2021/9/30 Thu
あくまで個人の感想です.
以前,北海道に移住したものの,失敗した人のエピソードを記事にした.
そして先日,YouTubeでこんな動画を見つけた.
我が町,旭川はベスト5内に入っていなかった.
その結果に不満があるわけではない.
ただ,このうp主の選定基準が「雪が少ないこと」と「生活が便利であること」なのが,なんだかなぁ...という印象.
そこを基準にすると,わざわざ北海道に住む意味はないような気がする.
というわけで,旭川が最強の地と思いこんでいるKazchari.
「雪が少ないこと」はともかく「生活が便利であること」は上記動画的には合格か.
空港は近いし,電車もバスもあるし,高速道路もある.
セイコマはじめコンビニだらけだし,イオンもあるし,シネコンが3つもあるし(しかもガラガラ),そもそも買い物はAmazonがある.
自然環境に目を向けると,台風はこないし,地震もないし,津波もないし,原発もない.
山も海も川も丘も湖も森も近い.
水も美味いし,温泉だらけ.
チャリダー,ライダーには天国か.
絶景の美瑛の丘までチャリで30分.
“果てしない大空”があって空気が美味い(大阪にはない).
まぁ,今年の夏の暑さは異常だったけど.
雪が多い? そんなに気になるかな?
せいぜい11~3月の4ヵ月くらい.
引っ越す前には「冬は2階から出入りする」「外は寒いを越えて痛い」とか散々脅されていたが,全然そんなことありません.
朝から晩まで雪かきに追われる日なんて,シーズン中せいぜい2,3日.
では,そういうKazchariはこれまでどこで生活してきたのか?
出生地は大阪北部の茨木市である.
大学卒業後は某コンピュータメーカーにプログラマとして就職.
静岡県沼津市に引っ越し.
2年半ほどそこで過ごすことになる.
退職して東南アジアを放浪.
1年弱で帰国し実家暮らしに戻る.
専門学校に通いなおし,卒業とともに結婚.
互いの通勤に便利な枚方市に引っ越す.
その4年後,青年海外協力隊員としてジャマイカに派遣が決まる.
派遣前訓練として長野県駒ケ根市に3ヵ月滞在.
そしてジャマイカで2年間生活.
帰国後,旭川の現住所に引っ越し.
それまでペーパードライバーだったのが,いきなりの雪道運転でびびった.
転勤族に比べると引っ越し回数は少ないか.
いずれにせよ,都会よりも(やや)田舎嗜好.
バランス的に旭川が一番良い.
他の移住者の意見・感想も知りたくて「北海道 移住 おすすめ」のワードでブログや動画も調べてみた.
もちろん多種多様な場所と意見.
そんな中,YouTubeのおすすめ動画でとんでもないものを観た.
それは『リンの田舎暮らし』というチャンネル.
登録者数は13万人だが,上記動画に関しては再生回数113万回越え!
まずサムネの目線,目力に惹かれる.
観る.
「起業に失敗したいわゆる貧困女子が道東の鶴居村に移住し,一人暮らしを始めました」という内容なのだが...
一言,なっ,なんだこりゃ~!(放心)
完全にドはまりして,他の動画も一通り見る.
現実離れしたキャラとカメラワーク.
エロいけどエロくない.
エロくないけどエロい.
雑然とした部屋.
テーブルの上には薬や割れた鏡.
けだるそうな動きと表情.
あやうい.こちらの不安感を掻き立てる.
時折カメラ(こちら)をキッと見つめる.
丁寧に丁寧に食事を作る.そして食べる.
毛玉のついたモンベルのセーター.
ユニクロのチェックのシャツ
デニムのミニスカート.
それが彼女のユニフォーム.
そんな非現実的な生活シーンの合間に,いきなり鶴居村の美しい風景が映し出される.特に水だ.
それにしても,この高度な撮影技術はなんだ.
4K撮影は元より,ドローンまで飛ばしている.
なんといってもカメラワーク(アングル)がエゲツない.
小樽行きフェリーの個室寝台(カーテンのみ).
彼女の独白とポーズ.
あの狭く無機質な空間でこれだけの空気感を出せるとは.
囲炉裏に灰を入れるシーン.
彼女は手づかみでいれる.
当然こぼれる.
カメラは手元ではなく,膝の先にこぼれる灰を映す.
雪に覆われた庭を歩く.
通常は正面または後方からの姿を映す.
違う.真上から撮る.
顔も体も見えない.
ただ,白い生足だけが交互に画面に現れる.
これ,本当に一人で作っているのか?
更新頻度は多くない.
編集に時間をかけているせいか?
もしバックにプロのクリイエイターがついていても,その存在を感じさせないし,それだとしても一級品.
仕込みだとか演出だとかヤボはことは言わせない圧倒的な映像美がある.
選曲も素晴らしい.
道民からすると,真冬にそれはないと思ってしまうシーンもあるが,この世界観では「あり」.
公開動画には,地元民や視聴者との交流で普通に談笑しているものもある.
これらは普通.
あまりの衝撃に職場の同僚や同世代の学生(元写真部)にもその存在を伝え,観てもらった.
その感想は...感嘆の一言.
しばらくその素晴らしさについて語り合ってしまった.
あくまで個人の感想です.