2023/1/15 Sun
我が青春の.
曇り.温度:-9 ℃.湿度:77%,体感温度:-9 ℃,風速:3.5 km/時,風向:SSE
雪が降らんのに低気温=ガッチガッチ.
スノーライドというよりアイスライド日和.
スパイクタイヤが実にありがたい日だった.
10時過ぎに家を出る.
来週のレース会場の下見にすることも考えたが,今日は行きたいところがある.
それは西神楽にある『Hokkaider Base』である.
「ツーリングマップル北海道」の実走調査と写真撮影をやっておられる小原さん経営のカフェ.
その昔は「タイムトンネル」という,オートバイライダー間で非常に有名だったお店を引き継がれたのだ.
Kazchariも昨年,モンキー125で訪問.
その時にも話に出ていたが「次は冬営業しますよー」という言葉が実現した.素晴らしい.
ここは行かねば失礼である.
ただ直接向かうのは面白くない.
最近お気に入りの雨紛方面,さらには新開や西神楽の山々を散策しながら目指すことにする(ローカルしかわからんな).
いつも同様「100満ボルト」脇の高架道路を走るが,すぐに気づくこのヤバさ.
カッチンコッチンである.
スパイクタイヤゆえ,かろうじてグリップしているが,少しでも気を抜くとリアタイヤ空転,もしくはスリップする.
うむ.実に楽しい.
あらかじめ「ヤバイ」とわかっている危険な路面を攻略するするのはワクワクする.
カーブ曲がっていきなりスリップ,とかはシャレにならんけどな.
ご覧の通り,国道はアスファルト面露出.
SNSでは「(旭川で)オートバイ初乗り!」という投稿も散見された.
さて,Kazchariが走る幹線道路および歩道はこんな感じ.
雪がない.
またしても数週間前に戻ってしまった.
ファットな『Rapha Festive 500』Day5,雪はどこだライド
スパイクピンへの負荷を考慮し,なるべく氷の残る部分をたどる.
やがて...
舗装面が姿を消し,残るはツルツル凍結道路のみ.
慎重に進む.
時にはドロッパーを駆使し,足も使う.
以前より気になっていた「YOKOHAMAタイヤ」のテストコース前着.
曲がるとすぐに登りが始まる.
完全除雪で異様にキレイ.
どこにも進入禁止と書いていない.
行けるところまで登ってみる.
10%超えの坂を登りきると正門.
もちろんそこまで.
Uターンしてダウンヒル.
完全除雪のツルツル路面.
全然スパイクが噛まない.
左側の雪山に足をかけつつ下る.面白え.
元の幹線道路に戻り,さらに西へ.
完全に雪が消滅.
雪面でも氷面でもいいので避難したい.
反対車線に「西神楽パークゴルフ場」の看板を見つける.
夏でも来たことがない.
一直線のヒルクライム道路.
登るぜっ!
...縦轍に前輪を取られ,見事に転倒.
ヤラレタ.
めげずにさらに登る.
8%越えの坂が延々と続く.
路面のテカリ具合,おわかりになるだろうか?
頂上の個人宅で引き返す.
プライベートで,ここまで除雪されたのだろうか? スゲー.
振り返ると...
旭川の街並みがドーンと.
夏はこの先の道もまだまだ続いてそう.
また楽しい道を発見してしまった.
仕方なしに幹線道路に戻る.
中途半端な凍結状態.
それこそ油断すると滑る.こえー.
「バーサーロペット」コース(クロカン)の橋の下をくぐる.
上のコースって走れるのだろうか?
大会の日以外,勝手に進入したら怒られる?
目印となる水質チェック施設(?)
さて,ここからどうする?
時間はまだまだ余裕.
民家が点在しているせいか,これまた除雪がきちんと入っていて走りやすい.
このコースは好きだ.
この辺りの地域をKazchariは勝手に天外魔境と呼んでいる.
冬はそうでもないが,夏になると樹木が鬱蒼と生い茂て,まるでジャングル.
それに,とりあえず舗装しました的なセミ・グラベルである.
と,しばらく進むとまさかの13%越えの激坂ルートが除雪済み!
これは行かねばなるまい.
ちょうど,家を出る前見ていた動画がこれ.
実に刺激的だ.
以前,暗峠も完走しているしスゲーな.
何かのインタビューで「坂はあまりしんどくない」と答えていたのが印象的.
つまり,パワーではなくコツなのか?
と,登って下りたら馴染みの道に到達.
おお,ここにつながっとったんか,ワレー!
確認できたのでスイッチバック.
最高点の景色が良き.
ダウンヒル後のT字路,右方向からまさかのワンボックスが走ってきてびっくり.
お仕事車ですね.すいません.
で,そのクルマが来た方向,つまり人外魔境の最深部を進む.
真冬に除雪道路でここまで森の奥に入れるのは貴重だと思う.
行き止まりなのは知っているので,途中で引き返す.
”街”へ戻る道を選択.
せっかくミニ三脚を持ってきたので自撮り大会.
走行写真を撮ってたら,まさかのクルマが登場.
しかも札幌ナンバー.
Youは何しに,こんな場所へ?
森を抜けて風景が広がる.
全ての季節が美しい.
もう少し進んで街を臨む.
少し晴れ間が出てきた.
川を渡る...ってヤバイよヤバイよ!
ここは,アイススケート場か!
10mほどは耐えたが,さすがに危険と判断.
写真を撮った後,素直にファットを降りて歩道に上がる.
空気圧を抜けばグリップは上がる...て面倒.
住宅街の中の道もご覧の通り.
危険,危険,注意,注意!
クルマでも絶対ヤバイ.
実はファットバイク最強かも?(そうか)
国道に出て,凍結した歩道を慎重に走る.
そして,ようやく『Hokkaider Base』に到着!
さすがにオートバイの姿は見えない.
クルマで来られた先客(常連さん)が3名ほど.
小原さんに挨拶.
昨年,モンキーで来たことを話すと覚えておられた.
メニューはコーヒー(¥200),もしくはカフェラテ(¥250)の2種.
Kazchariはコーヒーを注文.
残念ながら軽食は提供されていなかったが,お菓子あり.
ありがたい.
で,今回の訪問最大の目的.
「HONDA NX-125」とのご対面である.
もちろん,これはKazchariの所有者ではなく,小原さんのモノ.
完全オーバーホールされて,なんと今でもエンジン始動する(かけてもらった).
いやー何もかもみな懐かしい.
ちなみ背面のモニタではユキヒロ追悼のためYMOのMVが流れていた...(泣)
話によると,この「NX-125」は年間生産台数1500台.しかも1年限定.
うち国内販売されたのは1000台未満にとどまったらしい.
つまり超レア車である.
KazchariのNXも残しておけばよかった...とは言わないが,実に珍しいバイクだったのね.
しかも,近々「NX-125」オーナーズミーティングを開催予定とのこと!
何台集まるのだろう?
面白いのは「AX-1」のオーナーから,「うちの子(AX-1)じゃダメですか?」との問い合わせがあるそうな.
まぁ,横から見れば...ちなみに「NX-650」はアリだそうです.
昔のバイクのカタログを見て盛り上がったり,店の前の線路で撮り鉄してた高校生を呼び込んだりと,色々あって14時半頃,辞去.
あまり遅くなると暗く,冷えてくるのだ.
オートバイ以上に異常なチャリマニアの話をしている間,ファットバイクのキャリアに雪の◯んこを載せられるKazchariであった.
帰路につく.
いつもは下る激坂を登るため,踏切を渡る.
夕刻に近づき,路面のツルツル度もさらにアップ!
ここまで来れば,我が家はすぐそこ.
今日もまた充実した1日を過ごすことができた.
よく晴れた日も,雪の日も,ガッチガッチな日も,ホンマ,ファットバイクは常に楽しい.
来週はいよいよ久々のレース!