもヒグマが出そうな雰囲気.
こりゃ1人だと怖いなぁ...と思いつつペース走で登っているとヤマタケさんを抜いてしまい,いつもの“ぼっち”になってしまった.

スプレーはおろか,熊ベルすら持っていない.
「まっ,大丈夫っしょ」と,いつもの楽天的な性格が顔を出す.

オートバイで来た頃の記憶は既になく,実に新鮮な気分で登る.まぁ,乗り物も違うしな.

それにしても距離も斜度もさっぱりわからん.
ずっと登りっぱなしというわけではなく,上がったり下がったりを繰り返す.
「旭岳」と「十勝岳」を足して2で割った印象.

と,ちんたら登っていると,後方から...ヤツだ,ヤツが来たんだ!...のOさんが現れた.
先ほどのレースで総合2位,年代別1位の強者である.

しばらく並走するものの,こちらの限界を見極めたのか,先行されてしまう...無念.

で,そこから2kmほどの登攀でゴールの「愛山渓温泉」着.

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このまま温泉に入りたいところだが,さすがに汗だくジャージを脱いで,清めた体にまたそのジャージを着るというMプレイはしたくない...って,昔やったやん!

ファットなオソウシ温泉,地獄のデスライド!

ここが川沿いの露天風呂とかやったら,ジャージのままドボンやな.

しばらく待っていると,全員登ってきた.
無事,刑執行.
いやいや,あの過酷なレースの後の二次会.
みんなブツブツ言いながらも,顔は笑っている.
これぞサイクリング・ハイってヤツだぁー!

耳キーンするぐらい標高が高い.
つまり寒い.
持ってて良かったジレ.

いただき画像

ダウンヒル開始.
このまま上富良野まで帰るという変...いや強者を見送った後,上川町に戻る.
先ほどのラーメンがキレイさっぱりエネルギー変換され,ものすごく腹が減っている.不思議だ.

で,補給食の羊羹を食べながら,皆さんに挨拶して帰路につく.

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以上,地獄の体力測定レポートでした.
来年の目標ができた.ズバリ,13分切りだな.

つーことで,来年も出るでぇ...二次会に!

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