BROMPTONな息子とガンプラを買いに行くライド

2025/8/30 Sat

違うんだよ,かーちゃん

iPhone15 Pro

晴れ.温度:21 ℃,湿度:79%,体感温度:24 ℃,風速:2.0 km/時,風向:ENE

今秋,四国を旅することにした.
もちろんBROMPTONと一緒だ.

2年前の台湾に続いて,島を時計回りで一周が目的.
余裕があればサイクリストの聖地「しまなみ」にも寄りたいところ(実は走ったことがない)
まぁ,1日~150km程度でのんびり走る所存である(それはのんびりではない)

詳細な計画は別記事にするが,何より重要なのは遠征ゆえの輪行方法.

いつもは北海道しか走ってないので,クルマ移動ばかり.
いや,2回ほどフェリーに乗せたか.

DOMANEなサクッと利尻島一周ライド(その1)

オトナの修学旅行~BRM518あまちゃん200km!(その1)

台湾一周は現地レンタルチャリだったし.

台湾一周(環島)ライド Day0 旭川~台北

友人に飛行機輪行の留意点を聞いたり,ネットで情報収集したが,途中であることに気付いた.

「国内だし,チャリは宅急便で送ればいいんじゃね?」

そう,JALなどのフルサービスを使えば運賃に預け荷物代も含まるが,そもそもが高い.
少し調べたら松山往復¥60,000で吹いた.

ところがLCCだと,往復¥25,000程度.
追加の預け荷物代(片道~15kgで¥5,600)が宅急便代(往復約¥7,000)をはるかに越えてしまうのだ.
160サイズに収まってしまうBROMPTONならではの裏技である.

よく考えたらスキューバダイビングを趣味にしていた頃は,22kg越えの器材入りのトランクを,先に沖縄に送って身軽に移動してたな.
あれと同じ.

この方法に決定.
計画の詳細は後日,記事にする予定.

で,土曜日の話に戻る.
この日は朝から激しい雨.
ライドは難しい.

仕方がない.
旅の予定も決まったことだし,我がBROMPTONを少々いじることに.

まずは前から気になっていたブレーキレバーの角度.
折りたたみ時を考えて垂直気味にセッティングしていたのを,手の角度が自然になるように調整.
なんや,折りたたみも含め全然問題ないやん.

そして,新品のままフレーム内にずっと収納してた「輪行袋」を初めて展開.
BROを入れてみることにした.



ワイズロードさんのオリジナル商品(?).
現地でもバスや電車移動することもあろう.
久々にフレームから引っ張り出したら,収納袋にサビが付着していた...噂通り,BROのフレーム内って錆びるのねん.

iPhone15 Pro

使ってみて気づいたが,これは「袋」ではなかった.
上下とも開口している.
「袋」にしたい時には底をヒモで絞る仕組みになっていた.
緊急用としては軽量だし悪くない.

iPhone15 Pro

ただし肩掛け用のストラップなどは付属していない.
専用品ではないが,ちょうど良いモノをAmaで発見⇒購入.

これで現地でも使えるだろう.
再収納前に錆止め剤をフレーム内部に噴射しておく.すでに遅い?

とまぁ,色々いじっているうちに時刻は14時を過ぎた.
雨も止んで陽がさしてきた.

すっかりサボっていたため,ぼうぼうの庭を草刈り機で成敗.
家屋周辺の雑草も抜く.
なかなかの重労働.だが,これもトレーニングの一環.
まぁ,もうしばらくすれば雪が全てを覆いつくすのだが.

作業終了.

中1の息子は例によって部屋に閉じこもってパソコンいじり.
そろそろ急にドアを開けるとヤバイお年頃である.

部屋の外から「とーちゃん,今からチャリで出かけるけど,一緒に来るか?」と声掛け.

部屋から顔を出した息子.
しばし逡巡後「おもちゃのヨシダに行くなら行く」
きゃつは目的がなければ動かない.おそらくガンプラ目当て.
仕方がない.連れてってやろう.

実は先々週も同じような状況で外に連れ出した.

息子はGIANTのMTB
Kazchariはファット
もちろんちんたら走る息子を「貧弱ゥ! 貧弱ゥ!」と煽りながらライド(ひどい親だ)

今回,Kazchariは先ほどポジション変更したBROMPTONを用意.

それを見た息子.にやにやしながら,

「えー,とーちゃん,今日はそれぇ? マジかぁ(これなら勝てる)」

とナメた態度.

アホめ.
とーちゃんはこいつで200km走ったり,カミヒルを1時間ちょいで登ったりしているのだ.
もちろん,サイクリングロードに入ってからは息子を「モンキーが人間に追いつけるかーッ」と煽りつつ,サクッっとぶっちぎる(100億%大人げない)

iPhone15 Pro

それでもグチらずついて来る息子.
エラいぞ.いや,それほどまでにガンプラが欲しいのか?

つーか,うちの息子,チャリで速く走ることに全く興味がない.
一介のラグビー少年なのだ.

下はサイクリングロード上の行き先案内.
札幌はともかく「宗谷岬」にはさすがに無理矢理感が.

iPhone15 Pro

駅前を通り過ぎ,なんだかんだでサイクリングロードをアウト.
「おもちゃのヨシダ」はすぐそこ.家から12kmほど.

iPhone15 Pro

到着.
「疲れた.疲れた」とうるさい息子.貧弱か.
実は,ここまでチャリで来るのは初めてではない.
以前乗っていた子供用の12インチのチャリでも一度来ている.

あの頃に比べると,あっという間に着いたやろ? ⇒ うなずく息子であった.

ガンプラコーナーを物色.
おお,ネットでは未だに転売価格の『軽キャノン』があるではないか.

迷わず手に取る.もちろん定価販売だ.

で,息子の方はあーでもない,こーでもないと店内をウロウロ.
元々は自分の小遣いで買うつもりだったが,値段の折り合いがつかず悩んでいるようだ.

仕方がない.
ここは一肌脱ぎましょう.
おい,息子,¥1,000までまでならおごるぞ.

「マジか」と手に取ったのはHG「シャア専用ズゴック」
まずまずの選択だ...というほど他の在庫がなかった.まだブームは続いている.

iPhone15 Pro

さて,帰り道.
橋の上で休憩.
この後は容赦のない引きでサイクリングロードをひた走る.

このように息子と一緒にチャリで走るのもいつまでだろう.
息子は成長し,Kazchariは老いる.
「貧弱ゥ!」と煽れるのもいつまでか.

iPhone15 Pro

いつもの定点観測地点にて.
今はこんな曇天だが,明日は大会直前二回目の試走予定.
晴れるかな.

そうそうBROMPTONのレバー角度,ちょうど良かった.
軽量化を始め,何か色々といじりたくなってきたなぁ...BRO沼にはとっくの昔に堕ちている.

iPhone15 Pro

Kazchariの『軽キャノン』は積みプラ行きだが,息子は帰るや否や『シャアズゴ』の製作開始.
夕食前には完成.
そこで,Kazchariは昔作ったRGの『シャアズゴ』を展示棚から持ってきて,息子と二人して「あーでもない,こーでもない」と品評会.

iPhone15 Pro

それを見たヨメはん ⇒「どっちも同じやん」

息子   ⇒「全然ちがうやん!」
Kazchari   ⇒「これだからしろうとはダメだ!もっとよく見ろ!」

今宵も平和である.

EMONDAなカミヒル大会まで2週間!ライド

2025/8/24 Sun

本番マジか

iPhone15 Pro

晴れ.温度:23 ℃,湿度:75%,体感温度:25 ℃,風速:8.8 km/時,風向:NNW

『カミヒル大会』がいよいよ近づいてまいりました.

第9回 かみふらの十勝岳ヒルクライム大会

プライベートでは何度も登っているものの,大会は初エントリー.
年代別(45~59)で表彰台を狙いたいところだが,このクラスもおそらくヒルクライム怪人だらけ.
ここは遠慮気味にベストタイムの更新を目標にしよう.
滾れ! オレのアドレナリン!

つーことで,昨日のグラベルに続き,今日は山岳だ.

EPICなチョボってからのグラベルライド

もちろんマシンは大会当日も使うEMONDA

今年,カミヒルにはBROMPTONで2回ほど登攀.

BROMPTONなカミヒルチャレンジとついでに八景ライド

BROMPTONな雨あがりのカミヒルライド

12速のP-Lineは見た目以上,想像以上によく走る.
カミヒルもそれほど踏まずとも登れる.
余裕があるため,にコース&斜度の記憶と引き足ペダリングの良い練習となった.

そして満を持してEMONDAでの試走である.

BONTRAGERの純正「AEOLUS ELITE」サドルを”なんちゃって”3Dプリントサドルへ換装.230gが160gとなり,70gの軽量化

ただし,ホイールは「DRIVE HELIX 57C」のまま.
重さはいくらだ?
とっておき(決戦ホイール)は直前まで取っておくのだ.

で,9:42.日の出公園到着.
これから登る人は...いた.
高校生かな? 父親が背中にハイドレーションパックをセット中.

挨拶して「これから登りですか?」と尋ねる.
「はい」という返事.

遠征組かつ,息子さんは体形的にいかにもなクライマー.
追いつくか? 追い越されるか?

EMONDAをハスラーからおろす.

iPhone15 Pro

しばらくすると今度は帯広ナンバーのハイエースが.
そこからロードが数台出てきた.
どこかのチームかな.

さすが大会2週間前である.
先程の親子もこのチームも試走っぽい.

で,Kazchariはクールに発進.
すぐにストップ.
サドルが前下がり気味だったので修正.
一応カーボンレールなのでトルク管理に気を付ける.

リスタート.
計測地点の「旭野1班会館」まではのんびりと.
今日はEMONDAなのでパワーメーターも付いている.

- 序盤は240W(4倍)を越えないように
- 2カ所ほどある平坦パートはフロントをアウターにして踏み,タイムを稼ぐ
- 心折れ坂からの急坂
も呼気2,吸気1のリズムを守る

残り2km,つまり分岐点までに脚が売り切れることがないようにする.
これが最重要だな(何気にHANAZONOと似ている)

第13回ニセコHANAZONOヒルクライム(その3)

で,無事ゴール.
後でSTRAVAで確認すると,カミヒル計測区間のタイムは54:51.
歴代3位の記録だった.

iPhone15 Pro

ベストタイムは5年前の2020年で53:14.
あ,あかんボロ負けや.
しかもこの時のマシンはDOMANE(軽量ホイールver.).

ちゃんと十勝岳クライムライド

iPhone15 Pro

エンデュランスロードに負けるなんぞ,クライムマシンEMONDAの名折れだ.
来週予定の試走では過去の自分に勝つ!
さすれば大会当日も勝つ!(そうか?)

いつもなら,赤コーラを飲んでまったりなのだが,小銭を忘れたのでボトルの麦茶で我慢.
天気は良いものの,さすがに汗冷えしてきたのでジレを羽織る.

さて下りますか.
カミホロ荘の激坂付近で,先ほど駐車場で会った帯広チームとスライド.
行けー! 踏めー!

iPhone15 Pro

もちろん真っすぐには駐車場に戻らず,分岐から白金温泉方面へ向かう.
望岳台を過ぎて,さらにダウンヒル.

iPhone15 Pro

ここからの景色が好きだ.
やっぱり,このウネウネハイトのホイールは平坦&下り向きだな.

iPhone15 Pro

「道の駅 ビルケの森」前で左折し道道353へ.
少し登ったら上富良野まではずっと下り.
いつも通り日新ダムに寄る.

iPhone15 Pro

この辺りのグラベル(JRの森)も面白いけどなぁ.
昨今の異常なヒグマの出現率を鑑みると,一人で走るのは...

で,沼崎道路の坂を駆け上がり,久々にYAMAICHIさんへ.

iPhone15 Pro

目的は昼食および,ホワイトボードへの書き込みである.
これで今年は3回目の登攀.
シンゴさんと,主に『納沙布1200』ネタっつーか,”BROMPTONマイスター”O西さんの話で盛り上がる.

iPhone15 Pro

1時間ほどの滞在後,出発.
これまた真っすぐ帰るのは面白くないので,国道を挟んで西側エリアをのんびりとライド.

iPhone15 Pro

ぐるっと回って日の出公園の駐車場へ戻る.
まぁ,色々と課題(改善点)も見つかったし,有意義なライドだった.
なんだかんだで,やはり坂は楽しい(変態だ)

iPhone15 Pro

ライドの〆と言えばサ活
公園のすぐ近くにある「フラヌイ温泉」に行くことにした.

フロンティア フラヌイ温泉

ここはかつて「アイスブルベ」の発着点にも選ばれた由緒ある場所なのだ(意味不明).
ただ,かなり凄惨なブルベだったようで...⇒ アイスブルベ2017★当日★
残念(?)ながらKazchariは不参加.

で,フラヌイ温泉の入浴料は大人¥700.
自販機でクレカ払い購入.

ここでミステイク.
実はJAF割引で¥600だった.全然気づかず,むっちゃ後悔.

フラヌイ温泉と言えば「31℃の源泉風呂」,要はぬるいお湯で有名.
不思議なもので,出た後はカラダがポカポカするのだ.
サイロ風呂も雰囲気良し.

サウナは...まぁ,普通かな(熱め).
構造上,外気浴ができないのが残念.
ととのいイスも2脚しかない.

休憩室でのんびりした後,退館.

iPhone15 Pro

ハスラーで無事帰宅.
そして行うべき作業は...決戦ホイールの仕込み.
来週はこいつで最終試走.

iPhone15 Pro

EPICなチョボってからのグラベルライド

2025/8/23 Sat

いわゆるひとつのリハビリ

iPhone15 Pro

曇り.温度:24 ℃,湿度:81%,体感温度:24 ℃,風速:13.4 km/時,風向:S

『納沙布岬1200』のダメージがまだ残っている.

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day0

ゴール後一週間ほど経つが,カラダの調子が悪い.
以下は具体例.

【手のしびれ】

両手とも環指,小指のしびれが続く.
いわゆる尺骨神経支配エリア.
長時間ハンドルを握り続けていた=手首の尺骨神経管が圧迫され続けたためだろう.
尺側2指は力の源.
可動には問題ないものの,まだ強く握ることはできない.

【ブルベ腹】

ねぇねぇ,Gemini先生,「ブルベ腹」って何?

「ブルベ腹」という言葉は、主にサイクリングの愛好家、特に長距離ライド「ブルベ」に参加する人たちの間で使われる俗語です。
長時間のライド後に、エネルギー補給のために食べ過ぎてしまうことで、お腹がぽっこりと出てしまう状態を指します。
ブルベのような長距離ライドでは、多くのエネルギーを消費するため、ライド後には非常に強い空腹感を感じます。このときに、食べたいものを好きなだけ食べてしまうと、消費したカロリーを大きく上回る量を摂取してしまい、結果として体重増加や体脂肪の増加につながることがあります。

あっ,ちょっと勘違いしてたな.

見た目ではなく,「食べても食べても空腹状態」のことだと思ってた.
まぁ,それも広義には含まれるか.
長距離ライドにおいて補給は何よりも大事.
特に固形物が食べられなくなると脚が終わってしまう.

問題はゴール後である.
日常生活でも間食が習慣になるとヤバイ.
先週は,口に何か入れてないと空腹でたまらん時が続いた.

ちなみに今は改善.
久々に体重を測ったら58kgを切っていた.少し痩せた...なぜ?

【ケツ痛】

終盤における激闘の最大要因.
1200kmも乗れば,痛くならない方がおかしい.

今回はアリエクで買った”なんちゃって”「3Dプリントサドル」で出走したが,革製の「セラ・アナトミカ」だったら問題なかったのだろうか?

ゴール3日後の8/17からZWIFTを再開.
その際,スマートトレーナーに接続したDOMANEのサドルを「セラ・アナトミカ」に換えてみた.
結果は...多少痛みは残るがかなり改善.漕げないことはない(40分程度が限界)

肝心のケツの方にはこいつを塗布.

腫れもおさまってきた.

【睡眠】

実は一番困った,困っているのが睡眠,いや正確には睡眠リズムか.
2,3時間ごとに目が覚めてしまう日が続いた.

トータルの睡眠時間は短くないのだが,日中,突然の睡魔に襲われたりする.
要は「質が悪い」と,Garmin様も言っている.
これはあれだ.徹夜明けの状態が続いている感覚.

元々ショートスリーパーなのだが,質は確保していたのだがな.
「定刻に寝て起きる」を守り,リズムを取り戻すしかない.
ついでにガジェットの力も借りますか.

寝ホンの逆襲~「Anker soundcore sleep A20」を購入

そして,これらがトータルで合わさって,習慣にしていた筋トレが一週間ほど途絶えた.

どこかの痛みと言うより,倦怠感が強く,”永遠の恋人”ダンベルを持つ気が起きない.
筋トレ継続の可否はひとえにメンタル面の影響が大きい.
己を鼓舞するためには目標が必須.
おお,そう言えば「カミヒル大会」が近いではないか.

第9回 かみふらの十勝岳ヒルクライム大会

開催日まで残り2週間.
人外だらけの中,年齢別で表彰台...目標はデカイ方が良い.

逆に懸念していたが,出なかった症状としては「肩こり」「シャーマーズネック」がある.
TopstoneのアップライトなポジションとDHバーに助けられたな.

心配していた持病の「右膝ー腸脛靭帯炎」も発症せず.
予防措置のテーピングが効いたか.
ただし毎日貼っていたせいで,皮膚がガサガサ&かぶれまくっているけどな.
DNFになるよりマシ.

つーことで,今週末(8/23)よりようやく外ライドを再開.
走って治す.それが一番近道.

とは言え,手のしびれの悪化は避けたい.
「んじゃ,ポジションの違うMTBで」っつーことで久々にSpecialized EPIC出撃.

まずは定点観測ポイントへ.夏ですな.

iPhone15 Pro

やはりMTBとロード(グラベルロード含む)は乗り味が別物.
ふわふわしとる.

これでもサスを固めに調整したのだが,ホンマ,舗装路は苦手というか,踏んだ時の反応が悪くてあまり楽しくない.
特に坂道は顕著.力が逃げる逃げる.

さて,今日の行き先だが,向かうは今年も開いた「チョボチナイ」こと道道1116号である.
ダム側ではなく,倉沼ゲートから走破することにした.

iPhone15 Pro

忠別川サイクリングロードを激走.
”ふわふわ”しているのは確かだが,荒れた道での安心感は当然半端ない.
舗装路ではなく,サイドの芝生や,いっそ河川敷に下りたくなる.

ただし今日に限って言えば,ポジションは違えど,”しびれ”のせいでグリップが握りにくい上に疲れる.

iPhone15 Pro

東川の町を通過して道道611号へ.
ぐわー向かい風だ.
無意識にDHバーを探す.当然付いていない.
思えば,その昔ファットで200ブルベを”楽しく”完走できたのはDHバーのおかげ.

ファットなBRM911旭川200km(その1)

やがて現れるひまわり畑.
顔(?)の整列ヨシ.

iPhone15 Pro

倉沼ゲートを越え,登りに登って道道1116号の入口に.
ちょうど前日が今年の開通日.
今のところ,閉鎖日は未定.

iPhone15 Pro

ダム側,すなわちチョボチナイゲートからの激坂とは異なり,こちらは3~5%の斜度と緩やか.
土曜日だが,まだ交通量の少ない中,のんびりと漕ぐ.まぁ,MTBやし.

で,ハイライトの嶺雲橋着.

iPhone15 Pro

雲が多めだが,雨上がりなのでこんなものでしょう.
今週に入り,北海道もようやく涼しくなってきた.

iPhone15 Pro

橋を渡り切る.
クルマは少なく,多数のオートバイとすれ違う.
そういや,モンキーに最近乗ってねーや.

iPhone15 Pro

ここからは基本的にダウンヒル.
たまには止まって写真.

余裕かましているけど,この辺りもヒグマの生息エリアなのは間違いない.
数年前にはデカい糞を見つけたこともある.

『納沙布岬1200』の時も,本州からの参加者に「道民です」と話すと,「クマに遭ったことはありますか?」とよく尋ねられた.
「20年以上,グラベルも含めて道内がんがん走ってますけど,遭ったことはないですねぇ」と答える.

ネタ話で済んでいるうちはよいが,昨今の数々のクマ事件を鑑みるに,これまで以上に慎重に行動しないとまずいかも.
気温もそうだが,昔とは明らかに環境が変化しているのは確実だ.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

最後の11%を下ると,チョボチナイゲートが現れる.
ちょうど,登って来るローディがいた.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

さすがに「これから旭岳www」という元気はないので,右折してダム方面へ向かう.
管理事務所にてトイレとご褒美の赤コーラ.

iPhone15 Pro

もちろんダムも渡ります.
写真には写らないが,バッタが大量発生.
カラダやチャリにバシバシ当たる.
秋の気配なのか?

iPhone15 Pro

ダムを後にして美瑛方面に向かう.
「今日はリハビリライド.ついでにチャリも汚したくないので,グラベルはダメ」という,出発前の誓いはどこへやら,やはり進入してしまう.

iPhone15 Pro

我がEPICは,生粋のクロカン-MTB
舗装路を走るだけではストレスが溜まって仕方がない.

やはり,こういうチャリはクルマでトランポして,コース内だけをガンガン走らせるのが正しい運用方法なのだろう.

EPICな全道MTB4時間耐久レースin上砂川ライド

普段のライドはグラベルロードが最適.

iPhone15 Pro

つーことで雨上がりのグラベル.そこそこ泥ハネました.
車体はともかく,ジャージの背中がヒドイ.

iPhone15 Pro

散々走り回って腹が減る.
美瑛の町中,いつものセイコマにピットイン.

iPhone15 Pro

なんと,この「紅茶花伝」はアプリクーポンで無料.
北海道を旅するチャリダー,ライダーのみなさん.短期滞在でもセイコマ会員になってアプリ入れた方がお得ですよ...ってみんな知ってるか.

さて,腹も満たされたし帰りますか.

一度汚れた車体とカラダ.
「もうどうなってもいいや」と,帰り道もグラベル三昧.
やっぱMTBはこうでなくては.

iPhone15 Pro

この道はジャリではなく草ぼうぼう系
すると,どうなるかと言うと,プーリーに草がからまりまくる.
やけにペダルが重くなり,確認するととんでもない状態に.

iPhone15 Pro

停車しては草を除去.
最終的にはいつものジャリの河川敷を爆走.
うわ,やっぱ手がしびれてる.ハンドルの押さえに力が入らん.
正にリハビリライドやったな.

...とか,何とかいいつつもやっぱりグラベルはいいねぇ.
先ほど書いたように,ヒグマへの警戒度がMAXやけど,走りたい道はたくさんある.

仕事の都合で今年の『NISEKO GRAVEL』に参加できないのが残念である.

NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2024 EX-LONG参戦!(前編)

最近見つけたこのサイトも良き.

北海道グラベルツーリング2021

iPhone15 Pro

つーことで無事帰宅.すかさず洗車.

今日みたいなフラットなグラベルだと全く気にならないが,EPICのタイヤもチューブレス化しようかな(今はチューブド).
『上砂川4耐』で全然走れなかったのは,泥の激坂でスリップしまくったのも一因.
チューブレスなら空気圧もっと落とせるし...と言い訳してみる.
それに通常の運用でもパンクリスクが減る(その代わりシーラント爆発する).

実際,既にチューブレス化しているTopstoneは絶好調.

Topstoneをいよいよチューブレス運用!~ GRAVEL KING X1 40C

そうそう,Topstoneと言えば『納沙布岬1200』後の洗車でとんでもないモノを見つけた.

iPhone15 Pro

おわかりになられただろうか?

『納沙布岬1200』では,スリックの「GRAVEL KING」+TPUチューブの組み合わせだった.

見事にタイヤが裂け,紫のPanaracer製TPUが覗いている.
いやぁ,やばかった.マジで運がよかった.
耐パンク仕様と言えども油断したらあかんね.

本来ならタイヤ交換すべきなのだろうが,そこはケチケチKazchari.
手持ちのこいつでタイヤの穴を埋めた.

理想的な「パンクしない軽量タイヤ」の開発が待たれますな.

明日は山岳リハビリ!

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day4

2025/8/14 Thu

人は一人では生きられない

iPhone15 Pro

Day3はこちら ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day3

———————————————————————

Day4:8月14日(木)
PC11 清水町農業研修会館  ⇒ FINISH 丘珠ふれあいセンター 1205.9km地点

ここは「清水町農業研修会館」の体育館.

時に3:30.バイブアラームで起床.
昨夜も割と眠れた.慣れていくのね.こういう生活に.

顔を洗って食堂へ.
パン,コーヒーの朝食をいただく.

iPhone15 Pro

もちろん,これだけでは足りぬ.
シーフードヌードルもいただく.
状況次第でカップ麺の美味さは数倍になる.

iPhone15 Pro

PC前の駐輪状況はこんな感じ.
寝ぼけて踏まないように気をつけねば.

iPhone15 Pro

時刻は4:40.いよいよ最終日のスタートである.
泣いても笑っても,今日を走り切れば全てが終わる.
無事にゴールまでたどり着けるだろうか.

iPhone15 Pro

天気は曇天.まぁ早朝やしな.
サイコン1,000km表示で写真を撮るつもりがすっかり忘れてた.
1,006km地点でパチリ.

iPhone15 Pro

例によって,コースをほとんど確認していなかったが...これって,もしかして狩勝峠に向かってね?(大丈夫か)

はい,その通りでございました.
まもなく狩勝峠の登りがスタート.

最終日でアドレナリンも出まくっているせいか,脚の調子は絶好調!
先行者を次々に抜いていく(レースではありません)
つーか,毎回思うけど...この狩勝の斜度,ものすごく好みだ.

なんだかんだで9合目からのトンネルに突入.
例によって霧につつまれているであろう頂上まではあと少し.

iPhone15 Pro

はいはい着きました.狩勝峠でございます.
せっかくなので伝説のトイレに寄る.

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その3)

相変わらず床暖房が効いている.今日はあまり寒くないので座り込むことはない.ましてや便器に抱き着いたりしない(あくまで噂)

iPhone15 Pro

さぁ,ダウンヒルの開始だ.
ウインドブレーカーやジレは送り返してしまったので,レインウェアを羽織る.

あらためて下ると,路面の亀裂がエグイな.
スリップ&パンクしないようにひたすら祈る.

降りた先にあるのは”みんな大好き”幾寅のセブイレブンである.
参加者が続々とピットイン.
Kazchariもレインウェアを脱ぐ.

iPhone15 Pro

この辺りまで来るとすっかり馴染みのエリア.
南富良野からは三の山峠を越えて麓郷方面へと向かう.

iPhone15 Pro

本日も快晴.暑い.
水分補給が重要.
なのに周辺にコンビニなし.

たまに自販機を見かけるが,ごみ箱が...あっ,あった!(そばにゴミ集積所) 珍しいこともあるもんだ.もちろん立ち止まって休憩.

iPhone15 Pro

裏道を通って富良野へ向かう.
いわゆるペペルイと言われるエリアか.
その昔,「グレイトアースFURANO」で走ったっけ.

iPhone15 Pro

写真ではわからんが,下は超高速でジェットコースターなダウンヒル.
気持ちいいを通り越して怖い怖い.
参加者数名は,この近所にある超美味なメロン屋さんに寄ったようだ(試走ガイドにあった).

iPhone15 Pro

で,久々に交通量が多いR237に接続.しばらく走って9:58.

【PC12:ローソン上富良野大町店】1067.3km地点着

iPhone15 Pro

「冷やしうどん」美味し.
ここまで来ると心なしか,みな穏やかな表情...っつーかやたらハイテンション.
わかりにくいPCなので,通り過ぎてしまった参加者を大声で呼び止める.

そう,この非日常なライドも,残り140kmほどで終わってしまうのだ.
喜びと寂しさが共存する.

このまま北上して家に帰りたい...わけはない.
これから札幌に向かう.

国道を渡り,細いジャリの踏切を越えて道道へ.
おお,これって5月の「美瑛の丘300」をなぞる道だ.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

何個目かの交差点にて.
前を走る黒ジャージの参加者が今日のキーパーソン,いや,恩人と言っても差し支えないお方(仮に救世主(メシア)=Mさんとしておこう).

結局,最後まで名前を尋ねなかったのが悔やまれる.
もし,このブログを見てたら連絡ください.あらためてお礼を言いたいです.

iPhone15 Pro

この後,道道759で山越え.
例によって調子に乗った”自称”クライマーのKazchariが引っ張る.
芦別に向かうR38へ合流.そのままハイスピードで北上.

Kazchariの提案で「道の駅」前のローソンで休憩することにした.

iPhone15 Pro

Mさんは休憩中,なぜだかスマホを見ながらブツブツと話しかけている.
次のPCでもそうだった.
「もしかしてライブ中継ですか?」と尋ねるも,違うとのこと.
あぁ,真相が知りたい.ただのボイス日記

もう少し休むというMさんを置いてKazchari先行.
「美瑛の丘」の時と違って,さすがに道道4号で深川に戻るようなことはない.
向かった先は歌志内だった(ちゃんとルート確認しろ)

iPhone15 Pro

手ごわいアップダウンが続く.
先程までのトレインを組んだ高速移動と異なり,緊張感がなくなると一気に押し寄せてくるのが...ケツの痛み.

いいや,限界だ.立つね.

ダンシング&ストレッチの頻度がやたらに増えた.

ロクでもない切り通しの激坂を上って下った後に現れるのが,

【PC13:ローソン上砂川店】1125.8km地点着

iPhone15 Pro

ここって,あの凶悪な「4耐」会場の近くやん!

EPICな全道MTB4時間耐久レースin上砂川ライド

ここで何食ったかなぁ...覚えてねーや.
この頃になると,IQ(記憶力)がかなり下がってきていると自覚.

「昨夜は眠れた」と言っても,普段より熟睡できたわけではなく,質も時間も全然足りていない.そんな日の連続である.
おまけに日中,酷暑の中での過剰な運動.休む間もなく働かされる内臓.
疲労のピークはとっくの昔にオーバーテイク.
「今日で終わり」という事実(希望)だけが,肉体と精神を支えているのかもしれない.
ゆえに...この後の地獄を招いたのかもしれない.

残りたった80kmほど. たった? いやとんでもなかった.

上砂川を出て,高速道路と並走する道道1130を使って徐々に南下.
かなりの向かい風.それに加えてケツ痛と眠気.

iPhone15 Pro

上の写真はどこだ?
美唄の市街を過ぎた頃か.この時はまだ...マシだった.

問題はこの後である.
周辺にさえぎるモノが何もない荒涼とした田舎道.

そして勢いを増す向かい風.
漕いでも漕いでも進まない.
それにケツ痛もMax.

ポジションを数秒ごとに変えて,なんとかこの地獄をやり過ごす.

ゾンビ走法に徹していると,今度は眠気が襲ってきた.
今がいつで,ここはどこで,そして自分は何でこんなことをしているのかわからなくなった.
今思えば軽いマイクロスリープを繰り返し,脳が活動を拒否していたのだろう.

このままではマズイ.

どれだけ速度が落ちても,タイムアウトはないだろうけど,落車⇒リタイヤは十分ありえそうな状況.
こんな時,どーする?どーする?どーする? 君ならどうする?

Kazchariはアニソンを大声で歌うことにした.
世代的にダイナミックプロのスーパーロボから始まって,黄金期のサンライズアニメのメドレーだ.
特にリピートしたのがこいつ.

♪ どんなぁに苦しくてもぉ~やりとぉげるぅぅぅ!(G-GUNDAM!)

ふらふら漕いでいると,後方から救世主の御声がっ!

「大丈夫ですか? 引きますよ~ 後ろついてくださ~い」

いやさか,いやさか,M様じゃあ,あーりあませんか!
この御声に対するKazchariの返事.

「いや,もうダメです.死にそうですぅ.I’m gone.I’m dead!」← ポガチャルか!?

泣き言は誰も何も救わない.
先行するMさんをひたすら追いかける.
ありがたいことにペースも合わせてくれている.

もちろん,アニソンもシャウト!

♪ あきらめないぜぇ~ どーんな星なき夜でもぉ~ キズだらけで前進するんだぁぁ とどろく稲妻 不死身な未来をぉぉ 照らせぇぇぇ!

これは特撮ソング.もぉどっちゃでもええわ.
10km近くはひいてもらったかな.
ようやく新篠津村へ渡る「たっぷ大橋」が見えてきた.

そしてついに...最後のPC.

【PC14:セブンーイレブン新篠津村店】1175.2km地点着

iPhone15 Pro

長かった.ひたすら長かった.
まさか,最終日の残り100kmを切った平坦十数キロが,道中もっとも過酷だったとは...
それにしても,ここに来てのこの向かい風,ギリギリ隊のみなさん,大丈夫だろうか?(BROMPTONマイスターO西さんに風情報をLINEした)

コンビニで休憩中,参加者の一人が面白いことを言う.

「顔がむくんでiPhoneのFace-IDが認識しない」

そう言えば,昨日あたりからKazchariもコンビニでの買い物時,スマホが顔認識してくれない.これが理由なのか?

iPhone15 Pro

最後の晩餐ならぬ,最後の補給.
「バニラモナカ」「バナナスムージー」美味し.

まだ戦いは終わっていない.
残り30km.
この向かい風はこの先も続いているかもしれない.
油断大敵.
余裕を持ってゴールするために,早く出発するのだ.

Last Riding.

iPhone15 Pro

先ほどまでの強風地帯と似た風景が続くものの,向かい風ではなかった.
無風に近い.どうやら”抜けた”ようだ.
最後の試練を乗り越えた勇者達へのご褒美か.

サイコンの残り距離のカウントダウンが楽しい.
もう誰もKazchariのゴールを邪魔しない.

iPhone15 Pro

道道273.通称「苗穂・丘珠通り」
最後の信号停止.
次に停車するのはFINISH地点のはず.

そして...17:53.

【FINISH:丘珠ふれあいセンター】1205.9km地点着

iPhone15 Pro

なぜかサイコン表示は1,238kmだが,そんな寄り道したかなぁ? GPSの精度問題か.
停止ボタンを押すが,記録の保存完了までかなり時間がかかった.
それだけ濃いライドだったのだろう.

玄関先および受付のスタッフとも,一参加者の帰還を拍手で迎えてくれた.
思えば,これまでの有人PCでもそうだった.

いつものブルベとは雰囲気が明らかに違う.
これが国際基準「ジャパン・グランドネ」のホスピタリティなのだろう.

iPhone15 Pro

85時間47分.

決して速いタイムではないが,睡眠時間や休憩をたっぷり取り,疲労困憊にならないよう踏んだ結果としてはまずまずだろう(自己評価).

お出迎えには,ブルベマイスターR大さんの姿もあった.
そのゴールタイムはなんと69時間台! じ,人外やな.ガクブル.

RMメダルだけ購入申請して「ふれあいセンター」を後にする.
なんだかんだで充実感・達成感に満たされるひと時.
1200kmかぁ...大きなトラブルもケガもなく,よく走ったもんだ(えっ,さっきのゾンビ状態は?)

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

すぐ近くの丘珠空港駐車場へ.
4日間の料金は¥1,600.
警備員も巡回してたし,周辺の公園に停めるよりも安全・安心やな.

Topstoneの積み込み作業中,異様な眠気が急に襲ってきた.

iPhone15 Pro

このまま旭川まで帰るのは危険と判断.
やはり定宿の「万葉の湯 ふとみ銘泉」に向かうとしますか.

...結局,サウナ+夕食後,仮眠のつもりがやはり爆睡.「万葉の湯」に1泊することになった.

さて,まとめである.

晴れ時々曇り.温度:20 ℃,湿度:93%,体感温度:21 ℃,風速:4.0 km/時,風向:SSE

事前にイメージしていた「1200」と言えば,仮眠所はタヒ屍累々,ベッドや布団を使わず,廊下やら机の下で大勢の人が眠りこけている.
いや,むしろ屋根のある場所で寝れたらマシな方で,道端でタヒんだように倒れているチャリダーが目に浮かぶ.
走行中もふらふらで低速走行.頸やら脚にはシップだらけ...
本家「PBP」やら「LEL」の記事や動画って,そんなん多くない?(偏見です)

それに比べると今回の「納沙布岬1200」ではそこまで追い込まれることはなかったなぁ(本州勢に鼻で笑われそう)

まず天候に恵まれていたことが大きな要因であったことは否めない.
2回ほど雨に降られたが,何もかも水没するような豪雨でもなかったし,寒さに震えることもなかった.

完全にが味方してくれたと言える.
これもきっと「福毛」のおかげ.

福毛が生えた

最終日はホンマにMさんに助けられたが,上富良野ー芦別間は,ずっとKazchariが引かせてもらった.だからこそのヘルプだったかもしれない.

「情けは人の為ならず」が正に具現化した感.ランドヌールは助け合いなのだ.

ブルベはレースではない.
これからもこの精神でいきましょう.見返りは求めません(本当?)

第二の要素は大当たりの機材選定.
ホンマ,うちのTopstoneは万能マシーン.
太いタイヤと前後サス.アップライトなポジション.巨大なリア・ギア.
心配していたパンクを始めとするメカトラは皆無.
「アドヴェンチャーロード」の名にふさわしい.

20年ほど前にチャリ趣味を始めて以来,ほとんどが”ぼっち走行”だったが,昨年からグループライドに割と参加するようになった.

DOMANEなHIGUMA CYCLEで襟裳岬まで行ってみたライド

ぼっちでもグループでもチャリは楽しい.
気分は某キャンプアニメの主人公である.

特に今回は異様に長く果てしない道中,何気ないおしゃべりがどれほど励みになったことか.

さて,無事に1200kmをクリアしたことで見えてくるのはやはりアレ.

The Route To PBP -Paris Brest Paris 2027

2027年か.
おっ,ちょうど還暦やん.退職金も出るし記念にちょろっと走ってみるか(お気楽過ぎる)

いずれにしても,この「納沙布岬1200km」は,2025年最大のサイクルイベントになることは確定的.

運営の皆様,それに苦楽を共にした皆様,めちゃめちゃ楽しかったです.
ありがとうございました.

繰り返しになるがやっぱりチャリはいい.

人生も半分過ぎて,このような素晴らしい趣味に出会えたことに心より感謝する...て,誰に?

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day3

2025/8/13 Wed

魔の三日目

iPhone15 Pro

Day2はこちら ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day2

———————————————————————

Day3:8月13日(水)
PC8 別海町町民体育館 ⇒ PC11 清水町農業研修会館 971.2km地点

ここは「別海町町民体育館」の体育館.

なんということでしょう!
前夜とは打って変わって,実に心地よく眠れました.

21時前には就寝し,0時頃に一度トイレに行ったものの,再び横になると即入眠.2時半のバイブアラームで起きた.
計5時間半程度は眠れたはず.
元々ショートスリーパーなKazchariとしては,日ごろの睡眠時間とそれほど変わらない.

素晴らしい.

これもひとえにふかふかマットレスのおかげ.
北見の時とはエラい違いだ.
まっ,それ以上に疲労という最強の睡眠導入剤があったことは間違いない.

で,パンの朝食とコーヒーをいただく.
ウェア(その3)を着る.
歯を磨いて3時半前には出発準備が完了した.

iPhone15 Pro

玄関前までTopstoneを移動して空気を入れる.
前後とも3.5Barほど.35cならではの低圧である.

iPhone15 Pro

さて,いわゆる”魔の3日目”のスタート.

ここまではほぼ(テキトーな)計画通り.
むちゃな夜間走行や,極端に短い睡眠時間は回避できている.

行程的に今日が山場だろう.
前半の目標は昨日の道を逆走,つまり美幌峠を登り返して「北見市自然休養村センター」にできるだけ早くたどり着くこと.

まだ暗い別海町の町に繰り出す.
長袖インナー+半袖ジャージでちょうど良い気温である.

脚は問題ない.
ただし...そろそろケツがヤバイ

シッティング時に明らかに痛みを感じる.
昨夜のシャワー時に確認した際には股の内側に腫れもあった.

そんな時にはこいつなのだが...

北見のドロップボックスに置いてきてしまった.

3年前の「オホーツク1300」の時には,長距離ブルベの定番サドル「セラ・アナトミカ」を使った.

こいつが実に快適で,最終日までほとんどケツの痛みに悩まされることはなかった.
ではなぜ今回は使わなかったか?

「セラ・アナトミカ」の最大の欠点はその重さにある.
何せ420gもあるのだ.
ただでさえ重いグラベル・ロードがさらに重量級になってしまふ.

そして最近お気に入りなのが,Aliexpressで買った“なんちゃって”3Dプリントサドル

2025年6月7日撮影

重さはたった160g
こいつが実にフィットしていて文句のつけようがない.
長距離ライドの実績もある.

Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その0)

ついでに言うとお値段はたった¥5,000(ブランド品の1/10)
もう手持ちのチャリのサドルを,全部これにしようかと思うくらい気に入っている.

つーことで絶大な信頼をおいていたのだが,600kmを越えるとさすがに限界か.
いや,ここは「こいつだから,この程度の痛みで済んでいる」と良い方に解釈しよう.

先行者に追いついてトレイン結成,つーか,主にKazchariが牽引.
まぁ,自分のペースで走っているので,好きな時に抜いてってください.

iPhone15 Pro

朝焼けの光の中を走るチャリは...Topstone.
懐かしのアフリカのサバンナを思わせる風景.

往路同様,丘陵地帯を抜けて弟子屈の町へ.
最初に目についたローソンにピットイン.

峠越え前のちょうど良い場所にあるので,お仲間もたくさん.
久々にWさん(寝ずの走行らしい)やらPikaさんに遭遇.

iPhone15 Pro

別海の仮眠所に続き2度目の朝飯.
タマゴサンドだ.

ちょうど良いので装備しているバッグ類の紹介.
「R250」シリーズで固めている.

まずはトップチューブバッグ.

フレーム幅ぴったりでダンシングの邪魔にならない.
容量は少ないが何かを入れたからと,どちらかに傾くこともない.
何よりストラップ不要,ボルトオンで装着可能.
防水性能は...そこそこ.本当に濡れたらあかんアイテムはビニール袋に.

お次はフレームバッグ.

今回新たに購入.
Topstoneのフレーム形状はロードよりもMTB寄りなので,スペースが非常に狭い(サイズの問題では? ⇒ ほっとけ)
ゆえにこのバッグもひっくり返して装着している.
形状ぴったりで使い勝手に問題なし.買ってよかった一品.
ここにはモバイルバッテリや救急セット,補給食などを収納.

フロントポーチも装着.

ここにはコンビニで買ったペットボトル飲料を入れている.
ボトルの水/麦茶がなくなるとここから補充.
普段のライドではボトル1本態勢のKazchariだが,さすがに土地勘がない場所を走るこのブルベでは2本で.
涼しい時にはペットボトルではなく補給食入れになる.

最後にサドルバッグ.

以前使っていた同メーカー品に比べると確実に進化.
シートチューブ側に”芯”が入っていて格段に型崩れを起こさなくなった.
ダンシング時も左右に揺れにくい.
中にはPekoさん超軽量輪行バッグ,エマージェンシーシート,アイマスク,小型シャンプーボトル,レインウェア(上のみ).
そして,圧縮された着替え,もしくは汚れたジャージパックを入れる.
大きすぎず,小さすぎずちょうど良い.

iPhone15 Pro

つーことでリスタート.
美幌峠の登り,しかも急坂側が待っている.

以下は津別峠との分岐点.
ここからじわじわと...

iPhone15 Pro

とは言え,実は登り大好きKazchari.
3日目にもかかわらず,いいペースで登れた.
それほど暑くもなし.ちょうどいいコンディション.

ただしケツ痛,テメーはダメだ.

そして昨日より快晴.
屈斜路湖ー中島がくっきりと.

iPhone15 Pro

ずっと絶景が続くので,ところどころ止まってしまい全然先に進まない.

iPhone15 Pro

名残惜しさを振り切って,ようやく美幌峠着.
往路では寄らなかった伝説のトイレにin.

iPhone15 Pro

ダウンヒル開始.
おっと,その前に頂上からの風景.

iPhone15 Pro

緩斜面で長々と続くダウンヒル.
だいぶ距離と時間が稼げた.

美幌町に入ってすぐのローソンでセルフ・エイド.
他の参加者も続々と入ってくる.
やっぱりが欲しいとレジ横の”からあげクン”に手を出す.

iPhone15 Pro

ライド中に揚げ物はどうか?という意見もあろうが,そこはブルベ腹.無問題.
そういや,この通りって「すき家」とか「山岡家」もあったな.忘れてた.

道道217号を「自然休暇村センター」へ向けて快走.

途中,とある分岐点で他の参加者達がナビを覗きながら相談している場面を見た.
このシーンの記憶が後でKazchariを救うことになる.
覚えておいてヨカッタ.

で,トンネルを抜けて左折して登った10:36.

【PC9:北見市自然休養村センター】777.6km地点着

iPhone15 Pro

参加者のチャリで溢れかえっていたが,日陰を確保.
美幌峠を降りた後は灼熱地獄.

先ほど”からあげクン”を食べたばかりだが,既に腹が減っている.
2度目の北見エイドのメニューは「豚汁」である.
ごはんとトマトの他,野菜パックを付けて食べる.美味し.

もちろん飲み物も大量摂取.
背中のハイドロパックに氷を詰める参加者も多数.

iPhone15 Pro

食事の後はドロップボックスの返送作業.
まずは汚れたウェアをボックスにin.明日の分のパックを取り出す.
宿泊所の充電環境もだいたい把握できたので,余分なモバイルバッテリーもドロップ.
そして...防寒用に持ち歩いていたウインドブレーカージレも送り返す.
スタート以来,一度も使っていない.
まさか連日,ここまで暑いとは...寒さに耐えられなくなってもレインウェア一枚で対応できそう.

iPhone15 Pro

初日の豪雨でカラカラになったチェーンにルブを注す.

タイヤも大事だがチェーンも大事.万が一切れたらシャレにならん.

本日の宿,清水を目指しリスタート.
サイコン表示で現在約790km.あと410Kmしか走れません!

...と,強がってはいるが,外はもうとんでもない日差し.
チャリで走っていい気候ではない.
それでも前進するのみ.これぞ男のロマンだ!(アホです)

ナビ(bryton S500)の指示に従って,先ほどの道道217号を戻る.
先程気になった分岐点.
なぜかナビは直進を指示している.

おかしい.

明らかに方向としては,青看板にある通りに右折して津別町に向かう方が正しい.どうなっている?

そこへ後続の方が到着.
Kazchari同様,ナビは直進を示しているらしい.
紙のキューシートを確認中,さらに後続の3名が合流.
別のナビだとちゃんと右折になっているという.
うむ.そちらを信じませう.

全員で右折してしばらく進むと,KazchariのS500にもちゃんと正規ルートの矢印が現れた.
なんだったんだ?

5人ほどで曲がったが,うち,脚の合うお二人とトレインを組みながら津別経由で陸別に向かう.
話を聞くと,愛知から参加の二人は6時スタート組とのこと.
速ぇ...じゃない! もしかしてKazchari,貯金(時間)がヤバい? 私的エイドで休み過ぎた?
このトレインにこのまま乗っているとマズい?

「いやいや4時組でも大丈夫です.僕ら相当速いペースで走ってます」との助言をいただき一安心.テキトーな計画で走っていると,こういう時ビビる.

アップダウンを繰り返しつつ陸別が近づいてきた.

iPhone15 Pro

「道の駅 オーロラタウン93りくべつ」着.

いや,ブルベとしては寄る必要はないのだが,スタンプラリー(オンライン)を押さねば.
建物内でポータルサイトに接続するが,なぜかスタンプが押せない.
場所を変え何度もトライするがダメ.

滅多にこない道の駅である.ここであきらめるのはもったいない(ブルベ中ですよ)
観光案内所のスタッフに泣きつく.
さらに数回試すがやっぱり不可.
よくよく見ると現在位置のGPSがめちゃめちゃズレている(数十キロ).
こりゃあかんわ.
なぜだ? オーロラの影響か? 何かの妨害電波でも流れているのか?

諦めて近くのセイコマに移動して補給.
ここでも多数の参加者が休憩していた.

iPhone15 Pro

出発.
路肩が狭い上に交通量の多いR242をさらに南下.この道はなかなか辛かった.
やがて現れる「道の駅 あしょろ銀河ホール」

iPhone15 Pro

その昔,小さかった娘が猫アレルギーで顔がパンパン.
近くの薬局で抗アレルギー薬を買った思い出がある.

そんな話はさておき,トイレついでにここでもスタンプをトライ.
あかん.ここもGPSがズレとる.なんでや.

それでもブルベは続く(当たり前)
さらに南へ.
この辺りは昨年のフレッシュで見覚えがある.
おお,懐かしの焼き肉屋「カウキング」

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その1)

そして16:53,ようやく到着したのが...

【PC10:ローソン本別南四丁目店】886.9km地点着

iPhone15 Pro

夕食? ラーメンを食う.
久々のコンビニPCである.レシートを忘れないようにしないと.

今日のお宿まではまだ距離がある.
やはり夜間走行は避けられないのか...

今朝,別海からの出発時しばらく一緒に走ったHさん.
脚が合いそうなのでトレインを組む.

国道を離れて田舎道に入る.
結構な激坂が現れるが,なんとHさん,直登で2,3kmはある坂をダンシングだけで登る.
いやいやびっくりした.
まるで全盛期のリッチー・ポート並みの座らないヒルクライム.

追いついた後に訊くと,腰が悪いのでダンシングの方が楽とのこと.
それでもなぁ...元はガチレーサー.PBPも経験あり.
普通の身体能力ではないよな.

その他,色々とおしゃべりしているうちに,出発前は休憩(入浴)ポイントとして想定していた『しほろ温泉プラザ緑風』を通過.

マップ上は,ここから清水の宿泊地まで50kmはある.
どう考えても,入浴してまったりした後,走る距離ではない.
あっさりと計画変更.
多少狭く,待ち時間があったとしても清水の仮眠所での風呂がベスト.

すっかり日が落ちてライトon.
国道との交差点で久々にコンビニを発見.
「セイコーマート士幌店」である.

iPhone15 Pro

何か見覚えあるなぁ...って,ここも去年のフレッシュで使ったセイコマやん.
軽く補給.
続々と後続者も着.
宿泊所前,最後のコンビニ?

そそくさと出発.
士幌町内,何かのお祭りなのか町中に吊るされた提灯が美しかった(写真なし).

...つーか,それよりも気になったのが...雨粒
顔にあたる.それに路面も濡れている.
まさか...Day1に続き,またしても雨なのか? 一日の終わり直前に!?

iPhone15 Pro

トレインを組んでいた4人で相談.
雨もひどくなってきたので,レインウェアを着ることに.とほほ.

ところが,である.

iPhone15 Pro

しばらく進むと,路面が乾き雨も止んだ.
なんじゃそら.
士幌町中心地だけの極地豪雨だったのか?

ムシ暑い夜.レインウェアなんぞ着たくない.

だが,誰かがつぶやいた.
「こういうのって,カッパを脱ぐと降るんですよねぇ...」

そう,これこそはかの有名な「ヌグフルキルヤムの法則」である.
人類はこの宇宙の法則から逃れることはできないのか...

はい.逃れることはできませんでした.
この後,再度降雨エリアに突入することになる.

とは言え,霧雨程度.
相談の上,このままできるだけ早く宿泊地に向かうことで合意した.

暗闇&濡れた路面の道道を快走.
これまでのブルベでも何度か通った地域だが,この辺りは本当に照明が少ない.
雨さえ降らなければ頭上に満天の星空が見えたはず.惜しい.

iPhone15 Pro

途中の自販機ゾーンで休憩.
ゴミ箱がなかったので買わず(いつも思うが店側の機会損失だろう).

残り10kmほどか.
途中,2人ほどパンク修理中の参加者を見る.
夜+雨の中での修理.大変だ.

Hさんと一緒にひたすら走ってようやく清水町.
ようやく,本日の宿泊地が見えた.

【PC11:清水町農業研修会館】971.2km地点着

iPhone15 Pro

今日の到着はさすがに遅く,22時.
とは言え,まだ人は少なく布団と充電タップの確保,およびシャワーまでスムーズに完了.

いやいやいや,今日もよく走りました.
”魔の3日目”もなんとかクリア.
残りは明日一日だけ.しかも“たった”230kmだ!

楽勝,楽勝と思っていた時期がKazchariにもありました.
まさか,あんな状況に陥るとは...

iPhone15 Pro

怒涛のDay4へ続く ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day4

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day2

2025/8/12 Tue

チャリで来た。

iPhone15 Pro

Day1はこちら ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day1

———————————————————————

Day2:8月12日(火)
PC5 北見市自然休養村センター ⇒ PC8 別海町町民体育館 639.1km地点

ここは「北見市自然休養村センター」2階の雑魚寝部屋(の煎餅ふとん).
眠れない夜のまま,3:00にセットしたバイブアラームが作動した.

わちゃー,これで2晩連続でほぼ徹夜.
目をつむり,横になるだけで脳疲労はある程度回復するとわかっていても,やはり辛い.走行中のマイクロスリープに注意せねば.

不眠の原因はわかっている.

1つは精神的緊張.
常にカラダが戦闘態勢.交感神経が優位なまま.

もう1つはやはりこの薄すぎる煎餅ふとんのせい.
肩甲骨や腰椎が床にあたって痛いのだ.
前回「知床300」時に泊まった時も「このふとんでは眠れ~ん!」と痛感.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その1)

ゆえに今回はドロップボックスにキャンプ用エアマットを入れておいた.

これを使えば全て解決...のはずだったが,昨夜の「マッサージガン」同様,一人だけで使うのが憚られ...あぁ小市民.
なりふり構わない状況には,まだ至っていないということか.

iPhone15 Pro

雑魚寝部屋は暗い.
ドロップボックスや布団周辺にちらばった小物を抱えて廊下に出,本日の走行準備.

まずはウェア(その2)を着る.

汚れモノ,明後日までの不要品はボックスに収納.
そして明日の着替えが入ったパックをサドルバッグに積み込む.
ライトの電池を入れ替えて,リアの日中点滅および夜間走行に備える.

こう書くとあっさりしているが,実際はロクに働かない頭を必死に動かしての作業.
「あれが足りない,これは不要」と,部屋と別棟を何度か往復するハメになる.

そうそう,昨夜Topstoneを入れていた別棟だが,朝行くと布団で寝ている参加者であふれかえっていた.
スタッフの指示に従ったまでだが,ここは本来,チャリを停めたらあかん場所だったのでは?(真偽不明)
いずれにせよ,ご迷惑をおかけしました.すいません.

結局,用意されている朝食も食べぬまま,4:15頃にリスタート.
準備に時間をかけ過ぎだ.反省.

外はすっかり明るくなっていた.

iPhone15 Pro

脚の調子は良い.
ただし,ケツの痛みがじわりと...これが後々...

まずは美幌町に向かう.
「知床300」の記憶がよみがえる道だ.
まずは最初にガツンと登り,トンネルを越えて平坦を淡々と進む.

早朝5時.まだ町は眠っている.

iPhone15 Pro

幸いなことに既にセイコマが開いていた(6時オープンが多い)
腹も減ったしピットイン.
美幌峠が控えている.おにぎりやバナナ,ジェル,コーヒーの朝食.

隣に座る参加者が,買いためた補給食をサコッシュに詰めていた.
そうか,こういう使い方をするために受付で配ってくれたのか.
食べ終わったらサコッシュは小さくたたんで携行すると.ふむふむ.

思わず「ああ,そういう使い方するんですね.今気づきました」とお声掛けするが,ポカンとした表情.
ああ,もしかして台湾人? 英語に切り替える.

でも通じない.
そうそう「環島(台湾一周)」の時も思ったが,台湾のみなさん,日本人以上に英語が苦手な方が多いのだ.
こんな時には中国語...と言いたいところだが,すっかりサボリ気味.スマホのDuolingoくんもすっかり崩壊している.

台湾一周(環島)ライド Day1 台北~新竹(その1)

翻訳アプリを使うほどでもないので,サコッシュを指さしてサムズアップ.
微笑みが返ってくる.十分だ.

iPhone15 Pro

さていよいよ本日前半の山場,美幌峠である.
チャリで登るのは初めて.それほど”激”ではなかったような...

iPhone15 Pro

峠手前10km付近から,じわじわと登り始める.
本州の方が言っていたが,北海道はいきなりどーんと斜度が変化せず,1%,2%と徐々に斜度が上がっていく(しかも長い)直登の峠が多いそうな.

確かに.クルマやオートバイでは気にならないが,チャリだとよくわかる.

iPhone15 Pro

でもまぁ,それでも何度か走っている道である.
見覚えのある風景の先に「道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠」が見えてきた.

iPhone15 Pro

ここのトイレは伝説となっている.
2014年開催の「納沙布岬1200」が台風キャンセルされた瞬間,大勢の参加者が退避していた場所として有名である.

あくまで情報として知っていたが,いざ自分が参加して感じるのは,当事者および運営側の無念.
これまでの膨大な準備がパー.なにせ納沙布岬はまだ先.半分に到達しないままの中止である.
苦渋の決断とは正にこのことだろう.

そんな「道の駅」に多数の自転車が停まっているのが見えたが,ここは立ち寄らず,そのままダウンヒルに入る.

iPhone15 Pro

屈斜路湖を望む絶景は少々曇り.
普段ガスっていることが多いのでまだマシか.

慎重にダウンヒルをこなす.
新しめの舗装が終わると,道東名物のデコボコ&ひび割れ路面が攻撃を仕掛けて来る.落車とパンクは絶対に避けねば.

流れゆく風景を楽しむより路面状況を慎重に確認,とっさに判断して回避行動をとる.
動体視力の低下がキツいぜっと.

それでも比較的安心感をもたらしてくれるのがTopstone
「GRAVELKING 35C」(無印)は少々の荒れをモノともしない.

そしてLeftyサス&リアのキングピンも良い仕事をする.

このブルベは道東に深く進入するに連れ,路面状況が増悪していくわけだが,グラベルロードのTopstoneとの相性はぴったりである.
最終日,精神的にも体力的にも,ある程度余裕を持ちつつゴールできたのは,こいつのおかげだろう.

そして下り切った先には弟子屈町.
久々のセイコーマートがお出迎え.

iPhone15 Pro

このセイコマも思い出深い.
「オホーツク1300」3日目の紋別から釧路区間.
天気予報の暴風雨確率70%に対し,信じがたいことに雨に会わず,このセイコマまでたどり着くことができた.
この奇跡以降,自称”晴れ男”をあちこちで吹聴するようになった(うぜぇ).

さて出発.
今回は釧路ではなく別海町を目指す.
昨秋,MTBツアーで何度か走った道だな.

ファットなHIGUMA CYCLEのみなさんと摩周湖周辺グラベルライド

風景が”いかにもな”道東っぽくなってくる.
一山クリアし,どこかのセブンイレブンで偶然に見かけて試しに買った「ラムネわらび」で補給.

美味い.これはライド中の定番品に格上げやな(冷やすとさらに).

iPhone15 Pro

水分補給で止まったどこかのセイコマにて400km突破.
もう残り800kmしか走れません!

iPhone15 Pro

たまには止まって風景写真.ブロガーの性.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

この頃からキューシートとサイコンが表示する距離にズレが生じてきた.
GPS受信状況のせいだろうか.
プラス5kmほど多めに走っている計算となっている.

そんなこんなで10:57.

【PC6:別海町町民体育館】483.2km地点着

iPhone15 Pro

ここを拠点に納沙布岬まで往復する.
チェック後,休憩がてら昼食をいただく.

iPhone15 Pro

ここはカップラーメン他,パンが充実.
そして何よりありがたいのが「別海牛乳」

iPhone15 Pro

ただ,コンビニ飯が続いているので肉(!)が食いたくなってきたぞ.
どこかの食堂でゆっくり食べるべきか.

ここの体育館は今夜の宿となる.
結構な広さで快適に眠れそうだ.

ふと壁際に目をやると,テーブルの上にサドルバッグやウェアが積まれている.
それぞれネームタグも付いている.
これはもしかして,納沙布岬往復のための軽量化作戦?
出走ガイドには書かれていなかったが,こんなサービスがあったのか?

で,スタッフに確認すると,なぜか把握しておられなかった.
つまりは参加者の自主的な行動なのか?
「禁止とは言えないので自己責任でどうぞ」とのこと.
うーん.道中何があるがわからんので,荷物を置いていくのはやめとくか.
激坂続き,というわけではないだろうし.

で,ホワイトボードに出発時刻を書き込み,本ブルベのハイライト,納沙布岬を目指す.片道約80kmの道のりだ.

iPhone15 Pro

まずは根室市へ.
R44を激走.
根室と言えば日本最東端の都市.
なぜか近づくにつれ道路状況がどんどんよくなる.

そして,やや向かい風.
TTポジションを取る時間が多くなる.

そろそろ尻の痛みが出て来た.
ブラケット,下ハン,DHバーそしてダンシングなど,ポジションの変化でケツ圧を逃がす.

iPhone15 Pro

半島入口にある「道の駅 スワン44ねむろ」で休憩.
何年振りだ? ここに来るのは?
貴重なスタンプ(オンライン)をゲット.

それにしても暑い.
かつては「夏でもストーブを炊く地域」として有名だったはずなのだが.

iPhone15 Pro

施設そのものは定休日.お盆の稼ぎ時に休みますか.人出不足の影響?
わずかに見えるのは風連湖

iPhone15 Pro

「根室」そして「納沙布岬」の青看板が出て来た.
このあたりから先行して走っている参加者とのすれ違いが増えて来る.
R大さんもいた.速い速い.
午前中にここということは,別海には泊らず一気に北見まで戻るのだろう.

iPhone15 Pro

アップダウンを繰り返し,久々の都会.
信号待ちも懐かしい.

iPhone15 Pro

ふと横を見ると「レース鳩」用の小屋.
ほほぉ,そういう文化(趣味)って,まだ残ってるんや.

iPhone15 Pro

岬への残り距離が減るにつれ,アドレナリン分泌.
休憩もせずとばすとばす.

小さい集落をつないでようやく納沙布岬着ぅ!
PCを発見したが,その前に記念撮影.

最東端らしきオブジェがあちこちにあるが,これが代表?
3~4組が撮影待ちの行列.

ちょうど参加者の方がいたので撮影をお願いする.
ありゃ,標識の文字が隠れてしまった(サムネの写真は後で撮り直したモノ)

iPhone15 Pro

その他のモニュメントも撮影.
ほとんどが「北方領土返還」系なのねん.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

で,最東端ポスト.
ここから「到達証明書」を郵送するがデフォなのだろうけど,近いうち,過去の遺物になりそうな気もする.

iPhone15 Pro

おっと,大事な用事を忘れるところであった.
PCに行かねば.

【PC7:納沙布会館】561.2km地点着

iPhone15 Pro

15:10.ご苦労様です.
正に最果て感漂うPCだ.
ふとんがあるということは,ここで(一旦)力尽きる参加者もいるということか.
確かに夜間走行を避けたいエリアではある.

iPhone15 Pro

「最東端到達証明書」が配布されていたのだが,チャリに積んでも曲がって汚れるだけなので,受領は遠慮.
写真に撮ってデジタル化だけさせてもらった.申し訳ありません.

iPhone15 Pro

コーラをもらい,ボトルに水道水を補給させてもらって,さぁ復路だ.
と,その前にトイレ,トイレと.

iPhone15 Pro

トイレから出るとバイカーのおじさんが話しかけてきた.
「今日は同じような服装(蛍光ベスト)の自転車をたくさん見るが,何かのイベントなのか?」という,よくある質問.
ざっくり1200ブルベのことを説明.

驚愕の反応.

昔はKazchariもあっち側だったなぁ...(今も一応バイク乗り)
確かオートバイでここを訪れたのは35年ほど前.
まさかこの歳になって「チャリで来た。」をすることになるとは...(しかも札幌を出たのは昨日だ)

さて,復路だがブリーフィングでも説明されたように,キューシートにない北ルートで帰っても良いとのこと.
事前に「往路に比べると高低差がある」「市内に入ってから国道への接続がややこしい」といった情報も得ていた.
うーん,宿泊所(別海)には早く確実に戻りたいしな.ここは安全パイで往路と同じにするか(あぁ小市民)

北ルートはまた次回ということで(35年後?)

で,すれ違うこれから岬に向かう仲間たちにエールを送りつつ爆走.
一度通った道は距離が短く感じる.

根室の市街地まで一気に走り,セブンイレブンにて一旦休憩.
まだ暑い.
となれば,プロテイン”みんな大好き”「アイスの実」でしょう.

iPhone15 Pro

以下はブリーフィングで注意された,高速と一般道の分岐点.
ホンマ,なぜだかこんな東の端なのに立派な道路が多い(失礼ですよ)

iPhone15 Pro

温根沼大橋を渡る.
ダイナミックな風景だ.

iPhone15 Pro

R44をひたすら西へ.
徐々に日が落ちてくる.
明るいうちに帰りたい.
まるで競争.

iPhone15 Pro

カロリー消費 ⇒ 即補給.
ブルベは己を内燃機関化するイベント.
通常の食事時間を無視して,腹が減ったら逐次燃料を投下する.
これがブルベ腹を作る.ゆえに痩せない(らしい)

途中のセイコマで買った「焼きそばパン」.美味い.

iPhone15 Pro

ここからちょっとした山越え.
途中,残念ながら日が落ちてしまい,ライトをON.
ようやく別海の町に戻る.

このまま宿泊所に戻っても,食料はパンかカップラーメン.
運営の皆様には申し訳ないが,もっとエネルギーになるモノが欲しい.
とは言え,今さら食堂を探すのも面倒.
宿泊所への曲がり角にあったセブイレブンにピットイン.

入口ドアに貼ってあったポスターで,大々的に宣伝していた「ハンバーグ弁当」
あれが食いてぇ!

期待をこめて店内に入る.
あったあった,ありました.最後の一個が!

iPhone15 Pro

久々のちゃんとした肉.超美味し.
Kazchariの後にも後続の参加者が続々と停車.
どうやら考えることはみな同じなようだ.

腹も膨れたところで,19:29.

【PC8:別海町町民体育館】639.1km地点着

ここもタオルをくれた.
今ならシャワー室も空いているし,ボディソープ,リンスインシャンプーも備えられているという.ありがたやまである.

汚れたウェアを脱いでTシャツ&短パン.
シャワーを浴びて(ついでにひげも剃って),歯を磨く.
サイコン,ナビを電源タップにつなぎ,iPhoneのバイブアラームを3:00にセット.
アイマスクとイヤホンを装着.

早めの到着のご褒美.
まだ誰も使っていない新品のマット&シーツを確保.

2晩続きの寝不足.
さすがに今夜は,よ...く..眠れ...そ..うだ...ZZZ

iPhone15 Pro

Day3へ続く.⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day3

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day1

2025/8/11 Mon

急がば回れ

iPhone15 Pro

———————————————————————

Day1:8月11日(月)
START 丘珠ふれあいセンター ⇒ PC5 北見市自然休養村センター 344.6km

ここは「万葉の湯 ふとみ銘泉」リラックスルーム(の一番の端マット).
2:00にセットしたアラームが作動した.

一時は深夜料金発生前の退館(~1:00)も考えたが,睡眠時間確保の方が重要だろう.ギリギリまで寝ることにした.
とは言え,気分が高ぶって熟睡とはほど遠い状態だったが.

更衣室にてウェア(その1)に着替える.
ブルベと言えば「BRM200kmー100周年記念ジャージ」である.
ロングスリーブなのでインナーはfinetrackのスケスケ.

今回の最長距離日である.
ビブはもちろんこいつ.

宿泊の支払いを済ませて外に出る.
空気が生暖かい.
これならレッグウォーマも不要だ.

まずは近くの「セブンイレブン当別太美店」でおにぎりとホットコーヒーの朝食.
ここのすぐそばもルートに組み込まれているようだ.
ちなみに古の『オホーツク1300』ではここが出発地点だった.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その1:当別太美~幌延)

10kmほどハスラーを走らせ,3:00過ぎに「タイムズ丘珠空港駐車場」着.
空港だけあってここは1日¥400と格安.助かる.

iPhone15 Pro

Topstoneをおろし,すぐそばのスタート地点「丘珠ふれあいセンター」に向かう.本当にこの準備,装備でよいのか最後の最後まで悩みつつ.

iPhone15 Pro

既に最終ブリーフィングが始まっていた.
それが終わると第一ウェーブ,4:00組のスタートとなる.

4:00組の車検中に,建物内トイレにて軽量化を済ませる(出なかったけど).

iPhone15 Pro

そして4:10出発組の順番が巡って来た.
前後ライトをON.ベルを鳴らしてOKをもらって旅立つ.

これから約600km先の東端,納沙布岬までチャリで走る? マジか?

とまぁ,走り出してしまえば逆に気分は落ち着いてくる.
一定のリズムでペダルを回すだけ.まるで瞑想タイム.

札幌発ブルベでの定番コースを淡々と走る.
特に序盤は『オホーツク1300』とほぼ同じ.
かつて知ったる風景が続く.

やがて脚の合う10人程度のトレインが形成.
なんとその中に”超高速”R大さんがいた.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

これはラッキーである.この列車,徐々に高速化していくだろう.北見まであっという間...と思った時期がKazchariにもありました.
ところがアンダー25km/hのゆっくりペース.意外ッ.

後でR大さんのSTRAVA備忘録を読むと,天候&体調が良かったためタイムアタックを狙っていたとのこと(実際にとんでもないタイムでゴール)
ゆえに疲労を蓄積しないため,前半は抑え気味だったそうな.
テキトーなKazchariと違って,やはり速い人はちゃんと考えながら走っているものである.

いずれにせよ,かなり助けられたのは確か.
ただし,ここまで快適なトレインだと下車するタイミングも難しい.
ブロガーの端くれとしては写真も撮りたいのだ.

そう,延々と続く田園風景.
そこにかかる朝もや...実に美しかった.

ふと左上方に異様なモノを見た.
こ,これはと思わず停車.

iPhone15 Pro

虚空に浮かぶ謎の物体.
あれは何? あれは敵? あれは何だ!?
侵略宇宙人の巨大攻撃メカ?

iPhone15 Pro

もちろんその正体は鉄塔の上部(下部はモヤで隠れている).
すいません.早朝なのでまだアタマが起きてません.

トレインから離れてしまったが,青山ダム近辺の登りで追いく.
こういう時は”脚質クライマー”で良かったと思ふ.

そうそう,R451のトンネル付近で”BROMPTONマイスター”O西さんを発見.
駆るのはもちろん荷物満載のT-Lineである.
おそらく4:00出発組.
パスする際に挨拶.
えー,既にかなり疲労されているようで...がんばって下さい(※無事完走されました.スゲー)

さて,すっかり日が昇った7:08.

【PC1:吉野公園・吉野地区活性化センター】78.5km地点

iPhone15 Pro

サガリ,牛タンはバーベキューセットか.食いてぇ.
それはともかく,体力的にまだまだ余裕.
向かいのキャンプ場でトイレを済ませる.
おっ,この石碑は...

iPhone15 Pro

『オホーツク1300』のフォトチェック!
もう3年前か.何もかもみな懐かしい.

iPhone11 Pro 2022年8月28日撮影

ちょっとした丘を越えてダウンヒル.
勢いがつきすぎて,左折忘れのミスコース.いかんいかん.
アタマはまだ寝ているのか?

で,R275に接続.北上する.
そろそろ休憩かと思う頃『道の駅 田園の里うりゅう』が見えてきた.
「そういや,ここのスタンプラリー済ませてねーや」と一旦停車.
スタンプを押す.

そこへ,これまた有名な”特急”T夫さん登場.
「田んぼアート,見ていきます~?」

うん? そんなのがあるのか?
せっかくだから観光していくか.

iPhone15 Pro

展望台の階段を登る.
うわっ,チャリとは違う筋肉を使うので結構辛いぞ.
で,肝心のアートも”あっち(たいせつ)”に比べると少し...

iPhone15 Pro

「うりゅう」を出て,コンビニ休憩.
徐々に暑くなってきた.水分を摂取せねば.

沼田や鷹栖町を経由し,すっかり馴染みのエリアをひたすら進んで9:26.

【PC2:深川市中央公民館湯内分館】126.9km地点

いわゆる行って帰っての”盲腸”PC.
シークレットっぽい場所だ.
この後,逆走している人を見たが,絶対ミスったな.

ここも特に何もない場所...いやトイレがあったので済ませて即出発.良いペースだ.

iPhone15 Pro

見覚えあるコースが続く.
『旭川200』他でよく通る湯内トンネルである.
やたらに長い(1,930m).
おまけに路面が濡れている.

新兵器の「CATEYE URBAN2」を点灯.

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』対策にライトを新調~URBAN2とFR500

少々暗いが,路面がキレイなので問題なし.

iPhone15 Pro

トンネルを抜けると豪快ダウンヒル.この報われた感よ.
前方に下半身ガチムチ,かつ年代物の”ロードレーサー”に乗ったおじさんを発見(そんなに歳は変わらんて).
追いついたので挨拶をする.

おじさん「(蛍光ベストを見て)何かのイベント?」

Kazchari「ブルベ中です」

おじさん「ああブルベね.どこまで?」

Kazchari「札幌から納沙布岬往復ですね」

おじさん「...大変だねぇ.暑いしさぁ,オレなんて30kmでへろへろよ」

Kazchari「そうですね.無理しないでくださ~い」

自分でも不健康,かつおかしいことをしている自覚はありま~す.

【PC3:ローソン鷹栖町】157.4km地点

iPhone15 Pro

10:50着.
久々のレシートチェックPCである.
捨てないようにしないと.

昼も近い事だし一応の昼食.
やはりローソンのカツ系サンドイッチは美味い.コーラも美味い.
日差しがあまりに強いため,店舗裏の日陰に逃げる.
4:00出発組のPikaさんがいた.

既に一日のサイクリングとしては十分な距離を走っている.
ゆえに,マナー的にどうかと思いつつも座り込んでしまう...

iPhone15 Pro

そそくさと食事を済ませて出発.
ちょうど先日のDHバー試走で走ったばかり.
せっかくの鷹栖町の中心地.コンビニではなくグルメすべきだったか.

Topstoneな長距離ブルベに備えてDHバーテストライド

iPhone15 Pro

ここからR40経由でR39へ,ほぼ平坦路をとにかく走る.
自宅はすぐ近くだ.
ゆえに土地勘があるため,トイレや自販機の位置は完璧に把握している.

つーことでここは「きのこの里パークゴルフ場」
給水ついでに前腕に水をぶっかける.
気化冷却というヤツやね.

iPhone15 Pro

貴重なゴミ箱付きの自販機.
甘いカフェオレも美味い.

iPhone15 Pro

上川町手前で200km走破.
あと1,000kmしか走れません!

iPhone15 Pro

だがしかし.ここでKazchari,やらかしてしまう.

上川町のルート上にはセブンイレブンがある.
PCではないのだが,この先越えることになる「北見峠」前の最期の補給地点となる.
ここで休憩&腹ごしらえをしておかないと,この先数十キロ続く山間の不毛地帯を耐えられない.

なのに...Kazchariはロクにコースプロフィールを読んでいなかったので,てっきり「石北峠」経由で北見に向かうものと思い込んでいたのだ.
こちらだと層雲峡を通過するのでコンビニが存在する.そこで補給するつもりだった.

ナビにR330への左折マークが表示された時,ようやく己のミスに気付いた.
マズイ.でも今さら上川のコンビニに引き返すわけにはいかん(もったいない).

水は?  ⇒ ある.
食料は? ⇒ 非常用のジェルが3本ほど.

まぁ,なんとかなるっしょ(実際はギリギリだった).

交通量がほとんどない緑の地獄を経て,北見峠への登りがはじまった.

iPhone15 Pro

ここの峠をチャリで走るのは初めて.
斜度はそうでもないが,長い.長すぎる.
そして暑い.汗が滴り落ちる.

途中で足をついて休憩している参加者を数人パス.
ようやく峠が見えた.

iPhone15 Pro

遠軽町IN.
ようやくダウンヒルが始まる.

相当量の水/麦茶を飲み,ジェルも2本ほど消費.
そろそろ冷たくて甘いモノが欲しい.
一番近いコンビニは...(検索)げげっ,ま,丸瀬布!? まだまだ先やん!

そんな絶望感に苛まれる中,見えたのは幸運の赤い箱.そう,Cokeの自販機だ!
容赦も躊躇もなくストップ.なんとゴミ箱まである.
もちろん選ぶのは神の飲料”赤コーラ”である.

iPhone15 Pro

先ほどのヒルクライム中に抜いた参加者も合流.
フィリピンの方だった.と言っても東京で仕事をされているそうな.
名前はGさん.早速STRAVAで相互フォロー.
「フィリピンでもブルベって流行っているのですか?」と尋ねると「年1回」との返事.ふむ.

ところで,最近気づいたが,自販機の新札対応はまだまだのようだ.
Gさんも新札が読み込まれず苦労されていた(硬貨で対応).

さっ,そろそろ行きますか.

iPhone15 Pro

丸瀬布の道の駅でトイレへ.
〇んこを試みるが出ない.
日常時と比べると圧倒的に便秘気味.
いや,運動による消化効率が良すぎて〇んこが生成されないのか? 知らんけど.

で,ようやくたどり着いたのが「セイコーマート丸瀬布店」.PCではありません.チャリラックが曲がってて使えないのはご愛嬌.
おにぎり補給していると,ごついDHバーをつけた「SuperSix EVO」がやってきた.
名前を聞きそびれたが,USAはサンフランシスコからの参加者だった.

5:30出発組とのこと.速ぇ.
二人して北見峠の悪口をニコニコしながら話す.

で,これまでのブルベ参加歴を聞くと,まぁスゴイスゴイ.
まだ若い感じなのにPBPは2回出たとか,日本も3回目だとか,あちこち走りまくり.

他の海外参加者や道外参加者数名と話したが,ブルベ歴に関しては強者だらけ.
まぁ,1000kmオーバーのRMに出るようなチャリダーは変〇さんばかりなのだろう(ホメ言葉)

iPhone15 Pro

こんなに長かったっけ的なR333を飛ばしに飛ばして16:30.

【PC4:セブンイレブン遠軽豊里店】277.8km地点

iPhone15 Pro

仮眠所前最期のPCとなる.
もうすっかりブルベ腹.さっき食べたばかりなのにブリトー追加.

さぁ,ここまでは順調.残り60kmで本日は終了!...という安堵感が参加者間に漂う(甘かった)

R333にて南下.分岐にてR242に乗り換え.
しばらく走ると,気のせいか路面が濡れていることに気づく.

うん? にわか雨でも降ったか.
あぁ,結構水撥ねするなぁ.やっぱりチャリが汚れてまうか...

とか,のんきに走ってたら...はい,雨粒がパラパラと降ってきて逡巡する間もなく土砂降りとなった.
既に住宅街を抜け,周りは森しかない.
つまり,軒先を借りて雨宿りやらカッパを着るような場所は見つからない.

仕方なく,少しは雨を防げるかと大木の下に逃げ込む.

iPhone15 Pro

サドルバッグからレインウェアを引っ張り出してあわてて着る.
雨は全く想定していなかったので,電子機器やバッグの防水が心配だが,そこはまぁ大丈夫でしょう!(あかんやろ)

大雨の金華峠をクリアしてダウンヒル.
ようやく雨がやみ,路面も乾いてきた.
えっ? つまり極地豪雨だったということ?

ヌグフルキルヤムの法則を恐れて,レインウェアは脱がない.
生田原の町を通り過ぎ,そのまま走ってR39に合流.

ここまで来たら北見はもうすぐ...と思ったが,市街地に入ると今度は信号坂が始まった.

いくつかの信号で久々に先行者に追いつく.
すぐにわかる関西弁 ⇒ 徳島からの参加者だった.
この方も『RM427東京1900納沙布岬』他,数々のRMをクリアしている猛者だった(こういう人がごろごろいる).
ちなみに雨にはあたらなかったとのこと(なんでや!)

ただし今回は脚を痛めているらしく,なかなかペースが上がらないとのこと.
わかりました.今日のゴールまで残り10km,急ぐ旅でない.お話ししながら付き合いましょう.

と,Kazchariの北海道チャリライフやら事故紹介などで談笑.
何気にじわじわと登り続ける.

で,19:40.ようやく到着したのが懐かしの...

【PC5:北見市自然休養村センター】344.6km地点

iPhone15 Pro

ブルベカードに到着時間を記入してもらう.
今晩は予定通りここで寝る.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その0)

ここまで一緒に来た徳島の方も,てっきり泊まると思いきや驚くべきことに,すぐに出発して別海まで行くそうな(140km先).びっくり.
脚を痛めているとは?

スタッフに「自転車は外に止めるのですか?」と尋ねると「外でもいいですし,別棟の小屋でもいいですよ~」とのこと.
雨もしくは夜露に濡れるのもなんだし,前に泊まった時もその小屋に入れたしなぁ,とそちらを選択.
しかし,翌朝...

iPhone15 Pro

この話の続きはおいといて,必要な荷物をTopstoneから降ろし,指定された部屋に運ぶ.
早めの到着だったためか,まだ滞在者は少ない(既に寝ている人もいたけど).

とりあえずドロップボックスからTシャツと短パンを取り出して,さぁ風呂だ.
ありがたいことにハンドタオルとバスタオルも貸していただけた.
浴室にはボディソープとリンスインシャンプーも設置されている.
念のためとタオルやミニボトルも持参したけど,不要だったな.

カラダを清め,さぁサウナ...というわけにはいかず,湯船につかる.これだけでも贅沢.
で,筋肉や関節の違和感をチェック.

幸いどこにも問題なし.
いつもの300ブルベより疲労感もない.アドレナリン効果なのか?

で,さっぱりした後はお楽しみの「おつカレー」.美味し.
就寝前に刺激物を腹にためるのはどうかと思いつつも,おかわりしてしまった.
他にもトマトやメロンなどなど.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

前回の宿泊時に比べると参加者もスタッフ数も圧倒的.
これからが到着者のピーク.

ドロップボックスに「電動マッサージャー」を入れておいたので,寝る前に我が大腿四頭筋をほぐしておこうと思ったが,何かそんな雰囲気ではない.
消炎鎮痛剤塗布とハンドマッサージにとどめるか.

大部屋に戻って就寝準備.
サイコンとナビをタップにつないで充電.
アイマスクと耳栓をセット.
モバイルバッテリーを接続したiPhoneのバイブアラームを3時にセットして横になる.

このチャレンジはまだ始まったばかり.
今日はほぼ走行計画通りに走れたが(通り雨を除く),ゆめゆめ油断召さるな.

iPhone15 Pro

Day2へ続く ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day2

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day0

2025/8/10 Sun

その前日譚から

いただき画像

さてさて,今夏最大のサイクルイベントである『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』がいよいよ始まる.

ジャパン・グランドネ2025 北海道 1200km 納沙布岬

先に結果から述べる.
90時間の制限時間に対して,85時間47分で完走!
無事認定されましたぁ!

大きなトラブルはなかったものの,途方もない距離と時間,そしてこの酷暑である.激闘に次ぐ激闘.
真実(ゴール)に向かう意思が試された4日間だった.

では,その記録を以下に記す.

———————————————————————

Day0:8月10日(日)

さていよいよ旅立ちである.

昨日のうちにPC5,PC9となる「北見市自然休養村センター」には,ドロップバッグ(ボックス)をヤマトから送っておいた.
旭川ー北見の往復100サイズで¥2,588.超必要経費である.

ざっくりと中身を紹介.やはりジャージの着替えが多い.
2日目以降着用のサイクルウェアを3セット分.

快適性を求めて新品ビブを2着追加購入した.

おそらく現行商品でパッドが一番分厚いはず.
既にこれまでの長距離ブルベでの使用実績あり.

これにdhbのやや薄いパッドのモノを加えてバッグに.
仮眠所での就寝用にTシャツと短パンも入れておく(下着はオミット).
ピチピチでの就寝は回避したい.

他にはモバイルバッテリー,常備薬,電動マッサージャー,(タイヤ交換用)クランプ,せんべい布団対策のエアマットなどなど.

まぁ,結果的に未使用または不要なモノも多々あったが,それは今だから言えること.
「北見市自然休養村センター」には今回2度立ち寄る.
「あそこ(北見)に行けば,何でもある」という走行中の安心感には代えられない.

で,今回の相棒,Topstoneをハスラーに積み込み,受付&ミーティング会場の「カナモトホール」に向かう.
例によって高速未使用のケチケチルート(R12→275)

14:00過ぎ,大通公園地下駐車場着.
相変わらず何かの秘密基地の様.広大だ.

iPhone15 Pro

地上に出てしばらく歩くと「カナモトホール」発見.
馴染みののぼりを見て安心する.

iPhone15 Pro

既に受付は始まっており,結構な人混み.
そらそうだ.参加者200名+スタッフだ.

iPhone15 Pro

ボーっとしていると,台湾人(?)らしき女性スタッフに”日本語で”案内される.
それに対し「あっ,ボク,日本人なんで」と謎返事.テンパってるなぁ.

無事に受付完了.
記念品のサコッシュと,何より大事なブルベカードをゲット!
4:10スタート組となった.

iPhone15 Pro

15:00少し前,ウェルカムステージopen.
知り合いのカタマリを発見.挨拶をかわしつつ,今回の戦略についていろいろと話す.

Kazchariは「Topstoneに35cのスリックタイヤで出ます(キリッ)」と報告.

耐パンク仕様で重い分はTPUチューブで相殺! どうだ!(なぜかドヤ顔)

そこへメカに強いWさんから「それでもパンクしたらどうするんですか?」

Kazchari「ふっふっふ.確かに以前タイヤが太すぎてビートが落ちないと相談しましたよね.そんなこともあろうかと今回は「クイックショット」を持参しましたぁ!」(再度ドヤ顔)

Wさん「...クイックショットはTPUには使えないですよ.何言ってるんですか?」

...えっ? そ,そうなの? だってGemini先生は使えるって...(今聞いたら使えないと回答)
うわーッ,パンクしたらどうしよう...もし,タイヤが外せなかったら即DNF? うぎゃー

と,Kazchariの心配をよそにミーティング開始.
予想以上に立派な舞台で驚く.
隣に座るPikaさんに「PBPもこんな感じですか?」と尋ねるも「いや,あっちは6,000人なのでもっと大規模です」.そらそうだ.

まずはジャズバンド「ランドヌールズ」の演奏から幕が上がる.
素晴らしい演奏でした.楽器趣味も良いなぁ...と楽譜が読めない男がつぶやいております.

いただき画像

その後,参加者の内訳紹介.

全228名参加.
うち25%(57名)が海外(韓国,フィリピン,台湾,USA,オーストラリア)からだそうな.
国内勢も80%が道外から(138名)
我が道内勢はマイナーグループである.ここはガツンと(何が?).

次に通常のブリーフィング.
納沙布岬からの帰り道,キューシート外となる北部ルートを選択してもいいそうな.
まっ,当日のコンディション次第やね(生き残っていれば)

全員舞台に上がっての記念撮影後に解散.
通常ならば,誰かと夕食に出かけるのも良いのだが,明日の朝は早い.
挨拶もそこそこに会場を後にして駐車場へ戻る.

17:00頃,定宿「万葉の湯 ふとみ銘泉」に到着.
おっと,その前に目の前のセイコマでカーボローディング(豚丼)だ.

入館後,即サ活.
20:00には雑魚寝エリアで横になる.

明日は2:00起床.
いよいよスタートだ.
この高揚感...果たして熟睡できるのか?(ここ伏線)

iPhone15 Pro

Day1へ続く ⇒ 『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』Day1

『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』対策にライトを新調~URBAN2とFR500

2025/8/8 Fri

ライトがいっぱい

iPhone15 Pro

今回も『ジャパン・グランドネ 2025北海道1200㎞納沙布岬』の準備ネタ.
夜間走行,つまりライト編である.

ジャパン・グランドネ2025 北海道 1200km 納沙布岬

ブルベ趣味あるあるで,家にはライトがごろごろ転がっている.

ブルベ用ライトについて(フロント編)

ブルベ用ライトについて(リア編)

中には相当古いモノもある(この記事も5年前)
つまり,内蔵バッテリーの劣化が心配.
最近は一周まわってバッテリー式より電池式の方が良いような気もしている(明るさはともかく).
特に今回は休憩所でのコンセント争奪戦が...

さてさて『納沙布岬1200km』の走行計画を前回アップした(時々アップデート中).

『納沙布岬1200km』の走行計画を立ててみる

90時間の長旅である.
当然だが夜間走行は避けられない.
レギュレーション上,フロントライトは2灯必須(点けるのは1灯で可).

まずは”信頼と実績”のこの2つが選ばれた.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

いつものブルベ(200~400)で大活躍.
ローモードで夕方~朝にかけて確実にもつ.

今回はこれらに新人をプラスして4灯態勢で臨む.

iPhone15 Pro

まずは,前回のブルベで落下⇒崩壊した『CATEYE URBAN』に代わって,実店舗限定販売の『URBAN2』を購入.

EMONDAなBRM614もっと当丸コースター300(その1)

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

旧モデル同様,単三2本仕様.
光量はアップしているが,メインにはならずあくまでサブ.
日中のトンネル走行時に手軽に使用.
夜間はヘルメット上に移動させるつもり(少し重い)

CATEYE URBAN2

最大の利点は電池ケース固定方法の変更.
旧モデルのスライド式からねじ込み式になった.
防水性が向上している.はたして頑丈さは?(落としすぎ)

iPhone15 Pro

もう1つはこれ.

RAVEMEN FR500

新製品『RAVEMEN FR500』だ.

iPhone15 Pro

一世を風靡した『FR160』の正統進化形態.
上下面ともにGarminマウントがあり,サイコンとの重ね装着やステーからの吊り下げなど,自由自在のレイアウトが特徴.

特に初代の『160』はインフルエンサーに配りまくったのか,あちこちで検証動画を見た.それに釣られてKazchariも購入.

チャリのデイライト~RAVEMEN FR160

ただし,160ルーメンだと暗すぎて夜間走行には使えない.
Topstoneファットに装着し,グラベルや雪道走行時に日中点灯させていた.

誰もが思ったはず.
このデザインや便利さのまま光量とバッテリー容量がもっとアップすればと...
その声を受けて発売されたのが『FR300』(たぶん).

RAVEMEN FR300

最大200ルーメンとなったが,まだ暗い.
ただしこのモデルから,サイコンへの給電機能が実装された(スマホへの供給はダメ)
一時期,購入を考えたが...スルー.

そして満を持して登場したのが『FR500』である.

iPhone15 Pro

名称通り,一気に500ルーメン化.
あくまで非常用だが,フロントライトしても使えるようになった.

点灯持続時間はローの150ルーメンで6.5時間と実用レベル(メインにはならない).
ただし照射角度の問題がある.
ライトとして使う場合はステーの角度を下げる作業が必要.
これは面倒.

よって,Kazchariとしてはサイコン(ナビ)への充電機能に期待.
現在ナビとして利用しているのが『Bryton S500』

ブルベにおけるナビ~eTrexからBrytonへ

iPhone15 Pro

『S500』の最大稼働時間は公称24時間とされている.
400ブルベまでがちょうど良い.

万が一,充電切れになった場合,ステー下のこいつはかなり頼りになる.
短いUSB-Cケーブルが付属していて,接続時の見た目もスタイリッシュだ.

iPhone15 Pro

充電時は「先にサイコン(ナビ),次にFR500の順」らしい.覚えておこう.

Kazchariはこの『FR500』をAmazonではなく,先行販売していたAliexpressにて約¥6,000で購入.

もちろんAliには色々とリスクがある(らしい).
初期不良時の対応などを気にする人はAmaが良いだろう.

以上の新人2台は今度の『納沙布』がデビュー.
活躍してくれるとええね.

リアライトは伝統のCATEYE「OMNI」「TIGHT」

キャットアイ TL-LD155-R OMNI 5(LEDテールライト)テールライト 526-10185 レッド(リア用)

キャットアイ(CAT EYE) テールライト TIGHT KINETIC TL-LD180K

単四式なので,PCで電池ごと交換.
もしもの場合はコンビニへGo.
そうそう,「OMNI」は輪ゴムかテープで蓋を止めないと.

まぁ,今回の『納沙布岬』では他にも色々と買ったり考えたりしたが,残りは”終わってから”(完走後とは言ってない)記事にする予定.

ただ一点,知恵と工夫だけではどうしようもないのが天候.

“BROMPTONマイスター”O西さんの(昨日の)分析によると,4日間の開催中,ひどい雨はなさそう(10~20%).気温も低めで(〜27℃),酷暑走行は避けられそう.むしろ道東の冷え込み(14℃程度)が心配.

防寒具なんぞ積むスペースないわ!
いざとなったら「ジレ」+「ウインドブレーカー」+「レインウェア」で対処する所存.

予断を許さない状況だが,がんばれ”自称”晴れ男! 福毛もついている!

※ 8/14 17:53 85時間47分でゴールしました!

激闘の詳細は後日.

BROMPTONな初の手稲山ヒルクライムライド

2025/8/3 Sun

オシャとは?

iPhone15 Pro

晴れ.温度:29 ℃,湿度:66%,体感温度:31 ℃,風速:8.7 km/時,風向:N

週末,家を出て一人暮らしをしている娘が一時帰省.
医療上や行政上の用事を済ますと,そそくさと帰ることに.

で,日曜午前中に新千歳空港まで送るミッションを仰せつかった.
よって今年の「HANAZONOヒルクラ」は不参加...まぁ,いいっしょ.
来年リベンジ.

第13回ニセコHANAZONOヒルクライム(その3)

だがしかし.ただでは起きないKazchari(誤用)
せっかくの札幌遠征である.
どこか有名どころの山を1本登ることにした.

昨日の大事件が記憶に新しいBROMPTONをハスラーに積み込み,朝6時,千歳に向けてGo!

BROMPTONな〇〇〇を落として大パニックライド

車内では戦隊ソングを大音量でかけ,娘と延々と熱唱&戦隊談義.どういう父娘だ?

スーパー戦隊シリーズ45作品記念主題歌BOX LEGENDARY SONGS

娘を新千歳空港で降ろす.
時刻はまだ9時過ぎ.
コンビニで休憩中,本日の目的地を考える.

STRAVAつながりの方々がよく挙げている場所と言えば...やはり手稲山か.
もちろん初登攀となる.
そうと決まれば交通量バカ混みの札幌市内を抜け,ふもとの「冨岡西公園」まで移動.

iPhone15 Pro

BROを降ろす.写真の通り”もや”がかかるほどの熱気がムンムン.
暑すぎる.蜃気楼が見える(ウソ).
なんでこんな一番暑い時間帯に,わざわざ小径車でヒルクライムなのか?(アホだから)

さらに,先日のAmazon Prime Saleで買ったこいつを試してみる.

【Morethan】×【COSPACH】コラボ 街乗りサイクルポロ サイクルジャージ 半袖 メンズ レディース 襟付き 吸汗速乾 抗菌防臭 UVカット 通勤 通学 仕事 アウトドア 普段着 スポーツ対応 おしゃれなサイクルウェア MT-CSP-H1

もちろん背中には3分割ポッケあり.
トップがこのウェアということは,ボトムもピチピチレーパンだと似合わない.
昔,ヨメさんがプレゼントしてくれたこいつを履く.

[カペルミュール] サイクリング カジュアルパンツ ユニセックス 裾ベルト付き クロップドパンツ

普段使いもしているこのパンツはパッドが付いていないので,アンダーにはこいつを.普段はZWIFTで使用中.

[サンティック] サイクル インナーパンツ レーサーパンツ アンダーパンツ パッド付 サイクリングウェア ロードバイク 自転車

おお,これでどこからどう見ても「小径車カフェ巡り」”ゆるポタ勢”だ.
荒い呼吸や滝のような汗はご法度.
キャハハ,ウフフかつ爽やかなフレグランス系だ(意味不明).

もちろんヘルメット,グローブ着用.シューズはしっかりSPD

iPhone15 Pro

まずは住宅街をうろうろ.
それにしても小樽近辺同様,ここいらも激坂だらけで,正直よく住んで...ゲホゲホ(偏見です).冬の凍結とか大丈夫なのだろうか.

さて,高速道路下をくぐってヒルクライムスタート.
いきなり8%越えの坂から始まる.
まさか,ずっとこの斜度? これはこれは...クックックッ(変態だ)

と,まぁ,最初は余裕ぶっこいていたが,実は手稲山のプロフィールを全く調べずに登っている(climb pro機能は好かぬ).
つまり,ゴールまでの距離斜度もさっぱりわからん.
それに札幌近辺の山はたいていそうなのだが,路面がボコボコである.
特に路肩はジャリ,割れ,大穴,段差と危険だらけ.

つーことで,段々と辛くなってきた.初見の山はなかなかキツい.
途中,色褪せて文字が読めなくなったスキー場の看板が見える.
残り6? いや8km? わからん.

歩いて降りて来る人の姿あり.
登山というよりトレラン勢

夏季閉鎖中でジャンプの練習場になっている「オリンピアスキーセンター」を通過.てっきりここがゴールだと思っていた.

そしてようやく残り1km表示がくっきりと.
どうやら「ハイランドスキーセンター」とやらが終点のようだ.
少しがんばる.

で,ゴール!

iPhone15 Pro

おお,写真でよく見るロープウェイの建物だ.
いやいや,なかなか辛かった.だいたい8kmほどのクライムか...

さて自撮り,自撮りと自らの姿を改めて確認すると...
いやぁ,もうとんでもない汗の量.

トップはネイビーなのであまり目立たないが,それでも汗のせいでずっしりと重い.
悲惨なのはベージュ色のボトム.
汗のせいで,まるで雨中走行後のような濡れ具合(お漏らしともいう)
重い上に,膝にまとわりつく感じ.これ絶対数ワット損してる.

結論:ヒルクライムにおしゃれウェアは不向きです(うん.知ってた)

せっかくの頂上なので周囲を散策.

iPhone15 Pro

熊目撃看板はデフォ.
とは言え,トレラン勢他,通常の登山客も次々と入山していく姿を見る.

昨今,熊の襲撃ニュースをよく見るが,入山者全体の割合で見るとめちゃめちゃレアな体験と思われる.
もちろん,出会ってしまえばそれで終わり,かもしれんけど.

少し下る.

iPhone15 Pro

電波塔(?)へのゲート.
こういう看板があるということは,以前はガシガシとMTBが走っていたということか.
マップ上では手稲山山頂まで続いているようだ.
ここからもトレラン勢がわらわらと出て来た.

ダウンヒル開始.
この汗だくウェア,乾くのだろうか?

途中,登って来る「S-WORKS」なチャリとすれ違う.
ちんたら下っていると,山頂から折り返したそのチャリにあっと言う間に抜かれる.
すげーすげー,よくこんなボコボコ道をあの速度で下れるなぁ.
地元だと,段差や穴などのキケン箇所を完全に把握しているということか.
確かにKazchariも「旭岳」「十勝岳」はだいたいわかるしな.

とかなんとか考えつつ下っていると,小さな段差に乗り上げてしまう.
落車こそしなかったが,衝撃でバーエンドミラーが外れて吹っ飛んだ.
はい.今日もまた”何か”を落としました.

iPhone15 Pro

このあたりまで降りて来ると,路面もかなり改善.
海が見える.山頂より景色が開けている.

iPhone15 Pro

デポ地の公園に戻る.
うわっ,ウェアが全然乾いとらん.
このままクルマに乗るのは遠慮したい.

乾燥のため,この「冨岡西公園」内を散策.
全く期待していなかったが,この公園かなり広く,かつ植物の生態系も面白い.

iPhone15 Pro

こうした整備された遊歩道やグラベルが縦横無尽に張り巡らされている.
もちろん押して歩きましたよ.
蟲どもが多いのが難点だが仕方がない.

iPhone15 Pro

で,駐車場に戻る.
暑さは相変わらずだが,ウァアの湿り気はだいぶマシ.
そこはサイクルウェアの面目躍如か.

iPhone15 Pro

時刻は14時.
もちろん仕上げはサ活.
「サウナイキタイ」で近辺のおすすめを探す.
ここがよさそうだ.

新琴似温泉 壱乃湯

これまた市内の渋滞をくぐり抜けて到着.
さすが日曜日の札幌.駐車場が狭い上に満車状態.
運よく1台だけ空きを見つけ駐車.着替えとお風呂グッズを取り出す.

料金は驚きの¥500
確かに混み混みだったが,洗い場,サウナとも待ち時間なしで利用できた.

サウナは古くからある高温サウナ(なんと4段)と,最近増築したと思われる中温サウナ(80℃表示)がある.
この「中温サウナ」が心地よく,広い上にテレビがない.
ただし常連さん的には”ぬるい”のか,高温の方が人気のようだ.

3セット終えると16時.
ヒルクラ前にコンビニでおにぎりを食べたきりなので腹が減った.

ふと食堂のメニュー表が目に入った.
こういった銭湯の食事には大して期待していなかったが,その価格を見てびっくり.

iPhone15 Pro

なんじゃこりゃあ! 昭和とまでは言わぬが平成価格だ.
もちろん「うどんと丼のセット」を注文.

iPhone15 Pro

これで¥630.いや,もう十分でしょ.
冷水器の水を飲みまくり,ゆっくり涼んで退去.

例によって”魔の公道サーキット”国道275号を使って旭川へ戻る.
帰宅時間は19時半頃.
通常の3人家族に戻ったKazchari家.夕食は夕食でしっかりいただく.

そして今宵も続く熱帯夜

最後は”オシャ”で決めるぜ.