機会損失と疑心暗鬼~お好み焼きにむせる

2024/2/3 Sat

アップデートでついていこう

この1ヶ月,様子を見ていた某新制度.
ようやく戦略を決定.設定やら何やらをいじる.

全く複雑怪奇,いや変数が多すぎる.
最適解が全然見つからない.

“血を吐きながらつつける悲しいマラソン”にならなきゃいいけど(わかる人にはわかる).
そして,これまである設定を忘れていたことに気付く.
あぁ何ポイント損したことやら.

機会損失~ ボクは...取り返しのつかないことをしてしまった...

天気は超快晴だが,既にチャリで出かける時間はなし.残念.
こうなれば3本ローラーだぁ!
昼間なのでAve.40km/h越えで漕ぐ=うるさい.

先週DOMANEをオーバーホールに出して以来,ずっとローラー.
ただしオプションの「フォークスタンド」を使用している.
ようするにレース前のアップ仕様である.

iPhone11 Pro

こいつには,ちゃんとディスクブレーキ用アダプターもついているので,リム用と共用できます.
なぜバランスが必要な通常での使用でないかというと...動画をじっくり観たかったからデス.

ここ数日のローラーの友は『アキバ冥途戦争』

アキバ冥途戦争

※ 以下,しばらくネタバレ.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

全12話鑑賞.むっちゃ面白かった.
アキバのメイドカフェ文化東映ヤクザ物(もしくは『アウトレイジ』)がまさかの奇跡合体.
誰やこんなネタ思いついたんは? 完全に“あたおか”(ホメ言葉).
あれ? 最近このフレーズを他の作品でも聞いたような...そう,あいつだ!

『勇気爆発バーンブレイバーン』がとりあえず面白い

はい.両方とも見事にCygames制作でした.

最初の衝撃は1話ラストの嵐子さんの無双シーン.
楽曲に合わせたヲタ芸+銃撃戦だが,ポージングがガンカタっぽくもある.

つまりヲタ芸=ガンカタだった!(違う)

「”そういう”話です」を隠したければ,ネタバレ気味のOPは,このガンアクション後の方が良かったと思うが.
とまぁ,その後の野球回ですら血で血を洗う抗争が続き,広島弁ヤク...もといメイドさんが退場し,ボス戦,そしてとうとう嵐子さん(36)が...

続く最終話は少々強引にまとめ過ぎたかな.
もう少し溜めて,いやもう1話使って欲しかった.
後日談パート前の,パンダが竹やり投げて暗転⇒終了でも,それはそれで潔いけど.

いっそ2クールにして,嵐子さん以外の「とんとことん」メンバーの掘り下げもあった方が良かった.特に初期OPでもったいぶってたゾーヤの存在が薄かったしな.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

で,ローラー開始後,約1時間経過.
とりあえず階下からのクレームはなし.

昼飯後,息子を習い事へ送る.

例によってその間ヒマなKazchariはイオンまで移動しラウンジを利用.
未だに1日30分,2人までしか使えないのはどういうこった.
昔はお菓子までもらえたのだが,復活せんかな.

紳士服売り場にて,靴下を買うつもりが,AEONアプリで10%OFFクーポンをゲットするのに四苦八苦.
そろそろこの手のクーポンって自己申告(提示)じゃなくてPay払いしたら自動付加されるようにならんかなぁ.それとも,なるべく使わせないようにする戦略なのか(リテラシーの問題では?)

帰宅すると,娘の友達が遊び(泊り)に来ていた.
一人はなんと熊本からの来訪である.
SNSで知り合ったらしいが,その彼と娘,娘の女友達,それにスマホでのリモート参加でもう1名.そこへうちの息子も加わって,ゲームやらなにやらで大騒ぎ.カオスだ.

友達作りも時代が変わったなぁ...と言いたいところだが,そういやKazchariもネットオークションのやり取りで知り合って,渡道の時はうちに泊まる友人いたわ.

夜はKazchari家の伝統料理「お好み焼き」である.
客人が泊まりに来た際はたいがいこれ.
ソバとチーズと山芋が入っています.
お世辞かもしれんがいつも大好評.
服に匂いが付くが気にするな.むせろ.

さて,風呂の争奪戦を避けるため,Kazchariは近所のスーパー銭湯にRunaway.
夜9時過ぎでも結構な人出.
そうか,土曜日か.

1セット目,極寒の中で外気浴.
久々に深い“ととのい”が来た.

明日もよいことがありますように.つるかめつるかめ(誤用)

『ダグラム』は好きかい?

2024/1/30 Tue

真実は見えるか

iPhone11 Pro

世間では某変態ロボアニメ(ホメ言葉)が話題沸騰中.
ここまで放送が楽しみなコンテンツは久しぶり.
オリジナルゆえ何が起こるかわからない&放送時間中ずっと大爆笑.

『勇気爆発バーンブレイバーン』がとりあえず面白い

第3話も期待を裏切らない“あたおか”ぶりだった.
公式サイトにはデスドライブスの目的が「各々の願う最上の『死』を成し遂げること」とある.

勇気爆発バーンブレイバーン

どう見ても,ブレイバーンも同種族っぽいので,彼(?)の目的が気になる.
スーパーロボとしての死に様と言えば...思い浮かぶシーンが多すぎる.

そんな“勇気爆発”はともかく,本日のネタは往年のサンライズ作品『太陽の牙ダグラム』(1981)である.
ブレイバーンの対極にある超ド真面目政治系ロボアニメ

ガンプラの大ヒットを受け,その二番煎じを狙うべく,タカラが打ち出したプラモ化前提のリアルロボ.

しかしながら,その中身は主役の「クリン」やら「ダグラム」を差し置いて,キャラが立ちまくる「おっさん(下手したらじいさん)達の会議シーン」ばかりが目立つ稀有なアニメ.
「真の主役はラコック」に異論を唱える者はいなかろう.

ところが,なぜかタカラの目論見通りにプラモが売れに売れ,放送話数は驚愕の全75話.今では考えられん.

同時期の放送はトミノ御大の『戦闘メカザブングル』(1982).それに『超時空要塞マクロス』(1982)である.
言い換えれば「タカラ」vs「財団B」vs「イマイ」「アリイ」のプラモ戦国時代.
毎週大量に入荷される新製品を店で眺めるだけで心が満たされた.

さて,『ダグラム』に話を戻す.

一応リアル系ではあるのだろうけど,文系出身でロボアニメ初監督の高橋監督はロボにあまり興味がなかったらしい.

軍事的っぽい作戦内容はともかく,大型の人型兵器であるコンバット(CB)
アーマーの扱いが適当過ぎる.
現役戦車やヘリコプターベースの武骨な外観にも関わらず,“特に”ダグラムは飛んだり跳ねたり,どんだけ弾が当たってもほぼ無傷で完全無双.スーパーロボよりスーパーロボ.

一方のザクポジションのソルティック,いやラウンドフェイサーは,ダグラムに殴られたり,こかされただけで即爆発する.
ガンナー系は車高が高すぎて的にしかならん(デザートガンナーの動きは秀逸だったけど)
また,ダグラムだけならまだしも,バズーカ使いのチコに何機倒されたことやら...

しかも物語後半になるまで,ゲリラ側のCBアーマーはダグラム1機のみ.
なんだこのパワーバランス.

そして肝心のストーリーも...「ドナン・カシムを倒したぞ! デロイア勝利! 独立万歳!」みたいなすっきりした終わり方ではなく,関係各方面の政治的バランスを考慮した妥協案でなんとなくの条約締結...という現実的過ぎてそこにカタルシスはゼロ.
クリンも特におとがめなしに実家に帰るし(次の戦場を求めているような雰囲気はありつつ).

とまぁ,文句ばかり書いているようですが,当時めちゃめちゃはまってました.
後半の第43話「仕組まれた背信」あたりからぐいぐい引き込まれた記憶がある.
放送翌日はクラスのオタク仲間と考察が盛り上がったなぁ.

それに後番組の『ボトムズ』で有名になった高橋監督のポエム魂全開の予告ナレーション.
『ダグラム』でもその片鱗がうかがえます.

太陽の牙ダグラム・次回予告一覧

『ダグラム』と言えば,当時定期購読していた硬派論評系アニメ雑誌『Animec』のディスリ記事が有名.
ストーリーからキャラ・メカデザインまでボロカス.
今でも「(作監による)頬こけがない時のデイジーはかわいい」「ブロックヘッドは不細工すぎる」「村議会選挙レベルの政治劇」といった数々の暴言は覚えている.
まだ放送中にも関わらず,忖度無さ過ぎてよくサンライズとの関係がこじれなかったなぁと思う.

『ボトムズ』に比べると人気がなく,続編やらスピンオフやらが全然作られない.
そんな『ダグラム』も40周年を越え,とうとう真打が登場.

脈々とプラモを出し続けていたMax-Factoryと組んでのコミカライズである.
作者は『機動戦士ガンダムサンダーボルト』で有名な太田垣康男先生.

何を思ったか『サンボル』の連載が途中なのにも関わらず,突如『太陽の牙ダグラム』のコミカライズをスタート.

Get truth 太陽の牙ダグラム(1)

最初は限定キット付の書籍版のみで,kindle版がなかなか発売されなかった.
発売されたらされたらで,付録なしで1冊¥1,260もした.
それがようやくポイントアップ(26%)キャンペーンの対象となったため,既刊の3巻までをダウンロード.
一気読みした.

これは素晴らしい.

ただし,TV版視聴済みが前提の内容.
そうでないと何が何だかさっぱりかも.
特に2⇒3巻で急に話がとぶ.

まずクリンがいい.
ちゃんと主人公している.
あとがきの対談にもあるが,年齢を少し上げて20歳過ぎの大学生風に.
結果,頭身が上がり,言動も大人っぽくなった.
自らの信念のため,父や兄に歯向かう覚悟がダイレクトに伝わる.
例の肩掛けパンツの半裸コスチュームは変化ないけど.

一番の衝撃はデイジーのキャラ変.
見た目,性格とも完全に太田垣ヒロイン化.

デイジーと言えば,誰もが気になる薄幸感漂う頬コケ.
コミック版デイジーにはありません.ついでに眉毛もカット.
まるでバッフクランのような骨格デス.
そもそも男の世界,太田垣作品に「萌えキャラ」は不要.

そしてみんな大好き「ラコック&デスタン」が早くもいい仕事しています.
そう,物語を先導しているのは彼らなのだ.

で,次にロボ.

うん? ダグラムをはじめ,CBアーマーはやっぱり飛んでいる!
だが大丈夫.着地時には姿勢制御バーニアをむっちゃ吹かしている.問題ない.

それにTVのような無敵の存在ではない.
「やられるかも」という危機感が常にある.

胴体,手足をユニットごとに簡単に分解⇒輸送できるのも面白い.
ゲリラが運用中なのだ.これが正しい.

ヘッドのキャノピーデザインは変わらないのに,バランス調整のせいかちゃんとヒーローロボっぽく描かれている.
ようするに設定画よりも,アニメ本編よりもかっこよい.

これはラウンドファイサーも同様.
そして作者推しのビッグフット
TV版での登場は少なく,ブロックヘッドブッシュマンに比べると目立たないメカだが,コミックでは大活躍.ダグラムを追い詰める.

もちろん,オリジナル設定のライバルキャラ,トラビス&アウラもいい味を出している.
こういうライバルキャラの存在は重要.

つーことでやたらに面白い本作だが,このまま再アニメ化とかならんかな.
あとがきには“夢”として語られているけど.

まぁ,イマドキの若者が『ダグラム』のような重厚なドラマに興味を持つとは思えんので,そこまでのムーブメントにはならんか.

コミック版の読者も80%以上は,“あの頃”,まだビデオ普及率が低かったため,強制リアタイを強いられ,テレビにかじりついて観ていた世代だろう.つまり50代...

で,このブログでロボを取り上げる時は,プラモやらフィギュアをサムネにするのが常なのだが,なんとうちにはダグラム関係のグッズが何一つなかった.
スコープドックはあふれているというのに!

昔はあまりCBアーマーには惹かれなかったということ?
デザインは好きだけど,買うまでに至らなかったか.
最初期の1/48ダグラムは買った記憶があるけど,たぶんそれ1個だけやな.
たぶん,ウォーカーマシンとバルキリーに資金(こづかい)が流れていたのだろう.

それにしてもMax-Factoryのダグラムキット,むっちゃかっこええな.

COMBAT ARMORS Get truth 太陽の牙ダグラム MAX27 1/72 ダグラム Ver.GT 1/72スケール 組み立て式プラモデル

最大の問題である股関節の可動もクリア...と言いたいところだが,さすがに「朽ちダグラム」ポージングは無理のようだ.

もちろん,ビッグフットもVer.GT.

COMBAT ARMORS Get Truth 太陽の牙ダグラム MAX28 1/72 ビッグフット Ver.GT 1/72スケール 組み立て式プラスチックモデル M01331

いずれにせよ,第4巻も楽しみ.
だが『サンボル』もいよいよクライマックス.

機動戦士ガンダム サンダーボルト(22)

腱鞘炎は大丈夫ですか,先生?

ファットなメンテとネパールカリーライド

2024/1/27 Sat

あの頃.

OLYMPUS TG-5

曇り.温度:-4 ℃,湿度:81%,体感温度:-5 ℃,風速:4.0 km/時,風向:NW

土曜日である.
午前中に時間ができた+吹雪なし.
これは出かけねば.

とりあえずの目的地は「ヨシリン」さん.
昨年のクリスマスに訪れたところ,見事に年末休業.
今回はそのリベンジも兼ねる.

ファットな自転車屋巡りとクラッシュライド

オーバーホール後,通勤で毎日使用,山登ったりレースに出たりと酷使したファットくんの点検もお願いしたい.

まずは駅前方面へ.

OLYMPUS TG-5

旭川の歩道は広いため,歩行者と自転車共用可が多い.
ただし冬はやっかい.
除雪は入っているものの,幅が狭くなるため歩行者を追い抜くことは難しい.
もっとも,この時期に外を歩いている人はほとんどいないけど.

OLYMPUS TG-5

スムーズに駅前まで移動.
長らく地元住民のKazchariだが,鉄道の利用は数えるほど.
札幌に行くにしても高速バスが安くて便利.

で,そのまま旭町方面へ.
今回は無事営業中.

OLYMPUS TG-5

駆動系を中心に点検してもらう.
特に問題なし.
さすがスペシャのファットだ.なんともないぜ!

台湾旅行経験者のお客さんから「(Kazchariに)あげてください」と店長さんに託されていた,仏式⇒米式バルブアダプターをいただく.
旅行中,あちこちでポンプは借りることはできるが,仏式対応のモノはめったに存在しないらしい.ありがたい.

そうそう,先日「環島」のチャリを持参からレンタルに変更する旨の記事を書いた.

ここにきて「環島」プランに大変更!?

早速,先方のMathewBikeさんから連絡あり,無事希望の「Surly Touring Bike」が予約できた.

https://mathewbike.com/touring-bike-rental/

デポジットは1,050台湾ドル(約¥5,000).
PayPalで支払った.事前にマイナンバー登録してて助かった.

後は借りれる用品の確認と持参するギアの選定やな.
チャリという大荷物がなくなるだけで,ぐっと気楽な旅になった.

家族連れのお客さんがやってきたので退散.
旭川新橋から冬まつりに向けて製作中の雪像が見える.
そういや何年か前,「アニキ」こと水木一郎が歌ってたなぁ...合掌.

OLYMPUS TG-5

地味に面白い旭川の市内探索.
クルマでは見逃してしまうような路地裏に様々なオブジェを見つける.

OLYMPUS TG-5

それに,なんと言っても積雪によるどこもかしこもグラベル化が街中ライドの醍醐味よ.
Go&Stopの繰り返しで距離以上に脚を使う.
それにわだち,雪だまり,穴,アイスバーンなどのトラップ多数.油断するとこける.

OLYMPUS TG-5

12時を過ぎた.
腹が減った.
「かつやは飽きたしなぁ...」と言いつつも,やはりコスパ最強の「かつや」方面にハンドルを向けてしまう悲しい性.

旭川東光地区.
かつて沖縄料理店があった場所が,いつの間にかネパールカリー屋になっていた.

隣接するラーメン屋とどちらにするか,しばし熟考.
ランチメニューが意外に安かったカリー屋チョリチョリにする.これが大正解だった.

OLYMPUS TG-5

店に入ると「ナマステ~」の元気な声.
てっきり色黒の顔の濃い人かと思いきや,メガネをかけたモンゴロイドなご主人.

「あぁ,チベット系の人かなぁ.日本語うまいっつーか,自然やなぁ」と勝手な思い込み.
後でわかったけど,ご主人は純な旭川出身の日本人でした.

iPhone11 Pro

本格的な店内の装飾,さりげなく置いてある書籍(旅行人ノート)からして,ひょっとして只者ではない人かも...と思い,他にお客さんがいなかったので「ひょっとして元バックパッカーですか?」と質問.

やはりそうでした.
あまりにも経歴が多様だったので,全てを正確に思い出すことは無理だが,アフリカに5年ほど住んでいたそうな.
ソマリア,イラク,アフガン,ブラジルのファベーラなど,かなりアレな地域にも滞在.
街の地図作成を趣味(?)にされており「旅行人」にもページを持っておられた.

他に日本のボランティア団体のアテンドやら,東京で芸能事務所を開いていたとか,いやはや凄まじい経歴である.
で,今はシェルパ族の奥さんと結婚し,この店を開いたとのこと.

旅話の内容が,Kazchariの知識や経験とかぶるところが多かったので,失礼を承知で年齢を尋ねたところ,やはりというかなんというか...同い年でした.
まぁ「遊星通信」とか「ジュライ」「楽宮」「北京飯店」の話が通じる同志はめったにいない.

iPhone11 Pro

パッカー旅のあるあるで盛り上がっていたところ,注文した「豆カレー」「チキンカレー」とナンのセット(Cセット)が到着.
これにサラダとドリンク(チャリ),デザートのアイスクリームがついて¥1,270はかなりリーズナブル.
ちなみに(巨大な)ナンはおかわり無料だ.もちろん美味し.

iPhone11 Pro

旅の話の他,Kazchariのファットバイクに興味津々.
値段やら走る場所など色々とレクチャー.
冬チャリ最高! ようこそ〇ンタイの世界へ.ダヒャダヒャ.

iPhone11 Pro

さほどクセもなく,辛さも選べるので子供連れでもなんとかなりそう.
今度,うちの子らも連れてこよう.

で,ツインハープ橋を渡れば,家まですぐである.

OLYMPUS TG-5

帰宅後はさっとシャワー.
街中ライドとはいえ,汗はかく.

本日はハスラーのメンテナンス日.
ディーラーに行かねばならん.

うちのハスラーも10年目.
ディーラーに行くたびに「そろそろ新車どうですか?」と勧められる.

うーん,秋に発売されるらしい新型の「スペーシア・ギア」が気にならないことはないことはない.

スズキ 新型「スペーシアギア」フルモデルチェンジ 2024年10月発売

そやけど基本価格が...
ぐぬぬ.DOGMAと同じ価格帯か...(おい)

おっと,その前に「クランカー」さんへDOMANEを輸送.
そう,今度はこいつのオーバーホールである.

DOMANEの今期オーバーホール完了!

誰や,チャリは金かからんって言うたんわ!
台湾には連れていけなくなったけど,DOMANEには今年もブルベで活躍してもらう予定だ.
現在61000km越え.まだまだぁ!

OLYMPUS TG-5

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を観た~令和最新版

2024/1/27 Sat

これで良かったのか?

iPhone11 Pro

最近のエンタメはメインターゲットをかつての少年(もしくは子供)にしているものが多い.いわゆる「大きいお友達」やな.
実際,最近ヒットしているもの,例えば『鬼太郎』『ゴジラ』もそう.

ジョジョの奇妙な犬神家?~『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

『ゴジラ-1.0』を観た~時代やな

新規層もゼロではないだろうけど,元のオリジナル(ネタ)を知っている,体験済みの方が楽しめるのは間違いない.洋画も同じか.

『トップガン マーヴェリック』を観た~ニンジャぁ!

1/26に公開となった『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』もまさにそれ.
無印の放送は2002年,続編の『DESTINY』は2004年.
つまり20年ぶりのシリーズ最新作となる.

世界的な大人気作だけに期待値高め.
ネットやらなんやらでネタバレを食らう前に,このBigWaveに乗ることにした.
まずはこれまでのストーリーの復習.

ガンダムSEED,予習&復習

無印はともかく『DESTINY』は消化不良甚だしい.
このもやもやを吹き飛ばしてくれることを期待して,公開日の20:40の回に出かける.
地元のCINEPLEXは久々に超満員.『エヴァ』の初日と同等.

いつも通り脚をのばせる前方通路の席を選んだが,左右とも巨体のおっさんが着席.仕方がない.

で,いよいよ上映開始である.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

以下,ネタバレ.

例によって他人のレビューや考察は未見なので間違いや誤解はご容赦.
全般に辛口.あの内容で「あり」の人は読まないでください.

我々は20年経ってみなおじさんになった.
その間,様々な経験をし成長しました.

しかし,この映画のキャラは見た目の変化がない.
せいぜい『DESTINY』から2年後くらいの世界?
そうそう,女性キャラたちがみんな口紅をつけている.
何か...下品(個人の感想です).

問題なのは見た目だけでなく,思考や行動にも変化がない.

それにつられてか,驚くほどストーリーに進展もない.
DESTINYプランを提唱しただけで消されてしまったデュランダル.
その彼を信奉する国家(ファウンデーション)が策謀をめぐらし(これもよく見た展開)再びプランを実行しようとする.

彼らはコーディネイターのアップグレードverである「アコード」による統治を企んでいる.理屈はわからんが,このアコードとやらは人の感情や記憶(?)に干渉できるらしい.

その能力によってラクスやキラがダマされて協定違反やら仲違いさせられる.
平和維持軍のコンパスはアークエンジェルが墜とされ,出資者にも見捨てられる.

そやけど,こんな”特殊能力”による人の心のすれ違いって安易すぎやしませんか? ドラマになっていない.

特に前半パートのファウンデーションでのラクスのNTRシーン.
何回,似たような画を見せられるんやろ?

これまた何度繰り返すのかわからん精神・性格破綻の悪キャラ軍団「ブラックナイツ」に,新製品「ライジング・フリーダム」「イモータル・ジャスティス」があっさりと撃墜される.
弱すぎてプラモの売り上げが心配だ.いいのか財団B

で,そのピンチを救うべく,おそらくこの映画最大のサプライズであろう赤い「ズゴック」に乗ったアスラン登場.
ただし...乾いた笑いしかでない.
そう,必然性のないファンサービスは冷めるだけ.

結局新造艦「ミレニアム」にイツメンが茶番を経て乗船.
その後は真田さんばりの「こんなこともあろうかと」的な早口技術者キャラが大活躍.誰?

さらには,これまた都合よくデータ取りのために復元された「ストフリ」「インパルス」「デスティニー」をオーブが用意.

うーん.本来ならめちゃめちゃ燃えるシーンのはずやのになぜだろう? 全然あかん.
『トップガン・マーヴェリック』でF-14登場時は大興奮やったんやけどなぁ.なぜだ?

これまたお約束の”攻撃詐欺”のオーブに向けて,レクイエム発射.
大ボスの(見た目)子供女帝.どう考えても無理のある挑発にのって照準を変えてしまう.アコードってアホなのか?

宇宙に上がってからのクライマックスはMS大運動会.

ここで,本作登場メカについての感想.

まずは謎のHONDA推し(そこ?).
ほぼまんまの「GOLDWING」「HAWK11」が登場.
世界観から思いっきり浮いてます.キラは旧車好き?

TV版ではザク,グフ,ドム,ビグザム(デストロイ)を出しました.
今回,ギャン,ゲルググ,ズゴックまで出しました.
となると...ラスボスはジオング!...にはならなかった.
何の印象も残らない地味なラスボス.白っぽいシナンジュ

なぜわざわざ旧式のデュエルバスター
ミーティア装着すればおっさんは喜ぶ?

ズゴックにキャバリアーですか.ドラグナーですね.
で,目的は?
そのアスラン,フリーダムのピンチに2度も現れるわけですが,なんとその中身はジャスティスだった!
仕掛けは面白いけど,作画が雑で一瞬でジャスティスに変化したかのように見える.
せっかくなら,装甲が1枚1枚パージされるとか,ガッチャンガッチャンと変形するとか,いっそ巡行形態のイージスが現れるとか...もったいない.

声優の変わったカガリ.
宇宙までストライクルージュは何しに来た? 姿さえ見せない.

そして本作最強のディステニー
あぁ,TVでずっと不遇だったシンへの罪滅ぼしですか.
そっちじゃなくて人としての成長をちゃんと描いてほしい.
なんか変に丸くなってて別人の様.
「俺が弱かったのはジャスティスだったせいだ.こいつならぁ!」って,これ一応ガンダムやんなぁ? リアリティは?

で,隠し続けていたキラ搭乗の決戦兵器は...バックパックだけの交換したフリーダムでした.
いや,額にハイメガキャノン(っぽいナニカ)が付いたか.
ラクスが『クロスアンジュ』ばりのピチスーツと操縦姿勢で搭乗し,合体後はフリーダムのコクピットに乗り込んで「石破ラブラブ天驚拳」ですか.そーですか.
これ『Gガン』

そもそも,ファウンデーションは「コスモバビロニア」っぽいし,淫乱ギャン子(名前忘れた)はクエスっぽいし...何か過去ガンダムの変なオマージュ多め.あっ『ヤマト』も.

他に気になったのは,うるさすぎる場所テロップ.
国名とか都市名ならまだわかる.
「広間」とか「庭」とか「格納庫」までいちいち表示する意図は何?
RPGではないのだ.見ればわかる.
親切心?
説明過多もここまできたか.
それとも庵野カントクの真似?
あの読ませる気のない高速テロップはあくまで演出だと思うが.

つーことで,今回も最後までなぜ「ディスティニープラン」がダメなのか納得のいく説明はなかった.

現実世界でも「努力も才能」であることが明らかになりつつある.
無責任に「夢を追え」「あきらめるな」「がんばれ」と鼓舞し続けて,結果的にその子を不幸にする事例もある.
本人納得の上での適材適所の提示すらあかんのだろうか?
愛だの,未来だの,可能性だのでごまかされる層だと思われているのだろうか? 我々(おっさん)は?

確かに今回ような選民思想バリバリ集団による統治は問題かもしれんが,いっそプランそのものが一度実行された世界を描き,作り手が具体的な問題点を提示すべきでは?
TV版から数十年後,キラやらアスランの子孫がその理不尽に抗い,伝説のMS,シードガンダムに搭乗する!
もちろん未だに謎のままの「宇宙クジラ」「種割れ」の解説もよろしく.

結論.

この映画には新しいモノが何もなかった.
これは旧劇エヴァのごとく「お前らいつまでもロボアニメ見てるんじゃねぇ」というメッセージなのか?

時を経た人気作品の続編としては『マトリックス・レザレクションズ』が挙げられる.

『マトリックス レザレクションズ』を観た~続くのか?

映画としての好みはともかく,監督の性別変更やら,その後の世相の反映など,新しい価値観を取り入れようとした点は評価できる.

今回の『SEED FREEDAM』に近い映画というなら『復活のルルーシュ』かなぁ.つまり,あってもなくてもよいファン(妄想)ムービー.

それにしても,上映終了後の劇場の雰囲気が微妙やったなぁ.
まるで『エヴァQ』の再来.

話は変わるがこの劇場,上映スケジュール表に独自基準で「3歳以下でも鑑賞可能マーク」を付与してるけど,なんと『ゲ謎』にそのマークが.
大丈夫なのか?

家が壊れる.生活が壊れる.

2024/1/24 Wed

カタチがあっても壊れんといて

わりと楽天的な性格のせいか,我が人生,(あくまで自分基準で)あまり悲惨な目には遭っていない気がする.
もちろん細かい悩み事は日々発生する.
ここ数日,それが一気に来た感じ.

漱石曰く.

『世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。 ただ色々な形に変るから、他にも自分にも解らなくなるだけの事さ。』

まさにその通り.

と言っても「金」と「時間」さえあれば,なんとかなる状況ではある.
ようするに,ここにきて我が家のあちこちに,一斉にガタが来ているのだ.

【水道管】

寒暖差の激しい“北海道の家屋あるある”だが,どうにもこうにも水道管が痛みやすい.
このブログでも水道管修理についての記事を何度か書いた.

その最後の修理からそれほど経っていないにも関わらず,またしても水道局から「漏水してませんか」との指摘.
台所の床下に潜って確認すると,案の定,シューシューと水漏れ.
それほど激しくないものの,“また同じ場所”であることに愕然.

さすがに前回の修理業者にクレームいれたり,再修理を依頼する気力はない.
「やっぱ,マグネットカードを配りまくる全国チェーンはあかんわ」と判断.
今度の修理は地元の業者に頼むことにした.

ただし,この時期の旭川は凍結事案があちこちで大量発生しているので,修理予約がなかなか取れない.
こればかりは仕方がない.待ちます.

【ボイラー】

水道管からの漏水と関連があると思われるのだが,「湯温センサーが働きボイラーが水を沸かす」頻度がやたらに増えた.
結果,灯油の消費量がシャレにならなくなり,先月分の請求金額はまさかの¥40,000越え!

漏水との関連は仮説なので,ひょっとしたらボイラーそのものが寿命かもしれん.
最終的な判断は水道管の修理が終わってからだが,ボイラー本体も決して安いものではない.安いものでも¥100,000以上する.ぐぬぬ.

【地デジアンテナ】

強風のせいか雪のせいかはわからんが,屋根に設置してあるアンテナが横に倒れている.もしかしたら基部が経年劣化で折れた?
受信状態に問題はないが,このまま屋根から落ちてきたらキケン.
修理は自分でできないか?...やめておこう.
この時期,屋根からの転落死亡事故は決してめずらしくないニュース.

【電球切れ】

まず,台所の白熱灯がヤバイ.
基部が取れそうになっており,いつ落ちてきても不思議ではない状況.

おまけに,1階と2階の隙間に水が溜まっているのか,はたまた夜間に凍結した氷が融けるのか,雨漏りまで発生.

うぎゃぁ.

玄関の電球もスイッチが入ったり切れたりと挙動不審.
こうして室内あちこちの電灯が不調.
少し調べてみると,世の中,LEDどころか人感センサーが当たり前になりつつあるのか.

知らなかった.高価だが便利.

【除雪が来ない】

これは自宅とは直接関係ないが,家の前の道路,なぜか今年は全然除排雪してくれない.
長年住んでいるので,このくらい降れば除雪に来るはずと予測.で,だいたいその通りだったのだが,今年はあかん.

結果,本日も家から幹線道路に出るまでの道がボッコボコ.
それだけならまだ良いが,実際に車高の低いクルマがスタックしている.

Kazchariはファットバイクで通勤.
それでもあまりにわだちが深く,ドロッパーを下げるか,押し歩くかしないとまともに走れない.

一体全体どうなっとるのだ?

市役所に勤める“中の人”によると,今年は除排雪予算がかなり削られているらしい.
で,その金がどこに回っているのかというと...インバウンド事業関連だそうな.ムカッ(※真偽不明の噂です)

つーことで,今年の冬は例年以上に大変.

太古から続く終わりのない戦いとして「一戸建てか借家か」論争がある.
Kazchariは十数年前に「中古住宅をできるだけ短いローンで買う」という決断をした.
ゆえに今では「老後も安心,負債なしの持ち家ライフ」を送れているが,代わりに「移住の自由」を失った.

ただ,こうしたトラブルが続くとココロが揺らぐ.
気軽に引っ越すわけにはいかんけど.

一方で,人で不足を反映した,この手の広告をよく見かける.

島職

ジャマイカから帰国後,次の働き場所を決める際,北海道か島(沖縄)かで少しだけ悩んだ.
結局,ツテのあった旭川にしたが,その選択に間違いはなかったと思う.

ただ残り10年ほど働き,一線を退いた後は,また違う土地で暮らしてみたいと思う気持ちもある.
幸い,Kazchariの本職(国家資格職)で検索をかけると,65歳以降でも働ける場所はけっこう見つかる.

もちろん,”島”も含む.

まぁ,実際にネットに転がる移住日記など読むと,離島暮らしは北海道と比べ物にならんぐらい大変らしいが.

いずれにせよ,もう少し,あるいは最後まで“ここで”生活します.
ちびちびと我が家を直していきますか.

ホーム・スイート・ホーム

ここにきて「環島」プランに大変更!?

2024/1/23 Tue

旅は計画中が一番楽しい...のか?

さて,目下脳内思考の大半を占める「環島」計画.
先日は初日と帰国前日の宿が決まったとブログに書いた.

「環島」の準備~宿とカードとeSIM

予約完了後,島を周っている間の荷物,具体的には「SCICON AERO CONFORT」という”デカブツ”を預かってもらえるか尋ねてみた.

ちなみにサイズは折りたたんだ状態で約「100×30×30cm」と,一般的なスーツケースよりは小さい(?).
台湾は自転車大国ゆえ,これまでも同様の相談を受け付けており,快く承諾していただけるかと思いきや,「大きすぎるので,保管スペースをチェックしてから返事します」とのこと.

もしかして断られるかも.
その場合の代替プランを考えてみた.

1)宿を変える

台北市内ではなく飛行機発着地の桃園空港近くにする.
“LCCあるある”で帰国便の出発時刻が早朝ゆえ,この方が便利と言えば便利.
ただし,その宿も預かってもらえるかどうかは不明.

2)ソフトバッグに変更

ハードケースではなく定番の「OS-500」に.

サイズは多少圧縮できるが,輸送中の保護力は低下.
実際,チャイナエアラインでは...

台湾自転車たびに重要なお知らせ 日本-台湾線の自転車持ち込みについて

とのこと.
Kazchariが使うTigerairはチャイナエアライン100%出資の子会社.
規定が同じ可能性もある.

以前,飛行機輪行についてTigerairに問い合わせたところ,「チャリ=スポーツ用品なのでサイズは不問」との返事.

ただし,「ハンドルはフレームと平行」「ペダルを外す」は指示された.
よくよく考えてみたら,SCICONってハンドルもペダルもそのままで梱包すんじゃね?
こりゃあらためてTigerairに再確認すべきやな.
どこが権限を持っているのかは知らんが,マイナーな旭川発着プランが吉と出るか凶と出るか.

3)輪行をあきらめてレンタルチャリ

この方法で「環島」している旅人は意外に多いようだ.
「どうしても自分の愛車で走りたい」というこだわりを捨てれば,この手段でほぼ全ての問題がクリアされる.

早速調査.
以下は新コロ前の2019年アップと,やや古い情報ながらも非常に役に立つ.

台湾一周のためにレンタル自転車を借りる方法:僕が借りたおすすめの店

...ちょ,待てよ.
ここで紹介されているMathewBikeさん!

チャリ自体のレンタル料金も安い上,ヘルメットからバッグからライトまで無料だと!
こ,このサービス,マジか!?
さきほどの「こだわり」とやらを一気に捨てさせる悪魔のプランだ.屈するに値する!

うーみゅ.
読めば読むほど「レンタルもありやな」と,ココロが傾きつつある.

デカブツSCICONは国内で,特にJALやANAであれば何の憂いもなく使えるようなので,次期ロングライド予定の「四国一周」まで置いときますか.

予断を許さぬ状況は続く.

『勇気爆発バーンブレイバーン』がとりあえず面白い

2024/1/19 Fri

バーンバーンバンバーン

年が明けて24年冬アニメ(でいいのか?)も徐々にスタート.
『薬屋』『フリーレン』のような鉄板継続作品はともかく,他の新作もちょこちょことチェック.

前シーズンの『Dr.STONE』『SPY x FAMILY』に代わり,家族で楽しみにしているのは『姫様“拷問”の時間です』

姫様”拷問”の時間です

色々な意味で安心の仕上がり.
さすがに『魔法少女にあこがれて』は食卓では流せない.

魔法少女にあこがれて

そして,現在SNS上で最も話題なのが,久々のオリジナルロボアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』だろう.
先日,ようやくその第一話を視聴した.

勇気爆発バーンブレイバーン

えー,いろいろな意味で実によくできている.
ロボ好き界隈で大騒ぎになるのも納得.
Kazchariも視聴後,周囲の人間に「とにかく前情報を一切カットして(←ここ重要)観てみぃ」と強烈にすすめている.

このアニメは事前に“仕掛け”を知っているかどうかで,感想が変わる可能性がある.
地上波と配信に5日間ほどギャップがあるので,KazchariはYouTubeのサムネでネタバレをくらった上で視聴することになった.それでも十分面白かったけどな.

よくも悪くも人は情報や経験から,先の展開を予測しながら考えたり行動したりしている.
悪く言えば“思い込み”に支配されている.
そこを見事にひっくり返してくる.

何をいまさらなのでネタバレすると,まず公式サイトの当初の情報やPVが騙し広告だったこと.
そして第一話放送後にシレっと本編に即した内容に入れ替えるという用意周到さ.
タイトルがタイトルだけに「何かを偽装しているのでは」と疑っていた人も相当数いたらしいが,それが大当たり.

いずれにせよ,こうした手法が使えるのも,絶滅種であるオリジナル企画ゆえの特権.

つーことで本編.

前半パートはハード路線な軍事系リアルロボ.

『ガサラキ』を思わせる演習シーンや,『アーマードコア』風のCGで動かすことを前提としたゴテゴテカクカクなメカ.
米軍(ルイス)と自衛隊(イサミ)に所属する主人公らの『トップガン』っぽいやり取り(なぜトリコロールTシャツ?).
おっさん(特にイサミ)のキャラデザが昭和モブテイストなのに対し,なぜか女性キャラはみんな令和基準.
この時点で過去と現在,異質物の共存も確実に狙っている.

後半.
突如,宇宙から謎の円盤型兵器が襲来.
なすすべもなくやられる現用兵器.
(主役メカと思われた)TSすら全く歯がたたない.

そして異星人の巨大タワー型宇宙船からの総せん滅ビーム!
もう絶望しかない.

...とまぁ,ここまでは割と既視感あり.
リアルロボのあるある展開だと,戦闘中偶然落ちてしまった地下空間に,“こんなこともあろうかと”用意されていたオーパーツ的兵器(異星人の技術をミックス)を偶然見つけて乗り込んで反撃開始.とりあえず撃退には成功...で,第一話完.

ではなかった超展開.

主人公のピンチに宇宙から降ってきたのが,ここまでの世界観に全くそぐわない巨大でド派手なスーパーロボット.
古き良き勇者風味の,口あり,表情ありの自律型ロボ,ブレイバーンである.
異物感が半端ない.
勇者ロボと言えば,たいてい熱血系少年と強い信頼関係を築き正義の怒りで敵を粉砕.

しかし,今回のパートナーは初の実戦でびびりまくった角刈りのおっさんだ.
パニック状態のおっさんを脅して,半強制的にコクピットに格納.
操縦どころか協力すらしているかどうか怪しい状態.
戦闘中に大音量でテーマソングを流す...まさかの本人歌唱!(OPで表記)
必殺技の唱和をこれまた強要.

自己主張オンリーのブレイバーンはイサミの話を全く聞かない.
一方的に“想い”をぶちまける.
質問にもまともに答えない.
ノリとしては『グリッドマン』とか『ウルトラマンZ』さんと...少し似た系統.

いずれにせよ,この前半と後半でのどんでん返し展開は面白い.

あれ? 主人公が超兵器に乗り込み,圧倒的なパワーで反撃...結果だけ見れば従来のロボアニメの第一話やな.

いずれにせよ,終始リアルロボだったとしたら,キャラもメカも魅力がイマイチだし,逆にスーパーロボ感を前面に出してたら,『シンカリオン』のような小学生向けと思われてしまい,ここまで話題にならなかっただろう.

見る前のイメージを裏切る第一話と言えば,最近では『推しの子』が有名.
あれも一見アイドル物と思わせて,その実,芸能界の闇+SFサイコサスペンス.
主題歌が大ヒットして,そこから小学生女児も割と見ているらしいが,ええんやろか?

さて,手の内をばらしてしまった以上,第二話以降が勝負.
あまりにも続きが気になったので,配信日を待てず,先行の地上波放送を録画視聴することにした.

で,ついさっき,第二話「イサミィーーッ!そろそろだよな、イサミィーーッ!!」を視聴.
いやもうこのタイトルだけでもバカの極み.
ブレイバーンが話す言葉全てがギャグ.

まさかのロボ+G,そして理解不能なED.
第一話視聴後の懸念を軽々と越えてきた超一級の変態アニメだった.
多様性にもほどがある.

すっかりネットミーム化した「俺たちはいったい何をみせられているんだ」が,これほどフィットする作品はなかなかない(『ドンブラザーズ』以来).
実は『魔法少女にあこがれて』とどっちもどっちの“変態”勝負だったりする.
生理的に無理な人も多いかも.

昨今,ハリウッドやらディズニー映画がLGBTQをはじめとするマイノリティへの理解促進を前面に押し出し過ぎて,エンタメとしての楽しさが犠牲になっている.
結果,マジョリティおよび従来からのファン離れによって,興行収入の爆死が続いている.
なんで金を出してまで説教を聞かねばならんのだ? しかも旧コンテンツの中身を改悪してまで.

日本は昔から,そして今も多様性には寛容な国である.
少なくとも創作物においては.
そしてここまでエンタメとして昇華できる.

つーことで予測不能,まだまだどう転ぶかわからないブレイバーン.
今,一番楽しみな作品だ.

読書習慣を取り戻せ!~叙述ミステリー

2024/1/16 Tue

感受性の衰え?

「趣味は何?」と聞かれたら,もちろん「自転車」と答える.

少し前なら「オートバイ」「ダイビング」,そして「読書」だった.

大学生の頃に,

「あのな,どうせ本読むんやったら,何十年,何百年間も人の評価に耐えてきた古典文学を読むべき!」

と,のたまう悪友に感化されて,古今東西の名作,いわゆる純文学を読みまくった.

確かに面白かった.
学校の「文学史」で名前だけを知っていた作者と作品がコネクト.

遠い時代,遠い場所の感性も価値観もまるで異なる人々の人生模様に,どうしてここまで心が揺さぶられるのか...結局ヒトの根底に流れるモノはみな同じということか.

なかでもその後の人生に多大な影響を与えてくれたのが「ヘルマン・ヘッセ」である.
ホンマ,彼には感謝してもしきれない.
まっ,夢見がちで神経質っぽいおっさんなので,隣にいたら嫌やけど.

圧倒的大傑作は『知と愛』

両極端に答えはない.
人生は白か黒かではないのだ.

で,純文学の有名どころを一通り読んだ後はエンタメ作品に回帰.

世は何度目かのミステリーブーム.
宮部みゆき綾辻行人が人気だった.

午後11時「寝る前に少しだけ読もう」っと,ページをめくった『火車』
読了時,気が付けば朝を迎えていたのが,人生で最も強烈な読書体験だった.

綾辻行人を筆頭とした「新本格」と呼ばれる小説群は,コナン・ドイルやアガサ・クリスティー,横溝正史などのトリックをアップデート.
「読者に挑戦!」なスタイルがKazchariを魅了した.
代表作はやはり『十角館』かな.

とりわけ「叙述トリック」系は,作者と読者の知恵比べが楽しい.
いかに思い込みを廃し,描写の不自然さに気付き,過去の名作からプロットに仕掛けはないのかなどなど,思考しながら読み進める.

時間を忘れて物語世界にのめりこむとは,正にこのこと.

『葉桜の季節に君を想うということ』『ロートレック荘事件』『アヒルと鴨のコインロッカー』『ある閉ざされた雪の山荘で』etc..は特に印象に残っている.

とまぁ,しばらくは充実した読書ライフを送っていたのだが,それを邪魔するものが現れた.

そう,インターネットである.

デスクトップパソコンが中心の頃はまだ良かった.
やがてグラフィックや通信性能が著しく進化し,スマホやタブレットが登場.
映画にしろ,ドラマにしろ,視聴が手軽過ぎる.
結果,エンタメの享受が読書ではなく動画に置き換わってしまった.

受け身で,延々と好きな“刺激”を浴び続ける日々はまるで麻薬.
残念ながら圧倒的に心地よい.

読書の楽しみを忘れてはいかんと「Kindle Paperwhite」も購入し,小説も数冊ダウンロードしたが,紙の読書とはやはり何かが違う.

(コミックを除き)電子書籍による読書習慣は持続せず,気が付けば,絶望的なほど年間読書量が減ってしまった.

だがすべては言い訳.
たかだか道具・手段の一つに過ぎないインターネットではなく,読書習慣がなくなってしまったのは,年を重ね衰えてきたKazchari側に問題があるかもしれん.

老後は読書できない⁉︎老化で本が読めなくなった原因3つと対策2つ

うーん.これは違う気がする.
単純に視力や,実践できるかどうかといった功利的な問題ではないはず.
特に娯楽小説は当てはまらない.

やはり感受性が鈍感してしまったのだろうか.
活字情報のみから,イメージを広げるといった作業が困難になりつつあるのか.

また,空想の世界にのめりこみたい.
コミックや映像と違って,そのイメージは圧倒的に自由!

つーことで,2024年の目標としてチャリ関連だけでなく「読書の愉しみを取り戻せ」も掲げる.

リハビリとして,大好きな叙述トリック小説として有名だが,未読だった2作を連続して読んだ.

うーん.すっきりしない.

正直言うと,両作とも最後まで”トリック”には気付けなかったので,作者との知恵比べには負けたことになるが,真相を知った上でのカタルシスがなぜか来なかった.

まるで,ととのわなかったサウナのごとし.

よく練られたプロットで共に傑作なのは確かなのだが,なぜか乗れなかった.
ネタバレはできないが,再読するとあちこちにヒントが散りばめてあるので,フェアな小説ではある.

驚くことに前者には映像作品まである.

このトリックをどうやってヴィジュアル化したのだろう?

観るつもりはないのでレビューをチェックすると,完全に開き直り,最重要トリックは先にネタバレしているらしい.
それももう別の作品では?

つーことで,読書習慣を取り戻すためのリハビリは道半ば.
とりあえず,就寝直前,ベッドの中で読み進めることにしたおかげで,タブレット使用は控えることができた.
ブルーライトは安眠の敵.

むしろ,新作よりも再読の方が良いかもしれん.
過去と今での感性の違いを確認できる.

ところで読書ってデメリットあるのか?

読書はデメリットとメリット、どっちが大きい?ガチで本を読んで気づいたこと

「1-6」に激しく同意.

あれ?
感性ではなく記憶の問題なのか?

ファットな旭岳初登りライド

2024/1/14 Sun

晴れない週末

OLYMPUS TG-5

曇り,温度:-7 ℃,湿度:76%,体感温度:-11 ℃,風速:9.5 km/時,風向:S

うーん,朝起き抜けは青空見えててんけどなぁ...
つーことで「アサヒル」もとい旭岳クライムしてきた.
今年初登りとなる.

家から自走で向かうと途中で挫折するのは目に見えているので,当然クルマデポ方式である.

9時半頃出発.結構冷えている.

私有地なのだろうか.
途中で庭(農地?)を除雪し,クローズドのサーキットにしている家を見かけた.
そこを125ccかな? オフ車が走り回っていたが,一般人にも開放してほしいなぁ...って,来週久々のレースやん!

第2回びえいスノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース~

東川を抜ける頃には日差しはなくなり,どんよりとした天候に.
雲に入っただけならよかったのだが,青空はどこにも見えない.

ダムを越え,クルマのデポポイントである湧水公園着.

OLYMPUS TG-5

天気も悪い.気温も低い.こりゃ山をやめて天人峡に変更しようかなぁ...と心が折れかけるが,いざ走り出してみると自然に左折してしまった.

OLYMPUS TG-5

つまり旭岳方向にカラダが向かってしまう.
心ではなく肉体がトレーニングを欲しているようだ.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

で,登攀開始
もちろん真冬&ファットバイクなのでタイムアタックは狙えない.
のんびりと景色を楽しむとしよう(ウソ)

旭岳クライムでは,だいたい2kmごとに標識があるので,自分の調子を確認しやすい.

OLYMPUS TG-5

ガマ岩で一旦停止.

OLYMPUS TG-5

ここから500mほど平坦が続く.
ロードならフロントをアウターにして激漕ぎするところだが,今日は休息エリアとなる.

残り4km標識.
この付近から雪が降り出す.
それほど激しくはないが,標高とも相まって気温低下.

OLYMPUS TG-5

この付近から路面状況も悪化.
おそらく深夜か早朝にキャタピラ付きの除雪車を走らせているせいだと思うが,表面が波打っている.
ファットの極太タイヤでも「ガタガタ」と走りにくい.

年末のカミヒルはふわふわ新雪路面の空転に悩まされたが,今回は除雪後のデコボコによるハンドリングの悪さに悩まされる.

ファットな年忘れ厳冬期カミヒルライド

顔面からの放熱でサングラスが曇りだす.
外してハンドルにかける.
この現象は年末のカミヒルでも起きたなぁ.

そういえば,本州からの「年越し宗谷チャリダー」のブログを読むと,サングラスではなく,スキー用ゴーグルの利用者が多い.
曇って困るというコメントも多い.

Kazchariも一応ゴーグルを所有しているし,実際に試したことがあるが,走行中に曇ってどうしようもなかった.スプレーを使ってもあかん.

で,結局サングラス(安物,薄目レンズ)に戻した.
最適解は電熱ゴーグルなのだろうけど,むっちゃ高いしな,あれ.

SWANS (スワンズ) スノーゴーグル XEDシリーズ 日本製 スキー スノーボード 発熱レンズ バッテリー付き

ノーグラスのまま,温泉ホテル群まで到達.
さぁ,ここからゴールのロープウェイ乗り場まであと少しである.

OLYMPUS TG-5

それほど負荷をかけず無事到着.
とは言え,やはり汗だく.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

いつものようにロープウェイ乗り場と,(見えない)山頂写真を撮った後,インフォメーションセンターに移動.

汗だくのインナーウェア(ミレーのあみあみ)と,その上に着たパールイズミのセーターを脱ぎ,着替えの乾燥したインナーとセーターに着替える.
そう,冬山のダウンヒルはこの作業が重要.下手すると命にかかわる.

神の飲み物=赤コーラにてカロリーと糖分とカフェインを注入.

テーブルにて,汗(水分)でぐっちょりのアウターとネックウォーマーを展開し,できるだけ乾かす.

iPhone11 Pro

20分ほど休憩.
帰りのことを考えると,ここもチャリダーにはデス・ゾーンなので,デポ地点に早々に戻ることにする.
いやホンマ,登るために登るという行動と目的が完全に一致しているのが冬チャリやな.

インナーとセーターの上に電熱ベストを着用.
グローブも電熱に変更.
鼻の頭が寒さで痛いのでもう一枚フェイスガードを着用.
これでダウンヒルも問題なし...と思っていた時期がKazchariにもありました.

OLYMPUS TG-5

旧インフォメーションセンターは解体作業中.
その昔,散々お世話になったので寂しい.

OLYMPUS TG-5

ドロッパーを下げてダウンヒルモードへ.
この方が低重心で安定するのだ.

困ったのがサングラスの視界の悪化.

ヒルクライム時は顔面の発汗で曇り,下り時は自分の息で曇る.
ファイスガードで鼻まで覆うとそれが顕著.

レンズが曇っただけなら走り出すとクリアになるのだが,ダウンヒル時の気温低下で凍結してしまう.時々停車して,氷をこそげ落とす必要があった.

体感温度がどんどん下がる.
体感でマイナス20℃近い?(適当)

登りの汗で濡れたアウターが凍る.
特に肘から上腕にかけてパリパリである.
電熱ベストは最強にしているはずなのに寒い.

一方で電熱グローブの恩恵は感じる.
カミヒル時と違って,手がかじかむことはなかった.

やはり,冬のヒルクライムはどう考えても“降りて登る”が正解.

つーか,そろそろ冬装備を再考すべきなのかなぁ.
素材も進化してるし.
特にアウターやね.
モンベルのこいつとか...高ぇ

モンベル フレネイパーカ Men’s

ロープウェイ乗り場からデポ地点まで13km.
途中,登り同様のデコボコ路面や,路肩の雪だまりにヤバイシーンもあったが,なんとか無事下山.

OLYMPUS TG-5

デポ地点に着くやいなや,ファットをハスラーに積み込みヒーター全開.

アウターを脱いで電熱ベストを確認するとスイッチがオフになっていた.

なんてこった.パンナコッタ.

一応走り出す前に高温モードにしておいたのだが,暖まっている気がしなかった.
それを越えた寒さなのかなぁと,勝手に解釈していたが,駐車場で確認したところ,知らぬ間に電源オフになっていた.
どうやら,モバイルバッテリー側の過充電安全装置が働いてしまったらしい.

おかしい.

前シーズンは普通に使えていたのだが.
色々調べてみると,モバイルバッテリーも電熱ベストに使用できるものと使用できないものがあるらしい.

試しに家にあった,少し大きめのモバイルバッテリーを使うと普通に使用可.
電圧の関係?
それだと昨年まで使えていたことの理由にならんしな.わからん

電熱グローブも問題.
こいつは専用の小型バッテリーで稼働するのだが,今回充電100%で使用開始.低温モード&極寒ダウンヒル30分程度後の残量を確認すると残り30%! うーむ.期待しすぎてたか.

OLYMPUS TG-5

色々あって実行できなかった「シン・年越し宗谷」
つまり12/31~1/1早朝までの暖房ギアとしての運用を考えていたけど,当日全然使えない装備やったなぁ.
日帰りにして正解だったかもしれん.

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

つーことで本日のライド終了.
サウナに行くことにする.
今日は「花神楽」の日.

日曜日にしてはあまり混雑しておらず,サウナ室も余裕.

問題は室内で放送していたバラエティ番組.
内容があまりにひどかった.

(Kazchari基準で)あまり売れていない芸人さんが,赤坂や渋谷など東京各地に散らばってレストランで食事.
その際,事前にスタッフが撮影可能かどうかを確認,
OKならその店で食事をして,次の店へ.
撮影を断られるまで食べ続けなければいけないというルール.

当然,1軒目,2軒目はよいが,徐々に腹が膨れてくると,撮影にOKが出ないことを望むようになる.
そして,出されたその店自慢の料理を嫌そうに食べる.

なんだこれ?

料理人や食に対するリスペクトが皆無.
食べるために吐いたというローマ帝国の貴族か?

石川の被災者がどうとかまでは言わないが,この時期によくこんな下劣な番組を流すなぁ.

やらせ(完食のふり),もしくは内容を告知し許可を得た上での放送だと信じたいが,それでも番組コンセプト自体どうかと思う.
不愉快極まりないのでサウナハットを目深にかぶり,視覚情報をシャットアウトしつつ,3セットを終える.

お楽しみの休憩室でのコミック・タイム.

先日『ゴールデンカムイ』を読み終えてしまったため,新たな楽しみを物色.

そこで目にとまったのが『満州アヘンスクワッド』

満州アヘンスクワッド(1)

10巻まで読了済み.続きの14巻までを発見.
うん,この本面白いわ.
クセのある仲間など,舞台は違えど『ゴールデンカムイ』臭がぷんぷんする.
まぁ,こちらは麻薬を扱っているので,どう考えても主人公に正義はないけどな.
他に全体を通しての謎解き要素もないという違いはある.
しかし,13巻以降のあの1930~40年代の大陸の情勢,特に魔都上海の雰囲気が大好物なひとにはたまらんでしょう.

で,サウナとコミックで3時間以上滞在後に帰宅.

少し雪かきをしてからウェアの洗濯.
家族帰宅後,今夜はホットプレートで焼きそばである.

食事中『姫様”拷問”の時間です』を視聴.

姫様”拷問”の時間です

Kazchariの記憶が確かなら,虜囚になる前の戦闘シーンはアニオリのはず.
で,捕縛された後,例の“拷問”が始まるのだが,原作読了済みのKazchariも含め,家族で大爆笑.
こうして世界に(家族)平和のためのコンテンツがまた一つ誕生したのであった.

いや,ホンマ,サウナ室で観たク〇バラエティとのギャップが凄まじい.
メシは感謝しながら食え!

映像作品の戦犯?

2024/1/12 Fri

総合芸術の罠

アニメ制作会社「SUNRISE BEYOND」が消滅というニュースが飛び込んできた.

バンダイナムコフィルムワークスがSUNRISE BEYONDを吸収合併、事業を継承

一般的に知られた企業ではないのでYahooなどではトップニュースにはならない.
古くからのアニヲタなら,この会社の前身であるXEBECの名の方がピンとくるだろう.
『機動戦艦ナデシコ』『蒼穹のファフナー』を制作した会社だ.

その「SUNRISE BEYOND」が,この度なくなる原因となってしまった作品が『境界戦機』である.2021年放送のロボアニメ.

境界戦機

これがまぁ見事なまでに〇〇アニメ

大国に分割統治された日本を解放するため,主人公がレジスタンスとなって戦う...という,一部『コードギアス』に似たプロットだが,何しろ緊迫感がなかった.

まず不思議なのが,支配=奴隷国家なのに,国民は極めて平和な日常を送っている描写の数々.
町もほとんど破壊されておらず,コンビニやレストランも通常営業,ホームセンターの商品も潤沢.
途中で温泉にも入ってなかったっけ?
レジスタンスだけが「カイホウダー」「クツジョクダー」と大騒ぎ.

致命的なのは主人公とマスコットキャラの魅力の無さ.
シリアスな設定と相いれない,うざいゆるキャラ風AI.
戦う動機がよくわからない優柔不断な主人公は二期開始早々,いつの間にか闇落ちしてて,しかもその原因の説明をやたらにひっぱるから,グタグダ展開が延々と続く.確かこのあたりで視聴を切ったはず.

その後も,2023年になって,いきなり15分程度の続編なのかサイドストーリーなのかよくわからない映像配信があったり(これもつまらんかった)と,謎のコンテンツ展開.

まさに迷走.

割と褒められるのがメカデザインだが,少なくともKazchariは好みではなかった.
とりわけ主役メカの関節形状.
工業的には正しいなのかどうかしらんが,あれでカッコよいポージングは無理なのでは?

HG 境界戦機 メイレスケンブ 1/72スケール 色分け済みプラモデル

財団Bが提供するロボアニメは『ガンダム』以降,プラモの販促を兼ねている.
つーことで,『境界』も主役メカだけでなく,それこそ『ダグラム』並みに輸送ヘリやらトレーラー,はてはヒロイン・フィギュアまで商品展開していたが,模型店ではどれも駄々余り.
「棚の守護神」「ワゴンセールの常連」となっていた.

ガンプラ品薄(転売)問題の時期とも重なっていたこともあり,「生産レーンをガンプラに回せ!」という声も多かったそうな(真偽不明).

本編がおもしろくないと,商品が売れるはずはずがない.
むしろ「30MMシリーズ」のデザインラインで登場させた方が良かったのでは?

BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ) 30MM bEXM-33T ヴォルパノヴァ (タンク Ver.)

どうしてこうなった?

ささやかれるのが「SUNRISE BEYOND」社長,O氏のやらかしである.
この方,サンライズ制作のロボアニメにかなり関わっている.
主な作品は以下の通り(抜粋).

- ガンダムSEED(制作進行)
- ガンダムSEED DESTINY(制作進行)
- ゼーガペイン(制作デスク)
- ガンダム00(制作デスク)

うん.ここまではまだ良い.

- ガンダムAGE(プロデューサー)
- ガンダムビルドファイターズ(プロデューサー)
- ガンダムビルドファイターズトライ(プロデューサー)
- ガンダム鉄血のオルフェンズ(プロデューサー)
- ガンダムビルドダイバース(プロデューサー)
- 境界戦機(エグゼクティブプロデューサー)

なかなか味わい深いラインナップである.
ようするにプロデューサーになってから,アニヲタから”戦犯”扱いされるようになったわけやな.

まず『AGE』がダメダメ.
これはレベル5のあの社長のせいとも言えるが.

もろにガンプラ販促アニメである『ビルド』系は観ていないのでよくわからん.

そして『オルフェンズ』
よく言われるように第一期(~25話)までは面白かった.
二期はギリギリ対MA戦までかなぁ.
鈍器で殴りまくるバルバドスだけがやたらかっこいい.
終盤は全く納得いかーん.

そして「SUNRISE BEYOND」の社長=エグゼクティブになった後に作ったのが『境界』ですか...

Wikによるとこの方,東大法学部出身.
別に(逆)差別するわけではないが,この仕事で良かったのか?

つーことで,これらの作品の失敗の根源,つまり戦犯はこのO氏とされているわけだが,以前からプロデューサーの質ってそんなに注目あびてたっけ?
プロデューサーと言えば,サムネのようないつもセーターを肩かけで巻いて,シャツの袖をまくっているチャラいおっさん...いつからこんなイメージがついた?

一昔前,80年や90年代だと,注目を浴びる,つまりその作品の質に責任を持っていたのは総監督と作画監督だったような気がする.
つまり「富野作品」「押井作品」,作画なら「安彦回」「湖川回」などという判断.
例外的に『ヤマト』だけは西崎プロデューサーが前面に出てたか.

やがて脚本家と声優が注目されるようになり,失敗作の場合はプロデューサーまでが問題に.

ジブリの鈴木プロデューサーが前面に出,業界アニメ『SHIROBAKO』や朝ドラの『なつぞら』で制作現場の裏側が暴かれる.

SHIROBAKO

ファースト・ガンダムの頃は,いかにしてトミノ御大がスポンサーを騙...いやごまかして,自分のやりたいことを実現していったという話もよく話題になる.

資本が巨大化すると”絶対に失敗できない圧”によって,クリエイターよりも上層部の権限が強くなるのかね.
で,その権限を持つ人のセンスがアレだと,こうなるわけやな.

「制作委員会方式はあかん」と岡田斗司夫もよく言っているな.

まぁ,制作委員会方式でも面白いモノもあるしな.
即断は禁物.

世の中には『境界戦機』が大好きという人もいるかもしれん.
『死霊の盆踊り』『デビルマン』『ピンチランナー』『北京原人』にすら熱狂的なファンが...あっ,比べたら失礼か(どっちに?)