2025/4/3 Thu
クリエイティブとは
AIの進化が加速している.
人類の英知を軽々と越え,我々を支配し『マトリックス』か『ターミネーター』ワールドになる日も近い...かも.
Kazchariの業務上,さしあたっての実害として,学生へのレポート課題があげられる.
近頃,どうにもコピペを越えて「AIやろ」的な文章が散見される.
もちろん証拠はないが,普段の文章能力を知ってるとなぁ...
採点困難っつーか,課題としての意味をなしていない.
まぁ,うちの小学生息子でさえ,Gemini使ってパワポの資料を作ってたりするけど.
マイケル・A・オズボーンが2015年に発表した『未来の雇用』では,アメリカの全702種のうち将来消えゆく職業として以下を上げていた(英文ゆえ文献によって差異あり).
銀行員,スポーツ審判,不動産業,ショップ店員,保険審査員,動物飼育,電話オペレーター,給与係,スーパーのレジ打ち,娯楽施設の案内
いわゆるルーチン,前例主義,そして感情交流を伴わない職業が並ぶ.
要はAIやロボットで置き換え可能ということだろう.
一方で,以下の職業は残るとした.
レクリエーションセラピスト,メカニック/修理工/施工業者,緊急管理取締役,メンタルセラピスト,聴覚訓練士,作業療法士,歯科技工師/義肢装具士,医療ソーシャルワーカー,口腔外科医,消防士
AI(メカ)そのものの修理や人との交流が重視,および創造性や柔軟性が必要な職業が並ぶ.
しかしながら,この発表より10年が過ぎ,様相が変化してきている.
作家や画家,音楽家などの純粋なクリエイター職の立ち位置だ.
対話型のAIは元より,生成AIが猛威を振るっている.
いわゆるフェイク画像のような迷惑行為もあるが,肖像権や著作権が厳格になった昨今,生成AIで作られた作品は商用的にも使い勝手が良いのだろう.
最近,話題になっているのが,自画像や有名な写真,ミーム画像をジブリ風に変更する機能である.
ChatGPTの新機能で「ジブリ風」AI画像の生成が大流行 激しい議論のなか、海外では宮崎駿の過去の発言が再び注目される
世界中で賛否両論だそうな.
実のところ「パクリ」と「〇〇風」の境目はあいまい.
全ての芸術は模倣から始まると言っても過言ではない.
「トレース」して「自分の作品」にするのはさすがにアレだが.
個人的には有料機能だし,露骨過ぎて使ってみたいとは思わんけど.
で,これに関して面白い実験をした人がいた.
世界一著作権にうるさいと評判の某ねずみー社.
「この写真をねずみー風にして」と入力したところ,「できません」と,見事にはじかれたらしい.
「ジブリ風」は今のところ野放しであることを考えると...この機能の開発者も,さすがにねずみーにはビビってるということか.
Kazchari的には「〇〇風文体変換機能」の方が興味深い.
数年前にはこういう本が一部界隈で話題になった.
2017年発刊.
こういう“遊び”は相当前から存在する.
そういや,こんな人もいたな.
AIを使った文体の〇〇風をネタにしている動画配信者もいる.
それは狂気じみた深堀り解説で,いつも楽しく視聴させてもらっている『セリフと演出から読み解く機動戦士ガンダム解説』である.
何せ「テム・レイ」や「カテジナ」のワンテーマで2時間語りつくす方なのだ.
この主さんが先日,富野風文体,つまり富野節で遊んでいた.
笑えた笑えた.
で,Kazchariもやってみたくなった.
最近気になる独特な文体の作家と言えば...沢木耕太郎でしょう.
紀行文はそうでもないが,スポーツ関連記事は“沢木節”が光る.
今は何をされているかよくわからない乙武さんも,一時スポーツライターを主軸に活動されていたはず.その文体がモロに沢木風だったこともあった.
で,Geminiさんに「沢木耕太郎風にブルベを解説して」と頼んでみた.
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ブルベ。それは、己の限界を試す、孤独な旅路だ。
スタートラインに立つ者たち。彼らの瞳には、遥か彼方のゴールだけが映っている。しかし、その道程は、決して容易ではない。
夜の闇、容赦なく降りつける雨、そして疲労という名の重い足枷。自然という名の巨大な壁が、彼らの行く手を阻む。だが、それ以上に、彼らを苦しめるのは、己の内なる声だ。
「もうやめろ」
「限界だ」
「お前には無理だ」
そんな囁きが、絶えず彼らの耳元で繰り返される。それでも、彼らはペダルを踏み続ける。なぜか?それは、彼らがブルベという名の旅人だからだ。
旅人は、常に孤独だ。集団で走っていても、彼らは己との戦いを強いられる。風を切る音、呼吸の荒さ、そして心臓の鼓動。それらだけが、彼らの世界を構成する。
しかし、その孤独こそが、彼らを強くする。己と向き合い、己に打ち勝つ。その先に、ゴールという名の達成感が待っている。
だが、達成感を手にした者も、そうでない者も、やがては旅を終える。ブルベという名の旅を。そして、彼らは新たな旅へと出発する。
人生という名の、終わりのない旅へ。
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お,おう...
この句読点の多さがまさに沢木風.
そして何が何でも「旅」というワードを入れずにはいられないようだ.
ちなみに「ブルベ」を「ロードレース」に入れ替えてもほぼ同じ文章だった.
さて,芸術系の大学に進学した我が娘.
具体的に,これという将来のヴィジョンはないらしいが,どの様な職に就くのだろう.
その職がAIに乗っ取られてなければ良いけどな.
テクノロジーの進化は止められない.
となると大事なのはただ一つ.
リテラシーのみ.