2023/7/22 Sat
冴えるアタマ.
晴れ時々曇り.温度:16 ℃,湿度:89%,体感温度:16 ℃,風速:2.4 km/時,風向:NNW
前回はこちら ⇒ BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM400)-その0
20時に横になったものの,期待に違わず...寝つき悪し.
8cmのマットですらも自重によって,ちょうど臀部が沈み込む.
WAQ キャンプマット 車中泊マット 厚手 8cm コンパクト R値 6.5 特殊ウレタン 軽量 インフレーターマット (OLIVE(オリーブ))
それがやや気になってしまった.
そして...想像以上に蒸し暑かった.
寝る直前は割と涼しいかなぁ,と思っていたが...甘かったな.
自分の体温で車内を温めてしまうようだ.
扇風機を用意すべきだったか.
『くねくねファン&使い方無限大』 小型扇風機 充電式 5200mAh ミニ USB 携帯
まどろみの中,何度か目が覚める.
最終的にアラームをセットした午前1時にヴァイブレーションが起動.
飛び起きる.
ADESSO(アデッソ) 目覚まし時計 振動 デジタル ブルブルクラッシュ ダブルアラーム バックライト スヌーズ機能付き ホワイト MY-106
もちろん,外は真っ暗である.
寝起きの頭痛もなく,体調も悪くない.
実は昨日は朝からノドに違和感があった.
のど飴をなめて,回復を図ったのだが変化なし.
「やべぇ,もしやコ...いや,風邪?」
そんな心配を払拭してくれたのは,サウナだった.
やはり帯広のサウナはあなどれん(2回目).
本ブログでも,開設以来たびたび書いてきた頸部や肩のコリの件.
民間のマッサージやら電気器具,胸郭バンドなどの対処方法を紹介してきたが,結局は「サウナ」と「筋トレ」に勝る治療法はない,と今は結論.
詳細は後日まとめる予定.
隣の「道の駅」に移動.
ブルベ参加者の指定駐車場に停める.
DOMANEのセッティング開始.
出発前に悩んだサドルのチョイスだが,結局はノーマルのSpecializedのパワーサドルのままで行くことにした.
革サドルはやはり重い.
今回は前半の山岳を考慮して軽量化優先で.
サドルバッグもオルトリープの小型.
少し悩んでモンベルの小型レインジャケットも入れとく.
いざという時の防寒具にもなるしな.
ブルベも長年走っているので,装備が安定してきた.
時は深夜2時.
車中泊の方も多かろう.
朝食のパンをほおばりながら,できるだけ静かに作業する.
周囲にも徐々にランドヌールも集まってきた.
2時半少し前に受付開始.
今回はPCよりも通過チェックの方が多い.
クイズの答えはネット検索ではわからないものにするそうな.
ブリーフィング後,午前3時少し前に車検,そして400kmの旅のスタートである.
さすがに昨年のような新聞社の取材はない.そらそうだ.
愛用の「Garmin etrex」の電源を入れ,今日のコースを呼び出す...つもりだったのだが,データ名の設定がおかしかったのか,履歴からなかなか探しだせない.
いろいろ操作しているうちに,Kazchari以外のほとんどの人が出発してしまった.
あせる.
ここまで遅れるのは初かも.
「落ち着け」と最初から操作をやりなおす.
ようやく今日のブルベのコースが表示された.
さぁ,行きますか.
夜明けはまだ.
スタート直後からの夜間走行は新鮮.
ライトが路面を照らす.
道の駅を出て,しばらくは国道を進むことになる.
少し踏んで先行車に追いつき,単独走行を避ける.
300kmを越えるような長距離ライドの場合,重いギアを踏み続けると持病の腸脛靭帯炎が発症するかもしれん.
身体が温まるまで,軽めのギアで速度控えめに走る(逆にこれが失敗の元?).
田舎道に入る.
徐々にペース,つまり自分を”気持ちくしてくれる”速度まで上げる.
暗闇の中,いくつかの小集団を追い抜く.
道の駅「しかおい」を通過する頃,ライトをオフに.
少しガスってきたか.
トイレに行きたくなった.
ちょうど道の駅「うりまく」に差し掛かる.
「誰か人が立ってるなぁ」と軽く会釈.
あれ? 何か顔に見覚えが...
なんと,昨年のグラベル・ツアーでお世話になったTさんだった.
いやはや,すんごい偶然.
本当はこの400ブルベにも参加したかったが,所用で断念.
代わりに早朝から参加者に声援を送ることにしたそうな.
そのTさんに見送られて再スタート.
これから峠三昧なのだ.
まずは白樺峠へ.
やはり,ノーマルサドルは軽い.
この長ーい坂も(割と)楽に登れる.
後から思うに,負荷は少ないものの回し過ぎていたかもしれん...
ダウンヒルすると,そこは然別湖.
こちらから登るのは3年ぶり.
そして,ここは通過チェックポイントA(53.2km地点).
クイズに答える.
マンホールの図案,みんな同じやんなぁ?
それにしても冷える.
さすが標高810m.
さて,お次は幌鹿峠.
こちらからの登攀はそれほど斜度がきつくなかったはず.
湖脇の細い周回道路で,見覚えのある赤いクロモリが...
最近ブルベでよくご一緒するPikaCyclingさんだった.
今年のPBPに参加されるとのこと.スゴ.
本日のブルベ,この後もPikaさんとは,要所要所でご一緒することになる.
朝焼けに照らされた「幌鹿峠」看板が新鮮.
さて,ここからはご褒美のダウンヒル.
相変わらずおっかなびっくりで遅いけどな.
糠平温泉まで下りると三国峠へ向かう国道につながる.
この時点で後続のランドヌール3人ほどに追いつかれる(T。T)
しばらく先行するが,なんとなく右膝外側に違和感が...
ま,まさかヤツが...ヤツが戻ってきたのか!
そう,腸脛靭帯炎がまさかの再発!?
こいつには昨年の「トカプチ」でも非常に苦しめられた.
痛みがピークに達した時,残り距離は150km.
いやぁ,絶望のデス・ライドやったな.
ただし,この時は走り出してしばらくすると痛みがマシになった.
それでなんとか乗り越えた.
Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その3)
しかあし,今回はまだ80kmほど.
総走行距離の1/4もこなしていない.
初の「DNF」の文字が頭をよぎる.
いや,ここで諦めるのはもったいないっつーか,ここでリタイヤしてもどうしようもない.
ここは本業のリハ専門職の知識を使って応急処置を行うこととする.
とりあえず防災センターにピットイン.
消炎鎮痛剤を塗布した後,「オホーツク1300」で効果実証済みのテーピングを実施.
Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その2:幌延~紋別)
まぁ,あの時は痛みが出る前に処置したけどな.
今回も念のために予防しとけばよかった.
前回の「きのこの山300」では全く問題なかったので完全に油断してたなぁ.
さぁ,これで走り出せば痛みが消える...はず.
あれ? あんまり変わらん! なぜだぁ~!
それでも,なんとかペダルを回せたので,三国峠を目指して進む進む.
「なぜやめない?」
心の中のKazchariがささやく.
「痛みは電気信号に過ぎない」「全てはトレーニング」
と,もう一人のKazchariもささやく.
勾配が徐々に上がる.
もはやタイムアタックなんぞを考える余裕はない.
ギアは軽すぎても重すぎてもダメ.
ダンシングすると痛みが強くなるので,基本シッティング.
するとケツが痛くなる.
対向車線をトップランドヌールが3人ほど,高速で下っていく.速っ.
それでもペダルを回せば進む.
例の橋に到着.
まだ記念写真を撮る余裕はあったようだ(ブロガーの宿命).
で,ついに通過チェックB(107.1km地点)の「三国峠」着.
よくやったKazchari.
AJHのHさんのお出迎え.
クイズの答えをチェックする.
この後も,昨年味わった地獄の「幌鹿峠ー糠平スタート」登坂はない.
さほど暑くなる前に,今回のブルベのピークを越えることができた.
この安堵感よ.
右膝の痛みはあるが,完走できそうな気がしてきた.
さぁ,下りますか.
⇒(その2)へ続く.